JP2002021965A - 送り装置 - Google Patents
送り装置Info
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Abstract
と。 【解決手段】 断面が中空四角形であって、上面の中央
に長手方向に沿って溝2aが形成されたガイド部材2
と、溝2aを通って外側に張り出したヨーク部3を備
え、ガイド部材2の中空部内に摺動可能に嵌合されるす
べり部材4と、すべり部材4に形成された貫通孔内に設
けられた雌ネジ7と、すべり部材4の貫通孔を貫き、ガ
イド部材2の中空部内に回転可能に軸支された雌ネジ7
に対する雄ネジ13と、雄ネジに回転を与える駆動部8
とを有する送り装置1。
Description
な送り装置に関する。
4号公報が示されており、図8に示すように、内部に2
つのガイドレール101,101を設け、2つのガイド
レール101,101に摺動可能に取り付けた2つのス
ライダ102,102を、ボールネジ103により直進
運動される雌ネジスライド104と連結する構成が開示
されている。また、特開平8−98455号公報のもの
は、図9に示すように、ガイドレール108を設け、ガ
イドレール108に摺動可能に取り付けられたスライダ
105が、ボールネジ106により直進運動する雌ネジ
109を備える構成が開示されている。
た送り装置には次のような問題点があった。 (1)図8及び図9に示した送り装置の場合、空気圧シ
リンダと比較して断面積が大きく、空気圧シリンダの代
替として使用するには、スペース的に問題があった。す
なわち、雌ネジスライド104若しくはスライダ105
を直進運動させるために、ネジ送り機構の他にガイドレ
ール101若しくはガイドレール108を設ける必要が
あり、装置全体が大型化してしまっていた。また、部品
点数が多く、装置の構造が複雑で、コストが高いという
問題があった。 (2)また、送り装置は、雌ネジスライド104若しく
はスライダ105が、装置の動作開始時にボールネジ1
03若しくはガイドレール106と共回りして、ガイド
レール101若しくはガイドレール108が、スライダ
102若しくはスライダ105に撓められる可能性があ
った。そのため、送り装置は、ガイドレール101,1
08に剛性を持たせる必要があり、装置が大型化して、
コストが高くなる問題があった。
ためになされたものであり、コンパクトで安価な送り装
置を提供することを目的とする。
めに本発明の請求項1に記載する送り装置は、断面が中
空四角形であって、上面の中央に長手方向に沿って溝が
形成されたガイド部材と、溝を通って外側に張り出した
ヨーク部を備え、ガイド部材の中空部内に摺動可能に嵌
合されるすべり部材と、すべり部材に形成された貫通孔
内に設けられた雌ネジと、すべり部材の貫通孔を貫き、
ガイド部材の中空部内に回転可能に軸支された雌ネジに
対する雄ネジと、雄ネジに回転を与える駆動部とを有す
ることを特徴とする。
は、駆動部により雄ネジが回転し、その回転力が雌ネジ
に伝達されて、回転の制限をされたすべり部材は、推進
力が作用してガイド部材に支持されながら摺動する。こ
こで、ガイド部材は、ネジ送り部分から近い位置ですべ
り部材の回転を制限するので、すべり部材によって撓め
られない。よって、請求項1に記載する発明は、ネジ送
り機構の他にガイドレール等の構成がないため装置をコ
ンパクト化することができ、部品点数が減った分送り装
置の構造が簡素化され、コストを下げることができるよ
うになった。
1に記載する発明において、すべり部材がガイド部材内
面と接触する面に、潤滑コーティング層またはエンジニ
アリングプラスチック層を形成したことを特徴とする。
上記構成を有する請求項2に記載する発明は、潤滑コー
ティング層またはエンジニアリングプラスチック層がす
べり部材とガイド部材との間に生じる摩擦を小さくする
ので、送り装置の動作特性を上げることができた。
1又は請求項2に記載する発明において、すべり部材に
形成された凹部にはめ合わされる弾性体ダンパを有する
ことを特徴とする。上記構成を有する請求項3に記載す
る発明は、すべり部材に生じるガタを弾性体ダンパで吸
収するので、すべり部材の摺動に基づく振動や騒音を防
止することができた。
1乃至請求項3に記載する発明のいずれか一つにおい
て、雄ネジが、第1雄ネジと、その第1雄ネジと逆方向
にネジが形成された第2雄ネジとから構成され、雌ネジ
が、第1雄ネジと係合する第1雌ネジと、第2雄ネジと
係合する第2雌ネジとから構成されていることを特徴と
する。上記構成を有する請求項4に記載する発明は、第
1雄ネジがすべり部材に与える回転と、第2雄ネジがす
べり部材に与える回転との力が互いに逆向きで打ち消し
合い、ネジ送りによって作用する回転によりすべり部材
が傾くことなくバランス良く動作させることができる。
形が四角形で逆三角形状の中空部を備えるものあって、
上面の中央に長手方向に沿って溝が形成されたガイド部
材と、溝を通って外側に張り出したヨーク部を備え、ガ
イド部材の中空部内に摺動可能に嵌合される逆三角形状
のすべり部材と、すべり部材に形成された貫通孔内に設
けられた雌ネジと、すべり部材の貫通孔を貫き、ガイド
部材の中空部内に回転可能に軸支された雌ネジに対する
雄ネジと、雄ネジに回転を与える駆動部とを有すること
を特徴とする。上記構成を有する請求項5に記載する発
明は、駆動部により雄ネジが回転し、その回転力が雌ネ
ジに伝達されて、回転の制限をされたすべり部材は、推
進力が作用してガイド部材に支持されながら摺動する。
ここで、ガイド部材は、ネジ送り部分から近い位置です
べり部材の回転を制限するので、すべり部材によって撓
められない。よって、請求項5に記載する発明は、ネジ
送り機構の他にガイドレール等の構造がないため装置を
コンパクト化することができ、部品点数が減った分送り
装置の構造が簡素化され、コストを下げることができる
ようになった。
1乃至請求項5に記載する発明のいずれか1つにおい
て、雄ネジが、外周面に螺旋状のN極着磁帯とS極着磁
帯とが交互に形成された雄磁気ネジであって、雌ネジ
が、内周面に螺旋状のN極着磁帯とS極着磁帯とが交互
に形成された雌磁気ネジであることを特徴とする。上記
構成を有する請求項6に記載する発明は、雄磁気ネジと
雌磁気ネジとが吸引し合って非接触状態で駆動部からの
回転をすべり部材への推進力に変換しているので、ネジ
部におけるパーティクルの発生を極めて少なくすことが
できた。
形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、
第1実施形態の送り装置1の外観斜視図である。また、
図2は、送り装置1の摺動部分の構造を示す斜視図であ
り、図3は、図1のA−A断面図であり、更に図4は、
図1のB−B断面図である。第1実施形態の送り装置1
は、図1に示すように、アルミ押し出し成形によって中
空四角形状に成形された市販の建築材料が、ガイド部材
2として使用されている。ガイド部材2の上面には、溝
2aが長手方向に切り欠かれて形成されている。
うに、ガイド部材2の溝2aを通って外部に張り出すヨ
ーク部3を備えるすべり部材4がはめ合わされている。
このヨーク部3に被搬送物が取り付けられる。すべり部
材4とガイド部材2との間には、すべり部材4がガイド
部材2内をスムーズに摺動できるように、適度なクリア
ランス(例えば、0.05mm)が設けられている。こ
うしたクリアランスは、条件によってはガタを発生させ
るため、すべり部材4の凹部4aにすべり部材4をガイ
ド部材2の底面側に付勢する弾性体ダンパがはめ込まれ
ている。また、すべり部材4には、摺動抵抗を小さくす
るため、表面にポリテトラルフオロエチレンからなるエ
ンジニアリングプラスチック層(例えば、厚さ0.9m
m)が被覆されている。なお、エンジニアリングプラス
チック層に換えて、潤滑コーティング層を被覆するよう
にしても良い。
通孔が形成され、そこに円筒形状の磁性部材6がはめ込
まれて固着されている。その磁性部材6の内周面には、
図4に示すように、螺旋状のN極着磁帯7NとS極着磁
帯7Sとが交互に連続して着磁された雌磁気ネジ7が形
成されている。
び図4に示すように、モータ8の出力軸に連結された回
転軸9が挿通されている。モータ8には、電動モータ及
びエアモータなど回転を出力するものが使用される。回
転軸9は、ガイド部材2の両端部を塞ぐプレート10,
11に回転可能に支持され、円筒形状の磁性部材12が
はめ合わされて固着されている。そして、その磁性部材
12の外周面には、螺旋状のN極着磁帯13NとS極着
磁帯13Sが交互に連続して着磁された雄磁気ネジ13
が形成されている。こうした雌磁気ネジ7と雄磁気ネジ
13は所定の隙間をもって非接触で配設され、これらに
よって磁気ネジが構成されている。
て雄磁気ネジ13が所定方向に回転すると、吸引された
雌磁気ネジ7も回転しようとするが、その雌磁気ネジ7
を備えたすべり部材4がガイド部材2内で回転が制限さ
れるため、雄磁気ネジ13の回転力は雌磁気ネジ7介し
て軸方向の推進力に変換され、すべり部材4が所定方向
へ摺動することとなる。このとき、すべり部材4の摺接
面に形成されたエンジニアプラスチック層が、すべり部
材4とガイド部材2との間に生じる摺動抵抗が小さくす
るため、すべり部材4はスムーズに摺動する。また、回
転力によってすべり部材4に生じるガタは、弾性体ダン
パ5によって吸収され、安定した動作が行われる。
イド部材2内をすべり部材4が回転しないで摺動するよ
うにしたのでガイドレール等の構成が不要になり、装置
自体をコンパクト化することができ、部品点数が減った
分構造が簡素化され、コストを下げることができるよう
になった。
気ネジ13によって非接触で動力を伝達するため、パー
ティクルの発生を極めて少なくすると共に、振動や騒音
の発生を防止することができた。また、磁気ネジを使用
するため、ボールネジのように潤滑油の補給が不要なた
め、水を扱う作業にも使用することができるようになっ
た。
について、図面を参照しながら説明する。図5は、第2
実施形態の送り装置20の断面図であり、図6は、図5
のC−C断面図である。第2実施形態の送り装置20
は、雄磁気ネジを2本設けた点で第1実施形態と相違す
るが、第1実施形態と同じ構成部材及びその作用につい
ては同符号を付し、説明も省略する。
2aから外側に向かって張り出すヨーク部21を備える
すべり部材22が、摺動可能にはめ合わされている。す
べり部材22には、一対の貫通孔が移動方向に平行に形
成されており、円筒形状の第1,第2磁性部材23,2
4がはめ込まれて固着されている。第1,第2磁性部材
23,24の内周面には、図6に示すように、螺旋状の
N極着磁帯25N,26NとS極着磁帯25S,26S
が交互に連続して着磁された第1,第2雌磁気ネジ2
5,26がそれぞれ形成されている。第1雌磁気ネジ2
5と第2雌磁気ネジ26とは、着磁方向が逆になってい
る。
5及び図6に示すように、第1,第2回転軸27,28
が貫き、プレート10,11に回転可能に支持され、更
に不図示のギヤによってモータ8の回転が逆回転で伝え
られるように構成されている。そうした第1,第2回転
軸27,28には、円筒形状の磁性部材29,30がそ
れぞれはめ合わされて固着され、その磁性部材29,3
0の外周面に、螺旋状のN極着磁帯31N,32NとS
極着磁帯31S,32Sが交互に連続して形成された雄
磁気ネジ31,32が形成されている。第1雄磁気ネジ
31と第2雄磁気ネジ32も、雌磁気ネジ25,26に
対応して着磁方向が逆になっている。
動して回転すると、第1,第2回転軸27,28が逆回
転し、図5に示すように、第1雄磁気ネジ31はL方向
に回転し、第2雄磁気ネジ32はR方向に回転する。第
1,第2雄磁気ネジ31,32は着磁方向が逆であるた
め、逆に回転しても同一方向に推進力が作用し、また、
第1,第2雄磁気ネジ31,32の逆回転による回転力
が互いに打ち消し合う。よって、こうした第2実施形態
の送り装置20では、第1実施形態のものと同様の効果
を発揮、更に第1,第2雄磁気ネジ31,32の回転力
が打ち消し合うことで、すべり部材22がガイド部材2
内を安定して動作することとなる。
について、図面を参照しながら説明する。図7は、第3
実施形態の送り装置40の断面図である。ここで、第3
実施形態の送り装置40は、すべり部材の形状を三角形
にした点で第1実施形態と相違するが、第1実施形態と
同じ構成部材及びその作用については同符号を付し、説
明も省略する。
外形が四角形であって逆三角形状の中空部が長手方向に
形成されたガイド部材41に、断面が逆三角柱形状のす
べり部材42がはめ合わされている。そして、すべり部
材42の上面には、ガイド部材41の上面に長手方向に
形成された溝41aから外側に向かって張り出したヨー
ク部43が形成されている。
成されており、円筒形状の磁性部材6がはめ込まれて固
着され、その内周には第1実施形態の送り装置と同様に
雌磁気ネジ7が形成されている。すべり部材42には、
モータに連結された回転軸9が挿通され、やはり第1実
施形態の送り装置1と同様に、はめ合わされて固着され
た円筒形状の磁性部材12に雄磁気ネジ13が形成され
ている。
が駆動して回転すると、雄磁気ネジ13が雌磁気ネジ7
を吸引しながら所定方向に回転し、それによって作用す
る推進力によりすべり部材42がガイド部材41内を所
定方向へ摺動する。よって、第3実施形態の送り装置4
0は、第1実施形態の効果に加え、ガイド部材41の中
空孔及びすべり部材42を逆三角柱形状としたため、ガ
イド部材41とすべり部材42とのセンターが合わせや
すく、位置決め精度を上げることができた。
ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内
での種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に
おいては、送りネジに雌磁気ネジ7,25,26と雄磁
気ネジ13,31,32を使用したが、ボールネジ等を
使用するようにしても良い。
あって、上面の中央に長手方向に沿って溝が形成された
ガイド部材と、溝を通って外側に張り出したヨーク部を
備え、ガイド部材の中空部内に摺動可能に嵌合されるす
べり部材と、すべり部材に形成された貫通孔内に設けら
れた雌ネジと、すべり部材の貫通孔を貫き、ガイド部材
の中空部内に回転可能に軸支された雌ネジに対する雄ネ
ジと、雄ネジに回転を与える駆動部とを有する構成とし
たので、コンパクトで安価な送り装置を提供することが
可能となった。
である。
である。
示した図である。
示した図である。
る。
である。
る。
技術を示す図である。
技術を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 断面が中空四角形であって、上面の中央
に長手方向に沿って溝が形成されたガイド部材と、 前記溝を通って外側に張り出したヨーク部を備え、前記
ガイド部材の中空部内に摺動可能に嵌合されるすべり部
材と、 前記すべり部材に形成された貫通孔内に設けられた雌ネ
ジと、 前記すべり部材の貫通孔を貫き、前記ガイド部材の中空
部内に回転可能に軸支された前記雌ネジに対する雄ネジ
と、 前記雄ネジに回転を与える駆動部とを有することを特徴
とする送り装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載する送り装置において、 前記すべり部材が前記ガイド部材内面と接触する面に、
潤滑コーティング層またはエンジニアリングプラスチッ
ク層を形成したことを特徴とする送り装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載する送り装
置において、 前記すべり部材に形成された凹部にはめ合わされる弾性
体ダンパを有することを特徴とする送り装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載する送り装
置のいずれか一つにおいて、 前記雄ネジが、第1雄ネジと、その第1雄ネジと逆方向
にネジが形成された第2雄ネジとから構成され、 前記雌ネジが、前記第1雄ネジと係合する第1雌ネジ
と、前記第2雄ネジと係合する第2雌ネジとから構成さ
れていることを特徴とする送り装置。 - 【請求項5】 断面外形が四角形で逆三角形状の中空部
を備えるものあって、上面の中央に長手方向に沿って溝
が形成されたガイド部材と、 前記溝を通って外側に張り出したヨーク部を備え、前記
ガイド部材の中空部内に摺動可能に嵌合される逆三角形
状のすべり部材と、 前記すべり部材に形成された貫通孔内に設けられた雌ネ
ジと、 前記すべり部材の貫通孔を貫き、前記ガイド部材の中空
部内に回転可能に軸支された前記雌ネジに対する雄ネジ
と、 前記雄ネジに回転を与える駆動部とを有することを特徴
とする送り装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載する送り装
置のいずれか1つにおいて、 前記雄ネジが、外周面に螺旋状のN極着磁帯とS極着磁
帯とが交互に形成された雄磁気ネジであって、 前記雌ネジが、内周面に螺旋状のN極着磁帯とS極着磁
帯とが交互に形成された雌磁気ネジであることを特徴と
する送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203575A JP2002021965A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203575A JP2002021965A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002021965A true JP2002021965A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18700962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000203575A Pending JP2002021965A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002021965A (ja) |
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A02 | Decision of refusal |
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