JP2002019640A - 自動車用開閉体のヒンジ構造 - Google Patents

自動車用開閉体のヒンジ構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジ構造の小型化を図ることで室内空間を
より大きく確保することができる自動車用開閉体のヒン
ジ構造を提供する。 【解決手段】 自動車用開閉体のヒンジ構造20は、前
後の貫通孔27,28を備えるとともに車体11に取り
付け可能なベース部材23と、前後の貫通孔27,28
に備えた前後のブッシュ30,32と、前後端35a,
35bがベース部材23から突出する形態で前後のブッ
シュ30,32にスライド可能に挿入したロッド35
と、トランクリッド22に取り付けるとともにロッド3
5の前端35aに回転可能に連結するアーム38と、一
端40aがベース部材23に他端40bがアーム38に
各々ピン42,43で連結した連結リンク40とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエンジン
フードやトランクリッドなどの開閉体を開閉可能に車体
に取付ける自動車用開閉体のヒンジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンフードやトランクリッ
ドをヒンジ機構で車体に回転可能に取り付けることで、
エンジンルームやトランクルームの開閉を可能にする。
これらのヒンジ機構のうち、トランクリッドのヒンジ機
構として、特公昭58−28145号公報「自動車用リ
ッド装置」が知られている。この技術を、次図で詳しく
説明する。
【0003】図8(a),(b)は従来のトランクリッ
ド用ヒンジ機構の動作を説明した図であり、(a)はト
ランクリッド100を閉じた状態を示し、(b)はトラ
ンクリッド100を持上げた状態を示す。(a)におい
て、トランクリッド100を持上げることで、トランク
リッド100に取付けたアーム102がスライドピン1
03を支点にして矢印a方向にスイングする。アーム1
02のスイングに伴って連結リンク104が固定ピン1
05を支点にして矢印bの如くスイングする。連結リン
ク104がスイングすることで、スライドピン103が
ベース106の長孔107に沿って前端107aから矢
印cの如く移動する。(b)において、スライドピン1
03が長孔107の後端107bまで移動し、トランク
リッド100が全開位置に静止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このヒンジ機構は、ト
ランクリッド100の開閉の際にスライドピン103を
ガイドする長孔107を備える。この長孔107はむき
出しの状態なのでゴミなどの異物が溜まり易い。長孔1
07に異物が溜まると、溜まった異物がスライドピン1
03の移動を妨げる心配がある。従って、トランクリッ
ド100をスムーズに開閉可能にするための配慮が必要
である。そこで、ヒンジ機構の長孔107の部分をトラ
ンクルーム101の内部に配置して、長孔107に異物
が溜まることを防ぐ必要がある。トランクルーム101
の内部であればゴミなどの異物が侵入し難いので、長孔
107に異物が溜まることはない。
【0005】しかし、長孔107の部分をトランクルー
ム101の内部に配置すると、ヒンジ機構がトランクリ
ッド100から大きく離れてしまう。このため、ヒンジ
機構をトランクリッド100に取付けるためには、アー
ム102などの構成部材を大型にする必要がある。アー
ム102などを大型にすることで、ヒンジ機構はある程
度大きくなる。この大きなヒンジ機構をトランクルーム
101の内部に備えるため、トランクルーム100の室
内空間を大きく確保することは難しい。
【0006】そこで、本発明の目的は、ヒンジ構造の小
型化を図ることでエンジンルームやトランクルームなど
の室内空間をより大きく確保することができる自動車用
開閉体のヒンジ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、自動車のエンジンフードやトランクリッ
ドなどの開閉体を開閉可能に車体に取付ける自動車用開
閉体のヒンジ構造において、このヒンジ構造は、前記車
体に設けるとともに一定距離離れた位置に一対の貫通孔
を備えたベース部材と、両端が前記ベース部材から突出
する形態で前記一対の貫通孔にスライド可能に挿入した
ロッドと、前記開閉体に当てる当て面を備えるとともに
前記ロッドの一端に回転可能に連結するアームと、前記
ベース部材及び前記アームに各々ピン連結し、前記開閉
体を閉じる際に前記ロッドの一端を前記ベース部材から
離れる方向に移動させ、前記開閉体を開ける際に前記ロ
ッドの一端を前記ベース部材に近づく方向に移動させる
連結リンクと、からなることを特徴とする。
【0008】ベース部材の一対の貫通孔にロッドをスラ
イド可能に挿入し、ロッドにアームを回転可能に連結
し、このアーム及びベース部材を連結リンクで連結する
ことで、開閉体を開閉する際にロッドを一対の貫通孔で
スライドさせる。このため、一対の貫通孔をロッドで塞
ぐことができるので、エンジンルームやトランクルーム
の室外にヒンジ機構を配置しても、一対の貫通孔にゴミ
などの異物が侵入することを防ぐことができる。ヒンジ
機構を室外に配置することで、ヒンジ機構をエンジンフ
ードやトランクリッドの近傍に配置することができ、ヒ
ンジ機構の小型化を図ることができる。
【0009】請求項2は、貫通孔に樹脂製のブッシュを
備え、ブッシュを介してロッドを支持させたことを特徴
とする。貫通孔に樹脂製のブッシュを備え、ブッシュを
介してロッドを支持する。このため、ロッドを円滑にス
ライドさせることができ、開閉体をよりスムーズに開閉
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係る自動車用開閉体のヒンジ構造を使用し
た自動車の後方斜視図である。自動車10は、車体11
の後部12にトランクルーム15を備え、トランクルー
ム15を形成する車体11の左右の側縁13,14にそ
れぞれ左右の自動車用開閉体のヒンジ構造20,21を
取付け、これらの自動車用開閉体のヒンジ構造20,2
1に開閉体(トランクリッド)22を取付けることで車
体11にトランクリッド22を開閉可能に取付けたもの
である。
【0011】なお、左右の自動車用開閉体のヒンジ構造
20,21は、同一構成部材を左右対象に構成したもの
であり、以下左側の自動車用開閉体のヒンジ構造20に
ついて説明して、右側の自動車用開閉体のヒンジ構造2
1(以下、「ヒンジ構造21」という)の説明を省略す
る。
【0012】図2は本発明に係る自動車用開閉体のヒン
ジ構造の斜視図であり、ヒンジ構造20を開いた状態
(すなわち、トランクリッド22を開けた状態)を示
す。
【0013】ヒンジ構造20は、車体11に設け一定距
離離れた位置に一対の貫通孔(前後の貫通孔)27,2
8を備えたベース部材23と、前後の貫通孔27,28
に備えた前後のブッシュ30,32と、両端(前後端)
35a,35bがベース部材23から突出する形態で前
後のブッシュ30,32にスライド可能に挿入したロッ
ド35と、トランクリッド22に当てる当て面39を備
えるとともにこのロッド35の一端(前端)35aに回
転可能に連結するアーム38と、アーム38及びベース
部材23に連結した連結リンク40とからなる。
【0014】ベース部材23は、背板24の前後端に各
々一定距離をおいて前後の支持板25a,25bを備
え、前後の支持板25a,25bの下端に車体11に当
てる前後の座26a,26bを外側に向けて延し、前後
の支持板25a,25bの上端に前後の貫通孔27,2
8を開ける。前後の座26a,26bを車体11の左側
縁13にボルト45,45で止めることにより、ベース
部材23を車体11の左側縁13に取り付けることがで
きる。
【0015】ロッド35は、前端35aにスライドピン
37を介してアーム38の前端38aを回転自在に取付
けることで、スライドピン37を軸にしてアーム38を
スイング自在に支持する部材である。アーム38は、略
L字形の当て面39を備え、この当て面39をトランク
リッド22にボルト46,46で取り付けることで、ヒ
ンジ構造20にトランクリッド22を取り付ける部材で
ある。
【0016】図3は図2の3−3線断面図であり、後ブ
ッシュ32を示す。なお、図2に示す前ブッシュ30は
後ブッシュ32と同一部材であり説明を省略する。後ブ
ッシュ32は、環状体33aの両端にフランジ33b,
33bを形成し、環状体33aを後貫通孔28に差し込
むとともにフランジ33b,33bで後支持板25bを
挟む部材である。前後の貫通孔27,28にそれぞれ前
後のブッシュ30,32(図2も参照)を備え、前後の
ブッシュ30,32を介してロッド35を支持させるこ
とで、ロッド35を円滑にスライドさせることができ
る。
【0017】また、前後のブッシュ30,32の孔3
4,34(後側の孔34のみ図示する)にロッド35を
差し込むことで、前後のブッシュ30,32の孔34を
ロッド35で塞ぐことができる。よって、ヒンジ構造2
0をトランクルーム15の室外に配置しても、前後の貫
通孔27,28(すなわち、前後のブッシュ30,3
2)にゴミなどの異物が侵入することを防ぐ。前後のブ
ッシュ30,32は、一例としてポリアミド樹脂やポリ
アセタール樹脂などで形成したものが好ましいが、その
他の合成樹脂で形成することも可能である。
【0018】図4は本発明に係る自動車用開閉体のヒン
ジ構造を折り畳んだ状態を示す側面図であり、トランク
リッド22を閉位置P1に配置してトランクルーム15
を閉じた状態を示す。ベース部材23の前後の座26
a,26bを車体11の左側縁13にボルト45,45
で止めることで、ヒンジ構造20をトランクルーム15
の室外空間16に配置する。
【0019】ヒンジ構造20をトランクルーム15の室
外空間16に配置することで、ヒンジ構造20をトラン
クリッド22の近傍に配置することができる。従って、
ヒンジ構造20の小型化を図ることができるので、トラ
ンクルーム15の室内空間をより大きく確保することが
できる。併せて、ヒンジ構造20の軽量化を図ることも
できる。なお、17は車体後部に取り付けたリヤウイン
ドガラスである。
【0020】図5は図4の5−5線断面図である。連結
リンク40は、一端40aがベース部材23に他端40
bがアーム38に各々ピン42,43で連結したもので
ある。これにより、図2に示すヒンジ構造20は、トラ
ンクリッド22を閉じる際にロッド35の前端35aを
ベース部材23から離れる方向に移動させ、トランクリ
ッド22を開ける際にロッド35の前端35aをベース
部材23に近づく方向に移動させる。
【0021】図2に戻って、連結リンク40は、一端4
0aをベース部材23の背板24に後ピン42を介して
回転自在に連結し、他端40bをアーム38に前ピン4
3を介して回転自在に連結したものである。前ピン43
を、アーム38の前端38a近傍(すなわち、スライド
ピン37の近傍)に配置した。この連結リンク40を、
ベース部材23の背板24とアーム38との間の隙間に
配置することで、ベース部材23、連結リンク40及び
アーム38を各々干渉させずに、ヒンジ構造20を折り
畳むことができる。
【0022】次に、図4及び図6に基づいてヒンジ構造
20の作用を説明する。先ず、図4に示す閉位置P1の
トランクリッド22を持上げることで、トランクリッド
22に取付けたアーム38がスライドピン37を支点に
して矢印の如くスイングする。アーム38のスイング
に伴って連結リンク40の他端40b側が上昇し、連結
リンク40が一端40a側の後ピン42を支点にして矢
印の如くスイングする。
【0023】連結リンク40がスイングすることで、ス
ライドピン37やロッド35の前端35aを矢印の如
くベース部材23(前ブッシュ30)に近づく方向に連
動し、ロッド35の後端35bがベース部材23の後ブ
ッシュ32からさらに突出する。
【0024】なお、トランクリッド22が閉位置P1の
とき、トランクリッド22の前端22aの高さはH1で
あり、リヤウインドガラス17からトランクリッド22
の前端22aまでの距離はL1である。
【0025】図6(a),(b)は本発明に係る自動車
用開閉体のヒンジ構造の作用説明図である。(a)にお
いて、トランクリッド22が半開のとき、トランクリッ
ド22の前端22aは高さH2まで下がり、リヤウイン
ドガラス17からトランクリッド22の前端22aまで
の距離はL2に大きくなる。高さH2は図4の高さH1
より低く、距離L2は図4の距離L1より大きい。
【0026】この状態から、トランクリッド22を引続
き持上げる。アーム38がスライドピン37を支点にし
て矢印の如くスイングし、連結リンク40が後ピン4
2を支点にして矢印の如くスイングする。連結リンク
40のスイングに連動して、ロッド35の前端35aが
矢印の如くベース部材23の前ブッシュ30側にさら
に近づくことにより、ロッド35の後端35bがベース
部材23の後ブッシュ32側からさらに突出する。
【0027】(b)において、トランクリッド22が全
開位置P2に到達したとき、同時にロッド35の前端3
5aが前ブッシュ30に当って、トランクリッド22が
全開位置P2で静止する。このとき、トランクリッド2
2の前端22aは高さH3まで下がり、リヤウインドガ
ラス17からトランクリッド22の前端22aまでの距
離はL3に大きくなる。高さH3は(a)の高さH2よ
り低く、距離L3は(a)の距離L2より大きい。
【0028】よって、トランクリッド22を開放する際
に、トランクリッド22を大きく開放するにしたがって
トランクリッド22の前端22aが低くなるが、トラン
クリッド22を大きく開放するにしたがってトランクリ
ッド22の前端22aをリヤウインドガラス17から離
すことができる。
【0029】このように、トランクリッド22の前端2
2aは緩やかに湾曲した軌跡48に沿って移動するの
で、車体11の左側縁13を緩やかな湾曲状に形成する
ことができる。従って、トランクリッド22の前端22
aとの干渉を避けるために、リヤウインドガラス17の
近傍で車体11の左側縁13を急激に凹ませる必要がな
いので、車体の形状の設定が容易である。
【0030】ここで、全開位置P2のトランクリッド2
2を閉位置P1まで閉じる際には、ヒンジ構造20の各
部材を上記動作とは逆に作動させればよい。この場合に
も、前後のブッシュ30,32にロッド35を挿入した
状態に保つことができる。
【0031】トランクリッド22を開閉する際に、前後
のブッシュ30,32の孔34,34(図2参照)にロ
ッド35を常に挿入した状態に保つことができる。この
ため、前後のブッシュ30,32をロッド35で塞ぐこ
とができるので、前後のブッシュ30,32の孔34,
34(図2参照)にゴミなどの異物が侵入することを防
ぐことができる。従って、ロッド35が前後のブッシュ
30,32内をスムーズにスライドすることができるの
で、トランクリッド22の開閉を円滑に行うことができ
る。
【0032】図7(a),(b)は本発明に係る自動車
用開閉体のヒンジ構造を従来のヒンジ構造と比較した例
を示す図であり、(a)は従来のヒンジ構造を比較例と
し、(b)は本発明の実施例とした。(a)に示すよう
に、ヒンジ機構は、トランクリッド100の開閉の際に
スライドピン103をガイドする長孔107をむき出し
の状態で備えており、ゴミなどの異物が溜まり易い。長
孔107に異物が溜まると、溜まった異物がスライドピ
ン103の移動を妨げる心配がある。従って、トランク
リッド100をスムーズに開閉可能にするための配慮が
必要である。
【0033】そこで、長孔107の部分をトランクルー
ム101の内部に配置して、長孔107に異物が溜まる
ことを防ぐ。トランクルーム101の内部にはゴミなど
の異物が侵入し難いので、長孔107に異物が溜まるこ
とを防ぐことができる。しかし、長孔107の部分をト
ランクルーム101の内部に配置すると、ヒンジ機構は
トランクリッド100から離れてしまう。このため、ヒ
ンジ機構のアーム102をトランクリッド100に取り
付けるためには、アーム102が長くなり、アーム10
2に対応させてヒンジ機構を大きくする必要があり、ト
ランクルーム101の室内空間をより大きく確保する上
で妨げになる。
【0034】(b)に示すように、ベース部材23の前
後のブッシュ30,32にロッド35をスライド可能に
挿入することで、前後のブッシュ30,32の孔34,
34(図2参照)をロッド35で塞ぐことができる。よ
って、ヒンジ構造20をトランクルーム15の室外に配
置しても、前後のブッシュ30,32にゴミなどの異物
が侵入することを防ぐことができる。
【0035】このため、ヒンジ構造20をトランクルー
ム15の室外空間16に配置することで、ヒンジ構造2
0をトランクリッド22の近傍に配置することができ
る。従って、トランクリッド22に取り付けるアーム3
8を短くすることができるので、アーム38に対応させ
てヒンジ構造20の小型化を図ることができる。この結
果、トランクルーム15の室内空間をより大きく確保す
ることができる。
【0036】なお、実施例では、ヒンジ構造20を適用
する開閉体をトランクリッド22にした例について説明
したが、例えばエンジンフード等のその他の開閉体に適
用することも可能である。
【0037】実施例では、前後の貫通孔27,28に各
々前後のブッシュ30,32を取り付け、前後のブッシ
ュ30,32にロッド35を差し込んだ例について説明
したが、前後の貫通孔27,28にブッシュ30,32
を取り付けないで、前後の貫通孔27,28にロッド3
5を直接差し込んでもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ベース部材の一対の貫通孔にロッド
をスライド可能に挿入し、ロッドにアームを回転可能に
連結し、このアーム及びベース部材を連結リンクで連結
することで、開閉体を開閉する際にロッドを一対の貫通
孔でスライドさせる。このため、一対の貫通孔をロッド
で塞ぐことができるので、エンジンルームやトランクル
ームの室外にヒンジ機構を配置しても、一対の貫通孔に
ゴミなどの異物が侵入することを防ぐことができる。ヒ
ンジ機構を室外に配置することで、ヒンジ機構をエンジ
ンフードやトランクリッドの近傍に配置することができ
る。従って、ヒンジ機構の小型化を図ることができるの
で、エンジンルームやトランクルームの室内空間をより
大きく確保することができる。加えて、ヒンジ機構の軽
量化を図ることができる。
【0039】請求項2は、貫通孔に樹脂製のブッシュを
備え、ブッシュを介してロッドを支持させることで、ロ
ッドを円滑にスライドさせることができる。従って、開
閉体をよりスムーズに開閉することができ、使い勝手が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用開閉体のヒンジ構造を使
用した自動車の後方斜視図
【図2】本発明に係る自動車用開閉体のヒンジ構造の斜
視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係る自動車用開閉体のヒンジ構造を折
り畳んだ状態を示す側面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】本発明に係る自動車用開閉体のヒンジ構造の作
用説明図
【図7】本発明に係る自動車用開閉体のヒンジ構造を従
来のヒンジ構造と比較した例を示す図
【図8】従来のトランクリッド用ヒンジ機構の動作を説
明した図
【符号の説明】
10…自動車、11…車体、22…開閉体(トランクリ
ッド)、20,22…自動車用開閉体のヒンジ構造、2
6…ベース部材、26a…前座(座)、26b…後座
(座)、27…前貫通孔(貫通孔)、28…後貫通孔
(貫通孔)、30…前ブッシュ(ブッシュ)、32…後
ブッシュ(ブッシュ)、35…ロッド、35a…一端
(前端)、35b…後端、37…スライドピン、38…
アーム、39…当て面、40…連結リンク、40a…一
端、40b…他端、42…後ピン、43…前ピン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のエンジンフードやトランクリッ
    ドなどの開閉体を開閉可能に車体に取付ける自動車用開
    閉体のヒンジ構造において、 このヒンジ構造は、前記車体に設けるとともに一定距離
    離れた位置に一対の貫通孔を備えたベース部材と、両端
    が前記ベース部材から突出する形態で前記一対の貫通孔
    にスライド可能に挿入したロッドと、前記開閉体に当て
    る当て面を備えるとともに前記ロッドの一端に回転可能
    に連結するアームと、前記ベース部材及び前記アームに
    各々ピン連結し、前記開閉体を閉じる際に前記ロッドの
    一端を前記ベース部材から離れる方向に移動させ、前記
    開閉体を開ける際に前記ロッドの一端を前記ベース部材
    に近づく方向に移動させる連結リンクと、からなること
    を特徴とする自動車用開閉体のヒンジ構造。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔に樹脂製のブッシュを備え、
    このブッシュを介して前記ロッドを支持させたことを特
    徴とする請求項1記載の自動車用開閉体のヒンジ構造。
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