JP2002020533A - 廃プラスチックのガス化方法 - Google Patents

廃プラスチックのガス化方法

Info

Publication number
JP2002020533A
JP2002020533A JP2000202038A JP2000202038A JP2002020533A JP 2002020533 A JP2002020533 A JP 2002020533A JP 2000202038 A JP2000202038 A JP 2000202038A JP 2000202038 A JP2000202038 A JP 2000202038A JP 2002020533 A JP2002020533 A JP 2002020533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
waste
gasification furnace
waste plastics
waste plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000202038A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Hamai
満彦 浜井
Motohiro Kondo
元博 近藤
Masataka Yamaguchi
正隆 山口
Makoto Takeda
誠 竹田
Akio Ueda
昭雄 植田
Kunikatsu Yoshida
邦勝 吉田
Rikuo Yamada
陸雄 山田
Fumihiko Hanayama
文彦 花山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK, Toyota Motor Corp filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP2000202038A priority Critical patent/JP2002020533A/ja
Publication of JP2002020533A publication Critical patent/JP2002020533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋め立て処分しかできなかったシュレッダー
ダストなどの不燃物を含む廃プラスチックを、ガス化炉
の燃料や原料に変換でき、また、該廃プラスチックに含
まれる無機物もスラグ化してエネルギー回収効率のみな
らず環境保全性も向上させる。 【解決手段】 不燃物を含む廃プラスチック1を液体窒
素あるいは液体酸素の冷熱を用いて粉砕装置10で冷凍
粉砕し、その後、有価物22を回収した後、気流搬送に
よりガス化炉30へ供給する。さらに、ガス化炉の後流
側で生成ガス中の未燃固形物を回収して粉砕装置10に
リサイクルさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック含有廃
棄物、すなわち、主にプラスチックから構成されるが、
その製品形態からプラスチック以外の材料が混入した状
態の廃棄物(以下、廃プラスチックと称する。)のガス
化方法に係り、特に、シュレッダーダストに代表される
廃プラスチックを一酸化炭素(CO)および水素(H
)に富むガスに変換することのできる廃プラスチッ
クのガス化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電品あるいは自動車のシュレッ
ダーダストに代表されるような、主にプラスチックから
なる産業廃棄物は、減容して埋め立て処分にしたり、熱
分解処理あるいは燃焼処理して廃熱を熱回収するなどの
方法が行われていた。
【0003】なお、プラスチックの廃棄処理に関して
は、特開平10−47626号公報、特開平10−28
1437号公報、特開平10−236801号公報、特
開平8−5034号公報などに記載の技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】埋め立て処分について
は、有効成分からのエネルギー回収が不可能であり、最
近は埋め立て場所さえないのが現状である。
【0005】また、熱分解処理にあっては、特定成分の
プラスチックだけの熱分解法であれば、熱分解温度も一
定にできるので、運転が容易で熱分解油の品質も良い。
ところが、家電品あるいは自動車のシュレッダーダスト
では、種々のプラスチックだけでなく、紙や布のような
燃焼可能な物や、さらには、砂、ガラス、電線のような
不燃物も混在している。
【0006】このように種々のものが混在している廃棄
物は、その形状も大きさもまちまちで、大きいものでは
数10cmのものさえある。このような廃棄物に対して
は、熱分解法は運転が困難であり、熱分解油の品質も悪
く、不燃物の処理も困難である。
【0007】一方、燃焼処理法では廃熱から熱エネルギ
ーを回収できないし、燃焼によって生じた不燃物は埋め
立て処分しか処分方法がない。特に上述のシュレッダー
ダストでは不燃物も混入しており、これまで有効に利用
されていなかった。
【0008】なお、特開平10−47626号公報に
は、プラスチックを微粉砕してガス化する方法が開示さ
れているが、本事例では、プラスチック以外のものは事
前に除去されており、シュレッダーダストのような不燃
物が混在した物を直接ガス化炉へ供給するものではな
い。
【0009】特開平10−281437号公報には、塩
素含有プラスチックの処理方法が開示されているが、原
料を微粉砕する方法についての記載はない。また、特開
平10−236801号公報には、廃棄物を低温および
高温にて二段ガス化する方法が開示されているが、流動
層ガス化炉と溶融炉における温度制御が複雑となるだけ
でなく、流動層における原料の粉砕性もあまり期待でき
ない。
【0010】また、特開平8−5034号公報には、廃
プラスチック混合原料を加熱減容した後に、粉砕し輸送
空気にて搬送する方法が開示されているが、廃プラスチ
ックの混合物を対象としたものであり、シュレッダーダ
ストのような不燃物が混在した原料では、粉砕されない
物が粉砕系を循環することになるため、安定運転ができ
ない。
【0011】本発明の課題は、シュレッダーダストのよ
うな不燃物を含む廃プラスチックを効果的に粉砕するこ
とにより、ガス化炉の燃料もしくは原料に変換し、該廃
プラスチックに含まれる砂、ガラスなどの無機物もスラ
グ化し、エネルギー回収効率のみならず環境保全性も向
上させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、シュレッダ
ーダストに代表される不燃物を含有する廃プラスチック
を、気流層ガス化炉へ気流搬送するための液体窒素ある
いはガス化酸化剤の液体酸素の冷熱を用いて冷凍粉砕
し、次に該粉砕物をガス化炉に気流搬送するときに障害
となる異物を分離した後に、前記ガス化炉で酸素および
水蒸気の酸化剤と共にガス化してCOおよびHに富む
ガスに変換することによって解決される。
【0013】また、前記廃プラスチックをガス化するガ
ス化炉の下流に、生成ガスに同伴する未燃固形分を除去
する機器を設置し、該機器で除去した未燃固形物を粉砕
装置にリサイクルすることによっても解決される。
【0014】また、該廃プラスチックの灰の溶融温度以
下の温度にて加熱処理を行った後、該廃プラスチックを
粉砕し、かつ該加熱処理において発生したガスは、別ラ
インにてガス化炉へ送り、固形物は粉砕した後、該粉砕
物に含まれる有価金属を回収し、気流搬送によってガス
化炉に供給することによって解決される。
【0015】次に、本発明の作用原理を詳細に説明す
る。シュレッダーダストは大きさもまちまちで大きいも
のは数10cmのものもあり、さらには不燃物も含有さ
れている。本発明では原料を微粉砕することにより、ガ
ス化炉におけるガス化反応性を高めている。
【0016】プラスチックには熱硬化性と熱可塑性のも
のがあるが、両者とも破砕の際に発生する熱によって微
粉砕は不可能である。また、電線のような有価金属の周
りにプラスチックが覆い被さっているものについては粉
砕ができない。
【0017】本発明ではこのような廃プラスチックに対
してガス化炉で用いる液体窒素あるいは液体酸素の冷熱
を用いて冷凍粉砕を行うものである。このように冷凍粉
砕を行うことによって、プラスチックは熱硬化性および
熱可塑性によらず粉砕することができる。
【0018】さらに、電線のような物についても被覆材
のプラスチックは粉砕可能である。また、廃プラスチッ
クの中に混在している砂や硝子についても、微粉砕可能
である。その結果、気流搬送によってガス化炉に供給で
きる。
【0019】シュレッダーダストには、熱硬化性プラス
チックのゴム系プラスチックも含まれており、この粉砕
物は凝集性があるため、粉砕後に有価物を分離すると
き、有価物と共に分離されたり、気流搬送するときには
凝集して閉塞する。また、粉砕物については気流搬送す
るときに配管の壁面との摩擦力が大きくなるため、気流
搬送するときの圧力損失が高くなったり、気流搬送に要
するガス量が多くなる欠点があった。
【0020】本発明では、生成ガス中から捕集した飛散
固形物を、冷凍粉砕する機器にリサイクルして原料と共
に粉砕処理するのである。その結果、飛散固形物がゴム
系の粉砕物の周りに付着するため、分散性が良好とな
る。したがって、分離工程では有価物だけ分離される。
また、気流搬送についても信頼性が増すし、搬送ガス量
が少なくて圧力損失も低くなるのである。
【0021】また、廃プラスチックを、該廃プラスチッ
クの灰の溶融温度以下で加熱処理した後に粉砕処理を行
う場合、加熱処理によって原料中の可燃分は炭化して脆
くなり、容易に粉砕することができるようになる。さら
に、電線のような物についても、被覆材のプラスチック
が炭化して脆くなるため容易に粉砕できる。
【0022】さらに、廃プラスチックの中に混在してい
る砂、硝子についても微粉砕可能である。その結果、気
流搬送によってガス化炉に供給できる。また、粉砕した
廃プラスチックに含まれる有価物は、分離工程によって
効率よく回収することができる。
【0023】なお、本発明では廃プラスチックを灰の溶
融温度以下に熱処理した際、ベンゼン、トルエンに代表
される有機質のガスおよびタール等が発生するが、該発
生ガスを原料灰の溶融温度以上の高温のガス化炉へ送る
ことにより分解させ、一酸化炭素(CO)、水素(H
)等へ変換させることができる。
【0024】原料を気流搬送によってガス化炉へ供給す
る方法は、水スラリのように液体搬送に比較して、顕熱
損失が少ないため、少ない酸化剤でガス化効率を高くす
ることができる。
【0025】気流層方式のガス化炉では、酸素と水蒸気
を用いて微粉砕された原料の灰の溶融温度以上の高温下
でガス化する。その結果、原料は微粉砕されており、表
面積が大きくなっているので、短時間で高いガス化効率
を得ることができる。
【0026】また、原料に含まれる無機物はスラグとす
ることができる。スラグは灰が溶融したガラス状のもの
であるため、有害な物質は溶出することがないので、一
般の砂の代用品として有効利用することができる。
【0027】なお、生成したガスには未燃固形物が含ま
れる。また、原料中に含まれる硫黄は硫化水素(H
S)、硫化カルボニル(COS)になり、窒素はアン
モニア(NH)、シアン化水素(HCN)のような
化合物になるが、未燃固形物を除去し、さらに硫黄およ
び窒素化合物を除去すれば、COおよびHに富む精
製ガスとなる。
【0028】このガスはガスタービンの燃料として利用
できる。また、水蒸気を生成ガス中に添加して、H
とCOの比率を調整すれば、化学原料として利用でき
る。さらに、Hに富むガスにすれば、燃料電池用の
燃料としても利用可能なのである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。 〔実施形態1〕本発明の一実施形態を図によって説明す
る。図1に、本発明の廃棄物の気流層ガス化方法のブロ
ック線図を示す。
【0030】本実施形態のガス化系統は、上流側から、
冷凍粉砕装置10、分離装置20、気流層方式のガス化
炉30、シフトコンバータ40、脱塵装置50、ガス精
製装置60等で構成される。
【0031】シュレッダーダストのような廃プラスチッ
クを含有する廃棄物原料1は、冷凍粉砕装置10で、プ
ラスチックのみならず、異物の砂、ガラスなども粉砕さ
れる。また、電線を被覆しているゴム、ビニールなどの
プラスチックもここで粉砕される。
【0032】粉砕物は分離装置20において、気流搬送
できない例えば電線の銅などの有価物が分離される。分
離方法としては1mm程度の篩が適切である。異物が分
離された原料粉砕物は、窒素ガスあるいは炭酸ガスのよ
うな不活性ガスを用いてガス化炉30に気流搬送する。
【0033】図1では、気流搬送に用いる液体窒素の冷
熱を原料1の冷却に用いている。なお、ガス化用の酸化
剤に用いる酸素の冷熱を利用しても効果は同じである。
粉砕用のガス不活性ガスを用いるのは粉塵爆発を防止す
るためである。
【0034】このガス化炉30は気流層方式のガス化炉
で、酸素および水蒸気を酸化剤として、原料の灰の溶融
温度以上の高温でガス化させる。その結果、原料中の有
機物はCOおよびHに富むガスに変換され、原料の
灰並びに砂、ガラス等の無機物は、スラグとなって系外
へ排出される。
【0035】なお、原料に含まれている硫黄は、H
SおよびCOSに変換され、窒素は、NHおよびH
CNに変換される。生成ガスのCOおよびHの組成
比率を調整することが必要な場合は、ガス化炉30を出
たガス中に水蒸気を入れ、シフト反応(CO+H0→
CO+H)の反応を起こさせる。
【0036】生成ガス中には未燃の飛散固形物も含まれ
るため、必要ならば脱塵装置50で飛散固形物を除去
し、ガス化炉30にリサイクルすれば完全にガス化でき
る。また、原料に含まれる硫黄はHSおよびCOSに
変換され、窒素分はNHおよびHCNに変換される
ため、ガス精製装置で硫黄化合物および窒素化合物を分
離除去する。
【0037】このように精製されたガスは、ライン70
を通って、図示していないガスタービンあるいは燃料電
池用の燃料に利用できる。また、化学工業用の原料とし
て利用することもできる。
【0038】本例によれば、これまで埋め立て処分しか
できなかった、シュレッダーダストのような種々の物が
混在した廃プラスチックを、燃料あるいは原料として利
用できるのである。また、原料中の灰、ガラス、砂等の
無機物については、ガス化炉でスラグとなる。スラグは
高温を経たガラス状物質であるため、有害成分の溶出も
ない。したがって、砂の代替としての利用も可能であ
る。
【0039】〔実施形態2〕図2に、本発明の他の廃プ
ラスチックの気流層ガス化方法のブロック線図を示す。
本例では、脱塵装置50で捕集した未燃固形物を粉砕機
10にリサイクルするものである。
【0040】熱硬化性のゴムのようなプラスチックは、
粉砕すると擬集する性質がある。このような凝集性があ
ると、粉砕後に有価物を分離するとき、有価物と共に分
離されたり、気流搬送するときには擬集して閉塞する。
【0041】また、粉砕物については気流搬送するとき
に配管の壁面との摩擦力が大きくなるため、気流搬送す
るときの圧力損失が高くなったり、気流搬送に要するガ
ス量が多くなる。
【0042】本例では、粉砕機に未燃固形物52を粉砕
機10にリサイクルして、原料1と共に粉砕処理するも
のである。この処理法によって、熱硬化性の粉砕物の周
りに未燃固形物を付着させて凝集を防止できるのであ
る。その結果、飛散固形物がゴム系の粉砕物の周りに付
着するため、分散性が良好となる。
【0043】したがって、分離工程では有価物だけ分離
される。また、気流搬送についても信頼性が増すし、搬
送ガス量が少なくて圧力損失も低くなるのである。ま
た、未燃固形物をリサイクルすることによって完全にガ
ス化できるのである。
【0044】なお、本図では脱塵装置50において捕集
した未燃固形物を、粉砕装置10にリサイクルしている
が、分離装置20への接続ライン21あるいは分離装置
20にリサイクルしても同様の効果が得られる。さら
に、捕集した未燃固形物を全量粉砕装置10にリサイク
ルする必要はなく、1部ガス化炉10にリサイクルして
も良い。
【0045】〔実施形態3〕図3に、本発明の他の廃プ
ラスチックの気流層ガス化方法のブロック線図を示す。
本ガス化系統は、粉砕装置10の前段に熱処理装置90
を配置し、熱処理装置90、粉砕装置10、分離装置2
0、気流層方式のガス化炉30、シフトコンバータ4
0、脱塵装置50、ガス精製装置60の順に構成したも
のである。
【0046】シュレッダーダストのような廃プラスチッ
クを含有する廃棄物原料1を、熱処理装置90にて灰の
溶融温度以下の温度で熱処理すると、原料1中の可燃分
は炭化され、砂、ガラス、金属等の未燃物とともに、固
形物11として粉砕装置10に送られて微粉砕される。
【0047】原料1中に、電線のような金属にプラスチ
ックが被覆されているものが混在していても、熱処理装
置90で熱処理されると、該被覆プラスチックは容易に
金属と分離され、微粉砕されるのである。
【0048】粉砕物は、分離装置20において、気流搬
送できない例えば電線の銅線などが分離される。分離方
法としては1mm程度の篩が適切である。異物が分離さ
れた原料粉砕物は、窒素ガスあるいは炭酸ガスのような
不活性ガスを用いてガス化炉30に気流搬送する。
【0049】不活性ガスを用いるのは粉塵爆発を防止す
るためである。このガス化炉30は気流層方式のガス化
炉で、酸素および水蒸気を酸化剤として、原料の灰の溶
融温度以上の高温でガス化させる。その結果、原料中の
有機物はCOおよびHに富むガスに変換され、原料
の灰並びに砂、ガラス等の無機物はスラグとなって系外
へ排出される。
【0050】なお、熱処理装置2にて灰の溶融温度以下
で原料1を熱処理すると、ベンゼン、トルエンに代表さ
れる有機質のガスおよびタール等が発生するが、該発生
ガスは、別ライン91で原料灰の溶融温度以上の高温の
ガス化炉30に送り、COおよびHに富むガスに変
換させる。好ましくは発生ガスライン3内でタールが液
化しないように、ラインを保温してもよい。
【0051】本例によれば、これまで埋め立て処分しか
できなかったシュレッダーダストのような種々の物が混
在した廃プラスチックを、ガス化炉の燃料あるいは原料
に利用でき、また、原料中の灰、ガラス、砂等の無機物
は、有害成分の溶出しないスラグとなる。
【0052】〔実施形態4〕図4に、本発明の他の廃プ
ラスチックの気流層ガス化方法のブロック線図を示す。
本例は、図3に示した例とは以下の点で異なる。本例で
は、ガス化炉下流のシフトコンバータ40の後流に熱交
換装置80を設置した。
【0053】この熱交換装置80において、ライン81
より送られるガス化炉で生成した高温のガスから水蒸気
によって熱回収を行い、熱回収されて高温となった水蒸
気は、ライン83を通り熱処理装置90へ送られてその
熱源とされる。
【0054】以上のように構成することによって、図3
に示した例の効果に加えて、ガス化炉30で生成したガ
スの顕熱を、熱処理用の熱源として有効利用することが
できるため、非常に経済的である。
【0055】〔実施形態5〕図5に、本発明の他の廃プ
ラスチックの気流層ガス化方法のブロック線図を示す。
本例は図3に示した例と以下の点が異なる。本例では、
ガス化炉の下流の脱塵装置50の後流に、生成ガスの一
部を取り出して熱処理装置2へ送るライン92が設置さ
れている。ライン92に送られた生成ガスの一部は、熱
熱処理装置2の熱源とされる。
【0056】本構成とすることによって、図3に示した
例の効果に加えて、ガス化炉30で生成したガスの顕熱
を、熱処理用の熱源として有効利用することができ、非
常に経済的である。
【0057】〔実施形態6〕図6に、本発明の他の廃プ
ラスチックの気流層ガス化方法のブロック線図を示す。
本例は、図3に示す例とは以下の点が異なる。本例で
は、ガス化炉の下流のシフトコンバータ40の後流に熱
交換装置80が設置され、かつ、ガス精製装置60の後
流から精製ガスの一部を熱処理装置90へ送るようにし
た。
【0058】すなわち、精製ガス70を熱交換装置80
へ送るライン71、および熱交換装置80にて生成ガス
から熱回収され、高温となった精製ガスの一部を熱処理
装置90へ送るライン84が設置されている。ライン8
4に送られた高温の精製ガスの一部は熱処理装置90の
熱源とされる。
【0059】本構成とすることによって、図3に示した
例の効果に加えて、ガス化炉30で生成したガスの顕熱
を、熱処理用の熱源として有効利用することができ、非
常に経済的である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、埋め立て処分しかでき
なかったシュレッダーダストなどの不燃物を含有する廃
プラスチックを、ガス化炉の燃料もしくは原料に変換で
き、また、該廃棄物に含まれる砂、ガラスなどの無機物
もスラグとして変換できるため、エネルギー回収効率の
みならず環境保全性も優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃プラスチックの気流層ガス化方法の
実施形態1を示すブロック線図である。
【図2】本発明の廃プラスチックの気流層ガス化方法の
実施形態2を示すブロック線図である。
【図3】本発明の廃プラスチックの気流層ガス化方法の
実施形態3を示すブロック線図である。
【図4】本発明の廃プラスチックの気流層ガス化方法の
実施形態4を示すブロック線図である。
【図5】本発明の廃プラスチックの気流層ガス化方法の
実施形態5を示すブロック線図である。
【図6】本発明の廃プラスチックの気流層ガス化方法の
実施形態6を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1 原料 2 窒素 10 粉砕装置 20 分離装置 22 有価物 30 ガス化炉 32 酸化剤 33 スラグ 40 シフトコンバータ 42 水蒸気 50 脱塵装置 52 飛散灰 60 ガス精製装置 62 N,S化合物 70 精製ガス 90 熱処理装置
フロントページの続き (72)発明者 近藤 元博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山口 正隆 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 竹田 誠 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 植田 昭雄 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 吉田 邦勝 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 山田 陸雄 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 花山 文彦 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 Fターム(参考) 4D067 CG04 EE07 EE12 EE17 4F301 AA11 AA21 CA09 CA26 CA33 CA34 CA41 CA52 CA62 CA72

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック含有廃棄物を、予め液体窒
    素もしくは液体酸素の冷熱を用いて冷凍粉砕した後、気
    流層ガス化炉へ供給することを特徴とする廃プラスチッ
    クのガス化方法。
  2. 【請求項2】 前記冷凍粉砕した廃プラスチックから有
    価物を回収した後、前記気流層ガス化炉へ供給する請求
    項1に記載の廃プラスチックのガス化方法。
  3. 【請求項3】 前記冷凍粉砕した廃プラスチックを、前
    記気流層ガス化炉に気流搬送する請求項1または2に記
    載の廃プラスチックのガス化方法。
  4. 【請求項4】 前記気流層ガス化炉で生成した生成ガス
    中の未燃固形物を、前記廃プラスチックを冷凍粉砕する
    手段にリサイクルする請求項1、2または3に記載の廃
    プラスチックのガス化方法。
  5. 【請求項5】 廃プラスチックを、前記廃プラスチック
    の灰の溶融温度以下の温度で加熱処理し、発生した発生
    ガスおよび固形物のうち、前記発生ガスは気流層ガス化
    炉に送り、前記固形物は粉砕して有価物を回収した後、
    前記気流層ガス化炉へ気流搬送する廃プラスチックのガ
    ス化方法。
  6. 【請求項6】 前記加熱処理の熱源として、前記気流層
    ガス化炉の生成ガスから熱回収した蒸気、または、前記
    生成ガスから未燃固形物を除去された生成ガスの1部、
    または、前記生成ガスから窒素および/または硫黄を含
    有する有害化合物を除去された生成ガスの1部のうち、
    少なくとも1つを加熱して用いる請求項5に記載の廃プ
    ラスチックのガス化方法。
  7. 【請求項7】 前記廃プラスチックに含まれる無機物
    を、前記気流層ガス化炉で溶融してスラグ化する請求項
    1〜6のうちいずれかに記載の廃プラスチックのガス化
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれかに記載の方
    法により、廃プラスチックをガス化する廃プラスチック
    ガス化システム。
JP2000202038A 2000-07-04 2000-07-04 廃プラスチックのガス化方法 Pending JP2002020533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000202038A JP2002020533A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 廃プラスチックのガス化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000202038A JP2002020533A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 廃プラスチックのガス化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002020533A true JP2002020533A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18699617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000202038A Pending JP2002020533A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 廃プラスチックのガス化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002020533A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106288865A (zh) * 2016-08-31 2017-01-04 江苏密友粉体新装备制造有限公司 一种深冷粉碎的粉碎气源的冷却工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106288865A (zh) * 2016-08-31 2017-01-04 江苏密友粉体新装备制造有限公司 一种深冷粉碎的粉碎气源的冷却工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4154029B2 (ja) 廃棄物の処理方法および廃棄物処理装置
US5550312A (en) Method of thermal utilization of waste materials
KR100914150B1 (ko) 도시 고형 폐기물의 리사이클링 방법 및 시스템, 및 폐기고형물 회수 연료의 이용
AU2006242798A1 (en) Integrated process for waste treatment by pyrolysis and related plant
JPH09235148A (ja) セメント炉中で残留物および廃棄物ならびに低発熱量燃料を利用する方法
JPS62187000A (ja) 下水スラツジをガス化する方法
SK279573B6 (sk) A vykonávanietohto spôsobu
JP3916179B2 (ja) 廃棄物の高温ガス化方法及び装置
CN107952786B (zh) 一种固体危废的处理方法
JP2007112879A (ja) 廃棄物熱分解処理システムおよび方法
JP4008105B2 (ja) 脱塩素化燃料の製造装置
AU2011253788B2 (en) Integrated process for waste treatment by pyrolysis and related plant
JPH11294726A (ja) 廃棄物処理方法
JP4601576B2 (ja) 可燃性廃棄物からの水素ガス及び一酸化炭素ガスの製造方法、並びに製造装置
JP3707754B2 (ja) 廃棄物処理システムと方法及びそれにより製造されたセメント
JP2002020533A (ja) 廃プラスチックのガス化方法
JP4155507B2 (ja) バイオマスのガス化方法およびガス化装置
JP2004195459A (ja) 廃棄物の処理装置
JP2005249310A (ja) 塊状バイオマスを利用する廃棄物溶融処理方法
JP3883253B2 (ja) 高温酸化炉と酸化処理方法
JP4264140B2 (ja) 炭素及び灰分を含有する可燃物、残留物及び廃棄物をガス化するための方法と装置
JP4028934B2 (ja) 廃棄物処理方法及び処理装置
JP2003327978A (ja) 廃プラスチックの処理方法及びその装置、発電設備、並びに液体燃料
JP3495476B2 (ja) 塩素含有プラスチックを含む廃棄物の処理方法及び装置
JP3054595B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融ガス化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080603