JP2672566B2 - 空気分級機 - Google Patents

空気分級機

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JP2672566B2
JP2672566B2 JP63101403A JP10140388A JP2672566B2 JP 2672566 B2 JP2672566 B2 JP 2672566B2 JP 63101403 A JP63101403 A JP 63101403A JP 10140388 A JP10140388 A JP 10140388A JP 2672566 B2 JP2672566 B2 JP 2672566B2
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義明 宗田
健二 梅木
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秩父小野田株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は空気分級機、特にセメント工業等の粉砕工
程において用いられる空気分級機に関するものである。
従来の技術 従来、この種の空気分級機としてセメント工業、鉄鋼
業等、他の諸工業にて広く用いられている所謂サイクロ
ンセパレータと呼ばれる空気分級機は、例えば第10図に
示される様に分級室50を形成する上部ケーシング51内に
分散板53および分級羽根54等を竪形の主軸52にて吊下げ
回転するようになっており、上部の原料投入口56から供
給された原料57が、減速機付電動機55に連結した主軸52
により回転される分散板53上に落下し、遠心力によって
原料57が分級室50内に分散され、循環ファン75から送ら
れて分級室50内を上昇する気流60中に散布される。この
際に、比較的大きな粒子は大きい遠心力を受けて上部ケ
ーシング51の内壁まで飛ばされて衝突し、落下して粗粉
として分級される。他方、残りの粒子は細粉として上昇
する気流60に乗って上昇し、分散板53と共に回転る分級
羽根54により打撃されて更に強い遠心力を受けて内壁方
向に向かう。このときに、旋回上昇気流60の粉体に与え
る抗力と分級羽根54の粉体に与える内壁方向への遠心力
との釣り合いとにより細粉と粗粉とに分級され、細粉は
気流60と共に含塵ガス排出管70を通ってサイクロン71に
導かれて捕集され、細粉排出口73から排出される。ま
た、サイクロン71内にて細粉が分離された気流はガス排
出口72から循環ファン75を介して循環ガス取入口68より
外側ケーシング66、ベーン63、64を経て旋回が付与され
て上昇し、再び分級室50内に流入する。一方、分級室50
にて分級されて落下する粗粉は更にベーン63、64および
粗粉室62を通って粗粉排出口67に導かれるが、このとき
にベーン63、64の部分を下降する粗粉はベーン63、64を
通過する旋回気流により再分級され、粗粉に付着してい
た微粉が再び噴き上げられ、これによって粗粉への微粉
の混入を少なくすることが出来るようになっている。
発明が解決しようとする問題点 併し乍ら、この様なサイクロンエアセパレータの様な
空気分級機においては次の様な問題点が見られる。
(1)分級すべき原料57が主軸52を囲むようにして分散
板53上に投下されるが、この様な構造においては落下地
点の遠心力が不十分で、分級原料の分散が十分に行われ
ない。このために、凝集したまゝの粒子の一部は、分級
の機会を得ることなく、そのまゝ粗粉室62に落下するこ
とになり、分級効率が悪くなる。特に、粉体濃度が高い
と、その傾向が著しい。
(2)分級羽根54と内筒天井80との間には隙間が存在
し、こゝから粗粉が微粉側に飛び込み、分級効率が悪化
する。
(3)分級羽根54が大型のために、こゝでの圧力損失が
大きくなり、分級機の動力が増大する。
従来の空気分級機におけるこのような問題点を解決す
るための手段として、上部分散板の外周に衝突板を取付
け、分級原料をこの衝突板にぶつけるような構造にする
ことによって分級原料の分散を強化して、分級羽根の形
状を所要の好適な形状とすることにより分級羽根の取り
替えを簡単にし且つこの部分での圧力損失を大幅に低減
し、内筒天井との間をシールすることによってこの部分
からの粗粒の飛び込みを防止して分級するようにした空
気分級機が既に知られている。ところで、この種の空気
分級機においては、粉体を含有搬送する気流が外周から
中心部に向かって渦を描いて流れ込むので、空気分級機
が大型化すると、理論的に理想的な渦流の発生が困難
で、回転数や原料の供給量および粒度分布等を考慮して
も、渦流に乱れを生じて鋭い分級が難しいという欠点が
あった。
したがって、この発明の目的は、大型化しても渦流に
乱れの生ずることがなく、鋭い分級ができる空気分級機
を提供することである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は、上部ケーシ
ングと該上部ケーシングの下に連接された下部ケーシン
グから成る二重構造の分級ケーシング、該分級ケーシン
グの上部ケーシング内に、ほゞ軸心に沿って垂下する竪
形の回転する主軸、主軸の下端に上下に間隔を置いて設
けられた下部分散板および上部分散板、主軸下端の下部
分散板の上に原料を供給するように分級ケーシングの頂
部に設けられた原料投入口、分級ケーシングの上部ケー
シングに排出管を介して連接され且つ分級ケーシングの
外側に設けられたサイクロンを備えた空気分級機におい
て、上記分散板の上面周方向に等間隔に複数個の渦流調
整片を設け、また、該渦流調整片の上端部を取り囲むよ
うにシール金物を設け、さらに、渦流調整片を上外方に
傾斜した渦流調整片とし、さらにまた、渦流調整片の外
側に補助用の二次ベーンを設けたものである。
作用 従って、この発明の上述の構成により、原料投入口か
ら下部分散板の上に供給された原料は遠心力によって放
射方向に飛ばされて必要がある場合には衝突板で分散さ
れ、渦流調整片とシール金物にて粗粉の細粉への飛び込
み混入が阻止されると共に渦流調整片によって所望の分
級点を設定でき、補助用の二次ベーンによって理想的な
渦流を分級室内に導入できて、必要な分級領域が確保で
き、且つ分級効率の向上を計ることが出来る。
実 施 例 第1図には、上部分散板の外周に衝突板を取付け、分
級原料をこの衝突板にぶっつけて原料の分散を強化した
既に知られている空気分級機が示されている。この空気
分級機は、上部ケーシング11とこの上部ケーシング11の
下に連接された二重構造の下部ケーシング12から成る分
級ケーシング10と、分級ケーシング10の上部ケーシング
11内にほゞ軸心に沿って垂下する竪形の回転する主軸14
と、主軸14の下端に上下に間隔を置いて設けられた上部
分散板16および下部分散板17と、上部分散板16の上面周
辺に設けられた分級羽根18と、上部分散板16の外周に下
外方に傾斜して設けられた陣笠状の衝突板19と、主軸14
の下端の下部分散板17上に原料25を供給するよう分級ケ
ーシング10の頂部に設けられた原料投入口24と、分級ケ
ーシング10の上部ケーシング11の上部に排出管31を介し
て連通され且つ分級ケーシング10の外側に設けられたサ
イクロン22とから主に構成されている。分級ケーシング
10は、上部が段付き円筒状で下部がほゞ円錐状の上部ケ
ーシング11と、この上部ケーシング11の下にベーン23、
23を介して連接されて粗粉室32を形成する下部ケーシン
グ12とから成り、上部ケーシング11の段付き円筒部内に
分級室20が形成されると共に、この上部ケーシング11の
段付き円筒部の上部に複数個の排出管31を介して複数個
のサイクロン22が連通されており、これらサイクロン22
の下端に細粉排出口33が設けられている。また、上部ケ
ーシング11の円錐部の下端には、第1、第2のベーン2
3、23が環状に配置されると共に粗粉室32を形成する二
重構造の下部ケーシング12が連接されていて、この二重
構造の下部ケーシング12の下端に粗粉排出口36が設けら
れ、上部に循環ガス取入口37が夫々設けられている。更
に、この様に形成された分級ケーシング10の上部ケーシ
ング11に連接されたサイクロン22のガス排出口34は循環
フアン35を介して下部ケーシング12の循環ガス取入口37
に連接されている。
また、図示される様に、分級ケーシング10の上部ケー
シング11の頂部から内部に垂下し回転する主軸14の下端
には上部分散板16と下部分散板17が互いに間隔を置いて
設けられており、下部分散板17に対応して間隔を置いて
設けられた上部分散板16の上面外周には分級羽根18が設
けられ、また上部分散板16の外周には陣笠状の衝突板19
が設けられていて、この下部分散板17上に供給された原
料25がこれら上部分散板16と下部分散板17の遠心力によ
り上部分散板16の下面に沿って放射方向に飛ばされてこ
の陣笠状の衝突板19に衝突して方向が変えられて分級室
20に送られるようになっている。また、上部分散板16の
上面外周に設けられた分級羽根18は分級室20への循環気
流を発生して、衝突板19により好適に分散された原料粒
子を良好に分級搬送するようになっている。
更に、分級ケーシング10の上部ケーシング11の頂部に
は分級すべき原料25を投入するための原料投入口24が設
けられていて、原料25がエアスライドの様な適宜な輸送
手段を介して供給されるようになっている。また、この
様な原料投入口24は図示の如く1箇所設けられている
が、必要により2箇所以上複数箇所設けることも出来
る。更に、必要に応じては主軸14を二重構造として上部
および下部分散板16、17や分級羽根18を夫々独立して回
転させることが出来る。
分級ケーシング10の上部ケーシング11と連接されたサ
イクロン22は回収した細粉を細粉排出口33から排出し、
細粉が分離された気流はガス排出口34から循環フアン35
を介して一部が下部ケーシング12の循環ガス取入口37に
供給され、また残りのガスは大気中に排出される。分級
ケーシング10の下部ケーシング12の循環ガス取入口37に
導入された循環気流はベーン23、23を経て旋回が付与さ
れて上昇して再び上部ケーシング11の分級室20内に流入
する。分級室20内にて分級されて落下する粗粉は分級ケ
ーシング10の下部ケーシング12の粗粉室32を通って粗粉
排出口36に導かれ、このときにベーン23を通過して分級
室20内へと上昇する旋回気流によって再分級されて、粗
粉に付着していた微粉を再び噴き上げて粗粉の良好な分
級を行う。
この様に構成されたこの発明の空気分級機における作
動状態は次の通りである。
第1図に示される空気分級機において、減速機付電動
機15によって主軸14、主軸14に取付けられた上部分散板
16、下部分散板17、分級羽根18、衝突板19が一体に回転
される。必要に応じては、主軸14を二重管構造として独
立的に分級羽根18を取付けて分級羽根18の回転数を増減
できるように為し、原料25の分級に必要な循環気流を増
減して、分級点の調整または分級精度の向上を図ること
も適宜出来る。循環フアン35によって発生された循環気
流の大部分は分級ケーシング10の下部ケーシング12の循
環ガス取入口37から下部ケーシング12内に適宜な速度を
もって導入され、ベーン23、23によって旋回が付与され
て上昇して、上部ケーシング11の分級室20内に流入す
る。
一方、原料投入口24から投入された原料25は下部分散
板17の上に入り、回転するこの下部分散板17の遠心力に
よって放射方向すなわち外周方向に飛ばされるが、殆ど
の原料は上部分散板16に下面に沿って動く。従って、図
示される様に、上部分散板16の下面外周に陣笠状の衝突
板19が設けられることによって分級原料25がこの衝突板
19に衝突して分散が強化されて好適にほぐされ、こゝで
原料25は外向きの遠心力と、半径方向内向きの空気抵抗
との方向の相反する2つの力を同時に受け、これら2つ
の力の釣り合い状態にある粒子径を分級点として分級さ
れて分級点以下の粒子すなわち細粉は外向きの遠心力よ
り内向きの空気抵抗が大きくなって、分級羽根18により
発生される循環気流に乗って上部ケーシング11の分級室
20内に送り込まれ、この分級室20から含塵ガス用排出管
31を経てサイクロン22に供給され、このサイクロン22内
にて気流内の細粉が回収されて細粉排出口33から回収排
出される。次いで、細粉が分離された気流はガス排出口
34から循環フアン35を介して再び一部が分級ケーシング
10の下部ケーシング12の循環ガス取入口37に戻されて分
級気流として使用されて、下部ケーシング12のベーン2
3、23にて旋回力が与えられて粗粉室32内に導入されて
上昇し、残りの気流は大気中に排出される。
他方、上部ケーシング11の分級室20内にて分級されて
分級点以上の粒子径をもつた粗粉は内向きの空気抵抗よ
りも遠心力が大きくなり、上部ケーシング11内を落下し
て下部ケーシング12の円錐状の粗粉室32内に入る。この
下部ケーシング12の粗粉室32内では先に説明したベーン
23、23を経た旋回気流によって粗粉と一緒に粗粉室32内
に混入した細粉を分散して噴き上げて上方に送って再分
級して分級精度の向上を計るようにしている。分級後の
粗粉は粗粉室32にて捕集されて粗粉回収口36から回収排
出される。
この様に、上部分散板16に設けられた陣笠状の衝突板
19によって原料25は分散が強化されて好適に分散される
ので、従来においては細粉となるべき粒子が凝集して粗
粉として分級されるようなことが防止され、分級効率が
改善される。すなわち、この様な衝突板19が上部分散板
16に無いと、分級原料25の分散が何等好適に行われるこ
とがない。また、衝突板19が垂直下方に円筒状に設置さ
れると、この円筒状の衝突板に衝突した原料は分級気流
に乗らないで下方に落下し、粗粉として回収されてしま
って分級効率が悪化する。併し、図示の如く陣笠状の衝
突板19が設けられると、分級原料25はこの衝突板19によ
って良好にほぐされて分散が強化され、分散効率が改善
される。
第2図および第3図は、第1図の空気分級機にこの発
明を適用したもので、複数個の渦流調整片26が上部分散
板16の外周に設けられ、これら渦流調整片26の上端部を
囲むような形状に上部ケーシング11の天井部28の下部に
シール金物27が設けられると共に、渦流調整片26のほゞ
中程に1つまたは複数個の仕切板29が設けられて、分級
室20をこの仕切板29によって横方向に区切って複数の室
に仕切っている。分級原理は第1図の空気分級機と同じ
で、特に大型化した空気分級機にて分級原料の大量処理
に適しており、空気分級機の小形計量化に好適である。
すなわち、第2図および第3図の空気分級機の分級室
20内において、粉体を含有搬送する気流は外周から中心
部に向かって渦を描いて流れ込むが、空気分級機が大型
化すると、理論的に理想な渦流の発生が困難で、回転数
や原料の供給量および粒度分布等を考慮しても渦流に乱
れを生じて鋭い分級が困難となるので、この様な困難を
解決するために渦流調整片26および仕切板29によって大
型の空気分級機においても渦流に乱れを生じることのな
いようにして鋭い分級を可能にしている。
この様な渦流調整片26を設けることによって、分級羽
根18を小形軽量化できるために粒度調整に必要だった分
級羽根18の取替作業が大幅に軽減でき、更にこの部分に
おける圧力損失も低減できるために分級機の動力も低減
出来る。また、渦流調整片26は所要分級点を考慮して、
空気分級機の大きさや回転数等に応じて上記分散板16上
に周方向に等間隔に複数個取付けるのが好適で、上部分
散板16上の半径方向外側に設けるほど粉体の分級点を細
かくすることができる。更に、シール金物27を設けるこ
とによって、従来、空気分級機の上部ケーシング11の天
井部28と分級羽根18との間より細粒側に飛び込んでいた
粗粒の飛び込みを防止でき、分級効率を一層改善でき
る。また、空気分級機の上部ケーシング11内の分級室20
を横に区切って複数の室とする仕切板29は分級流線の縦
方向分速度の変位変動の影響を小さくして分級精度を向
上することが出来、仕切られる室の数は分級点と分級精
度を考慮して分級室の大きさにより適宜定めることが出
来る。
また、第4図乃至第6図は渦粒調整片26を上部分散板
16上に所要の位置と角度をもって取付ける配置例を示す
もので、渦流調整片26の取付位置と角度の調節によって
所要の分級点を設定することが出来る。また、仕切板29
は上述した様に、分級室20を横方向に区切って複数の室
となし、この様な仕切板29によって渦流の縦方向分速度
の変位変動の影響を小さくして分級精度を向上すること
が出来る。
第7図はこの発明の空気分級機の第2の実施例を示す
もので、第2図の空気分級機において、渦流調整片26が
上部分散板16上に上外方に傾斜しており、空気分級機が
小型の場合に上部分散板16の上面と上部ケーシング11の
天井部28の下面とで形成される分級室が小さくなって高
さが低くなり、必要な分級領域が確保出来ない場合に、
この様な形状の渦流調整片とすることが有効である。
特に、この様な傾斜した渦流調整片26に就いて考察す
るに、第7A図に示される様に、上部分散板16と上部ケー
シング11の天井部28との間の間隔h1が狭く、従って十分
大きな必要な分級領域が取り難いが、渦流調整片26の傾
斜によって渦流調整片26の長さh2は間隔h1より大きくな
り、したがって分散領域を大きく取ることが出来て分級
効果が一層改善される。また、渦流調整片26を傾斜設置
することによって渦流調整片26の内側の端部の直径d1
外側の端部の直径d2よりも小さく、従って渦流調整片26
の内側端に比べて外側端は周速を速く出来る。他方、分
級空気は渦流調整片26の上端の方が下端におけるよりも
流速が速くなるから、渦流調整片26を傾斜することによ
って分級点を同一にすることができ、一層理想的な分級
が可能となる。更に、この様な渦流調整片26と陣笠状の
衝突板19との組合せによって、分級室20に入る気流を導
入する整流板の役目をなし、渦流調整片26を経た分級室
20内における分級点を同一にする効果を相乗的に高める
ことができる。
第8図および第9図はこの発明の空気分級機の第3の
実施例を示すもので、第2図に示される実施例のものに
加えて空気分級機の上部ケーシング11の天井部28に渦流
調整片26の外側を取り囲むように二次ベーン30が付設さ
れて、下部ケーシング12のベーン23にて形成された旋回
流を更に強化して水平な渦流を形成するようにしてい
る。この様にして、水平な渦流が形成されるために理想
的な渦流を上部ケーシング11内の分級室20内に導入する
ことが出来るようになり、分級効果が一層向上される。
発明の効果 以上の如く構成作用するこの発明の空気分級機は、構
造が簡単で、設備が安価に製造でき、動力消費が少なく
て且つ据付スペースガ少ない等の通常のサイクロン型の
空気分級機における利点を一層向上すると共に、従来機
器における欠点を解消し、更に次の様な特有の効果を奏
するものである。
すなわち、この発明の空気分級機においては、上部分
散板の上面周方向に等間隔に複数個の渦流調整片が設け
られているので、大型化しても、渦流に乱れが生じるこ
とがなく、鋭い分級を行うことができる。また、上部分
散板の外周に渦流調整片を設けると共に、この渦流調整
片の上端部を囲むようにシール金物が設けられることに
よって、粗粉が細流側に飛び込むことが防止されて分級
効果および分級精度が一層向上され、且つこれによって
分級羽根が小形軽量化できるために粒度調整に必要だっ
た分級羽根の取替作業が大幅に軽減されると共に、分級
羽根部分における圧力損失も低減できるために空気分級
機の動力も軽減できる。更に、渦流調整片を上外方に傾
斜して配設することによって上部分散板と上部ケーシン
グの天井部との間の分級室の高さが低くて分級室が狭く
ても十分に必要な分級領域を確保することができる。ま
た、渦流調整片の外側に二次ベーンを設けることによっ
て下部ケーシングの一次ベーンにて形成された旋回渦流
を一層強化して水平な渦流を形成して理想的な渦流を上
部ケーシングの分級室内に導入でき、分級効率を向上す
ることが出来る等の効果が見られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は既に知られている空気分級機の縦断面概要図、
第2図はこの発明の実施例を示す空気分級機の縦断面概
要図、第3図は第2図のIII−III線に沿った横断面図、
第4図乃至第6図は渦流調整片の取付例を示す横断面
図、第7図は第2の実施例を示す空気分級機の縦断面
図、第7A図は第7図の渦流調整片の拡大部分図、第8図
は第3の実施例を示す空気分級機の縦断面図、第9図は
第8図のIX−IX線に沿った横断面図、第10図は従来の空
気分級機を示す縦断面概要図である。図中、10:分級ケ
ーシング、11:上部ケーシング、12:下部ケーシング、1
4:主軸、15:電動機、16:上部分散板、17:下部分散板、1
8:分級羽根、19:衝突板、20:分級室、22:サイクロン、2
3:ベーン、24:原料投入口、25:原料、26:渦流調整片、2
7:シール金物、28:天井部、29:仕切板、30:二次ベー
ン、31:含塵ガス用排出管、32:粗粉室、33:細粉排出
口、34:ガス排出口、35:循環フファン、36:粗粉排出
口、37:循環ガス取入口。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の上面周方向に等間隔に複
    数個の渦流調整片が設けられたことを特徴とする空気分
    級機。
  2. 【請求項2】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の上面周方向に等間隔に複
    数個の渦流調整片が設けられ、該渦流調整片の上端部を
    取り囲むようにシール金物が設けられたことを特徴とす
    る空気分級機。
  3. 【請求項3】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の下面外周に陣笠状の衝突
    板が設けられると共に、前記上部分散板の上面周方向に
    等間隔に複数個の渦流調整片が設けられたことを特徴と
    する空気分級機。
  4. 【請求項4】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の下面周方向に陣笠状の衝
    突板が設けられ、該上部分散板の上面周方向に等間隔に
    複数個の渦流調整片が設けられると共に、該渦流調整片
    の上端部を取り囲むようにシール金物が設けられたこと
    を特徴とする空気分級機。
  5. 【請求項5】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の上面周方向に等間隔に且
    つ上外方に傾斜した複数個の渦流調整片が設けられたこ
    とを特徴とする空気分級機。
  6. 【請求項6】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の上面周方向に等間隔に且
    つ上外方に傾斜した複数個の渦流調整片が設けられ、該
    渦流調整片の上端部を取り囲むようにシール金物が設け
    られたことを特徴とする空気分級機。
  7. 【請求項7】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の下面外周に陣笠状の衝突
    板が設けられると共に、前記上部分散板の上面周方向に
    等間隔に且つ上外方に傾斜した複数個の渦流調整片が設
    けられたことを特徴とする空気分級機。
  8. 【請求項8】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備え、前記上部分散板の下面外周に陣笠状の衝突
    板が設けられ、前記上部分散板の上面周方向に等間隔に
    且つ上外方に傾斜した複数個の渦流調整片が設けられる
    と共に、該渦流調整片の上端部を取り囲むようにシール
    金物が設けられたことを特徴とする空気分級機。
  9. 【請求項9】上部ケーシングと該上部ケーシングの下に
    連接された下部ケーシングから成る二重構造の分級ケー
    シング、該分級ケーシングの上部ケーシング内に、ほぼ
    軸心に沿って垂下する竪形の回転可能な主軸、該主軸の
    下端に上下に間隔を置いて設けられた下部分散板および
    上部分散板、主軸下端の下部分散板の上に原料を供給す
    るように分級ケーシングの頂部に設けられた原料投入
    口、分級ケーシングの上部ケーシングに排出管を介して
    連接され且つ分級ケーシングの外側に設けられたサイク
    ロンを備えた空気分級機において、上部ケーシングの天
    井部に、上部分散板の上面周方向に等間隔に複数個設け
    た渦流調整片の外側に、補助用の二次ベーンが設けられ
    たことを特徴とする空気分級機。
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