JP2002019992A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2002019992A
JP2002019992A JP2000208312A JP2000208312A JP2002019992A JP 2002019992 A JP2002019992 A JP 2002019992A JP 2000208312 A JP2000208312 A JP 2000208312A JP 2000208312 A JP2000208312 A JP 2000208312A JP 2002019992 A JP2002019992 A JP 2002019992A
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paper
sub
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platen roller
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JP2000208312A
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English (en)
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Ryutaro Sugimoto
龍太郎 杉本
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Naltec Inc
Original Assignee
Naltec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙詰まりの用紙を誰にでも簡単に取り除くこ
とのできる小型で低コストな印刷装置を提供すること。 【解決手段】 プリンタ1はサブローラ27がリンク機
構であるアーム部42によって回転可能に支持されてお
り、リアカバー15をオープンするだけでサブローラ2
7とプラテンローラ26に挟まれた用紙を開放すること
ができる。カバー15を閉じるとサブローラ27をプラ
テンローラ26に押し付け、確実に印刷を行う準備が整
う。アーム部42を介してサブローラ27を動かすよう
にしているので、ローラを印刷ヘッド4の近傍にでき、
品質の高い印刷を行うことができ、リンク機構がアーム
のような簡易な機構で実現できるので、低コストで実現
できる。このため、紙詰まりが発生したときに誰にでも
簡単に紙詰まりを解消することができ、さらに、印刷品
質が良く、使いやすいプリンタを低コストで提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドより紙
搬送路の上流側において、プラテンローラとサブローラ
によって記録用紙を挟んで保持する複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の印刷装置は、用紙を印刷機
構に給紙したり、印刷済みの用紙を排紙したりするため
の紙搬送機構を備えている。この紙搬送機構において
は、紙搬送路の印刷ヘッドより若干上流側でプラテンロ
ーラとサブローラとによって用紙を挟んで印刷時に用紙
が位置ずれを起こさないようにしている。一方、印刷装
置では、用紙が必ずしも正常に紙搬送路上を送られると
は限らず、様々な要因によって紙詰まり(ペーパージャ
ム)が発生してしまう。このため、ほとんどの印刷装置
においては、何らかの方法により紙搬送路にアクセスで
きるようにして紙詰まりを起こした用紙を取り除くこと
ができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ペーパージャムの多く
は、用紙をピックアップするときや、印刷が始まった後
に印刷機構のある部分が用紙と干渉したときに発生す
る。用紙をピックアップするときのペーパージャムは、
用紙が完全に紙経路上に送られていない状態なので、ピ
ックアップローラから用紙を離すだけで詰まった用紙を
簡単に引き抜くことができる。しかしながら、印刷中に
その機構と用紙が干渉したことに起因したペーパージャ
ムでは、プラテンローラとサブローラとの間に用紙が挟
み込まれた状態になっているので、用紙を簡単に引き抜
くことはできない。無理に用紙を引き抜こうとすると、
用紙が破けて、詰まった用紙を綺麗に取り除くことがで
きず、余計手間と時間がかかる。
【0004】このような弊害を解消するため、印刷装置
においては、プラテンローラをマニュアルで駆動できる
ような機構を用意したものがある。しかしながら、プラ
テンローラをマニュアルで駆動するものは、プラテンロ
ーラといった大きなメカ体全体に加え駆動装置であるモ
ータも動かさなければならないので大きな力が必要にな
る。したがって、女性や子供も含めたすべてのユーザが
簡単にプラテンローラを動かせるようにするのは、その
ための特別な機構、例えば、マニュアルで駆動できるノ
ブや、それとプラテンローラとを連結する歯車機構など
が必要になり、プリンタが大型になりコストもアップす
る。
【0005】プラテンローラを回す代わりに、プラテン
ローラと共に用紙を挟み込んでいるサブローラとの結合
を解除できるように、オープンするとサブローラが見え
るような状態となるようなアレンジを検討するも可能で
ある。しかしながら、開けるとサブローラが見えるよう
なカバーでメカ体を覆い、さらに、カバーを開けたとき
にサブローラが印刷ヘッドに覆われないように、サブロ
ーラを印刷ヘッドから上流に離して配置するといった設
計が必要になる。しかしながら、このようにサブローラ
と印刷ヘッドとの距離が離れてしまうと、用紙を保持す
る部分がヘッドから遠ざかるので、サブローラとヘッド
との間の用紙部分が撓んだり、位置ずれを起こして印字
品質を悪化させる原因となってしまう。
【0006】一方、サブローラを印刷ヘッドの下流に離
して配置して、サブローラへのアクセスを容易にするこ
とが考えられる。しかしながら、これでは用紙の印刷面
にローラが接してしまうことになり、印字品質を損ねる
原因になる。特に、インクジェットタイプのプリンタで
は、印刷直後はインクが乾いていないので印字品質の悪
化は顕著になり現実的ではない。
【0007】さらに、サブローラと印刷ヘッドとの間を
開けることは、印刷できない用紙の余白領域を大きくす
ることになるので、記録用紙の利用効率が減り好ましく
ない。
【0008】そこで、本発明においては、印刷ヘッドの
直前でサブローラとプラテンローラとによって記録用紙
を保持する構成を維持すると共に、紙詰まりを起こした
ときは、これらのローラで挟みこんでいる状態を容易に
解除して用紙を簡単に取り除くことができる印刷装置を
提供することを目的としている。そして、印刷の性能お
よび品質を劣化させることなく、誰にでも簡単に紙詰ま
りを解消することができる取り扱いの容易な印刷装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、紙搬
送路の少なくとも一部にアクセスできるカバーを設ける
と共に、このカバーの開閉とサブローラの動きとをリン
クさせ、カバーを開くとサブローラをプラテンローラか
ら開放し、カバーを閉じるとサブローラをプラテンロー
ラに対して加圧するようにしている。すなわち、本発明
の印刷装置は、記録用紙に印刷可能な印刷ヘッドと、記
録用紙を保持するプラテンローラと、印刷ヘッドの近傍
で記録用紙をプラテンローラとで挟み込むサブローラ
と、オープンすることにより紙搬送路の少なくとも1部
を出現させることが可能なカバーと、このカバーを閉じ
るとサブローラをプラテンローラに対して加圧し、該カ
バーを開くとサブローラをプラテンローラから開放する
リンク機構とを有する。
【0010】本発明の印刷装置では、ペーパージャムが
発生したときに、カバーを開くだけで、サブローラは見
えなくても、リンク機構によりプラテンローラとサブロ
ーラとの押し付けを解除することができる。このため、
これらのローラによって挟まれた紙搬送路上の用紙をフ
リーの状態にでき、カバーを開けたときに現れる紙搬送
路あるいは排紙側より紙詰まりを起こした用紙を簡単に
取り除くことができる。そして、カバーを閉じるだけで
容易に、そして確実に印刷可能な状態へ復帰できる。
【0011】本発明の印刷装置では、カバーを開けたと
きにサブローラが見えなくても、サブローラによる押し
付けを解除できるので、サブローラを印刷ヘッドのごく
近傍に配置した状態で紙詰まりを解消することができ
る。したがって、サブローラとプラテンローラとで印刷
ヘッドの近傍で記録用紙を確実に保持することができ、
印刷品質が良く、また、余白領域が狭くなることもな
い。さらに、紙詰まりが発生したときには、カバーをオ
ープンするだけで紙搬送路上の紙を取り除けるので、プ
ラテンローラを回すような機構は不要であり、プラテン
ローラを回す力を要求されることもない。また、駆動系
統と繋がったプラテンローラではなく、プラテンローラ
に従動するサブローラをリンク機構で動かすようにして
いるので、駆動系統を複雑になることもない。このた
め、本発明により、印字品質が高く、使い勝手の良い、
コンパクトで低コストの印刷装置を提供できる。
【0012】オープンすると印刷ヘッドの下流側が開く
カバーの動きとサブローラの動きとをリンクさせること
も可能である。しかしながら、サブローラは印刷ヘッド
の上流側に位置するので、印刷ヘッドの動きを阻害しな
いようなリンク機構を設ける必要があるので、リンク機
構は複雑になりやすい。これに対し、サブローラの上流
側の搬送路をオープンするカバーと連動させることは容
易である。たとえば、印刷装置の下方に記録用紙を収納
したコンパクトな印刷装置では、記録用紙が装置後方で
湾曲して印刷ヘッドに紙送りされて印刷された後に、装
置前方に排紙される紙搬送路を備えており、詰まりが発
生したときに紙を取り除けるように、この紙搬送路のう
ち湾曲した領域を覆うカバーを上流側に設けることが望
ましい。したがって、湾曲した領域を覆うカバーの開閉
に連動してサブローラをプラテンローラから開放し、サ
ブローラをプラテンローラに対して加圧するリンク機構
を設けることが望ましい。
【0013】リンク機構としては、さまざまなものが採
用できる。たとえば、カバーにサブローラの動きを制御
できるようなアームを設け、カバーを閉じるとアームに
よりサブローラをプラテンローラに押し付けるようなも
のも可能である。しかしながら、開閉するカバーはシン
プルな形状が望ましく、また、サブローラの位置決めも
精度良くできるようなリンク機構が望ましい。そこで、
リンク機構としては、紙搬送路に沿って延びて印刷装置
の本体に取り付けられた支点を中心に旋回可能なアーム
部を備え、このアーム部の一端に前記サブローラが保持
されており、カバーを閉めると、カバーの一部によりア
ーム部の他端が操作されサブローラがプラテンローラに
対して加圧され、カバーを開けると、カバーの一部がア
ーム部の他端から外れてサブローラがプラテンローラか
ら開放されるものが望ましい。アーム部は印刷装置の本
体に取り付けられているので、サブローラの位置は精度
良く制御できる。さらに、カバーは、カバーの方向に延
びたアーム部の他端に当たり操作できる程度の構成があ
れば良いので、形状をシンプルにでき、開閉の邪魔にな
ったなり、成形が難しくなり、コストアップの要因とな
ることを防止できる。
【0014】さらに、アーム部を紙搬送路に沿って延ば
すことにより、アーム部を紙搬送路上の紙送りガイドと
して利用することが可能であり、紙詰まりを防止する効
果も得られる。
【0015】また、プラテンローラとサブローラは、そ
れらの間に記録用紙を挟み、紙送りすることが目的であ
る。したがって、記録用紙を必要以上の圧力で加圧する
必要はなく、記録用紙がローラのニップに入ったときに
適度な圧力で挟めることが望ましい。このため、アーム
部の他端に、カバーを閉めると、サブローラをプラテン
ローラに加圧するための弾性部材を取り付け、ニップに
用紙が入りやすく、入ると確実に用紙を保持できるよう
な適度な圧力が得られるようにすることが有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態に係るプリンタを説明する。図1に本例のプリ
ンタの概略構成を断面図を用いて示してある。本例のプ
リンタ1は、家庭や個人用として適した小型のインクジ
ェット型のプリンタであり、ボトム側にセットされた用
紙(記録用紙)2が装置後方1bの側から湾曲した紙搬
送路3を通って印刷ヘッド4に送られ、印刷が施された
用紙が装置前方側1aに排紙される。本例のプリンタ1
は、薄いほぼ箱型状のプラスチック製のロアーケース5
と、このロアーケース5の上方に配置された紙搬送機構
6と、この紙搬送機構6によって紙送りされた用紙2を
印刷するインクジェット型の印刷ヘッド4と、これらの
搬送機構6および印刷ヘッド4を覆うプラスチック製の
アッパーケース7とを備えている。
【0017】ロアーケース5の内部には記録用紙2の束
をセットするための用紙スペース8が設けられており、
用紙2の後方1bの端を搬送機構6のピックアップロー
ラ21に押し付けるためにコイルバネ11で上方に向か
って押し上げられたボトムプレート9と、用紙スペース
8に記録用紙2を補給する際に開閉されるカバー13と
が配置されている。この用紙スペース8から記録用紙2
を一枚づつピックアップする紙搬送機構6は、用紙スペ
ース8から用紙2をピックアップし、搬送路3に送りだ
すピックアップローラ21と、搬送路3から供給された
用紙2を挟んで印刷ヘッド4に向かって搬送するプラテ
ンローラ26およびサブローラ27と、印刷された用紙
を排紙するため排紙ローラ23aおよび23bと、これ
らのローラを歯車列25を介して駆動するステッピング
型またはDC型等の駆動モータ22とを備えている。
【0018】このため、本例のプリンタ1では、用紙2
が紙送りされる紙搬送路3は装置後方側1bで湾曲して
おり、装置後方側1bに向けて凸となるように湾曲した
紙ガイド31と、この紙ガイド31の上方部分から装置
前方側1に向けてほぼ水平に延びる水平な紙ガイド32
とを備えている。そして、装置後方側1bの湾曲した部
分を覆うリアカバー15を備えており、湾曲した紙ガイ
ド31にリアカバー15の湾曲した内面15aが対峙し
て紙搬送路が形成されている。さらに、このリアカバー
15はロアーケース5に対し支点16を中心に旋回可能
に取り付けれ、アッパーケース7に係合して止まるよう
になっている。このため、リアカバー15を支点16の
回りに旋回させてカバー15を開くと、紙搬送路3にア
クセス可能となり、この搬送路3にある用紙2を取り除
くことができる。
【0019】本例のプリンタ1は、インクジェット方式
であり、印刷ヘッド4で印刷された直後の記録用紙2は
インクが乾いていない可能性があるので、排紙ローラ2
3aおよび23bで強固に挟みこむことが難しく、排紙
ローラ23bにはスターローラが採用される。したがっ
て、プラテンローラ26と排紙ローラ23とで印刷ヘッ
ド4の上流および下流で記録用紙2を保持することがで
きない。このため、プラテンローラ26とサブローラ2
7とで記録用紙2を確実に保持する必要があり、サブロ
ーラ27は印刷ヘッド4でインクを塗布する位置の近傍
に配置され、用紙2が撓んだり、位置ずれを起こしたり
することなく印刷ヘッド4によって印刷できるようにな
っている。また、印刷ヘッド4のごく近傍をサブローラ
27とプラテンローラ26とによって保持することによ
り、記録用紙の端まで安定して印刷することができる。
このため、印刷品質を確保する上でプリンタとして必要
となる最小限の余白を小さくすることができ、印刷可能
な範囲を広く確保することができる。
【0020】さらに、本例のプリンタ1では、サブロー
ラ27がプリンタ本体のアッパーケース7に旋回可能に
取り付けられたアーム42の一端43に保持されてお
り、このアーム42が旋回してサブローラ27をプラテ
ンローラ26に押し付けた状態になる用紙2を挟み込め
る状態となる。このため、アーム42の他端44には、
板バネ48が接続されており、リアカバー15を閉じる
と、この板バネ48の先端48aがリアカバー15から
上方に突き出た爪部15bに押し上げられるようになっ
ている。一方、リアカバー15を開けると、板バネ48
の先端48aがリアカバー15の爪部15bから外れる
ので、サブローラ27をプラテンローラ26に押し付け
る力が解除され、サブローラ27は自由に回転するよう
になる。このため、サブローラ27とプラテンローラ2
6に挟まれた用紙2がある場合でも、リアカバー15を
開けるだけで取り除くことができる。したがって、本例
のプリンタ1においては、アッパーカバー7に旋回可能
に取り付けられたアーム部42により、リアカバー15
を閉じるとサブローラ27をプラテンローラ26に対し
て加圧し、カバー15を開くとサブローラ27をプラテ
ンローラ26から開放するリンク機構40が形成されて
いる。
【0021】図2に、リアカバー15が閉じた状態を拡
大して示してある。この状態では、リアカバー15の爪
15bによって板バネ48の先端48aが上方Aに押し
上げられる。このため、アーム部42は支点(シャフ
ト)45を中心に反時計方向に旋回し、他端43に取り
付けられたサブローラ27をプラテンローラ26に押し
付ける方向のトルクが発生する。このトルクは、弾性の
ある板バネ48をリアカバー15で押し上げることによ
り発生しているので弾力がある。このため、サブローラ
27はアーム部42によりプラテンローラ26に対し十
分な力で押し付けると共に、印刷用紙2がサブローラ2
7とプラテンローラ26が接したニップ28に挿入され
たときには、アーム部42が微小に時計方向に旋回して
印刷用紙2を受け入れる。そして、印刷用紙2をニップ
28に保持した状態で、サブローラ27がプラテンロー
ラ26に加圧され、用紙2を十分な強度で保持できると
共に、プラテンローラ26の紙送り力を確実に用紙2に
伝達し、所定のスピードあるいはピッチで用紙2を紙送
りする。
【0022】図3にアーム部42をアッパーケース7に
旋回可能に取り付けた部分を拡大して示してある。本例
のアーム部42はシャフト45からサポート47を介し
て支持されている。一方、アッパーケース7からはシャ
フト45の上を保持するような間隔で複数の爪7aが突
き出ており、また、アッパーケース7にはシャフト45
の下部を保持した爪状の部材49を差し込んで止めるこ
とができる開口7bも設けられている。したがって、シ
ャフト45の上方をケース7から突き出た爪7aに当て
て、爪状の部材49をケース7に差し込むことにより、
プリンタ1の本体を構成するアッパーケース7に対しシ
ャフト45が回転可能な状態で取り付けられる。このた
め、アーム部42がアッパーケース7に対し回転可能に
取り付けられる。ケース7に差し込む爪状の部材49
と、ケース7から突き出た爪7aとの配置を逆にするこ
とはもちろん可能であり、また、アーム部42をケース
7に旋回可能に取り付ける方法はこれに限定されるもの
ではない。
【0023】また、図2に示すように、リアカバー15
が閉じた状態では、アーム部42が紙ガイド32と対峙
した状態となり、これらによって搬送路3の一部が形成
されている。したがって、用紙2の先端は、紙搬送路3
に沿ってスムーズに動き、サブローラ27とプラテンロ
ーラ28との間のニップに導かれる。そして、サブロー
ラ27が弾性的に支持されているので、これらのローラ
にスムーズに挟み込まれて紙送りされることは上述した
通りである。
【0024】図4に、リアカバー15を開けた状態を拡
大して示してある。リアカバー15を後方1bに開ける
と、板バネ48の先端48aがリアカバー15の上部の
爪部15bから外れる。このため、アーム部42の後方
1bに突き出た他端44がフリーとなり、アーム部42
を反時計方向に回すトルクがなくなる。このため、アー
ム部42のケース7の内部の一端43に取り付けられた
サブローラ27をプラテンローラ28に押し付ける力が
なくなる。さらに、リアカバー15を開けることによ
り、紙搬送路3が現れる。したがって、サブローラ27
とプラテンローラ28とにより挟まった状態で用紙2が
詰まっていても、紙搬送路3から容易に取り除くことが
できる。そして、リアカバー15を前方1aに旋回して
閉めると、図2に示したように、サブローラ27がプラ
テンローラ28に押し付けられた状態となり、印刷可能
な状態に自動的に復帰する。
【0025】このように、本例のプリンタ1において
は、サブローラ27がリンク機構であるアーム部42に
よって旋回可能に支持されており、リアカバー15を開
くと、プラテンローラ26とサブローラ27とによって
挟み込まれた状態の用紙2が簡単に引き抜ける状態にな
る。一方、カバー15を閉じるとサブローラ27はプラ
テンローラ26に押し付けられ、紙送りできる状態にな
る。したがって、サブローラ27は、印刷ヘッド4の近
傍に配置した状態で直に操作できない位置であるにも関
わらず、リアカバー15を開くという紙詰まりを解消す
るための自然な動作によって、サブローラ27の状態を
切替えることができる。このため、ユーザはサブローラ
27とプラテンローラ26の挟み込みの状態を特に意識
することなく紙詰まりを簡単に解消することができる。
【0026】さらに、サブローラ27は印刷ヘッド4の
近傍に配置できるので、印刷ヘッド4の近傍で用紙2を
保持することができ、品質の良い印刷を行うことができ
る。特に、上述したように、インクジェットタイプのプ
リンタでは、排紙側で用紙2を保持することができない
ので、印刷ヘッド4の近傍にサブローラ27を配置して
おくことは印刷品質を高くする上で重要である。また、
余白を狭くすることができるという効果も備えているこ
とは上記で説明した通りである。
【0027】また、紙詰まりを解消するために、プラテ
ンローラをマニュアルで操作するというプリンタと比較
すると、プラテンローラをマニュアルで動かす機構が不
要でとなる。さらに、プラテンローラをマニュアルで操
作するには大きな力が要求されるのに対し、本例のプリ
ンタ1においては、カバーを開閉するだけで良く、大き
な力は不要である。また、リンク機構40としてアーム
部42を採用しており、サブローラ27をプラテンロー
ラ26に押し付けるトルクは旋回中心45に対するアー
ム部42の長さによって調整することができる。したが
って、カバー15の操作に支障のない範囲の力で、サブ
ローラ27をプラテンローラ26に押し付けるのに十分
な力を得ることが可能であり、この点でも本例のプリン
タ1は誰にでも非常に使いやすいプリンタである。
【0028】サブローラ27を操作するリンク機構、た
とえばアームを後方ではなく、前方に延長し、たとえ
ば、アッパーケース7を後方に開けたときに操作できる
ようにすることも可能である。しかしながら、上述した
ように、インクが付かないようにするためにはサブロー
ラ27は印刷ヘッド4の上流、すなわち、後方1bに配
置することが必要であり、前方1aにアームを延ばすと
きは印刷ヘッド4の動く範囲から避けてアレンジする必
要がある。したがって、アームの形状が複雑になり、ア
ーム以外の複雑なリンク機構が必要となる。このため、
本例のプリンタ1のように、後方にアームを延ばした方
がリンク機構を簡易にでき、信頼性の高いプリンタを提
供できる。
【0029】また、本例では、紙搬送機構6の下方が用
紙スペース8となっており、プリンタ1の後方1bで湾
曲した紙経路を通って用紙が印刷ヘッド4に送られる。
これに対し、プリンタ1の後方1bに用紙フォルダを立
てて後方から前方に紙送りするタイプのプリンタも可能
であり、後方あるいは前方のカバーと連動してサブロー
ラを動かすようなリンク機構を採用することにより上記
と同様の効果が得られる。本例のプリンタ1のように、
用紙スペース8が下方に用意されているプリンタ1は薄
くコンパクトであるが、後方に湾曲した紙の搬送経路が
必要となるので、これにアクセスするために後方にカバ
ーを設けることが要求される。上記のようにサブローラ
を支持するアームは後方に伸ばした方が構成は簡易にな
るので、このようなプリンタに対し本発明を適用するこ
とが最も適している。
【0030】さらに、上記では、印刷装置としてプリン
タを例に説明しているが、プリンタに限らず、複写機や
ファクシミリ等の印刷装置に対して本発明を適用でき
る。また、印刷ヘッドの方式もインクジェットタイプに
限定されることはないが、本発明においては、サブロー
ラを印刷ヘッドの近傍に設置できる効果が得られるの
で、インクジェットタイプのプリンタあるいは他の印刷
装置に最も有効である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷装置
は、開くと紙搬送路にアクセスできるカバーの開閉と連
動してサブローラをプラテンローラから開放できるリン
ク機構を設けるようにしている。したがって、カバーを
オープンするだけでサブローラとプラテンローラに挟ま
れた用紙を開放することができ、簡単に紙詰まりを解消
できる。また、カバーを閉じることにより、サブローラ
をプラテンローラに押し付けることができるので、確実
に印刷を行う準備が整い、その後の印刷をスムーズに行
うことができる。さらに、リンク機構によってサブロー
ラを動かすようにしているので、サブローラを印刷ヘッ
ドの近傍に設置することができ、品質の高い印刷を行う
ことができる。そして、リンク機構はアームのような簡
易な機構で実現できるので、低コストで実現できる。
【0032】このため、本発明により、紙詰まりが発生
したときに誰にでも簡単に紙詰まりを解消することがで
き、さらに、印刷品質が良く、使いやすい印刷装置を低
コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷装置としてのプ
リンタの概略構成を示す断面図である。
【図2】本例のプリンタのリンク機構を拡大して示す図
であり、リアカバーを閉じた状態を示す図である。
【図3】アーム部をケースに旋回可能に取り付けている
部分を拡大して示す図である。
【図4】本例のプリンタのリンク機構を拡大して示す図
であり、リアカバーを開けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(印刷装置) 1a 装置前方側 1b 装置後方側 2 用紙(記録用紙) 3 紙搬送路 4 印刷ヘッド 6 紙搬送機構 7 アッパーケース 15 リアカバー 15b 爪部 21 ピックアップローラ 26 プラテンローラ 27 サブローラ 40 リンク機構 42 アーム部材 43 アーム部材の一端でサブローラを保持する部分 44 サブローラの他端 45 シャフト 48 板バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB16 AC07 AE02 AE09 AF31 DA10 2C059 AA05 AA18 AA22 AA26 DD03 3F049 AA04 CA31 DA11 DA12 DB02 LA02 LA05 LA07 LB03 3F101 FB14 FE02 FE08 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用紙に印刷可能な印刷ヘッドと、 記録用紙を保持するプラテンローラと、 前記印刷ヘッドの近傍で記録用紙を前記プラテンローラ
    で挟み込むサブローラと、 オープンすることにより紙搬送路の一部を出現させるこ
    とが可能なカバーと、 このカバーを閉じると前記サブローラを前記プラテンロ
    ーラに対して加圧し、該カバーを開くと前記サブローラ
    を前記プラテンローラから開放するリンク機構とを有す
    る印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記紙搬送路は、記
    録用紙が装置後方で湾曲して前記印刷ヘッドに紙送りさ
    れた後に、前記印刷ヘッドによって印刷されて装置前方
    に排紙するようになっており、 前記カバーは前記サブローラの上流で該紙搬送路のうち
    湾曲した領域を覆っていることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記リンク機構は、
    前記紙搬送路に沿って延びて当該印刷装置の本体に取り
    付けられた支点を中心に旋回可能なアーム部を備え、こ
    のアーム部の一端に前記サブローラが保持されており、 前記カバーを閉めると、該カバーの一部により前記アー
    ム部の他端が操作され前記サブローラが前記プラテンロ
    ーラに対して加圧され、前記カバーを開けると、前記カ
    バーの一部が前記アーム部の他端から外れて前記サブロ
    ーラが前記プラテンローラから開放されることを特徴と
    する印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記アーム部は記録
    用紙を紙搬送路に沿って紙送りするための紙送りガイド
    を兼ねていることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記アーム部の他端
    には、前記カバーを閉めると、前記サブローラを前記プ
    ラテンローラに加圧するための弾性部材が取り付けられ
    ていることを特徴とする印刷装置。
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