JP2002013667A - 既設管路の補修工法 - Google Patents

既設管路の補修工法

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JP2002013667A
JP2002013667A JP2000195753A JP2000195753A JP2002013667A JP 2002013667 A JP2002013667 A JP 2002013667A JP 2000195753 A JP2000195753 A JP 2000195753A JP 2000195753 A JP2000195753 A JP 2000195753A JP 2002013667 A JP2002013667 A JP 2002013667A
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JP
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pipeline
existing
repairing
pipe
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JP2000195753A
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Shuichi Yagi
秀一 八木
Seita Shimizu
精太 清水
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な設備により曲部の数に関係なく新たな
管路材の引き込みが容易に行えるとともに、流量低下を
少なくすることができる既設管路の補修工法を提供す
る。 【解決手段】 既設管路1の内面に対向する面に既設管
路1の敷設方向で等間隔に形成された凹凸部2Aとこの
凹凸部2Aの内側に平滑処理された管路部2Bとを備え
た可撓性材料からなるチューブ材2を引き込み、管路の
敷設状態に応じて撓み変形させて引き込むと共に、内部
のに断面積の変化がない管路を確保することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設管の補修工法に関
し、さらに詳しくは、老朽管内に新たな管路材を引き込
むための工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設されている鋳鉄管などの金属
製管路においては、経年劣化等によって一部に腐食穴が
発生するとその部分からガスなどの漏洩を招く。そこ
で、従来では、このような箇所を対象として補修工事が
行われるが、その工事方法としては、熱可塑性の樹脂チ
ューブを内面に挿通し、工事箇所にて拡径させて内面に
樹脂チューブを貼着させる方法や、内面に樹脂ライニン
グを施すなどの方法がある。上記両方法においては、い
ずれの場合にも材料が既設管内面に接着されて一体化さ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内面に位置
する樹脂チューブや樹脂ライニング膜は内面に接触され
ているものの、接着力が低下した場合には既設管内部に
止まって管内を塞いでしまう虞がある。特に、熱可塑性
樹脂チューブを被覆する場合には、熱源としてのプロパ
ンガスを準備する必要があるばかりでなく、作業に熟練
が必要となり、作業性が悪い。しかも、管路内に流れる
ガスの近傍で熱源となる火気を使用することになり、漏
洩しているガスとの関係で作業上、危険が伴い好ましく
ない。そこで、老朽化した既設管路内に新たな管路材を
既設管路内に引き込むインサーション工法が知られてい
る。インサーション工法には、次の種類がある。第1の
工法としては、図3に示すように、既設管路P内部に熱
可塑性樹脂からなる管路材P1をU字状に折り畳んだ状
態で引き込み(図3(A)参照)、既設管路P内に引き
込まれた管路材P1内に高温蒸気を導入して膨張させる
ことにより、図3(B)に示すように、既設管路内面の
形状に倣わせるようにした工法がある。第2の工法とし
ては、図4に示すように、既設管路Pよりも小径の管路
材P2を直接既設管路P内に引き込む工法がある。
【0004】第1の工法では、既設管路内に引き込まれ
る管路材が折り畳まれて既設管路内面との接触面積を小
さくされることにより引き込み時での摺擦抵抗が小さ
く、引き込み作業が容易となる反面、蒸気圧を利用する
ことから膨張率が高くなることにより例えば、100m
m以上の口径を対象とする場合に限られ、さらには、蒸
気を供給するための設備が大がかりとなる虞がある。第
2の工法では、上述した摺擦抵抗は多くなるものの、蒸
気を用いる必要がないことから設備が簡略化できる反
面、既設管路よりも小径の管路材を用いることから流量
低下が著しくなる虞がある。さらに、80A以下の小口
径管からなる既設管路において上述した工法を適用する
場合には、既設管路の曲率半径が小さいと、引き込みに
くくなり、曲部が多くなればなるほど新たな管路材の引
き込みが難しくなる虞がある。
【0005】本発明の目的は、上記従来の既設管路の補
修工法における問題に鑑み、簡単な設備により曲部の数
に関係なく新たな管路材の引き込みが容易に行えるとと
もに、流量低下を少なくすることができる既設管路の補
修工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、既設管路内に新たな管路材
を引き込むことで既設管路の補修を行う工法であって、
上記既設管路の内面に対向する外周面には、該既設管路
の敷設方向で等間隔により形成された凹凸部が設けら
れ、該凹凸部の内側には平滑処理されて所定の内径を有
する管路部が設けられている可撓性材料からなるチュー
ブ材を上記既設管路内に挿入し、該既設管路内で上記チ
ューブ材を牽引又は押し込むことにより該既設管路内に
引き込むことを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、既設管路内に新た
な管路材を引き込むことで既設管路の補修を行う工法で
あって、上記既設管路の敷設方向に沿って等間隔で形成
された凹凸部を備え、該凹凸部が上記敷設方向で伸縮変
形可能なパイプ材を上記既設管路内に挿入し、該既設管
路の敷設区間全域に引き込まれた後、該パイプ材を上記
敷設方向に伸長もしくは圧縮変形させて内側に平滑化さ
れた管路部を構成することを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の既設管路の補修工法において、上記凹凸部は上記
既設管路の内面との接触面積を小さくした形状とされて
いることを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の既設管路の補修工法において、上記
凹凸部は上記既設管路の敷設形態に応じて屈曲変形可能
であることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1乃至4記載の発明では、既設管路の内
面に対向する面に既設管路の敷設方向に沿って等間隔で
形成された凹凸部を備えているので、既設管路の敷設形
態に応じて、特に曲部が存在している場合にはその曲部
に合わせて撓むことができる、既設管路に曲部が存在し
ていても引き込みを妨げられることがない。特に、請求
項1記載の発明では凹凸部の内側に平滑処理されて所定
の内径を有する管路部が設けられていることにより、ま
た、請求項2記載に発明では敷設方向に伸長もしくは圧
縮変形することにより内側に平滑化された管路部を確保
することができる。さらに、請求項3記載の発明では、
凹凸部が既設管路内面との接触面積を小さくした形状と
されているので、引き込み時での摺動抵抗を軽減するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を
説明するための第1実施例を示す図であり、図1(A)
において、既設管路1の内部には、チューブ材2が引き
込まれて配置される。チューブ材2は、既設管路1の内
面に対向する側に既設管路1の敷設方向に沿って等間隔
で形成された凹凸部1Aが設けられ、凹凸部1Aの内側
には平滑処理されて所定の内径を有する管路部1Bが設
けられている。チューブ材2は、ナイロンやポリエチレ
ン樹脂などの可撓性樹脂材により成形された部材であ
り、凹凸部2Aでの厚さの変化によって屈曲変形できる
ようになっている。凹凸部2Aは、既設管路1の内面と
の接触面積が小さくなる形状とされており、図1(A)
においては、波形の断面形状とすることで接触面積を小
さくしてある。既設管路1の内面に接触する位置での形
状としては、上記波形だけではなく、歯車の歯形のよう
な形状でもよく、この場合には、歯の頂面と側面との連
続部を円弧状に仕上げて、所謂、エッジが存在しない状
態とすることが好ましい。
【0012】本実施例は以上のような構成のチューブ材
2を用いて既設管路1への引き込みが行われる。引き込
み時には、チューブ材2を既設管路1の内部に挿入し、
その一端を牽引又は押し込む。チューブ材2は、既設管
路1の内面に対する凹凸部2Aでの接触面積が小さくさ
れているので、牽引又は押し込み時での摺動抵抗が低減
された状態で引き込まれる。既設管路1の途中に曲部が
存在している場合には、図1(B)に示すように、チュ
ーブ材2が曲部の形態に合わせて屈曲することができ
る。既設管路1内に引き込まれたチューブ材2は、凹凸
部2Aの内側に平滑処理された所定内径の管路部2Bが
設けられているので、断面積の変化を来すことがない。
このため、管路部2Bを流れるガスなどの流体は、その
流路の断面積変化により圧力損失を生じることがない。
この結果、流量低下を抑えることが可能になる。
【0013】次に本発明の実施形態に関する第2実施例
を図2において説明する。図2(A)において、既設管
路1の内部にはパイプ材3が引き込まれて配置される。
パイプ材3は、可撓性樹脂からなる成形部品であり、既
設管路1の敷設方向に沿って等間隔で形成された凹凸部
3Aを備えている。パイプ部材3は、敷設方向に沿って
凹凸部3Aが伸長もしくは圧縮変形することができ、こ
のため、伸長変形した場合には既設管路1の内面に沿っ
て平滑な管路を構成し、圧縮変形した場合には図2
(B)に示すように、凹凸部3A同士が折り畳まれて内
面が平滑な管路を構成するようになっている。
【0014】パイプ材3は、凹凸部3Aの変形が可能な
材質が用いられ、圧縮変形を行わせる場合にはナイロン
やポリエチレン樹脂などの可撓性樹脂が、そして伸長変
形させる場合には熱可塑性樹脂が用いられる。
【0015】本実施例は以上のような構成であるから、
パイプ材3がその一端を牽引又は押し込むことで既設管
路1内に引き込まれる。パイプ材3は、既設管路1の敷
設形態に応じて撓むことができ、曲部においても引っか
かることなく牽引又は押し込まれる。引き込まれたパイ
プ材3は、敷設方向に圧縮されると図2(B)に示すよ
うに敷設方向で凹凸部3Aが折り畳まれて収縮し、この
結果として内側が平滑化されて管路を構成する。パイプ
材3を圧縮するのに代えて伸長させる場合には、蒸気に
よって塑性変形可能な状態としたうえで一端を牽引す
る。これにより、パイプ材3は、既設管路1の内面に貼
り付いた状態とされ、内側が平滑化された管路として用
いられる。パイプ材3の圧縮もしくは伸長変形のいずれ
においても内側には平滑化された管路が構成できるの
で、内部を流れる流体の圧力損失が防がれ、流量低下を
抑えることが可能になる。
【0016】上記実施例によれば、パイプ材3を、所
謂、蛇腹構造とするだけの簡単な構成により既設管路1
の敷設形態に応じて屈曲変形させることができるので、
引き込み作業を容易化することができる。特に図1に示
した構成と違って薄肉構造ですむので、引き込み時での
牽引力あるいは押し込み力を軽減して駆動源の小型化が
図れる。
【0017】
【発明の効果】請求項1乃至4記載の発明によれば、既
設管路の内面に対向する面に既設管路の敷設方向に沿っ
て等間隔で形成された凹凸部を備えているので、既設管
路の敷設形態に応じて、特に曲部が存在している場合に
はその曲部に合わせて撓みことができ、既設管路に曲部
が存在していても引き込みを妨げられることがない。さ
らに加えて、請求項3記載の発明によれば、既設管路内
面との接触面積を小さくしているので、引き込み時の摺
動抵抗が低減される。この結果、引き込み作業を容易化
することができる。一方、既設管路の敷設形態に応じて
変形した場合でも、凹凸部の内側には平滑化された管路
部が構成されるので、断面積の変化がなく、内部を流れ
る流体の圧力損失を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による補修工法の一態様と
この工法に用いられる部材の構成を示す図であり、
(A)は直管部での状態を、(B)は曲がり部での状態
をそれぞれ示している。
【図2】本発明の第2実施例による補修工法の一態様と
この工法に用いられる部材の構成を示す図であり、
(A)は引き込み時の状態を、(B)は引き込み後の状
態をそれぞれ示している。
【図3】既設管路の補修工法に関する従来例を示す模式
図である。
【図4】既設管路の補修工法に関する他の従来例を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 既設管路 2 チューブ材 2A 凹凸部 2B 管路部 3 パイプ材 3A 凹凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設管路内に新たな管路材を引き込むこ
    とで既設管路の補修を行う工法であって、 上記既設管路の内面に対向する外周面には、該既設管路
    の敷設方向で等間隔により形成された凹凸部が設けら
    れ、該凹凸部の内側には平滑処理されて所定の内径を有
    する管路部が設けられている可撓性材料からなるチュー
    ブ材を上記既設管路内に挿入し、該既設管路内で上記チ
    ューブ材を牽引又は押し込むことにより該既設管路内に
    引き込むことを特徴とする既設管路の補修工法。
  2. 【請求項2】 既設管路内に新たな管路材を引き込むこ
    とで既設管路の補修を行う工法であって、 上記既設管路の敷設方向に沿って等間隔で形成された凹
    凸部を備え、該凹凸部が上記敷設方向で伸縮変形可能な
    パイプ材を上記既設管路内に挿入し、該既設管路の敷設
    区間全域に引き込まれた後、該パイプ材を上記敷設方向
    に伸長もしくは圧縮変形させて内側に平滑化された管路
    部を構成することを特徴とする既設管路の補修工法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の既設管路の補修
    工法において、上記凹凸部は上記既設管路の内面との接
    触面積を小さくした形状とされていることを特徴とする
    既設管路の補修工法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちの一つに記載の既
    設管路の補修工法において、 上記凹凸部は上記既設管路の敷設形態に応じて屈曲変形
    可能であることを特徴とする既設管路の補修工法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026516A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Totaku Industries Inc 管路更生管

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