JP2002014726A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2002014726A
JP2002014726A JP2000195872A JP2000195872A JP2002014726A JP 2002014726 A JP2002014726 A JP 2002014726A JP 2000195872 A JP2000195872 A JP 2000195872A JP 2000195872 A JP2000195872 A JP 2000195872A JP 2002014726 A JP2002014726 A JP 2002014726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不用意に計時部(時計IC)のリセットが発生
したとしても、それを正しく認識することができる電子
制御装置を提供する。 【解決手段】ECU10において、マイコン14は、I
Gスイッチ22の切り替えに伴う電源供給状態に応じて
作動又は停止する。時計IC12は、マイコン14の作
動/停止に関わらず継続的に時間を計測する。マイコン
14は、サブ電源電圧がデータ保持電圧以下に低下した
ことを表す履歴に基づいて、時計IC12のリセットの
有無を判定する。或いは、SRAM13の保持データを
チェックすることにより、時計IC12のリセットの有
無を判定する。また、マイコン14は、時計IC12の
時刻データから算出したソーク時間と、エンジン始動時
における水温センサ25の検出値とから当該水温センサ
25の故障を判定するが、時計IC12のリセット発生
時には、センサ故障判定を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子制御装置に係
り、特に、マイクロコンピュータの作動/停止に関わら
ず継続的に時間を計測する時計IC等の計時部を用いた
車載用電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば車載用電子制御装置(車載EC
U)として、内蔵する時計ICを使って時間経過を計測
し、時計ICからのデータにより、ECU電源がオフに
なっていた時間、すなわちエンジン停止時間(ソーク時
間)を算出したり、各種センサやアクチュエータの故障
発生時刻を記憶したりするものが知られている。
【0003】エンジン冷却水温検出用の温度センサにつ
いてその故障判定を例に挙げれば、エンジン冷却水温
は、エンジン停止後一定時間が経過すれば下がるもので
あり、時計ICを用いてエンジン停止中の時間経過を計
測する。そして、エンジン停止後、所定時間が経過した
時のセンサ検出値(水温)の下がり具合から水温センサ
の故障を判定するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、ECU電源がオフになっていた期間中
に時計ICへの給電が途絶えるなどして時計ICがリセ
ットされると、時計ICの時刻データに狂いが生じる。
例えば、時計ICの時刻データからエンジン停止時間
(ソーク時間)を算出した場合にその時間を誤って算出
してしまい、センサ故障判定等を適切に実施できなくな
る可能性があった。つまり、従来既存の装置では、時計
ICの時刻の正当性を確認することができないため、時
刻データに狂いが生じると、該時刻データを用いて実施
される各種制御に支障を来すおそれがあった。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、計時部(時計I
C)のリセットが不用意に発生したとしても、それを正
しく認識することができる電子制御装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、制御部は、電源スイッチの切り替えに伴う電源供給
状態に応じて作動又は停止する。計時部は、前記制御部
とは別系統の電源からの給電により動作し、前記制御部
の作動/停止に関わらず継続的に時間を計測する。また
特に、制御部は、計時部への電源供給状態を間接的又は
直接的に監視し、それにより計時部のリセットの有無を
判定する。要するに、時計IC等で具体化される計時部
は自身のリセットを判定する機能を持たないが、本発明
によれば、計時部への電源供給状態を監視することによ
り、計時部のリセットの有無を制御部にて好適に判定す
ることができる。その結果、計時部のリセットが不用意
に発生したとしても、それを正しく認識することができ
る。
【0007】請求項2に記載の発明では、前記制御部は
その起動に際して、該制御部の停止期間中に計時部がリ
セットされたかどうかを判定するので、エンジン停止中
(制御部の停止期間中)に計時部のリセットが発生した
としても、それを制御部の起動直後に認識することがで
きる。制御部の起動時において計時部のリセット判定を
行うことにより、起動当初から誤りのない各種制御が実
施できるようになる。
【0008】ここで、請求項3又は請求項4の如く、計
時部と電源を同一とし該電源からの給電により記憶内容
を保持するメモリ(スタンバイRAM等)を要件とする
ことで、計時部への電源供給状態を間接的に監視するこ
とが可能となる。
【0009】すなわち、請求項3に記載の発明では、計
時部のリセット電圧(最低作動電圧)よりも幾分高いメ
モリのデータ保持電圧をしきい値として電源電圧の低下
を監視する電子制御装置であって、制御部は、データ保
持電圧以下にメモリの電源電圧が低下したことを表す履
歴に基づいて、計時部のリセットの有無を判定する。こ
の場合、計時部のリセット電圧とメモリのデータ保持電
圧とが比較的近く、且つ「リセット電圧<データ保持電
圧」であることから、電源電圧がメモリのデータ保持電
圧以下に低下すれば、計時部のリセットが同時に発生し
た可能性が高いと考えられる。故にこのことから、計時
部のリセット判定を行うことができる。またこの場合、
スタンバイRAM等のメモリを備えるマイクロコンピュ
ータの場合は一般に、データ保持電圧をしきい値とする
電圧監視機能を予め有しており、その既存構成を用いる
ことにより、新たな構成を付加することなく本装置が実
現できる。
【0010】また、請求項4に記載の発明では、制御部
は、メモリの保持データをチェックし、そのチェック結
果から計時部のリセットの有無を判定する。この場合、
仮にメモリの保持データが破壊されたと判定されれば、
それは電源電圧がデータ保持電圧以下に低下したことに
起因すると考えられる。従って上述した通り、計時部の
リセット電圧とメモリのデータ保持電圧とが比較的近
く、且つ「リセット電圧<データ保持電圧」であること
から、上記した電圧低下時は、計時部のリセットも同時
に発生した可能性が高いと考えられる。故にこのことか
ら、計時部のリセット判定を行うことができる。
【0011】また、請求項5に記載したように、計時部
の電源電圧を検出する手段を設け、該電源電圧の検出結
果に基づいて計時部のリセットを判定するように構成す
れば、計時部への電源供給状態を直接的に監視して計時
部のリセット判定を実施することができる。例えば、計
時部の最低作動電圧又はそれよりも幾分高い電圧値をし
きい値として、電源電圧低下を監視すると良い。
【0012】請求項6に記載の発明では、エンジン停止
中の経過時間とエンジン始動時における水温センサの検
出値とから当該水温センサの故障が判定される。この場
合、計時部がリセットされたと判定される場合に、水温
センサの故障判定を禁止するので、計時部の誤った時刻
データを用いることが原因で判定結果の適正さが欠ける
といった不都合を招くことが無く、信頼性の高いセンサ
故障判定が実施できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1は、自動車に搭
載されてエンジン制御をはじめその他の制御を行う車載
用制御装置(ECU)の一例を示すブロック図である。
【0014】図1において、ECU10は、2系統の給
電路によりバッテリ21に接続されており、該ECU1
0内の電源IC11には、IGスイッチ22のオン/オ
フに応じてバッテリ電源が供給される一方、別系統にて
常時バッテリ電源が供給される。また、バッテリ21に
はスタータスイッチ23を介してスタータ装置24が接
続されている。
【0015】ECU10内の電源IC11は、メイン電
源とサブ電源(本実施の形態では共に5V程度)を生成
し出力するものであり、IGスイッチ22のオン/オフ
状態に関わらず常にサブ電源を生成すると共に、IGス
イッチ22のオン(閉鎖)に伴いメイン電源を生成す
る。このうちサブ電源が、計時部としての時計IC12
とスタンバイRAM(以下、SRAMと略す)13に供
給される。これにより、時計IC12は、IGスイッチ
22のオン/オフに関わらず継続的に時間の計測を行う
ことができる。また、SRAM13は、IGスイッチ2
2のオフ時にも記憶内容を保持することができる。
【0016】時計IC12は、水晶発振器からのクロッ
ク信号を内部で分周し、「年、月、日、時、分、秒」を
内蔵カウンタで計数する。時計IC12は、一度、日時
と時刻を設定し起動すると、電源供給が継続される限り
動き続け、その内部の値を読み込むことで正確な時刻デ
ータが得られる。
【0017】メイン電源は、制御部としてのマイコン
(マイクロコンピュータ)14とEEPROM15に供
給され、マイコン14は、メイン電源の供給に伴い起動
する。つまり、IGスイッチ22がオンになるとマイコ
ン14が動作し、同IGスイッチ22がオフになるとマ
イコン14が停止する。マイコン14は、CPUやメモ
リ等からなる周知の論理演算回路で構成されており、各
種データ演算や制御を実施する。またマイコン14は、
時計IC12の保持する時刻データを定期的に読み取
り、その時刻データを必要に応じてSRAM13に記憶
する。
【0018】水温センサ25は、エンジン冷却水の温度
を検出するものであり、その検出値はマイコン14内の
ADC(ADコンバータ)14aに取り込まれる。マイ
コン14は、水温センサ25の検出値からその時々のエ
ンジン冷却水温を検知する。また、マイコン14は、水
温センサ25の故障診断を実施し、故障発生の旨を判定
すると、故障内容を示す故障コード等をEEPROM1
5に記憶する。
【0019】次に、水温センサ25の故障判定に関わる
マイコン14の処理手順について説明する。図2は、マ
イコン起動時に実施される水温センサ25の故障判定ル
ーチンを示すフローチャートである。なお、ここで説明
する水温センサ25の故障判定は、ソーク時間(エンジ
ンを停止して車両を放置した時間)が所定時間以上とな
る場合に、エンジン始動時における水温検出値の下がり
具合から水温センサ25の故障を診断するものである。
【0020】また、マイコン14は図2の処理の他に、
図5に示す定時割り込み処理を実施する。先ず始めに図
5の割り込み処理を説明すると、例えば1秒毎に図5の
処理が起動され、ステップ401では、時計IC12の
今現在の時刻データ(現在時刻)を「前回時刻」とす
る。続くステップ402では、その前回時刻をSRAM
13に記憶する。図5の処理によれば、エンジンの通常
運転時において1秒毎に時計IC12の時刻データが
「前回時刻」としてSRAM13に記憶される。このと
き、SRAM13の前回時刻データは毎回上書きされ
る。それ故、エンジンの運転停止時(IGオフ時)に
は、最後に記憶された前回時刻データがSRAM13に
残り、当該データがエンジン停止中も保持されることと
なる。
【0021】一方で、マイコン14の起動時に図2がス
タートすると、ステップ101では、時計IC12のリ
セット判定を行う。このリセット判定は、マイコン起動
前(エンジン停止期間)において時計IC12がリセッ
トされた形跡があるか否かを判別するものであって、例
えば図3又は図4の処理に従い実施される。但し、その
詳細は後述する。
【0022】続くステップ102では、上記ステップ1
01の結果を受けて時計ICリセットが確認された否か
を判別する。時計IC12がリセットされていた場合、
後続の故障判定処理を実施することなくそのまま本処理
を終了する。また、時計IC12がリセットされてない
場合、ステップ103以降の故障判定処理を実施する。
【0023】ステップ103では、時計IC12から現
在の時刻を読み込み、続くステップ104では、前回の
エンジン停止時から今現在までの経過時間によりソーク
時間を算出する。すなわち、上記ステップ103で読み
込んだ現在時刻と、前回エンジン停止時の前回時刻(上
記図5、ステップ402のSRAM値)との差からソー
ク時間を算出する。
【0024】その後、ステップ105では、前記算出し
たソーク時間が所定時間a(例えば6時間)よりも長い
か否かを判別し、YESの場合に、続くステップ106
でその時の冷却水温(センサ検出値)が所定温度b(例
えば50℃)以上であるか否かを判別する。
【0025】所定のソーク時間が経過した時に冷却水温
(センサ検出値)が十分に低下していれば、水温センサ
25が正常であると判定できることから、ステップ10
6がNOの場合、水温センサ正常であると判定し(ステ
ップ107)、ステップ106がYESの場合、水温セ
ンサ故障であると判定する(ステップ108)。なお、
ステップ108では、水温センサ故障を表すダイアグコ
ード等がEEPROM15に記憶されると共に、故障発
生を警告するために警告灯(MIL等)が点灯される。
【0026】次に、時計IC12のリセット判定処理
(上記図2、ステップ101のサブルーチン)を図3及
び図4のフローチャートを用いて説明する。なお以下に
は、図3及び図4の各々について時計IC12のリセッ
ト判定が可能であることの根拠と同処理の手順とを順に
説明する。
【0027】先ずは図3について説明する。要するに、
上述した通りサブ電源は時計IC12とSRAM13に
供給されており、このサブ電源が所定の低電圧域まで低
下すると、時計IC12の作動に支障を来すと共に、S
RAM13において適正にデータが記憶保持できなくな
る。具体的には、図6に示すように、時計IC12のリ
セット電圧(最低作動電圧)は2.0V程度であり、サ
ブ電源電圧がリセット電圧以下になると、時計IC12
がリセットされる。また、SRAM13のデータ保持電
圧は2.5V程度であり、サブ電源の電圧がデータ保持
電圧以下になると、SRAM13のデータが破壊される
可能性が生じる。
【0028】かかる場合、時計IC12のリセットを監
視する機能は元々無いが、SRAM13は電源監視機能
を持ち、サブ電源電圧がデータ保持電圧以下になった時
にその履歴を残すことができる。そこで、時計IC12
のリセット電圧とSRAM13のデータ保持電圧とが比
較的近く、また「リセット電圧<データ保持電圧」であ
ることから、SRAM13の電源監視機能を用いてサブ
電源電圧がデータ保持電圧以下になった履歴が確認され
た場合には、時計IC12がリセットされた可能性が高
いと判断する。
【0029】例えば、図6において、サブ電源電圧が図
の丸数字1又は2のように低下する場合、何れの場合も
データ保持電圧(2.5V)を下回るため、そのサブ電
源低下の履歴がSRAM13に残ることとなる。これ
は、データ保持電圧の監視により時計IC12に対する
電源電圧低下を間接的に判定するものであるが、上記し
た各電圧値の大小関係から、時計IC12のリセットが
漏れなく判定できるようになる。
【0030】実際には、マイコン14が図3をスタート
すると、ステップ201では、SRAM13に残る履歴
から、マイコン停止中(エンジン停止中)にサブ電源低
下があったか否かを判別する。そして、サブ電源低下が
なければステップ202に進み、時計ICリセット無し
の旨を記憶した後元の図2の処理に戻る。また、サブ電
源低下があった場合、ステップ203でSRAM13を
初期化し、更にステップ204で時計ICリセット有り
の旨を記憶した後元の図2の処理に戻る。
【0031】一方、図4のリセット判定処理は、マイコ
ン起動時においてSRAM13の記憶データをチェック
することにより、時計IC12のリセットを判定するも
のである。具体的には、SRAM13に予め記憶されて
いる所定のキーワードが正しいか否かを判定する、いわ
ゆる「キーワードチェック」や、SRAM13の記憶デ
ータを真値と照合する、「ミラーチェック」等を実施す
る。かかる場合、上記のチェック結果が異常であれば、
サブ電源電圧の低下が原因でデータが破壊されたと予測
できることから、時計IC12がリセットされた可能性
も高いと判断できる。
【0032】さて実際には、マイコン14が図4をスタ
ートすると、ステップ301ではキーワードチェックを
行い、ステップ302では、ミラーチェックを行う。そ
して、ステップ301,302が共に正常(OK)であ
ればステップ303に進み、時計ICリセット無しの旨
を記憶した後元の図2の処理に戻る。また、ステップ3
01,302の何れかが異常(NG)であれば、ステッ
プ304でSRAM13を初期化し、更にステップ30
5で時計ICリセット有りの旨を記憶した後元の図2の
処理に戻る。
【0033】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。マイコン14の起動時において
時計IC12がリセットされたかどうかを判定するの
で、エンジン停止中(マイコン停止期間中)に時計IC
12のリセットが発生したとしても、それをマイコン起
動直後に認識することができる。
【0034】サブ電源電圧がデータ保持電圧以下に低下
したことを表す履歴から、時計IC12への電源供給状
態が間接的に監視されるので、時計IC12のリセット
の有無が好適に判定できる。またこの場合、SRAM1
3自身又はマイコン14は、データ保持電圧をしきい値
とする電圧監視機能を予め有しており、その既存構成を
用いることにより、新たな構成を付加することなく本装
置が実現できる。
【0035】また、SRAM13の保持データをチェッ
クすることにより、時計IC12への電源供給状態が間
接的に監視されるので、時計IC12のリセットの有無
が好適に判定できる。
【0036】時計IC12がリセットされたと判定され
る場合、水温センサ25の故障判定を禁止するので、時
計IC12の誤った時刻データを用いることが原因で判
定結果の適正さが欠けるといった不都合を招くことが無
く、信頼性の高いセンサ故障判定が実施できる。
【0037】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、水温センサ25の故
障判定に合わせて、マイコン起動時に時計IC12のリ
セット判定を実施したが、これ以外に、通常のマイコン
動作期間(エンジンの通常運転期間)において、例えば
定期的に時計IC12のリセット判定を実施しても良
い。これにより、マイコン停止期間(エンジン停止期
間)だけでなく、それ以外の場合にも時計IC12のリ
セットの有無が好適に判定できるようになる。その結
果、不用意に発生する時計IC12のリセットを正しく
認識することができる。
【0038】時計IC12の電源電圧(サブ電源電圧)
を検出する手段を設け、該電源電圧の検出結果に基づい
て時計IC12のリセットを判定するように構成しても
良い。これにより、時計IC12への電源供給状態を直
接的に監視することができ、それに応じてリセット判定
を実施することができる。例えば、時計IC12の最低
作動電圧又はそれよりも幾分高い電圧値をしきい値とし
て、電源電圧低下を監視すると良い。
【0039】上記実施の形態では、時計IC12の時刻
データを用いてソーク時間を計測し、それに基づいて水
温センサ25の故障判定を行ったが、時計IC12の用
途はこれに限定されない。例えば、各種センサやアクチ
ュエータ等、車載機器の故障判定を行う際に、故障情報
(ダイアグコード等)と共に時計IC12の時刻データ
をEEPROMに記憶する。これにより、故障発生時刻
が記憶され、故障発生の時系列が明確になる。かかる場
合、時計IC12のリセットにより時刻データに狂いが
生じ、それに気付かないことが原因で後々の故障解析に
支障を来すといった問題が解消される。
【0040】また、本発明は車載ECUに限定されず、
電源スイッチの切り替えに伴う電源供給状態に応じて作
動又は停止する制御部(マイコン)と、前記制御部とは
別系統の電源からの給電により動作し、該制御部の作動
/停止に関わらず継続的に時間を計測する計時部(時計
IC)とを備える電子制御装置に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車載用制御装置の一
例を示すブロック図。
【図2】水温センサの故障判定ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図3】時計ICのリセット判定処理を示すフローチャ
ート。
【図4】時計ICのリセット判定処理を示すフローチャ
ート。
【図5】1秒毎の割り込み処理を示すフローチャート。
【図6】実施の形態の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【符号の説明】
10…ECU、11…電源IC、12…時計IC(計時
部)、13…SRAM、14…マイコン(制御部)、2
1…バッテリ、22…IGスイッチ(電源スイッチ)、
25…水温センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 1/14 G06F 1/04 351Z Fターム(参考) 2F002 AA11 AD06 AD07 AE01 AE04 FA14 GA04 GA18 2F056 XA03 5H223 AA10 BB02 CC08 DD03 EE02 FF08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源スイッチの切り替えに伴う電源供給状
    態に応じて作動又は停止する制御部と、 前記制御部とは別系統の電源からの給電により動作し、
    前記制御部の作動/停止に関わらず継続的に時間を計測
    する計時部とを備え、 前記制御部は、計時部への電源供給状態を間接的又は直
    接的に監視し、それにより計時部のリセットの有無を判
    定することを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御部はその起動に際して、該制御部
    の停止期間中に計時部がリセットされたかどうかを判定
    する請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 【請求項3】前記計時部と電源を同一とし該電源からの
    給電により記憶内容を保持するメモリを備え、計時部の
    リセット電圧よりも幾分高い前記メモリのデータ保持電
    圧をしきい値として電源電圧の低下を監視する電子制御
    装置であって、 前記制御部は、前記データ保持電圧以下にメモリの電源
    電圧が低下したことを表す履歴に基づいて、計時部のリ
    セットの有無を判定する請求項1又は2に記載の電子制
    御装置。
  4. 【請求項4】前記計時部と電源を同一とし該電源からの
    給電により記憶内容を保持するメモリを備え、 前記制御部は、前記メモリの保持データをチェックし、
    そのチェック結果から計時部のリセットの有無を判定す
    る請求項1又は2に記載の電子制御装置。
  5. 【請求項5】前記計時部の電源電圧を検出する手段を設
    け、前記制御部は、電源電圧の検出結果に基づいて計時
    部のリセットを判定する請求項1又は2に記載の電子制
    御装置。
  6. 【請求項6】車載エンジンの冷却水の温度を検出する水
    温センサを備え、エンジン停止中の経過時間とエンジン
    始動時における水温センサの検出値とから当該水温セン
    サの故障を判定する電子制御装置であり、 前記制御部は、計時部がリセットされたと判定される場
    合に、水温センサの故障判定を禁止する請求項1〜5の
    何れかに記載の電子制御装置。
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Cited By (6)

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