JPH11257453A - 電動式リニアアクチュエータ - Google Patents

電動式リニアアクチュエータ

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JPH11257453A
JPH11257453A JP6115598A JP6115598A JPH11257453A JP H11257453 A JPH11257453 A JP H11257453A JP 6115598 A JP6115598 A JP 6115598A JP 6115598 A JP6115598 A JP 6115598A JP H11257453 A JPH11257453 A JP H11257453A
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ball
ball screw
nut
linear actuator
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一彦 赤地
Takakatsu Isozumi
隆勝 五十棲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動式リニアアクチュエータをコンパクトか
つ軽量で、しかも高い応答性を持つものとすることにあ
る。 【解決手段】 ケーシング1に対するボール循環式ナッ
ト7の進退移動を許容しつつボールネジ軸軸線周りのボ
ール循環式ナット7の回転を阻止するナット供回り阻止
部と、ケーシング1に対する作動ロッド8の進退移動を
案内する作動ロッド案内部と具え、ボールネジ軸5に螺
合するボール循環式ナット7をサーボモータ2の作動に
よって移動させて、そこに結合された作動ロッド8をケ
ーシング1に対して進退移動させるアクチュエータにお
いて、ナット供回り阻止部が、ケーシング1に固設され
てボールネジ軸軸線方向へ延在するテフロンコーティン
グ層10の表面10a と、ボール循環式ナット7に固設され
て前記表面10a に摺接する摺動部材9の側面9aとを有
し、作動ロッド案内部が、作動ロッド8に固設されてボ
ールネジ軸軸線方向へ延在する外周面8aと、ケーシング
1に固設されて前記外周面8aに摺接する摺接面1fとを有
することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基部材と、前記
基部材に固定されたサーボモータと、前記サーボモータ
の出力軸に駆動結合されたボールネジ軸と、前記ボール
ネジ軸に螺合されたボール循環式ナットと、前記基部材
に対する前記ボール循環式ナットの、前記ボールネジ軸
の軸線方向への進退移動を許容しつつ、前記ボールネジ
軸の軸線周りの前記ボール循環式ナットの回転を阻止す
るナット供回り阻止部と、前記ボール循環式ナットに一
体的に結合された作動ロッドと、前記基部材に対する前
記作動ロッドの、前記ボールネジ軸の軸線方向への進退
移動を案内する作動ロッド案内部と具えて、前記サーボ
モータの作動により前記作動ロッドを前記基部材に対し
高精度に進退移動させる電動式リニアアクチュエータに
関するものである。
【0002】従来の上述の如き電動式リニアアクチュエ
ータは一般に、ボールネジ軸の回転駆動の際のボール循
環式ナットの供回りを防止してボールネジ軸の回転トル
クを作動ロッドの推力に変換するナット供回り阻止部
と、作動ロッドの進退移動を案内する作動ロッド案内部
とを共に高い精度にするために、ボール循環式リニアガ
イドでそれらナット供回り阻止部と作動ロッド案内部と
を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電動式リニアアクチュエータにあっては、そのボ
ール循環式リニアガイドが一般に高い精度を確保すべく
高剛性にしているために比較的大きな重量を持つととも
に比較的大きなスペースを専有しており、これがため電
動式リニアアクチュエータ全体としてのサイズおよび重
量が大きなものになっているとともに、そのボール循環
式リニアガイドのボール循環式スライド部材の慣性が大
きいことから応答性が低いという問題があった。そして
これらの問題は、例えば当該電動式リニアアクチュエー
タをヘリコプターに搭載してその操縦桿の代わりに操作
機構を動かすといった、電動式リニアアクチュエータに
コンパクトさと軽量さと同時に高い応答性が求められる
ような場合に、特に重大であった。
【0004】そこで、上記従来の電動式リニアアクチュ
エータの問題点を解決すべく研究を進めた結果、本願発
明者は以下の点に想い到った。すなわち、上記従来の電
動式リニアアクチュエータよりもさらに前の、通常のネ
ジ軸を回転駆動してそのネジ軸に螺合する通常のナット
に結合した作動ロッドを直線的に進退移動させる旧来の
電動式リニアアクチュエータにおいては、ネジ軸とナッ
トとの間の摩擦が大きいことから、ネジ軸の回転駆動の
際のナットの供回りを防止してネジ軸の回転トルクを作
動ロッドの推力に変換すべく作動ロッドをボール循環式
リニアガイドでネジ軸の軸線方向に進退移動可能に支持
することは意味があったが、ネジ軸とナットとの間の摩
擦が極めて小さいボールネジ軸とボール循環式ナットと
を用いた電動式リニアアクチュエータの場合には、ネジ
軸の回転駆動の際にナットが供回りしようとするトルク
は極めて小さいので、ボール循環式リニアガイドを使用
する代わりにより簡易な構成のナット供回り阻止部を使
用してもナットの供回りを充分防止することができ、こ
のようにすれば、上述した従来の電動式リニアアクチュ
エータの問題点を解決することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上述の点に鑑みて前記課題を有利に解決した
電動式リニアアクチュエータを提供するものであり、こ
の発明の電動式リニアアクチュエータは、基部材と、前
記基部材に固定されたサーボモータと、前記サーボモー
タの出力軸に駆動結合されたボールネジ軸と、前記ボー
ルネジ軸に螺合されたボール循環式ナットと、前記基部
材に対する前記ボール循環式ナットの、前記ボールネジ
軸の軸線方向への進退移動を許容しつつ、前記ボールネ
ジ軸の軸線周りの前記ボール循環式ナットの回転を阻止
するナット供回り阻止部と、前記ボール循環式ナットに
一体的に結合された作動ロッドと、前記基部材に対する
前記作動ロッドの、前記ボールネジ軸の軸線方向への進
退移動を案内する作動ロッド案内部と、を具える電動式
リニアアクチュエータにおいて、前記ナット供回り阻止
部が、前記基部材に固設された供回り阻止面と、前記ボ
ール循環式ナットに固設された被阻止面とを有し、前記
供回り阻止面と前記被阻止面とのうちの一方の面が前記
ボールネジ軸の軸線方向へ延在するとともに、他方の面
がその一方の面に摺接し、前記作動ロッド案内部が、前
記基部材に固設された進退移動案内面と、前記作動ロッ
ドに固設された被案内面とを有し、前記進退移動案内面
と前記被案内面とのうちの一方の面が前記ボールネジ軸
の軸線方向へ延在するとともに、他方の面がその一方の
面に摺接していることを特徴としている。
【0006】かかる電動式リニアアクチュエータにあっ
ては、サーボモータの作動によりボールネジ軸が回転す
ると、ナット供回り阻止部でボールネジ軸の軸線周りの
回転を阻止されているボール循環式ナットがボールネジ
軸の軸線方向へ高精度に移動し、この移動によって、そ
のボール循環式ナットに一体的に結合された作動ロッド
が作動ロッド案内部による案内下で基部材に対し進退移
動する。
【0007】しかもこの電動式リニアアクチュエータに
あっては、ナット供回り阻止部が、基部材に固設された
供回り阻止面とボール循環式ナットに固設された被阻止
面とを有し、それら供回り阻止面と被阻止面とのうちの
一方の面がボールネジ軸の軸線方向へ延在するとともに
他方の面がその一方の面に摺接しており、また作動ロッ
ド案内部が、基部材に固設された進退移動案内面と作動
ロッドに固設された被案内面とを有し、それら進退移動
案内面と被案内面とのうちの一方の面がボールネジ軸の
軸線方向へ延在するとともに他方の面がその一方の面に
摺接していることから、ナット供回り阻止部と作動ロッ
ド案内部とが共に簡易な摺接構造で構成されている。
【0008】従って、この発明の電動式リニアアクチュ
エータによれば、ナット供回り阻止部と作動ロッド案内
部とが、比較的大きな重量を持つとともに比較的大きな
スペースを専有し、かつ比較的大きな慣性を持つボール
循環式リニアガイドを使用せずに、簡易な摺接構造で構
成されているので、電動式リニアアクチュエータを、コ
ンパクトかつ軽量で、しかも高い応答性を持つものとす
ることができる。
【0009】なお、この発明においては、前記基部材は
枠状のフレームや板状の基板でも良いが、前記基部材
が、前記ボールネジ軸と前記ボール循環式ナットとを収
容するケーシングであって、前記供回り阻止面が、その
ケーシングの内側に固設されて前記ボールネジ軸の軸線
方向へ延在していても良く、このように基部材をケーシ
ングとする構成によれば、ボールネジ軸およびボール循
環式ナットをケーシングで保護しつつ、電動式リニアア
クチュエータをコンパクトに構成することができる。
【0010】また、この発明においては、基部材に固設
される前記進退移動案内面が前記ボールネジ軸の軸線方
向へ延在していても良いが、前記被案内面が、前記作動
ロッドに固設されて前記ボールネジ軸の軸線方向へ延在
していても良く、このように作動ロッド側の被案内面が
ボールネジ軸の軸線方向へ延在する構成によれば、作動
ロッド案内部の、基部材に固設される進退移動案内面を
ボールネジ軸の軸線方向へ長尺にわたって延在させる必
要がないので、ケーシング等の基部材をコンパクトに構
成することができる。
【0011】さらにこの発明においては、前記作動ロッ
ドは中実のものでも良いが、前記作動ロッドの内部に、
前記ボールネジ軸の、前記サーボモータの出力軸に駆動
結合された側と対抗する側の部分を収容するための空洞
が形成されていても良く、かかる作動ロッド内部を中空
とする構成によれば、作動ロッドの後退移動時にその内
部にボールネジ軸の一部を収容し得るので、電動式リニ
アアクチュエータをさらにコンパクトに構成することが
でき、しかも作動ロッドが軽量になるので、電動式リニ
アアクチュエータの応答性をさらに高めることができ
る。
【0012】そしてこの発明においては、前記サーボモ
ータにロータリエンコーダが設けられていても良いが、
前記基部材に、リニアセンサの本体が前記ボールネジ軸
の軸線方向へ延在するように固設され、前記リニアセン
サの変移検出部材が、前記作動ロッドに一体的に固定さ
れていても良く、このようにしてリニアセンサを設ける
構成によれば、リニアセンサが作動ロッドの進退移動を
遊びなしに直接検出するので、前記サーボモータの作動
を制御する制御系にそのリニアセンサからの信号をフィ
ードバックすることで、作動ロッドを基部材に対して極
めて高精度に進退移動させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1(a)は、この発明の電動式リニアアクチュエ
ータの一実施例を示す平面図、同図(b)は、その実施
例の電動式リニアアクチュエータの縦断面図、図2
(a)は、その実施例の電動式リニアアクチュエータを
作動ロッド側から見た正面図、同図(b)〜(d)は、
その実施例の電動式リニアアクチュエータの、図1
(b)のA−A線,B−B線およびC−C線にそれぞれ
沿う横断面図、そして図3は、その実施例の電動式リニ
アアクチュエータを一部切り書いて示す斜視図である。
【0014】この実施例の電動式リニアアクチュエータ
は上記各図に示すように、基部材としてのケーシング1
を具えており、このケーシング1は、全体として概略筒
状をなすとともに、モータ収容部1aとカップリング収容
部1bとボールネジ軸支持部1cとボールネジ軸・ボール循
環式ナット収容部1dと作動ロッド支持部1eとの、軸線方
向に並んだ五つの部分から構成されていて、それらはそ
れぞれボルトを介して互いに一体的にかつ分解可能に結
合されている。
【0015】そして、モータ収容部1aの内部にはサーボ
モータ2が収容され、カップリング収容部1bの内部には
オルダム継手タイプのカップリング3が収容され、ボー
ルネジ軸支持部1cの内部には一対のボールベアリング4
が嵌着され、それらカップリング収容部1bおよびボール
ネジ軸支持部1cとボールネジ軸・ボール循環式ナット収
容部1dとの内部にはそれらの部分に渡ってボールネジ軸
5が収容されており、ここで、カップリング3は、サー
ボモータ2の出力軸2aとボールネジ軸5の後端部5a(図
1(b)では左端部)との間の多少の偏心を許容しつつ
それらサーボモータ出力軸2aとボールネジ軸後端部5aと
を駆動結合し、ボールベアリング4は、ボールネジ軸5
の後部に位置する、ボールネジ溝が形成されていない軸
部5bを回転自在に支持している。なお、軸部5bの端部に
は、ボールネジ軸5自体の軸線方向移動の防止とボール
ベアリング4への予圧付与とのためにナット6が螺着さ
れている。
【0016】ボールネジ軸・ボール循環式ナット収容部
1dの内部にはまたボール循環式ナット7が収容されてお
り、そのボール循環式ナット7は、ボールネジ軸5の中
央部から前部にかけての、ボールネジ溝が形成されたネ
ジ部5cに螺合されている。
【0017】ケーシング1の作動ロッド支持部1eの内部
には円筒状の摺接面1fが形成され、その摺接面1fには作
動ロッド8が、その作動ロッド8の円筒状の外周面8aに
て、ボールネジ軸5の軸線方向へ摺動自在にかつその軸
線周りに回転自在に、密に嵌め合わされており、ここ
で、作動ロッド8の外周面8aは、ボールネジ軸5の軸線
方向へ、ボールネジ軸5のネジ部5cよりも長尺に渡って
延在し、また作動ロッド支持部1eの摺接面1fも、ボール
ネジ軸5のネジ部5cよりは短いがある程度の長さに渡っ
てボールネジ軸5の軸線方向へ延在しており、これより
作動ロッド支持部1eは、ケーシング1に対する作動ロッ
ド8の、ボールネジ軸5の軸線方向への進退移動を案内
するとともに、その作動ロッド8を支持している。従っ
てこの実施例では、作動ロッド支持部1eの上記円筒状の
摺接面1fが、作動ロッド案内部の、基部材に固設された
進退移動案内面に相当し、また、作動ロッド8の上記円
筒状の外周面8aが、作動ロッド案内部の、作動ロッドに
固設された被案内面に相当する。
【0018】作動ロッド8の内部には、作動ロッド8の
後端部8b(図1(b)では左端部)から中央部にかけて
空洞8cが形成され、また作動ロッド8の後端部8b内に
は、上記ボール循環式ナット7が嵌め合われていて、そ
のボール循環式ナット7と作動ロッド8の後端部8bと
は、ボルトを介して互いに一体的に固定されており、ボ
ールネジ軸5の、ボール循環式ナット7よりも前方側の
部分は、その作動ロッド8の内部の空洞8c内に収容され
る。
【0019】ボール循環式ナット7には、作動ロッド8
の後端部8bと反対の側に、作動ロッド8の後退限位置を
特定するストッパを兼ねた含油合金製の摺動部材9がボ
ルトを介して一体的に固定され、この摺動部材9は、図
2(d)および図3に示すように、概略長方形状をなし
ており、その一方で、ボールネジ軸・ボール循環式ナッ
ト収容部1dの内面は角筒状をなしていて、上記摺動部材
9は、そのボールネジ軸・ボール循環式ナット収容部1d
の内面に対して隙間を空けて遊嵌されている。この隙間
は、作動ロッド8の進退移動に伴う摺動部材9の進退移
動の際に、ボールネジ軸・ボール循環式ナット収容部1d
の内部の空気がその隙間を通って容易に摺動部材9の前
方から後方へ、また後方から前方へ移動できるようにし
て、ボールネジ軸・ボール循環式ナット収容部1dの内部
を防塵・防水等のために密閉しつつ作動ロッド8の高速
移動を容易にするためのものである。
【0020】しかしてそのボールネジ軸・ボール循環式
ナット収容部1dの内面のうちの互いに対抗する二つの内
側面(図2(d)では左右内側面)には、この実施例で
はテフロンコーティング層10が、実質的にそのボールネ
ジ軸・ボール循環式ナット収容部1dの全長に渡り、ボー
ルネジ軸5の軸線方向へ延在して形成されていて、上記
含油合金製の摺動部材9は、その摺動部材9の互いに対
抗する二つの側面(図2(d)では左右外側面)9aに
て、それらのテフロンコーティング層10の、極めて摩擦
係数が小さい表面10a の間に摺動自在に、密に嵌め合わ
されている。従ってこの実施例では、それらのテフロン
コーティング層10の表面10a が、ナット供回り阻止部
の、基部材に固設された供回り阻止面に相当し、また、
摺動部材9の上記二側面9aが、ナット供回り阻止部の、
ボール循環式ナットに固設された被阻止面に相当する。
【0021】さらにボールネジ軸・ボール循環式ナット
収容部1dの外面には、リニアセンサとしての可変抵抗式
ポテンショメータ11の本体11a が、ボールネジ軸5の軸
線方向へ延在するようにボルトを介して一体的に固定さ
れており、そのポテンショメータ11の、本体11a に対し
てボールネジ軸5の軸線方向へ移動可能な変移検出部材
11b は、図3に示す如くボールネジ軸・ボール循環式ナ
ット収容部1dにボールネジ軸5の軸線方向へ延在するよ
うに形成されたスリット1gを介してそのボールネジ軸・
ボール循環式ナット収容部1dの内部に挿入され、作動ロ
ッド8の後端部8bにボルトを介して一体的に結合されて
いる。
【0022】なお、ケーシング1のモータ収容部1aに
は、放熱のための開口部1hが三箇所に形成されている。
またケーシング1のカップリング収容部1bには、ケーシ
ング1の組立後にそのカップリング収容部1b内のカップ
リング3をサーボモータ2の出力軸2aとボールネジ軸5
の後端部5aとに小ネジで固定するために、ドライバを挿
入し得る開口部1iが形成されており、その開口部1iに
は、上記の固定作業後に弾性体製のキャップ12が嵌着さ
れる。
【0023】この実施例の電動式リニアアクチュエータ
にあっては、サーボモータ2の作動によりボールネジ軸
5が回転すると、ナット供回り阻止部を構成するボール
ネジ軸・ボール循環式ナット収容部1dの内面のテフロン
コーティング層10の表面10aと摺動部材9の側面9aとの
摺接によりボールネジ軸5の軸線周りの回転を阻止され
ているボール循環式ナット7がボールネジ軸5の軸線方
向へ高精度に移動し、この移動によって、そのボール循
環式ナット7に一体的に結合された作動ロッド8が作動
ロッド支持部1eの摺接面1fと作動ロッド8の外周面8aと
の摺接による案内下でケーシング1に対し進出および後
退移動する。
【0024】しかもこの実施例の電動式リニアアクチュ
エータにあっては、ナット供回り阻止部が、ボールネジ
軸・ボール循環式ナット収容部1dの内面のテフロンコー
ティング層10の表面10a とそこに摺接する摺動部材9の
側面9aとにより構成され、また作動ロッド案内部が、作
動ロッド支持部1eの摺接面1fとそこに摺接する作動ロッ
ド8の外周面8aとで構成されていることから、ナット供
回り阻止部と作動ロッド案内部とが共に簡易な摺接構造
を有している。
【0025】従って、この実施例の電動式リニアアクチ
ュエータによれば、ナット供回り阻止部と作動ロッド案
内部とが、比較的大きな重量を持つとともに比較的大き
なスペースを専有し、かつ比較的大きな慣性を持つボー
ル循環式リニアガイドを使用せずに、簡易な摺接構造で
構成されているので、電動式リニアアクチュエータをコ
ンパクトかつ軽量で、しかも高い応答性を持つものとす
ることができる。
【0026】そしてこの実施例の電動式リニアアクチュ
エータによれば、基部材が、ボールネジ軸5とボール循
環式ナット7とを収容するケーシング1であって、供回
り阻止面としてのテフロンコーティング層表面10a が、
そのケーシング1の内側に固設されてボールネジ軸5の
軸線方向へ延在しているので、ボールネジ軸5およびボ
ール循環式ナット7をケーシング1で保護しつつ、電動
式リニアアクチュエータをコンパクトに構成することが
できる。
【0027】さらにこの実施例の電動式リニアアクチュ
エータによれば、作動ロッド8に固設される被案内面
を、ボールネジ軸5の軸線方向へ延在している作動ロッ
ド8の外周面8aとしていることから、進退移動案内面と
しての、作動ロッド支持部1eの摺接面1fを、ボールネジ
軸5の軸線方向へ長尺にわたって延在させる必要がない
ので、ケーシング等の基部材をコンパクトに構成するこ
とができる。
【0028】さらにこの実施例の電動式リニアアクチュ
エータによれば、作動ロッド8の内部に、ボールネジ軸
5の、サーボモータ2の出力軸2aに駆動結合された側と
対抗する側の部分を収容するための空洞8cが形成されて
いることから、作動ロッド8の後退移動時にその内部に
ボールネジ軸5の一部を収容し得るので、電動式リニア
アクチュエータをさらにコンパクトに構成することがで
き、しかも作動ロッド8が軽量になるので、電動式リニ
アアクチュエータの応答性をさらに高めることができ
る。
【0029】そしてこの実施例の電動式リニアアクチュ
エータによれば、ケーシング1に、ポテンショメータ11
の本体11a が、ボールネジ軸5の軸線方向へ延在するよ
うに固設され、そのポテンショメータ11の変移検出部材
11b が、作動ロッド8に一体的に固定されていることか
ら、ポテンショメータ11が作動ロッド8の進退移動を遊
びなしに直接検出するので、サーボモータ2の作動を制
御する図示しない制御系にそのポテンショメータ11から
の信号をフィードバックすることで、作動ロッド8をケ
ーシング1に対して極めて高精度に進退移動させること
ができる。
【0030】図4は、上記実施例の電動式アクチュエー
タを有人ヘリコプターに搭載してその操縦桿の代わりに
操作機構を動かすようにした適用例を示す斜視図であ
り、図中符号13はその有人ヘリコプターの前部、また符
号14は上記実施例の電動式アクチュエータを示す。この
ように上記実施例の電動式アクチュエータ14を複数本搭
載して操縦桿の代わりに操作機構を動かすようにすれ
ば、有人ヘリコプター13を例えば無線操縦やコンピュー
タ制御の自動操縦等により無人で飛行させることが可能
となるので、積み荷積載能力の極めて高い無人ヘリコプ
ターを安価に製造することができ、かかる場合に上記実
施例の電動式アクチュエータ14は、コンパクトかつ軽量
で、しかも高い応答性を持つので、特に有利である。
【0031】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は、上述の例に限定されるものでなく、例えば互いに
摺接する一対の摺動面でナット供回り阻止部と作動ロッ
ド案内部との両方を構成する等、特許請求の範囲の記載
に範囲内で当業者が適宜変更し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この発明の電動式リニアアクチュエ
ータの一実施例を示す平面図、(b)は、その実施例の
電動式リニアアクチュエータの縦断面図である。
【図2】(a)は、上記実施例の電動式リニアアクチュ
エータを作動ロッド側から見た正面図、(b)〜(d)
は、その実施例の電動式リニアアクチュエータの、図1
(b)のA−A線,B−B線およびC−C線にそれぞれ
沿う横断面図である。
【図3】上記実施例の電動式リニアアクチュエータをそ
の一部を切り書いて示す斜視図である。
【図4】上記実施例の電動式アクチュエータを有人ヘリ
コプターに搭載してその操縦桿の代わりに操作機構を動
かすようにすることで無人飛行を可能にした適用例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1f 摺接面 2 サーボモータ 3 カップリング 4 ボールベアリング 5 ボールネジ軸 6 ナット 7 ボール循環式ナット 8 作動ロッド 8a 外周面 9 摺動部材 9a 側面 10 テフロンコーティング層 10a 表面 11 ポテンショメータ11 11a 本体 11b 変移検出部材 12 キャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部材(1)と、 前記基部材に固定されたサーボモータ(2)と、 前記サーボモータの出力軸に駆動結合されたボールネジ
    軸(5)と、 前記ボールネジ軸に螺合されたボール循環式ナット
    (7)と、 前記基部材に対する前記ボール循環式ナットの、前記ボ
    ールネジ軸の軸線方向への進退移動を許容しつつ、前記
    ボールネジ軸の軸線周りの前記ボール循環式ナットの回
    転を阻止するナット供回り阻止部(9a,10a)と、 前記ボール循環式ナットに一体的に結合された作動ロッ
    ド(8)と、 前記基部材に対する前記作動ロッドの、前記ボールネジ
    軸の軸線方向への進退移動を案内する作動ロッド案内部
    (1e, 8a)と、 具える電動式リニアアクチュエータにおいて、 前記ナット供回り阻止部が、前記基部材に固設された供
    回り阻止面(10a)と、前記ボール循環式ナットに固設さ
    れた被阻止面(9a)とを有し、 前記供回り阻止面と前記被阻止面とのうちの一方の面が
    前記ボールネジ軸の軸線方向へ延在するとともに、他方
    の面がその一方の面に摺接し、 前記作動ロッド案内部が、前記基部材に固設された進退
    移動案内面(1f)と、前記作動ロッドに固設された被案
    内面(8a)とを有し、 前記進退移動案内面と前記被案内面とのうちの一方の面
    が前記ボールネジ軸の軸線方向へ延在するとともに、他
    方の面がその一方の面に摺接していることを特徴とす
    る、電動式リニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記基部材は、前記ボールネジ軸と前記
    ボール循環式ナットとを収容するケーシング(1)であ
    り、 前記供回り阻止面(10a)は、そのケーシングの内側に固
    設されて前記ボールネジ軸の軸線方向へ延在しているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の電動式リニアアクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 前記被案内面(8a)は、前記作動ロッド
    に固設されて前記ボールネジ軸の軸線方向へ延在してい
    ることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の電
    動式リニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記作動ロッドの内部には、前記ボール
    ネジ軸の、前記サーボモータの出力軸に駆動結合された
    側と対抗する側の部分を収容するための空洞(8c)が形
    成されていることを特徴とする、請求項1から請求項3
    までの何れか記載の電動式リニアアクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記基部材には、リニアセンサ(11)の本
    体(11a)が前記ボールネジ軸の軸線方向へ延在するよう
    に固設され、 前記リニアセンサの変移検出部材(11b)は、前記作動ロ
    ッドに一体的に固定されていることを特徴とする、請求
    項1から請求項4までの何れか記載の電動式リニアアク
    チュエータ。
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