JP2002233825A - 分級装置 - Google Patents

分級装置

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JP2002233825A JP2001032612A JP2001032612A JP2002233825A JP 2002233825 A JP2002233825 A JP 2002233825A JP 2001032612 A JP2001032612 A JP 2001032612A JP 2001032612 A JP2001032612 A JP 2001032612A JP 2002233825 A JP2002233825 A JP 2002233825A
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    • B07B7/00Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
    • B07B7/08Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
    • B07B7/083Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by rotating vanes, discs, drums, or brushes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B11/00Arrangement of accessories in apparatus for separating solids from solids using gas currents
    • B07B11/04Control arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷が大きく変動しても所定の粒径以上の粗
粒子が確実に分離できて圧力損失も低く抑えられ、か
つ、起動時や停止時には分級した粒子を素早く排出でき
て運転効率を損なわない、実用的価値の高い分級装置を
提供すること。 【解決手段】 回転式分級機20の径方向外側の空間
に、分級部上面板40から下向きに延在する円筒状の仕
切り部材61を配設すると共に、分級部上面板40から
仕切り部材61の下端までの長さ寸法を上下移動機構7
0等を介して外部から随時変更できるようにした。例え
ば、低負荷運転時には定格負荷運転時よりも仕切り部材
61を長く設定しておくことにより、負荷が大きく変動
しても所定の粒径以上の粗粒子が確実に分離できて圧力
損失も低く抑えることができる。また、起動時および停
止時には仕切り部材61を最短の長さに設定しておくこ
とにより、起動停止時に分級した粒子を素早く排出させ
ることができて、運転効率の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固気二相流中の粒
子を粗粒子と微粒子とに分離可能な分級装置に係り、特
に、石炭焚ボイラプラントの竪型粉砕機などに組み込ん
で好適な分級装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料として微粉炭を燃焼させる火力発電
用の石炭焚ボイラプラントにおいて、燃料供給装置に
は、粉砕部や分級装置を備えた竪型粉砕機が使用されて
いる。図9は、分級装置の一従来例を説明するための竪
型粉砕機の構成図である。同図において、粉砕部5は粉
砕テーブル2と粉砕ボール3(または粉砕ローラ)とか
らなり、この粉砕部5の上方に分級装置6が配置されて
いる。分級装置6は、整流コーン(コーン部)11を有
するサイクロン型の固定式分級機10と、この固定式分
級機10の内側に設置された回転式分級機20とを備え
ている。
【0003】図9に示す竪型粉砕機の動作について説明
すると、給炭管(原料供給管)1より供給された被粉砕
物である原炭は、矢印50で示すように、回転している
粉砕テーブル2の中心部に落下した後、粉砕テーブル2
の回転に伴う遠心力により該粉砕テーブル2上を渦巻き
状の軌跡を描いて外周部へ移動して、粉砕テーブル2と
粉砕ボール3との間に噛み込まれて粉砕される。粉砕さ
れた石炭は、粉砕テーブル2の周囲に設けられたスロー
ト4から導入される熱風51によって、乾燥されながら
固気二相流52として上方へ吹き上げられる。ただし、
吹き上げられた石炭粉のうち粒度が大きいものは、固定
式分級機10へ搬送される途中で重力により落下し、粉
砕部5へ戻される(一次分級)。固定式分級機10へ到
達した石炭粉は、固定フィン12により遠心力が与えら
れるので粗粉が除去され、除去された粗粉は旋回しなが
ら整流コーン11の内壁に沿って落下し、再び粉砕部5
にて粉砕される。固定式分級機10を通過した石炭粉
は、回転式分級機20の回転フィン21を通過する際に
所定粒度以上の粗粉が除去されて整流コーン11へ落下
するので、回転式分級機20を通過する所定粒度以下の
微粉炭が送炭管(製品微粉排出管)30を経て図示せぬ
ボイラへと送られるようになっている。なお、回転式分
級機20から送炭管30へ送られる微粉炭の粒径は、回
転式分級機20の回転数を調節することによって制御で
きる。
【0004】ところで、石炭焚ボイラに送給する微粉炭
としては、燃焼性を考量して粒径分布がシャープで粗粉
がほとんど混入しないものが要求される。例えば、20
0メッシュパスの微粉炭の重量比が70〜80%のと
き、100メッシュオーバーの粗粉炭の混入割合が1%
以下となるように、製品微粉の目標が設定されている。
しかしながら、200メッシュパス70%程度の微粉炭
を製造する場合、回転式分級機20で発生する遠心力が
固定式分級機10で発生する遠心力とさほど変わらなく
なることから、図9に示すような構成の竪型粉砕機で
は、回転フィン21で分離された粗粉が固定式分級機1
0から回転式分級機20へと向かう固気二相流に合流し
やすく、それゆえ粗粉の混入割合が4%程度になってし
まうという問題があった。
【0005】これに対して、図10に示すように、円筒
状の仕切り部材60を分級部上面板40から下向きに延
在させ、この仕切り部材60を固定式分級機10の固定
フィン12と回転式分級機20の回転フィン21との間
に位置させることにより、分離された粗粉が回転式分級
機20へ向かう固気二相流と合流しないように配慮した
竪型粉砕機の分級装置が、特開平10−109045号
公報において提案されている。図10において、下方よ
り吹き上げられてくる粒子群53は慣性力により分級部
上面板40付近まで上昇し、固定フィン12を通過して
仕切り部材60に衝突した後、自重等により下降流とな
るが、粗粒子以外の粒子群55は仕切り部材60の下端
近傍で、送炭管等の製品微粉排出管の負圧によって回転
式分級機20へ向かう流れに変化する。しかし下降流中
の粗粒子54は、重力と下向きの慣性力が大きいため、
回転式分級機20へ向かう流れから分離されて、整流コ
ーン11に沿って落下する。その結果、回転式分級機2
0には粗粒子をほとんど含まない粒子群55が到達する
ことになるので、製品微粉の粗粒子混入割合が低減でき
る。
【0006】また、分級部上面板の下面(天井面)から
前記仕切り部材の下端までの長さ寸法Hを、回転式分級
機の回転フィンの上下方向の長さ寸法HRFに対して、
0.20≦H/HRF≦0.87なる条件を満たすように
設定するという竪型粉砕機の分級装置が、特開2000
−51723号公報において提案されている。かかる従
来提案によれば、200メッシュパス70〜80%程度
の微粉を製造する場合にも、100メッシュオーバーの
粗粒子混入割合を大幅に低減させることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、電力供給設備と
しての火力発電プラントは、主として負荷調整用に運用
されることが多いため、竪型粉砕機は起動停止を繰り返
したり、竪型粉砕機への原料の供給量が大きく変動する
負荷変動を繰り返す機会が多い。
【0008】一般に竪型粉砕機では、出口側の粒子濃度
を一定に保つため、原料供給量に合わせて空気流量を変
化させるので、原料供給量が低下すると空気流量が低下
して、粉砕部から分級装置へと上昇する空気の流速が低
下する。それゆえ、前記仕切り部材を備えた従来の竪型
粉砕機においては、該仕切り部材の上下方向の長さ寸法
を定格負荷運転時に対応させた設定にすると、最低負荷
運転時に該仕切り部材が本来の機能を果たさなくなって
しまう。すなわち、原料供給量が最大となる定格負荷運
転時に、仕切り部材の前後での圧力損失を不所望に増大
させることなく、100メッシュオーバーの粗粒子混入
割合が低い製品微粉が得られるように、該仕切り部材の
長さ寸法を規定すると、供給量が最小となる最低負荷運
転時には、粉砕部から分級装置へと上昇する空気の流速
が低下して粒子群に付与される上向きの慣性力が小さく
なるため、粒子群が該仕切り部材に衝突せずに下方を通
過して回転式分級機に到達しやすくなる。その結果、仕
切り部材による粗粒子分離効果がほとんど期待できなく
なって、100メッシュオーバーの粗粒子混入割合が増
大してしまう。これに対して、最低負荷運転時に100
メッシュオーバーの粗粒子混入割合を目標値以下にする
ために、仕切り部材の長さ寸法を長く設定した場合に
は、空気流量が増大する定格負荷運転時に、仕切り部材
の前後での圧力損失が不所望に増大してしまうという問
題を生じる。
【0009】また、前記仕切り部材を備えた従来の竪型
粉砕機においては、製品微粉の排出量を素早く定格値に
到達させたい起動時や、粉砕部内に滞留する粒子を素早
く排出させたい停止時に、該仕切り部材が排出速度を遅
らす要因となってしまうため、起動指令から製品微粉排
出量が定格値に到達するまでの所要時間である一次遅れ
や、停止指令から粉砕部を停止させるまでに要する時間
が長引いてしまい、運転効率が悪くなるという問題もあ
った。さらにまた、停止指令から粉砕部停止までの所要
時間が長引くことにより、粉砕ボールあるいは粉砕ロー
ラと粉砕テーブルとの間で粉体層(非粉砕物)が急激に
薄くなり粉砕部が不安定な状態になったときに懸念され
る自励振動が発生しやすくなるので、竪型粉砕機の破損
事故を招来する危険性が高まるという問題もあった。
【0010】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、負荷が大きく変動し
ても所定の粒径以上の粗粒子が確実に分離できて圧力損
失も低く抑えられ、かつ、起動時や停止時には分級した
粒子を素早く排出できて運転効率を損なわない、実用的
価値の高い分級装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
解決手段として、本発明は、下方より吹き上げられてく
る固気二相流を導入し、少なくとも回転式分級機にて前
記固気二相流中の粒子を大きさにより分級する分級装置
において、前記回転式分級機の径方向外側の空間に、該
空間の天井部から下向きに延在し前記回転式分級機と全
周にわたって対向する円筒状部材を配設し、かつ、前記
天井部から前記円筒状部材の下端までの長さ寸法を随時
変更可能な構成とした。
【0012】例えば、前記天井部から前記円筒状部材の
下端までの長さ寸法を、低負荷運転時には定格負荷運転
時よりも長く設定しておくことにより、下方より吹き上
げられてくる固気二相流中の粒子群に付与される上向き
の慣性力が小さい低負荷運転時には、長めに設定した円
筒状部材に粒子群を衝突させることによって粗粒子分離
効果を保ち、かつ、固気二相流中の粒子群に付与される
上向きの慣性力が大きい定格負荷運転時には、円筒状部
材の長さを低負荷運転時よりも短く設定して圧力損失を
低く抑えることができる。
【0013】あるいは、前記天井部から前記円筒状部材
の下端までの長さ寸法を、起動時および停止時には最短
の長さに設定しておくことにより、起動時や停止時に分
級した粒子を素早く排出させることができるので、起動
停止が繰り返されても運転効率がさほど悪くはならな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図1
〜図8を参照して説明する。ここで、図1は第1の実施
形態例に係る分級装置の要部説明図、図2は第2の実施
形態例に係る分級装置の要部説明図、図3は図2に示す
可動式仕切り部材の外観図、図4は竪型粉砕機の定格負
荷運転時における仕切り部材の長さと粗粒子分離効果と
の相関関係を示す特性図、図5は竪型粉砕機の最低負荷
運転時における仕切り部材の長さと粗粒子分離効果との
相関関係を示す特性図、図6は竪型粉砕機の原料供給量
に応じた仕切り部材の長さの最適範囲を示す説明図、図
7は竪型粉砕機の起動時のタイムチャート、図8は竪型
粉砕機の停止時のタイムチャートである。
【0015】まず、本発明の第1の実施形態例について
説明する。本実施形態例に係る分級装置は、図1に示す
ように、回転式分級機20の回転フィン21と固定式分
級機10の固定フィン12との間の空間に、この空間の
天井部に位置する分級部上面板40から下向きに延在す
る円筒状の仕切り部材61を配設し、この仕切り部材6
1の上下方向の長さ寸法が、分級部上面板40上に設置
した上下移動機構70を介して外部から随時変更できる
ようにしてある。つまり、分級部上面板40上には仕切
り部材61の周方向に沿って複数箇所に上下移動機構7
0が設置してあり、これらの上下移動機構70が仕切り
部材61と接続してあるので、上下移動機構70の駆動
力によって円筒状の仕切り部材61を上昇させたり下降
させることが可能である。ただし、仕切り部材61は分
級部上面板40に対して摺接しながら昇降するので、そ
の摺動部近傍から粒子が漏れないようにするため、エア
シールなどのシール処理を施しておく必要がある。な
お、図1中の符号1は原料供給管、11は固定式分級機
10の整流コーン(コーン部)を示している。
【0016】上下移動機構70を介して変更可能な仕切
り部材61の長さ寸法は、この分級装置を組み込んだ竪
型粉砕機の運用条件に応じて最適な値に設定する。例え
ば、天井面から仕切り部材61の下端までの長さ寸法を
H、回転フィン21の上下方向の長さ寸法をHRFとした
とき、原料供給量が最大となる定格負荷運転時には図4
に示すように、H/HRFを0.25以上とすることで1
00メッシュオーバーの粗粒子の混入割合が許容値以下
に抑えられ、かつ、H/HRFを0.4以下とすることで
圧力損失が許容値以下に抑えられることがわかる。した
がって、仕切り部材61の長さ寸法Hは、0.25≦H
/HRF≦0.4なる条件を満たすように設定しておけば
良い。
【0017】また、原料供給量が最小となる最低負荷運
転時には、仕切り部材61を長くしないと粗粒子分離効
果が低減するが、空気流量の減少に伴い圧力損失が小さ
くなるので、仕切り部材61をある程度長くしても圧力
損失が不所望に増大することはない。すなわち、最低負
荷運転時には図5に示すように、H/HRFを0.6以上
とすることで100メッシュオーバーの粗粒子の混入割
合が許容値以下に抑えられ、かつ、H/HRFを0.8以
下とすることで圧力損失が許容値以下に抑えられること
がわかる。したがって、仕切り部材61の長さ寸法H
は、0.6≦H/HRF≦0.8なる条件を満たすように
設定しておけば良い。
【0018】さらに、定格負荷と最低負荷の間の任意の
負荷で運転した場合に良好と見なせるH/HRFの値を調
べたところ、図6に示すような結果が得られた。すなわ
ち、原料の供給量に応じて、H/HRFの値が図6に示す
範囲内に収まるように、仕切り部材61の長さ寸法Hを
調節するという制御を行えば、常に、100メッシュオ
ーバーの粗粒子の混入割合を許容値以下に抑えることが
でき、かつ圧力損失を許容値以下に抑えることができ
る。
【0019】次に、本発明の第2の実施形態例について
説明する。本実施形態例に係る分級装置は、図2,3に
示すように、回転式分級機20の回転フィン21と固定
式分級機10の固定フィン12との間の空間に、複数本
の支持棒63を有する可動式の仕切り部材61と、この
仕切り部材61のガイド面となる固定式の仕切り部材6
2とが配設してある。固定式の仕切り部材62は分級部
上面板40に固定されていて、この仕切り部材62の内
側(または外側)に沿って可動式の仕切り部材61が昇
降するようになっている。各支持棒63は分級部上面板
40に穿設された孔を貫通して上方へ突出し、分級部上
面板40上に設置された上下移動機構70に接続されて
いるので、この上下移動機構70を介して仕切り部材6
1を外部から随時昇降させることができる。このような
構成にしてあると、分級部上面板40に支持棒63を摺
動させるための小さな孔を設けるだけで済むので、シー
ル処理が簡単かつ確実に行える。
【0020】図7は、可動式仕切り部材を備えた竪型粉
砕機と、従来型の仕切り部材を備えた竪型粉砕機とにつ
いて、起動時の製品微粉の排出量がどのように変化する
かを調べたタイムチャートである。同図に破線で示すよ
うに、起動指令が出力されてもしばらくの間は可動式仕
切り部材を最短の長さに保っておき、その後、可動式仕
切り部材の長さを定格運転対応時の長さまで徐々に増大
させていくという制御を行うと、製品微粉の排出量を素
早く定格値に到達させたい起動時に、可動式仕切り部材
が排出速度を遅らす要因とならないため、仕切り部材の
長さが一定の従来型に比べて、起動指令から製品微粉排
出量が定格値に到達するまでの一次遅れを大幅に短縮さ
せることができる。
【0021】また、図8は、可動式仕切り部材を備えた
竪型粉砕機と、従来型の仕切り部材を備えた竪型粉砕機
とについて、停止時の製品微粉の排出量がどのように変
化するかを調べたタイムチャートである。同図に破線で
示すように、停止指令が出力されたら可動式仕切り部材
の長さを徐々に減らしていって速やかに最短の長さにす
るという制御を行うと、粉砕部内に滞留する粒子を素早
く排出させたい停止時に、可動式仕切り部材が排出速度
を遅らす要因とならないため、仕切り部材の長さが一定
の従来型に比べて、停止指令から粉砕部を停止させるま
でに要する時間を大幅に短縮させることができる。その
結果、停止指令から粉砕部停止までの所要時間が長引い
た場合に懸念される自励振動が発生しにくくなるので、
安全性も向上する。
【0022】なお、上述した実施形態例では、回転式分
級機20と固定式分級機10との間に可動式の仕切り部
材61を配設した場合について説明しているが、固定式
分級機やその整流コーンを省略した構成の分級装置であ
っても、仕切り部材61の長さを適宜調節することによ
りほぼ同様の効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】回転式分級機の径方向外側の空間に、該空
間の天井部から下向きに延在する円筒状部材(仕切り部
材)を配設し、天井部から該円筒状部材の下端までの長
さ寸法を運用条件に応じて変更できるようにした分級装
置なので、例えば低負荷運転時には定格負荷運転時より
も円筒状部材を長く設定しておくことにより、負荷が大
きく変動しても所定の粒径以上の粗粒子が確実に分離で
きて圧力損失も低く抑えることができる。それゆえ、負
荷変動が大きい竪型粉砕機に本発明を適用すれば、高い
実用的価値が期待できる。また、起動時および停止時に
は円筒状部材を最短の長さに設定しておくことにより、
起動停止時に分級した粒子を素早く排出させることがで
きる。それゆえ、起動停止が頻繁に繰り返される竪型粉
砕機に本発明を適用すれば、運転効率を大幅に向上させ
ることができると共に、停止時に懸念される自励振動も
発生しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例に係る分級装置の要
部説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態例に係る分級装置の要
部説明図である。
【図3】図2に示す可動式仕切り部材の外観図である。
【図4】竪型粉砕機の定格負荷運転時における仕切り部
材の長さと粗粒子分離効果との相関関係を示す特性図で
ある。
【図5】竪型粉砕機の最低負荷運転時における仕切り部
材の長さと粗粒子分離効果との相関関係を示す特性図で
ある。
【図6】竪型粉砕機の原料供給量に応じた仕切り部材の
長さの最適範囲を示す説明図である。
【図7】竪型粉砕機の起動時のタイムチャートである。
【図8】竪型粉砕機の停止時のタイムチャートである。
【図9】分級装置の一従来例を説明するための竪型粉砕
機の構成図である。
【図10】分級装置の他の従来例を示す要部説明図であ
る。
【符号の説明】
1 原料供給管(給炭管) 2 粉砕テーブル 3 粉砕ボール 4 スロート 5 粉砕部 6 分級装置 10 固定式分級機 11 整流コーン(コーン部) 12 固定フィン 20 回転式分級機 21 回転フィン 30 製品微粉排出管(送炭管) 40 分級部上面板(天井部) 51 熱風 52 固気二相流 61 可動式の仕切り部材(円筒状部材) 62 固定式の仕切り部材 63 支持棒 70 上下移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 秀雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 Fターム(参考) 4D021 JA08 JB01 KA01 KB10 LA07 MA07 NA02 4D067 EE23 GA04 GB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方より吹き上げられてくる固気二相流
    を導入し、少なくとも回転式分級機にて前記固気二相流
    中の粒子を大きさにより分級する分級装置において、 前記回転式分級機の径方向外側の空間に、該空間の天井
    部から下向きに延在し前記回転式分級機と全周にわたっ
    て対向する円筒状部材を配設し、かつ、前記天井部から
    前記円筒状部材の下端までの長さ寸法を随時変更可能な
    構成としたことを特徴とする分級装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記天井部か
    ら前記円筒状部材の下端までの長さ寸法を、低負荷運転
    時には定格負荷運転時よりも長く設定しておくことを特
    徴とする分級装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    天井部から前記円筒状部材の下端までの長さ寸法を、起
    動時および停止時には最短の長さに設定しておくことを
    特徴とする分級装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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