JP2002013541A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2002013541A
JP2002013541A JP2000195697A JP2000195697A JP2002013541A JP 2002013541 A JP2002013541 A JP 2002013541A JP 2000195697 A JP2000195697 A JP 2000195697A JP 2000195697 A JP2000195697 A JP 2000195697A JP 2002013541 A JP2002013541 A JP 2002013541A
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JP
Japan
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grease
seal
outer ring
present
rolling bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000195697A
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English (en)
Inventor
Kenji Takei
健治 武井
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転輪の回転によりグリースが回転輪内径に付
着可能な構造とした転がり軸受を提供することである。 【解決手段】回転輪である外輪1に固定して内輪4との
間で密閉を図るシール8の内面11に、グリース13…
を点在状に塗付する。外輪1の回転による遠心力でシー
ル内面11から外輪内径3へとグリース13…が移動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールを備えて密
閉すると共に、グリース潤滑する転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のグリース潤滑をする密閉転がり軸
受には、グリースは保持器(ケージ)乗せが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来技術では、例えば外輪回転7200rpm以上の高速回転と
なるとグリースが遠心力により飛ばされて外輪溝に入っ
てしまうことがある。これではトルクが増大し、モータ
電流値が大となる可能性があった。
【0004】また、上述した従来技術の不都合を解決す
るためにグリースを外輪(回転輪)内径封入とすること
も考えられる。このような構成とすることで、上述のト
ルク増大を防ぐことはできる。
【0005】しかし、このようにグリースを外輪内径封
入とするには、量産は到底望めず手作業によるしかない
が、手作業でグリースを外輪内径に封入するとコスト高
となることが避けられない。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、回転輪の回転によりグリースが回転輪内径に付着可
能な構造とした転がり軸受を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、回転輪側に一端を固定
して密閉するシールを備え、該シールの内面側にグリー
スを塗付してなることである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明転がり軸受の一実施
形態を説明する。
【0009】図面は、本発明転がり軸受の一実施形態
で、本実施形態では図示せるように玉軸受をもって説明
する。図中、1は外輪(回転輪)、4は内輪、6は転動
体(玉)、7は保持器、8はシールを示す。本実施形態
は、本発明転がり軸受の一実施形態を示したものにすぎ
ず何等限定されるものではなく、本発明の範囲内で構成
部分を変更・他の構成部分を追加など可能である。
【0010】本実施形態では、外輪回転の転がり玉軸受
をもって説明するが、ころ軸受であってもよく、グリー
ス潤滑を図る密封転がり軸受の全般が対象となる。
【0011】外輪1若しくは内輪4は、特に限定解釈さ
れるものではなく一般的な構造でよく、また保持器7に
あっても特に限定されるものではなく、夫々本発明の範
囲内において任意にその構造を変更可能である。保持器
を使用せず、総玉軸受とするものも対象とする。
【0012】転動体6としては、玉が使用されている
が、玉6は周知構造で良く特にその玉径・組み込み数・
材質などに限定されず、適宜最適な玉径・組み込み数・
材質などを適用する。
【0013】シール8は、回転輪である外輪1側に一端
(外縁)9を固定して、内輪4との間で接触若しくは非
接触の密閉を図ると共に、グリース13を内面(軸受内
に面した側)11に塗付することができる環状のもので
あれば周知シール構造が採用され、特に限定されず本発
明の範囲内で任意に選択可能である。例えば、外縁9側
を外輪1に固定するものであればよく、内縁10側は非
接触・接触(接触リップの有無・リップ形状・リップ数
等も任意)の双方が対象とされ、また芯金12の有無も
任意である。シール8は、予め内面11にグリース13
を塗付して外輪1と内輪4との間に組み込まれる。ま
た、シール内面11にグリース塗付溝を間欠若しくは周
方向に連続して設けておくものとしても良い(図示省
略)。その溝形状・深さは特に限定されるものではない
が、遠心力によりグリースが溝内から流出可能な程度と
する。
【0014】グリース13は、外輪1の回転に伴って回
転するシール8の内面11に塗付され、遠心力によって
外輪1の内径3に飛ばされる程度のものであればよく特
に限定解釈されるものではない。すなわち、グリース1
3は、その主要成分(増ちょう剤・基油など)・ちょう
度は周知のものが本発明の範囲内で対象とされ、軸受負
荷(荷重・回転速度など)・回転特性(騒音・摩擦など)
・環境条件(温度など)などを考慮して本発明の範囲内
で適宜選定される。特に高速回転条件とグリース特性は
本発明の範囲内で適宜選定されるものであって限定され
ない。
【0015】グリース13の塗付方法は、シール8の内
面周方向に所定間隔若しくは任意間隔ごとに点在状に塗
付する方法(図2)と、シール8の内面周方向に連続帯状
に塗付する方法(図3)が代表例として挙げられる。グ
リース13の塗付箇所は、シール8の内面径方向略中心
辺りでも良いが、外輪1寄り若しくは内輪4寄りであっ
てもよく特に限定されず任意である。
【0016】グリース13の塗付量は、特に限定されず
適宜必要に応じて増減可能で、また点在状に塗付する場
合、夫々の塗付量を同一量とするも異なる量とするも任
意で、さらに連続帯状に塗付する場合、全体にわたって
均一に塗付するも不均一に塗付するも任意で、またその
帯幅をシール8の内面11一杯とするも適宜幅とするも
任意で本発明の範囲内である。
【0017】従って、外輪1が回転し、例えば7200rpm
以上になると、シール内面11に塗付されているグリー
ス13が遠心力により飛ばされ(流され)外輪内径(内
面)3に付着する(図4)。尚、グリースが飛ばされる
軸受の回転数は上述の7200rpm以上に何等限定されず、
グリース仕様によってその回転数は異なる。
【0018】「第一実施形態」図2は本発明の第一実施
形態を示す。本実施形態では、回転輪である外輪1のシ
ール溝2に外縁9を固定して、内縁10を内輪外径5に
対して非接触状に配して密閉するようにシール8を設け
ている。シール8は、芯金12を有するものとする。そ
して、本実施形態では、シール内面11の周方向にわた
り、一定間隔毎に断面ドーム状にグリース13…を点在
させるように塗付している。
【0019】なお、本実施形態では、一方のシール(図
面上で右側のシール)8にのみグリース13を塗付して
いるが、他方のシール8にもグリース13を塗付するこ
とが可能なことは勿論本発明の範囲内である。
【0020】従って、本実施形態によれば、予めグリー
ス13を塗付したシール8を外輪1に固定して内輪4と
の間で密閉を図るように組み込まれる。従って、軸受組
立て施工が容易である。そして、外輪1の回転時には、
例えば7200rpm以上の高速回転になると、シール8の内
面11に塗付されているグリース13が遠心力により飛
ばされ(流され)、外輪1の内径(内面)3に付着する
(図4)。
【0021】「第二実施形態」図3は本発明の第二実施
形態を示す。第一実施形態との相違点は、グリース13
がシール8の内面11の周方向にわたって連続帯状に塗
付した点である。なお、その他の構成および作用効果
は、第一実施形態と同一であるため、図1及び図4を援
用すると共に、同一箇所に同一符号を付してその説明は
省略する。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述の通りの構成により、回
転輪の回転によりグリースを回転輪内径に付着可能な構
造とした転がり軸受が提供できる。従って、従来の保持
器乗せタイプのようにグリースが外輪溝に入り込んでト
ルクを増大させ、モータ電流値を大とするようなことも
なく、かつ本発明の構成により量産も可能でコスト低減
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明転がり軸受の一実施形態を部分的に示す
縦断側面図。
【図2】グリースの点在状態を示す縦断正面図。
【図3】グリースの連続帯状態を示す縦断正面図。
【図4】グリースが遠心力によって外輪内径側に飛ばさ
れた状態を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1:外輪 3:内径 4:内輪 6:転動体 8:シール 11:内面 13:グリース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転輪側に一端を固定して密閉するシー
    ルを備え、該シールの内面側にグリースを塗付してなる
    ことを特徴とする転がり軸受。
JP2000195697A 2000-06-29 2000-06-29 転がり軸受 Pending JP2002013541A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204679A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Minebea Co Ltd 転がり軸受
JP2014129872A (ja) * 2012-08-27 2014-07-10 Nsk Ltd 玉軸受
JP2016114072A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置、転がり軸受装置の製造方法、及び治具
CN107631959A (zh) * 2017-09-27 2018-01-26 新乡市恒星科技有限责任公司 一种便于携带的润滑脂粘附性测试装置

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