JP2002015784A - 電線群の端末集中スプライス - Google Patents

電線群の端末集中スプライス

Info

Publication number
JP2002015784A
JP2002015784A JP2000199686A JP2000199686A JP2002015784A JP 2002015784 A JP2002015784 A JP 2002015784A JP 2000199686 A JP2000199686 A JP 2000199686A JP 2000199686 A JP2000199686 A JP 2000199686A JP 2002015784 A JP2002015784 A JP 2002015784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wires
highly conductive
terminal
conductive resin
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000199686A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ito
賢二 伊藤
Takahiro Murata
高弘 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2000199686A priority Critical patent/JP2002015784A/ja
Publication of JP2002015784A publication Critical patent/JP2002015784A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大型な設備を要し、コストが高くなると共に
セットできる電線本数に制限のある抵抗溶接機等を用い
ないで電線群の端末のスプライス部を簡単に形成する。 【解決手段】 多数の電線群Wの端末の絶縁被覆を皮剥
ぎして露出させた芯線Wbを束ねて、上下金型30の略
円筒形状のキャビティ30a内に配置し、高導電性樹脂
Rをキャビティ30a内に注入し、芯線Wbをモールド
して端末集中スプライス部10を成形している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線群の端末集中
スプライスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用のワイヤハーネスは、多
数の電線を束ねて構成され、各電線は所要の電装品に接
続される多数のコネクタ間に複雑に接続されると共に、
電線同士の分岐接続を図るために、中間スプライスや端
末集中スプライスなされている。
【0003】多数本の電線を端末集中スプライスする場
合、図5(A)(B)に示すように、各電線wの絶縁被
覆waの端末を皮剥ぎして芯線wbを露出させ、抵抗溶
接機あるいは超音波溶接機へセットし、束ねた芯線Wb
を一括して電極2a、2b間で溶接している。また、芯
線同士が溶着された端末集中スプライス部Sの保護およ
び絶縁を図るため、図6(A)(B)に示すように、絶
縁樹脂製の保護キャップ3をかぶせ、該キャップ3より
突設したテープ巻き舌片3aと電線群Wにテープ4を巻
き付けて固定している。
【0004】これら端末集中スプライスされた電線を一
括してアース接続する場合には、スプライス接続された
電線の中から1本の電線の端末にアース端子を接続し、
該アース端子を車体に設けた固定穴にボルトとナットで
固定して車体にアース接続している。また、上記集中ス
プライスした電線群を電源と接続する場合にも、スプラ
イス接続された電線の中から1本の電線端末を電源線と
コネクタを介して端子嵌合して接続あるいは、該端子を
バスバーにボルト固定して接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た抵抗溶接機あるいは超音波溶接機を用いて溶接を行う
場合、これらの溶接機が必要であり、大型な設備を要
し、コストが高くなると共に、溶接機にセットできる電
線本数、電線の径に制限があるため、多数本の電線の抵
抗溶接を行う際に、作業性が非常に悪くなるという問題
がある。また、アースや電源に接続する場合、スプライ
スされた電線群のうちの1本の電線をアース線あるいは
電源線として用い、この電線端末にアース端子や電源接
続用端子を接続して、車体や電源線(あるいはバスバ
ー)に接続する必要があり、作業手数がかかる問題があ
る。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、抵抗溶接機等の溶接設備を用いずにスプライス部
を形成できるようにして、コストの低減を図ると共に、
アースや電源への接続を容易とすることを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、多数の電線群の端末より露出させた芯線
を束ねて高導電性樹脂でモールドしていることを特徴と
する電線群の端末集中スプライスを提供している。
【0008】このように、各電線群の端末より露出させ
た芯線を、高導電性樹脂でモールド成形すると、芯線同
士が接触すると共に、芯線同士の間に樹脂が充填されて
も、樹脂が高導電性を有するため、この高導電性樹脂を
介して芯線同士が導通されることとなる。上記のよう
に、高導電性樹脂によりモールド成形しているため、各
芯線同士の通電は接触していなくとも可能であるが、芯
線同士の接続をより確実なものとするために、予め各芯
線を束ねて接触させ、高導電性樹脂によりモールド成形
することが好ましい。
【0009】よって、露出させた端末芯線を束ねてモー
ルド成形用の金型のキャビテイ内に配置し、該キャビテ
イ内に高導電性樹脂を注入して芯線をモールドすること
により端末集中スプライス部を形成している。このよう
に、高価な設備の抵抗溶接機や超音波溶接機での溶接を
行うことなく、金型によるモールド成形でスプライス部
を形成することができる。かつ、電線の本数は抵抗溶接
機や超音波溶接機の溶接では6本程度までであるが、高
導電性樹脂によるモールドの場合、6本以上も集中スプ
ライスすることができる。
【0010】また、上記集中スプライスする電線をアー
ス接続する場合や電源線に接続する場合には、芯線をモ
ールドする高導電性樹脂部分の先端に、ボルト穴を設け
た接続片を一体的に突設している。
【0011】即ち、高導電性樹脂により、芯線をモール
ドして集中スプライス部を成形するときに、同時に、ボ
ルト穴を設けた接続片を一体的に成形している。これに
より、アース接続する場合には、上記ボルト穴にボルト
を通して車体の取付穴に固定して、集中スプライスされ
た多数本の電線を同時に車体アース接続することができ
る。
【0012】一方、電源と接続する場合には、電源側と
接続されたバスバーにボルト穴を設けておき、上記接続
片のボルト穴を、例えば、電気接続箱内のバスバーに設
けたボルト穴に連通させ、ボルトを通して締め付け固定
することにより電源側と接続している。これによりスプ
ライス接続された各電線に電源を分配することができ
る。
【0013】このように、多数本の電線を一括して直接
的にアース接続や電源接続することができる。しかも、
ボルトで固定するだけで接続可能なため、煩雑な工程が
なくなり、非常に容易にアースや電源との接続が可能と
なる。
【0014】なお、電源への接続時には、電源との接続
部分が他の導電材と接触させないために、高導電性樹脂
によりモールド成形した部分を、絶縁カバー等の絶縁材
によりカバーしている。
【0015】上記高導電性樹脂は、特開平10−237
331号、特開平11−342522号に開示されてい
るように、熱可塑性樹脂中で、銅、ニッケル、鉄等から
なる金属繊維を混入させたものと、鉛フリーハンダ(低
融点半田)とCu粉等の低融点合金を分散させた導電性
樹脂組成物からなる。
【0016】導電性の金属繊維が配合される熱可塑性樹
脂としては、プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、変
性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ
アミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド、
ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルサルフォン等の樹脂を単独あるいはブ
レンドして用いることが可能であり、特にアクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂が好適に用いられる。
【0017】上記熱可塑性樹脂に混合して分散させると
共にネットワーク状に接合させる低融点合金は、融点が
100℃以上、好ましくは200℃以上で、射出成形時
に溶融する合金を使用され、Sn−Pb系、Sn−Ag
−Pb系、Sn−Bi系、Sn−Bi−In系、Bi−
Pb系、Bi−Sn系、Sn−Cu系、Sn−Cu−N
i−P系、Sn−Ag系、Sn−Bi−Pb系、Sn−
In系のものが挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(A)(B)は、本発明に係る
電線群の端末集中スプライスの第1実施形態を示す。
【0019】多数の電線群Wの端末の絶縁被覆を皮剥ぎ
して露出させた芯線Wbを束ねて、上下金型30の略円
筒形状のキャビテイ30a内に配置し、前述の高導電性
樹脂Rをキャビテイ30a内に注入し、内部に配置され
た芯線Wbをモールドしている。これにより芯線Wbと
高導電性樹脂部分Rとからなる端末集中スプライス部1
0が成形される。この端末集中スプライス部10は、略
円筒形状であり、高導電性樹脂Rにより芯線Wbを完全
に覆っていると共に、芯線Wb同士の間に隙間がある場
合には、この隙間に高導電性樹脂が充填されている。
【0020】上記のように、端末集中スプライス部20
で互いに接続された電線は、それぞれ、図1(C)に示
すように、各コネクタC1、C2、C3に接続され、回
路の分岐が図られる。
【0021】図2(A)(B)は第2実施形態を示す。
この第2実施形態では、端末集中スプライス部20にア
ース接続用あるいは電源接続用の接続片22を一体成形
で設け、該接続片22にボルト穴21を設けている。
【0022】上記端末集中スプライス部30を成形する
上下金型40のキャビテイには、図2(A)に示すよう
に、それぞれ半円筒溝41の一端から浅底の段差部42
を設け、段差部42の中心から円筒状の突起部43を設
けている。
【0023】図2(A)に示すように、下型の半円筒溝
41に多数の電線端末から露出させた芯線Wbを束ねて
配置し、この状態で、上型を型締めし、キャビテイに高
導電性樹脂Rを注入して芯線をモールド成形している。
【0024】上記金型40を用いて成形された端末集中
スプライス部20は高導電性樹脂部分Rにより芯線Wb
を完全に被覆した略円筒形状の部分に、高導電性樹脂部
分Rからなる接続片22が突出し、その先端にボルト穴
21が設けられた形状となる。
【0025】上記端末集中スプライス部20でスプライ
ス接続された電線をアース接続する場合は、図3に示す
ように、スプライス部20の接続片22に設けたボルト
穴21より車体50に設けた取付穴51へボルトBを通
し、車体50の裏面側に固定しているナット(図示せ
ず)に締め付け固定している。これにより、電線群Wは
端末集中スプライス部20の高導電性樹脂部分R、ボル
トBを介して車体50にアース接続される。
【0026】このように、高導電性樹脂により、芯線W
bをモールドし、端末集中スプライス部20を成形する
際に、ボルト穴21を設けた接続片22を一体的に成形
しているため、接続片22をボルトBを通して車体に締
結するだけで直接的にアース接続が可能となる。
【0027】図4は端末集中スプライス部20を電源へ
接続する場合を示し、電源と接続されたバスバー60の
取付穴61にボルトBを介して接続片22を固定してい
る。この場合、端末集中スプライス部20を絶縁カバー
25で覆い、絶縁処理を施している。
【0028】このように、接続片22をバスバー60に
接続すると、高導電性樹脂部部分Rを介して各電線の芯
線端末に電源が分配され、これら電線群Wの先端をコネ
クタC1〜C3にそれぞれ接続することにより、電源が
負荷側へと供給される。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、各電線群の端末より露出させた芯線を、高導
電性樹脂でモールド成形し、各芯線を結束して接続する
ことにより、抵抗溶接機や超音波溶接機で溶接を行うこ
となく、これら電線の端末スプライス処理を図ることが
できる。よって、抵抗溶接機、超音波溶接機のような大
がかりな設備を必要とせず、電線本数や径の制限を受け
ずに芯線同士の導通接続ができ、コスト削減を図ること
ができる。
【0030】また、高導電性樹脂により、ボルト穴を設
けた接続片を一体的にモールド成形すると、端末集中ス
プライスした多数の電線をを一括して、直接的にアース
接続あるいは電源接続を行うことができる。しかも、ボ
ルトで固定するだけで、導通可能なため、煩雑な工程が
なくなり、非常に容易にアースまたは電源との接続が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の端末集中スプライス
を示し、(A)はスプライスの方法を示す図、(B)は
(A)のA−A線断面図、(C)は導通処理構造を示す
図である。
【図2】 本発明の第2実施形態の端末集中スプライス
を示し、(A)はスプライスの方法を示す図、(B)は
(A)のB−B線断面図である。
【図3】 端末集中スプライス部のアース接続状態を示
す斜視図である。
【図4】 端末集中スプライス部の電源接続状態を示す
斜視図である。
【図5】 従来の溶接による端末集中スプライス部の形
成工程を示す図面である。
【図6】 (A)(B)は従来例を示す図である。
【符号の説明】
W 電線群 Wb 芯線 R 高導電性樹脂 10、20 端末集中スプライス部 21 ボルト穴 22 接続片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の電線群の端末より露出させた芯線
    を束ねて高導電性樹脂でモールドしていることを特徴と
    する電線群の端末集中スプライス。
  2. 【請求項2】 上記芯線をモールドする高導電性樹脂部
    分の先端にボルト穴を設けた接続片を一体的に突設して
    いる請求項1に記載の電線群の端末集中スプライス。
JP2000199686A 2000-06-30 2000-06-30 電線群の端末集中スプライス Withdrawn JP2002015784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000199686A JP2002015784A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 電線群の端末集中スプライス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000199686A JP2002015784A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 電線群の端末集中スプライス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002015784A true JP2002015784A (ja) 2002-01-18

Family

ID=18697668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000199686A Withdrawn JP2002015784A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 電線群の端末集中スプライス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002015784A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101019779B1 (ko) 2003-07-04 2011-03-04 엘지전자 주식회사 냉장고용 접합 조인트 부재 및 이를 이용한 와이어 하우징
JP2014164902A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Sumitomo Electric Industrial Wire & Cable Inc コネクタ付きケーブルおよびケーブル集合体
US9601838B2 (en) 2013-04-10 2017-03-21 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Splice for gathering ends of electric wire bundle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101019779B1 (ko) 2003-07-04 2011-03-04 엘지전자 주식회사 냉장고용 접합 조인트 부재 및 이를 이용한 와이어 하우징
JP2014164902A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Sumitomo Electric Industrial Wire & Cable Inc コネクタ付きケーブルおよびケーブル集合体
US9601838B2 (en) 2013-04-10 2017-03-21 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Splice for gathering ends of electric wire bundle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6858804B2 (en) Cable-enrolling conductive thin-film sheet and manufacturing method thereof
US6264510B1 (en) Laser-welded bus bar structure
US9623815B2 (en) Wire harness with exterior member
WO2012118046A1 (ja) バスバーセット及びその製造方法
JP2000268893A (ja) 複数のシールド線のアース接続構造
JP2018185898A (ja) 電線およびワイヤハーネス
JP2002015784A (ja) 電線群の端末集中スプライス
JP2001307559A (ja) 配線材および該配線材の接続構造
US4325760A (en) Method of making a cable splice
JP2002142327A (ja) 電線のシールド構造
JP3978318B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JP3946464B2 (ja) ワイヤハーネスおよびその製造方法
JP3501074B2 (ja) 回路体および該回路体を収容したジャンクションボックス
JP3460664B2 (ja) 回路体および該回路体を収容したジャンクションボックスのアース接続構造
JPH03501310A (ja) ケーブル用電気コネクタ組立体
JP2002010440A (ja) プロテクタ
JP4016608B2 (ja) 回路体および該回路体を備えた自動車用ジャンクションボックス
JP3506094B2 (ja) ジャンクションボックスの内部回路と電線との接続構造
JP2002017018A (ja) 電線のスプライス構造
JP3508681B2 (ja) ジャンクションボックスの内部回路の接続構造
JP3174270B2 (ja) 電線とフラットケーブルの接続コネクタ及びその製造方法
JP3697947B2 (ja) ワイヤハーネスへの電気部品固定方法
JP2000188018A (ja) ワイヤハーネスにおける電線接続構造
JP3503561B2 (ja) ジャンクションボックス
JPH031462A (ja) 電線の分岐接続方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904