JP2002019997A - 画像形成装置およびその紙搬送方法 - Google Patents

画像形成装置およびその紙搬送方法

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JP2002019997A
JP2002019997A JP2000205144A JP2000205144A JP2002019997A JP 2002019997 A JP2002019997 A JP 2002019997A JP 2000205144 A JP2000205144 A JP 2000205144A JP 2000205144 A JP2000205144 A JP 2000205144A JP 2002019997 A JP2002019997 A JP 2002019997A
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Keizo Isemura
圭三 伊勢村
Hiroto Nishimura
寛人 西村
Naoto Watanabe
直人 渡辺
Manabu Yamauchi
学 山内
Ichiro Sasaki
一郎 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位時間当りの記録紙搬送枚数のばらつきを
抑え,高速で画像形成できる画像形成装置および画像形
成装置における紙搬送方法を提供する 【解決手段】 紙搬送路上に画像形成部へ記録紙を搬送
するタイミングを待つための第1記録紙待機位置33
と、前記第1記録紙待機位置に記録紙が存在する場合に
後発の記録紙を前記紙搬送路上で待機させるための第2
記録紙待機位置101とを設け、前記第2記録紙待機位
置101に待機している後発の記録紙に対し、前記第1
記録紙待機位置から画像形成部へ再搬送される先行の記
録紙との間で所要の紙間距離が得られるタイミングで前
記第2記録紙待機位置からの再搬送処理が開始されるよ
うに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
などの画像形成装置に関し、特にその単位時間当りの画
像形成枚数を一定に保つ制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機,レーザプリンタ等の電子写真方
式の画像形成装置は、感光ドラム等の上に形成された潜
像画像に対し、現像装置によりトナー画像を形成し、さ
らにこのトナー画像を給紙部から搬送されてくる記録紙
に転写し、転写された記録紙を定着装置に通すことによ
り、画像情報を記録紙上に形成する仕組みになってい
る。ここで、給紙部から転写装置、さらに定着装置から
機外排出へと記録紙を搬送する役割を果たしているのが
紙搬送路である。
【0003】また、前述のような画像形成装置において
は、複数の給紙段を持つことにより画像形成装置内に複
数のサイズの記録紙が蓄積可能となり、それらの給紙段
からユーザの希望するサイズの記録紙を搬送し、搬送さ
れた記録紙上に画像形成処理が実行される構成となって
いる。
【0004】近年、電子写真方式等の画像形成装置にお
いて画像形成処理のさらなる高速化のニーズが高まって
いる。画像形成処理の高速化を実現するためには、画像
形成処理速度の向上はもちろん、画像形成装置に実装さ
れている紙搬送装置の紙搬送制御の高速化も重要なテー
マとなる。
【0005】高速度の紙搬送制御を行うためには、搬送
している記録紙と次に搬送すべき記録紙との紙間隔を短
くした紙搬送制御を実装する必要がある。しかし、記録
紙の単位時間当りの搬送枚数にばらつき存在している場
合に、搬送中の記録紙の紙間隔を短くして紙搬送制御を
行うと、必要以上に紙間隔が短くなり、センサによる紙
検知の誤検知が発生する恐れがある。また最悪の場合、
先行している記録紙に後発の記録紙が衝突し、ジャムを
誘発する可能性も否定できない。
【0006】そのためには紙搬送装置の高速化を図るた
めには、記録紙供給元である給紙段の場所によらず、単
位時間当りの記録紙の搬送枚数のばらつきを抑えること
が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、給紙段に蓄積
されている記録紙を引き出し、画像形成装置の紙搬送路
に送り出す役割を担っている給紙ローラに着目する。
【0008】給紙ローラが給紙段に蓄積されている記録
紙を引き出す際、搬送すべき記録紙と蓄積されている記
録紙との間に大きな摩擦力が働いている。この給紙ロー
ラが記録紙を引き出す際に働く摩擦力は記録紙の紙種に
よりその特性が異なっている。
【0009】また給紙ローラは給紙段に蓄積されている
記録紙を引き出す際、給紙段に蓄積されている紙束から
搬送すべき記録紙を1枚分離して搬送するため大きな摩
擦力が負荷として加わる。このため、他の紙搬送ローラ
と比較して磨耗が早い。
【0010】また画像形成装置の使用期間が長くなり、
給紙ローラによる紙給紙の累積枚数が増加していくと給
紙ローラの磨耗度によって、記録紙を引き出す際に記録
紙と給紙ローラとの間にすべり等の現象が発生した場
合、給紙時間の遅延につながる。このため使用時間の長
い給紙ローラは、磨耗していない給紙ローラに比べ給紙
段に蓄積されている搬送すべき記録紙を引き出し、画像
形成装置の紙搬送路に送り出すまでの時間が大きく異な
る結果となる。
【0011】一方で給紙ローラの耐久性を向上するた
め、給紙段に蓄積されている記録紙を出す際に給紙ロー
ラの回転速度の立ち上がりカーブを緩やかに上昇させる
ような制御を行っている給紙装置を有する画像形成装置
も存在している。
【0012】さらにユーザが記録紙を給紙段に補給する
際、給紙段内における補給された記録紙の先端位置は常
に同じ位置に存在しているとは限らない。
【0013】前述のような要因のため、給紙ローラが駆
動されて、給紙段に蓄積されている搬送すべき記録紙を
引き出し、画像形成装置の紙搬送路に送り出すまでの時
間には大きなばらつきが存在している。
【0014】このため、複数枚の記録紙を画像形成する
要求が発生した場合、従来の画像形成装置の制御部は給
紙ローラを一定の時間間隔で駆動させる信号を発生させ
る。しかし給紙ローラが駆動されて、給紙段に蓄積され
ている搬送すべき記録紙を引き出し、画像形成装置の紙
搬送路に送り出すまでの時間のばらつきが存在するた
め、結果として画像形成装置における単位時間当りの画
像形成枚数にもばらつきが存在していた。
【0015】画像形成装置の単位時間当りの画像形成枚
数が比較的少ない仕様である場合、この給紙装置におけ
る単位時間当りの記録紙給紙枚数のばらつきによる影響
は無視できる。しかし画像形成装置の画像形成処理の高
速化を実現する際、前述のような単位時間当りの紙搬送
装置による記録紙の紙搬送枚数のばらつきにより画像形
成装置の性能に与える影響は顕著になる。
【0016】例えば前述のようなばらつきが存在するこ
とにより、先行して搬送されている記録紙と後発の記録
紙との紙間隔が設計時の想定範囲以上に開いてしまった
場合、結果として単位時間あたりの画像形成枚数が設計
目標値より下回ってしまうことになる。
【0017】また前述のようなばらつきが存在すること
により、先行して搬送されている記録紙と後発の記録紙
との紙間隔が設計時の想定範囲以上に短くなった場合、
先行紙があるセンサを通過した後、そのセンサのセンシ
ング手段が振動している間に後発の記録紙が通過してし
まう。前記センサのセンシング手段が振動している間の
センサ情報は無視されるため、用紙が継続して前記セン
サ上に存在すると判断される恐れがある。また最悪の場
合、先行している記録紙に後発の記録紙が衝突すること
で、ジャムの発生頻度が高まり、画像形成装置における
画像形成効率に致命的な影響を与えかねない。
【0018】以上のような理由から、各給紙段からの記
録紙の給紙ローラによる給紙に要する時間のばらつき
は、画像形成装置の処理の高速化においてボトルネック
となっていた。
【0019】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、単位時間当りの記録紙搬送枚数のばらつきを
抑え,高速で画像形成できる画像形成装置および画像形
成装置における紙搬送方法を提供することを目的とする
ものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像形成装置を次の(1)〜(20)
のとおりに構成し、画像形成装置における紙搬送方法を
つぎの(21),(22)のとおりに構成する。
【0021】(1)記録紙収容部を有する給紙部と、画
像形成部と、前記給紙部から前記画像形成部まで記録紙
を搬送するための紙搬送路とを備えた画像形成装置にお
いて、前記紙搬送路上に前記画像形成部へ記録紙を搬送
するタイミングを待つための第1記録紙待機位置とこの
第1記録紙待機位置に記録紙が存在する場合に後発の記
録紙を前記紙搬送路上で待機させるための第2記録紙待
機位置とを設け、前記第2記録紙待機位置に待機してい
る後発の記録紙に対し、前記第1記録紙待機位置から画
像形成部へ再搬送される先行の記録紙との間で所要の紙
間距離が得られるタイミングで前記第2記録紙待機位置
からの再搬送処理が開始されるように制御する制御手段
を備えた画像形成装置。
【0022】(2)前記(1)記載の画像形成装置にお
いて、前記紙搬送路上のある特定の位置の紙の有無を検
知する紙検知センサを備えており、前記制御手段は、前
記紙検知センサにより、前記第1記録紙待機位置から画
像形成部へ再搬送される先行の記録紙が前記紙検知セン
サ上に存在しないと判断されたタイミングで、前記第2
記録紙待機位置に待機している後発の記録紙の再搬送処
理が開始されるよう制御する画像形成装置。
【0023】(3)前記(2)記載の画像形成装置にお
いて、前記制御手段は、前記第1記録紙待機位置から画
像形成部へ再搬送される先行の記録紙が前記紙検知セン
サ上に存在しないと判断され、かつ理想的な紙間距離と
なるタイミングで、前記第2記録紙待機位置に待機して
いる後発の記録紙の再搬送処理が開始されるように制御
する画像形成装置。
【0024】(4)前記(1)ないし(3)のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記第2記録紙待機位
置に待機している後発の記録紙は、その記録紙の再搬送
処理で使用される紙搬送ローラにより挟持されている画
像形成装置。
【0025】(5)前記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記給紙部から前記第
1記録紙待機位置までの紙搬送速度に比べ前記第1記録
紙待機位置から前記画像形成部への紙搬送速度が遅い画
像形成装置。
【0026】(6)前記(1)記載の画像形成装置にお
いて、前記制御手段は、給紙された後発の記録紙の紙搬
送方向の用紙長さにより、前記第2記録紙待機位置を変
更する画像形成装置。
【0027】(7)前記(6)記載の画像形成装置にお
いて、前記制御手段は、給紙された後発の記録紙の紙搬
送方向の用紙長さによっては、前記第2記録紙待機位置
での待機処理を行わず前記第1記録紙待機位置まで直接
搬送するよう制御する画像形成装置。
【0028】(8)前記(6)または(7)記載の画像
形成装置において、記録紙の供給を行う複数の給紙部を
備え、前記制御手段は、後発の記録紙が給紙される給紙
元の給紙部の位置と給紙された記録紙の紙搬送方向の用
紙長さにより、前記第2記録紙待機位置を変更する画像
形成装置。
【0029】(9)前記(1)記載の画像形成装置にお
いて、前記制御手段は、複数の記録紙上に画像形成する
要求が発生した場合に、最初に給紙部から画像形成部に
搬送される記録紙については前記第2記録紙待機位置で
の待機処理を行わず、第1記録紙待機位置まで直接搬送
するよう制御する画像形成装置。
【0030】(10)前記(9)記載の画像形成装置に
おいて、前記制御手段は、複数の記録紙上に画像形成す
る要求が発生した場合に、後発の記録紙が給紙された時
点において、すでに先行の記録紙の後端が前記第1記録
紙待機位置を抜けていると判断されたときは、後発の記
録紙について第2記録紙待機位置での待機処理を行わ
ず、第1記録紙待機位置まで直接搬送するよう制御する
画像形成装置。
【0031】(11)前記(9)また(10)記載の画
像形成装置において、搬送路上の紙の有無を検知する紙
検知センサを備えており、前記制御手段は、先行の記録
紙と後発の記録紙の紙間隔がある一定以上あいていると
前記紙検知センサにより検知された場合に、前記後発の
記録紙については、第2記録紙待機位置での待機処理を
行わず、第1記録紙待機位置まで直接搬送するよう制御
する画像形成装置。
【0032】(12)前記(1)記載の画像形成装置に
おいて、前記制御手段は、単位時間当りの画像形成枚数
を一定に保つことを満たす範囲内において、紙搬送距離
からみた、前記第1記録紙待機位置と前記給紙部の中間
位置より給紙部側に近い位置を前記第2記録紙待機位置
とする画像形成装置。
【0033】(13)前記(12)記載の画像形成装置
において、前記制御手段は、前記第1記録紙待機位置に
待機している先行の記録紙の搬送方向の用紙長さより前
記第1記録紙待機位置と前記第2記録紙待機位置との距
離が長くなる位置を前記第2記録紙待機位置とする画像
形成装置。
【0034】(14)前記(12)また(13)記載の
画像形成装置において、前記制御部は、前記第2記録紙
待機位置で待機している記録紙を第1記録紙待機位置ま
で搬送する制御を行う際に、その記録紙の後端が給紙部
を抜けたタイミングでその記録紙の後発の記録紙を給紙
部より給紙し前記第2記録紙待機位置へ搬送するように
制御する画像形成装置。
【0035】(15)前記(12)〜(14)記載の画
像形成装置において、記録紙の供給を行う複数の給紙部
を備え、前記制御手段は、前記給紙部毎に前記第2記録
紙待機位置を変更するよう制御する画像形成装置。
【0036】(16)前記(1)記載の画像形成装置に
おいて、前記制御手段は、単位時間当りの画像形成枚数
を一定に保つことを満たす範囲内において、記録紙を給
紙している給紙部から前記第2記録紙待機位置までの紙
搬送に要する時間がその給紙部から前記第1記録紙待機
位置までの紙搬送に要する時間の半分以下で済む位置を
前記第2記録紙待機位置とするように制御する画像形成
装置。
【0037】(17)前記(16)記載の画像形成装置
において、前記紙搬送路は任意の搬送速度により記録紙
を搬送できる画像形成装置。
【0038】(18)前記(16)または(17)記載
の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1記
録紙待機位置に待機している先行の記録紙の搬送方向用
紙長さの搬送に必要な搬送時間より前記第1記録紙待機
位置と前記第2記録紙待機位置と間の搬送時間が長い位
置で、かつ単位時間当りの画像形成枚数を一定に保つこ
とを満たす範囲内を前記第2記録紙待機位置とする画像
形成装置。
【0039】(19)前記(16)ないし(18)のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記制御手段
は、前記第2記録紙待機位置で待機している記録紙を前
記第1記録紙待機位置まで搬送する制御を行う際に、そ
の記録紙の後端が給紙部を抜けたタイミングでその記録
紙の後発の記録紙が給紙部より給紙され前記第2記録紙
待機位置へ搬送されるように制御する画像形成装置。
【0040】(20)前記(16)ないし(19)のい
ずれかに記載の画像形成装置において、記録紙の供給を
行う複数の給紙部を備え、前記制御手段は、画像形成の
際に、前記給紙部毎に前記第2記録紙待機位置を変更す
るように制御することを特徴とする画像形成装置。
【0041】(21)画像形成部へ記録紙を搬送するタ
イミングを待つための紙搬送路上の第1記録紙待機位置
と、この第1記録紙待機位置に記録紙が存在する場合に
後発の記録紙を前記紙搬送路上で待機させるための第2
記録紙待機位置とを設けた画像形成装置における紙搬送
方法であって、前記第2記録紙待機位置に待機している
後発の記録紙に対し、前記第1記録紙待機位置から画像
形成部へ再搬送される先行の記録紙との間で所要の紙間
距離が得られるタイミングを算出するステップと、この
ステップで算出したタイミングで前記第2記録紙待機位
置から前記後発の記録紙を再搬送するステップとを備え
た画像形成装置における紙搬送方法。
【0042】(22)画像形成部へ記録紙を搬送するタ
イミングを待つための紙搬送路上の第1記録紙待機位置
と、この第1記録紙待機位置に記録紙が存在する場合に
後発の記録紙を前記紙搬送路上で待機させるための第2
記録紙待機位置とを設けた画像形成装置における紙搬送
方法であって、給紙された前記後発の記録紙を前記第2
記録紙待機位置で待機させるか否かの判断をするステッ
プAと、このステップAで待機させないと判断したとき
後発の記録紙を前記第2記録紙待機位置で待機させるこ
となく前記第1記録紙待機位置まで直接搬送させるステ
ップBと、前記ステップAで待機させると判断したとき
後発の記録紙を前記第2記録紙待機位置で待機させるス
テップCとを備えた画像形成装置における紙搬送方法。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をデジ
タル複写機の実施例により詳しくに説明する。なお、本
発明は装置の形に限らず、実施例の説明に裏づけられて
方法の形で実施することもできる。
【0044】(実施例1)図1は、実施例1である“デジ
タル複写機”の内部構成を示す図である。本実施例装置
は、記録紙に原稿画像を載せ出力する装置である本体画
像出力部10と、原稿から画像データを読み取る装置で
ある本体画像入力部11と、本体画像入力部11の上部
に装着された自動原稿送り装置12と、本体画像出力部
10から排出されるコピー用紙を複数のビンに仕分けし
て排出するためのソータ13とを備えている。
【0045】本実施例では、原稿から画像データを読み
取る装置である本体画像入力部11のCCDにより画素
化され画像データとして装置に読み込まれ、必要な画像
処理が行われた後、画像メモリに蓄えられる。その画像
データを本体画像出力部10に転送し、画像再生して記
録紙にコピーされる。
【0046】本体画像入力部11は、画像入力部の上面
の原稿台に積載された原稿を照射しながら走査する光源
21を備える。光源21は図外の光学系モータから駆動
力を得て、図1の左右方向に往復駆動する。光源1から
発生した光は、積載された原稿により反射され、光学像
が得られる。その光学像をミラー22,23,24及び
レンズ25を介してCCD26に伝送される。またミラ
ー22,23、24は光源21と一体的に駆動される。
CCD26は光を電気信号に変換する素子により構成さ
れており、この素子の働きにより伝送されてきた、光学
像が電気信号に変換され、さらにデジタル信号(画像デ
ータ)に変換される。
【0047】読み込まれた原稿の画像データは、種々の
補正処理とユーザの希望する処理による画像処理が加え
られ、画像メモリ(不図示)に蓄積される。
【0048】本体画像出力部10は画像メモリに蓄積さ
れた画像データを読み出し、デジタル信号からアナログ
信号に再変換し、さらに露光制御部(不図示)により適正
な出力値に増幅され、光学照射部28により光信号に変
換される。その光信号はスキャナ27、レンズ29及び
ミラー30を介して、感光ドラム31上に照射され静電
による潜像が形成される。この潜像はトナーにより画像
を形成し、本体内を搬送されてくる記録紙上に転写さ
れ、さらに定着ローラ32により記録用紙上にトナーが
定着され、画像データが記録され、ソータ13に送られ
る。
【0049】ソータ13は本体画像出力部10の左側に
設置されている装置であり、本体画像出力部10から出
力された記録紙を排紙トレイ44に仕分けして排紙する
処理を行う。排紙トレイは本体制御部(不図示)により制
御され、出力された記録紙紙は制御部の指示した任意の
排紙トレイに排出される。
【0050】給紙トレイ34,35は本体下部にあり、
記録紙をある程度蓄積しておくことが可能である。制御
部により、給紙トレイ34,35から蓄積された記録紙
を搬送し画像出力を行う。給紙デッキ36は本体画像出
力部10の右側に設置されている装置で、記録紙を大量
に蓄積しておくことが可能である。給紙トレイ34,3
5と同様に制御部により蓄積された記録紙を搬送し画像
出力を行う。
【0051】本体画像出力部10の右側に、操作者が少
数の任意種類のコピー用紙を比較的容易に給紙すること
が可能となる手差しトレイ37が設置されている。また
この手差しトレイ37は、OHPシートや厚紙,はがき
サイズ紙など特殊な記録用紙を使用する場合にも使用さ
れる。
【0052】レジストローラ(以下レジローラという)
33は、記録紙上に画像を形成する際に、搬送されてき
た記録紙をこのレジローラ33に突き当て、一時停止し
てから再度画像形成部に紙搬送する役割を担っている。
レジローラ33の前述のような働きにより、記録紙の先
端を整え、感光ドラム31上への潜像形成に同期して、
レジローラ33を駆動開始する制御を行うことにより位
置ずれの少ない画像形成が可能な装置となっている。
【0053】38,39,40,41,42,43は紙
搬送ローラであり、各ローラはコピー出力処理の給紙を
行う際、記録紙を実際に搬送する役割を担っている。各
紙搬送ローラはそれぞれ独立に駆動源としてのステッピ
ングモータに歯車等の伝達装置を介して接続されてい
る。この部分の詳細を図3に示す。またこれら紙搬送ロ
ーラ38,39,40,41,42,43を駆動するス
テッピングモータの駆動制御の構成を図2に示す。
【0054】また44,45,46,47,48は各給
紙トレイ34,35、給紙デッキ36に内蔵されている
給紙ローラである。給紙ローラ44,45,46,4
7,48は制御部より給紙要求が発生した場合、各給紙
段に蓄積されている紙束から画像形成部に搬送すべき記
録紙を1枚だけ紙束から分離させ、給紙段から記録紙を
引き出す役割を担っている。
【0055】従来の画像形成装置においては、給紙段に
蓄積された記録紙の先端位置のばらつき、給紙ローラ4
4,45,46,47,48が記録紙を分離する際の摩
擦力、あるいは給紙ローラ44,45,46,47,4
8自身の磨耗等の要因により、制御部から記録紙給紙要
求が発生してから、実際に給紙が実行されるまでの時間
にばらつきが存在していた。これにより、記録紙を連続
して高速かつ短い紙間隔で搬送する場合、記録紙の紙間
の長さにばらつきが発生する要因となっていた。
【0056】図2は、本実施例において、紙搬送ローラ
を駆動しているステッピングモータやセンサ情報を読み
取っている制御部の構成の概略を示した図である。
【0057】51は紙搬送装置の制御部である。制御部
51は、デジタル複写機本体の本体制御部から、ステッ
ピングモータの駆動指令を受信した場合、その指令内容
に従い加速回転,等速回転,減速回転,励磁ホールドの
動作を各ステッピングモータ61に対し実施する。実際
には駆動回路52に対し、前記各動作を行う相励磁信号
を出力している。
【0058】52は各ステッピングモータ61を駆動す
るための駆動回路であり、また53は電力を増幅するた
めの増幅器である。駆動回路52は増幅器である53を
内蔵し、各モータと1対1で用意されている。前記制御
部51からのステッピングモータ61に対する相励磁信
号を受け、この信号を増幅器53でステッピングモータ
61を駆動するのに必要な電力量まで増幅し、ステッピ
ングモータ61へ供給する役割を担っている。
【0059】54は紙検知センサである。紙検知センサ
54は紙搬送路上に存在し、各センサ上に紙が存在する
か否かの論理信号を発生させている。各紙検知センサ5
4からの情報は、ジャム検知や制御部51よる紙搬送の
ステッピングモータの駆動制御に利用される。
【0060】61はステッピングモータである。ステッ
ピングモータ61の最大の特徴として、入力パルスに比
例して回転角が変位し、また入力パルス周波数に比例し
て回転速度が変位する。このため、回転角や回転速度を
フィードバックすることなくモータを制御することが可
能であり、比較的安価にシステムを構築できる。この利
点を生かし、本実施例における紙搬送系の紙搬送ローラ
の駆動源として採用されている。
【0061】図3は、本実施例の紙搬送系における、第
2記録紙待機位置部分の詳細構造を示した図である。
【0062】ここで、31は感光ドラムであり、33は
レジローラ、41,42,43は紙搬送ローラ、62,
63,64はステッピングモータであり、それぞれ紙搬
送ローラ41,42,43の駆動源である。また71は
第1記録紙(先行の記録紙)であり、72は第2記録紙
(後発の記録紙)である。101は第2記録紙待機位置
である。
【0063】本実施例での紙搬送装置は、紙面上に画像
形成する画像形成部へ搬送する前に第1記録紙71をレ
ジローラ33に当てた後、暫く第1記録紙を待機させる
制御を行う。レジローラ33が第1記録紙待機位置に相
当する。これにより記録紙の先端を整え、画像形成部の
画像形成開始タイミングに同期させる役割を果たしてい
る。
【0064】また第2記録紙72は、先行して搬送され
ている第1記録紙がレジローラ33で待機していると
き、第2記録紙待機位置101で待機している。この
時、紙搬送ローラ43は第2記録紙72を噛んでいる
が、給紙段の給紙ローラに比べ、給紙ローラに記録紙が
挟まれているため再搬送する際の摩擦抵抗が小さく、す
べりもほとんど無い。このため紙搬送ローラ43を駆動
させてから、第2記録紙72を再搬送するまでのタイム
ラグはほとんど無い。このため第2記録紙待機位置10
1からの再搬送処理により、理想的な紙間距離に補正す
ることが可能となる。
【0065】しかし、第2記録紙待機位置101からの
再搬送開始のタイミングによっては、先行紙71へ追い
ついてしまうことによるジャムの発生や、ステッピング
モータの静止時間の短さによる脱調が発生する可能性が
ある。
【0066】そのため、後発の第2記録紙72を待機さ
せる第2記録紙待機位置101からの再搬送を開始する
際のタイミングが重要となる。
【0067】図4は本実施例における紙搬送制御での記
録紙の搬送フローを示した図である。(a)は紙搬送制
御での、先頭紙71が給紙ローラ46を抜けた時点での
各記録紙の位置を示した図である。(b)は紙搬送制御
での、先頭紙71が第1記録紙待機位置であるレジロー
ラ33の手前の位置に達した時点での各記録紙の位置を
示した図である。(c)は紙搬送制御での、先頭紙71
がレジローラ33で待機している時点での各記録紙の位
置を示した図である。dは紙搬送制御での、先頭紙71
がレジローラ33の位置から画像形成部へ再搬送される
時点での各記録紙の位置を示した図である。
【0068】まずユーザの操作により、複数枚の画像形
成要求が発生したとき、ユーザの選択したサイズの記録
紙が格納された給紙段から先頭紙71が給紙される。先
頭の記録紙71は第2記録紙待機位置101で待機処理
を行う必要が無いため、画像形成準備のための第1記録
紙待機位置であるレジローラ33まで搬送される。
【0069】次に、先頭紙71である第1記録紙を給紙
段から引き出す役割を果たしている給紙ローラ46の先
に位置する紙検知センサの情報から、先頭紙71が前記
センサ上に存在しないと判断される場合、すなわち先頭
紙71の後端が給紙段から抜けたとき、次に搬送すべき
第2記録紙72の給紙動作が開始される。これが(a)
に示されている位置関係になる。
【0070】次に、第1記録紙71は第1記録紙待機位
置であるレジローラ33まで、第2記録紙72は第2記
録紙待機位置までそれぞれある程度での紙間距離で搬送
されている。これが(b)で示されている位置関係にな
る。しかし給紙段における記録紙の先端位置のばらつき
や給紙ローラ46と記録紙のすべり等により、この紙間
距離には、ばらつきが存在する。
【0071】次に先頭紙である第1記録紙71が記録紙
先端をレジローラ33に突き当てる位置で画像形成部の
画像形成準備が整うまで待機している。また第2記録紙
72もそれにあわせて、第2記録紙待機位置101で待
機する紙搬送制御が行われる。これが(c)で示された
位置関係となる。ここで、第2記録紙待機位置101
は、この時の紙搬送速度と記録紙の給紙元である給紙部
の給紙ローラ46からレジローラ33までの搬送距離か
ら求められる紙搬送時間を基に演算で決定される。また
紙搬送路上の各位置に取り付けられている紙検知センサ
のセンサ情報から第2記録紙72が第2記録紙待機位置
101に達したか否かを推定している。
【0072】画像形成部において先頭紙71上に形成す
べき画像形成の準備が整った段階で、感光ドラム31へ
の作像動作とレジローラ33による第1記録紙の再搬送
処理は同期して開始される。ここで第2記録紙待機位置
101に待機している第2記録紙72の再給紙動作は、
第1記録紙71の再搬送処理のタイミングから画像形成
装置における単位時間当たりの画像形成枚数を満たす理
想的な紙間隔(所要の紙間距離)になるタイミングで再
搬送処理が開始される。これが(d)で示された位置関
係となる。
【0073】第2記録紙待機位置101からの第2記録
紙72の再搬送処理は給紙ローラ46による給紙動作と
比較すると、給紙ローラ43に記録紙72が挟まれてい
るため再搬送する際の摩擦抵抗が小さく、すべりもほと
んど無い。このため、第1記録紙71と第2記録紙72
における紙間隔のばらつきの極めて小さい紙搬送制御が
実現可能となるが、前述のように第2記録紙待機位置1
01からの再搬送処理の開始タイミングによっては、先
行紙へ追いついてしまうことによるジャムの発生や、ス
テッピングモータの静止時間の短さによる脱調が発生す
る可能性がある。
【0074】図5は、第1記録紙待機位置すなわちレジ
ローラ33で待機し、その後画像形成部へ再搬送される
先行紙71の搬送に利用されるレジローラ33と給紙ロ
ーラ42の駆動の様子を時系列で見たグラフである。こ
こで、t0は第2記録紙待機位置101で待機している
後発の記録紙72の再搬送タイミングであり、t1は後
発の記録紙72が第1記録紙待機位置まで再搬送される
場合において給紙ローラ42が搬送可能になるタイミン
グ時刻であり、またt2は後発の記録紙72が第1記録
紙待機位置まで再搬送される場合においてレジローラ3
3に突き当て可能な状態になるタイミング時刻である。
【0075】図(a)は給紙ローラ42が先行紙71の
画像形成部への搬送後、一旦停止してから後発紙の搬送
を行う場合のグラフである。
【0076】ここで、先行紙71の先端がレジローラ33
の位置で、先行紙71が画像形成準備の整うまで待機し
た後、画像形成速度にしたがって画像形成部へ搬送され
る。この時のレジローラ33は画像形成速度と同期した
搬送速度v0で搬送を行う。また先行紙71が給紙ロー
ラ42にも噛んでいるため、先行紙71を再搬送すると
き、給紙ローラ42においても先頭紙71の後端が給紙
ローラ42を抜けるまで給紙速度v0で駆動する。
【0077】先頭紙71の後端が給紙ローラ42を抜け
た後、給紙ローラ42の駆動は停止し、後発の記録紙7
2の搬送に備える。しかし給紙ローラ42の駆動源であ
るステッピングモータの特性として、回転停止から回転
再開までが規定のある時間以下であれば、モータは脱調
する可能性が高くなる。
【0078】このため、先行紙71の搬送後、規定時間
が経過した後で後発紙72の搬送速度まで加速する処理
となる。したがって、給紙ローラ42が後発の第2記録
紙待機位置101で待機している記録紙72の搬送速度
まで加速した時点であるt1に後発の記録紙先端が到達
するような第2記録紙待機位置からの再搬送タイミング
であるt0が決定される。またレジローラ33から先行
紙71の後端が抜けローラ33が停止したタイミングで
あるt2と前述のt0のタイミングを比較すると、第2
記録紙待機位置101からレジローラ33までの搬送時
間は余裕があるため、タイミングt2はここでは問題と
ならない。
【0079】図(b)は給紙ローラ42が先行紙71の
画像形成部への搬送後、停止せずに後発紙72の搬送速
度まで加速する制御を行う場合のグラフである。
【0080】先頭紙71の後端が給紙ローラ42を抜け
た後、給紙ローラ42の駆動は停止せず、後発の記録紙
72の搬送速度v1まで加速する。これにより脱調回避
のためのステッピングモータ停止時間を考慮することな
く紙間隔を小さく詰めた紙搬送制御が可能となる。した
がって、第2記録紙待機位置101で待機している記録
紙72の搬送速度まで加速した時点であるt1が第2記
録紙待機位置101からの再搬送タイミングであるt0
に問題を与えることはない。
【0081】そこで、レジローラ33から先行紙71の
後端が抜けローラ33が停止したタイミングであるt2
と前述のt0のタイミングを比較すると、第2記録紙待
機位置101からレジローラ33までの搬送時間から第
2記録紙待機位置101からの後発紙72の再搬送開始
タイミングt0が拘束される。
【0082】以上のような第2記録紙待機位置101か
らの後発紙72の再搬送開始タイミングt0を演算する
ことにより本発明の目的が達成される。
【0083】図6は、第2記録紙待機位置101からの
再搬送タイミング演算の処理フローを示したフローチャ
ートである。本処理は後発紙である記録紙72が給紙さ
れたタイミングで開始される。処理開始後、ステップ1
01(図中ではS101と表示、以下同様)へ進む。
【0084】ステップ101においては、給紙された後
発紙72より先行して画像形成部に対して搬送されてい
る先行紙71の後端が第1記録紙待機位置であるレジロ
ーラ33を抜けるまでの時間を演算している。演算には
レジローラ33による搬送速度がパラメータとして使わ
れる。先行紙71の後端が第1記録紙待機位置であるレ
ジローラ33を抜けるまでの時間計算後、処理をステッ
プ102へ進める。
【0085】ステップ102においては、すでに先行紙
71の後端がレジローラ33を抜けているか否かを判断
している。もしレジローラ33を抜けていると判断した
場合は、処理をステップ110へ進める。またもし抜け
ていないと判断した場合は、処理をステップ103へ進
める。
【0086】ステップ103においては、後発紙72の
レジローラ33までの搬送時間を演算している。演算に
は後発紙72の搬送速度がパラメータとして使用されて
いる。後発紙72のレジローラ33までの搬送時間演算
終了後処理をステップ104へ進める。
【0087】ステップ104においては、先行して搬送
されている記録紙71の画像形成部への搬送に使用され
ている給紙ローラ42から先行紙後端が抜け、給紙ロー
ラ42が停止するまでの時間を演算する処理が行われて
いる。給紙ローラ42が停止するまでの時間演算終了
後、処理をステップ105へ進める。
【0088】ステップ105においては、先行している
記録紙71が紙搬送路上に設置されている紙検知センサ
上を抜けるまでの時間を演算する処理が行われている。
紙検知センサを抜けるまでの時間演算終了後、処理をス
テップ106へ進める。
【0089】ステップ106においては、先行紙71の
後端が第1記録紙待機位置であるレジローラ33を抜け
るまでの時間、後発紙72のレジローラ33までの搬送
時間、給紙ローラ42が停止するまでの時間、紙検知セ
ンサを抜けるまでの時間から先行紙71と給紙された後
続紙72との理想的な紙間時間を演算する処理が行われ
る。理想紙間時間演算終了後、処理をステップ107へ
進める。
【0090】ステップ107においては、ステップ10
6で求められた理想紙間時間より、給紙された後発紙7
2を第2記録紙待機位置101で待機させる処理を行う
か否かの判断処理を行っている。もし第2記録紙待機位
置101での待機が必要と判断された場合においては、
処理をステップ108へ進める。またもし第2記録紙待
機位置101での待機が不要と判断された場合において
は、処理をステップ110へ進める。
【0091】ステップ108においては、後発の記録紙
72の先端が第2記録紙待機位置101に到達した時点
で、搬送を停止する処理を呼び出している。後発の記録
紙72の先端が第2記録紙待機位置101で停止後、処
理をステップ109へ進める。
【0092】ステップ109においては、ステップ10
6で求められた理想紙間時間から後発の記録紙72をレ
ジローラ33の位置へ第2記録紙待機位置101から再
搬送するタイミングで再搬送する処理を呼び出してい
る。後発紙72の第2記録紙待機位置101からの再搬
送後、本処理は終了となる。
【0093】ステップ110においては、後発紙72が
第2記録紙待機位置101での待機処理が不要と判断さ
れた場合であり、そのまま後発紙72をレジローラ33
へ搬送する処理が行われる。搬送終了後、本処理は終了
となる。
【0094】以上説明したように、本実施例によれば、
第2記録紙待機位置を設けることにより、連続で記録紙
を搬送する際に発生していた記録紙同士の紙間隔のばら
つきを抑えることができる。結果として単位時間当たり
の画像形成枚数の安定した高速の画像形成ができる。
【0095】(実施例2)実施例2である“デジタル複
写機”は、記録紙の紙搬送方向の長さにより、紙間補正
を行う第2記録紙待機位置を変更する例である。本実施
例のハードウエア構成は、実施例1と同様なので、図1
〜図4とその説明を援用しここでの説明を省略する。
【0096】実施例1のように記録紙を一旦第2記録紙
待機位置101で停止させ、先行紙との関係からあるタ
イミングで再搬送処理を開始することにより、理想的な
紙間距離に補正することが可能となる。
【0097】しかし、ある給紙段から排紙部までの搬送
距離は一定であり、搬送する記録紙の搬送方向の紙長さ
によって、装置内を搬送される記録紙の循環枚数等にも
違いが有り、したがって記録紙のサイズ(搬送方向の紙
長さ)により紙間距離は異なる。
【0098】さらに画像形成装置にはユーザの利便性を
考え、複数の記録紙のサイズが蓄積可能なように、複数
の給紙段を有するものが数多く存在する。複数の給紙段
を有するような画像形成装置においては、各給紙段から
画像形成装置の排紙部までの紙搬送路の距離はそれぞれ
異なっており、また各給紙段に格納されている記録紙の
サイズで紙間距離は異なる。
【0099】そこで本実施例では、給紙要求が発生した
給紙段の位置と給紙段に格納されている記録紙の紙搬送
方向の長さにより、紙間補正を行う第2記録紙待機位置
を変更する制御を行うことにより、理想紙間距離への補
正を行う構成となっている。
【0100】図7は、本実施例における処理を示すフロ
ーチャートである。本処理は画像形成処理要求が発生し
たタイミングで開始される。処理開始後、ステップ20
1へ進む。
【0101】ステップ201においては,画像形成処理
要求が発生したことを受け,画像処理要求を満たす記録
紙が格納された給紙段の位置を検出する処理を呼び出し
ている。給紙段位置検知後、処理をステップ202へ進
める。
【0102】ステップ202においては、検知した給紙
段に格納されている記録紙のサイズの種類を検知し、さ
らにそのサイズから記録紙の紙搬送方向の長さを検知す
る処理が実行される。記録紙の紙搬送方向の長さ検知
後、処理をステップ203へ進める。
【0103】ステップ203においては,ステップ20
1で得られた給紙される記録紙の格納された給紙段の位
置情報、ならびにステップ202で得られた給紙される
記録紙の紙搬送方向の記録紙の長さから、給紙される記
録紙がとるべき第2記録紙待機位置を演算する処理が実
行される。第2記録紙待機位置演算処理後,ステップ2
04へ進む。
【0104】ステップ204においては、給紙段から記
録紙を紙搬送装置に給紙する処理を呼び出している。記
録紙給紙後、処理をステップ205へ進める。
【0105】ステップ205においては、ステップ20
3で演算された第2記録紙待機位置の結果を呼びだし、
搬送される記録紙の長さと給紙段の位置関係から第2記
録紙待機位置で紙間補正を行う必要があるか否かを判断
し、処理を分岐させている。もし第2記録紙待機位置で
の紙間補正が必要であれば、処理をステップ107へ進
める。またもし第2記録紙待機位置での紙間補正が不要
であれば、処理をステップ206へ進めている。
【0106】ステップ206においては、搬送される記
録紙の長さと給紙段の位置関係から第2記録紙待機位置
で紙間補正を行う必要が無いと判断されたため、給紙し
た記録紙を画像形成準備が整うまで待機する位置の第1
記録紙待機位置であるレジロ−ラ33まで搬送する処理
が実行される。レジローラ33まで搬送後、本処理は終
了となる。
【0107】ステップ207においては、搬送される記
録紙の長さと給紙段の位置関係から第2記録紙待機位置
で紙間補正を行う必要判断されたため、ステップ203
で演算された第2記録紙待機位置への搬送処理が実行さ
れる。第2記録紙待機位置の到達検知は紙搬送速度と紙
搬送装置に設置された各紙検知センサの情報より推定さ
れる。第2記録紙待機位置まで搬送後、本処理は終了と
なる。
【0108】以上説明したように、本実施例によれば、
搬送される記録紙の搬送方向の長さおよび記録紙の給紙
元の給紙段の位置関係から第2記録紙待機位置を演算
し、その第2記録紙待機位置で紙間距離の補正を実行し
ているので、理想的な紙間距離の補正が実現できる。
【0109】(実施例3)実施例3である“デジタル複
写機”は、第2記録紙待機位置で待機することで紙間距
離の補正を行う必要の無い記録紙については、直接第1
記録紙待機位置まで搬送する例である。
【0110】本実施例のハードウエア構成は、実施例1
と同様なので、図1〜図4とその説明を援用しここでの
説明を省略する。
【0111】実施例1によれば、記録紙を一旦第2記録
紙待機位置101で停止させ、先行紙との関係からある
タイミングで再搬送処理を開始することにより、理想的
な紙間距離に補正することが可能となる。しかし,全て
の記録紙に対して第2記録紙待機位置で一旦停止させ再
搬送することは、給紙ローラの駆動源であるステッピン
グモータの負荷を増大させることによる、モータの発熱
や脱調現象の発生、また搬送時間のロスにつながり、画
像形成効率の悪化になりかねない。
【0112】そこで本実施例では、第2記録紙待機位置
で待機および再搬送することで紙間距離の補正を行う必
要の無い記録紙、たとえば画像形成要求が発生した時点
での先頭紙や、必要以上に紙間距離が広がってしまった
後続紙などでは、第2記録紙待機位置で待機および再搬
送することで紙間距離の補正を行わず、画像形成準備を
待機するための第1記録紙待機位置まで搬送する制御を
行う。
【0113】図8は、本実施例の処理を示すフローチャ
ートである。本処理は記録紙が給紙段より給紙されたタ
イミングで開始される。処理開始後、ステップ301へ
進む。
【0114】ステップ301においては、ユーザの画像
処理要求に従い、画像処理要求の記録紙が蓄積された給
紙段より記録紙を引き出し、紙搬送装置へ送り出す制御
処理を呼び出している。記録紙の給紙処理制御開始後、
処理をステップ302へ進める。
【0115】ステップ302においては、ステップ30
1で給紙された記録紙が画像形成処理要求の先頭紙であ
るか否かの判断し、処理を分岐させている。もし先頭紙
であると判断した場合は、第2記録紙待機位置での待機
処理を実行する必要が無いため、処理をステップ306
へ進める。またもし先頭紙でないと判断した場合は処理
をステップ303へ進める。
【0116】ステップ303においては、給紙された直
後の記録紙が先頭紙でないため、先行して搬送されてい
る記録紙が存在しているが、その先行紙が本実施例の第
1記録紙待機位置であるレジローラ33を抜けているか
否かを判断し、処理を分岐させている。もしレジローラ
33を抜けている場合には、先行紙との紙間距離が広が
っているため、第2記録紙待機位置での待機処理を実行
する必要が無いと判断され、処理をステップ306へ進
める。またもし先行紙がレジローラ33を抜けていない
と判断した場合は処理をステップ304へ進める。
【0117】ステップ304においては、給紙された直
後の記録紙と先行して搬送されている記録紙との紙間隔
を紙搬送路上に設置された紙検知センサの情報により計
測し、それにより第2記録紙待機位置での待機処理を実
行する必要が無いと判断できるか否かにより処理を分岐
させる処理を行っている。もし第2記録紙待機位置での
待機処理を実行する必要が無いと判断できる場合は処理
をステップ306へ進める。またもし第2記録紙待械位
置での待機処理を行い紙間距離の補正が必要と判断され
た場合は、処理をステップ305へ進める。
【0118】ステップ305においては、給紙された記
録紙において第2記録紙待機位置での待機処理を行い紙
間距離の補正が必要と判断された場合であり、記録紙を
予め定められた第2記録紙待機位置で待機させる処理を
行っている。待機処理後、本処理は終了となる。
【0119】ステップ306においては、給紙された記
録紙において第2記録紙待機位置での待機処理を行い紙
間距離の補正が不要と判断された場合であり、記録紙を
先行紙が本実施例の第1記録紙待機位置であるレジロー
ラ33まで搬送する処理が実行される。搬送処理終了
後、本処理は終了となる。
【0120】以上説明したように、本実施例によれば、
給紙された記録紙が紙間距離の補正を行う必要があるか
否かで、第2記録紙待機位置での待機処理を行うか否か
を判定しているので、総体的には画像形成処理時間を短
縮することができ画像形成効率を向上できる。
【0121】(実施例4)実施例4である“デジタル複
写機”は、給紙部の位置および紙長さにより、紙間補正
を行う第2記録紙待機位置を変更する例である。本実施
例のハードウエア構成は、実施例1と同様なので、図1
〜図4とその説明を援用しここでの説明を省略する。
【0122】なお、本実施例では、後発の第2記録紙を
待機させる第2記録紙待機位置101は、単位時間当り
の画像形成枚数を一定に保つことを満たす範囲内におい
て、レジローラ33から給紙部までの距離の中間位置よ
り給紙部に近い位置でかつ先行紙である第1記録紙の搬
送方向の紙長さより長い距離の位置とする。
【0123】図9は、本実施例の処理を示すフローチャ
ートである。本処理は搬送中の先頭の記録紙がレジロー
ラ33に達したタイミングで処理が開始される。処理開
始後、ステップ401へ進む。
【0124】ステップ401においては、レジローラ3
3に記録紙先端を突き当てて待機している記録紙上に形
成すべき画像形成準備が整ったか否かを判定し、画像形
成準備が整うまで記録紙を待機させるループを形成して
いる。画像形成部において画像形成準備が整った場合、
処理をステップ402へ進める。
【0125】ステップ402においては、レジローラ3
3に駆動力を伝達するためのレジクラッチを接続する処
理を呼び出している。レジクラッチが接続されるとレジ
ローラ33に駆動力が伝わり、レジローラ33すなわち
第1記録紙待機位置で待機していた記録紙を再搬送する
処理が開始される。また感光ドラムヘの作像動作もレジ
クラッチの接続と同期して処理される。レジクラッチ接
続処理後、ステップ403へ進む。
【0126】ステップ403においては、第2記録紙待
機位置に記録紙が存在しているか否かを判定する処理を
行い、処理を分岐させている。ここでもし、第2記録紙
待機位置に記録紙が存在していなければ、処理をステッ
プ408へ進める。またもし第2記録紙待機位置に記録
紙が存在しているならば、処理をステップ404へ進め
る。
【0127】ステップ404においては、レジローラ3
3で先行紙が待機している間、第2記録紙待機位置で待
機処理がなされていた後発の第2記録紙を先行紙と理想
的な紙間距離で再搬送を開始する処理を呼び出してい
る。第2記録紙の再搬送スター卜後、処理をステップ4
05へ進める。
【0128】ステップ405においては、第2記録紙待
機位置の第2記録紙を再搬送後、第2記録紙がユーザの
要求した画像形成枚数において最終紙であるか否かの判
断が行われる。もし第2記録紙待機位置で待機していた
第2記録紙が最終紙であったならば、本処理を終了す
る。またもし第2記録紙待機位置で待機していた第2記
録紙の後にも画像形成すべき記録紙の搬送が必要であれ
ば、処理をステップ406へ進める。
【0129】ステップ406においては、第2記録紙待
機位置で待機し再搬送された第2記録紙の後端が給紙部
を抜けたか否かの判断を行い、第2記録紙の後端が給紙
部を抜けるまで処理を待機させるループを形成してい
る。もし第2記録紙の後端が給紙郡を抜けたと判断した
場合、処理はステップ407へ進む。
【0130】ステップ407においては第2記録紙の後
端が給紙部抜けたことにより、第2記録紙の後発紙を給
紙する処理を呼び出している。給紙段の給紙動作スター
ト後、処理をステップ408に進める。
【0131】ステップ408においては、第2記録紙待
機位置から再搬送された第2記録紙がレジローラ33に
到達した否かを判定し、レジローラ33に到達するまで
待機するループを形成している。もし第2記録紙がレジ
ローラ33に到達した場合は,処理をステップ401へ
戻し、第2記録紙に対する画像形成を待機する処理が行
われる。
【0132】以上説明したように、本実施例によれば、
後発の記録紙を待機させる第2記録紙待機位置を、単位
時間当りの画像形成枚数を一定に保つことを満たす範囲
内において、レジローラから給紙部までの距離の中間位
置より給紙部に近い位置でかつ先行紙の搬送方向の紙長
さより長い距離の位置とすることにより、従来存在した
連続で記録紙を搬送する際に発生していた記録紙同士の
紙間隔のばらつきを抑えることができる。したがって、
理想的な小紙間隔の紙搬送制御が実現でき、結果として
単位時間当たりの画像形成枚数が安定した高速の画像形
成ができる。
【0133】(実施例5)実施例5である“デジタル複
写機”は、紙搬送時間により第2記録紙待機位置を決め
る例である。本実施例のハードウエア構成は、実施例1
と同様なので、図1〜図4とその説明を援用しここでの
説明を省略する。
【0134】なお、本実施例では、後発の第2記録紙を
待機させる第2記録紙待機位置101は、任意の給紙部
から第2記録紙待機位置までの紙搬送に要する時間が、
給紙部からレジローラ33までの紙搬送に要する時間の
半分以下で済む位置としている。また、紙搬送路は、任
意の速度で記録紙を搬送できるものとしている。
【0135】このように、搬送時間により第2記録紙待
機位置を決めることで、厚紙等を搬送する場合、駆動ロ
ーラにトルクが必要となり、搬送速度を落とさなければ
ならない状況においても、第2記録紙待機位置を変更す
ることが可能となる。
【0136】図10は,本実施例の処理を示すフローチ
ャートである。本処理は搬送中の先頭の記録紙がレジロ
ーラ33に達したタイミングで処理が開始される。処理
開始後、ステップ501へ進む。
【0137】ステップ501においては、レジローラ3
3に記録紙先端を突き当てて待機している記録紙上に形
成すべき画像形成準備が整ったか否かを判定し、画像形
成準備が整うまで記録紙を待機させるループを形成して
いる。画像形成部において画像形成準備が整った場合、
処理をステップ502へ進める。
【0138】ステップ502においては,レジローラ3
3に駆動力を伝達するためのレジクラッチを接続する処
理を呼び出している。レジクラッチが接続されるとレジ
ローラ33に駆動力が伝わり、レジローラ33すなわち
第1記録紙待機位置で待機していた記録紙を再搬送する
処理が開始される。また感光ドラムヘの作像動作もレジ
クラッチの接続と同期して処理される。レジクラッチ接
続処理後、ステップ503へ進む。
【0139】ステップ503においては、第2記録紙待
機位置に記録紙が存在しているか否かを判定する処理を
行い、処理を分岐させている。ここでもし、第2記録紙
待機位置に記録紙が存在していなければ、処理をステッ
プ508へ進める。またもし第2記録紙待機位置に記録
紙が存在しているならば、処理をステップ504へ進め
る。
【0140】ステップ504においては、レジローラ3
3で先行紙が待機している間、第2記録紙待機位置で待
機処理がなされていた後発の第2記録紙を先行紙と理想
的な紙間距離で再搬送を開始する処理を呼び出してい
る。第2記録紙の再搬送スタート後、処理をステップ5
05へ進める。
【0141】ステップ505においては、第2記録紙待
機位置の第2記録紙を再搬送後、第2記録紙がユーザの
要求した画像形成枚数において最終紙であるか否かの判
断が行われる。もし第2記録紙待機位置で待機していた
第2記録紙が最終紙であったならば,本処理は終了とな
る。またもし第2記録紙待機位置で待機していた第2記
録紙の後にも画像形成すべき記録紙の搬送が必要であれ
ば、処理をステップ506へ進める。
【0142】ステップ506においては、第2記録紙待
機位置で待機し再搬送された第2記録紙の後端が給紙部
を抜けたか否かの判断を行い、第2記録紙の後端が給紙
部を抜けるまで処理を待機させるループを形成してい
る。もし第2記録紙の後端が給紙部を抜けたと判断した
場合、処理はステップ507へ進む。
【0143】ステップ507においては第2記録紙の後
端が給紙部抜けたことにより、第2記録紙の後発紙を給
紙する処理を呼び出している。給紙段の給紙動作スター
ト後、処理をステップ508に進める。
【0144】ステップ508においては、第2記録紙待
機位置から再搬送された第2記録紙がレジローラ33に
到達した否かを判定し,レジローラ33に到達するまで
待機するループを形成している。もし第2記録紙がレジ
ローラ33に到達した場合は、処理をステップ501へ
戻し、第2記録紙に対する画像形成を待機する処理が行
われる。また第2記録紙待機位置は、この時の紙搬送速
度と記録紙の給紙元である給紙部の給紙ローラ46から
レジローラ33からの搬送距離から求められる紙搬送時
間を基に演算で決定される。
【0145】以上説明したように、本実施例によれば、
搬送時間により第2記録紙待機位置を決めることで、厚
紙等を搬送する場合、駆動ローラにトルクが必要となり
搬送速度を落とさなければならない状況においても、第
2記録紙待機位置を変更することが可能となる。したが
って、厚紙等を搬送するような異なる搬送速度での紙搬
送においても、第2記録紙待機位置を取ることによる紙
間隔の補正ができる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2記録紙待機位置で待機している後発の記録紙が、先
行して搬送されている記録紙に追いつくような現象や給
紙ローラのアクチュエータの特性による問題を回避し、
かつ従来の画像形成装置の紙搬送装置において存在した
連続で記録紙を搬送する際に発生していた記録紙同士の
紙間隔のばらつきを抑えることができる。
【0147】したがって、理想的な小紙間隔の紙搬送制
御が実現でき、結果として単位時間当たりの画像形成枚
数が安定した高速の画像形成ができる。詳しくは、請求
項6〜8記載の発明によれば、前述の効果に加えて、よ
り理想的な紙間隔の補正が実現できる。
【0148】請求項9〜11,22記載の発明によれ
ば、前述の効果に加えて、総体的に画像形成処理時間を
短縮することができ画像形成効率を向上できる。請求項
12〜15記載の発明によれば、前述の効果に加えて、
理想的な小紙間隔の紙搬送制御が実現でき、結果として
単位時間当たりの画像形成枚数が安定した高速の画像形
成ができる。
【0149】請求項16〜20記載の発明によれば、前
述の効果に加えて、厚紙等を搬送するような異なる搬送
速度での紙搬送においても、第2記録紙待機位置を取る
ことによる紙間隔の補正ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の内部構成を示す図
【図2】 ステッピングモータの駆動制御の構成を示す
ブロック図
【図3】 紙搬送ローラ部の斜視図
【図4】 記録紙の搬送フローを示す図
【図5】 レジストローラ33,給紙ローラ42の駆動
状況を示す図
【図6】 実施例1の処理を示すフローチャート
【図7】 実施例2の処理を示すフローチャート
【図8】 実施例3の処理を示すフローチャート
【図9】 実施例4の処理を示すフローチャート
【図10】 実施例5の処理を示すフローチャート
【符号の説明】
10 本体画像出力部 33 レジローラ 34,35 給紙トレイ 51 制御部 101 第2記録紙待機位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 寛人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡辺 直人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山内 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐々木 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3F049 AA02 DA11 DA12 EA14 EA27 LA02 LA07 LB03 3F102 AA02 AA11 AB01 BA07 CA00 CB01 DA08 EA03 EC03 FA08

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙収容部を有する給紙部と、画像形
    成部と、前記給紙部から前記画像形成部まで記録紙を搬
    送する紙搬送路とを備えた画像形成装置において、前記
    紙搬送上に、前記画像形成部へ記録紙を搬送するタイミ
    ングを待つための第1記録紙待機位置とこの第1記録紙
    待機位置に記録紙が存在する場合に後発の記録紙を前記
    紙搬送路上で待機させるための第2記録紙待機位置とを
    設け、前記第2記録紙待機位置に待機している後発の記
    録紙に対し、前記第1記録紙待機位置から画像形成部へ
    再搬送される先行の記録紙との間で所要の紙間距離が得
    られるタイミングで前記第2記録紙待機位置からの再搬
    送処理が開始されるように制御する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記紙搬送路上のある特定の位置の紙の有無を検知する
    紙検知センサを備えており、前記制御手段は、前記紙検
    知センサにより、前記第1記録紙待機位置から画像形成
    部へ再搬送される先行の記録紙が前記紙検知センサ上に
    存在しないと判断されたタイミングで、前記第2記録紙
    待機位置に待機している後発の記録紙の再搬送処理が開
    始されるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1記録紙待機位置から画像形成
    部へ再搬送される先行の記録紙が前記紙検知センサ上に
    存在しないと判断され、かつ理想的な紙間距離となるタ
    イミングで、前記第2記録紙待機位置に待機している後
    発の記録紙の再搬送処理が開始されるように制御するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の画
    像形成装置において、前記第2記録紙待機位置に待機し
    ている後発の記録紙は、その記録紙の再搬送処理で使用
    される紙搬送ローラにより挟持されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の画
    像形成装置において、前記給紙部から前記第1記録紙待
    機位置までの紙搬送速度に比べ前記第1記録紙待機位置
    から前記画像形成部への紙搬送速度が遅いことを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、給紙された後発の記録紙の紙搬送方向
    の用紙長さにより、前記第2記録紙待機位置を変更する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、給紙された後発の記録紙の紙搬送方向
    の用紙長さによっては、前記第2記録紙待機位置での待
    機処理を行わず前記第1記録紙待機位置まで直接搬送す
    るよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の画像形成
    装置において、記録紙の供給を行う複数の給紙部を備
    え、前記制御手段は、後発の記録紙が給紙される給紙元
    の給紙部の位置と給紙された記録紙の紙搬送方向の用紙
    長さにより、前記第2記録紙待機位置を変更することを
    特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、複数の記録紙上に画像形成する要求が
    発生した場合に、最初に給紙部から画像形成部に搬送さ
    れる記録紙については前記第2記録紙待機位置での待機
    処理を行わず、第1記録紙待機位置まで直接搬送するよ
    う制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像形成装置におい
    て、前記制御手段は、複数の記録紙上に画像形成する要
    求が発生した場合に、後発の記録紙が給紙された時点に
    おいて、すでに先行の記録紙の後端が前記第1記録紙待
    機位置を抜けていると判断されたときは、後発の記録紙
    について第2記録紙待機位置での待機処理を行わず、第
    1記録紙待機位置まで直接搬送するよう制御することを
    特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10記載の画像
    形成装置において、搬送路上の紙の有無を検知する紙検
    知センサを備えており、前記制御手段は、先行の記録紙
    と後発の記録紙の紙間隔がある一定以上あいていると前
    記紙検知センサにより検知された場合に、前記後発の記
    録紙については、第2記録紙待機位置での待機処理を行
    わず、第1記録紙待機位置まで直接搬送するよう制御す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の画像形成装置におい
    て、前記制御手段は、単位時間当りの画像形成枚数を一
    定に保つことを満たす範囲内において、紙搬送距離から
    みた、前記第1記録紙待機位置と前記給紙部の中間位置
    より給紙部側に近い位置を前記第2記録紙待機位置とす
    ることを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の画像形成装置におい
    て、前記制御手段は、前記第1記録紙待機位置に待機し
    ている先行の記録紙の搬送方向の用紙長さより前記第1
    記録紙待機位置と前記第2記録紙待機位置との距離が長
    くなる位置を前記第2記録紙待機位置とすることを特徴
    とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13記載の画
    像形成装置において、前記制御部は、前記第2記録紙待
    機位置で待機している記録紙を第1記録紙待機位置まで
    搬送する制御を行う際に、その記録紙の後端が給紙部を
    抜けたタイミングでその記録紙の後発の記録紙を給紙部
    より給紙し前記第2記録紙待機位置へ搬送するように制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項12ないし14記載の画像形成
    装置において、記録紙の供給を行う複数の給紙部を備
    え、前記制御手段は、前記給紙部毎に前記第2記録紙待
    機位置を変更するよう制御することを特徴とする画像形
    成装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の画像形成装置におい
    て、前記制御手段は、単位時間当りの画像形成枚数を一
    定に保つことを満たす範囲内において、記録紙を給紙し
    ている給紙部から前記第2記録紙待機位置までの紙搬送
    に要する時間がその給紙部から前記第1記録紙待機位置
    までの紙搬送に要する時間の半分以下で済む位置を前記
    第2記録紙待機位置とするように制御することを特徴と
    する画像形成装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の画像形成装置におい
    て、前記紙搬送路は任意の搬送速度により記録紙を搬送
    できることを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】 請求項16または請求項17記載の画
    像形成装置において、前記制御手段は、前記第1記録紙
    待機位置に待機している先行の記録紙の搬送方向の用紙
    長さの搬送に必要な搬送時間より前記第1記録紙待機位
    置と前記第2記録紙待機位置と間の搬送時間が長い位置
    を前記第2記録紙待機位置とすることを特徴とする画像
    形成装置。
  19. 【請求項19】 請求項16ないし18のいずれかに記
    載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2
    記録紙待機位置で待機している記録紙を前記第1記録紙
    待機位置まで搬送する制御を行う際に、その記録紙の後
    端が給紙部を抜けたタイミングでその記録紙の後発の記
    録紙が給紙部より給紙され前記第2記録紙待機位置へ搬
    送されるように制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項16ないし19のいずれかに記
    載の画像形成装置において、記録紙の供給を行う複数の
    給紙部を備え、前記制御手段は、画像形成の際に、前記
    給紙部毎に前記第2記録紙待機位置を変更するように制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 画像形成部へ記録紙を搬送するタイミ
    ングを待つための紙搬送路上の第1記録紙待機位置と、
    この第1記録紙待機位置に記録紙が存在する場合に後発
    の記録紙を前記紙搬送路上で待機させるための第2記録
    紙待機位置とを設けた画像形成装置における紙搬送方法
    であって、前記第2記録紙待機位置に待機している後発
    の記録紙に対し、前記第1記録紙待機位置から画像形成
    部へ再搬送される先行の記録紙との間で所要の紙間距離
    が得られるタイミングを算出するステップと、このステ
    ップで算出したタイミングで前記第2記録紙待機位置か
    ら前記後発の記録紙を再搬送するステップとを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置における紙搬送方法。
  22. 【請求項22】 画像形成部へ記録紙を搬送するタイミ
    ングを待つための紙搬送路上の第1記録紙待機位置と、
    この第1記録紙待機位置に記録紙が存在する場合に後発
    の記録紙を前記紙搬送路上で待機させるための第2記録
    紙待機位置とを設けた画像形成装置における紙搬送方法
    であって、給紙された前記後発の記録紙を前記第2記録
    紙待機位置で待機させるか否かの判断をするステップA
    と、このステップAで待機させないと判断したとき後発
    の記録紙を前記第2記録紙待機位置で待機させることな
    く前記第1記録紙待機位置まで直接搬送させるステップ
    Bと、前記ステップAで待機させると判断したとき後発
    の記録紙を前記第2記録紙待機位置で待機させるステッ
    プCとを備えたことを特徴とする画像形成装置における
    紙搬送方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137555A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Ricoh Printing Systems Ltd 画像形成装置の用紙停止方法
JP2008114980A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、記録体搬送制御方法及びプログラム
US8348271B2 (en) 2005-08-31 2013-01-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer with sheet sending mechanism
JP2015000511A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
US9376278B2 (en) 2014-01-31 2016-06-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet-conveying apparatus

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