JP3697947B2 - ワイヤハーネスへの電気部品固定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車に配索されるワイヤハーネスへの電気部品固定方法に関し、特に、電気部品をワイヤハーネス幹線へ固定するためのテープ巻き工程を従来と比較して単純化するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に配索されるワイヤハーネスには、その幹線から分岐した支線端末にジョイントコネクタ、ダイオード付きコネクタ等を嵌合するコネクタ部が取り付けられており、これらコネクタを導通検査が必要な電気部品を接続している場合、導通機を上記コネクタに嵌合して導通検査した後に、電気部品を支線と共に幹線に固定する必要がある。
【0003】
上記導通検査が必要な電気部品および該電気部品と接続した支線をワイヤハーネス幹線に固定する方法は図3に示す工程で行われていた。即ち、図3(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台1上で布線治具2A、2B、2C…に電線群Wを通して布線した後、図3(B)に示すように、まず、幹線W−1の電線群にテープ3を巻き付けて結束する。其の際、導通検査が必要なジョイントコネクタ接続用のコネクタ4を接続した支線W−2が分岐した位置でも幹線W−1の電線群にはテープ3を巻き付けている。また、支線W−2の電線群には部分的にテープ5を巻き付けている。このように幹線W−1および支線W−2の電線群をそれぞれテープ3、5を巻き付けて結束した後に、図3(C)で示すように、コネクタ4に導通機6を嵌合して導通検査を行う。ついで、図3(D)に示すように、上記コネクタ4にジョイントコネクタ8を嵌合する。ついで、一体化したコネクタ4およびジョイントコネクタ8と支線W−2とを幹線W−1に倒す。最後に、図3(E)に示すように、一体化したコネクタ4とジョイントコネクタ8と幹線W−1とにテープ7を巻き付けて固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記方法でジョイントコネクタ等の電気部品をワイヤハーネスの幹線に固定する場合、幹線W−1をテープ3で結束した後に、さらに、ジョイントコネクタ6等の電気部品を幹線W−1にテープ7で巻き付けて固定しているため、幹線W−1にはテープ巻きが2度なされる。このように、従来の方法では、テープ巻き工程が多く、作業手数がかかると共に、テープ使用量が多くなり、コスト高になる問題がある。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、テープ巻き作業の回数を減少すると共に、テープ使用量を減少することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線端末に導通検査が必要な電気部品が接続されており、該電気部品を支線と共に幹線に固定する方法であって、
幹線の電線群のテープ巻きよる結束工程では、上記電気部品が接続された支線が分岐する布線治具を挟んだ両側の布線治具の間の幹線の電線群にテープ巻きによる結束を行わず、
上記支線端末に接続された電気部品を導通検査した後に、該電気部品に相手型電気部品を嵌合して取り付け、その後、これら嵌合した電気部品および支線を倒して上記テープ巻きされていない幹線の電線群に重ね、ついで、
上記テープ巻きされていなかった幹線の電線群を、一方の布線治具から他方の布線治具へとテープ巻きして結束していき、該テープ巻きの途中で、上記支線および電気部品が幹線の電線群に重ねられた箇所では、幹線の電線群と共に上記支線および電気部品をテープ巻して、幹線の電線群の結束と電気部品の幹線への固定とを同時に行うことを特徴とするワイヤハーネスへの電気部品固定方法を提供している。
【0007】
上記方法では、電気部品を幹線に固定するテープ巻き作業を、幹線の電線群を結束するためのテープ巻き作業と兼ねて行っているため、従来のように、電気部品固定用のテープ巻きを別個に行う必要はなく、よって、テープ巻き作業工程を減らすことができる。また、幹線の電線群にテープが2重巻きされることはないため、テープ使用量も減らすことができる。
【0009】
上記支線端末に接続され、導通検査が必要な電気部品としては、ジョイントコネクタ、ダイオード付きコネクタと嵌合されるコネクタ等がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明方法によりワイヤハーネスW/Hの幹線W−1にテープ巻き固定されたジョイントコネクタ10を示す。該ジョイントコネクタ10を端末に接続した支線W−2とジョイントコネクタ10とは、幹線W−1の電線群を結束するテープ11により、幹線の電線群と共に巻き付けられて、幹線W−1に固定されている。
【0011】
上記ジョイントコネクタ10の固定方法は図2(A)乃至(D)に示す工程で行っている。即ち、まず、図2(A)に示すように、従来と同様に、ワイヤハーネス組立作業台1上で布線治具2A、2B、2C…に電線群Wを通しながら布線する。この時、導通検査が必要なジョイントコネクタと嵌合するコネクタ12を端末に接続した支線W−2の電線群は幹線W−1の電線群と布線治具2Bで分岐させ、コネクタ受け治具2Dでコネクタ12を引っかけて保持する。
【0012】
ワイヤハーネスを構成する電線群を布線治具で支持して布線を終了すると、図2(B)に示すように、幹線W−1の上流端側から電線群にテープ15を巻き付けて、幹線の電線群を結束していく。該幹線結束用のテープ巻き工程において、支線W−2を分岐させた布線治具2Bを挟んで位置する両側の布線治具2Aと2Cの間(即ち、2A−2B−2Cの間)の幹線W−1の電線群はテープ15による結束を行わない。即ち、幹線W−1の電線群を結束するために巻き付けていくテープ15が布線治具2Aに達するとテープ15を一旦切って、テープ巻きを中断し、布線治具2Cより下流側に向かって幹線W−1の電線群にテープ15を巻き付けて結束していく。
【0013】
上記テープ15による幹線W−1の結束が終了した後に、図2(C)に示すように、治具2Dに引っ掛けているコネクタ12に導通機6を嵌合して導通テストを行う。この導通テストを合格したコネクタ12に対して、図2(D)に示すように、ジョイントコネクタ10を嵌合して取り付ける。
【0014】
その後、図2(E)に示すように、嵌合して一体化したコネクタ12およびジョイントコネクタ10と、コネクタ12を端末に接続した支線W−2とを幹線W−1に倒しこみ、テープ巻きされていない幹線W−1の電線群にコネクタ12、ジョイントコネクタ10、支線W−2を重ね合わせる。
【0015】
ついで、図2(F)に示すように、布線治具2Aから布線治具2Bを通り布線治具2Cに達するテープ巻きされていない幹線W−1の電線群に対して、布線治具2Aよりテープ11を巻き付けて結束していく。布線治具2Bの箇所に達すると、幹線W−1の電線群と支線W−2の電線群が重なっているため、これら電線群にまとめてテープ11を巻き付けて結束する。ついで、一体化されたコネクタ12とジョイントコネクタ10が幹線W−1の電線群と重なっているため、これらもまとめてテープ11で巻き付けて、幹線W−1の電線群の結束とコネクタ12、10の幹線への固定を同時に行う。さらに、其の際、ジョイントコネクタ10の先端にはテープ11の半分幅を必ず巻き付けて、ジョイントコネクタ10の先端が幹線W−1より外れず、幹線W−1にしっかりと固定されるようにしている。さらに、テープ巻き結束がされていない幹線W−1の電線群に対して、布線治具2Cに達するまでテープ11を巻き付けて結束する。
【0016】
なお、支線W−2が長尺で、かつ、電線量が多い場合には、部分的にテープ巻きして電線がバラケルのを防止しておいてもよい。
【0017】
上記工程により、図1に示すワイヤハーネスの幹線W−1にジョイントコネクタ10を固定した構造を形成している。この固定方法では、ジョイントコネクタ10を幹線W−1に固定する箇所では、幹線W−1のテープ巻き結束を施さず、ジョイントコネクタ10の固定時に、幹線W−1の結束と同時に幹線へのコネクタの固定を同時に行っているため、テープ巻き工程を減少することができ、かつ、テープ使用量も減少させることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、幹線の電線群の結束のためのテープ巻きを利用して幹線から分岐した支線端末のジョイントコネクタ等の電気部品を幹線に固定できるため、電気部品を幹線に固定するためのみに行うテープ巻き工程を無くすことができ、作業を簡単に出来ると共に、無駄なテープの使用を無くし、コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】 (A)乃至(F)は本発明の固定方法を示す図面である
【図3】 (A)乃至(E)は従来の固定方法を示す図面である。
【符号の説明】
2A〜2C 布線治具
6 導通機
10 ジョイントコネクタ
11、15 テープ
12 コネクタ
W−1 幹線
W−2 支線
Claims (1)
- ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線端末に導通検査が必要な電気部品が接続されており、該電気部品を支線と共に幹線に固定する方法であって、
幹線の電線群のテープ巻きよる結束工程では、上記電気部品が接続された支線が分岐する布線治具を挟んだ両側の布線治具の間の幹線の電線群にテープ巻きによる結束を行わず、
上記支線端末に接続された電気部品を導通検査した後に、該電気部品に相手型電気部品を嵌合して取り付け、その後、これら嵌合した電気部品および支線を倒して上記テープ巻きされていない幹線の電線群に重ね、ついで、
上記テープ巻きされていなかった幹線の電線群を、一方の布線治具から他方の布線治具へとテープ巻きして結束していき、該テープ巻きの途中で、上記支線および電気部品が幹線の電線群に重ねられた箇所では、幹線の電線群と共に上記支線および電気部品をテープ巻して、幹線の電線群の結束と電気部品の幹線への固定とを同時に行うことを特徴とするワイヤハーネスへの電気部品固定方法。
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1999
- 1999-06-02 JP JP15459899A patent/JP3697947B2/ja not_active Expired - Fee Related
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