JPH09280341A - 回転伝達装置 - Google Patents
回転伝達装置Info
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- JPH09280341A JPH09280341A JP11205596A JP11205596A JPH09280341A JP H09280341 A JPH09280341 A JP H09280341A JP 11205596 A JP11205596 A JP 11205596A JP 11205596 A JP11205596 A JP 11205596A JP H09280341 A JPH09280341 A JP H09280341A
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Abstract
生させないで駆動を伝達することが可能な回転伝達装置
を提供すること。 【解決手段】 回転伝達装置は、(a)外周面に軸心と
平行にS極着磁帯15とN極着磁帯16が交互に連続し
て形成された駆動軸19と、(b)S極着磁帯15とN
極着磁帯16に対向して、内周にそれらと平行にS極着
磁帯17とN極着磁帯18が交互に連続して形成された
従動回転部材13とを有し、(c)従動回転部材13
が、駆動軸19に対してその軸心と平行に移動可能であ
ると共に、(d)駆動軸19が回転されたときに、S極
着磁帯15とN極着磁帯18、及びN極着磁帯16とS
極着磁帯17との間で作用する磁力吸引力によって、駆
動軸19の回転が従動回転部材13に伝達される。
Description
接触状態で摺動する従動回転部材に対して、非接触状態
のままで回転力を伝達可能な回転伝達装置、及びそれを
利用する2次元スライドユニットに関するものである。
造、電子機器や精密機器類の組立や修理等には、従来か
ら粉塵等に対して非常に厳しい環境条件が要求され、そ
れに対応すべく種々の装置及び方法が採用されてきてい
る。
の駆動系をとってみた場合、従来から歯車、ボールネジ
及びカム部材等、機械的接触により回転駆動を伝達して
いたため必ずそこから摩耗粉が発生していた。特に、高
集積化の進む半導体製造分野では微細なパーティクルが
製品の性能に直接影響を与えるため、パーティクルの発
生の恐れのない非接触で回転駆動を伝達可能な装置が待
望されていた。
えるべく、摩耗粉を発生させないで駆動を伝達すること
が可能な回転伝達装置を提供することを目的とする。
めに本発明の回転伝達装置は、次のような構成を有して
いる。 (1)(a)外周面に軸心と平行にS極及びN極の第一
着磁帯が交互に連続して形成された駆動軸と、(b)第
一着磁帯に対向して、内周に第一着磁帯と平行にS極及
びN極の第二着磁帯が交互に連続して形成された従動回
転部材とを有し、(c)従動回転部材が、駆動軸に対し
てその軸心と平行に移動可能であると共に、(d)駆動
軸が回転されたときに、第一着磁帯と第二着磁帯との間
で作用する磁力によって、駆動軸の回転が従動回転部材
に伝達される。ここで、駆動軸は、断面が円形、楕円
形、多角形、または歯車形状のいずれであっても良い。
当然、従動回転部材の内周面は、駆動軸の断面形状に対
応している。
いて、前記駆動軸が、高透磁性材料からなる軸部材と、
その外側に嵌合された複数の円筒筒状の第一磁石部材と
を有することを特徴とする。 (3)(1)または(2)に記載する回転伝達装置にお
いて、前記従動回転部材が、高透磁性材料からなる筒部
材と、その内側に嵌合された複数の円筒筒状の第二磁石
部材とを有することを特徴とする。第一磁石部材及び第
二磁石部材は、密着して配置され、表面に形成された着
磁帯は、同極で連続している。また、着磁帯は、等間隔
かつ同じ幅で形成されている。
達装置のいずれか1つにおいて、(a)前記駆動軸と平
行に設けられ、外周にS極及びN極の螺旋状着磁帯が形
成された雄磁気ネジと、(b)前記従動回転部材が固定
され、前記雄磁気ネジの軸心方向に摺動可能な摺動部材
と、(c)前記摺動部材の内周表面にS極及びN極の螺
旋状着磁帯が形成された雌磁気ネジとを有し、(d)前
記雄磁気ネジが回転されることにより、前記雄磁気ネジ
と前記雌磁気ネジとの間で作用する磁力により、前記摺
動部材が前記雄磁気ネジの軸心に沿って摺動することを
特徴とする。
いて、(a)前記従動回転部材と一体的に回転すると共
に、外周にS極及びN極の第三着磁帯が形成された第一
磁気歯車と、(b)前記第三着磁帯に対向して、外周に
S極及びN極の第四着磁帯が形成された第二磁気歯車
と、(c)前記第二磁気歯車と一体的に回転すると共
に、外周にS極及びN極の第二螺旋状着磁帯が形成され
た第二雄磁気ネジと、(d)前記第二雄磁気ネジの軸心
方向に摺動可能な第二摺動部材と、(e)前記第二摺動
部材の内周表面にS極及びN極の螺旋状着磁帯が形成さ
れた雌磁気ネジとを有し、(f)前記駆動軸が回転され
たときに、前記第一着磁帯と前記第二着磁帯との間で作
用する磁力により、前記駆動軸の回転が前記第一磁気歯
車に伝達され、(g)前記第三着磁帯と前記第四着磁帯
との間で作用する磁力により、前記第一磁気歯車の回転
が前記第二磁気歯車及び第二雄磁気ネジに伝達され、
(h)前記第二雄磁気ネジと前記第二雌磁気ネジとの間
で作用する磁力により、前記第二摺動部材が前記第二雄
磁気ネジの軸心に沿って摺動することを特徴とする。
第二駆動軸を駆動するためのモータとを、共に駆動軸を
支持する支持板に固定している。これにより、摺動部材
の摺動によっても、第二駆動軸モータが移動しないた
め、第二駆動モータへの配線が、繰り返し屈曲動作する
ことがなくなり、モータ配線の断線の恐れがなくなる。
また、配線用のキャタピラをなくすることができ、キャ
タピラ移動による騒音をなくすことができる。また、第
一磁気歯車及び第二磁気歯車の対向する面を曲面として
も良い。これにより、対向する面積をむ増加でき、磁力
による伝達力を強くすることができる。また、第一磁気
歯車の軸心と第二磁気歯車の軸心とは、直交していても
良いし、別な角度を形成していても良い。 (6)(5)に記載する回転伝達装置において、前記第
一雄磁気ネジと前記第二雄磁気ネジとが直交する位置関
係にあることを特徴とする。直交させることにより、2
次元スライドユニットを構成することができる。
装置は、次のように作用する。雄磁気ネジが回転される
ことにより、雄磁気ネジと雌磁気ネジとの間で作用する
磁力により、摺動部材が、雄磁気ネジの軸心に沿って摺
動する。これにより、摺動部材は、非接触状態で推力を
受けて移動できる。この時、駆動軸に形成された第一着
磁帯と従動回転部材に形成された第二着磁帯とにおい
て、各々の着磁帯が平行に形成され、異極同士が対向し
ているので、従動回転部材は、駆動軸の軸心方向には、
反対する力を受けずに非接触状態で移動することができ
る。そして、駆動軸が回転される時は、第一着磁帯と第
二着磁帯との間で作用する磁力により、駆動軸の回転が
従動回転軸に非接触状態で伝達される。従って、パーテ
ィクルの発生する恐れがない。
その外周に嵌合された複数の円筒筒状の第一磁石部材と
で構成することにより、磁石材料の節約となり、また、
長い磁石を必要としないため、コストダウンを実現でき
る。同時に、軸部材を高透磁性部材としているので、強
い磁力を発生させることができる。同様に、従動回転部
材を高透磁性材料からなる筒部材と、その内周に嵌合さ
れた複数の円筒筒状の第二磁石部材とで構成することに
より、磁石材料の節約となり、また、長い磁石を必要と
しないため、コストダウンを実現できる。同時に、筒部
材を高透磁性部材としているので、強い磁力を発生させ
ることができる。
第一磁気歯車が回転すると、第一磁気歯車に形成された
第三着磁帯と第二磁気歯車に形成された第四着磁帯との
間で作用する磁力により、第二磁気歯車が非接触状態で
回転される。そして、第二磁気歯車と一体的に配設され
た第二雄磁気ネジが回転し、第二雄磁気ネジと第二雌磁
気ネジとの間で作用する磁力により、第二摺動部材が、
第二雄磁気ネジの軸心に沿って非接触状態で摺動する。
第一雄磁気ネジを回転駆動することにより、摺動部材を
1次元的に移動させることができ、さらに、駆動軸を回
転駆動することにより、第二摺動部材を摺動部材とは、
異なる方向に移動できるため、結果的に第二摺動部材を
2次元的に移動させることが可能である。第一雄磁気ネ
ジと第二雄磁気ネジとを直交する位置関係とすることに
より、非接触式の2次元スライドユニットであるX−Y
テーブルを構成することができる。
達装置の一実施の形態について図面を参照して詳細に説
明する。図1は、第1実施の形態の回転伝達装置の要部
の構成を示す断面図である。断面が円形である駆動軸心
11の外周に、短寸形状の円筒筒状の第一磁石部材12
が嵌合され、駆動軸19が構成されている。駆動軸心1
1は、鉄、酸化鉄、ニッケル、コバルト、もしくはこれ
らを主成分とする合金等の高透磁性材料で作られてい
る。第一磁石部材12は密着して配設され、接着剤によ
り駆動軸心11に固着されている。第一磁石部材12を
短寸状の磁石で構成しているので、長い磁石を必要とせ
ず、着磁装置が小型化できるため、コストダウンするこ
とができる。また、第一磁石部材12は薄い円筒状なの
で、高価格の磁石材料そのものを節約してコストダウン
することができる。また、駆動軸心11を高透磁性材料
としているので、磁気回路の磁気抵抗を低減し、第一磁
石部材12で発生する磁力を強くすることができる。
示すように、軸心と平行にS極着磁帯15とN極着磁帯
16とが交互に形成されている。S極着磁帯15とN極
着磁帯16とは、駆動軸19の端部から端部まで形成さ
れている。S極着磁帯15とN極着磁帯16とで第一着
磁帯を構成している。ここで、S極着磁帯15及びN極
着磁帯16は、同じ幅で形成されている。S極着磁帯1
5及びN極着磁帯16は、第一磁石部材12を接着した
後で着磁しても良いし、予め着磁された第一磁石部材1
2を着磁帯が連続するように、接着しても良い。
13が配設されている。従動回転部材13は、駆動軸1
9の軸心方向に摺動可能に保持される図示しない第一摺
動部材に固設されている。従動回転部材13は、筒部材
であるケーシング20、ケーシング20の内周に保持さ
れる短寸で円筒筒状の複数の第二磁石部材14とより構
成されている。ケーシング20は、鉄、酸化鉄、ニッケ
ル、コバルト、もしくはこれらを主成分とする合金等の
高透磁性材料で作られている。
着剤によりケーシング20の内周面に固着されている。
第二磁石部材14を短寸状の磁石で構成しているので、
長い磁石を必要とせず、着磁装置が小型化できるため、
コストダウンすることができる。また、第二磁石部材1
4は薄い円筒状なので、高価格の磁石材料そのものを節
約してコストダウンすることができる。また、ケーシン
グ20を高透磁性材料としているので、磁気回路の抵抗
を低減でき、第二磁石部材14で発生する磁力を強くす
ることができる。図3に示すように、第二磁石部材14
の内周表面には、第一磁石部材12と対向してS極着磁
帯15及びN極着磁帯16と等方向かつほぼ同じ幅で、
S極着磁帯17とN極着磁帯18が形成されている。こ
こで、S極着磁帯17とN極着磁帯18とで第二着磁帯
を構成している。そして、図4に示すように、通常は、
S極着磁帯15とN極着磁帯18とが対向し、N極着磁
帯16とS極着磁帯17とが対向する位置で、従動回転
部材13が駆動軸19の円周方向に安定している。
うに作用する。図示しない駆動装置により、第一摺動部
材が駆動軸19の軸心に沿って移動されるときに、駆動
軸19の軸心に平行なS極着磁帯15とN極着磁帯18
とが対向し、また駆動軸19の軸心に平行なN極着磁帯
16とS極着磁帯17とが対向しているので、従動回転
部材13が駆動軸19に沿って移動しても、吸引する磁
石同士の関係は変化せず、ほとんど磁力の変化が発生し
ないため、従動回転部材13は、非接触状態でスムーズ
に駆動軸19に沿って移動することができる。一方、駆
動軸19が回転されると、N極着磁帯18がS極着磁帯
15に吸引され、S極着磁帯17がN極着磁帯16に吸
引されるので、駆動軸19の回転に従って、従動回転部
材13が回転する。すなわち、S極着磁帯17とN極着
磁帯16との間で作用する吸引磁力、及びN極着磁帯1
8とS極着磁帯15との間で作用する吸引磁力により、
駆動軸19の回転が従動回転部材13に非接触状態で伝
達される。
置によれば、軸心と平行にS極着磁帯15とN極着磁帯
16とが交互に連続して形成された駆動軸19と、内周
にS極着磁帯15及びN極着磁帯16と平行にS極着磁
帯17とN極着磁帯18とが交互に連続して形成された
従動回転部材13とを有しているので、従動回転部材1
3が駆動軸19に対して軸心と平行に移動可能であると
共に、駆動軸19が回転されたときに、S極着磁帯15
とN極着磁帯18との間及びN極着磁帯16とS極着磁
帯17との間で作用する磁力吸引力により、駆動軸19
の回転力が従動回転部材13に伝達されるため、非接触
で回転駆動を伝達可能であり、パーティクルを発生する
恐れが全くない。従って、半導体製造ライン等で利用す
ることができる。
説明する。第二の実施の形態の回転伝達装置が、第一の
実施の形態と異なるのは、駆動軸の断面形状、及び従動
回転部材の断面形状のみなので、その点について詳細に
説明し、他の部分は省略する。図5に示すように、断面
が正六角形状である駆動軸心21の各側面に、交互にS
極帯状磁石22、N極帯状磁石23が接着剤により固着
されている。駆動軸心21は、鉄、酸化鉄、ニッケル、
コバルト、もしくはこれらを主成分とする合金等の高透
磁性材料で作られている。
3は、内周断面が正六角形状の筒部材であるケーシング
24、ケーシング24の内周側面に各々保持されるS極
帯状磁石26、N極帯状磁石25とより構成されてい
る。ケーシング24は、鉄、酸化鉄、ニッケル、コバル
ト、もしくはこれらを主成分とする合金等の高透磁性材
料で作られている。そして、図7に示すように、通常
は、S極帯状磁石22とN極帯状磁石25とが対向し、
N極帯状磁石23とS極帯状磁石26とが対向して吸引
している。第二の実施の形態の作用及び効果は、第一の
実施の形態と同様なので、説明を省略する。しかし、第
二実施の形態の特有の効果として、市販の帯状磁石をそ
のまま利用できるので、コストダウンを図ることができ
る点がある。
説明する。第三の実施の形態の回転伝達装置が、第一の
実施の形態と異なるのは、駆動軸の断面形状、及び従動
回転部材の断面形状、及び対向する磁石の極性のみなの
で、その点について詳細に説明し、他の部分は省略す
る。図8に示すように、断面が歯車形状である駆動軸2
7の各歯車側表面に、交互にS極着磁帯28、N極着磁
帯29が形成されている。一方、図9に示すように、従
動回転部材13は、内周断面が歯車形状の筒部材である
ケーシング30の各歯車内周側面に各々S極着磁帯3
1、N極着磁帯32が形成されている。そして、図10
に示すように、通常は、S極着磁帯28とN極着磁帯2
9とが対向し、N極着磁帯29とN極着磁帯32とが対
向して互いに反発している。第三の実施の形態の作用及
び効果は、第一の実施の形態と同様なので、説明を省略
する。しかし、第三実施の形態の特有の効果として、対
向する磁石の表面積を大きくとることができるので、回
転の伝達力を大きくすることができる点がある。
ライドユニットであるX−Yテーブルについて説明す
る。図11にX−Yテーブル41の構成を示し、図12
にその部分拡大図を示す。第一摺動部材45は、図示し
ないガイド部材により、第一雄磁気ネジ42及び駆動軸
19に対して軸心に沿って移動可能に保持されている。
また、第一摺動部材45に固設されたブラケット51
は、従動回転部材13を回転可能に保持している。従動
回転部材13の内面に形成された第二着磁帯が、駆動軸
19の外周表面に形成された第一着磁帯と対向してい
る。
に形成されたS極着磁帯15及びN極着磁帯16と、そ
れらに対向して従動回転部材13内周に形成されたN極
着磁帯18及びS極着磁帯17とが、互いに吸引し合っ
ているので、従動回転部材13は、駆動軸19に対して
その軸心と平行にほとんど抵抗力を受けずに移動可能で
ある。ここで、駆動軸19は、第一ブラケット46に回
転可能に保持されている。また、駆動軸19の一端は、
第二駆動モータ47に接続されている。また、従動回転
部材13は、ブラケット51により第一摺動部材45に
対して回転可能に保持されている。
43が連結固定されている。第二ブラケット43には、
外周に螺旋状の着磁帯が形成された第一雄磁気ネジ42
が回転可能に保持されている。第一雄磁気ネジ42の一
端は、第一駆動モータ44に接続されている。第一摺動
部材45には、第一雄磁気ネジ42に対応する位置に図
示しない第一雌磁気ネジが形成されている。一方、従動
回転部材13には、第一磁気歯車48が一体的回転でき
るように連結されている。また、第一摺動部材45に
は、第一磁気歯車48と対向する位置に第二磁気歯車4
9が回転可能に保持されている。第二磁気歯車49は、
第一摺動部材45に回転可能に保持される第二雄磁気ネ
ジ50の一端に連結されている。
の構造を図13に示す。従動回転部材13に碗型の第一
磁気歯車48が固着され、第二雄磁気ネジ50の先端に
は円柱体の中央に凹部の形成された有底円筒型の第二磁
気歯車49が固着されている(形状は、第一磁気歯車4
8と第二磁気歯車49が逆であってもよい)。第二磁気
歯車49の開口端部には、第一磁気歯車48の外周曲面
部48aにならった曲面49aが形成されている。この
第一磁気歯車48及び第二磁気歯車49は、いずれも全
体を高透磁性材料によって形成されている。そして、曲
面部48a(曲面部49a)には、ともに球帯状の磁石
材料が貼設され、図14で示すように均等に区切った領
域にS極着磁帯48S(S極着磁帯49S)、及びN極
着磁帯48N(N極着磁帯49N)が形成されている。
また、第一磁気歯車48と第二磁気歯車49とは、接触
しないように所定の隙間が設けられている。
部材52が図示しないガイド部材により、第一摺動部材
45の移動方向と直交する方向に移動可能に保持されて
いる。また、第二摺動部材52には、第一雄磁気ネジ4
2と直交する方向のねじれの位置に、外周に螺旋状のS
極着磁帯とN極着磁帯とが交互に形成された第二雄磁気
ネジ50が、回転可能に保持されている。また、第二摺
動部材52の内面には、第二雄磁気ネジ50に対向する
位置に、図示しない螺旋状のS極着磁帯とN極着磁帯と
が交互に形成された第二雌磁気ネジが形成されている。
1の作用を説明する。第一駆動モータ44が駆動され、
第一雄磁気ネジ42が回転されることにより、第一雄磁
気ネジ42と図示しない第一雌磁気ネジとの間で作用す
る磁力により、第一摺動部材45が、第一雄磁気ネジ4
2の軸心に沿って摺動する。これにより、第一摺動部材
45は、非接触状態で推力を受けて移動できる。この
時、駆動軸19に形成された第一着磁帯であるS極着磁
帯15とN極着磁帯16、及び従動回転部材13に形成
された第二着磁帯であるS極着磁帯17とN極着磁帯1
8との間においては、各々の着磁帯が軸心に平行に形成
され、異極同士が対向しているので、従動回転部材13
は、駆動軸19の軸心方向には、反対する力を受けずに
非接触状態で移動することができる。一方、駆動軸19
が回転される時は、S極着磁帯15とN極着磁帯18、
及びN極着磁帯16とS極着磁帯17との間で作用する
磁力吸引力により、駆動軸19の回転が従動回転軸13
に非接触状態で伝達される。
れた第一磁気歯車48が回転すると、第一磁気歯車48
に形成された第三着磁帯であるS極着磁帯48SとN極
着磁帯48N、及び第二磁気歯車に形成された第四着磁
帯であるN極着磁帯49NとS極着磁帯49Sの間で作
用する磁力吸引力により、第二磁気歯車49が非接触状
態で回転される。そして、第二磁気歯車49と一体的に
配設された第二雄磁気ネジ50が回転し、第二雄磁気ネ
ジ50と図示しない第二雌磁気ネジとの間で作用する磁
力により、第二摺動部材52が、第二雄磁気ネジ50の
軸心に沿って非接触状態で摺動する。第一雄磁気ネジ4
2を回転駆動することにより、第一摺動部材45を1次
元的に移動させることができ、さらに、駆動軸19を回
転駆動することにより、第二摺動部材52を摺動部材と
直交する方向に移動できるため、結果的に第二摺動部材
を2次元的に移動させることが可能である。
のX−Yテーブル41によれば、(a)従動回転部材1
3と一体的に回転すると共に、外周にS極着磁帯48S
とN極着磁帯48Nが形成された第一磁気歯車48と、
(b)着磁帯48S,48Nに対向して、外周にN極着
磁帯49NとS極着磁帯49Sが形成された第二磁気歯
車49と、(c)第二磁気歯車49と一体的に回転する
と共に、外周にS極及びN極の螺旋状着磁帯が形成され
た第二雄磁気ネジ50と、(d)第二雄磁気ネジ50の
軸心方向に摺動可能な第二摺動部材52と、(e)第二
摺動部材52の内周表面にS極及びN極の螺旋状着磁帯
が形成された雌磁気ネジとを有し、(f)駆動軸19が
回転されたときに、着磁帯15,16と着磁帯18,1
7との間で作用する磁力吸引力により、駆動軸19の回
転が第一磁気歯車48に伝達され、(g)着磁帯48
S,48Nと着磁帯49N,49Sとの間で作用する磁
力吸引力により、第一磁気歯車48の回転が第二磁気歯
車49及び第二雄磁気ネジ50に伝達され、(h)第二
雄磁気ネジ50と第二摺動部材52に形成された第二雌
磁気ネジとの間で作用する磁力吸引力により、第二摺動
部材52が第二雄磁気ネジ50の軸心に沿って摺動する
ので、第一雄磁気ネジ42を回転駆動することにより、
第一摺動部材45を1次元的に移動させることができ、
さらに、駆動軸19を回転駆動することにより、第二摺
動部材52を第一摺動部材45と直交する方向に移動で
きるため、結果的に第二摺動部材52を、非接触状態で
X−Y方向に2次元的に移動させることが可能である。
従って、パーティクルを発生する恐れがない。また、第
一駆動モータ44及び第二駆動モータ47を固定部に設
けているので、モータへの配線が動くことがなく、断線
の恐れがなくなった。
実施の形態のものに限定されるわけではなく、その趣旨
を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、
2次元スライドユニットについて説明したが、同じ構造
を繰り返してゆけば、3次元以上のスライドユニットを
構成することも可能である。また、駆動軸の断面形状と
しては、楕円形状等も可能である。
平行にS極とN極の第一着磁帯が交互に連続して形成さ
れた駆動軸と、内周に第一着磁帯と平行にS極とN極の
第二着磁帯が交互に連続して形成された従動回転部材と
を有しているので、従動回転部材が駆動軸に対して軸心
と平行に移動可能であると共に、駆動軸が回転されたと
きに、第一着磁帯と第二着磁帯との間で作用する磁力に
より、駆動軸の回転力が従動回転部材に伝達されるた
め、非接触で回転駆動を伝達可能であり、パーティクル
を発生する恐れが全くない。従って、半導体製造ライン
等で利用することができる。
ば、(a)従動回転部材と一体的に回転すると共に、外
周に第三着磁帯が形成された第一磁気歯車と、(b)第
三着磁帯に対向して、外周に第四着磁帯が形成された第
二磁気歯車と、(c)第二磁気歯車と一体的に回転する
と共に、外周にS極及びN極の螺旋状着磁帯が形成され
た第二雄磁気ネジと、(d)第二雄磁気ネジの軸心方向
に摺動可能な第二摺動部材と、(e)第二摺動部材の内
周表面にS極及びN極の螺旋状着磁帯が形成された雌磁
気ネジとを有し、(f)駆動軸が回転されたときに、第
一着磁帯と第二着磁帯との間で作用する磁力により、駆
動軸の回転が第一磁気歯車に伝達され、(g)第三着磁
帯と第四着磁帯との間で作用する磁力により、第一磁気
歯車の回転が第二磁気歯車及び第二雄磁気ネジに伝達さ
れ、(h)第二雄磁気ネジと第二摺動部材に形成された
第二雌磁気ネジとの間で作用する磁力により、第二摺動
部材が第二雄磁気ネジの軸心に沿って摺動するので、第
一雄磁気ネジを回転駆動することにより、第一摺動部材
を1次元的に移動させることができ、さらに、駆動軸を
回転駆動することにより、第二摺動部材を第一摺動部材
と直交する方向に移動できるため、結果的に第二摺動部
材を、非接触状態で2次元的に移動させることが可能で
ある。従って、パーティクルを発生する恐れがない。ま
た、第一駆動モータ及び第二駆動モータを固定部に設け
ているので、モータへの配線が動くことがなく、断線の
恐れがなくなった。
面図である。
図である。
帯との関係を示す断面図である。
図である。
帯との関係を示す断面図である。
図である。
磁帯との関係を示す断面図である。
ある。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 外周面に軸心と平行にS極及びN極の第
一着磁帯が交互に連続して形成された駆動軸と、 前記第一着磁帯に対向して、内周に前記第一着磁帯と平
行にS極及びN極の第二着磁帯が交互に連続して形成さ
れた従動回転部材とを有し、 前記従動回転部材が、前記駆動軸に対してその軸心と平
行に移動可能であると共に、 前記駆動軸が回転されたときに、前記第一着磁帯と前記
第二着磁帯との間で作用する磁力によって、前記駆動軸
の回転が前記従動回転部材に伝達されることを特徴とす
る回転伝達装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載する回転伝達装置におい
て、 前記駆動軸が、高透磁性材料からなる軸部材と、その外
側に嵌合された複数の円筒筒状の第一磁石部材とを有す
ることを特徴とする回転伝達装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する回転
伝達装置において、 前記従動回転部材が、高透磁性材料からなる筒部材と、
その内側に嵌合された複数の円筒筒状の第二磁石部材と
を有することを特徴とする回転伝達装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載する回転伝
達装置のいずれか1つにおいて、 前記駆動軸と平行に設けられ、外周にS極及びN極の螺
旋状着磁帯が形成された雄磁気ネジと、 前記従動回転部材が固定され、前記雄磁気ネジの軸心方
向に摺動可能な摺動部材と、 前記摺動部材の内周表面にS極及びN極の螺旋状着磁帯
が形成された雌磁気ネジとを有し、 前記雄磁気ネジが回転されることにより、前記雄磁気ネ
ジと前記雌磁気ネジとの間で作用する磁力により、前記
摺動部材が前記雄磁気ネジの軸心に沿って摺動すること
を特徴とする回転伝達装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載する回転伝達装置におい
て、 前記従動回転部材と一体的に回転すると共に、外周にS
極及びN極の第三着磁帯が形成された第一磁気歯車と、 前記第三着磁帯に対向して、外周にS極及びN極の第四
着磁帯が形成された第二磁気歯車と、 前記第二磁気歯車と一体的に回転すると共に、外周にS
極及びN極の第二螺旋状着磁帯が形成された第二雄磁気
ネジと、 前記第二雄磁気ネジの軸心方向に摺動可能な第二摺動部
材と、 前記第二摺動部材の内周表面にS極及びN極の螺旋状着
磁帯が形成された雌磁気ネジとを有し、 前記駆動軸が回転されたときに、前記第一着磁帯と前記
第二着磁帯との間で作用する磁力により、前記駆動軸の
回転が前記第一磁気歯車に伝達され、 前記第三着磁帯と前記第四着磁帯との間で作用する磁力
により、前記第一磁気歯車の回転が前記第二磁気歯車及
び第二雄磁気ネジに伝達され、 前記第二雄磁気ネジと前記第二雌磁気ネジとの間で作用
する磁力により、前記第二摺動部材が前記第二雄磁気ネ
ジの軸心に沿って摺動することを特徴とする回転伝達装
置。 - 【請求項6】 請求項5に記載する回転伝達装置におい
て、 前記第一雄磁気ネジと前記第二雄磁気ネジとが直交する
位置関係にあることを特徴とする回転伝達装置。
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ID=14576912
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JP11205596A Expired - Fee Related JP3373355B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 回転伝達装置 |
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- 1996-04-08 JP JP11205596A patent/JP3373355B2/ja not_active Expired - Fee Related
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