JPH0723018Y2 - モータにおけるオイル封止構造 - Google Patents

モータにおけるオイル封止構造

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JPH0723018Y2
JPH0723018Y2 JP1988159989U JP15998988U JPH0723018Y2 JP H0723018 Y2 JPH0723018 Y2 JP H0723018Y2 JP 1988159989 U JP1988159989 U JP 1988159989U JP 15998988 U JP15998988 U JP 15998988U JP H0723018 Y2 JPH0723018 Y2 JP H0723018Y2
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motor
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靖 吉田
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用電装品等に用いられるモータにおける
オイル封止構造に関するものである。
[従来技術及び考案解決しようとする問題点] 一般に、この種モータのなかには、例えばALB(アンチ
ロツクブレーキ)システムを作動させるためのポンプ用
モータの如く、モータ軸がポンプのオイル中に没入して
いるものがあり、この様なものにおいては、モータ内部
にオイルが侵入しないようにする必要がある。
そこで、第3図に示す如く、ポンプ側のブラケツト8と
モータ軸5との間に、該モータ軸5を軸承する軸受9と
オイルシール15とを、モータ軸方向に所定間隙を存して
離間し、かつオイルシール15が軸受9よりもモータ軸5
の先端側に位置するようにし、オイルシール15、軸受
8、ブラケツト8、モータ軸5とのあいだに間隙部Sを
形成し、該間隙部S内のブラケツト8に、オイルシール
15を越えて浸入してきたオイルを排出するための排油孔
18を形成し、さらにモータ軸5にオイルストツパ19を設
けてオイル封止を計るようにしたものを採用することが
試みられる。
ところでオイルシール15を越えて浸入したオイルは、少
量のうちに素速く排油孔18から排出させたいが、前述し
た構造のものは、間隙部S内においてモータ軸5がスト
レートな円柱形状であるため、前記浸入したオイルのう
ちモータ軸5に付着するものは、モータ軸が回転したと
きに受ける遠心力の方が表面張力に勝る必要が有り、そ
れにはオイルがある程度纏まつた状態となつているか、
オイルストツパ19によるストツパ位置(オイルストツパ
19のオイルシール側端位置)まで流れてきているかしな
ければならない。ところが、この様に遠心力を受けて飛
ばされるオイルは、ブラケツト内周面に飛着する際に量
が多いほど飛沫が生じやすく、そして該生じた飛沫は、
飛着位置がオイルストツパ19に近いほど簡単にストツパ
位置を越えて軸受側に跳びやすいこともあり、このた
め、オイルシールを越えて浸入したオイルが軸受側に到
達することをどうしても阻止できないという欠点があつ
た。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができるモータにおけるオイル封止構造を提供
することを目的として創案されたものであつて、ブラケ
ツトとモータ軸との間に、モータ軸を軸承する軸受とオ
イルシールとを、モータ軸方向に所定間隙を存して離間
し、かつオイルシールが軸受よりもモータ軸先端側に位
置するように設けて、上記間隙部内でモータ軸外周面と
ブラケツト内周面とを対向させるように構成すると共
に、前記モータ軸の間隙部内の外周面には、軸受側ほど
順次太径になるよう複数の段差面を形成する一方、ブラ
ケツトの間隙部内の内周面には、オイルシールを越えて
浸入したオイルを外部に排出するための排油孔と、軸受
側ほど順次細径になるよう複数の段差面を形成したこと
を特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、オイルがモータ内
部に浸入してしまうことを高度に阻止できるようにした
ものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1はALB(アンチロツクブレーキ)作動ポ
ンプ用のモータであつて、該モータ1は、モータヨーク
2、永久磁石3、ロータ4、モータ軸5、整流子6、刷
子7等によつて構成されていること等は何れも従来通り
である。
前記モータ軸5は、モータヨーク2および該モータヨー
ク2に一体組付けされるエンドブラケツト8に軸受9を
介して回動自在に軸承されているが、モータ軸5のエン
ドブラケツト8から突出する突出部5aの先端部には、ク
ランクシヤフト10が偏心状に設けられている。このクラ
ンクシヤフト10には軸受11を介してピストン12のコンロ
ツド13が連結されている。これらポンプ部Pを構成する
部材はポンプヨーク14内に内装されているが、該ポンプ
ヨーク14はエンドブラケツト8のポンプ部P側に外嵌さ
れる状態で組付けられており、そしてこのポンプヨーク
14内にはブレーキオイルが充填されている。
前記エンドブラケツト8のモータ軸5が挿通される内周
面は、モータ1側端部に軸受9の嵌合部9aが形成され、
さらに所定間隔を存してポンプ部P側端部にオイルシー
ル嵌合部15aが形成されており、しかもこのオイルシー
ル嵌合部15aには、内周側がモータ軸5に摺接するオイ
ルシール15が嵌合されている。さらに軸受9とオイルシ
ール15とのあいだの間隙部S内において、モータ軸5の
外周面と対向するエンドブラケツト8の内周面には、内
径が軸受9側ほど順次段階的に小さくなるよう第一、第
二の段差面部16が形成されており、該段差面部16によつ
て、モータ軸5の外周に対向して段差状の環状内筒17を
形成している。さらにエンドブラケツト8には、上記環
状内筒17からエンドブラケツト8の下方外側に連通する
排油孔18が穿設されている。
一方、前記エンドブラケツト8の内周面と対向するモー
タ軸5の外周面には、オイルシール15側に凹溝5bが形成
されており、さらに凹溝5bから少し離間した部位に円筒
状のオイルストツパ19が外嵌されているが、このオイル
ストツパ19の軸受9側の周縁部19aはラツパ状に拡開し
ている。そして凹溝5bの軸受9側立上り端面5c、オイル
ストツパ19のモータ軸5に対して段差状になつたオイル
シール側端面19aが第一、第二の段差面5c、19aとなつて
モータ軸5に形成され、これによつて、モータ軸5は軸
受9側ほど順次段差状に太径となつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、ポンプ
ヨーク14内のオイルとモータ1内部側とはエンドブラケ
ツト8に設けたオイルシール15によつてシールされてい
るが、微量のオイルがオイルシール15を越えて間隙部S
内まで浸入してくるものがある。ところが、これらオイ
ルのうち段差面5c、19aに達したものは、仮令小量であ
つてもモータ軸5の回転による遠心力によつて外径方向
に移動し、そして段差面5c、19aの外周コーナー部で吹
き飛ばされエンドブラケツト8の内周面に飛着する。こ
の結果、オイルストツパ19のラツパ状周縁部19bまで達
するオイルは殆どなく、仮りにあつても、ラツパ状周縁
部19bでブラケツト側に飛ばされることになる。そして
ブラケツト8に飛着したオイルは、排油孔18を伝わつて
エンドブラケツト8の外のオイル溜めに排出されること
となる。
この様に、本考案が実施されたものにあつては、ポンプ
部Pのオイルがオイルシール15を越えて浸入した場合
に、該浸入したオイルは、段差面5c、19aの立上り端面
によつて仮令小量であつても確実にブラケツト8側に飛
ばされることになり、ある程度纏まつた段階で漸くオイ
ルがブラケツト8に飛着することがなく、飛沫の発生が
効果的に低減する。しかも、オイルが飛着するブラケツ
ト8の内周面は、軸受9側ほど段差状になつて順次小径
となるから、飛沫が生じたとして、該飛沫は、第一、第
二の段差面16によつて軸受9側に飛び散ることが阻止さ
れる。従つて軸受9側へのオイル移動が確実に阻止され
ることになつて殆ど無視することができ、もつてモータ
1内部にオイルが浸入してしまうことを高度に回避でき
て、整流子6やロータ4等にオイルが付着してしまうこ
とのない信頼性の高いモータとすることができる。
しかも、この様に高いオイル浸入防止機能を呈するもの
でありながら、モータ軸5は、外周面が軸受5側ほど段
差状に順次大径となるように構成し、ブラケツト8は、
内周面が軸受5側ほど段差状に順次小径となるよう構成
すればよいから、これらの加工が容易で、特に、内周面
加工となるブラケツト8についてその効果が高く、二部
材にする等の配慮をする必要がない。
そして環状内筒17に付着したオイルは、排油孔18を伝わ
つてエンドブラケツト8外に排出されるので、エンドブ
ラケツト8内にオイルが溜まつてしまうこともなく、ま
た排出されたオイルによつてオイルシール15の摩耗程度
や傷の有無を知ることができるという利点もある。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、モータ軸に形成される段差面にオイルシールを
越えて間隙部内まで浸入したオイルが達すると、小量で
あつてもモータ軸の回転による遠心力を受けて外径方向
に移動し、そして該段差面の外周コーナー部で吹き飛ば
されブラケツトの内周面に飛着することになつて、ある
程度纏まつた段階で漸くオイルがブラケツトに飛着する
ようなことがなくなつて、飛沫の発生が効果的に低減す
る。しかも、オイルが飛着するブラケツトの内周面は、
軸受側ほど段差状になつて順次小径となるから、飛沫が
生じたとして、該飛沫は、ブラケツトに形成される段差
面に当つて軸受側に跳び散ることが阻止される。この結
果、軸受へのオイル移動が殆ど無視できる程度に阻止さ
れることになつて、モータ内部にオイルが浸入してしま
うことを高度に回避できて、整流子やロータ等にオイル
が付着してしまうことのない信頼性の高いモータとする
ことができる。
しかも、この様に高いオイル浸入防止機能を呈するもの
でありながら、モータ軸は、外周面が軸受側ほど段差状
に順次大径に構成し、ブラケツトは、内周面が軸受側ほ
ど段差状に順次小径となるよう構成すればよいから、こ
れらの加工が容易であつて、特に、内周面加工となるブ
ラケツトについてその効果が高く、二部材を突き合わせ
て形成する等の配慮をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るモータにおけるオイル封止構造の
実施例を示したものであつて、第1図はモータの断面側
面図、第2図は要部拡大断面図、第3図は従来例を示す
要部拡大断面図である。 図中、1はモータ、5はモータ軸、5bは凹溝、5cは段差
面、8はエンドブラケツト、9は軸受、15はオイルシー
ル、16はブラケツト側段差面、17は環状内筒、18は排油
孔、19はオイルストツパ、19aは段差面である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラケツトとモータ軸との間に、モータ軸
    を軸承する軸受とオイルシールとを、モータ軸方向に所
    定間隙を存して離間し、かつオイルシールが軸受よりも
    モータ軸先端側に位置するように設けて、上記間隙部内
    でモータ軸外周面とブラケツト内周面とを対向させるよ
    うに構成すると共に、前記モータ軸の間隙部内の外周面
    には、軸受側ほど順次太径になるよう複数の段差面を形
    成する一方、ブラケツトの間隙部内の内周面には、オイ
    ルシールを越えて浸入したオイルを外部に排出するため
    の排油孔と、軸受側ほど順次細径になるよう複数の段差
    面を形成したことを特徴とするモータにおけるオイル封
    止構造。
JP1988159989U 1988-12-09 1988-12-09 モータにおけるオイル封止構造 Expired - Lifetime JPH0723018Y2 (ja)

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JPH0283650U JPH0283650U (ja) 1990-06-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529408Y2 (ja) * 1972-04-14 1977-02-26
JPS5110506U (ja) * 1974-07-10 1976-01-26
JPS57168961U (ja) * 1981-04-17 1982-10-25
JPS6117855U (ja) * 1984-07-09 1986-02-01 株式会社東芝 回転電機等のグリス取出し装置

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