JP2002016876A - タイムラプス記録用ビデオエンコーダ及びデータ生成方法 - Google Patents

タイムラプス記録用ビデオエンコーダ及びデータ生成方法

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JP2002016876A
JP2002016876A JP2000193213A JP2000193213A JP2002016876A JP 2002016876 A JP2002016876 A JP 2002016876A JP 2000193213 A JP2000193213 A JP 2000193213A JP 2000193213 A JP2000193213 A JP 2000193213A JP 2002016876 A JP2002016876 A JP 2002016876A
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Shigeru Michimi
茂 道見
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Toshiba Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像内容に相関性のない複数映像入力を多重
化してタイムラプス記録する用途において、フレーム間
圧縮効率の低下を最小限にくい止め、相対的に少ない容
量の媒体に相対的に長時間のタイムラプス記録ができる
ようにする。 【解決手段】 圧縮技術としてMPEGに代表されるフ
レーム間圧縮を利用する。互いに相関性のない(あるい
は相関性の低い)複数のビデオ入力データを含むデジタ
ル情報を、入力毎のGOP単位に再構成する。再構成さ
れたデジタル情報のGOP内は、フレーム間の相関性が
高い同一ビデオ入力からの映像で埋められる。このよう
に再構成されたデジタル情報はMPEGエンコードさ
れ、デジタルレコーダに間欠記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内容の異なる複
数の画像(映像)ソースを同時に扱うデジタル画像圧縮
技術に関する。
【0002】より具体的には、圧縮技術としてMPEG
に代表されるフレーム間圧縮を利用し、複数のビデオ入
力データを含むデジタル情報を入力毎のGOP単位に再
構成し、再構成されたデジタル情報をMPEGエンコー
ドするビデオエンコードシステムに関する。
【0003】とくに、圧縮された複数ビデオ入力情報を
間欠記録するタイムラプスレコーダと組み合わせること
が想定されたタイムラプス記録用ビデオエンコードシス
テムに関する。
【0004】さらに、複数カメラ入力を切替選択しなが
ら間欠記録する、スイッチャ一体型タイムラプスレコー
ダに関する。
【0005】
【従来の技術】複数台のビデオカメラなどを用いた監視
用途では、スイッチャと呼ばれる画像切替選択装置の出
力がタイムラプス(間欠記録)VCRなどに接続され、
このVCRに長時間の監視録画が行なわれている。
【0006】近年のデジタル技術の発達に伴い、画像の
処理およびその記録をデジタルで行うことが求められる
ようになってきた。実際にも、JPEG等のフレーム内
圧縮符号化技術を用い、HDDなどのディスクメディア
を記録メディアとして用いて監視録画を行うデジタルタ
イムラプスレコーダが知られている。
【0007】さらに、最近では、フレーム間圧縮符号化
技術を上記監視用途に利用する試みも提案されている
(特開平11ー150732号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】JPEGなどのフレー
ム内圧縮方式による記録システムでは、圧縮効率が低い
ため、ある程度の画像品位を保とうとすると、圧縮後の
データレート(符号化レート)があまり下げられないと
いう問題がある。このことは、あるディスク容量に対し
て、通常の連続記録またはタイムラプス記録を行う場合
の最大記録時間が短くなることを意味する。
【0009】たとえば、1フレーム画像構成が720×
480画素のYUV4:2:2サンプリングデータは、
非圧縮で720×420×2=604.8kBとなり、
1秒間では、604.8kB×29.97=18.12
6MB/sものデータ量となる。
【0010】JPEG圧縮において、ブロック歪による
画像劣化を考慮し約1/8程度の圧縮をかけたとする
と、圧縮後のデータレートは約2.27MB/sとな
る。すると、たとえば容量4.7GBのメディアに連続
記録した場合、2070秒(約35分)しか記録できな
いことになる。
【0011】また、メディアとしてDVD−RAMなど
を用いた場合には、平均書き込み速度が最大10Mbp
s程度(ベリファイ無し時)であるため、実際に上記転
送レート(2.27MB/s=18.16Mbps程
度)で記録しようとしても、「最大10Mbps」がボ
トルネックとなって記録できない場合もある。
【0012】さらに、上記メディア容量(4.7GB)
と圧縮率(1/8)にて24時間のタイムラプス(間
欠)記録を行う場合には、1/40の間欠記録(40フ
レームに1回記録→約1.5秒に1枚)を行わねばなら
ない。
【0013】すなわち、JPEGなどのフレーム内圧縮
方式を用いたタイムラプスレコーダでは、通常記録時に
おいてはその連続記録時間が大きくとれず、また間欠記
録の場合には、間引き間隔(間引き時間)を広げないと
見かけ上のタイムラプス記録時間が増やせないため、監
視時のサンプリング間隔が粗くなり、実用上問題があっ
た。
【0014】さらに、メディアへの書き込み・読み出し
速度、または対応容量などの観点から、必然的に使用で
きるメディアが限定されてしまうという問題も出てく
る。
【0015】一方、MPEG方式は、JPEG同様、D
CT(ディスクリート・コサイン・トランスフォーム)
を基本にした圧縮アルゴリズムであるが、さらに時間軸
方向の相関性を利用したフレーム間予測符号化を用い、
動画像情報を効率的に圧縮する方式である(JPEGに
対し、3〜4倍程度の圧縮効率となる)。しかし、MP
EGで符号化された画像データは、前後の画面を基にし
て作られる「予測符号化」であるために、1画面だけで
は完結した情報にならない。
【0016】そこでMPEG圧縮においては、画像のラ
ンダムアクセスを可能とするために、フレーム内符号化
画面(Iピクチャ)を定期的に挿入し、少なくとも1枚
のIピクチャを含む数枚ピクチャからなる画面構造群
(GOP)を一塊にして取り扱うようにしている。
【0017】MPEGビットストリームは、図1(a)
に例示するように、シーケンスヘッダおよびシーケンス
ヘッダの後に続くGOPの組が、複数、シリアルに並ん
だ構造となっている。このストリームの最後にはシーケ
ンス終了コードが配置される。図1(a)のシーケンス
ヘッダは、GOP単位のエントリポイントとしてGOP
の先頭につけるヘッダであり、画面サイズや属性などを
定義するものである。
【0018】MPEGビットストリームにおける各GO
Pは、図1(b)に例示するように、たとえば先頭にフ
レーム内符号化により得られたIピクチャ(イントラ・
ピクチャ)1が配置され、その後に双方向予測符号化に
より得られたBピクチャ(バイディレクショナリ・プレ
ディクティブ・ピクチャ)および/または順方向予測符
号化により得られたPピクチャ(プレディクティブ・ピ
クチャ)がN−1枚配置された構造を持っている。
【0019】一般に、1GOPを構成するピクチャ数は
Nで表され、IピクチャまたはPピクチャの周期はMで
表される。通常は、圧縮効率等を考慮して、N=15
(M=0.5秒)程度にすることが多いが、Nの値は特
に規則として定まっているわけではない。また、Mの値
も、アプリケーションによって変えることがある。
【0020】このようにGOP単位で画像データを扱う
ことは、MPEGストリーム中でのデータアクセスの便
宜を図りつつ高効率圧縮を実現する反面、ビデオスイッ
チャ(マルチプレクサ)を用いたタイムラプス記録機器
においては、大きな問題となる。
【0021】いま、あるフレーム間隔で8台のカメラ映
像チャネル(CH)を順次切替え、各CH画像を1フレ
ーム単位で間欠的にMPEGエンコードしタイムラプス
記録する場合を考えてみる。
【0022】この場合、GOP(N=15)を構成する
最初のピクチャはCH1画像となり、そのGOP内で次
以降のピクチャはCH2、CH3、…CH8となる、そ
れ以後のGOPも、CH1〜CH8という映像シーケン
スでGOPが構成されてしまう。CH1〜CH8は全く
別の箇所を監視するカメラ映像(または同一箇所を異な
るカメラアングルで撮影するカメラ映像)であるとすれ
ば、CH1〜CH8の間に映像の相関性はなくなる。す
ると、相関性のない映像がGOP内に並ぶことになるか
ら、低い固定ビットレートでMPEGエンコードする場
合は、画像品位の著しい劣化(盛大なブロック歪みの発
生)が予想される。
【0023】逆にいえば、上記のような状況(各GOP
内に相関性のない映像データが詰め込まれる状況)にお
いてある程度以上の画像品位(あまりブロック歪みが目
立たない画質)を確保しようとするならば、すべてのピ
クチャをIピクチャにしてやるなどの対策が必要にな
る。しかし、これではJPEG圧縮となんら変わるとこ
ろがなくなってしまう。
【0024】あるいは、ある程度以上の画像品位(あま
りブロック歪みが目立たない画質)を確保するために高
いビットレートでMPEGエンコードを行うとすれば、
長時間のタイムラプス記録を実現させるために大容量の
記録メディアが必要となってしまう。
【0025】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、映像内容に相関性のない複数映像入力
を多重化してタイムラプス記録する用途において、フレ
ーム間圧縮効率の低下を最小限にくい止め、相対的に少
ない容量の媒体に相対的に長時間のタイムラプス記録が
できるように機能する、タイムラプス記録用ビデオエン
コーダを提供することである。
【0026】この発明の他の目的は、映像内容に相関性
のない複数映像入力を多重化してタイムラプス記録する
用途において、フレーム間圧縮効率の低下を最小限にく
い止め、相対的に少ない容量の媒体に相対的に長時間の
タイムラプス記録ができるように機能する、タイムラプ
ス記録用のデータ生成方法を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るタイムラプス記録用ビデオエンコー
ダは、複数チャネルの映像入力ソース(10)を所定の
タイミングで順次切り替えてチャネルシーケンスの映像
データ列(CH1映像、CH2映像、…)を出力するス
イッチャ(20)と;前記スイッチャ(20)からの映
像データ列を、画像メモリ(26)に書き込むメモリ書
込手段(24、28、ST20)と;前記複数チャネル
の映像入力ソースそれぞれについて同一チャネルの入力
ソースが同一のデータグループ(GOP)にまとまるよ
うに前記画像メモリ(26)上の映像データ列を再構成
し、再構成された映像データ(CH1映像だけのグルー
プでそのGOPを作り、CH2映像だけのグループでそ
のGOPを作るなど)を前記画像メモリ(26)から読
み出すメモリ読出手段(24、28、ST20)と;前
記画像メモリ(26)からの再構成された映像データ
を、フレーム間圧縮を含む所定の圧縮方法を用いて所定
フォーマットの圧縮データ(MPEGビットストリー
ム)にエンコードするエンコーダ(30)と;前記エン
コーダ(30)に対し、映像信号のフィールドまたはフ
レーム単位でのエンコード動作と、フィールドまたはフ
レーム単位の周期以上の期間でのエンコード休止とを、
交互に繰り返えさせるエンコーダ間欠制御手段(28、
ST18)とを備えている。
【0028】前記フレーム間圧縮を含む所定の圧縮方法
としてはMPEG規格に基づく圧縮方法を利用でき、M
PEGを利用した場合は、前記同一チャネルの入力ソー
スをまとめた前記データグループはMPEG規格におい
て記述されるグループオフピクチャ(GOP)に相当す
る。
【0029】前記メモリ書込手段(24、28)による
前記画像メモリ(26)への間欠書込アクセス期間以外
は、前記メモリ読出手段(24、28)によるメモリ読
出アクセス期間とすることができる。こうすることで、
書込アクセスに対する読出アクセス速度を見かけ上高め
ることができる。
【0030】前記スイッチャ(20)に入力される前記
映像入力ソース(10)のチャネル数をLとし、前記グ
ループオフピクチャ(GOP)を構成するピクチャ数を
Nとしたときに、これらのパラメータLおよびNに基づ
いて、前記画像メモリ(26)に対する前記映像データ
の読出タイミングを制御することができる。こうするこ
とにより、前記再構成の処理中に、画像読出タイミング
の早すぎ(画像の追い越し)あるいは画像読出タイミン
グの遅すぎ(追い越され)を防止しながら、最小限の画
像メモリ容量で、GOP再構成を行うことができる。
【0031】前記スイッチャ(20)に入力される前記
映像入力ソース(10)のチャネル数をLとし、前記グ
ループオフピクチャ(GOP)を構成するピクチャ数を
Nとし、前記画像メモリ(26)への前記映像データ列
の書込速度に対する読出速度の比をαとたときに、前記
エンコーダ間欠制御手段(28、ST18)における前
記エンコード動作とエンコード休止との間隔に前記αが
対応し、前記αを所定の値に設定したことに対応して前
記Nの値を定めることができる。こうすることにより、
所望の圧縮率を維持できるような「GOP内ピクチャ
数」を求めることができる。
【0032】前記スイッチャ(20)に入力される前記
映像入力ソース(10)のチャネル数をLとし、前記グ
ループオフピクチャ(GOP)を構成するピクチャ数を
Nとし、前記画像メモリ(26)への前記映像データ列
の書込速度に対する読出速度の比をαとたときに、前記
エンコーダ間欠制御手段(28、ST18)における前
記エンコード動作とエンコード休止との間隔に前記αが
対応し、前記Lおよび前記Nの値が設定されてから前記
αの値を定めるように構成することもできる。こうする
ことにより、所望の画質(とくに時間軸方向の映像情報
量)を維持できるような「エンコード動作とエンコード
休止との間隔」を求めることができる。
【0033】前記エンコーダ(30)によりエンコード
された圧縮データは、デジタル記録装置(DVDストリ
ーマ、D−VHSなど)を利用して記録できる。
【0034】前記スイッチャ(20)、メモリ書込手段
(24、28)、メモリ読出手段(24、28)、エン
コーダ間欠制御手段(28)のうち、少なくとも1つ以
上のものを集積回路(LSI)化し、この集積回路単位
(単一LSIまたは複数LSIのチップセット)での製
造販売も可能である。
【0035】上記他の目的を達成するために、この発明
に係るデータ生成方法では、複数チャネルの映像入力ソ
ース(10)のチャネル数をLとし、MPEGのグルー
プオフピクチャ(GOP)を構成するピクチャ数をNと
したときに、前記LおよびNの値から、画像メモリ(2
6)へのデータ書込速度に対する読出速度の比αを求め
(ステップST10);前記LおよびNの値が与えられ
た条件下で得られた前記αから、nフレームに1回の割
合で1フレーム分の画像データを前記画像メモリ(2
6)に取り込むことを示す1/n間欠間隔を設定し(ス
テップST14);前記1/n間欠間隔で前記画像メモ
リ(26)に取り込まれた画像データを読み出す際に、
各々の前記グループオフピクチャが、同一チャネルの前
記映像入力ソース(10)のデータで構成されるよう
に、前記グループオフピクチャの再構成を行う(ステッ
プST20)ようにしている。
【0036】さらに、この発明に係るデータ生成方法で
は、前記LおよびNの値が与えられた条件下で得られた
前記αおよび前記複数チャネルの映像入力ソース(1
0)の切替周期(Tc)に基づいて、前記画像メモリ
(26)における書き込み開始から読み出し開始までの
タイミングの位相差Tdを求め(ステップST12)、
この位相差Tdと、前記L、Nおよびαの値に基づい
て、前記グループオフピクチャの再構成が行われたデー
タに対するMPEGエンコードを間欠的に行うタイミン
グを求める(ステップST16)ようにしている。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るタイムラプス記録用ビデオエンコ
ーダについて説明する。
【0038】図2は、この発明の一実施の形態に係るエ
ンコーダにおいて、GOP再構成後の各GOPの内容が
どのようになるかの一例を説明する図である。
【0039】前述したように、多重化された多チャネル
画像切替システムにおいては、多重化された多チャネル
画像データをそのままMPEGエンコードすることは、
圧縮効率の点で非常に不利である。
【0040】そこで、ここでは、各チャネルシーケンス
の画像データを、一旦大容量バッファ(後述する図7の
画像メモリ26に対応)に蓄積し、チャネル毎にGOP
を再構成してから、MPEGエンコードする方法を採用
する。
【0041】8チャネルの個別カメラからのビデオ映像
入力は、スイッチャにより多重化され、NTSCデコー
ダ22によりデコードされる。すると、カメラ入力チャ
ネルCH1、CH2、…、CH7、CH8、CH1、C
H2、…CH7という、互いに相関性のないカメラ映像
(CH1〜CH8)を多く含んだ15フレーム分のGO
Pが形成される。このままでは、フレーム間圧縮を用い
たMPEGの高効率圧縮が得られないので、次のような
GOP内チャネルデータの並べ替え(GOPの再構成)
を行う。
【0042】すなわち、図2に示すように、最初の1s
tGOPをカメラ入力チャネルCH1からのビデオフレ
ーム(CH1−1〜CH1−15)だけで構成し、次の
2ndGOPをカメラ入力チャネルCH2からのビデオ
フレーム(CH2−1〜CH2−15)だけで構成す
る。以下同様に、最後の8thGOPをカメラ入力チャ
ネルCH8からのビデオフレーム(CH8−1〜CH8
−15)だけで構成する。これが、GOPの再構成の例
である。
【0043】このように各GOP内で同一チャネルの映
像をまとめることができれば、各GOP内の画像データ
間の相関性が高まるので、フレーム間圧縮を利用するM
PEGエンコードでは圧縮効率は上がり、JPEGに対
するMPEGの優位性が出てくる。その際、隣接するG
OPとGOPの間には画像データの相関性はないから、
各GOP内の最初の幾つかのBピクチャに関しては、バ
ックワード予測のみを用いて符号化し、GOP間に相関
性がないことを示すクローズドビットを立てるなどの配
慮が必要になる。
【0044】ハードウェア的には、GOP再構成用のメ
モリコントローラ(後述する図7のコントローラ24に
対応)を用意し、バッファメモリ(26)上にチャネル
順に書き込んだ画像データを、読み出し時に各チャネル
単位で正規のGOP構成となるようにフレームを並べ替
えることになる。
【0045】バッファメモリ(26)において、書き込
んだデータを一定時間後(遅延時間分)に同じ順序で読
み出すのであれば、バッファメモリ(26)の容量は、
遅延時間分の転送データ分を余分に確保すればよいが、
上記GOP再構成のようにジグザグ的に画像データフレ
ームを並べ替える場合は、非常に大きな容量が必要とな
る。
【0046】つまり入力チャンネル数をLとすると、最
低でもL×Nフレーム分の画像バッファが必要となる
が、あくまでも圧縮前の画像であるため、仮に8チャネ
ル入力(L=8)、GOPの構成ピクチャ数15(N=
15)とすれば、N×L=120フレーム分以上のバッ
ファ容量を確保しなければならない。
【0047】これは、MPEG1相当の解像度(352
×240)として計算しても、162Mビットの容量
(MPEG2解像度ではその4倍、入力チャネル数が1
6チャネルであればさらにその2倍)が必要となること
を意味するから、バッファメモリの適切な選択と、その
効率的な使用は重要な課題となる。
【0048】いま、最小限のメモリ容量(L×N分)
で、GOP再構成をおこなった場合を想定してみる。
【0049】最小限のメモリ構成では、書き込み区間と
読み出し区間を交互に繰り返す、インターリーブ的なア
クセスをすることになる。ここで注意しなければならな
いのは、先行データを読み出している時に、次に書き込
まれた新データを読みださない(つまり追い越し読み出
しを防ぐ)ようなタイミングが必要なことである。なぜ
かというと、このような追い越しが起きると、GOP内
のピクチャ順序が時系列的に不連続になってしまうため
である。GOP内のピクチャ順序が時系列的に不連続に
なると、GOP内の画像データの相関性が低くなり、フ
レーム間圧縮を用いるMPEGエンコードの圧縮効率が
低くなる。
【0050】以下、説明を単純化するため、8チャネル
入力を順次切り替えて多重化した画像データを、GOP
内のピクチャ数Nを3、GOP内のIピクチャ(あるい
はPピクチャ)周期Mを2としたGOP構成で、MPE
Gエンコード記録する場合を想定して、追い越し発生の
様子を見てみる。
【0051】図3は、入力チャネル数=8、GOP構成
N=3&M=2とした場合の、各入力チャネルの画像メ
モリ書き込みシーケンスのタイミングを例示している。
【0052】図3の図解は、入力チャネルの切り替え周
期(間欠記録周期)をTcとして、横軸(x軸)に時間
軸をとり、縦軸(y軸)で各チャネルの書き込みシーケ
ンスタイミングを表している。図3は、入力チャネルC
H−1で最初のBピクチャを書き込むタイミングを原点
とする、第4象限エリアのグラフである。
【0053】ある1つのチャネルに注目すると、1GO
P内の同一ピクチャデータがフレームバッファに書き込
まれて(書き込み時間は1フレーム期間相当)保持され
る周期Tgは、 Tg=L×N×Tc となる。
【0054】各チャネル毎のデータの更新タイミングポ
イントの軌跡を式であらわすと、 ・書き始めポイントの軌跡 y=−x …直線1 ・書き終わり(新データの書き始め)ポイントの軌跡 y=−x+Tg …直線2 で表される直線の一部分になる。
【0055】さて、データを読み出す場合は、各チャネ
ル単位でGOPが構成されるようにバッファをアクセス
することになるから、N=3、L=8であれば、CH−
1(Bピクチャ)→CH1(Iピクチャ)→CH1(P
ピクチャ)→CH−2(Bピクチャ)→CH2(Iピク
チャ)→CH2(Pピクチャ)→、………、CH−8
(Bピクチャ)→CH8(Iピクチャ)→CH8(Pピ
クチャ)というような順序で画像データの読み出しが行
われる。
【0056】そこで、今度は書き込み時と同じ間欠周期
で各フレームデータを読み出すことを想定し、各チャネ
ル毎の読み出しタイミングを図3上にプロットしてみ
る。
【0057】そうして得られたものが、図4(a)の図
である。但し、CH−8(Bピクチャ)に対する「書き
込み開始−読み出し開始タイミングの位相差Td」を、
ここではTd=15Tcとしている。
【0058】このように読み出しタイミングをプロット
したエリアBの最外形(図4(a)の点P1、Q1、P
2、Q2で囲まれたエリアの外縁)は、平行四辺形とな
る。
【0059】この平行四辺形B内のエリアにある全プロ
ット点が、前記直線1と直線2およびy=0とy=Tg
で囲まれた平行四辺形Aのエリア内にあれば、原理的に
は、追い越し(新データの読み出し)は発生しない。
【0060】図4(a)では、図中黒丸で示すCH−6
(Bピクチャ)、CH−7(Bピクチャ)、CH−8
(Bピクチャ)の3フレームで上記平行四辺形Aのエリ
アを逸脱しており、この3フレームでは前記追い越しが
発生してしまう(メモリからの読み出しデータが時系列
的に不連続になる)ことを示している。
【0061】上述したメモリ書込/読出時のデータ追い
越しを防ぐためには、図4(a)の平行四辺形Aのエリ
アから逸脱する黒丸ポイントも確実にカバーできるよ
う、さらに倍のメモリ容量を用意して、それらのメモリ
群のリード・ライトアクセスを交互に切り替えてやる方
法が考えられる。しかし、この方法は大容量メモリを必
要とし、大きなコストアップとなってしまう。
【0062】書き込み時と同じ間欠周期で各フレームデ
ータを読み出した場合、前記追い越しが生じる可能性が
あることは以上述べた通りである。
【0063】このことは、見方を変えると、記録フレー
ム周期に対し、読み出し速度を上げることができれば、
図4(b)に例示するように平行四辺形Bは時間軸方向
(x軸方向)に圧縮され、平行四辺形Bが平行四辺形A
の中に入るようになる可能性を示唆している。
【0064】たとえば、1/8間欠記録であれば、8フ
レームに1回しか記録動作をしないのだから、残りの7
フレームの時間をすべて読み出し区間とすることができ
る。そうすれば、クロックレートをあげることなく、
「書込速度」に対する「読出速度」の速度比(以後、こ
の速度比をαで表す)を、見かけ上7倍にすることがで
きる。
【0065】換言すれば、上記追い越しを防ぐために
は、αを大きくとれるように、間欠記録間隔をある程度
広げればよい、ということになる。
【0066】監視用途の場合、監視カメラの設置場所や
監視対象にもよるが、長時間記録モードを使用する場合
が多く、必然的に間欠記録の時間間隔が広くなる。この
ため、監視用途のタイムラプスレコーダでは、間欠記録
の時間間隔を広くとることにより、前記αを大きくとる
ことが可能となる。つまり、この発明のエンコーダ(限
られた容量の画像メモリでもってフレーム間圧縮を効率
良く行うエンコーダ)は、とくにタイムラプス用途に適
用することにより、前記追い越しを防ぐ(結果的にはG
OP内の映像データの相関性が崩れるのを防ぎ、高いフ
レーム間圧縮効率を確保する)という効果をもたらすよ
うになる。
【0067】図4(a)(b)の図解上で前記追い越し
が生じない条件は、次のように表現することもできる。
すなわち、この追い越し無し条件は、図4(a)の四辺
形Aにおいて左右の辺をそれぞれTc分(各入力チャネ
ルの切替周期分)だけ図形の内側(x軸方向)に平行移
動して新たな四辺形をA*を定め、この四辺形A*中に
図4(b)に示すように四辺形Bの各ポイントが納まる
ようなαの条件を求めることと等価である。
【0068】ここで、各入力チャネルの切替周期Tcを
考慮して新たな四辺形をA*を定めたのは、以下の理由
による。すなわち、GOP再構成用に使用するバッファ
メモリとして、現状では容量的な面からSDRAMが最
も有望と考えられる。しかし、SDRAMはデュアルポ
ートRAMではないので、一般的にはライト動作とリー
ド動作をフレーム単位でタイムシェアリングすることに
なる。このため、各読み出しタイミングと書き込みタイ
ミングが端点で重複しないよう、1Tc分のマージンを
設定した方がよいことになる。
【0069】つまり、GOP再構成用画像メモリをSD
RAMにより構成した場合、四辺形Aより小さなエリア
の四辺形A*を想定し、この四辺形A*内に前記四辺形
Bが収まるように前記αを設定すれば、実際面で、前記
追い越しが生じることを確実に防止できる。その結果と
して、互いに相関性のない複数チャネルの映像を多重化
した映像データに対するフレーム間圧縮を、高効率で行
うことができるようになる。
【0070】さて、前記追い越し(あるいは追い越さ
れ)を起こさない条件を図的解法で求める際に注目すべ
きは、図4(a)の平行四辺形Bにおいて、入力チャネ
ルCH−1のGOP最後のピクチャを読み出すタイミン
グポイントP1と、入力チャネルCH−LのGOPの先
頭ピクチャを読み出すタイミングポイントP2である。
【0071】もしP1が平行四辺形A*を図中左下側に
逸脱すれば、1周期前の古いデータを読み出すことにな
る。逆にP2が平行四辺形A*を図中右上側に逸脱すれ
ば、新しすぎるデータを読み出してしまうことになる。
【0072】入力チャネルCH−1最終ピクチャの読み
出し開始ポイントP1の座標P1(x,y)は、 P1(x,y)→ x=Td+(N−1)×Tc/α, y=(1−N)×L×Tc …式(1) となる。この点P1が、直線y=−(x−Tc)上を移
動するとすれば、 Td=Tc×{(N−1)×(L−1/α)+1} …式(2) という関係式が導かれる。さらに、入力チャネルCH−
L先頭ピクチャのリード開始ポイントP2の座標P2
(x,y)は、 P2(x,y)→ x=Td+(L−1)×N×Tc/α, y=−(L−1)×Tc) …式(3) となり、点P2が、直線y=−(x+Tc)+Tgより
下にあることが、追い越しを起こさないための条件とな
る。
【0073】ここで、点P2のx座標を上式[y=−
(x+Tc)+Tg]に代入すれば、y=−Tc{(L
−1)×N/α+1}+Tg−Tdとなるから、 −Tc{(L−1)×N/α+1}+Tg−Td >
−(L−1)×Tc の条件式より、αを求めると、 α > (L×N−2N+1)/(2L−3) …式(4) という関係式が求まる。
【0074】すなわち、N(GOP内のピクチャ数)
と、L(カメラ入力チャネル数)から、式(4)に基づ
いて決まる、α(メモリ読み出し倍速比)を満たすよう
な、間欠記録間隔(リフレッシュレート)を設定し、さ
らに式(2)からTd(CH−1(B)の書き込み開始
−読み出し開始タイミングの位相差)を満たすようにメ
モリ制御をしてやればよい。
【0075】上記N、Lおよび最小α(メモリ読み出し
倍速比)の関係を式(4)に基づいて得た結果をまとめ
たものが、図5のテーブル図である。
【0076】図5は、入力チャネル数LおよびGOP構
成ピクチャ数Nをパラメータとして、画像メモリの書込
/読出における、記録に対する読み出し速度比(α)の
数値例を示している。
【0077】たとえば、GOPを構成するピクチャ数N
を15、最大カメラ接続数Lを8とすると、 α=7、Td=111×Tc と計算できる。
【0078】α=7を確保するための、最小間欠記録周
期は、α+1=8フレームとなる。
【0079】図5ではαの値を有効数3桁で算出した場
合を示しているが、実際の使用面では、αの有効数は、
使用状況により適宜、1桁(最小間欠記録周期が9フレ
ーム以下の場合)、2桁(最小間欠記録周期が10〜9
9フレームの場合)あるいは3桁(最小間欠記録周期が
100〜999フレームの場合)とすることができる。
【0080】図6は、GOP再構成を行う画像メモリの
具体的なアクセスタイミングの一例を示している。
【0081】この例では、GOP内のピクチャ数Nが1
5で全カメラチャネル数Lが8の場合において、120
ピクチャ分(=N×L)の画像データを画像メモリに書
き込んだあとに、再度先頭アドレスに戻って間欠的な書
込動作(図中WR)を継続しつつ、かつ先頭アドレスの
書き込みからTd後にメモリ読み出しが開始される。そ
して、120ピクチャ分を読み終えるまで、8フレーム
のうち書き込み期間以外の7フレームはバースト的に読
み出すことが継続される。
【0082】図7は、この発明の一実施の形態に係るタ
イムラプスレコーダ用ビデオエンコーダの構成を説明す
るブロック図である。この例では、監視用ビデオカメラ
群10は異なる場所に設置された8台の監視用ビデオカ
メラCH1〜CH8により構成されている。
【0083】8台のビデオカメラCH1〜CH8それぞ
れからのビデオ信号は、スイッチャ部20(アナログビ
デオスイッチング回路;一種のアナログマルチプレク
サ)に入力される。スイッチャ部20は、所定の間欠記
録周期(図3または図4(a)のTc)で順次カメラ入
力チャネルを切り替え、この切り替えにより時間軸方向
に多重化(CH1、CH2、CH3、…、CH8の順に
多重化)されたアナログビデオ信号をビデオデコーダ2
に供給する。
【0084】ビデオデコーダ22は、入力されたアナロ
グビデオ信号をデジタル化し、GOP再構成が行われる
前のデジタル映像データを、メモリ・リード/ライト・
コントローラ24に送る。コントローラ24は、送られ
てきたデジタル映像データを画像メモリ26に書き込む
(画像メモリライト)。画像メモリ26の書込モード/
読出モードは、コントローラ24からのメモリR/W制
御信号により設定される。
【0085】画像データ読出時は、コントローラ24は
メモリR/W制御信号を読出モードに設定する。そし
て、MPU28からコントローラ24へ間欠モード情報
および読出/書込タイミング位相情報(図6のTd)が
与えられると、コントローラ24は、前述した「追い越
し」が生じないようなタイミングで、GOPの再構成を
しながら、画像メモリ26からデータの読み出しを行う
(画像メモリリード)。その結果、図2に例示したよう
な、各GOP内が同一チャネルのカメラ画像データで構
成された映像データ(GOP再構成後の映像データ)
が、コントローラ24からMPEGエンコーダ30に転
送される。
【0086】MPEGエンコーダ30は、転送されてき
たGOP単位の映像データ(各GOP内のデータは同一
カメラからのビデオ情報だけなので、フレーム間の相関
性が高い)を、MPU28からの間欠制御信号に基づい
て、エンコードする。こうして効率よくフレーム間圧縮
が施されたMPEGビットストリームが、タイムラプス
レコーダ用ビデオエンコーダ100から出力される。
【0087】エンコーダ100から出力されたMPEG
ビットストリームは、このエンコーダ100と一体化さ
れた図示しないデジタルレコーダ(たとえばDVD−R
AMレコーダ)によりタイムラプス記録される。あるい
は、エンコーダ100から出力されたMPEGビットス
トリームは、このエンコーダ100から離れた場所に設
置された図示しないデジタルレコーダ(DVD−RA
M、DVD−RW、D−VHSなど)に、IEEE13
94シリアルバス、パーソナルコンピュータで用いられ
るUSBなどを介して転送され、その遠隔設置レコーダ
によりタイムラプス記録される。
【0088】MPU28は、入力カメラチャネル数L、
GOP内ピクチャ数N、トータル記録時間(または間欠
記録の間隔)が設定されると、式(4)、図5に関連し
て前述した方法でα(映像データ列の書込速度に対する
読出速度の比)を決定し、これを間欠モード情報として
メモリ・リード/ライト・コントローラ24に送るよう
になっている。
【0089】図8は、図7のエンコーダの動作の一例を
説明するフローチャートである。このフローチャートの
処理は、図7のMPU28のファームウエアおよびメモ
リ・リード/ライト・コントローラ24のファームウエ
アにより実行できる。
【0090】まず、図7のMPU28により、以下に例
示するような方法で、α=4が算出される(ステップS
T10)。
【0091】この例では、前提条件として、入力カメラ
チャネル数Lが4に設定され、GOPを構成するピクチ
ャ数Nが9に設定されている場合を想定している。
【0092】この入力カメラチャネル数Lは、この発明
に係るビデオエンコーダが組み込まれたタイムラプス機
器のユーザ設定項目として、ユーザがマニュアルで設定
できる。この場合、物理的なカメラ設置台数がたとえば
16台あっても、ユーザは必ずしもL=16に設定しな
ければならない理由はない。実際に監視用途に使用した
いカメラが、たとえばCH1、CH3、CH7の3台で
あれば、L=3とマニュアル入力できる。一方、物理的
なカメラ設置台数を越える数値、たとえばL=25がマ
ニュアル入力されたときは、Lの値は物理的なカメラ設
置台数=16に設定される。
【0093】あるいは、入力チャネルの同期信号の有無
をチャネル毎に判定し、同期信号が検知されたチャネル
の合計数を入力カメラチャネル数Lとして自動設定する
こともできる。この場合、物理的なカメラ設置台数がた
とえば16台あっても、同期信号を含むビデオ信号を出
力している稼働状態にあるカメラがたとえば9台しかな
ければ、L=9に自動設定される。
【0094】また、GOPの構成ピクチャ数Nは、余り
小さくすると圧縮効率の面で不利になってくるので(N
=1ではJPEGと変わらなくなる)、実用面から、N
はたとえば9以上とされる。なお、Iピクチャあるいは
Pピクチャの周期をMとしたとき、Nの値はMの倍数に
選ばれる(たとえば、タイムラプス記録しない通常のN
TSCビデオのMPEGエンコードまで含めて考えれ
ば、M=0.5秒の場合、Nの値は、Mの30倍に当た
るN=15とすることができる)。
【0095】ただし、図5の例示から分かるように、入
力数Lが同一の場合(たとえばL=4)、GOP内ピク
チャ数Nが大きくなるにしたがって、画像メモリへの書
き込みに対する読み出しの速度比αが大きくなる。αが
大きくなるということは、一定時間内に画像メモリへ書
き込まれる情報量よりもその時間内に画像メモリから読
み出される情報量を多くできるということである。これ
を別の視点で捉えれば、画像メモリから所定量の情報読
み出しを完了したあと次に情報読み出しを行うまでの間
に読み出しを休止できる時間が長くなるということでも
ある。つまり、αが大きくなるということは、タイムラ
プス記録における間欠時間が長くなることに相当する。
【0096】タイムラプス記録における間欠時間が長く
なると、ある画像を記録してから次の画像が記録される
までの間(情報記録がなされない期間)が長くなり、時
間軸方向でみた情報の解像度が低くなる。時間軸方向で
みた情報の解像度が低いと、動きの早い被写体の記録情
報量が少なくなり、監視目的では問題が生じることがあ
る。そこで、時間軸方向でみた情報の解像度(これはリ
フレッシュレートという用語で表現することもでき、リ
フレッシュレートが高ければ記録画質も改善される)が
重要視されるときは、αを小さくするためにGOP内ピ
クチャ数Nを小さくした方が有利となる。
【0097】すなわち、GOP内ピクチャ数Nは、リフ
レッシュレート/画質と圧縮効率/タイムラプス記録時
間とのトレードオフ条件となる。リフレッシュレート/
画質と圧縮効率/タイムラプス記録時間のいずれを重要
視するかは、ユーザが決めることができる。すなわち、
ユーザがどちらを重要視するかによって、ユーザがNの
値をマニュアル設定できる。
【0098】あるいは、使用媒体の種類(DVD−RA
MかD−VHSか等)、所望の連続記録時間(8時間か
24時間か等)、使用カメラの解像度(352×240
ドットか720×480ドットか等)その他の諸条件か
ら、最適の仕様バランスが得られるように、GOP内ピ
クチャ数Nをタイムラプス機器設計時に予め設定し、使
用媒体の種類、所望の連続記録時間などの諸条件とGO
P内ピクチャ数Nとを一義的に関連付けておいてもよ
い。
【0099】具体的には、複数カメラ入力情報を含むM
PEGビットストリームを特定媒体(DVD−RAMな
ど)にタイムラプス記録する場合、見かけ上のトータル
記録時間(6時間記録の媒体にタイムラプス記録するこ
とにより見かけ上24時間の記録を行うなど)が最優先
される場合がある。この場合、ある一定のビットレート
で許容可能な画質を維持する(つまりその画質を得るた
めの圧縮率を維持する)ためには、必然的に、間欠記録
間隔(リフレッシュレート)が制限される(間欠記録間
隔を狭くできない)ことになる。
【0100】このときは、上記リフレッシュレートを満
足するαの値から、GOP内ピクチャ数Nの値を決める
という手順になる。このような手順に従いNが決定され
るモードを、リフレッシュレート優先モードという。
【0101】一方、MPEGビットストリームを通信/
伝送媒体(ビデオ信号用の同軸ケーブル配線、IEEE
1394シリアルバスなど)を介してリアルタイムで監
視する場合などでは、リフレッシュレートよりも(ある
いは記録時間よりも)画質水準を確保することが優先さ
れることも想定される。
【0102】このような画質優先の使用例では、入力カ
メラチャネル数LおよびGOP内ピクチャ数Nを先に決
めてから、リフレッシュレート(具体的には上記αの
値)を決めるという手順になる。このような手順に従い
αが決定されるモードを、画質優先モードという。
【0103】図8のステップST10では、画質優先モ
ードにおいて、L=4、N=9を前提条件としている。
そして、図5のL=9列とN=4の行の交点から求まる
α=3.80の値(画像メモリにおける書込速度に対す
る読出速度の倍速数)から、実用面ではαを有効数1桁
で扱うものとして、α=4としている。
【0104】αの値が決まると、間欠記録周期(図7の
スイッチャ部20の切替周期)Tcおよび図8の処理の
前提条件であるL=4、N=9を前述した式(2)に適
用することにより、「書き込み開始−読み出し開始タイ
ミングの位相差」Tdの値が算出される(ステップST
12)。
【0105】L=4、N=9の条件下でα=4が満足さ
れる場合の具体例として、1/6間欠モードが設定され
る(ステップST14)。ここで「1/6間欠」とは、
6フレームに1回の割合で1フレーム分の画像が画像メ
モリに取り込まれることを意味する。もちろん、この発
明は、「1/n間欠」モードにおける“n”の数値を
“6”に限定するものではない。
【0106】上記「1/6間欠モード」における図7の
ハードウエア構成の動作は、図9を参照して後述する。
【0107】MPU28は、ステップST10〜ST1
4の処理で得た情報(α、Td、L、Nなど)をコント
ローラ24に送る。すると、コントローラ24は、送ら
れてきた情報(α、Td、L、Nなど)に基づいて、後
述する図9(a)に例示されるような間欠制御用基準タ
イミング信号をMPU28に返す(ステップST1
6)。
【0108】このとき、コントローラ24は、スイッチ
ャ部20に対して、所定のタイミング(後述する図9
(a)に例示されるカメラ切り替えタイミング)で切り
替えを指示する。このスイッチャ切り替え指示と並行し
て、コントローラ24は、画像メモリ26に対してビデ
オデコーダ22からの映像データを書き込み、画像メモ
リ26からGOP再構成をしながら(前述した追い越し
が生じないように)画像データの読み出す(ステップS
T20)。
【0109】GOP再構成後の映像データはMPEGエ
ンコーダに送出される(ステップST22)。
【0110】一方、MPU28は、ステップST16で
得た間欠制御用基準タイミング信号(図9(a))に基
づいて、MPEGエンコーダ間欠制御信号をMPEGエ
ンコーダ30に送る(ステップST18)。このMPE
Gエンコーダ間欠制御信号は、再構成されたGOPのデ
ータをMPEGエンコーダ30に送るタイミング(たと
えば図9(g)のメモリ読み出しタイミング)を示すも
ので、MPEGエンコーダ30はこのMPEGエンコー
ダ間欠制御信号を受け取ったときにMPEGエンコード
を行い、MPEGエンコードされたビットストリームを
図示しないタイムラプスレコーダに転送するようになっ
ている。
【0111】なお、ステップST18のMPEGエンコ
ーダ30の間欠制御におけるエンコード動作とエンコー
ド休止との間隔は、前記αに対応している。
【0112】図8のステップST18〜ST22の処理
は、図7のタイムラプスレコーダ用ビデオエンコーダ1
00を利用したタイムラプス記録が行われている間は、
継続実行される。
【0113】なお、図7のMPU28の処理能力が高い
ときは、スイッチャ部20、ビデオデコーダ22、メモ
リコントローラ24、画像メモリ26および/またはM
PEGエンコーダ30の機能を、MPU28のソフトウ
エア(ファームウエア)で実現することも可能である。
【0114】また、図7のビデオエンコーダ100の全
体機能を1以上のLSIに集積化し、エンコーダチップ
(あるいはチップセット)としてパーツ販売する実施の
形態も可能である(この場合は、たとえば、MPEGビ
ットストリームを外部出力するIEEE1394I/F
もLSIに組み込むことができる)。
【0115】図9は、図8の説明で述べた「L=4、N
=9の条件下でα=4を満たす場合」における画像メモ
リ26へのアクセスタイミング(1/6間欠モードでの
入力切替、画像のメモリ取り込み、GOP再構成)を例
示している。
【0116】まず、図7のスイッチャ部20では、間欠
周期切替信号(周期はTc)によって、4台のカメラチ
ャネルが、CH1、CH2、…、CH4、CH1、CH
2、…、CH4、〜CH1、CH2、…、CH4と、6
フレーム時間(周期はTc)毎に順次切り替えられる
(図9(a)(b))。
【0117】切り替えられたカメラ映像信号(アナログ
ビデオ信号)は、ビデオデコーダ22に入力され、デジ
タルビデオ信号(デコードデータ)に変換される(図9
(c))。
【0118】その際、各チャネル間のビデオ信号は基本
的に非同期のため(つまり各カメラは各々独自に動作し
独自のタイミングで同期信号を発生している)、ビデオ
デコーダ22の引き込み安定性を考慮して、たとえば切
替後1フレーム時間以後の最初のフレーム画像(たとえ
ば図9(c)において、カメラCH1の先頭イを除くC
H1のフレーム画像)を画像メモリ26に取り込むよう
にしている。
【0119】また、カメラ切替と各カメラのビデオ信号
のフレーム切替とは必ずしも同期関係にはないので、カ
メラ切替時の最終フレーム(たとえば図9(c)におい
て、カメラCH1の末尾ロのフレーム画像)は完結して
いないことも想定する必要がある。
【0120】これらのことから、この実施の形態では、
あくまで一例として、α=4の場合に、「1/4間欠」
でなく「1/6間欠」のモードで説明している(なお、
前段にFIFOバッファを設けた場合は、α=4でも
「1/5間欠」モードとすることが可能である)。
【0121】図9(c)のデコードデータは、図9
(d)に例示するようなタイミングで、画像メモリ26
に書き込まれる。なお、このデコードデータが画像メモ
リ26に書き込まれるタイミングは、使用されるビデオ
デコーダ22の性能によって異なるため、個々のシステ
ム毎に調整される。
【0122】GOPを再構成するための画像メモリ読み
出しシーケンスにおいて、図9(e)(f)は画像メモ
リ26に対する書き込み/読み出しを等速で行う場合
(α=1)を例示し、図9(g)(h)は画像メモリ2
6に対する書き込み/読み出しをα倍の高速で行う場合
(α=4)を例示している。
【0123】この例では、GOP再構成後は、 GOP1→[CH1の画像データCH−1(1)、CH
1の画像データCH−1(2)、CH1の画像データC
H−1(3)、…CH1の画像データCH−1
(9)]; GOP2→[CH2の画像データCH−2(1)、CH
2の画像データCH−2(2)、CH2の画像データC
H−2(3)、…CH2の画像データCH−2
(9)]; GOP3→[CH3の画像データCH−3(1)、CH
3の画像データCH−3(2)、CH3の画像データC
H−3(3)、…CH3の画像データCH−3
(9)]; GOP4→[CH4の画像データCH−4(1)、CH
4の画像データCH−4(2)、CH4の画像データC
H−4(3)、…CH4の画像データCH−4
(9)]; GOP5→[CH1の画像データCH−1(1)〜CH
1の画像データCH−1(9)]; GOP6→[CH2の画像データCH−2(1)〜CH
2の画像データCH−2(9)]; GOP7→[CH3の画像データCH−3(1)〜CH
3の画像データCH−3(9)]; GOP8→[CH4の画像データCH−4(1)〜CH
4の画像データCH−4(9)]; ……………………… というように、GOP単位で各入力チャネルの画像デー
タがまとまって、画像メモリ26から読み出される。
【0124】図9(e)(f)の例は、1フレーム分の
画像データが書き込まれたあとに1フレーム分の画像デ
ータが読み出されるという、等速読み出しの場合を示し
ている。この場合は、書き込み開始−読み出し開始タイ
ミングの位相差Tdをどのような値に設定しても、画像
メモリ26に既に書き込まれた先行データの読み出し時
に、その後に書き込まれた新データが読み出される「追
い越し」が生じる恐れがある(この点に関しては、図4
その他を参照して説明済み)。
【0125】しかしながら、例示したような1/6間欠
モードを採用すれば、画像メモリ26に非同期でデータ
書き込みがなされる可能性のある区間(1フレーム〜2
フレーム区間)以外の4フレーム区間においてデータ読
み取り(バーストリード)が可能となるから、前記「追
い越し」を防ぐためのメモリエリアを余分に用意しなく
ても、前記「追い越し」を防ぐことができる。すなわ
ち、書き込み開始−読み出し開始タイミングの位相差T
dの後に上記バーストリードを行うことで、画像メモリ
26を最小限のメモリ容量で構成しながら、前記「追い
越し」を防止しつつ、複数のカメラ入力画像データの再
構成を実現できる。
【0126】以上述べたように、タイムラプス記録にお
ける間欠記録のすきまを利用してメモリ読み出しアクセ
スを書き込み周期に対して見かけ上早めることで(これ
は前記αを1よりも大きな値に設定することで達成でき
る)、GOP内ピクチャ数がNであり入力カメラ台数が
L台以下であれば、最小限N×L分の容量を持つ画像バ
ッファメモリを用意するだけで、前記追い越し(あるい
は追い越され)の発生を防ぎながら、相関性の高い画像
データだけでGOPが構成されるようなGOP再構成を
行うことが可能になる。
【0127】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0128】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、映像内容に相関性のない複数映像入力を多重化して
タイムラプス記録する用途において、フレーム間圧縮効
率の低下を最小限にくい止め、相対的に少ない容量の媒
体に相対的に長時間のタイムラプス記録ができるように
機能する、タイムラプス記録用ビデオエンコーダを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEGストリームにおけるGOPの基本構成
を例示する図。
【図2】GOP再構成後の各GOPの内容を例示する
図。
【図3】各入力チャネルの画像メモリ書き込みシーケン
スのタイミングを例示する図。
【図4】GOP再構成が行われる画像メモリの読み出し
タイミングと追い越しの発生例を説明する図。
【図5】入力チャネル数LおよびGOP構成ピクチャ数
Nをパラメータとして、画像メモリの書込/読出におけ
る、書き込みに対する読み出し速度比(α)の数値例を
示すテーブル図。
【図6】画像メモリのアクセスタイミングの一例を説明
する図。
【図7】この発明の一実施の形態に係るタイムラプスレ
コーダ用ビデオエンコーダの構成を説明するブロック
図。
【図8】図7のエンコーダの動作の一例を説明するフロ
ーチャート図。
【図9】画像メモリのアクセスタイミングの他例を説明
する図。
【符号の説明】
10…監視用ビデオカメラ群;CH1〜CH8…個々の
ビデオカメラ;20…スイッチャ部;22…ビデオデコ
ーダ;24…メモリ・リード/ライト・コントローラ;
26…画像メモリ(GOP再構成のワークエリア);2
8…マイクロコンピュータ(制御用ファームウエアが書
き込まれたROMを内蔵したMPU);30…MPEG
エンコーダ;100…タイムラプスレコーダ用ビデオエ
ンコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/32 H04N 5/91 K 7/18 5/92 H 7/137 Z Fターム(参考) 5C053 FA12 FA22 GB29 GB37 KA03 KA08 LA01 5C054 EA07 GA01 HA18 5C059 LB07 MA00 MA05 PP05 PP06 PP07 RA06 RB14 SS11 TA03 TA07 TB03 TC24 UA02 UA34 UA38 5D044 AB07 BC02 CC04 DE12 DE14 DE22 EF03 GK04 GK08 GK12 HL14 JJ06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数チャネルの映像入力ソースを所定のタ
    イミングで順次切り替えてチャネルシーケンスの映像デ
    ータ列を出力するスイッチャと;前記スイッチャからの
    映像データ列を、画像メモリに書き込むメモリ書込手段
    と;前記複数チャネルの映像入力ソースそれぞれについ
    て同一チャネルの入力ソースが同一のデータグループに
    まとまるように前記画像メモリ上の映像データ列を再構
    成し、再構成された映像データを前記画像メモリから読
    み出すメモリ読出手段と;前記画像メモリからの再構成
    された映像データを、フレーム間圧縮を含む所定の圧縮
    方法を用いて所定フォーマットの圧縮データにエンコー
    ドするエンコーダと;前記エンコーダに対し、映像信号
    のフィールドまたはフレーム単位でのエンコード動作
    と、フィールドまたはフレーム単位の周期以上の期間で
    のエンコード休止とを、交互に繰り返えさせるエンコー
    ダ間欠制御手段とを備えたことを特徴とするタイムラプ
    ス記録用ビデオエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記フレーム間圧縮を含む所定の圧縮方
    法はMPEG規格に基づく圧縮方法であり、前記同一チ
    ャネルの入力ソースをまとめた前記データグループがM
    PEG規格において記述されるグループオフピクチャで
    あることを特徴とする請求項1に記載のビデオエンコー
    ダ。
  3. 【請求項3】 前記メモリ書込手段による前記画像メモ
    リへの間欠書込アクセス期間以外は、前記メモリ読出手
    段によるメモリ読出アクセス期間とすることで、書込ア
    クセスに対する読出アクセス速度を見かけ上高めるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のビデオエンコーダ。
  4. 【請求項4】 前記スイッチャに入力される前記映像入
    力ソースのチャネル数をLとし、前記グループオフピク
    チャを構成するピクチャ数をNとしたときに、これらの
    パラメータLおよびNに基づいて前記画像メモリに対す
    る前記映像データの読出タイミングが制御されることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記
    載のビデオエンコーダ。
  5. 【請求項5】 前記スイッチャに入力される前記映像入
    力ソースのチャネル数をLとし、前記グループオフピク
    チャを構成するピクチャ数をNとし、前記画像メモリへ
    の前記映像データ列の書込速度に対する読出速度の比を
    αとたときに、前記エンコーダ間欠制御手段における前
    記エンコード動作とエンコード休止との間隔に前記αが
    対応し、前記αを所定の値に設定したことに対応して前
    記Nの値を定めるように構成したことを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のビデオエン
    コーダ。
  6. 【請求項6】 前記スイッチャに入力される前記映像入
    力ソースのチャネル数をLとし、前記グループオフピク
    チャを構成するピクチャ数をNとし、前記画像メモリへ
    の前記映像データ列の書込速度に対する読出速度の比を
    αとたときに、前記エンコーダ間欠制御手段における前
    記エンコード動作とエンコード休止との間隔に前記αが
    対応し、前記Lおよび前記Nの値が設定されてから前記
    αの値を定めるように構成したことを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれか1項に記載のビデオエンコ
    ーダ。
  7. 【請求項7】 前記エンコーダによりエンコードされた
    圧縮データを記録する記録装置をさらに備えたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載
    のビデオエンコーダ。
  8. 【請求項8】 前記スイッチャ、メモリ書込手段、メモ
    リ読出手段、エンコーダ間欠制御手段のうち、少なくと
    も1つ以上のものを集積回路化し、この集積回路単位で
    製造販売可能に構成したことを特徴とする請求項1ない
    し請求項7のいずれか1項に記載のビデオエンコーダ。
  9. 【請求項9】複数チャネルの映像入力ソースのチャネル
    数をLとし、MPEGのグループオフピクチャを構成す
    るピクチャ数をNとしたときに、前記LおよびNの値か
    ら画像メモリへのデータ書込速度に対する読出速度の比
    αを求め;前記LおよびNの値が与えられた条件下で得
    られた前記αから、nフレームに1回の割合で1フレー
    ム分の画像データを前記画像メモリに取り込むことを示
    す1/n間欠間隔を設定し;前記1/n間欠間隔で前記
    画像メモリに取り込まれた画像データを読み出す際に、
    各々の前記グループオフピクチャが同一チャネルの前記
    映像入力ソースのデータで構成されるように、前記グル
    ープオフピクチャの再構成が行われることを特徴とする
    MPEGエンコード前のデータ生成方法。
  10. 【請求項10】 前記LおよびNの値が与えられた条件
    下で得られた前記αおよび前記複数チャネルの映像入力
    ソースの切替周期に基づいて、前記画像メモリにおける
    書き込み開始から読み出し開始までのタイミングの位相
    差Tdを求め、この位相差Tdと、前記L、Nおよびα
    の値に基づいて、前記グループオフピクチャの再構成が
    行われたデータに対するMPEGエンコードを間欠的に
    行うタイミングを求めるように構成されたことを特徴と
    する請求項9に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007048349A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Sony Corp 光ディスク、光ディスク記録装置及び光ディスク記録方法
CN113810596A (zh) * 2021-07-27 2021-12-17 荣耀终端有限公司 延时摄影方法和装置

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