JP2002021468A - トンネル工事用桟橋 - Google Patents
トンネル工事用桟橋Info
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- JP2002021468A JP2002021468A JP2000200683A JP2000200683A JP2002021468A JP 2002021468 A JP2002021468 A JP 2002021468A JP 2000200683 A JP2000200683 A JP 2000200683A JP 2000200683 A JP2000200683 A JP 2000200683A JP 2002021468 A JP2002021468 A JP 2002021468A
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- tunnel
- base
- self
- pier
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】極めて効率良く桟橋移動を行う。
【解決手段】車両通行部12を備えると共に、トンネル
下部14にコンクリート16を打設するための作業スペ
ース18を確保するためのトンネル工事用桟橋におい
て、基台20の前後両側部のアウトリガー38により、
基台20を駆動ローラ22および自走機構28と共に上
昇支持させ、自走機構28のレール部26を走行部24
から吊下させて前方へ移動させた後、アウトリガー38
を下降させ、自走機構28の走行部24をレール部26
上で、駆動ローラ22をトンネル底面36上で、それぞ
れ移動させることを特徴とする。
下部14にコンクリート16を打設するための作業スペ
ース18を確保するためのトンネル工事用桟橋におい
て、基台20の前後両側部のアウトリガー38により、
基台20を駆動ローラ22および自走機構28と共に上
昇支持させ、自走機構28のレール部26を走行部24
から吊下させて前方へ移動させた後、アウトリガー38
を下降させ、自走機構28の走行部24をレール部26
上で、駆動ローラ22をトンネル底面36上で、それぞ
れ移動させることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削された土砂を
トンネル切羽側からトンネル坑口側へ搬出するための車
両等を通行させると共に、掘削されたトンネル下部にコ
ンクリートを打設するための作業スペースを確保するト
ンネル工事用桟橋に関するものである。
トンネル切羽側からトンネル坑口側へ搬出するための車
両等を通行させると共に、掘削されたトンネル下部にコ
ンクリートを打設するための作業スペースを確保するト
ンネル工事用桟橋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】元来、トンネルの構築は、岩盤を掘削機
により掘削した後、掘削されたトンネル内壁面およびト
ンネル下部へ覆工用のコンクリートを、型枠を介して打
設し、打設コンクリートを養生硬化させることにより行
われていた。
により掘削した後、掘削されたトンネル内壁面およびト
ンネル下部へ覆工用のコンクリートを、型枠を介して打
設し、打設コンクリートを養生硬化させることにより行
われていた。
【0003】また、掘削機により掘削された土砂は随時
トンネル切羽側からトンネル坑口側へ、トンネルの幅方
向の一側、例えば中央から右側(あるいは左側)に配備
されたパワーショベル、ブルドーザー等の重機を介し
て、トンネルの幅方向の他側、例えば中央から左側(あ
るいは右側)に配備させたダンプカー等の車両に移載し
て搬出し、搬出完了後重機、車両をトンネルの幅方向の
他側に移動させ、トンネルの幅方向の他側の土砂を搬出
していた(図6参照)。
トンネル切羽側からトンネル坑口側へ、トンネルの幅方
向の一側、例えば中央から右側(あるいは左側)に配備
されたパワーショベル、ブルドーザー等の重機を介し
て、トンネルの幅方向の他側、例えば中央から左側(あ
るいは右側)に配備させたダンプカー等の車両に移載し
て搬出し、搬出完了後重機、車両をトンネルの幅方向の
他側に移動させ、トンネルの幅方向の他側の土砂を搬出
していた(図6参照)。
【0004】また、トンネル切羽側近部の掘削されたト
ンネル下部にもコンクリートを打設する必要があり、こ
の個所に車両を通行させると共に、コンクリートを打設
する作業スペースを確保するためのトンネル工事用桟橋
が使用されている。
ンネル下部にもコンクリートを打設する必要があり、こ
の個所に車両を通行させると共に、コンクリートを打設
する作業スペースを確保するためのトンネル工事用桟橋
が使用されている。
【0005】このトンネル工事用桟橋は、図6および図
7に示すように、基台に車両通行部が形成されると共
に、基台の前後下部に駆動ローラが装着されたものであ
る。
7に示すように、基台に車両通行部が形成されると共
に、基台の前後下部に駆動ローラが装着されたものであ
る。
【0006】この桟橋の使用方法は、まずトンネル坑口
側(図7において右側)の既コンクリート打設面を保護
するため、この既コンクリート打設面に盛土を施したト
ンネル底面と、同一高さとなるようにトンネル切羽側
(図7において左側)の掘削されたトンネル下部に盛土
を施した後、レールを組立、設置(敷設)させる。
側(図7において右側)の既コンクリート打設面を保護
するため、この既コンクリート打設面に盛土を施したト
ンネル底面と、同一高さとなるようにトンネル切羽側
(図7において左側)の掘削されたトンネル下部に盛土
を施した後、レールを組立、設置(敷設)させる。
【0007】次に、桟橋前部の駆動ローラをレール上
を、後部の駆動ローラをトンネル底面上を、それぞれ移
動させた後、桟橋を支持固定する。
を、後部の駆動ローラをトンネル底面上を、それぞれ移
動させた後、桟橋を支持固定する。
【0008】次に、土砂を搬出する車両を桟橋の車両通
行部を使用して通行させると共に、桟橋により確保され
たトンネル下部の作業スペース内に桟橋とは別体の型枠
を組立て、この型枠を介してトンネル下部にコンクリー
トを打設する。
行部を使用して通行させると共に、桟橋により確保され
たトンネル下部の作業スペース内に桟橋とは別体の型枠
を組立て、この型枠を介してトンネル下部にコンクリー
トを打設する。
【0009】次に、コンクリートの養生硬化後、型枠を
脱型する。
脱型する。
【0010】次に、レールをトンネル切羽側前方へ組
替、設置させ、桟橋をトンネル切羽側へ移動させ、移動
させたトンネル下部の盛土を排除する。
替、設置させ、桟橋をトンネル切羽側へ移動させ、移動
させたトンネル下部の盛土を排除する。
【0011】これら作業を繰返し行い、トンネル下部に
コンクリートを打設していた。
コンクリートを打設していた。
【0012】また、この作業はトンネルの幅方向の中央
から右側部分および左側部分に分けて半分ずつ行うこと
が常であり、このため桟橋にはトンネルの幅方向の一側
から他側へ移動させる機構、例えば横移動機構が別に必
要であった。
から右側部分および左側部分に分けて半分ずつ行うこと
が常であり、このため桟橋にはトンネルの幅方向の一側
から他側へ移動させる機構、例えば横移動機構が別に必
要であった。
【0013】なお、図6、図7中、42はトンネル、5
0は重機、52は車両、54はトンネル工事用桟橋、5
6は基台、58は駆動ローラ、60は車両通行部、62
は昇降支持脚、64は車両案内用昇降台、66は作業ス
ペース、68はトンネル下部、70は盛土部、72はト
ンネル底面、74は集塵機、76はレールを示す。
0は重機、52は車両、54はトンネル工事用桟橋、5
6は基台、58は駆動ローラ、60は車両通行部、62
は昇降支持脚、64は車両案内用昇降台、66は作業ス
ペース、68はトンネル下部、70は盛土部、72はト
ンネル底面、74は集塵機、76はレールを示す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のトンネル工事用
桟橋は、基台に車両通行部を形成させると共に、基台の
前後下部に駆動ローラを装着させたものであったため、
桟橋設置において、トンネル坑口側寄りのトンネル下部
の既コンクリート打設面に盛土を施し、トンネル切羽側
近部に盛土を施すと共に、レールを敷設し、トンネル下
部にコンクリートを打設した後、トンネル切羽側のレー
ルを組替、設置し、桟橋を移動させ、移動させたトンネ
ル切羽側の盛土を排除し、次回コンクリート打設に備え
る必要があり、作業効率が極めて良くないことが問題と
なっていた。
桟橋は、基台に車両通行部を形成させると共に、基台の
前後下部に駆動ローラを装着させたものであったため、
桟橋設置において、トンネル坑口側寄りのトンネル下部
の既コンクリート打設面に盛土を施し、トンネル切羽側
近部に盛土を施すと共に、レールを敷設し、トンネル下
部にコンクリートを打設した後、トンネル切羽側のレー
ルを組替、設置し、桟橋を移動させ、移動させたトンネ
ル切羽側の盛土を排除し、次回コンクリート打設に備え
る必要があり、作業効率が極めて良くないことが問題と
なっていた。
【0015】また、掘削されたトンネル下部へコンクリ
ートを打設する作業は、トンネルの幅方向の中央から右
側部分および左側部分に分けて半分ずつ行うため、桟橋
をトンネルの幅方向に移動させる機構、例えば横移動機
構が別に必要であり、このため構造が複雑化することが
問題となっていた。
ートを打設する作業は、トンネルの幅方向の中央から右
側部分および左側部分に分けて半分ずつ行うため、桟橋
をトンネルの幅方向に移動させる機構、例えば横移動機
構が別に必要であり、このため構造が複雑化することが
問題となっていた。
【0016】本発明は、このような欠点に鑑み、極めて
効率良く桟橋移動を行うことができるトンネル工事用桟
橋を提供することを目的とするものである。
効率良く桟橋移動を行うことができるトンネル工事用桟
橋を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、掘削された土
砂をトンネル切羽側からトンネル坑口側へ搬出するため
の車両等を通行させる車両通行部を備えると共に、掘削
されたトンネル下部にコンクリートを打設するための作
業スペースを確保するためのトンネル工事用桟橋におい
て、トンネル掘削方向に対して基台の後下部に、基台を
移動させる駆動ローラを配設させ、基台の前下部に、走
行部に対してレール部を吊下させて移動可能とした自走
機構を配設させ、基台の前後両側部に、基台を駆動ロー
ラおよび自走機構と共に昇降支持させるアウトリガーを
配設させてなり、アウトリガーにより基台を駆動ローラ
および自走機構と共に上昇支持させた後、自走機構のレ
ール部を走行部に吊下させてトンネル掘削方向へ移動さ
せた後、アウトリガーを下降させて自走機構のレール部
をトンネル下部に、駆動ローラを既コンクリート打設面
上に盛土を施したトンネル底面に、それぞれ設置させた
後、自走機構および駆動ローラにより桟橋を移動させる
ことを特徴とするもの、またはトンネル掘削方向に対し
て基台の前下部の自走機構のレール部の位置を、基台の
後下部の駆動ローラの位置より低くし、自走機構のレー
ル部をトンネル下部に位置させると共に、駆動ローラを
トンネル底面に位置させ、基台の車両通行部を水平に位
置させることを特徴とするものである。
砂をトンネル切羽側からトンネル坑口側へ搬出するため
の車両等を通行させる車両通行部を備えると共に、掘削
されたトンネル下部にコンクリートを打設するための作
業スペースを確保するためのトンネル工事用桟橋におい
て、トンネル掘削方向に対して基台の後下部に、基台を
移動させる駆動ローラを配設させ、基台の前下部に、走
行部に対してレール部を吊下させて移動可能とした自走
機構を配設させ、基台の前後両側部に、基台を駆動ロー
ラおよび自走機構と共に昇降支持させるアウトリガーを
配設させてなり、アウトリガーにより基台を駆動ローラ
および自走機構と共に上昇支持させた後、自走機構のレ
ール部を走行部に吊下させてトンネル掘削方向へ移動さ
せた後、アウトリガーを下降させて自走機構のレール部
をトンネル下部に、駆動ローラを既コンクリート打設面
上に盛土を施したトンネル底面に、それぞれ設置させた
後、自走機構および駆動ローラにより桟橋を移動させる
ことを特徴とするもの、またはトンネル掘削方向に対し
て基台の前下部の自走機構のレール部の位置を、基台の
後下部の駆動ローラの位置より低くし、自走機構のレー
ル部をトンネル下部に位置させると共に、駆動ローラを
トンネル底面に位置させ、基台の車両通行部を水平に位
置させることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るトンネル工事用桟橋
は、掘削された土砂をトンネル切羽側からトンネル坑口
側へ搬出するための車両等を通行させる車両通行部12
を備えると共に、掘削されたトンネル下部14にコンク
リート16を打設するための作業スペース18を確保す
るためのものであり、図1〜図5に基づいて、以下に詳
述する。
は、掘削された土砂をトンネル切羽側からトンネル坑口
側へ搬出するための車両等を通行させる車両通行部12
を備えると共に、掘削されたトンネル下部14にコンク
リート16を打設するための作業スペース18を確保す
るためのものであり、図1〜図5に基づいて、以下に詳
述する。
【0019】トンネル掘削方向に対して基台20の後下
部に、基台20を移動させる駆動ローラ22を配設さ
せ、基台20の前下部に走行部24に対してレール部2
6を吊下させて移動可能とした自走機構28を配設させ
てある。
部に、基台20を移動させる駆動ローラ22を配設さ
せ、基台20の前下部に走行部24に対してレール部2
6を吊下させて移動可能とした自走機構28を配設させ
てある。
【0020】本例において、自走機構28の走行部24
は駆動ローラであり、この走行部24にレール部26が
ローラチェーン30、スプロケット32を介して移動自
在に吊下させてある。
は駆動ローラであり、この走行部24にレール部26が
ローラチェーン30、スプロケット32を介して移動自
在に吊下させてある。
【0021】また、基台20の前下部の自走機構28の
レール部26の位置を、基台20の後下部の駆動ローラ
22の位置より低くし、基台20の自走機構28のレー
ル部26を掘削されたトンネル下部14に位置させると
共に、基台20の後下部の駆動ローラ22を既コンクリ
ート打設面上に盛土34を施したトンネル底面36に位
置させ、基台20の車両通行部12を水平に位置させ、
車両通行性の向上および作業スペース18をより広く確
保する配慮がなされている。
レール部26の位置を、基台20の後下部の駆動ローラ
22の位置より低くし、基台20の自走機構28のレー
ル部26を掘削されたトンネル下部14に位置させると
共に、基台20の後下部の駆動ローラ22を既コンクリ
ート打設面上に盛土34を施したトンネル底面36に位
置させ、基台20の車両通行部12を水平に位置させ、
車両通行性の向上および作業スペース18をより広く確
保する配慮がなされている。
【0022】基台20の前後両側部に、基台20を駆動
ローラ22および自走機構28と共に昇降支持させるア
ウトリガー38が配設されている。
ローラ22および自走機構28と共に昇降支持させるア
ウトリガー38が配設されている。
【0023】本例において、アウトリガー38は、英語
の(outrigger)であり、機体の安定性を増す
目的で、下部走行フレームまたはサブフレームを取付け
る支柱として一般に認識されているため、その詳細説明
は省略する。
の(outrigger)であり、機体の安定性を増す
目的で、下部走行フレームまたはサブフレームを取付け
る支柱として一般に認識されているため、その詳細説明
は省略する。
【0024】なお、図中40は車両通行部12の両端に
装着された車両を案内する昇降台、42はトンネルを示
す。
装着された車両を案内する昇降台、42はトンネルを示
す。
【0025】本発明に係るトンネル工事用桟橋の使用方
法を以下に詳述する。
法を以下に詳述する。
【0026】まず、桟橋の基台20の前下部の自走機構
28のレール部26をトンネル切羽側近部の掘削された
トンネル下部14に、基台10の後下部の駆動ローラ2
2を既コンクリート打設面に盛土34を施したトンネル
底面36に、それぞれ位置させる。
28のレール部26をトンネル切羽側近部の掘削された
トンネル下部14に、基台10の後下部の駆動ローラ2
2を既コンクリート打設面に盛土34を施したトンネル
底面36に、それぞれ位置させる。
【0027】この際、基台20の前下部の自走機構28
のレール部26の位置を、基台20の後下部の駆動ロー
ラ22位置より低くしてあるため、トンネル下部14と
トンネル底面36との段差を解消させ、車両通行部12
を水平に位置させ、車両通行性を向上させると共に、作
業スペース18を広く確保することができる。
のレール部26の位置を、基台20の後下部の駆動ロー
ラ22位置より低くしてあるため、トンネル下部14と
トンネル底面36との段差を解消させ、車両通行部12
を水平に位置させ、車両通行性を向上させると共に、作
業スペース18を広く確保することができる。
【0028】また、桟橋の移動手段は、基台20の後部
においては、後下部に配設された駆動ローラ22により
トンネル底面36上を移動させ、また基台20の前部に
おいては、前下部に配設された自走機構28のレール部
26上を走行部24を移動させるので、自走機構28の
レール部26を掘削されたトンネル下部14に直接位置
させることができるため、従来のように掘削されたトン
ネル下部に盛土を施す必要が皆無となり、作業時間を大
幅に短縮することができる。
においては、後下部に配設された駆動ローラ22により
トンネル底面36上を移動させ、また基台20の前部に
おいては、前下部に配設された自走機構28のレール部
26上を走行部24を移動させるので、自走機構28の
レール部26を掘削されたトンネル下部14に直接位置
させることができるため、従来のように掘削されたトン
ネル下部に盛土を施す必要が皆無となり、作業時間を大
幅に短縮することができる。
【0029】また、重機による車両への土砂の移載は、
桟橋前方で行われるため、本例の桟橋はトンネルの幅方
向の中央から右側部分および左側部分に分けて半分ずつ
土砂の搬出を行う必要がない。
桟橋前方で行われるため、本例の桟橋はトンネルの幅方
向の中央から右側部分および左側部分に分けて半分ずつ
土砂の搬出を行う必要がない。
【0030】また、掘削されたトンネル下部14には掘
削後直ちに一次覆工用のコンクリートを打設、あるいは
吹付け、施工される。
削後直ちに一次覆工用のコンクリートを打設、あるいは
吹付け、施工される。
【0031】次に、基台20の下部の作業スペース18
にコンクリート打設用型枠(図示略)を設置し、この型
枠とトンネル下部14との間にコンクリート16を打
設、養生硬化させた後、型枠を上昇させ、型枠を脱型さ
せることにより、トンネル下部14にコンクリート16
を打設する。
にコンクリート打設用型枠(図示略)を設置し、この型
枠とトンネル下部14との間にコンクリート16を打
設、養生硬化させた後、型枠を上昇させ、型枠を脱型さ
せることにより、トンネル下部14にコンクリート16
を打設する。
【0032】次に、桟橋を次工程位置である前方(トン
ネル切羽側)へ移動させる。
ネル切羽側)へ移動させる。
【0033】この際、既コンクリート打設面を保護する
ため、この既コンクリート打設面に盛土34を施す。
ため、この既コンクリート打設面に盛土34を施す。
【0034】このため、トンネル切羽側近部のトンネル
下部14に盛土を施す必要がなく、桟橋をそのまま移動
させることができる。
下部14に盛土を施す必要がなく、桟橋をそのまま移動
させることができる。
【0035】また、既コンクリート打設面へ盛土34を
施す作業は従来から行ってきた作業であり、この盛土3
4はトンネル42へのコンクリート打設作業完了後、排
除される。
施す作業は従来から行ってきた作業であり、この盛土3
4はトンネル42へのコンクリート打設作業完了後、排
除される。
【0036】ここで、トンネル下部14へのコンクリー
ト打設後の桟橋移動工程を以下に詳述する。
ト打設後の桟橋移動工程を以下に詳述する。
【0037】まず、アウトリガー38により基台20を
駆動ローラ22および自走機構28と共に、上昇支持さ
せる。
駆動ローラ22および自走機構28と共に、上昇支持さ
せる。
【0038】次に、自走機構28のレール部26を走行
部24に吊下させ、前方(トンネル掘削方向、図1にお
いて左側)へ移動させる。
部24に吊下させ、前方(トンネル掘削方向、図1にお
いて左側)へ移動させる。
【0039】次に、アウトリガー38を縮短させ、駆動
ローラ22を既コンクリート打設面に盛土34を施した
新たなトンネル底面36(図1の二点鎖線参照)上に位
置させ、自走機構28のレール部26をトンネル下部1
4に位置させる。
ローラ22を既コンクリート打設面に盛土34を施した
新たなトンネル底面36(図1の二点鎖線参照)上に位
置させ、自走機構28のレール部26をトンネル下部1
4に位置させる。
【0040】次に、駆動ローラ22をトンネル底面36
上を、自走機構28の走行部24をレール部26上を、
それぞれ移動させる。
上を、自走機構28の走行部24をレール部26上を、
それぞれ移動させる。
【0041】このように、桟橋を前方へ移動させる。
【0042】前記工程を繰り返し行うことにより、掘削
された土砂を搬出する車両を通行させながら、トンネル
下部14にコンクリート16を打設するための作業スペ
ース18を確保し、トンネル下部14にコンクリート1
6を打設する。
された土砂を搬出する車両を通行させながら、トンネル
下部14にコンクリート16を打設するための作業スペ
ース18を確保し、トンネル下部14にコンクリート1
6を打設する。
【0043】以上のように、自走機構28の走行部24
にレール部26を吊下させて移動させることができ、従
来のようにトンネル切羽側近部に盛土を施すと共に、レ
ールを組替、設置(敷設)する必要が全くなく、極めて
効率良く桟橋移動を行うことができる。
にレール部26を吊下させて移動させることができ、従
来のようにトンネル切羽側近部に盛土を施すと共に、レ
ールを組替、設置(敷設)する必要が全くなく、極めて
効率良く桟橋移動を行うことができる。
【0044】なお、本例において、基台20の前下部の
自走機構28のレール部26の位置を、基台20の後下
部の駆動ローラ22の位置より低くしてあるが、従来の
ようにトンネル切羽側の掘削されたトンネル下部に予め
盛土を施すことにより、基台20の自走機構28のレー
ル部26および駆動ローラ22の位置を同一高さとして
もよく、また自走機構28および駆動ローラ22を基台
20に対して伸縮自在とすることは自由である。
自走機構28のレール部26の位置を、基台20の後下
部の駆動ローラ22の位置より低くしてあるが、従来の
ようにトンネル切羽側の掘削されたトンネル下部に予め
盛土を施すことにより、基台20の自走機構28のレー
ル部26および駆動ローラ22の位置を同一高さとして
もよく、また自走機構28および駆動ローラ22を基台
20に対して伸縮自在とすることは自由である。
【0045】また、作業スペース18におけるトンネル
下部14へのコンクリート打設は、基台20と別体のコ
ンクリート打設用型枠(図示略)によるものであるが、
この型枠を基台20と一体に昇降自在に吊設させること
は自明である。
下部14へのコンクリート打設は、基台20と別体のコ
ンクリート打設用型枠(図示略)によるものであるが、
この型枠を基台20と一体に昇降自在に吊設させること
は自明である。
【0046】また、自走機構28は、走行部24にレー
ル部26がローラチェーン30およびスプロケット32
を介して移動自在に吊下させてあるが、走行部24に対
してレール部26を吊下させて移動できる構造を適宜採
用することは自由である。
ル部26がローラチェーン30およびスプロケット32
を介して移動自在に吊下させてあるが、走行部24に対
してレール部26を吊下させて移動できる構造を適宜採
用することは自由である。
【0047】また、トンネル下部14にコンクリート1
6を打設した既コンクリート打設面を保護するために盛
土34を施してあるが、既コンクリート打設面の損傷を
防止する配慮が必要ない場合には盛土34を施す作業を
省略することは自明である。
6を打設した既コンクリート打設面を保護するために盛
土34を施してあるが、既コンクリート打設面の損傷を
防止する配慮が必要ない場合には盛土34を施す作業を
省略することは自明である。
【 【0048】また、基台20の上部に集塵機(図示略)
を搭載させることにより、桟橋の移動に伴い、集塵機1
6も移動させることができるため、トンネル掘削に応じ
て集塵機を桟橋とは別にトンネル切羽側に移動させる作
業が皆無となり、作業時間の短縮を図ることができる。
を搭載させることにより、桟橋の移動に伴い、集塵機1
6も移動させることができるため、トンネル掘削に応じ
て集塵機を桟橋とは別にトンネル切羽側に移動させる作
業が皆無となり、作業時間の短縮を図ることができる。
【0049】また、本例は略半円形のトンネルにおける
ものあるが、円形のトンネル、例えば海中トンネル、下
水道等のコンクリート打設(覆工)時にも利用できる。
ものあるが、円形のトンネル、例えば海中トンネル、下
水道等のコンクリート打設(覆工)時にも利用できる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るトンネル工事用桟橋によれ
ば、基台の後下部の駆動ローラを既コンクリート打設面
に盛土が施されたトンネル底面上に位置させ、基台の前
下部の自走機構のレール部を掘削されたトンネル下部に
直接位置させ、土砂を搬出する車両を通行させ、下部に
コンクリート打設するための作業スペースを確保するた
め、トンネル切羽側近部の掘削されたトンネル下部に盛
土を施す作業が皆無となるばかりか、効率良くコンクリ
ートを打設することができ、作業時間を大幅に短縮し、
作業性を向上させることができる。
ば、基台の後下部の駆動ローラを既コンクリート打設面
に盛土が施されたトンネル底面上に位置させ、基台の前
下部の自走機構のレール部を掘削されたトンネル下部に
直接位置させ、土砂を搬出する車両を通行させ、下部に
コンクリート打設するための作業スペースを確保するた
め、トンネル切羽側近部の掘削されたトンネル下部に盛
土を施す作業が皆無となるばかりか、効率良くコンクリ
ートを打設することができ、作業時間を大幅に短縮し、
作業性を向上させることができる。
【0051】また、基台の両側部のアウトリガーによ
り、基台を駆動ローラおよび自走機構と共に上昇支持さ
せ、自走機構のレール部を走行部から吊下させて前方へ
移動させた後、アウトリガーを下降させ、駆動ローラを
トンネル底面上を、自走機構の走行部をレール部上を、
それぞれ移動させるため、トンネル下部にレールを組
替、設置(敷設)することが全く必要なく、極めて効率
良く桟橋移動を行うことができる。
り、基台を駆動ローラおよび自走機構と共に上昇支持さ
せ、自走機構のレール部を走行部から吊下させて前方へ
移動させた後、アウトリガーを下降させ、駆動ローラを
トンネル底面上を、自走機構の走行部をレール部上を、
それぞれ移動させるため、トンネル下部にレールを組
替、設置(敷設)することが全く必要なく、極めて効率
良く桟橋移動を行うことができる。
【0052】また、トンネル掘削方向に対して基台の前
下部の自走機構のレール部の位置を、基台の後下部の駆
動ローラの位置より低くし、自走機構のレール部を掘削
されたトンネル下部に位置させると共に、駆動ローラを
既コンクリート打設面に盛土を施したトンネル底面に位
置させることにより、基台の車両通行部を水平に位置さ
せ、車両通行性を向上させることができると共に、作業
スペースをより広く確保することができる。
下部の自走機構のレール部の位置を、基台の後下部の駆
動ローラの位置より低くし、自走機構のレール部を掘削
されたトンネル下部に位置させると共に、駆動ローラを
既コンクリート打設面に盛土を施したトンネル底面に位
置させることにより、基台の車両通行部を水平に位置さ
せ、車両通行性を向上させることができると共に、作業
スペースをより広く確保することができる。
【図1】本発明に係るトンネル工事用桟橋の側面図。
【図2】同、正面図、中心から右側が桟橋前部を示し、
中心から左側が桟橋後部を示す。
中心から左側が桟橋後部を示す。
【図3】桟橋前部の要部拡大側面図。
【図4】同、要部拡大正面図。
【図5】自走機構の要部拡大側面図。
【図6】従来例を示す正面図。
【図7】同、側面図。
【符号の説明】 12 車両通行部 14 トンネル下部 16 コンクリート 18 作業スペース 20 基台 22 駆動ローラ 24 走行部 26 レール部 28 自走機構 34 盛土(既コンクリート打設面上の) 36 トンネル底面 38 アウトリガー 42 トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 勉 岐阜県本巣郡真正町十四条144番地 岐阜 工業株式会社内 (72)発明者 鷲見 真郎 岐阜県本巣郡真正町十四条144番地 岐阜 工業株式会社内 Fターム(参考) 2D054 DA17
Claims (2)
- 【請求項1】 掘削された土砂をトンネル切羽側からト
ンネル坑口側へ搬出するための車両等を通行させる車両
通行部(12)を備えると共に、掘削されたトンネル下部(1
4)にコンクリート(16)を打設するための作業スペース(1
8)を確保するためのトンネル工事用桟橋において、トン
ネル掘削方向に対して基台(20)の後下部に、基台(20)を
移動させる駆動ローラ(22)を配設させ、基台(20)の前下
部に、走行部(24)に対してレール部(26)を吊下させて移
動可能とした自走機構(28)を配設させ、基台(20)の前後
両側部に、基台(20)を駆動ローラ(22)および自走機構(2
8)と共に昇降支持させるアウトリガー(38)を配設させて
なり、アウトリガー(38)により基台(20)を駆動ローラ(2
2)および自走機構(28)と共に上昇支持させた後、自走機
構(28)のレール部(26)を走行部(24)に吊下させてトンネ
ル掘削方向へ移動させた後、アウトリガー(38)を下降さ
せて自走機構(28)のレール部(26)をトンネル下部(14)
に、駆動ローラ(22)を既コンクリート打設面上に盛土(3
4)を施したトンネル底面(36)に、それぞれ設置させた
後、自走機構(28)および駆動ローラ(22)により桟橋を移
動させることを特徴とするトンネル工事用桟橋。 - 【請求項2】 トンネル掘削方向に対して基台(20)の前
下部の自走機構(28)のレール部(26)の位置を、基台(20)
の後下部の駆動ローラ(22)の位置より低くし、自走機構
(28)のレール部(26)をトンネル下部(14)に位置させると
共に、駆動ローラ(22)をトンネル底面(36)に位置させ、
基台(20)の車両通行部(12)を水平に位置させることを特
徴とする請求項1記載のトンネル工事用桟橋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200683A JP2002021468A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | トンネル工事用桟橋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200683A JP2002021468A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | トンネル工事用桟橋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002021468A true JP2002021468A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18698514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000200683A Pending JP2002021468A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | トンネル工事用桟橋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002021468A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107143351A (zh) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | 中铁二局第四工程有限公司 | 一种自行式隧道超长仰拱移动模板钢箱梁栈桥 |
CN113236282A (zh) * | 2021-05-20 | 2021-08-10 | 山西省交通新技术发展有限公司 | 一种不占道工况下隧道全断面维修方法 |
-
2000
- 2000-07-03 JP JP2000200683A patent/JP2002021468A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107143351A (zh) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | 中铁二局第四工程有限公司 | 一种自行式隧道超长仰拱移动模板钢箱梁栈桥 |
CN113236282A (zh) * | 2021-05-20 | 2021-08-10 | 山西省交通新技术发展有限公司 | 一种不占道工况下隧道全断面维修方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070530 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081203 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081209 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090401 |