JP2002018841A - 液晶性樹脂ペレットの製造方法 - Google Patents

液晶性樹脂ペレットの製造方法

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Mitsuo Maeda
光男 前田
Satoshi Nagano
聡 永野
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造時の安定性に優れ、かつ作業性、加工性が
良好な液晶性樹脂ペレットの製造方法を提供する。 【解決手段】液晶性ポリマーを含有する液晶性樹脂を溶
融状態から紐状に押出し、冷却固化し、得られた紐状物
を切断して液晶性樹脂ペレットを製造する方法におい
て、該紐状物の切断時の温度が下記で定義される該液晶
性樹脂の流動開始温度より100℃乃至250℃低い液
晶性樹脂ペレットの製造方法。流動開始温度:内径1m
m、長さ10mmのノズルを有する毛細管型レオメータ
を用いて、9.81MPaの荷重下において、4℃/分
の昇温速度で加熱溶融物をノズルから押出すことで測定
される液晶性樹脂の溶融粘度が4,800Pa・Sを示
す温度。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶性樹脂ペレッ
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶性樹脂、特に溶融時に液晶性を発現
する溶融液晶性ポリマー(以下液晶性ポリマーと呼
ぶ。)は、耐熱性が優れ、溶融時に流動性即ち加工性が
優れることから精密成形が可能な樹脂成形用材料として
電気電子分野をはじめとしてさまざまな分野で使用され
つつある。液晶性ポリマーにガラス繊維や炭素繊維に代
表される繊維状補強材や、シリカ、マイカ、クレー、ガ
ラスビーズ等の無機粉粒体等を充填した液晶性樹脂は、
薄肉部又は複雑な形状を有する電気・電子部品に好適な
材料となり、たとえばリレー部品、コイルボビン、コネ
クター、ボリューム部品、コンミテーターやセパレータ
ーなどのモーター部品、またはコイル、水晶振動子、I
Cチップなどの素子等の封止材などに使用されている。
【0003】しかしながら、液晶性樹脂は、加工温度が
高く、かつ溶融時の粘度が極めて低いため、例えば射出
成形に供するためのペレット状の液晶性樹脂を得るた
め、該液晶性樹脂を紐状に押出し、所望の長さに切断す
る工程において、形状が良好なペレットを安定的に製造
することが困難であった。具体的には、得られたペレッ
トの形状がいびつで不揃いであったり、切断面に髭状の
液晶性樹脂が付いたり、粉状のものが発生した。このよ
うなペレットを用いて射出成形を行おうとすると、ペレ
ットが成形機内部へ安定的にフィードされず成形工程上
大きな問題となった。
【0004】液晶性樹脂のペレット化方法については、
例えば、特開平8−192421号公報には、充填材を
含有しない液晶性ポリマーについて開示があるが、いま
だ安定的な製造には不十分であり、ガラス繊維やタルク
等の無機充填剤を含有した系への適用は難しかった。ま
た、特開平10−182839号公報、および同10−
180753号公報には、液晶性樹脂のコンパウンドの
製造方法が開示されているが、工業的にはいまだ十分な
ものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以上
の問題点を解決して、製造時の安定性に優れ、かつ作業
性、加工性が良好であり、形状が良好なペレットを得る
ことができる液晶性樹脂ペレットの製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、液晶性樹脂を溶融
状態から紐状に押出し、続いて該紐状物(以下ストラン
ドと呼ぶことがある)を冷却固化し、該紐状物を切断し
て液晶性樹脂ペレットを製造するにあたり、該ストラン
ドの切断時の温度を特定の範囲内にすることで形状が良
好なペレットを安定的に製造できることを見出し、本発
明に至った。
【0007】即ち、本発明は、(1)液晶性ポリマーを
含有する液晶性樹脂を溶融状態から紐状に押出し、冷却
固化し、得られた紐状物を切断して液晶性樹脂ペレット
を製造する方法において、該紐状物の切断時の温度が下
記で定義される該液晶性樹脂の流動開始温度より100
℃乃至250℃低い液晶性樹脂ペレットの製造方法に係
るものである。 流動開始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを有
する毛細管型レオメータを用いて、9.81MPaの荷
重下において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融物をノズ
ルから押出すことで測定される液晶性樹脂の溶融粘度が
4,800Pa・Sを示す温度。さらに、本発明は、
(2)液晶性樹脂が液晶性ポリマー100重量部に対し
一種類または二種類以上の無機充填材を1乃至150重
量部含んでなる(1)記載の液晶性樹脂ペレットの製造
方法に係るものである。さらに、本発明は、(3)液晶
性ポリマーが、下記の式(A1)で表される繰り返し構
造単位を少なくとも全体の30モル%含む(1)または
(2)記載の液晶性樹脂ペレットの製造方法に係るもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される液晶性ポリマーとしては、液晶ポリ
エステル、液晶ポリエステルアミド、液晶ポリエステル
カーボネート、液晶ポリエステルエラストマーなどが挙
げられ、中でも液晶ポリエステル、液晶ポリエステルア
ミドなどが好ましく用いられる。該液晶ポリエステル
は、一般にサーモトロピック液晶ポリマーと呼ばれるポ
リエステル類であり、(1)芳香族ジカルボン酸と芳香
族ジオールと芳香族ヒドロキシカルボン酸との組み合わ
せからなるもの、(2)二種以上のの芳香族ヒドロキシ
カルボン酸からなるもの、(3)芳香族ジカルボン酸と
芳香族ジオールとの組み合わせよりなるもの、(4)ポ
リエチレンテレフタレートなどのポリエステルに芳香族
ヒドロキシカルボン酸を反応させたもの、等が挙げら
れ、400℃以下の温度で異方性溶融体を形成するもの
が成形加工の観点等から好ましいものである。なお、こ
れらの芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオールおよび芳香
族ヒドロキシカルボン酸の代わりに、それらのエステル
形成性誘導体が使用されることもある。
【0009】該液晶ポリエステルの繰り返し構造単位と
しては、下記のものを例示することができるが、これら
に限定されるものではない。
【0010】芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰
り返し構造単位: (式中、X1はハロゲン原子またはアルキル基を示
す。)
【0011】芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構
造単位: (式中、X2はハロゲン原子、アルキル基またはアリー
ル基を示す。)
【0012】芳香族ジオールに由来する繰り返し単位: (式中、X3は、ハロゲン原子、アルキル基またはアリ
ール基を示し、X4は、水素原子、ハロゲン原子または
アルキル基を示す)
【0013】耐熱性、機械的特性、加工性のバランスか
ら特に好ましい液晶ポリエステルは、前記(A1)で表
される繰り返し構造単位を少なくとも30モル%含むも
のである。具体的には繰り返し構造単位の組み合わせが
下式(a)〜(f)のものが好ましい。 (a):(A1)、(B1)または(B1)と(B2)の混
合物、(C1)。 (b):(A1)、(A2)。 (c):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、(A1)の一部を(A2)で置きかえたもの。 (d):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、(B1)の一部を(B3)で置きかえたもの。 (e):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、(C1)の一部を(C2)で置きかえたもの。 (f):(b)の構造単位の組み合わせたものに
(B1)と(C1)の構造単位を加えたもの。 基本的な構造となる(a)、(b)の液晶ポリエステル
については、それぞれ、例えば特公昭47−47870
号公報、特公昭63−3888号公報等に記載されてい
る。
【0014】本発明における無機充填材としては、ガラ
ス繊維、シリカアルミナ繊維、ウォラストナイト、炭素
繊維、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウ
ムウィスカー、酸化チタンウィスカー等の繊維状又は針
状の補強材;炭酸カルシウム、ドロマイト、タルク、マ
イカ、クレイ、ガラスビーズなどの無機粉粒体充填材が
挙げられ、その一種または二種以上を用いることができ
る。特に、本発明は、充填材としてガラス繊維および/
またはタルクを必須成分として含んでなる液晶性樹脂に
好適に用いられる。該無機充填材の含有量に特に限定は
ないが、液晶性ポリマー100重量部に対して1乃至1
50重量部の範囲が好適であり、さらに好ましくは1乃
至100重量部である。
【0015】なお、本発明で用いられる液晶性樹脂は、
本発明の目的を損なわない範囲で、染料、顔料などの着
色剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、界面活性剤などの通常の添加剤を一種以上添加する
ことができる。
【0016】また、本発明における液晶性樹脂として
は、少量の他の熱可塑性樹脂または少量の熱硬化性樹脂
の、一種または二種以上を添加することもできる。該熱
可塑性樹脂として、例えば、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルケトン、
ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテルおよびその
変性物、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポ
リエーテルイミド等が挙げられる。該熱硬化性樹脂とし
て、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミ
ド樹脂等が挙げられる。
【0017】本発明の液晶性樹脂ペレットの製造方法に
おいては、樹脂、必要に応じて無機充填材、その他各種
充填材や添加材を、樹脂溶融状態で混練し、吐出口より
断面が円形の紐状に該混練物を押出すことが好ましい。
本発明の製造方法においては、公知の押出し機、好まし
くは溶融混練式押出し機により液晶性樹脂からなるスト
ランドを押出すことができる。該ストランドは、好まし
くは空冷および/または水冷により冷却固化させられな
がら引取られ、カッターにより所定の長さに切断され
る。切断に用いるカッターは、特に限定されないが、回
転歯と固定歯からなるカッターを用いることが一般的で
ある。
【0018】本発明の液晶性樹脂ペレットの製造方法
は、液晶性ポリマーを含有する液晶性樹脂を溶融状態か
ら紐状に押出し、冷却固化し、これを切断して液晶性樹
脂ペレットを製造する方法において、該紐状物の切断時
の温度が下記で定義される該液晶性樹脂の流動開始温度
より100℃乃至250℃低いことを特徴とする。流動
開始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを有する
毛細管型レオメータを用いて、9.81MPaの荷重下
において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融物をノズルか
ら押出すことで測定される液晶性樹脂の溶融粘度が4,
800Pa・Sを示す温度。
【0019】本発明においては、溶融状態から紐状に押
出された液晶性樹脂の紐状物(ストランドを切断する時
の該ストランドの温度条件が重要であり、前記方法で定
義された液晶性樹脂の流動開始温度より100℃乃至2
50℃低い温度範囲内で切断される。さらに好ましくは
前記方法で定義された液晶性樹脂の流動開始温度より1
50℃乃至210℃低い温度範囲内で切断される。流動
開始温度より100℃未満低い温度範囲では、切断時に
ストランドが変形されて、吐出口の形と異なった断面を
有するペレットが得られる可能性が高くなる。例えば断
面が円形のストランドを押出しても、得られたペレット
の断面が偏平化する可能性が高い。このように偏平化さ
れたペレットが混入された場合は、その後の成形加工時
に問題が起こることがある。一方、切断時のストランド
の温度が流動開始温度より250℃以上低い場合は、ス
トランドが容易に切断できず工程上のトラブルを生じた
り、切断面にヒゲ状物が残ったり、ペレットの割れや破
損、切り屑による粉体の発生等の問題が生じたりする。
【0020】本発明により製造された液晶性樹脂ペレッ
トは、様々な用途へ提供される。該ペレットの成形用途
としては特に限定はないが、例えば、コネクター、ソケ
ット、リレー部品、コイルボビン、光ピックアップ、発
振子、プリント配線板、コンピュータ関連部品、等の電
気・電子部品;ICトレー、ウエハーキャリヤー、等の
半導体製造プロセス関連部品;VTR、テレビ、アイロ
ン、掃除機、冷蔵庫、炊飯器、照明器具、等の家庭電気
製品部品;ランプリフレクター、ランプホルダー等の照
明器具部品;コンパクトディスク、レーザーディスク
(登録商標)、スピーカー、等の音響製品部品;光ケー
ブル用フェルール、電話機部品、ファクシミリ部品、等
の通信機器部品;分離爪、ヒータホルダー、等の複写機
関連部品;インペラー、ファン歯車、ギヤ、軸受け、モ
ーター部品およびケース、等の機械部品;自動車用機構
部品、エンジン部品、エンジンルーム内部品、電装部
品、内装部品等の自動車部品、マイクロ波調理用鍋、耐
熱食器、等の調理用器具または容器;床材、壁材などの
断熱、防音用材料、梁、柱などの支持材料、屋根材等の
建築資材、または土木建築用材料;自動車部品;航空
機、宇宙機、宇宙機器等の部品;原子炉等の放射線施設
部材、海洋施設部材、洗浄用治具、光学機器部品、バル
ブ類、パイプ類、ノズル類、フィルター類、膜、医療用
機器部品および医療用材料、センサー類部品、サニタリ
ー備品、スポーツ用品、レジャー用品などがある。
【0021】また、本発明の製造方法により得られた液
晶性樹脂ペレットから加工されたフィルム状、またはシ
ート状材料は工業的に有用な材料であり、表示装置用部
品、電気絶縁用フィルム、フレクシブル回路基板用フィ
ルム、包装用フィルム、記録媒体用フィルム、フィルタ
ー、膜等の用途に用いることができる。
【0022】また、本発明の製造方法により得られた液
晶性樹脂ペレットから加工された連続繊維、短繊維、パ
ルプ等の繊維状材料は、工業的に有用な材料であり、衣
料、耐熱断熱材、FRP用補強材、ゴム補強材、ロー
プ、ケーブル、不織布、等の用途に用いることができ
る。また、本発明の製造方法により得られた液晶性樹脂
ペレットは、塗料、コーティング用材料の原料に供する
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。 実施例1〜4、比較例1〜4 以下の各成分を表1に示す組成、条件で、2軸押出機
(PCM30、池貝鉄工製、L/D25、一穴、ダイス
径 φ3mm)、水槽、ストランドカッター(田辺製、
固定刃と回転刃のクリアランス90μm)を用い、実施
例1、2、比較例1、2はシリンダー温度380℃、実
施例3、4、比較例3、4はシリンダー温度340℃で
造粒し、液晶性樹脂ペレットを得た。
【0024】・切断時の樹脂温度:放射温度計(IT−
240S、堀場製作所製:スポット径φ1.2mm、放
射率0.86)を用いて、ストランドカッターのカッタ
ー刃の直前の樹脂温度の測定を行った。
【0025】・液晶ポリエステル(LCP1):前記構
造単位(A1)、(B1)、(B2)、(C1)からなり、
(A1):(B1):(B2):(C1)のモル比が50:
23.75:1.25:25で、流動開始温度が380
℃の液晶ポリエステル[比重1.38]。
【0026】・液晶ポリエステル(LCP2):前記構
造単位(A1)、(B1)、(B2)、(C1)からなり、
(A1):(B1):(B2):(C1)のモル比が60:
15:5:20で、流動開始温度が325℃の液晶ポリ
エステル[比重1.38]。
【0027】・ガラス繊維:チョップドのガラス繊維
[旭ファイバーグラス製、商品名:CS03JAPX−
1]。 ・ペレットの状態:目視で観察
【0028】・流動開始温度:内径1mm、長さ10m
mのノズルを有する毛細管型レオメータ(CFT500
島津製作所製)を用いて、9.81MPaの荷重下に
おいて、4℃/分の昇温速度で加熱溶融をノズルから押
出すことで測定される液晶ポリエステル樹脂の溶融粘度
が4,800Pa・Sを示す温度。 ・計量時間:得られたペレットを120℃で5時間乾燥
後、日精樹脂工業(株)製PS40E5ASE型射出成
形機を用いて、実施例1、2、比較例1,2はシリンダ
ー温度400℃、実施例3、4、比較例3、4はシリン
ダー温度350℃、金型温度130℃でASTM4号試
験片を成形し、連続20ショットの計量時間を測定し
た。
【0029】得られたペレットは、日精樹脂工業(株)
製PS40E5ASE型射出成形機を用いて、実施例
1、2、比較例1、2はシリンダー温度400℃、実施
例3、4、比較例3、4はシリンダー温度350℃、金
型温度130℃で射出成形を行い、下記試験片を得て、
下記測定を行った。結果を表1に示す。 ・曲げ強度:長さ127mm、幅12.7mm、厚さ
6.4mmの試験片を用いて、ASTM D790に準
拠して測定した。 ・荷重たわみ温度:長さ127mm、幅12.7mm、
厚み6.4mmの試験片を成形し、ASTM D648
に準拠し1.85MPaの荷重で測定した。
【0030】実施例1〜4では、得られたペレットは、
円柱状のきれいなペレットが得られ、計量時間も短く安
定し、機械的強度、耐熱性も良好であった。比較例1、
3では、切断時の温度の高いときに得られたペレットは
偏平であった。比較例2、4では、切断時の温度が低い
ときに得られたペレットは、切断面にヒゲや割れが発生
し、かさ比重も小さく、計量時間も長くなった。
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の液晶性樹脂ペレットの製造方法
は、製造時の安定性に優れ、かつ作業性、加工性が良好
であり、形状が良好なペレットを得ることができるの
で、工業的な価値が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29K 67:00 105:08 105:08 509:08 509:08 Fターム(参考) 4F070 AA48 AB15 AC27 AC28 AD02 AE01 DA11 DC05 4F201 AA24 AC07 AD04 AD16 AR06 AR17 BA02 BC01 BC17 BC19 BL08 BN18 BN40 4J002 CF141 CF161 CF181 CG041 CL081 DA016 DE186 DE236 DJ006 DJ036 DJ046 DL006 FA046 FD016

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶性ポリマーを含有する液晶性樹脂を溶
    融状態から紐状に押出し、冷却固化し、得られた紐状物
    を切断して液晶性樹脂ペレットを製造する方法におい
    て、該紐状物の切断時の温度が下記で定義される該液晶
    性樹脂の流動開始温度より100℃乃至250℃低いこ
    とを特徴とする液晶性樹脂ペレットの製造方法。流動開
    始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを有する毛
    細管型レオメータを用いて、9.81MPaの荷重下に
    おいて、4℃/分の昇温速度で加熱溶融物をノズルから
    押出すことで測定される液晶性樹脂の溶融粘度が4,8
    00Pa・Sを示す温度。
  2. 【請求項2】液晶性樹脂が液晶性ポリマー100重量部
    に対し一種類または二種類以上の無機充填材を1乃至1
    50重量部含んでなることを特徴とする請求項1記載の
    液晶性樹脂ペレットの製造方法。
  3. 【請求項3】無機充填材がガラス繊維および/またはタ
    ルクであることを特徴とする請求項2記載の液晶性樹脂
    ペレットの製造方法。
  4. 【請求項4】液晶性ポリマーが、下記の式(A1)で表
    される繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モル%
    含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    液晶性樹脂ペレットの製造方法。
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