JP2002013580A - ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器 - Google Patents
ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器Info
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- JP2002013580A JP2002013580A JP2000197677A JP2000197677A JP2002013580A JP 2002013580 A JP2002013580 A JP 2002013580A JP 2000197677 A JP2000197677 A JP 2000197677A JP 2000197677 A JP2000197677 A JP 2000197677A JP 2002013580 A JP2002013580 A JP 2002013580A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/02—Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means
- B60G17/021—Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means the mechanical spring being a coil spring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G15/00—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type
- B60G15/02—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring
- B60G15/06—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper
- B60G15/062—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper the spring being arranged around the damper
- B60G15/063—Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper the spring being arranged around the damper characterised by the mounting of the spring on the damper
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器の
調整ねじ部にダストや泥水等の異物の侵入を防いで、ね
じ式プリロード調整機構の劣化を阻止する。 【解決手段】 懸架用スプリング３の上方端面を支持す
るスプリングガイド４と止めナット５を軸方向に並べて
油圧緩衝器１の本体部分であるシリンダ２の外壁面に螺
挿し、これらスプリングガイド４と止めナット５を各別
毎に回転操作してスプリングガイド４により懸架用スプ
リング３の懸架力を調整しつつ、止めナット５でスプリ
ングガイド４にトルクを掛けて当該スプリングガイド４
をシリンダ２に固定すると共に、止めナット５から一体
に伸びる筒体９を用いてシリンダ２との間のねじ部分に
外部からダストが侵入するのを防ぐダストカバー７を設
けたねじ式プリロード調整機構付き自動二輪車の後輪懸
架用油圧緩衝器において、ダストカバー７の一端をシリ
ンダ２の外壁面に密着して固定すると共に、先端側を止
めナット５から一体に伸びる筒体９の外壁面に摺動可能
に密接させる。
調整ねじ部にダストや泥水等の異物の侵入を防いで、ね
じ式プリロード調整機構の劣化を阻止する。 【解決手段】 懸架用スプリング３の上方端面を支持す
るスプリングガイド４と止めナット５を軸方向に並べて
油圧緩衝器１の本体部分であるシリンダ２の外壁面に螺
挿し、これらスプリングガイド４と止めナット５を各別
毎に回転操作してスプリングガイド４により懸架用スプ
リング３の懸架力を調整しつつ、止めナット５でスプリ
ングガイド４にトルクを掛けて当該スプリングガイド４
をシリンダ２に固定すると共に、止めナット５から一体
に伸びる筒体９を用いてシリンダ２との間のねじ部分に
外部からダストが侵入するのを防ぐダストカバー７を設
けたねじ式プリロード調整機構付き自動二輪車の後輪懸
架用油圧緩衝器において、ダストカバー７の一端をシリ
ンダ２の外壁面に密着して固定すると共に、先端側を止
めナット５から一体に伸びる筒体９の外壁面に摺動可能
に密接させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車の後
輪を弾性的に振動を吸収しつつ懸架するための油圧緩衝
器に関し、さらに、詳しくは、ねじ式プリロード調整機
構を備えたこの種の油圧緩衝器における当該調整ねじ部
へのダストや泥水の侵入によるそれらの乾燥付着に伴う
詰りを効果的に防ぐことのできる改良されたダストカバ
ーの構造に関する。
輪を弾性的に振動を吸収しつつ懸架するための油圧緩衝
器に関し、さらに、詳しくは、ねじ式プリロード調整機
構を備えたこの種の油圧緩衝器における当該調整ねじ部
へのダストや泥水の侵入によるそれらの乾燥付着に伴う
詰りを効果的に防ぐことのできる改良されたダストカバ
ーの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ねじ式プリロード調整機構を備え
たこの種の油圧緩衝器としては、図３にみられるよう
に、油圧緩衝器１ｂの本体部分であるシリンダ２の外壁
面に懸架用スプリング３の一方の端面を支持するスプリ
ングガイド４と止めナット５を軸方向に並べて螺挿し、
これらスプリングガイド４と止めナット５をシリンダ２
に対し各別に回転操作してスプリングガイド４により懸
架用スプリング３の懸架力を調整しつつ、止めナット５
でスプリングガイド４にトルクを掛けて当該スプリング
ガイド４をシリンダ２に固定するようにしたものが知ら
れている。
たこの種の油圧緩衝器としては、図３にみられるよう
に、油圧緩衝器１ｂの本体部分であるシリンダ２の外壁
面に懸架用スプリング３の一方の端面を支持するスプリ
ングガイド４と止めナット５を軸方向に並べて螺挿し、
これらスプリングガイド４と止めナット５をシリンダ２
に対し各別に回転操作してスプリングガイド４により懸
架用スプリング３の懸架力を調整しつつ、止めナット５
でスプリングガイド４にトルクを掛けて当該スプリング
ガイド４をシリンダ２に固定するようにしたものが知ら
れている。
【０００３】しかも、このものにあっては、シリンダ２
に対するスプリングガイド４と止めナット５の螺合部に
ダストや泥水が入って詰まりを生じ、これらスプリング
ガイド４と止めナット５によるプリロードの調整操作が
阻害されるのを阻止するために、上記の構成に加え、ス
プリングガイド４と止めナット５から軸方向へと向って
反対向きに伸びる筒体８，９をそれぞれ形成し、かつ、
止めナット５の筒体９にダストカバー７ｂの下端部分を
嵌着して取り付けると共に、当該ダストカバー７ｂの上
端部分をシリンダ２の外周面に摺接させ、止めナット５
とシリンダ２との間からダストや泥水が侵入して乾燥付
着し、詰りを生じてスプリングガイド４や止めナット５
の回転操作を阻むのを防ぐようにしている。
に対するスプリングガイド４と止めナット５の螺合部に
ダストや泥水が入って詰まりを生じ、これらスプリング
ガイド４と止めナット５によるプリロードの調整操作が
阻害されるのを阻止するために、上記の構成に加え、ス
プリングガイド４と止めナット５から軸方向へと向って
反対向きに伸びる筒体８，９をそれぞれ形成し、かつ、
止めナット５の筒体９にダストカバー７ｂの下端部分を
嵌着して取り付けると共に、当該ダストカバー７ｂの上
端部分をシリンダ２の外周面に摺接させ、止めナット５
とシリンダ２との間からダストや泥水が侵入して乾燥付
着し、詰りを生じてスプリングガイド４や止めナット５
の回転操作を阻むのを防ぐようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そうとは言っ
ても、上記した従来例の油圧緩衝器１ｂがピストンロッ
ドを下方向けて使用する倒立型の油圧緩衝器であった場
合に、上方に向けて止めナット５に嵌着したダストカバ
ー７ｂが摺接してシールを行う相手がシリンダ２とな
り、通常、シリンダ２は、鋳造成形によって作られるの
が一般であるために真円度を得るのが難しく、所定の締
め代を与えたとしてもどうしてもその部分に隙間が生じ
る。
ても、上記した従来例の油圧緩衝器１ｂがピストンロッ
ドを下方向けて使用する倒立型の油圧緩衝器であった場
合に、上方に向けて止めナット５に嵌着したダストカバ
ー７ｂが摺接してシールを行う相手がシリンダ２とな
り、通常、シリンダ２は、鋳造成形によって作られるの
が一般であるために真円度を得るのが難しく、所定の締
め代を与えたとしてもどうしてもその部分に隙間が生じ
る。
【０００５】その結果、シリンダ２とダストカバー７ｂ
の間の隙間を充分に塞ぐことができず、その結果、走行
中に止めナット５のねじ部分から極端な場合にはスプリ
ングガイド４のねじ部分に亙りダストや泥水等が侵入し
てこれらが乾燥付着し、詰りを生じてスプリングガイド
４や止めナット５の回転操作を阻むことになる。
の間の隙間を充分に塞ぐことができず、その結果、走行
中に止めナット５のねじ部分から極端な場合にはスプリ
ングガイド４のねじ部分に亙りダストや泥水等が侵入し
てこれらが乾燥付着し、詰りを生じてスプリングガイド
４や止めナット５の回転操作を阻むことになる。
【０００６】したがって、この発明の目的は、ねじ式プ
リロード調整機構の調整ねじ部にダストや泥水等の異物
の侵入を防いで、当該ねじ式プリロード調整機構の劣化
を阻止することのできるこの種のねじ式プリロード調整
機構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器を提供する
ことである。
リロード調整機構の調整ねじ部にダストや泥水等の異物
の侵入を防いで、当該ねじ式プリロード調整機構の劣化
を阻止することのできるこの種のねじ式プリロード調整
機構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器を提供する
ことである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、懸架用スプリングの一方の端面を支持するスプリン
グガイドと止めナットを軸方向に並べて油圧緩衝器の本
体部分であるシリンダの外壁面に螺挿し、これらスプリ
ングガイドと止めナットをシリンダに対し各別に回転操
作して、スプリングガイドにより懸架用スプリングの懸
架力を調整しつつ、止めナットでスプリングガイドにト
ルクを掛けて当該スプリングガイドをシリンダに固定す
ると共に、止めナットから一体に伸びる筒体を利用して
シリンダとの間のねじ部分に外部からダストが侵入する
のを防ぐダストカバーを設けたねじ式プリロード調整機
構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器において、ダ
ストカバーの一端をシリンダの外壁面に対し密着して取
り付け、かつ、先端側を止めナットから一体に伸びる筒
体の外壁面に摺動可能に密接させることによって達成さ
れる。
は、懸架用スプリングの一方の端面を支持するスプリン
グガイドと止めナットを軸方向に並べて油圧緩衝器の本
体部分であるシリンダの外壁面に螺挿し、これらスプリ
ングガイドと止めナットをシリンダに対し各別に回転操
作して、スプリングガイドにより懸架用スプリングの懸
架力を調整しつつ、止めナットでスプリングガイドにト
ルクを掛けて当該スプリングガイドをシリンダに固定す
ると共に、止めナットから一体に伸びる筒体を利用して
シリンダとの間のねじ部分に外部からダストが侵入する
のを防ぐダストカバーを設けたねじ式プリロード調整機
構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器において、ダ
ストカバーの一端をシリンダの外壁面に対し密着して取
り付け、かつ、先端側を止めナットから一体に伸びる筒
体の外壁面に摺動可能に密接させることによって達成さ
れる。
【０００８】すなわち、上記のようにしてダストカバー
の一端をシリンダの外壁面に固定して取り付けることに
より、仮にシリンダの真円度に狂いがあったとしても、
ダストカバーの一端をシリンダの外壁面に締め付ける等
して気密に固定することができると共に、先端側を機械
加工やプレス成形により真円度を保持して作られる止め
ナットの筒体に摺接させることでこの部分の気密をも保
って、当該部分からのダストや泥水等の侵入による乾燥
付着に伴うプリロード機能の劣化をも効果的に阻止する
ことが可能になるのである。
の一端をシリンダの外壁面に固定して取り付けることに
より、仮にシリンダの真円度に狂いがあったとしても、
ダストカバーの一端をシリンダの外壁面に締め付ける等
して気密に固定することができると共に、先端側を機械
加工やプレス成形により真円度を保持して作られる止め
ナットの筒体に摺接させることでこの部分の気密をも保
って、当該部分からのダストや泥水等の侵入による乾燥
付着に伴うプリロード機能の劣化をも効果的に阻止する
ことが可能になるのである。
【０００９】また、上記のように構成してやる代わり
に、懸架用スプリングの一方の端面を支持するスプリン
グガイドと止めナットを軸方向に並べて油圧緩衝器の本
体部分であるシリンダの外壁面に螺挿し、これらスプリ
ングガイドと止めナットをシリンダに対し各別に回転操
作してスプリングガイドにより懸架用スプリングの懸架
力を調整しつつ、止めナットでスプリングガイドにトル
クを掛けてスプリングガイドをシリンダに固定すると共
に、止めナットから一体に伸びる筒体を利用してシリン
ダとの間のねじ部分に外部からダストが侵入するのを防
ぐダストカバーを設けたねじ式プリロード調整機構付き
自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器において、ダストカ
バーを伸縮可能の蛇腹状ブーツで構成すると共に、当該
蛇腹状ブーツからなるダストカバーの一端をシリンダの
外壁面に対し密着して取り付け、かつ、先端側を止めナ
ットから一体に伸びる筒体の外壁面に回転方向へと相対
変位可能に密接して取り付けることによっても同様に達
成される。
に、懸架用スプリングの一方の端面を支持するスプリン
グガイドと止めナットを軸方向に並べて油圧緩衝器の本
体部分であるシリンダの外壁面に螺挿し、これらスプリ
ングガイドと止めナットをシリンダに対し各別に回転操
作してスプリングガイドにより懸架用スプリングの懸架
力を調整しつつ、止めナットでスプリングガイドにトル
クを掛けてスプリングガイドをシリンダに固定すると共
に、止めナットから一体に伸びる筒体を利用してシリン
ダとの間のねじ部分に外部からダストが侵入するのを防
ぐダストカバーを設けたねじ式プリロード調整機構付き
自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器において、ダストカ
バーを伸縮可能の蛇腹状ブーツで構成すると共に、当該
蛇腹状ブーツからなるダストカバーの一端をシリンダの
外壁面に対し密着して取り付け、かつ、先端側を止めナ
ットから一体に伸びる筒体の外壁面に回転方向へと相対
変位可能に密接して取り付けることによっても同様に達
成される。
【００１０】すなわち、上記のようにして蛇腹状ブーツ
の一端をシリンダの外壁面に固定して取り付けることに
より、仮にシリンダの真円度に狂いがあったとしても、
ダストカバーの一端をシリンダの外壁面に締め付ける等
して気密に固定することができると共に、先端側を機械
加工やプレス成形により真円度を保持して作られる止め
ナットの筒体に摺接させることでこの部分の気密をも保
って、当該部分からのダストや泥水等の侵入による乾燥
付着に伴うプリロード機能の劣化をも効果的に阻止する
ことが可能になるのである。
の一端をシリンダの外壁面に固定して取り付けることに
より、仮にシリンダの真円度に狂いがあったとしても、
ダストカバーの一端をシリンダの外壁面に締め付ける等
して気密に固定することができると共に、先端側を機械
加工やプレス成形により真円度を保持して作られる止め
ナットの筒体に摺接させることでこの部分の気密をも保
って、当該部分からのダストや泥水等の侵入による乾燥
付着に伴うプリロード機能の劣化をも効果的に阻止する
ことが可能になるのである。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
１に基づいて説明するが、ここでは、先の図３に示す従
来例と同じ部品および部分については同符号を用いて説
明していくことにする。
１に基づいて説明するが、ここでは、先の図３に示す従
来例と同じ部品および部分については同符号を用いて説
明していくことにする。
【００１２】図１は、この発明を適用したねじ式プリロ
ードード調整機構を備えた二輪車の後輪懸架用油圧緩衝
器１の一実施の形態を示すものであって、当該油圧緩衝
器１の本体部分であるシリンダ２の外壁面には、懸架用
スプリング３の一方の端面を支持するスプリングガイド
４と止めナット５を軸方向に並べて螺挿してある。
ードード調整機構を備えた二輪車の後輪懸架用油圧緩衝
器１の一実施の形態を示すものであって、当該油圧緩衝
器１の本体部分であるシリンダ２の外壁面には、懸架用
スプリング３の一方の端面を支持するスプリングガイド
４と止めナット５を軸方向に並べて螺挿してある。
【００１３】これらスプリングガイド４と止めナット５
は、シリンダ２の外周面に設けた一連のねじ６に軸方向
へと並べて螺合し、かつ、シリンダ２に対し各別に回転
操作してスプリングガイド４により懸架用スプリング３
の懸架力を調整しつつ、止めナット５でスプリングガイ
ド４にトルクを掛けて当該スプリングガイド４をシリン
ダ２に固定するようにしている。
は、シリンダ２の外周面に設けた一連のねじ６に軸方向
へと並べて螺合し、かつ、シリンダ２に対し各別に回転
操作してスプリングガイド４により懸架用スプリング３
の懸架力を調整しつつ、止めナット５でスプリングガイ
ド４にトルクを掛けて当該スプリングガイド４をシリン
ダ２に固定するようにしている。
【００１４】以上の構成は、先に述べた図３の従来の油
圧緩衝器１ｂと同様であるが、図１に示すこの発明の実
施の形態にあっては、以下に述べるように、シリンダ２
と止めナット５との間からダストや泥水等が侵入し、こ
れらの乾燥付着による詰りでプリロード機能が劣化する
のを防ぐためのダストカバー７を次のように構成した点
で異なっている。
圧緩衝器１ｂと同様であるが、図１に示すこの発明の実
施の形態にあっては、以下に述べるように、シリンダ２
と止めナット５との間からダストや泥水等が侵入し、こ
れらの乾燥付着による詰りでプリロード機能が劣化する
のを防ぐためのダストカバー７を次のように構成した点
で異なっている。
【００１５】すなわち、図１の実施の形態にあっては、
図３の従来のものと同様に、スプリングガイド４による
プリロードの調整操作を止めナット５で確実にロックす
ると共に、これらスプリングガイド４と止めナット５に
軸方向へと向って反対向きに伸びる筒体８，９をそれぞ
れ形成し、かつ、シリンダ２の外周面に対してダストカ
バー７の上端部分を嵌着して取り付けると共に、当該ダ
ストカバー７の下端部分を止めナット５の筒体９の外周
面に摺接させ、これにより、シリンダ２と止めナット５
の間からダストや泥水等が侵入してこれらが乾燥付着
し、当該部分に詰りを生じてプリロード機能が劣化する
のを防ぐようにしたのである。
図３の従来のものと同様に、スプリングガイド４による
プリロードの調整操作を止めナット５で確実にロックす
ると共に、これらスプリングガイド４と止めナット５に
軸方向へと向って反対向きに伸びる筒体８，９をそれぞ
れ形成し、かつ、シリンダ２の外周面に対してダストカ
バー７の上端部分を嵌着して取り付けると共に、当該ダ
ストカバー７の下端部分を止めナット５の筒体９の外周
面に摺接させ、これにより、シリンダ２と止めナット５
の間からダストや泥水等が侵入してこれらが乾燥付着
し、当該部分に詰りを生じてプリロード機能が劣化する
のを防ぐようにしたのである。
【００１６】このように、ダストカバー７の上端部分を
シリンダ２の外壁面に固定して取り付けることで、仮に
シリンダ２の真円度に狂いがあったとしてもダストカバ
ー７の上端部分をシリンダ２の外壁面に締め付けて取り
付ける等して気密に固定することができ、しかも、先端
部分を機械加工やプレス成形により真円度を保持して作
られる止めナット５の筒体９に摺接させることでこの部
分の気密をも保ち、当該部分からのダストや泥水等の侵
入による乾燥付着に伴う詰りで起こるプリロード機能の
劣化を効果的に阻止することになる。
シリンダ２の外壁面に固定して取り付けることで、仮に
シリンダ２の真円度に狂いがあったとしてもダストカバ
ー７の上端部分をシリンダ２の外壁面に締め付けて取り
付ける等して気密に固定することができ、しかも、先端
部分を機械加工やプレス成形により真円度を保持して作
られる止めナット５の筒体９に摺接させることでこの部
分の気密をも保ち、当該部分からのダストや泥水等の侵
入による乾燥付着に伴う詰りで起こるプリロード機能の
劣化を効果的に阻止することになる。
【００１７】また、図２に示す実施の形態は、上記図１
の実施の形態ように構成する代わりにダストカバーを伸
縮可能の蛇腹状ブーツ７ａで構成し、当該蛇腹状ブーツ
７ａの一端をシリンダ２の外壁面に密着して取り付け、
かつ、先端側を止めナット５から一体に伸びる筒体９の
外壁面に回転方向へと相対変位可能に密接して取り付け
たのである。
の実施の形態ように構成する代わりにダストカバーを伸
縮可能の蛇腹状ブーツ７ａで構成し、当該蛇腹状ブーツ
７ａの一端をシリンダ２の外壁面に密着して取り付け、
かつ、先端側を止めナット５から一体に伸びる筒体９の
外壁面に回転方向へと相対変位可能に密接して取り付け
たのである。
【００１８】このものによっても、蛇腹状ブーツ７ａで
ダストカバーを構成したことによりシリンダ２と止めナ
ット５の筒体９の何れの真円度の狂いにも関係なく、こ
れら取り付け部分からのダストや泥水等の侵入によるそ
れらの乾燥付着に伴う詰りを防いでスプリングガイド４
や止めナット５の固着によるプリセット調整機能の劣化
および不能を阻止し得るのである。
ダストカバーを構成したことによりシリンダ２と止めナ
ット５の筒体９の何れの真円度の狂いにも関係なく、こ
れら取り付け部分からのダストや泥水等の侵入によるそ
れらの乾燥付着に伴う詰りを防いでスプリングガイド４
や止めナット５の固着によるプリセット調整機能の劣化
および不能を阻止し得るのである。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたように、請求項１の発明によ
れば、シリンダへのスプリングガイドや止めナットのね
じ込み部へのダストや泥水の侵入を阻止するダストカバ
ーの一端をシリンダの外壁面に固定して取り付けるよう
にしたことにより、仮にシリンダの真円度に製作上の狂
いがあったとしても、ダストカバーの上方端をシリンダ
の外壁面に締め付ける等して気密に取り付けることがで
き、しかも、下端側は機械加工やプレス成形により真円
度を保持して作られる止めナットの筒体に摺接させるこ
とでこの部分の気密をも確保することができ、したがっ
て、 スプリングガイドや止めナットのねじ込み部へと
ダストや泥水が侵入するのを阻止して、これらの乾燥付
着に伴うプリロード機能の劣化を効果的に阻止すること
ができることになるのである。
れば、シリンダへのスプリングガイドや止めナットのね
じ込み部へのダストや泥水の侵入を阻止するダストカバ
ーの一端をシリンダの外壁面に固定して取り付けるよう
にしたことにより、仮にシリンダの真円度に製作上の狂
いがあったとしても、ダストカバーの上方端をシリンダ
の外壁面に締め付ける等して気密に取り付けることがで
き、しかも、下端側は機械加工やプレス成形により真円
度を保持して作られる止めナットの筒体に摺接させるこ
とでこの部分の気密をも確保することができ、したがっ
て、 スプリングガイドや止めナットのねじ込み部へと
ダストや泥水が侵入するのを阻止して、これらの乾燥付
着に伴うプリロード機能の劣化を効果的に阻止すること
ができることになるのである。
【００２０】また、請求項２の発明によれば、ダストカ
バーを蛇腹状ブーツで構成したことによって、当該ダス
トカバーである蛇腹状ブーツの上下端をシリンダと止め
ナットのそれぞれに気密状態を保って取り付けることが
でき、これによって、より確実にダストや泥水の侵入を
阻止しつつ、これらの乾燥付着に伴うプリロード機能の
劣化をさらに効果的に阻止することが可能になるのであ
る。
バーを蛇腹状ブーツで構成したことによって、当該ダス
トカバーである蛇腹状ブーツの上下端をシリンダと止め
ナットのそれぞれに気密状態を保って取り付けることが
でき、これによって、より確実にダストや泥水の侵入を
阻止しつつ、これらの乾燥付着に伴うプリロード機能の
劣化をさらに効果的に阻止することが可能になるのであ
る。
【図１】この発明による新規の構成のダストカバー備え
たねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器の要部を示
す部分縦断正面図である。
たねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器の要部を示
す部分縦断正面図である。
【図２】同じく、この発明による新規の構成のダストカ
バーを形成する蛇腹状ブーツを備えたねじ式プリロード
調整機構付き油圧緩衝器の要部を示す部分縦断正面図で
ある。
バーを形成する蛇腹状ブーツを備えたねじ式プリロード
調整機構付き油圧緩衝器の要部を示す部分縦断正面図で
ある。
【図３】従来から用いられているねじ式プリロード調整
機構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器のプリロー
ド調整機構部分を示す部分縦断正面図である。
機構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器のプリロー
ド調整機構部分を示す部分縦断正面図である。
１，１ａ ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器 ２ シリンダ ３ 懸架用スプリング ４ スプリングガイド ５ 止めナット ７ ダストカバー ７ａ 蛇腹状ブーツ ９ 止めナットの筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｂ６０Ｇ 15/06 Ｆ１６Ｆ 9/32 Ｂ Ｆターム(参考） 3D001 AA17 CA00 DA01 DA03 3D014 DD05 DD08 DF25 DF32 3J069 AA50 CC02 CC29 CC30 DD44 EE49
Claims (2)
- 【請求項１】 懸架用スプリングの一方の端面を支持す
るスプリングガイドと止めナットを軸方向に並べて油圧
緩衝器の本体部分であるシリンダの外壁面に螺挿し、こ
れらスプリングガイドと止めナットをシリンダに対し各
別に回転操作してスプリングガイドにより懸架用スプリ
ングの懸架力を調整しつつ、止めナットによりスプリン
グガイドにトルクを掛けて当該スプリングガイドをシリ
ンダに対し固定すると共に、止めナットから一体に伸び
る筒体を利用してシリンダとの間のねじ部分に外部から
ダストが侵入するのを防ぐダストカバーを設けたねじ式
プリロード調整機構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩
衝器において、ダストカバーの一端をシリンダの外壁面
に密着して取り付け、かつ、先端側を止めナットから一
体に伸びる筒体の外壁面に摺動可能に密接させたことを
特徴とするねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器。 - 【請求項２】 懸架用スプリングの一方の端面を支持す
るスプリングガイドと止めナットを軸方向に並べて油圧
緩衝器の本体部分であるシリンダの外壁面に螺挿し、こ
れらスプリングガイドと止めナットをシリンダに対し各
別に回転操作してスプリングガイドにより懸架用スプリ
ングの懸架力を調整しつつ、止めナットでスプリングガ
イドにトルクを掛けてスプリングガイドをシリンダに固
定すると共に、止めナットから一体に伸びる筒体を利用
してシリンダとの間のねじ部分に外部からダストが侵入
するのを防ぐダストカバーを設けたねじ式プリロード調
整機構付き自動二輪車の後輪懸架用油圧緩衝器におい
て、ダストカバーを伸縮可能の蛇腹状ブーツで構成する
と共に、当該蛇腹状ブーツの一端をシリンダの外壁面に
密着して取り付け、先端側を止めナットから一体に伸び
る筒体の外壁面に回転方向へと相対変位可能に密接して
取り付けたことを特徴とするねじ式プリロード調整機構
付き油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000197677A JP2002013580A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000197677A JP2002013580A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002013580A true JP2002013580A (ja) | 2002-01-18 |
Family
ID=18695966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000197677A Pending JP2002013580A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | ねじ式プリロード調整機構付き油圧緩衝器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002013580A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100363642C (zh) * | 2006-01-25 | 2008-01-23 | 重庆渝安创新科技(集团)有限公司 | 一种水平式摩托车后减震器 |
| CN100425861C (zh) * | 2005-09-20 | 2008-10-15 | 萱场工业株式会社 | 液压缓冲器的弹簧力调整装置 |
| EP1681182A3 (de) * | 2005-01-14 | 2009-04-01 | Zf Friedrichshafen Ag | Federträger |
| KR102367011B1 (ko) * | 2021-09-24 | 2022-02-24 | 김성환 | 자기유변 유체 기반의 가변 감쇠력을 가지는, 전기 자전거를 포함한 이륜 차량용 스마트 서스펜션 시스템과 이를 포함하는 이륜차 |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000197677A patent/JP2002013580A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1681182A3 (de) * | 2005-01-14 | 2009-04-01 | Zf Friedrichshafen Ag | Federträger |
| CN100425861C (zh) * | 2005-09-20 | 2008-10-15 | 萱场工业株式会社 | 液压缓冲器的弹簧力调整装置 |
| CN100363642C (zh) * | 2006-01-25 | 2008-01-23 | 重庆渝安创新科技(集团)有限公司 | 一种水平式摩托车后减震器 |
| KR102367011B1 (ko) * | 2021-09-24 | 2022-02-24 | 김성환 | 자기유변 유체 기반의 가변 감쇠력을 가지는, 전기 자전거를 포함한 이륜 차량용 스마트 서스펜션 시스템과 이를 포함하는 이륜차 |
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Legal Events
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080826 |
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| A02 | Decision of refusal |
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