JP3103284B2 - トンネル掘削ずり搬出ガントリ - Google Patents

トンネル掘削ずり搬出ガントリ

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JP3103284B2
JP3103284B2 JP06334057A JP33405794A JP3103284B2 JP 3103284 B2 JP3103284 B2 JP 3103284B2 JP 06334057 A JP06334057 A JP 06334057A JP 33405794 A JP33405794 A JP 33405794A JP 3103284 B2 JP3103284 B2 JP 3103284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル切羽部を上段ベ
ンチと下段ベンチとに区分して夫々のベンチの切羽地盤
を掘削するトンネル工事において、上下段ベンチの掘削
ずりを後方側に搬出するガントリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、トンネル断面を上半側のベン
チと下半側のベンチとに区分して夫々のベンチの切羽地
盤を、所謂二段ベンチカット工法によって掘削するトン
ネル工事においては、まず、上段ベンチの切羽地盤を適
宜な掘削装置により掘削して該掘削ずりをトンネル後方
に搬出後、該ベンチ部の掘削壁面に対する支保工の組立
て、金網の張設、コンクリートの吹付作業を順次施工し
て一時覆工を行い、次いで、下段ベンチの切羽地盤を適
宜な掘削装置により掘削し、この掘削ずりをトンネル後
方に排出後、上段ベンチと同様に掘削壁面に対する支保
工の組立て、金網の張設、コンクリートの吹付作業を順
次施工して一時覆工を行っている。さらに下段ベンチの
後方におけるトンネル底面にインバートの掘削を行い、
該インバートにコンクリートを打設すると共に後方にお
いて二次覆工のコンクリートを打設してトンネルを築造
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような二段ベンチカット工法によるトンネル掘削によれ
ば、上段ベンチにおいて、その切羽の掘削作業から掘削
壁面に対するコンクリートの吹付作業までの一連の作業
を行ったのち、下段ベンチに対する掘削作業から掘削壁
面に対するコンクリートの吹付作業に移るものであるか
ら、トンネル掘削の作業性が悪くて長期間の工期を必要
とする問題点がある。
【0004】このような問題点は、上段ベンチと下段ベ
ンチとの切羽地盤の掘削を同時に行い、夫々の掘削ずり
をダンプトラック等の土砂運搬車によって搬出するよう
にすれば解消し得るが、作業空間が狭いトンネル内にお
いて土砂運搬車を掘削現場近くまで走行させると、土砂
運搬車が複湊して危険であり、その上、後方側における
インバートの掘削作業やコンクリートの打設作業にも支
障を来たすことになって、実際上は同時掘削が困難であ
る。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは上段ベンチと下段ベ
ンチとの切羽地盤の掘削ずりを既に打設されたインバー
トコンクリートの後方側に搬出するようにして両ベンチ
側の掘削壁面に対する一次覆工作業を並行して行なえる
ようにすると共に、掘削ずりの搬送途上の下方において
インバートに対するコンクリート打設作業を並行して実
施可能としたトンネル掘削ずり搬出ガントリを提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトンネル掘削ずり搬出ガントリは、トンネ
ル切羽部を上段ベンチと下段ベンチとに区分して両ベン
チの切羽地盤を掘削するトンネル工事に使用するズリ搬
出ガントリであって、ガントリ本体はトンネルの長さ方
向に長い水平枠体の前端部両側端と後部両側端に上記上
段ベンチ上と後方側のインバート上とに夫々走行自在に
支持させる前側脚柱と後側脚柱とを固着した正面門形状
に形成してなり、このガントリ本体の水平枠体にレール
を略全長に亘って固定し、該レールにローラを介してず
り搬出装置を走行可能に吊設してなる構造を有してい
る。
【0007】上記ガントリにおいて、ずり搬出装置は請
求項2に記載したようにベルトコンベアであってもよ
く、この場合、請求項3に記載したように、該ベルトコ
ンベアの前半部を上下屈折自在に構成しておくことが望
ましい。又、このようなベルトコンベアに代えて請求項
4に記載したように、底部が開閉自在なバケットを用い
てもよい。なお、ガントリ本体は請求項5に記載したよ
うに、ガントリ本体の前側脚柱の下端に取付けている無
限履帯と後側脚柱の下端に取付けている車輪とによって
トンネル長さ方向に走行可能であり、車輪は既に敷設さ
れたインバートコンクリート上のレールに走行可能に支
持されている。
【0008】さらに、請求項6に記載した発明はガント
リ本体の後側の両側端部にレーザー発振器を装着する一
方、前側の両側端部に該レーザー発振器に対向して受光
器を装着している点に特徴を有するものであり、また、
請求項7に記載した発明は、ガントリ本体に支保工等の
運搬用トロリーを長さ方向に走行自在に配設しているこ
とを特徴とするものである。
【0009】
【作用】ガントリーを上段ベンチ上とインバートコンリ
ート上との間に架設状態で走行自在に配設し、両ベンチ
上で掘削機によって掘削したずりをガントリーに設けた
ベルトコンベア或いはバケット等の運搬装置によって該
ガントリーの後端にまで搬出し、待機している土砂運搬
車に投入、積載する。その際、運搬装置がベルトコンベ
アよりなり且つ該ベルトコンベアの前半部が上下屈折自
在に構成している場合には、その前半部を後半部の延長
方向に水平状態にしてベルトコンベア全体をレールに沿
って前進させ、前半部の前端を上段ベンチ上に位置させ
て該上段ベンチ側の掘削ずりをこのベルトコンベアによ
り搬出したのち、ベルトコンベアを後退させると共に前
半部を下方に屈折させて下段ベンチ上に位置させること
により該下段ベンチ側の掘削ずりを搬出することがで
き、また、屈折した前半部を下段ベンチ上に保持して上
段ベンチ側の掘削ずりを下段ベンチに落としこみ、下段
ベンチ側の掘削ずりと共に後方に搬出することもでき
る。
【0010】上下段ベンチの掘削ずりの搬出後、夫々の
ベンチの掘削壁面に支保工の建込みからコンクリートの
吹付けまでの一次覆工を並行して行う。この際、ガント
リ本体にトロリーを走行自在に配設しておくことによっ
て、このトロリーでガントリ本体の後方から上記上下段
ベンチに支保工や金網等の一次覆工用部材を搬送するこ
とができる。一方、上記掘削土砂の搬出は、上下段ベン
チ側から後方の既設インバートコンクリート上に亘って
ガントリ本体に沿って行われるので、その間におけるガ
ントリ本体の下方に次に打設すべきインバートが存在
し、従って、ずり搬出作業に邪魔されることなく、ガン
トリーの下方空間部においてインバートに対する型枠の
組立、コンクリートの打設作業が並行して行える。
【0011】所定トンネル長の掘削壁面に対する一次覆
工およびインバートコンクリートの打設、硬化が完了す
ると、ガントリを前進させ、再び上記ずりの搬出等の作
業を行う。なお、請求項5に記載したように、前側脚柱
をその下端の無限履帯に対して上下移動調整可能として
おく一方、請求項6に記載したように、ガントリ本体の
後側の両側端部にレーザー発振器を、前側の両側端部に
受光器を装着しておけば、レーザー光線を受光器に受光
させることによってガントリ本体の高さ並びに姿勢を常
に一定に保持することができ、精度のよいトンネル掘削
が可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
図1〜図3において、1はトンネルTの長さ方向に長い
水平枠体よりなるガントリ本体で、トンネルTの切羽部
はその上半を上段ベンチAに、下半を下段ベンチBに夫
々区分してあり、このガントリ本体1は上段ベンチAか
ら後方側のインバートコンクリートCの上方間に達する
長さを有すると共に、その前端両側に同一長さの脚柱1
1、11を垂下状態に一体的に固着していると共に後部両
側に該前側脚柱11、11よりも長い脚柱12、12を一体的に
固着して正面門形状に形成してなるものである。このガ
ントリ本体1を構成する上記水平枠体は、トンネルTの
上方両側部に水平に配設された上下一対の水平桁材13、
14間を長さ方向に適宜間隔毎に縦桁15によって一体に連
結すると共に上側の桁材13、13間を横桁16によって一体
に連結してなり、その下方の空間部は後述するカッター
ローダが自由に出入りでき、且つインバート掘削、型枠
組立等の作業が容易に行える作業空間に形成されてい
る。
【0013】ガントリ本体1の前端部を支持する前端側
の上記短い脚柱11は、図2に示すように、最前端の横桁
16の両側端から垂下状態に固着されてあり、これらの両
側脚柱11、11の下端に上段ベンチAの水平な底面上を走
行する無限履帯(キャタピラ)17を装着している。この
無限履帯17はモータ17a によって駆動されると共に脚柱
11、11の下端に昇降ジャッキ18を介して装着されてあ
り、この昇降ジャッキ18を伸縮させることによって脚柱
11、11を上下方向に移動させ、ガントリ本体1の前端側
の高さを後端側の高さに合わせるように構成している。
【0014】一方、ガントリ本体1の後部側を支持する
上記後側脚柱12は、図1及び図3に示すように、ガント
リ本体1の中央からうしろ寄りの位置における横桁16の
両側端に上端を固着してなる脚柱と、後端近傍部の横桁
16の両側端に上端を固着してなる脚柱とからなり、これ
ら四本の脚柱12の下端には、既に打設されたインバート
コンクリートC上に敷設されているレール2上を走行す
る車輪19が回転自在に軸支されている。なお、この車輪
19はガントリ本体1の適所に設置した駆動モータ(図示
せず)によって積極的に回転駆動させられるように構成
している。
【0015】3はガントリ本体1に前後方向に移動自在
に吊支されたベルトコンベアからなる運搬装置で、図
1、図3に示すように、ガントリ本体1の横桁16の中央
部両側下面に、ガントリ本体1の略全長に亘って吊支用
レール31、31を固着し、これらの吊支用レール31、31に
複数個の門型支持フレーム32を上記吊支用レール31、31
上を走行する車輪33を軸支した軸受部材34を介して走行
可能に吊支すると共に適宜間隔毎に並設したこれらの門
型支持フレーム32、32・・・32の下端部をベルトコンベ
ア本体3aの後半部を内装している後側水平コンベア枠35
の両側面に一体的に固着している。
【0016】さらに、この後側水平コンベア枠35の前端
にはベルトコンベア本体3aの前半部を内装している前側
傾動コンベア枠36の後端を上下方向に回動自在に枢着37
し、該傾動コンベア枠36に固着した枠体32a にチエーン
ブロック38の下端を固定し、このチエーンブロック38の
上端を上記吊支用レール31、31に沿って走行する軸受部
材34に連結した構造としている。なお、39は傾動コンベ
ア枠36の前端に装着しているホッパーである。
【0017】従って、車輪33を適宜な駆動機構(図示せ
ず)を介して回転させることによりベルトコンベア本体
3aを内装している前後コンベア枠35、36を吊支用レール
31、31に沿ってガントリ本体1の長さ方向に移動可能に
構成していると共にチエーンブロック38を操作すること
によって傾動コンベア枠36を後側水平コンベア枠35に対
して、下向き傾斜状態から水平状態にまで起伏するよう
に構成している。尚、ベルトコンベア本体3aはその後側
水平コンベア枠35の後端部に配設したモータ等の駆動手
段(図示せず)によって無端状に走行駆動させられるも
のである。このベルトコンベアからなる運搬装置3の長
さは、上記上段ベンチAから既設のインバートコンクリ
ートCの前端部上方に達する長さに形成されている。
【0018】また、ガントリ本体1には運搬装置3の両
側方においてガントリ本体1の長さ方向に走行するトロ
リー4、4を配設している。このトロリー4は、ガント
リ本体1の横桁16の中央部両側下面に、ガントリ本体1
の略全長に亘ってトロリー吊支用レール5を固着し、適
宜な駆動機構(図示せず)によって該レール5に沿って
前後方向に走行し、支保工や金網、或いは型枠等の搬
送、吊支を行うものである。さらに、ガントリ本体1上
には全長に亘って上部レール6が敷設されてあり、この
レール6上の前側にコンクリート吹付機7を後側に換気
用軸流ファン8をそれぞれ走行自在に配設していると共
にガントリ本体1の前端上部両側には図2に示すよう
に、作業ケージ9を設けている。10は換気用軸流ファン
8に連結、連通した換気ダクトである。
【0019】20はガントリ本体1の後側の両脚柱12、12
の上端部前面に装着したレーザー発振器、21は、ガント
リ本体1の前側の両脚柱11、11の上端部後面に上記レー
ザー発振器20に対向して装着した受光器であり、上記昇
降ジャッキ18を作動させて前側脚柱11を上下方向に移動
調整し、レーザー発振器20からのレーザー光線を受光器
21に受光させることによってガントリ本体1の高さ並び
に水平度等の姿勢を常に一定に保持させるものである。
【0020】このように構成したガントリを使用してト
ンネルTを掘削する方法について述べる。トンネルTの
切羽部はその上半を上段ベンチAに、下半を下段ベンチ
Bに夫々区分され、これらの上下段ベンチA、Bの切羽
地盤をトンネルTの掘進方向に一定長、掘削したのち、
ガントリ本体1によって該掘削ずりの排除を行い、ずり
の排除後、上下段ベンチA、Bの掘削壁面に支保工の建
込みからコンクリートの吹付けまでの一次覆工Dを並行
して行う一方、下段ベンチBの後方側におけるトンネル
底面においてはインバートEの掘削からコンクリートC
の打設作業を上記掘削ずりの排除から一次覆工Dの施工
作業に並行して行う。
【0021】そして、上記上下段ベンチA、Bに対する
切羽地盤の一定長(支保工間隔の距離であって約1m)
の掘削から一次覆工Dまでの作業工程を1サイクルとし
て5〜10サイクル分とこのサイクル分間に施工されるイ
ンバートEの掘削からコンクリート打設までの作業工程
とを1スパンの施工長さとして順次そのスパン間に上記
作業工程を繰り返し行うことによってトンネルを掘削し
ていくものである。
【0022】上段ベンチAの切羽地盤の掘削は、先端に
カッタ41を有するアーム42を上下回動自在に設けている
と共に該アーム42の後端側にベルトコンベア43を設けて
なるカッタローダ40によって行い、上記アーム42にはカ
ッタ41によって掘削された土砂(ずり)を掻き上げてベ
ルトコンベア43に搬送するチエーンコンベア(図示せ
ず)が設けられている。一方、下段ベンチBの切羽地盤
の掘削はバックホー(ショベル機)からなる掘削・積込
機50によって行う。次に、そのトンネル掘削の作業順序
をガントリと上段ベンチA、下段ベンチB、インバート
Eの各部の作業工程に区分して図示した図8に基づいて
説明する。
【0023】まず、1スパン分のインバートコンクリー
トEの硬化が完了すると、該インバートコンクリートE
上にガントリ本体1を支保工間隔(約1m)だけ前進さ
せる。以下、この前進を1サイクルとして、5〜10サイ
クル繰り返すことにより、上記既設のインバートコンク
リートE上をガントリ本体1の後側脚柱12の車輪19が走
行する一方、ガントリ本体1の前側脚柱11の無限履帯17
は駆動モータ17a によって上段ベンチAの水平底面上を
走行してガントリ本体1は次のサイクル分だけ前進す
る。
【0024】一方、ガントリ本体1の後方側に待機させ
ていた運搬装置3をレール31に沿って前進させ、前側の
傾動コンベア枠36が下段ベンチBの後端部上に達した時
に該傾動コンベア枠36を下方に回動させてその前端を下
段ベンチBの後端部上に設置させた状態とする。そし
て、上下段ベンチA、Bにおいてはその切羽地盤をそれ
ぞれカッターローダ40と掘削・積込機50によって同時に
掘削し、上段ベンチAの掘削ずりをカッターローダ40の
ベルトコンベア43によって後方から下段ベンチB上に落
下、堆積させる。
【0025】この上段ベンチA側の掘削ずりを下段ベン
チB側の掘削ずりと共に掘削・積込機50によって運搬装
置3の傾動コンベア枠36の前端に装着しているホッパー
39に投入し、該ホッパー39の開口下端に臨ませている運
搬装置3のベルトコンベア本体3aの搬送始端に上載させ
て傾動コンベア枠36内から水平コンベア枠35内を通じて
ガントリ本体1の後端側に搬送し、ガントリ本体1の後
端に待機しているダンプトラック等の運搬車60に移載し
てトンネル後方に搬出する。
【0026】こうして、上下段ベンチA、Bの切羽地盤
が、支保工間隔に相当するトンネル長さ分だけ掘削、排
除されると、これらの上下段ベンチA、Bの掘削壁面に
一次覆工Dを行う。この一次覆工のための分割された支
保工や金網はガントリ本体1の後方から該ガントリ本体
1に配設しているトロリー4、4によって上下段ベンチ
A、B側に搬送し、作業ケージ9上で作業員が掘削壁面
に対する支保工の建込みと支保工頂面部に対する既設支
保工との間に金網張設作業を行った後、ガントリ本体1
の前端部上面に配置している吹付機7によって支保工の
厚みまでコンクリートの吹付けを行うことによって一次
覆工作業が完了する。
【0027】なお、下段ベンチB側においては、一次覆
工Dを行う前に、運搬装置3の傾動コンベア枠36をチエ
ーンブロック38によって吊り上げて後方側の水平コンベ
ア枠35と同じく水平状態にしたのち、一次覆工作業の邪
魔にならないように運搬装置3全体をガントリ本体1の
後方側に移動、待機させておく。また、吹付機7により
コンクリートの吹付け時には粉塵が発生するので、上段
ベンチA側に対する吹付作業後、連続的に下段ベンチB
側に対する吹付作業を行うことが望ましい。
【0028】こうして上下段ベンチA、Bに対する切羽
地盤の掘削から一次覆工までの1サイクルの作業工程が
終了すると、再び、上記同様にしてガントリ本体1の前
進と共に支保工間隔分の切羽地盤の掘削から一次覆工ま
での1サイクル分の作業を行い、この作業工程を5〜10
サイクル繰り返し行う。
【0029】一方、インバート部においては、上記5〜
10サイクルの作業工程と並行して最初のサイクル前に既
設のインバートコンクリートCの前端側に連続して1ス
パン分掘削しておいたインバートEに対するコンクリー
トの打設作業を行う。この作業は、前回打設したインバ
ートコンクリートCの硬化後に該インバートコンクリー
トCから取り外した型枠70をガントリ本体1に配設して
いるトロリー4によって懸吊し、上記インバートEの上
方まで搬送したのち、降下させて設置する。
【0030】この型枠70は、図1、図4及び図5に示す
ように、トンネル長さ方向に長い両側水平桁71、71間を
長さ方向に適宜間隔毎に並設した複数本の梁72によって
一体に連結していると共に桁71、71の前端部下面に妻型
枠73を一体に垂下してあり、この妻型枠73から前方に突
出した桁71の前端部にジャッキによって伸縮自在の脚体
74を取付けていると共に桁71の後端部にもジャッキによ
って伸縮自在なローラ75付き脚体76を取付けている。さ
らに、並設した梁72の両側端に側壁型枠77、77を装着し
てあり、また、桁71、71間の適所に凹溝状の通路形成用
型枠78を妻型枠73から後方に向かって配設している。
【0031】このように構成した型枠70をインバートE
の所定に位置に合わせてその前側脚体74を下段ベンチB
近傍部におけるインバートEの前端底面に設置する一
方、後側脚体76を既設インバートコンクリートCの前端
部上に設置し、両脚体74、76によって高さ調整をして妻
型枠73等を掘削面の所定部位に密接させる。しかるのち
ガントリ本体1の後方側からコンクリートミキサー車等
によってインバートE内にコンクリートCを打設するも
のである。
【0032】この打設コンクリートCの養生中、硬化す
るまでの間であって、上記上下段ベンチ1、2に対する
1スパン分の一次覆工Dの形成後、下段ベンチBの底部
を掘削・積込機50によってトンネル形状に湾曲状に堀下
げて次の1スパン分のインバートを掘削する。この掘削
ずりは掘削しながら上記運搬装置3によって後方に搬出
してもよいが、掘削量が比較的少ないので、一旦、下段
ベンチB上に堆積させておき、該下段ベンチBの切羽地
盤の掘削土砂と共に運搬装置3によって搬出することが
できる。なお、図5に示すように、一次覆工Dと上記側
壁型枠77、77との間の厚み部分Fには、トンネル後方に
おいて二次覆工が施工される。
【0033】上記のように、上下段ベンチA、Bに対す
る切羽地盤の掘削から一次覆工Dの作業工程を数サイク
ル順次行って1スパン分のトンネルを掘進する一方、こ
の作業と並行して1スパン分の長さ部分に既設インバー
トコンクリートEに連続して下段ベンチB側にインバー
トの掘削からコンクリート打設までの作業を行い、この
単位スパンのトンネル形成とインバートコンクリートE
の施工を順次繰り返し行ってトンネルを築造していくも
のである。コンクリートを打設したインバートにはコン
クリートの硬化後、ガントリ本体1の走行用レール2が
継ぎ足して敷設される。
【0034】図9は上下段ベンチA、Bに対する別な掘
削方法の作業工程図を示すもので、上記実施例において
は上下段ベンチA、Bの切羽地盤の掘削を同時に行った
が、この方法においては上段ベンチAの切羽地盤を支保
工間隔分、掘削して運搬装置3によりその掘削ずりを後
方に搬出したのち、下段ベンチBの切羽地盤を支保工間
隔分、掘削してその掘削ずり運搬装置3により後方に搬
出する点に特徴を有しているものである。
【0035】即ち、運搬装置3の傾動コンベア枠36をチ
エーンブロック38によって水平状態にまで持ち上げ、そ
の状態で運搬装置3をレール31に沿って前進させてコン
ベア枠36の前端部を上段ベンチAの後端部に臨ませ、カ
ッタローダ40によって掘削したずりをホッパー39に投入
してベルトコンベア本体3aにより後方に搬出する。次い
で運搬装置3を後退させて傾動コンベア枠36をチエーン
ブロック38によって下方に傾斜させ、その下傾端を下段
ベンチBの後端部上に位置させた状態にして掘削・積込
機50により掘削した下段ベンチBの切羽地盤の土砂を運
搬装置3のベルトコンベア本体3aによって後方に搬出す
るものである。
【0036】上下段ベンチA、Bの土砂の排除が終わる
と、夫々の掘削壁面に上記実施例と同様にして支保工の
搬送、建込、金網取付、コンクリート吹付けによる一次
覆工を行う。この工程を1サイクルとして上記実施例で
述べたように、1スパン分の一次覆工作業と、インバー
トコンクリートCの打設を行う。その他の作業工程等は
図8の作業工程と同様である。この方法によれば、下段
ベンチBの切羽地盤の掘削量が多い場合に適し、上段ベ
ンチA側の掘削土砂と共に排除すると作業時間が長時間
に亘るという問題点を回避し得るものである。また、上
段ベンチA側の掘削時には、傾動コンベア枠36を水平状
態に持ち上げているので、下段ベンチBでの作業空間が
広くなり、インバート型枠70の移動、組立、コンクリー
トの打設作業が上段ベンチAの掘削時に容易に且つ安全
に行うことができる。なお、以上の実施例において、一
基の運搬装置3によって上下段ベンチA、Bの掘削ずり
の搬出を行っているが、ガントリ本体1に二基の運搬装
置を並設状態に走行可能に配設しておき、一方の運搬装
置によって上段ベンチAの掘削ずりを、他方の運搬装置
によって下段ベンチBの掘削ずりをそれぞれ同時に搬出
させるようにしておいてもよい。
【0037】図6、図7は運搬装置3の別な例を示すも
ので、上記実施例においてはベルトコンベアによって構
成し、このコンベア枠35、36をガントリ本体1に走行自
在に吊支したが、この例においては、ガントリ本体1の
上端下面両側部に該ガントリ本体1の全長に亘って固定
してなる吊支用レール81、81に電動チエーンブロック82
を備えたトロリー83を走行自在に吊支し、これらのトロ
リー83に底部が開閉自在なバケットよりなる運搬装置3'
を懸吊してなるものである。このように、ベルトコンベ
アからなる運搬装置3に代えて、バケットよりな運搬装
置3'を採用すると、ベルトコンベアでは搬出が困難な水
を含んだ掘削土砂の搬送が可能となるものである。その
他の構造及び作用は上記図1で示したガントリと同じで
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明のトンネル掘削ずり
搬出ガントリによれば、トンネル切羽部を上段ベンチと
下段ベンチとに区分して両ベンチの切羽地盤を掘削する
トンネル工事に使用するズリ搬出ガントリであって、ガ
ントリ本体はトンネルの長さ方向に長い水平枠体の前端
部両側端と後部両側端に上記上段ベンチ上と後方側のイ
ンバート上とに夫々走行自在に支持させる前側脚柱と後
側脚柱とを固着した正面門形状に形成してなり、このガ
ントリ本体の水平枠体にレールを略全長に亘って固定
し、該レールにローラを介してずり搬出装置を走行可能
に吊設してなるものであるから、上段ベンチ上から既設
のインバートコンクリート上に亘って架設状態に配設し
ているガントリに配設した運搬装置によって上下段ベン
チの切羽地盤の掘削ずりを夫々連続的に円滑にトンネル
後方側に搬出することができると共に上下段ベンチの掘
削壁面に対する支保工の建込みからクンクリートの吹付
けまでの一次覆工を並行して行うことができ、トンネル
の掘削作業が能率よく行え、工期を著しく短縮し得るも
のである。
【0039】さらに、ガントリはその前端側脚柱を上記
上段ベンチ上に走行自在に支持させると共に後側脚柱を
切羽部後方のインバートコンクリート上に走行自在に支
持させているので、上下段ベンチの掘削壁面に対する一
定長の一次覆工工程毎にその長さに応じて前進させなが
ら能率良く掘削ずりの搬出が行なえると共に、ガントリ
の下方空間部において、インバートの掘削作業やインバ
ートに対する型枠の組立、コンクリートの打設作業が、
掘削ずりの搬出作業に支障を生じさせることなく上下段
ベンチ側に対する一次覆工作業と並行してインバートコ
ンクリートの造成が可能となり、トンネル掘削の作業能
率を一層向上させることができるものである。
【0040】また、ガントリに支保工等の運搬用トロリ
ーを走行自在に配設しておくことによって、トンネル後
方側から該ガントリを通じて上記上下段ベンチ側に一次
覆工に必要な部材を容易に且つ効率よく搬送することが
でき、その上、インバートに対するコンクリート打設用
型枠の吊支や組立てにも使用することができて、作業性
が向上するものである。さらに、ガントリの後側両脚柱
にレーザー発振器を、前側両脚柱に受光器を装着してお
けば、レーザー光線を受光器に受光させることによって
ガントリの高さ並びに姿勢を常に一定に保持することが
でき、精度のよいトンネル掘削が可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル掘削に使用しているガントリの簡略側
面図、
【図2】その前端側の拡大縦断正面図、
【図3】その中間部分の拡大縦断正面図、
【図4】インバートに対する型枠設置状態を示す縦断側
面図、
【図5】その一部切欠縦断正面図、
【図6】運搬装置としてバケットを用いているガントリ
の簡略側面図、
【図7】その拡大縦断正面図、
【図8】トンネル掘削の作業工程を示すブロック図、
【図9】トンネル掘削の別な作業工程を示すブロック
図。
【符号の説明】
T トンネル A 上段ベンチ B 下段ベンチ 1 ガントリ本体 11 前側脚注 12 後側脚柱 2 レール 20 レーザー発振器 21 受光器 3 運搬装置 31 吊支用レール 33 車輪 35 後側水平コンベア枠 36 前側傾動コンベア枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桔梗 栄吉 大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2号 株式会社奥村組内 (56)参考文献 特開 平4−38399(JP,A) 特開 昭62−284833(JP,A) 特開 昭56−115496(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/12 E21D 9/10 E21D 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル切羽部を上段ベンチと下段ベン
    チとに区分して両ベンチの切羽地盤を掘削するトンネル
    工事に使用するズリ搬出ガントリであって、ガントリ本
    体はトンネルの長さ方向に長い水平枠体の前端部両側端
    と後部両側端に上記上段ベンチ上と後方側のインバート
    上とに夫々走行自在に支持させる前側脚柱と後側脚柱と
    を固着した正面門形状に形成してなり、このガントリ本
    体の水平枠体にレールを略全長に亘って固定し、該レー
    ルにローラを介してずり搬出装置を走行可能に吊設して
    なることを特徴とするトンネル掘削ずり搬出ガントリ。
  2. 【請求項2】 ずり搬出装置はベルトコンベアであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトンネル掘削ずり搬出ガ
    ントリ。
  3. 【請求項3】 ベルトコンベアの前半部が上下屈折自在
    であることを特徴とする請求項2記載のトンネル掘削ず
    り搬出ガントリ。
  4. 【請求項4】 ずり搬出装置は底部が開閉自在なバケッ
    トであることを特徴とする請求項1記載のトンネル掘削
    ずり搬出ガントリ。
  5. 【請求項5】 ガントリ本体は上記前側脚柱の下端に取
    付けている無限履帯と後側脚柱の下端に取付けている車
    輪とによってトンネル長さ方向に走行可能であり、車輪
    既に敷設されたインバートコンクリート上のレールに
    走行可能に支持されていることを特徴とする請求項1に
    記載のトンネル掘削ずり搬出ガントリ。
  6. 【請求項6】 ガントリ本体の後側の両側端部にレーザ
    ー発振器を装着する一方、前側の両側端部に該レーザー
    発振器に対向して受光器を装着していることを特徴とす
    る請求項1記載のトンネル掘削ずり搬出ガントリ。
  7. 【請求項7】 ガントリ本体に支保工等の運搬用トロリ
    ーを長さ方向に走行自在に配設していることを特徴とす
    る請求項1記載のトンネル掘削ずり搬出ガントリ。
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