JP3200543B2 - ホースプロテクタ - Google Patents
ホースプロテクタInfo
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- JP3200543B2 JP3200543B2 JP20820895A JP20820895A JP3200543B2 JP 3200543 B2 JP3200543 B2 JP 3200543B2 JP 20820895 A JP20820895 A JP 20820895A JP 20820895 A JP20820895 A JP 20820895A JP 3200543 B2 JP3200543 B2 JP 3200543B2
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- Japan
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- hose
- protector
- brake
- peripheral surface
- hose protector
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースプロテクタ
に係わり、特に車両用ブレーキホース等の保護に適した
ホースプロテクタに関する。
に係わり、特に車両用ブレーキホース等の保護に適した
ホースプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ブレーキホースは一端を車輪のブ
レーキ部に接続して用いられる。このため、ブレーキホ
ースをタイヤハウス内に取り回す必要がある。この場
合、タイヤハウス内のスペースが狭いことから、ステア
リング操作や車両走行時の振動等によってブレーキホー
スがタイヤハウス内の周囲部品と干渉する可能性があ
る。
レーキ部に接続して用いられる。このため、ブレーキホ
ースをタイヤハウス内に取り回す必要がある。この場
合、タイヤハウス内のスペースが狭いことから、ステア
リング操作や車両走行時の振動等によってブレーキホー
スがタイヤハウス内の周囲部品と干渉する可能性があ
る。
【0003】このため、従来より、ブレーキホースをス
ポンジ製やゴム製のプロテクタで保護することが行われ
ている。ホースの保護を目的とするホースプロテクタと
しては、たとえば実開平2−46194に開示されるホ
ースプロテクタが従来より公知である。上記実開平2−
46194に開示されるホースプロテクタは、内周面に
軸方向に延びる複数条の突起を有し、これらの突起の先
端部がブレーキホースの外周面に嵌合される円筒状高分
子製部材から構成されている。かかる構成のホースプロ
テクタをブレーキホースに装着した場合、装着部と周囲
部品との直接の干渉を防ぐことができる。
ポンジ製やゴム製のプロテクタで保護することが行われ
ている。ホースの保護を目的とするホースプロテクタと
しては、たとえば実開平2−46194に開示されるホ
ースプロテクタが従来より公知である。上記実開平2−
46194に開示されるホースプロテクタは、内周面に
軸方向に延びる複数条の突起を有し、これらの突起の先
端部がブレーキホースの外周面に嵌合される円筒状高分
子製部材から構成されている。かかる構成のホースプロ
テクタをブレーキホースに装着した場合、装着部と周囲
部品との直接の干渉を防ぐことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のホースプロ
テクタにおいては、ホースプロテクタと周囲部品との干
渉によりホースプロテクタに変形が生じた際に、ホース
プロテクタの内周面の突起とブレーキホースとが互いに
摺動し合い、突起もしくはブレーキホースに摩耗が生ず
る。かかる摩耗が進行すると、突起とブレーキホースと
の間に隙間が生じて、ホースプロテクタが脱落する場合
がある。
テクタにおいては、ホースプロテクタと周囲部品との干
渉によりホースプロテクタに変形が生じた際に、ホース
プロテクタの内周面の突起とブレーキホースとが互いに
摺動し合い、突起もしくはブレーキホースに摩耗が生ず
る。かかる摩耗が進行すると、突起とブレーキホースと
の間に隙間が生じて、ホースプロテクタが脱落する場合
がある。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ブレーキホースを保護するとともに、ホースプ
ロテクタとブレーキホースとの摺動を防止して、摩耗の
発生を抑制することが可能なホースプロテクタを提供す
ることを目的とする。
であり、ブレーキホースを保護するとともに、ホースプ
ロテクタとブレーキホースとの摺動を防止して、摩耗の
発生を抑制することが可能なホースプロテクタを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ホースの
外周に装着されるホースプロテクタにおいて、小径部と
大径部とを備え、前記小径部の内周面はホースの外周面
と嵌合され、前記大径部の内周面は前記ホースの外周面
から離間されたホースプロテクタにより達成される。
外周に装着されるホースプロテクタにおいて、小径部と
大径部とを備え、前記小径部の内周面はホースの外周面
と嵌合され、前記大径部の内周面は前記ホースの外周面
から離間されたホースプロテクタにより達成される。
【0007】本発明において、ホースプロテクタの小径
部の内周はホースの外周面と嵌合される。このため、ホ
ースプロテクタはホースに固定される。ホースプロテク
タと他部品との干渉時には、大径部と他部品とが干渉す
る。このため、ホースは他部品との干渉から保護され
る。大径部の内周面はホースの外周面から離間されてい
る。このため、大径部が他部品との干渉により変形した
場合に、大径部の内周面とホースの外周面とが摺動し合
うことが防止される。
部の内周はホースの外周面と嵌合される。このため、ホ
ースプロテクタはホースに固定される。ホースプロテク
タと他部品との干渉時には、大径部と他部品とが干渉す
る。このため、ホースは他部品との干渉から保護され
る。大径部の内周面はホースの外周面から離間されてい
る。このため、大径部が他部品との干渉により変形した
場合に、大径部の内周面とホースの外周面とが摺動し合
うことが防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例であるホ
ースプロテクタ20が装着されたブレーキホース12の
構成を示す。ブレーキホース12は繊維やワイヤ等で補
強されたゴム又は合成樹脂製の柔軟ホースであり、両端
にはソケット11が装着されている。ホースプロテクタ
20はブレーキホース12の中間部に装着されている。
ースプロテクタ20が装着されたブレーキホース12の
構成を示す。ブレーキホース12は繊維やワイヤ等で補
強されたゴム又は合成樹脂製の柔軟ホースであり、両端
にはソケット11が装着されている。ホースプロテクタ
20はブレーキホース12の中間部に装着されている。
【0009】図2はホースプロテクタ20の構造図を示
す。なお、図2には、ホースプロテクタ20の内部構造
を明らかにするため、一部を切断した状態のホースプロ
テクタ20を表している。ホースプロテクタ20は、軸
方向の両端部に設けられた小径部22と、中間部に設け
られ、外径が小径部22より大きく形成された大径部2
4とを備えた円筒状のゴム性部材である。
す。なお、図2には、ホースプロテクタ20の内部構造
を明らかにするため、一部を切断した状態のホースプロ
テクタ20を表している。ホースプロテクタ20は、軸
方向の両端部に設けられた小径部22と、中間部に設け
られ、外径が小径部22より大きく形成された大径部2
4とを備えた円筒状のゴム性部材である。
【0010】小径部22の内径はブレーキホース12の
外径よりもわずかに小さく設けられている。ホースプロ
テクタ20は小径部22がブレーキホース12に嵌着さ
れることによりブレーキホース12に固定されている。
大径部24の内径はブレーキホースの外径よりも大きく
設けられている。このため、ブレーキホース12の外周
面と大径部24の内周面との間には、環状の中空部26
が形成されている。
外径よりもわずかに小さく設けられている。ホースプロ
テクタ20は小径部22がブレーキホース12に嵌着さ
れることによりブレーキホース12に固定されている。
大径部24の内径はブレーキホースの外径よりも大きく
設けられている。このため、ブレーキホース12の外周
面と大径部24の内周面との間には、環状の中空部26
が形成されている。
【0011】上述したホースプロテクタ20がブレーキ
ホース12に装着されると、ブレーキホース12のホー
スプロテクタ20の装着部においては、ブレーキホース
12と周辺部位との直接の干渉が防止される。図3は、
本実施例のホースプロテクタ20を備えたブレーキホー
ス12を右前輪部のタイヤハウス内に配設した例を示
す。図3において、ブレーキ機構32はホイール34の
中心部に固定される支持部材36に組み付けられてい
る。支持部材36は図示しないタイロッドを介してラッ
クバーに連結されており、ステアリング操作に従って左
右操舵方向に動くことができる。ショックアブソーバ3
8の上端は車体40に固定され、下端はジョイント42
を介して支持部材36に連結されている。
ホース12に装着されると、ブレーキホース12のホー
スプロテクタ20の装着部においては、ブレーキホース
12と周辺部位との直接の干渉が防止される。図3は、
本実施例のホースプロテクタ20を備えたブレーキホー
ス12を右前輪部のタイヤハウス内に配設した例を示
す。図3において、ブレーキ機構32はホイール34の
中心部に固定される支持部材36に組み付けられてい
る。支持部材36は図示しないタイロッドを介してラッ
クバーに連結されており、ステアリング操作に従って左
右操舵方向に動くことができる。ショックアブソーバ3
8の上端は車体40に固定され、下端はジョイント42
を介して支持部材36に連結されている。
【0012】ブレーキホース12の一端はソケット11
を介してブレーキ機構32に取り付けられている。ブレ
ーキホース12の他端は、車体40を貫通してタイヤハ
ウス内に導入されたブレーキ配管46に接続されてい
る。また、ブレーキホース12は、ブレーキホース12
とブレーキ配管46との接続部位に設けられた取付け部
材48によって車体40に固定されている。さらに、ブ
レーキホース12は、その中間部が中間保持具50によ
ってショックアブソーバ38に固定されている。ブレー
キホース12はショックアブソーバ38への取付け部位
と車体40への取付け部位との間にU字型に取り回され
ている。そして、ホースプロテクタ20は、ブレーキホ
ース12のU字型に取り回される部位(以下、U字部位
と称す)12aのほぼ最下部となる部位に装着されてい
る。
を介してブレーキ機構32に取り付けられている。ブレ
ーキホース12の他端は、車体40を貫通してタイヤハ
ウス内に導入されたブレーキ配管46に接続されてい
る。また、ブレーキホース12は、ブレーキホース12
とブレーキ配管46との接続部位に設けられた取付け部
材48によって車体40に固定されている。さらに、ブ
レーキホース12は、その中間部が中間保持具50によ
ってショックアブソーバ38に固定されている。ブレー
キホース12はショックアブソーバ38への取付け部位
と車体40への取付け部位との間にU字型に取り回され
ている。そして、ホースプロテクタ20は、ブレーキホ
ース12のU字型に取り回される部位(以下、U字部位
と称す)12aのほぼ最下部となる部位に装着されてい
る。
【0013】かかる構成によれば、車両走行時に路面の
凹凸に起因して生ずる走行振動は、ホイール34が上下
に運動することにより吸収される。この際ショックアブ
ソーバ38は振動を吸収すべく伸縮し、その動作に伴っ
て中間保持具50が上下に運動する。また、ステアリン
グが操舵されると、ホイール34は鉛直軸回りに回転
し、その回転に伴ってショックアブソーバ38も軸回り
に回転する。この際中間保持具50はショックアブソー
バ38の軸回りを回動することになる。
凹凸に起因して生ずる走行振動は、ホイール34が上下
に運動することにより吸収される。この際ショックアブ
ソーバ38は振動を吸収すべく伸縮し、その動作に伴っ
て中間保持具50が上下に運動する。また、ステアリン
グが操舵されると、ホイール34は鉛直軸回りに回転
し、その回転に伴ってショックアブソーバ38も軸回り
に回転する。この際中間保持具50はショックアブソー
バ38の軸回りを回動することになる。
【0014】このように、車両の走行中においては、中
間保持具50に車体40に対して相対的な上下運動及び
軸回りの回転運動が生じる。この場合、ブレーキホース
12のU字部位12aの両端が相対的に運動することに
なり、U字部位12aには変形・運動が生じる。特に、
操舵操作によってショックアブソーバ38が回転し、ブ
レーキホース12のショックアブソーバ38への取付け
用中間保持具50が車体40に近接した状態で、ホイー
ル34に上下運動が生ずると、ブレーキホース12のU
字部位12aの下端部とタイヤハウス内の車体40の一
部とが干渉する場合がある。
間保持具50に車体40に対して相対的な上下運動及び
軸回りの回転運動が生じる。この場合、ブレーキホース
12のU字部位12aの両端が相対的に運動することに
なり、U字部位12aには変形・運動が生じる。特に、
操舵操作によってショックアブソーバ38が回転し、ブ
レーキホース12のショックアブソーバ38への取付け
用中間保持具50が車体40に近接した状態で、ホイー
ル34に上下運動が生ずると、ブレーキホース12のU
字部位12aの下端部とタイヤハウス内の車体40の一
部とが干渉する場合がある。
【0015】これに対して、本実施例においてはU字部
位12aの下端には、ホースプロテクタ20が装着され
ている。このため、ホースプロテクタ20と車体40と
が干渉することにより、U字部位12aの下端部と車体
40との干渉からブレーキホース12が適切に保護され
る。すなわちホースプロテクタ20が車体40と干渉す
る際には、大径部24が車体40と干渉して大径部24
に変形が生ずる。この場合、大径部24の内周面はブレ
ーキホース12の外周面から離間されているため、大径
部24の内周面とブレーキホース12の外周面とに摺動
は生じない。このため、ホースプロテクタ20及びブレ
ーキホース12に摩耗が生ずることが防止されている。
位12aの下端には、ホースプロテクタ20が装着され
ている。このため、ホースプロテクタ20と車体40と
が干渉することにより、U字部位12aの下端部と車体
40との干渉からブレーキホース12が適切に保護され
る。すなわちホースプロテクタ20が車体40と干渉す
る際には、大径部24が車体40と干渉して大径部24
に変形が生ずる。この場合、大径部24の内周面はブレ
ーキホース12の外周面から離間されているため、大径
部24の内周面とブレーキホース12の外周面とに摺動
は生じない。このため、ホースプロテクタ20及びブレ
ーキホース12に摩耗が生ずることが防止されている。
【0016】なお、ブレーキホース12に振動が生ずる
と、ホースプロテクタ20の大径部24に変形が生ず
る。この場合にも上述の場合と同様に、ホースプロテク
タ20及びブレーキホース12に摩耗が生ずることが防
止されている。また、上述の如く、大径部24の内周面
がブレーキホース12の外周面から離間されているた
め、ホースプロテクタ20の径方向の剛性は小さい。従
って、ホースプロテクタ20は、ホースプロテクタ20
と車体40との干渉に伴う衝撃を柔軟に吸収することが
できる。このため、ホースプロテクタ20は、干渉時に
生ずる異音の低減やその表面の磨耗抑制についても優れ
た効果を有している。
と、ホースプロテクタ20の大径部24に変形が生ず
る。この場合にも上述の場合と同様に、ホースプロテク
タ20及びブレーキホース12に摩耗が生ずることが防
止されている。また、上述の如く、大径部24の内周面
がブレーキホース12の外周面から離間されているた
め、ホースプロテクタ20の径方向の剛性は小さい。従
って、ホースプロテクタ20は、ホースプロテクタ20
と車体40との干渉に伴う衝撃を柔軟に吸収することが
できる。このため、ホースプロテクタ20は、干渉時に
生ずる異音の低減やその表面の磨耗抑制についても優れ
た効果を有している。
【0017】さらに、上述の如くホースプロテクタ20
は、可撓性を有するゴム性部材の内部に中空部が設けら
れた構造とされているため、曲げ変形に対する剛性が小
さい。このため、ホースプロテクタ20を装着してもブ
レーキホース12の取り回し性が悪化することはない。
は、可撓性を有するゴム性部材の内部に中空部が設けら
れた構造とされているため、曲げ変形に対する剛性が小
さい。このため、ホースプロテクタ20を装着してもブ
レーキホース12の取り回し性が悪化することはない。
【0018】ところで、車両が融雪時期等に寒冷地を走
行する場合、融雪により濡れた路面上を走行するため、
タイヤによる水の撥ね上げによりタイヤハウス内の露出
部分には水滴が付着する。特に、ブレーキホース12の
U字部位12aの最下部には、U字部位12aに付着し
た水滴が結集するため、多量の水滴が付着し易い。ブレ
ーキホース12に水滴が付着した状態で車両が走行する
と、走行風による冷却効果等によって付着した水滴が凍
結して着氷となる。この際、U字部位12aの最下部に
は多量の水滴が集中するため大きな着氷が形成され易
い。本実施例においては、図4に示す如く、U字部位1
2aの最下部にホースプロテクタ20が装着されている
ため、ホースプロテクタ20の周囲に着氷が生じ易い。
このようなブレーキホース12への着氷は、着氷と車輪
等との干渉を避けるため、速やかに除去される必要があ
る。
行する場合、融雪により濡れた路面上を走行するため、
タイヤによる水の撥ね上げによりタイヤハウス内の露出
部分には水滴が付着する。特に、ブレーキホース12の
U字部位12aの最下部には、U字部位12aに付着し
た水滴が結集するため、多量の水滴が付着し易い。ブレ
ーキホース12に水滴が付着した状態で車両が走行する
と、走行風による冷却効果等によって付着した水滴が凍
結して着氷となる。この際、U字部位12aの最下部に
は多量の水滴が集中するため大きな着氷が形成され易
い。本実施例においては、図4に示す如く、U字部位1
2aの最下部にホースプロテクタ20が装着されている
ため、ホースプロテクタ20の周囲に着氷が生じ易い。
このようなブレーキホース12への着氷は、着氷と車輪
等との干渉を避けるため、速やかに除去される必要があ
る。
【0019】これに対して、本実施例のホースプロテク
タ20においては、ホースプロテクタ20の内周面をブ
レーキホース12の外周面から離間させることにより、
十分な保護機能を確保しつつホースプロテクタ20の径
方向の剛性を低く抑制することとしている。このため、
ホースプロテクタ20が車体40と干渉した際に、ホー
スプロテクタ20は径方向内側へ大きく変形することが
できる。ホースプロテクタ20が車体40との干渉状態
から非干渉状態に復帰する際、ホースプロテクタ20は
径方向外側へ変形して初期の形状に戻る。かかるホース
プロテクタ20の変形によってホースプロテクタ20の
表面に固着した着氷には、離脱方向に向かう外力が働
く。このため、ホースプロテクタ20によれば高い着氷
離脱効果を得ることができる。
タ20においては、ホースプロテクタ20の内周面をブ
レーキホース12の外周面から離間させることにより、
十分な保護機能を確保しつつホースプロテクタ20の径
方向の剛性を低く抑制することとしている。このため、
ホースプロテクタ20が車体40と干渉した際に、ホー
スプロテクタ20は径方向内側へ大きく変形することが
できる。ホースプロテクタ20が車体40との干渉状態
から非干渉状態に復帰する際、ホースプロテクタ20は
径方向外側へ変形して初期の形状に戻る。かかるホース
プロテクタ20の変形によってホースプロテクタ20の
表面に固着した着氷には、離脱方向に向かう外力が働
く。このため、ホースプロテクタ20によれば高い着氷
離脱効果を得ることができる。
【0020】なお、本実施例に関わるホースプロテクタ
20は中空部26が空気で満たされる構成であるが、本
発明はこれに限定されるものではなく、中空部22に
は、空気の代わりにスポンジ、作動流体等からなる緩衝
材料を充填してもよい。次に、本発明の第2実施例を説
明する。車両によっては、車輪速を検出するための車輪
速センサあるいは車体と車輪との相対変位量に基づいて
車高を検出するための車高センサがタイヤハウス内に設
けられる場合がある。この場合、これらのセンサと車体
内にある制御装置とを接続するためのハーネスを、タイ
ヤハウスに取り回す必要がある。ハーネスをブレーキホ
ースと別に取り回すと、ハーネスの保持具やプロテクタ
などの部品が別途必要となり、コスト面及び配置スペー
スの面で好ましくない。そこで、本実施例においては、
ホースプロテクタと一体にハーネスを保持する構成とし
ている。
20は中空部26が空気で満たされる構成であるが、本
発明はこれに限定されるものではなく、中空部22に
は、空気の代わりにスポンジ、作動流体等からなる緩衝
材料を充填してもよい。次に、本発明の第2実施例を説
明する。車両によっては、車輪速を検出するための車輪
速センサあるいは車体と車輪との相対変位量に基づいて
車高を検出するための車高センサがタイヤハウス内に設
けられる場合がある。この場合、これらのセンサと車体
内にある制御装置とを接続するためのハーネスを、タイ
ヤハウスに取り回す必要がある。ハーネスをブレーキホ
ースと別に取り回すと、ハーネスの保持具やプロテクタ
などの部品が別途必要となり、コスト面及び配置スペー
スの面で好ましくない。そこで、本実施例においては、
ホースプロテクタと一体にハーネスを保持する構成とし
ている。
【0021】図5は本実施例のホースプロテクタ60が
装着されたブレーキホース12の構成を示す。また、図
6はホースプロテクタ60の構造図を示す。なお、図6
には、ホースプロテクタ60の内部構造を明らかにする
ため、一部を切断した状態のホースプロテクタ60を表
している。
装着されたブレーキホース12の構成を示す。また、図
6はホースプロテクタ60の構造図を示す。なお、図6
には、ホースプロテクタ60の内部構造を明らかにする
ため、一部を切断した状態のホースプロテクタ60を表
している。
【0022】本実施例のホースプロテクタ60は、大径
部64にハーネス孔66及び溝67を備える点に特徴を
有している。すなわち、大径部64には、軸方向に貫通
するハーネス孔66、及び大径部64の外周面から大径
部64の全長にわたってハーネス孔66に連通する溝6
7が設けられている。ハーネス孔66は、その直径がハ
ーネス70の外径よりもわずかに大きく設けられてい
る。
部64にハーネス孔66及び溝67を備える点に特徴を
有している。すなわち、大径部64には、軸方向に貫通
するハーネス孔66、及び大径部64の外周面から大径
部64の全長にわたってハーネス孔66に連通する溝6
7が設けられている。ハーネス孔66は、その直径がハ
ーネス70の外径よりもわずかに大きく設けられてい
る。
【0023】かかる構成によれば、ハーネス70をホー
スプロテクタ60のハーネス孔66に保持することがで
きる。このため、ハーネス70を保持するための保持具
やプロテクタなどの部品を設けることが不要となり、コ
スト面及び配置スペースの面で利益を得ることができ
る。
スプロテクタ60のハーネス孔66に保持することがで
きる。このため、ハーネス70を保持するための保持具
やプロテクタなどの部品を設けることが不要となり、コ
スト面及び配置スペースの面で利益を得ることができ
る。
【0024】また、ハーネス70を保持するホースプロ
テクタ60の大径部64は、その内周面がブレーキホー
ス12の外周面から離間されるているため、自由に変形
することができる。さらに、ハーネス70はハーネス孔
66に軸方向に摺動可能に保持されている。このため、
ハーネス70に外力が作用した場合には、大径部24に
変形が生ずるか、あるいは、ハーネス70がハーネス孔
66を摺動する。これにより、ハーネス70に過大な引
っ張り応力が作用することが防止されている。
テクタ60の大径部64は、その内周面がブレーキホー
ス12の外周面から離間されるているため、自由に変形
することができる。さらに、ハーネス70はハーネス孔
66に軸方向に摺動可能に保持されている。このため、
ハーネス70に外力が作用した場合には、大径部24に
変形が生ずるか、あるいは、ハーネス70がハーネス孔
66を摺動する。これにより、ハーネス70に過大な引
っ張り応力が作用することが防止されている。
【0025】なお、上記実施例においては、ブレーキホ
ース12が前記したホースに相当している。
ース12が前記したホースに相当している。
【0026】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ホースプ
ロテクタがホース外周部に装着されるため、ホースを外
部との干渉から保護することができる。また、ホースの
変形あるいはホースプロテクタと外部との干渉により大
径部が変形した場合に、大径部の内周面とホースの外周
面とが摺動し合うことを防止できる。このため、ホース
及びホースプロテクタに摩耗が生ずることを防止でき
る。
ロテクタがホース外周部に装着されるため、ホースを外
部との干渉から保護することができる。また、ホースの
変形あるいはホースプロテクタと外部との干渉により大
径部が変形した場合に、大径部の内周面とホースの外周
面とが摺動し合うことを防止できる。このため、ホース
及びホースプロテクタに摩耗が生ずることを防止でき
る。
【図1】本発明の一実施例であるホースプロテクタが装
着されたブレーキホースの構成を示す図である。
着されたブレーキホースの構成を示す図である。
【図2】本実施例のホースプロテクタの構成を示す図で
ある。
ある。
【図3】本実施例のホースプロテクタが装着されたブレ
ーキホースを右前輪部のタイヤハウス内に配設した一例
を示す図である。
ーキホースを右前輪部のタイヤハウス内に配設した一例
を示す図である。
【図4】本実施例のホースプロテクタへの着氷を示す図
である。
である。
【図5】本発明の第二実施例のホースプロテクタが装着
されたブレーキホースの構成を示す図である。
されたブレーキホースの構成を示す図である。
【図6】本発明の第二実施例のホースプロテクタの構成
を示す図である。
を示す図である。
12 ブレーキホース 20、60 ホースプロテクタ 22、62 小径部 24、64 大径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 文男 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−338590(JP,A) 特開 平7−139685(JP,A) 特開 平8−48521(JP,A) 特開 昭57−83787(JP,A) 実開 平2−46194(JP,U) 実開 平3−115295(JP,U) 実開 平5−48521(JP,U) 実開 昭63−129783(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 57/00 B60T 17/04
Claims (1)
- 【請求項1】ホースの外周に装着されるホースプロテク
タにおいて、 小径部と大径部とを備え、前記小径部の内周面はホース
の外周面に嵌合され、前記大径部の内周面は前記ホース
外周面から離間されたことを特徴とするホースプロテク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20820895A JP3200543B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | ホースプロテクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20820895A JP3200543B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | ホースプロテクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953790A JPH0953790A (ja) | 1997-02-25 |
JP3200543B2 true JP3200543B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=16552467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20820895A Expired - Fee Related JP3200543B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | ホースプロテクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3200543B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101624516B1 (ko) * | 2014-02-20 | 2016-06-08 | 주식회사 화승알앤에이 | 차량용 브레이크 호스 어셈블리 |
EP3607234B1 (en) * | 2017-05-18 | 2024-05-01 | Iamadillo Pty Ltd | A method of connecting two portions of a connector system |
-
1995
- 1995-08-15 JP JP20820895A patent/JP3200543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0953790A (ja) | 1997-02-25 |
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