JP2002016153A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JP2002016153A
JP2002016153A JP2000197800A JP2000197800A JP2002016153A JP 2002016153 A JP2002016153 A JP 2002016153A JP 2000197800 A JP2000197800 A JP 2000197800A JP 2000197800 A JP2000197800 A JP 2000197800A JP 2002016153 A JP2002016153 A JP 2002016153A
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forming
insulating film
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substrate
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JP2000197800A
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Tsunetoshi Arikado
経敏 有門
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フラッシュメモリ・セルの素子の信頼性の向上
及び動作特性の向上を図る。 【解決手段】Si基板101上に、シリコン熱酸化膜1
02を形成する工程と、熱酸化膜102上に、シリコン
窒化膜103を形成する工程と、素子形成予定領域にS
i基板101が露出する溝104を形成する工程と、溝
104の底面のSi基板101上に、エピタキシャル成
長により単結晶シリコン膜105を形成する工程と、単
結晶シリコン膜105の表面にトンネル熱酸化膜106
を形成する工程と、前記溝104内に多結晶シリコン1
07を埋め込み形成する工程と、シリコン窒化膜103
を選択的に除去する工程と、多結晶シリコン膜107の
表面にゲート間絶縁膜108を形成する工程と、ゲート
間絶縁膜108上に制御ゲートとなる多結晶シリコン膜
109を形成する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ートを有する不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
に関わる。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、フローティングゲ
ートとコントロールケートの2つのゲートを有し、フロ
ーティングゲート内に電荷を注入して情報を蓄える記憶
装置である。携帯電話やメモリカードなど広い需要に支
えられ、今後益々大容量化が進むものと期待されてい
る。現在、0.25μm世代の技術を用いた製品が市販
されているが、今後、0.1μm台に突入することは明
らかである。
【0003】0.1μm世代のフラッシュメモリを実現
するためのセルが提案されている。現在提案されている
0.1μm世代のフラッシュメモリ・セルの製造方法
を、図7を参照して説明する。
【0004】先ず、図7(a)に示すように、シリコン
基板701を酸化してシリコン熱酸化膜(トンネル酸化
膜)702を形成し、その上に減圧化学気相成長法(L
PCVD法)により多結晶シリコン膜(フローティング
ゲート)703、シリコン酸化膜704順次堆積する。
そして、シリコン酸化膜704上に、素子領域及び素子
分離領域を定義するために、リソグラフィ技術を用いて
素子分離領域に開口706を有するレジストパターン7
05を形成する。
【0005】次いで、図7(b)に示すように、反応性
イオンエッチング法により、レジストパターン705を
マスクとしてシリコン酸化膜704、多結晶シリコン膜
703およびシリコン熱酸化膜702をエッチングす
る。レジストパターン705をプラズマアッシング法に
より除去した後、シリコン酸化膜704をマスクとして
シリコン基板701のエッチングを行い、凹部707を
形成する。
【0006】次いで、図7(c)に示すように、洗浄処
理を行った後、酸素雰囲気中、850℃で酸化し、凹部
707内に露出する多結晶シリコン膜703及びシリコ
ン基板701の表面に膜厚10nmのシリコン酸化膜
(不図示)を形成する。次に、LPCVD法によりシリ
コン酸化膜708を再び堆積する。LPCVD法により
堆積されたシリコン酸化膜708には、凹部707中央
部に必ず鬆が入る。
【0007】次いで、図7(d)に示すように、化学機
械研磨法(CMP)を用いて、多結晶シリコン膜703
が露出するまでシリコン酸化膜708研磨を行った後、
極めて希釈したふっ酸溶液を用いてシリコン酸化膜70
8のエッチング(リセスエッチング)を行い、多結晶シ
リコン膜703の側壁を露出させる。
【0008】シリコン酸化膜708のリセスエッチング
の際、凹部中央部に鬆が入っているために、シリコン酸
化膜708の中央部が凹む。さらに、側壁に接する部分
では膜質が悪くてエッチングされやすい。
【0009】次いで、図7(e)に示すように、ゲート
間絶縁膜709を堆積し、さらに、その上にコントロー
ルゲート用の多結晶シリコン膜710を堆積して、コン
トロールゲートが形成され、フラッシュゲート・セルが
形成される。
【0010】上述したプロセスでは、最初にトンネル酸
化膜を形成する。その後、素子分離領域を形成するため
のドライエッチングや酸化膜の埋め込み工程などが行わ
れる。深い素子分離領域を埋め込むために高密度プラズ
マCVDなどが一般に使用される。そのため、トンネル
酸化膜がプラズマ中の荷電粒子により損傷を受け、信頼
性を損なうという問題点があった。
【0011】また、この方法でセルを形成した場合、素
子分離領域の酸化膜をリセスエッチングして多結晶シリ
コン膜を出させる。リセスエッチングのバラツキがゲー
ト間絶縁膜の面積に変動を与え、それがひいては、カッ
プリング比(トンネル酸化膜とゲート間絶縁膜との容量
比)のバラツキに直結する。カップリング比がばらつく
と、素子の動作特性がバラツキ、歩留まりや信頼性が低
下するという問題点がある。フラッシュメモリの動作原
理上、チップ内でカップリング比が一定に揃っているこ
とが必要なのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、トン
ネル酸化膜がプラズマ中の荷電粒子により損傷を受け、
素子の信頼性を損なうという問題点があった。
【0013】また、素子分離絶縁膜の表面に凹凸が存在
するために、カップリング比がばらつき、素子の動作特
性のバラツキ、歩留まりや信頼性の低下が生じるという
問題点があった。
【0014】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、トンネル絶縁膜の質の
向上を図ると共に、カップリング比の均一化を図り、素
子の信頼性の向上及び動作特性の向上を図りうる不揮発
性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。 (1)本発明に係わる不揮発性半導体記憶装置は、半導
体基板と、この半導体基板上に形成された凸状の単結晶
半導体層と、この単結晶半導体層の周囲の前記半導体基
板上に形成され、表面がほぼ平坦な素子分離絶縁膜と、
前記単結晶半導体層上に形成されたトンネル絶縁膜と、
このトンネル絶縁膜上に形成され、前記半導体基板の主
面に平行な断面積が前記単結晶半導体層の断面積とほぼ
等しいフローティングゲートと、このフローティングゲ
ート上に形成されたゲート間絶縁膜と、このゲート間絶
縁膜上に形成された制御ゲートとを具備してなる不揮発
性半導体記憶装置。
【0016】本発明の好ましい実施態様を以下に記す。
前記素子分離絶縁膜の上面は、前記単結晶半導体層上面
より高く、且つ前記フローティングゲート上面より低い
こと。前記ゲート間絶縁膜は、表面がほぼ平坦な前記素
子分離絶縁膜上に形成されていること。前記半導体基板
はシリコン基板であり、且つ前記素子分離絶縁膜はシリ
コン熱酸化膜であること。半導体基板はシリコン基板で
あり、前記凸状の素子領域の側面に接する素子分離絶縁
膜は窒素を含む絶縁膜であること。
【0017】(2)本発明に係わる不揮発性半導体記憶
装置の製造方法は、表面が平坦な半導体基板上に、堆積
或いは熱酸化により絶縁層を形成する工程と、前記絶縁
膜上に、該絶縁層と異なる材料からなる被覆層を形成す
る工程と、前記絶縁層及び被覆層の素子形成予定領域に
前記半導体基板が露出する溝を形成し、素子領域を定義
する工程と、前記溝の底面に露出する半導体基板上に、
エピタキシャル成長により、表面が前記絶縁層の表面よ
り低い単結晶半導体層を形成する工程と、前記単結晶半
導体膜上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記溝内
にフローティングゲートを埋め込み形成する工程と、前
記被覆膜を選択的に除去する工程と、前記フローティン
グゲート上にゲート間絶縁膜を形成する工程と、前記ゲ
ート間絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを含む。
【0018】本発明の好ましい実施態様を以下に記す。
前記半導体基板はシリコン基板であり、前記絶縁層の形
成は前記シリコン基板を熱酸化して行われること。前記
半導体基板はシリコン基板であり、前記絶縁層の形成は
前記シリコン基板を熱酸化して行われ、且つ前記被覆層
の形成はシリコン窒化膜を堆積して行われること。前記
フローティングゲートの形成工程は、前記溝内にアモル
ファスシリコンを埋め込み形成する工程と、熱処理によ
り前記アモルファスシリコンを結晶化させる工程とを含
むこと [作用]本発明は、上記構成によって以下の作用・効果
を有する。本発明によれば、トンネル酸化膜を先に形成
し、その後に素子分離領域を形成する従来プロセスの場
合、トンネル酸化膜が素子分離領域を形成するための反
応性イオンエッチングや絶縁膜のプラズマCVDなどプ
ラズマ工程を経るために、荷電粒子による損傷、例え
ば、トラップの発生などを生じる。本発明の場合、上記
のように、先に素子分離領域を形成した後にトンネル酸
化膜を形成するため、このようなプラズマによる損傷が
なく、信頼性の高い素子を作成することが出来る。
【0019】また、従来のプロセスでは、リセスエッチ
ング時に素子分離絶縁膜の表面に凹凸が発生し、カップ
リング比がばらついていた。本発明では、平坦な半導体
基板上に堆積或いは熱酸化により素子分離絶縁膜となる
絶縁層を形成することによって、表面が平坦な素子分離
絶縁膜を形成することができ、カップリング比のばらつ
きを抑制することができる。
【0020】カップリング比は、フローティングゲート
とトンネル酸化膜の面積比に比例し、それは、多結晶シ
リコン膜の露出した高さに強く依存する。フローティン
グゲートの露出する高さは、リセスエッチング量で決定
されるのに対し、本プロセスでは、被覆層の膜厚で決定
される。堆積による膜厚制御性は、ウエットエッチング
の分布制御に比較して非常に良好であるために、本発明
のプロセスでは、原理的にカップリング比のバラツキを
抑制することが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0022】[第1実施形態]図1は、本発明の第1の
実施形態に係わる不揮発性半導体記憶装置の製造工程を
示す工程断面図である。
【0023】先ず、図1(a)に示すように、p型(1
00)シリコン基板101の表面に、1000℃にて水
素燃焼酸化により膜厚300nmのシリコン熱酸化膜
(絶縁層)102を形成する。素子分離絶縁膜となるシ
リコン熱酸化膜102の表面は、平坦なシリコン基板1
01上に形成されたので、平坦である。次に、成膜ガス
種にSiH2Cl2とNH3 を用いた減圧化学気相成長法
(LP−CVD法)により、成膜温度780℃で、シリ
コン熱酸化膜102上に膜厚30nmのシリコン窒化膜
(被覆層)103を堆積する。
【0024】次いで、図1(b)に示すように、シリコ
ン窒化膜103上に、素子領域に開口を有するレジスト
膜120を塗布形成する。そして、C38とCOガスと
を用いた反応性イオンエッチング法により、レジスト膜
120をマスクにシリコン窒化膜103とシリコン熱酸
化膜102とをエッチングし、溝104を形成する。
【0025】後工程で、シリコン基板101上に単結晶
シリコン膜のエピタキシャル成長を行うが、エピタキシ
ャル成長時に条件によってはシリコン熱酸化膜102と
の界面でいわゆるファセットが生じることがある。この
ようなファセットは、エピタキシャル成長の条件調整に
より緩和可能であるが、単結晶シリコン膜に接するシリ
コン熱酸化膜102の側面をアンモニアで窒化してシリ
コン酸窒化膜110を形成して、ファセットの生成を緩
和する。或いはシリコン熱酸化膜102の側面にシリコ
ン窒化膜を形成することにより、ファセットの形成を大
幅に緩和する次いで、図1(c)に示すように、プラズ
マアッシング法によりレジスト膜120を除去した後、
超純水で1000倍に希釈した1000:1の希釈ふっ
酸溶液を用いて、アッシング中にシリコン基板101に
形成された酸化膜を除去する。更に、このシリコン基板
101を縦型高速昇降温炉内に入れ、あらかじめ真空に
引いた後、水素を導入して圧力を1Torrに保って1
0分間950℃に加熱し、シリコン基板101の表面に
付着した自然酸化膜を除去する。次に、縦型高速昇降温
炉内を再び真空に引いて水素を排気し、温度を850℃
まで下げる。改めて縦型高速昇降温炉内にSiC122
を導入して、シリコン基板101上にシリコンのエピタ
キシャル成長を行い、溝104の底面に露出するシリコ
ン基板101の表面に単結晶シリコン膜105を形成す
る。なお、単結晶シリコン膜105の成膜条件がファセ
ット面が生じにくい条件であれば、前述したシリコン酸
窒化膜110の形成を行う必要はない。
【0026】この条件下では、シリコン基板101上に
のみエピタキシャル成長が起こり、素子分離領域にある
シリコン窒化膜103の上には、シリコン膜は堆積しな
い。このエピタキシャル成長を時間で制御することによ
って、シリコン熱酸化膜102より薄い250nmmの単
結晶シリコン膜105をエピタキシャル成長させた。単
結晶シリコン膜105の膜厚は、成長終了後、段差計を
用いて、シリコン窒化膜103と単結晶シリコン膜10
5との間の段差を測定することにより測定した。このよ
うなプロセスにより、素子領域となる凸状の単結晶シリ
コン膜をエピタキシャル成長により形成した。
【0027】次いで、図1(d)に示すように、単結晶
シリコン膜105の表面をRCA洗浄により清浄化した
後、縦型拡散炉の中に導入して、750℃での水素燃焼
酸化法により厚さ10nmのトンネル酸化膜(トンネル
絶縁膜)106を形成する。
【0028】次いで、図1(e)に示すように、成膜ガ
ス種にAsH5 とSiH4 を用いたLP−CVD法によ
り、フローティングゲートとなる、Asを添加した多結
晶シリコン膜107を膜厚40nmだけ堆積した後、多
結晶シリコン膜107をCMPによってシリコン窒化膜
103が露出するまで研磨する。
【0029】次に、図1(f)に示すように、加熱した
燐酸水溶液を用いてシリコン窒化膜103を選択的にエ
ッチングし、シリコン熱酸化膜102の表面に多結晶シ
リコン膜107が突出した形状を得る。
【0030】次いで、図1(g)に示すように、多結晶
シリコン膜107及びシリコン熱酸化膜102の表面に
ゲート間絶縁膜108を堆積する。次いで、ゲート間絶
縁膜108上に制御ゲートとなる多結晶シリコン膜10
9を堆積した後、多結晶シリコン膜をパターニングす
る。以上の工程によりフラッシュメモリ・セルが形成さ
れる。
【0031】以上の工程で形成されたフラッシュメモリ
・セルは、図1(g)に示すように、凸状の単結晶シリ
コン膜105の周囲のシリコン基板(101)上に形成
されたシリコン熱酸化膜102の表面は、平坦なシリコ
ン基板を熱酸化することにより形成されたので、ほぼ平
坦となっている。また、溝内にエピタキシャル形成され
た単結晶シリコン膜105、及び溝内に埋め込み形成さ
れた多結晶シリコン膜107のそれぞれのSi基板10
1の主面に平行な断面積はほぼ等しくなっている。
【0032】上述したフラッシュメモリ・セルの特性を
調べた。セルの特性は、セルに類似した擬似的な構造を
作成して調べた。先ず、トンネル絶縁膜であるシリコン
熱酸化膜102の特性を調べた。図2に示すような、単
結晶シリコン膜105を下部電極、トンネル酸化膜10
6をキャパシタ絶縁膜、多結晶シリコン膜107を下部
電極とするキャパシタを形成してシリコン熱酸化膜10
2の耐圧性を調べた。
【0033】図2に示すキャパシタは、図1(f)に示
した構造に対して、多結晶シリコン膜107上にレジス
トを塗布し、10μm程度の大きなパターンを形成し、
CF 4 と酸素との混合ガスを用いるドライエッチング法
により多結晶シリコン膜107のエッチングを行い、キ
ャパシタを作成した。
【0034】このキャパシタの耐圧特性を測定した。図
3(a)にこのキャパシタ耐圧初期特性を示したが、良
好な耐圧を示すことが判明した。ちなみに、参考のため
に従来プロセスで形成した酸化膜の耐圧を図3(b)に
示す。従来のプロセスで形成すると、プラズマプロセス
によるダメージのために、低い電界で破壊するキャパシ
タが僅かに存在することがわかる。以上の実施形態によ
り、本発明を用いると、酸化膜に損傷を与えることなく
フラッシュメモリ・セルを形成できることが明らかとな
った。
【0035】次に、セルのカップリング比のバラツキを
調べた。図1(c)に示した構造では、単結晶シリコン
膜105のエピタキシャル成長を途中で止めているが、
図4(a)に示すように、それをシリコン熱酸化膜10
2とシリコン窒化膜103の合計膜厚以上にエピタキシ
ャル成長させ、シリコン窒化膜103上にまで単結晶シ
リコン膜105を堆積する。このエピタキシャル成長し
た単結晶シリコン膜105をCMPによってシリコン窒
化膜103の高さまで削る(図4(a))。この後、図
4(b)に示すように、加熱した燐酸溶液中に浸漬して
シリコン窒化膜103をエッチング除去する。そして図
4(c)に示すように、試料を酸化し、表面に膜厚8n
mのシリコン熱酸化膜401を形成、続いて、リンを添
加した多結晶シリコン膜402を堆積し、パターニング
してキャパシタを形成した。
【0036】一方、従来プロセスで形成されるフラッシ
ュメモリ・セルの擬似的な製造方法の例を図5に示す。
先ず、図5(a)に示すように、シリコン基板501を
洗浄処理後酸素雰囲気中で加熱して膜厚10nmのシリ
コン熱酸化膜502を形成、この上に、ポジ型レジスト
を用いてパターンを形成し、レジストをマスクとしてシ
リコン熱酸化膜502とシリコン基板501のエッチン
グして溝を形成した。シリコン基板501をエッチング
した深さは、300nmとした。次いで、図5(c),
(d)に示すように、CVD法によりシリコン酸化膜5
03をエッチングした溝の中に埋め込みした後、CMP
を用いて平坦化した。その後、図5(d)に示すよう
に、希HF溶液中に前記基板を浸漬することにより、シ
リコン酸化膜503を100mmだけエッチングし、シ
リコン基板501の表面が凸になる形状を作成した。次
いで、図5(e)に示すように、試料を酸化し、表面に
膜厚8nmのシリコン酸化膜504を形成した後、リン
を添加した多結晶シリコン膜505を堆積し、パターニ
ングしてキャパシタを形成した。
【0037】これらのキャパシタの容量のウェーハ面内
でのバラツキを評価することにより、本発明と従来技術
とのバラツキを比較した。
【0038】図6にキャパシタ容量の分布を示す。図6
(a)は従来プロセスで形成したキャパシタの容量の分
布、図6(b)は本発明のプロセスで形成したキャパシ
タの容量の分布を示している。明らかに、本発明の方が
分布の幅が小さく、容量がそろっていることが分かる。
この実施形態は簡単のため、キャパシタを形成したが、
実際のセルを形成すれば、本発明のプロセスでは、カッ
プリング比のバラツキが小さくなることは明らかであ
る。
【0039】本実施形態によれば、先に素子分離絶縁膜
となるシリコン熱酸化膜を形成した後に、トンネル酸化
膜を形成するため、プラズマによる損傷がなく、信頼性
の高い素子を作成することが出来る。
【0040】また、平坦なシリコン基板上に熱酸化によ
り素子分離絶縁膜となるシリコン熱酸化膜を形成するこ
とによって、シリコン熱酸化膜の表面が表面が平坦とな
り、カップリング比のばらつきを抑制することができ
る。
【0041】カップリング比は、フローティングゲート
とトンネル酸化膜の面積比に比例し、それは、多結晶シ
リコン膜の露出した高さに強く依存する。フローティン
グゲートの露出する高さは、シリコン窒化膜の膜厚で決
定される。堆積による膜厚制御性は、ウエットエッチン
グの分布制御に比較して非常に良好であるために、本発
明のプロセスでは、原理的にカップリング比のバラツキ
を抑制することが可能である。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、素子分離絶縁膜を熱酸化によ
り形成したが、表面が平坦になれば、CVD法或いはス
パッタリング法等でも素子分離絶縁膜となる絶縁層を形
成することが可能である。
【0043】また、上記実施形態ではドーパントを含有
する多結晶シリコン膜107を堆積したが、無添加の多
結晶シリコン膜を堆積し、CMPの前、あるいは後でド
ーパントをイオン注入し、熱処理して活性化しても良
い。
【0044】また、パターンサイズが0.1μmのよう
に小さくなると、フローティングゲートの中に多結晶シ
リコンの粒子が3〜4個というような状態になる。粒界
を通じてドーパントがトンネル酸化膜中に侵入し、トン
ネル酸化膜の信頼性を損なうという問題が起こる。フロ
ーティングゲートが単結晶シリコンであれば、このよう
な問題が無く、信頼性の高い素子を作成することが出来
る。
【0045】このような観点からアモルファスシリコン
膜を堆積し、結晶化させる方法が考えられる。多結晶シ
リコン膜107に代わってアモルファスシリコン膜を堆
積し、その後結晶化すると、単結晶シリコン膜105の
端部から結晶化が進むために、粒径の大きな多結晶シリ
コンが生成し、近似的に、フローティングゲートを単結
晶的にすることが出来る。このようにすると、トンネル
酸化膜の信頼性の向上を図ることが出来る。また、アモ
ルファスシリコン膜の結晶化過程は、アモルファスシリ
コン膜堆積後に行っても良いし、あるいは、CMPで平
坦化した後に行っても効果は同様である。また、アモル
ファスシリコン膜への不純物のドーピングは、アモルフ
ァスシリコン膜堆積後に、AsH3 ガスを用いた気層拡
散法を用いて行うことが可能であるし、イオン注入を行
って、熱処理により活性化しても良い。
【0046】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の発明を用いると、素子分離領域を先に形成し、その後
にトンネル酸化膜を形成するために、トンネル酸化膜の
プラズマによる損傷を受けず、素子の信頼性の向上を図
ることができる。
【0048】また、素子分離絶縁膜の表面が平坦になる
ので、カップリング比のばらつきを抑制することがで
き、素子の動作特性のバラツキを抑制することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる不揮発性半導体記
憶装置の製造工程を示す工程断面図。
【図2】セルに類似した擬似的な構造であるキャパシタ
の構成を示す断面図。
【図3】キャパシタ耐圧初期特性を示す特性図。
【図4】本発明に係わるセルに類似した擬似的なキャパ
シタの製造工程を示す工程断面図。
【図5】従来のセルに類似した擬似的なキャパシタの製
造工程を示す工程断面図。
【図6】図4,図5に示す工程を経て形成されたキャパ
シタの容量の分布を示す特性図。
【図7】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示
す工程断面図。
【符号の説明】
101…シリコン基板 102…シリコン熱酸化膜 103…シリコン窒化膜 104…溝 105…単結晶シリコン膜 106…トンネル酸化膜 107…多結晶シリコン膜 108…ゲート間絶縁膜 109…多結晶シリコン膜
フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA25 AA31 AB02 AB09 AD60 AF07 AG02 AG10 AG21 AG26 5F032 AA34 AA44 AA46 CA17 DA03 DA53 5F083 EP02 EP27 ER22 GA21 GA22 GA30 NA01 PR03 PR12 PR25 PR33 5F101 BA07 BA13 BB02 BB17 BD35 BF03 BH02 BH03 BH11 BH14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 この半導体基板上に形成された凸状の単結晶半導体層
    と、 この単結晶半導体層の周囲の前記半導体基板上に形成さ
    れ、表面がほぼ平坦な素子分離絶縁膜と、 前記単結晶半導体層上に形成されたトンネル絶縁膜と、 このトンネル絶縁膜上に形成され、前記半導体基板の主
    面に平行な断面積が前記単結晶半導体層の断面積とほぼ
    等しいフローティングゲートと、 このフローティングゲート上に形成されたゲート間絶縁
    膜と、 このゲート間絶縁膜上に形成された制御ゲートとを具備
    してなる不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記素子分離絶縁膜の上面は、前記単結晶
    半導体層上面より高く、且つ前記フローティングゲート
    上面より低いことを特徴とする請求項1に記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記ゲート間絶縁膜は、表面がほぼ平坦な
    前記素子分離絶縁膜上に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記半導体基板はシリコン基板であり、且
    つ前記素子分離絶縁膜はシリコン熱酸化膜であることを
    特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記半導体基板はシリコン基板であり、前
    記単結晶半導体層に接する素子分離絶縁膜は窒素を含む
    絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】表面が平坦な半導体基板上に、堆積或いは
    熱酸化により絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、該絶縁層と異なる材料からなる被覆層
    を形成する工程と、 前記絶縁層及び被覆層の素子形成予定領域に前記半導体
    基板が露出する溝を形成し、素子領域を定義する工程
    と、 前記溝の底面に露出する半導体基板上に、エピタキシャ
    ル成長により、表面が前記絶縁層の表面より低い単結晶
    半導体層を形成する工程と、 前記単結晶半導体膜上にトンネル絶縁膜を形成する工程
    と、 前記溝内にフローティングゲートを埋め込み形成する工
    程と、 前記被覆膜を選択的に除去する工程と、 前記フローティングゲート上にゲート間絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記ゲート間絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを
    含むことを特徴とする不揮発性半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記半導体基板はシリコン基板であり、前
    記絶縁層の形成は前記シリコン基板を熱酸化して行われ
    ることを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記半導体基板はシリコン基板であり、前
    記絶縁層の形成は前記シリコン基板を熱酸化して行わ
    れ、且つ前記被覆層の形成はシリコン窒化膜を堆積して
    行われることを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半
    導体記憶装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008004614A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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