JP2002018360A - 分級装置および竪型ミル - Google Patents

分級装置および竪型ミル

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JP2002018360A
JP2002018360A JP2000210288A JP2000210288A JP2002018360A JP 2002018360 A JP2002018360 A JP 2002018360A JP 2000210288 A JP2000210288 A JP 2000210288A JP 2000210288 A JP2000210288 A JP 2000210288A JP 2002018360 A JP2002018360 A JP 2002018360A
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JP2000210288A
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Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
Yutaka Takeno
豊 竹野
Hideo Mitsui
秀雄 三井
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B7/00Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
    • B07B7/08Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
    • B07B7/083Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by rotating vanes, discs, drums, or brushes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料粒子どうしの干渉に起因する分級性能の
低下が防止できるとともにコンパクト化が図りやすい、
優れた分級装置を提供すること。 【解決手段】 遠心力分級を行う回転フィン21の外周
側の空間の上方に、ハウジング7の天井部60を上向き
に突出させてなる凸状空間61を設け、この凸状空間6
1にて原料粒子の流れを下向きに反転させるようにし
た。これにより、凸状空間61へ向かって上昇する固気
二相流と、凸状空間61から回転フィン21へと向かう
固気二相流とが、整流化により干渉を起こしにくくなっ
て、分級性能の向上や圧力損失の低減が図れる。また、
固気二相流が回転フィン21へ向かって下降する過程
で、重力および慣性力の大なる粗粉が落下するため、回
転フィン21に到達する粗粉の割合を減らすことができ
る。また、凸状空間61による固気二相流の整流化で分
級効率が改善されるため、コーン部を省略するなどして
分級装置の簡素化やコンパクト化を図っても、所望の分
級性能を確保することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭等の原料を粉
砕して所定粒度の微粉を取り出す竪型ミル等に適用され
る分級装置に係り、特に、遠心力によって粗粉と微粉と
に分級する分級装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の分級装置を備えた竪型ミ
ルの構成説明図である。同図に示す竪型ミルは、石炭焚
ボイラシステムの微粉炭供給装置として使用されるもの
で、粉砕、乾燥、分級、分配および輸送を同一の機器内
で行う多機能型である。すなわち、この竪型ミルでは、
粉砕テーブル2と粉砕ボール3とを有する粉砕部5の上
方に、コーン部11や旋回フィン12や回転式分級機2
0を有する分級部6が設けられていて、この分級部6の
上方に分配部8が設けられている。また、駆動部とし
て、ミルモータ111や減速機112等からなり粉砕テ
ーブル2を回転駆動する粉砕部駆動部9aや、分級機モ
ータ53等からなり回転式分級機20を回転駆動する分
級機駆動部9bが設けられている。
【0003】ただし、分級部6が、サイクロン型の固定
式分級機のみ(つまりコーン部11と旋回フィン12の
み)から構成されるものや、回転式分級機20のみから
構成されるものもある。
【0004】図7に示す竪型ミルの動作について説明す
ると、外部より給炭管1を介してミル内に供給された被
粉砕物である原炭105は、回転している粉砕テーブル
2の中央部に落下した後、この粉砕テーブル2の回転に
伴う遠心力によって粉砕テーブル2上を外周部へ移動
し、粉砕テーブル2と粉砕ボール3との間にかみ込まれ
て粉砕される。粉砕された石炭は、さらに外周へと移動
した後、粉砕テーブル2の周囲のスロート4に導入され
る150〜300℃に熟せられた一次空気流110と混
合され、固気二相流となって乾燥されながら上方へと吹
き上げられる。スロート4から固定式の旋回フィン12
の下端までの区間は一次分級部44と呼ばれ、この一次
分級部44において、吹き上げられた粒子は重力による
分級(一次分級)を受けて、矢印106aで示す粗い粒
径の石炭粉(一次分級部戻り炭)は落下し粉砕部5へ戻
される。また、分級部6のうち一次分級部44よりも上
方の区間は二次分級部と呼ばれ、この二次分級部におい
て、旋回フィン12の入口部へ到達した細かい粒径の石
炭粉(二次分級部流入炭)は、旋回フィン12と回転フ
ィン21とによって所定粒径以下の微粉炭と所定径度以
上の粗粉炭とに分級(二次分級)され、矢印106bで
示す粗粉炭(二次分級部戻り炭)はコーン部11の内壁
に沿って落下して再粉砕を受ける。一方、微粉炭(製品
微粉107)は、絞り部31を通過して分配部8により
複数の送炭管30へ分配され、図示せぬボイラ装置の微
粉炭燃焼バーナヘと送り出される。
【0005】ところで、二次分級部においては、一次分
級部44よりも狭い空間内で分級を行うため、分級に対
して悪影響を与える流入炭と戻り炭との干渉を極力防ぐ
必要がある。図7に示す分級部6の場合、回転式分級機
20からの戻り炭は旋回フィン12に衝突した後、コー
ン部11の内面に沿って粉砕部5まで落下するため、回
転式分級機20からの戻り炭と旋回フィン12へ流入し
てくる二次分級部流入炭との干渉は抑制されている。し
かし、旋回フィン12と回転式分級機20の回転フィン
21との間の空間において、回転式分級機20への流入
炭と回転式分級機20からの戻り炭とが逆向きに流れる
ため、ここで粒子どうしの干渉が生じてしまうという問
題があった。また、このような構成の分級部6の場合、
コーン部11を設置している関係上、ミル主軸方向に大
きな空間を必要とし、装置のコンパクト化が困難である
という問題があった。
【0006】そこで従来、特開平10−109045号
公報や特開2000−51723号公報に記載されてい
るように、旋回フィンと回転フィンとの間の空間で懸念
される粒子どうしの干渉を抑制し、もって製品の微粉粒
度を向上させるとともに製品微粉中の粗粉の混入割合を
低減させるようにした分級装置が提案されている。前者
の従来提案は、旋回フィンと回転フィンとの間に仕切壁
等を設けることで固気二相流の下降流路を確保し、旋回
フィンを通過した固気二相流を一旦下降させてから回転
式分級機の入口部へ導入するというものである。また、
後者の従来提案は、前記仕切壁の最適寸法や最適取付位
置を規定したものである。すなわち、これらの従来提案
においては、旋回フィンを通過した固気二相流を一旦下
降させることで、重力および慣性力の大なる粗粉をコー
ン部へ落下させやすくするとともに、回転フィンへの流
入炭粒子の主方向を回転フィンからの戻り炭粒子の主方
向に対して傾けて、流入炭と戻り炭とが強く干渉しない
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来提案はい
ずれも、旋回フィンと回転フィンとの間に仕切壁等を設
けることで、固気二相流中の粗粉の分離を促進したり、
流入炭と戻り炭との干渉を抑制しているが、戻り炭の流
路となるコーン部を設置しているため、ミル主軸方向に
大きな空間が必要で、分級装置のコンパクト化が困難で
あるという問題があった。
【0008】なお、二次分級部がサイクロン型の固定式
分級機のみから構成される場合は、二次分級部への流入
炭が旋回フィンにより遠心力を与えられ、重力によって
下方へ分離された戻り炭がコーン部の内壁に沿って粉砕
部まで落下するようになっているので、流入炭と戻り炭
との干渉は抑制されている。しかしながら、やはりコー
ン部を設置している関係上、分級装置のコンパクト化が
困難であり、さらに、旋回フィンによる遠心力分級が自
由渦流を利用したものなので精密な分級が行えず、その
ため微粉粒度を高めた製品が生成しにくいという問題が
あった。
【0009】また、二次分級部が回転式分級機のみから
構成される場合には、図8にハッチングで示すように、
分級機入口部において回転フィン21への流入炭と回転
フィン21からの戻り炭との干渉が起こりやすくなるの
で、分級性能の低下や圧力損失の増大を余儀なくされる
という問題があった。なお、図8中の符号66は分級機
ロータを示している。
【0010】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、原料粒子どうしの干渉
に起因する分級性能の低下が防止できるとともにコンパ
クト化が図りやすい、優れた分級装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、遠心力分級を行う回転フィンの外周側
の空間をハウジングにて包囲し、前記外周側空間の下方
から前記ハウジングの天井部へ向かって上昇する気流に
乗せて原料粒子を前記回転フィンへと供給し、この回転
フィンで前記原料粒子を粗粉と微粉とに分級する分級装
置において、前記外周側空間の上方に、前記ハウジング
の天井部を上向きに突出させてなる凸状空間を設け、前
記天井部へ向かって上昇する前記原料粒子の流れを前記
凸状空間にて下向きに反転させるようにした。
【0012】従来、二次分級部の入口部においてハウジ
ングの天井部は平坦に形成されていたが、本発明のよう
にハウジングの天井部に凸状空間が設けてあると、上昇
流が凸状空間の天井面や壁面によりガイドされて下降流
に転じるため、上昇流と下降流との干渉を回避した整流
化が可能となる。つまり、凸状空間へ向かって上昇する
固気二相流と、凸状空間から回転フィンへと向かう固気
二相流とが、整流化により干渉を起こしにくくなるの
で、分級性能の向上や圧力損失の低減が図れる。また、
固気二相流が回転フィンへ向かって下降する過程で、重
力および慣性力の大なる粗粉が落下するため、回転フィ
ンに到達する粗粉の割合を減らすことができ、よって製
品微粉中の粗粉の混入割合を抑制することが可能とな
る。また、凸状空間による固気二相流の整流化で分級効
率が改善されるため、コーン部を省略するなどして分級
装置の簡素化やコンパクト化を図っても、所望の分級性
能を確保することが可能となる。なお、分級装置の上部
中央付近には製品微粉をボイラ装置の微粉炭燃焼バーナ
等へ分配するための分配器が設置されることが多く、そ
の場合、デッドスペースを有効利用して前記凸状空間を
設けることが可能となる。
【0013】また、ハウジングの天井部に前記凸状空間
の回転フィン側の縁部近傍から垂下する偏向リングを設
置しておけば、この偏向リングが、凸状空間で下向きに
反転した固気二相流を明確な下降流となすガイド機能を
果たす。それゆえ、凸状空間へ向かって上昇する固気二
相流と、凸状空間61から回転フィンへ向かって下降す
る固気二相流との干渉が、さらに起こりにくくなるとと
もに、下降流中の粗粉の落下が促進されることから、製
品微粉中の粗粉の混入割合が一層低減する。
【0014】また、前記凸状空間の下方に回転フィンを
包囲する円筒部材を設置した場合にも、凸状空間へ向か
って上昇する固気二相流と回転フィンへ向かって下降す
る固気二相流とが明確に分離できるため、上昇流と下降
流との干渉を回避する効果が高まる。この場合、前記偏
向リングの外周側に前記円筒部材を設置する構成にして
おけば、凸状空間へ向かって上昇する固気二相流の流路
と回転フィンへ向かって下降する固気二相流の流路とを
より明確に分離して、上昇流と下降流との干渉を確実に
回避することができるので、分級性能や分級効率を大幅
に向上させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態例を図面を参照
しつつ説明すると、図1は第1の実施形態例を示す分級
装置の側断面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、
図3は第2の実施形態例を示す分級装置の側断面図、図
4は図3のB−B線に沿う断面図、図5は第3の実施形
態例を示す分級装置の側断面図、図6は図5のC−C線
に沿う断面図である。なお、これらの図に示す分級装置
はいずれも、多機能型の竪型ミルの分級部を構成するも
のであるが、竪型ミル全体の基本的な構成や動作につい
てはすでに説明してあるので、重複する説明は適宜省略
する。
【0016】図1,2に示す第1の実施形態例では、遠
心力分級を行う回転フィン21の外周側の空間の上方
に、ハウジング7の天井部60の一部を上向きに突出さ
せてなる断面半円状の凸状空間61が設けてある。ハウ
ジング7は回転フィン21の外周側の空間を包囲してお
り、この外周側空間の下方から凸状空間61へ向かって
原料粒子を含む固気二相流が上昇してくるので、この上
昇流は凸状空間61に到達すると流れの向きを反転させ
て下降流となる。つまり、粉砕部の原料粒子は重力分級
(一次分級)を受けながら一次空気流(熱風)にのって
ハウジング7内を上昇するが、この上昇流は凸状空間6
1に到達すると、そのわん曲した天井面にガイドされて
ハウジング7の内側へUターンするので、原料粒子を含
む固気二相流は下降流となって凸状空間61から回転フ
ィン21へ向かう。これにより、固気二相流は、上昇流
の流路と下降流の流路とを分離した整流化が図られるこ
とになるので、二次分級部の入口部において懸念されて
いた粒子どうしの干渉を回避することができ、無駄な差
圧上昇も抑えることができる。
【0017】また、固気二相流が凸状空間61から下降
流となって回転フィン21へ向かう過程で、重力および
慣性力の大なる粗粉が粉砕部へ落下しやすいため、回転
フィン21に到達する粗粉の割合が低減する。さらに、
回転フィン21に到達して遠心力分級によって弾き返さ
れた粗粉も、前記下降流により粉砕部へ落下していくの
で、回転フィン21の入口部において懸念されていた粒
子どうしの干渉も軽減することができる。
【0018】なお、図1,2において、符号1は給炭管
等の原料投入部、8は遠心力分級された製品微粉を分配
するための分配部、63は回転フィン21の回転方向、
66は回転フィン21を回転させる分級機ロータ、82
は回転フィン21の回転中心軸を示している。
【0019】上述したように本実施形態例に係る分級装
置は、二次分級部が回転式分級機のみからなる簡素な構
成でありながら、凸状空間61を設けたことにより分級
効率が向上して、所望の微粉粒度の製品が得られるよう
になっており、製品微粉中の粗粉の混入割合も抑制され
ている。また、分級効率が向上していることから、この
分級装置の場合、コーン部を省略して大幅なコンパクト
化を実現している。なお、この分級装置は図1に示すよ
うに、分配部8の周囲のデッドスペースを有効利用して
凸状空間61を設けているので、凸状空間61のために
設備空間を広げる必要はない。また、この分級装置は、
ミル差圧および分級機差圧の低減化や、ミル動力および
分級機動力の低減化が図れるという利点もある。
【0020】図9(a)〜(e)は、本実施形態例に係
る分級装置(本発明)の性能を、同じく二次分級部が回
転式分級機のみからなる従来品(図8参照)と比較した
試験結果である。図9(a)に示すように、製品中に1
00メッシュオーバーの粗粉が混入する割合は、200
メッシュパスの微粉の割合が多い場合にも少ない場合に
も、本発明のほうが従来品に比してかなり低減できるこ
とがわかる。また、図9(b),(c)に示すように、
ミル負荷率に応じて変化する圧力損失や消費動力につい
ても、本発明は従来品よりも低減効果が高いことがわか
る。また、図9(d)に示すように、本発明では粒径に
応じた明確な分離が行え、従来品に比して分離効率が大
幅に改善できることがわかる。また、図9(e)に示す
ように、回転フィンの回転速度に応じて変化する200
メッシュパスの微粉粒度も、本発明は従来品に比してか
なり改善できることがわかる。
【0021】さらにまた、本実施形態例に係る分級装置
においては、固気二相流が凸状空間61から下降流とな
って回転フィン21へ向かうため、回転フィン21の上
部に原料粒子が集まりにくくなっており、そのため、回
転フィン21の上端の摺動部から原料粒子が遠心力分級
を受けずに内周側へショートパスしてしまう危険性が低
くなっている。したがって、かかるショートパスを防止
するために従来採用されていた厳しい設計管理、例えば
前記摺動部の厳しいギャップ管理やシールエア投入機能
を追加するなどといった措置を軽減もしくは削除するこ
とができる。
【0022】図3,4に示す第2の実施形態例は、ハウ
ジング7の天井部60に凸状空間61の内縁部(回転フ
ィン21側の縁部)から垂下する偏向リング62を設置
した点が、第1の実施形態例と異なっている。このよう
な偏向リング62を備えていると、凸状空間61で下向
きに反転した固気二相流が偏向リング62にガイドされ
て、明確な下降流となりやすい。したがって、凸状空間
61へ向かって上昇する固気二相流と、凸状空間61か
ら回転フィン21へ向かって下降する固気二相流とが、
より明確に整流化されて相互の干渉がさらに起こりにく
くなる。また、凸状空間61から回転フィン21へ向か
う過程で下降流中の粗粉の落下が促進されるため、製品
微粉中の粗粉の混入割合が一層低減する。
【0023】また、図5,6に示す第3の実施形態例で
は、凸状空間61の下方に回転フィン21を包囲する円
筒部材64を設置し、この円筒部材64の内周側の下方
にコーン部11を設置した点が、第2の実施形態例と異
なっている。このような円筒部材64を備えていると、
凸状空間61へ向かって上昇する固気二相流と、凸状空
間61から偏向リング62にガイドされつつ下降する固
気二相流とが、第1および第2の実施形態例の場合より
も一層明確に分離・整流化されるため、相互の干渉が極
めて起こりにくくなる。
【0024】なお、円筒部材64はコーン部11の上端
に一体化した部材であり、凸状空間61からの下降流に
のって落下する戻り粒子は、コーン部11により下方の
粉砕部へと導かれて再粉砕される。また、本実施形態例
では偏向リング62と円筒部材64とを併用した場合に
ついて示しているが、円筒部材64のみでも上昇流と下
降流の流路を明確に分離することは可能であり、特に、
円筒部材64の上端を凸状空間61の下端部まで延ばし
ておけば、流路の分離作用が高まるので好ましい。
【0025】さらに、上述した各実施形態例ではいずれ
も、断面半円状の凸状空間61を設けた場合について例
示しているが、凸状空間61の断面形状が矩形や三角形
などであっても、ほぼ同様の効果が期待できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】遠心力分級を行う回転フィンの外周側の空
間の上方に、ハウジングの天井部を上向きに突出させて
なる凸状空間を設け、この凸状空間にて原料粒子の流れ
を下向きに反転させるようにした分級装置なので、凸状
空間へ向かって上昇する固気二相流と、凸状空間から回
転フィンへと向かう固気二相流とが、整流化により干渉
を起こしにくくなって、分級性能の向上や圧力損失の低
減が図れる。また、固気二相流が回転フィンへ向かって
下降する過程で、重力および慣性力の大なる粗粉が落下
するため、回転フィンに到達する粗粉の割合を減らすこ
とができ、よって製品微粉中の粗粉の混入割合を抑制す
ることが可能となる。また、凸状空間による固気二相流
の整流化で分級効率が改善されるため、コーン部を省略
するなどして分級装置の簡素化やコンパクト化を図って
も、所望の分級性能を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例を示す分級装置の側断面図で
ある。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】第2の実施形態例を示す分級装置の側断面図で
ある。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】第3の実施形態例を示す分級装置の側断面図で
ある。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図7】従来の分級装置を備えた竪型ミルの構成説明図
である。
【図8】二次分級部が回転式分級機のみで構成される従
来の分級装置を示す説明図である。
【図9】第1の実施形態例に係る分級装置の性能を従来
品と比較した試験結果である。
【符号の説明】
1 給炭管 4 スロート 5 粉砕部 6 分級部 7 ハウジング 8 分配部 11 コーン部 12 旋回フィン 20 回転式分級機 21 回転フィン 44 一次分級部 60 天井部 61 凸状空間 62 偏向リング 64 円筒部材 66 分級機ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 秀雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 Fターム(参考) 4D021 FA23 FA26 GA02 GA14 GA15 GA17 GA22 GA29 HA01 4D063 EE22 EE27 GA08 GC19 GD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心力分級を行う回転フィンの外周側の
    空間をハウジングにて包囲し、前記外周側空間の下方か
    ら前記ハウジングの天井部へ向かって上昇する気流に乗
    せて原料粒子を前記回転フィンへと供給し、この回転フ
    ィンで前記原料粒子を粗粉と微粉とに分級する分級装置
    において、 前記外周側空間の上方に、前記ハウジングの天井部を上
    向きに突出させてなる凸状空間を設け、前記天井部へ向
    かって上昇する前記原料粒子の流れを前記凸状空間にて
    下向きに反転させるようにしたことを特徴とする分級装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記天井部
    に、前記凸状空間の前記回転フィン側の縁部近傍から垂
    下する偏向リングを設置したことを特徴とする分級装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    凸状空間の下方に、前記回転フィンを包囲する円筒部材
    を設置したことを特徴とする分級装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の分級装
    置を備えたことを特徴とする竪型ミル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005110629A1 (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha 分級機およびそれを備えた竪型粉砕機、ならびにその竪型粉砕機を備えた石炭焚ボイラ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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