JP2002013283A - 床用緩衝材及びそれを用いてなる遮音床構造 - Google Patents

床用緩衝材及びそれを用いてなる遮音床構造

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弘喜 松吉
Michio Komura
倫生 小村
Yoshio Matsumura
良夫 松村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差や温度変化によって居住性を悪化させる
ことなく、軽量床衝撃音に対する床衝撃音レベル低減量
を室温の変化に依存せず、安定的に向上させることがで
きる床用緩衝材及び遮音床構造を提供する。 【解決手段】密度25kg/m3以下、JIS K−64
01に記載の測定方法による硬さが12kg/314c
2以下の軟質ポリウレタンフォームを部分プレスを行
って凹凸を設け、動的バネ定数が1×105N/m3
上、1×106N/m3以下であり、5℃〜30℃におけ
る動的バネ定数の変動が30%以内であり、厚さが1m
m以上、7mm以下であるようにした床用緩衝材、及び
コンクリートスラブ上に下から順にかさ上げ材、捨張り
材、前記床用緩衝材、質量が6kg/m2以上である床仕
上げ材とを順次敷設して総厚を30〜60mmとした遮
音床構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床用緩衝材及び遮
音床構造に関する。さらに詳しくは特定の動的バネ定数
を有し且つ動的バネ定数の温度による変化率が少ない床
用緩衝材、及びその床用緩衝材を用いて構成される遮音
床構造、さらには在来の畳床を段差の少ないフローリン
グ床に改修してなる遮音床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来床用緩衝材としては、ゴムや軟質プ
ラスチックシート、それらの発泡体等が使用されていた
が、これらは重量が重い、厚い、コストが高い等の欠点
が指摘されていた。
【0003】また従来の畳床の改修方法としては、畳材
を撤去した後、荒板上にフローリングを直接施工する方
法がある。しかし、この方法では、畳とフローリングと
の厚さに差があることから敷居と床面に段差が生じ、居
住性が悪化する上、畳と比較してフローリングは遮音性
能が劣るため、階下の騒音が増大するという不具合があ
った。
【0004】例えば、特願平9−98115には、遮音
性能を有する床材および施工方法が開示され、そこで使
用される遮音材は、表面に面ファスナー15bが付いた
MDF板(中質繊維板)の裏面に、ニードルパンチカー
ペットを接着して構成されるものであり、幅850mm
×長さ850mm×厚さ6mmに形成され、更には支持
材10、遮音材11および床仕上げ材12が面ファスナ
ーにより相互に固着されるとしている。しかしこの様な
遮音床構造にあっては、非常にコストが高くならざるを
得ないものであった。
【0005】また、網目状のポリエステルネットにアク
リルフォームを吹き付けて成形した、いわゆる発泡ネッ
トが知られている。これは元々畳の下に使う「滑り止
め」として市販されていたが、床用緩衝材としても用い
られている。しかしこれらはアクリルフォームであるた
めに、動的バネ定数の温度依存性が大きく、比較的高い
温度では遮音効果を示しても、冬場など温度が低い環境
になると遮音効果は急激に低下する等の不都合があっ
た。
【0006】又従来より使用されている床用緩衝材とし
ては、半硬質のポリウレタンフォームが知られている
が、これらは厚く且つ発泡倍率も低い故に、コスト高に
ならざるを得ないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様な問題を解決す
る方法としては、荒板、根太、大引きを撤去して床下地
材から再施工する方法が知られており、例えば防振ゴム
付きの支持脚上にパーティクルボード等の板をのせてか
さ上げをした後、硬質のフローリングを敷設する乾式二
重床のような構造があげられるが、この構造では、十分
な遮音性能を得るためには防振ゴムを柔らかくする必要
がある。このため、人が歩行するだけで床板全体が揺れ
るという不具合がある上、支持脚上の板が重く、持ち運
びが容易ではないという施工上の不便さの問題も発生す
る。
【0008】加えて乾式二重床には断熱性能がないた
め、畳と比較して冬には床表面の温度が低下し、居住者
が寒く感じ、居住性が悪化するという問題も発生する。
【0009】また、コンクリートスラブ上に直に施工さ
れている畳をフローリング床に改修する場合、コンクリ
ートスラブ面から床仕上げ面までの高さが55mm程度
と低いため、一般的に床仕上げ面までの高さが低くなる
と遮音性能が低下する乾式二重床のような工法は、高い
遮音性能を得るためには適していないのが実状である。
【0010】本発明の目的は、段差などにより居住性を
悪化させることなく、軽量床衝撃音に対する床衝撃音レ
ベル低減量を室温の変化に依存せず、安定的に向上させ
ることができる遮音床構造を提供することである。更に
具体的には、畳床をフローリング床に改修するための遮
音性フローリング床構造を提供することである。
【0011】更にはこの様な遮音床構造に好ましく用い
られる床用緩衝材を提供することである。即ち厚みが薄
くて重量が軽く、コストが安く、且つ特定の動的バネ定
数を有するために遮音床構造を作るに適した性能を有し
ている床用緩衝材である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の床用緩衝材は、
特定の動的バネ定数を有している点に特徴がある。この
動的バネ定数は1×105N/m3以上、1×106N/
3以下であり、更に好ましくは1×105N/m3
上、8×105N/m3以下である。1×105N/m3
下の場合は歩行感や耐荷重性能が劣り、1×106N/
3以上の場合は高い遮音性能が得られないという不都
合が生じる。
【0013】次の特徴は5℃〜30℃における動的バネ
定数の変化率が30%以内であり更に好ましくは25%
以内である。変化率が30%を超えると温度による遮音
性の変動を受けやすく、一般的には温度が低くなると動
的バネ定数は高くなり遮音性能が低くなる。
【0014】厚さは1mm以上、7mm以下であり、更
に好ましくは1mm以上、5mm以下である。ここに言
う厚さとは、床用緩衝材の厚い部分を意味する。7mm
以上の厚さではやわらかすぎて歩行感が低下する上、タ
ンスやテーブル等の重量物を置いた時のしずみ量が大き
くなりすぎるし、1mm以下では遮音性能が十分に発揮
されない。
【0015】この床用緩衝材の材料は、上記の如き特性
を有していればどんな合成樹脂発泡体でもよいが、ポリ
ウレタンフォーム、軟質塩ビフォーム、ポリエチレンフ
ォーム等が好適に使用できる。
【0016】しかしその中でも市販のポリウレタンフォ
ームから適宜選択して使用することができる。このポリ
ウレタンフォームは軟質であることが必要であり、密度
25kg/m3以下、JISK−6401に記載の測定方
法による硬さが12kg/314cm2以下のものが好適
に使用される。軟質ポリウレタンフォームに分類される
ものであっても密度25kg/m3以上、硬さが12kg
/314cm2以上では発泡倍率が低く、半硬質ポリウレ
タンフォームに近いものとなり不適当である。
【0017】この様な特定範囲の軟質ポリウレタンフォ
ームを用いることにより、温度変化した場合の動的バネ
定数の変動が少なくなり、遮音性能の温度変化を少なく
できる。
【0018】この軟質ポリウレタンフォームは、ブロッ
クの状態で市販されるものは厚さ7mm以下にスライス
してプレス工程に供される。ロール巻状又はシート状で
厚さ7mm以下で供給されているものの場合は、目的の
厚みのものを選択すればよく、スライス工程が不要だか
ら更に有利に使用できる。
【0019】プレス工程では、凹凸を付与した加熱した
プレス板で軟質ポリウレタンフォームを部分的にプレス
することにより凹凸を転写し、本発明の床用緩衝材とす
る。プレスされた部分は気泡が潰されて薄いシート状と
なるが、プレスが効かない部分は凸状として残ることに
なる。軟質ポリウレタンフォームに凹凸を付与する意味
は、床用緩衝材として捨て張り材と床仕上げ材との間に
施工される場合に、凸部は床仕上げ材で押しつぶされる
形となるが、その程度が強くなるほど接触面積が増える
か、圧縮されることにより反発力が強まり、結果として
歩行感触が良好となるものと考えられる。
【0020】床用緩衝材に施される凹凸の形状は図2に
示されるように、凸部が球の一部の様な形状に独立して
存在するものに限定されるものでもなく、例えば錘状や
柱状であってもよく、又はストライプ状や網目状に連続
した凸形状であってもよく、凸部と凹部の比率も目的に
応じて任意に設定できるものである。
【0021】またこの様な凹凸は、床用緩衝材乃至は軟
質ポリウレタンフォームの片面に形成するにとどまら
ず、図2に示されるように表裏両面に形成してもかまわ
ない。
【0022】このようにして得られる床用緩衝材は、動
的バネ定数は1×105N/m3以上、1×106N/m3
以下であり、遮音床を構成するにも有効なものとなる。
これはかさ上げ材や床仕上げ材等の性質と相まって遮音
性能の維持・向上に寄与する。
【0023】本願のもう一つの発明は、上記の床用緩衝
材を用いてなる遮音床構造を提供することにある。即ち
コンクリートスラブ上に敷設する遮音床構造であって、
下から順にかさ上げ材と、捨張り材と、動的バネ定数
が、1×105N/m3以上、1×106N/m3以下であ
り、5℃〜30℃における動的バネ定数の変動が30%
以内であり、厚さが1mm以上、7mm以下である床用
緩衝材と、質量が、6kg/m3以上である床仕上げ材と
を順次敷設し、総厚が30〜60mmである遮音床構造
とすることにある。
【0024】この様な床構造とするためには、好ましく
はかさ上げ材がポリスチレン発泡体であることが好まし
いが、この発泡体は型内発泡成型法によるものであって
も、押出法発泡成型法によるものであってもどちらでも
良いし、発泡倍率も目的に応じて適宜選択できる。ま
た、ポリスチレン発泡体を2枚重ねてかさ上げ材として
も良い。
【0025】床仕上材としては、フローリング床とする
ものであれば何でも良いが、例えば塩ビや発泡塩ビを主
材として構成されるシートやタイル、フローリング、合
板を主材とする各種積層体などがあるが、木質系の床仕
上げ材が好ましい。この木質系床仕上げ材の具体例とし
ては、合板そのものの他に、合板や繊維板やゴムとの積
層体、合板や繊維板や軟質合成樹脂との積層体等々が含
まれるが、これに限定されるものではない。
【0026】更に本発明の遮音床構造としては、コンク
リートスラブ上にモルタルダンゴや筋モルタル、空練り
モルタル等のレベル調整材を介してかさ上げ材を敷設し
ても良いし、又はコンクリートスラブ上に大引き、根
太、荒板を介してかさ上げ材を敷設しても良い。
【0027】以下実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の態様について図面
を参照しながら説明する。図1に示すように、遮音床構
造1は、基本的には、コンクリート製のスラブ2と、ス
ラブ2上に敷設されたユニット上のかさ上げ材3と、か
さ上げ材3上に敷設された捨張り材4と、捨張り材4上
に敷設された床用緩衝材5と、緩衝材5上に敷設された
木質系床仕上げ材6とから構成されている。
【0029】かさ上げ材3は合成樹脂発泡体製で、隣り
合うかさ上げ材とはあいじゃくりによって隙間なく敷き
詰めることができるような形状となっている。これによ
ってかさ上げ材同士の隙間の生成を防止している。合成
樹脂発泡体としては、ポリスチレンフォーム、ポリエチ
レンフォーム、ポリプロピレンフォーム、フェノールフ
ォーム、ウレタンフォーム、塩化ビニルフォーム等が使
用できるが、ポリスチレン発泡体がコスト面から最も好
ましいが、図1では厚さ37.5mmの押出法によるポ
リスチレンフォームが用いられている。
【0030】捨張り材4は、厚さ9mmの合板を用いら
れている。この捨て張り材は合板に限られず、パーティ
クルボード、木質繊維板、合成樹脂板、軽量コンクリー
ト板等を採用することが可能である。
【0031】床用緩衝材5は、シート状の軟質合成樹脂
発泡体でも良いが、図2に示すようなシート状の軟質合
成樹脂発泡体の片面又は表裏面に凹凸を付けたものが用
いられ、その動的バネ定数は1×105N/m3以上、1
×106N/m3以下であり、5℃〜30℃における動的
バネ定数の変化率が30%以内であり、厚さが1mm以
上、7mm以下に設定されている。図1においては片面
に図2(イ)(ロ)に示す様な凹凸を形成した厚さ3.
5mmのポリウレタンフォーム(第1実施例)を使用し
たものである。
【0032】床仕上げ材としては、合板や繊維板等の厚
さ方向に切り欠き溝を付けたものや、合板や繊維板等と
ゴムとを積層したもの、合板や繊維板等と軟質合成樹脂
を積層したもの等が採用可能で、その質量は6kg/m
2以上に設定されている。図1においては厚さ6mmの
合板とゴムの積層体を用いた。
【0033】この場合は、遮音床の総厚みは56mmと
なるが、実際は、特に柔らかい性質を持っている床用緩
衝材が押しつぶされるので、もう少し少ない厚みとな
る。
【0034】尚、図2(ハ)(ニ)には本発明に関わる
第2実施例として合成樹脂発泡体よりなるシートの表裏
に凹凸を付与した床用緩衝材を示したものである。この
緩衝材はポリウレタンのキャスティング・エンボス法で
もよいし、合成樹脂発泡シートの部分プレス法でも作る
ことができる。
【0035】次に床構造に対して行った軽量衝撃音の遮
音性能試験について説明する。
【0036】図1に示す遮音床構造1において、表1に
示すような条件の実施例1、2及び比較例1、2を作製
して試験を行った。また、比較例3では厚さ150mm
のコンクリートスラブのみの場合について試験を行っ
た。
【0037】軽量衝撃音に対する遮音性能に関しては、
JIS A1440で規定されている測定方法に準拠
し、各床構造に対して4カ所の軽量床衝撃音レベル低減
量を測定し、その平均値に基づいて、表1に示す遮音等
級を求めた。
【0038】床用緩衝材の動的バネ定数に関しては、基
本的には、JIS A6322で規定される測定法に基
づいて、減衰振動波形を測定し、自由振動になった減衰
振動波形の隣り合う3個のピークから周期を読みとり、
その平均値から固有振動数を求めた。但し、荷重板とし
ては、200mm×200mmのサイズで、実際の床構
造と同じ1m2当たりの質量をもつものを用い、床用緩
衝材は、200mm×200mmのサイズのものを用い
た。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示すように、比較例1は、緩衝材と
して室温域の温度依存性が大きいアクリルフォーム(発
泡ネット)を使用しているため、気温5℃における動的
バネ定数が、気温30℃における動的バネ定数の約2.
1倍となっている。また、比較例2は、動的バネ定数の
温度依存性は無いが、動的バネ定数が実施例1、2と比
較して大きい。実施例1は、気温5℃における動的バネ
定数は、比較例1よりも大きいが、材質に温度依存性の
小さい軟質ポリウレタンフォームを使用しているため、
気温30℃における動的バネ定数は、比較例1と比較し
て略同じ値となっている。また、実施例2は、実施例1
よりもさらに動的バネ定数を小さく設定したものであ
る。
【0041】このように、比較例1においては、スラブ
のみの比較例3と比較して、気温5℃における軽量衝撃
音に対する遮音性能はある程度改善されているが、アク
リルフォームは、気温が下がると動的バネ定数が大きく
なるため、遮音等級はLL−55にとどまっている。
【0042】また、比較例2においては、気温5℃と気
温30℃で動的バネ定数に差はないが、絶対値が大きい
ため、遮音性能はLL−55にとどまっている。
【0043】一方、実施例1の様に、気温の変化による
動的バネ定数の変動を30%以下に抑えた場合は、気温
5℃の場合でもLL−50の性能を得ることが可能とな
る。さらに、実施例2のように動的バネ定数を小さくし
た場合には、気温5℃でLL−45の遮音性能を得られ
ることが判る。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の床用緩衝材によれば、動
的バネ定数を1×105N/m3以上、1×106N/m3
以下とし、5℃〜30℃における動的バネ定数の変動が
30%以内であり、厚さが1mm以上、7mm以下とし
たので、薄くて遮音性能に優れ、且つコストを安く遮音
床構造を提供できる。
【0045】請求項2乃至4記載の床用緩衝材によれ
ば、動的バネ定数を1×105N/m3以上、8×105
N/m3以下とし、5℃〜30℃における動的バネ定数
の変動が25%以内であり、厚さが1mm以上、5mm
以下としたので、更に薄くて遮音性能に優れ、且つコス
トを安く遮音床構造を提供できる。請求項5乃至7記載
の床用緩衝材によれば、密度25kg/m3以下、JIS
K−6401に記載の測定方法による硬さが12kg
/314cm2以下の軟質ポリウレタンフォームの部分プ
レスによって凹凸を設けたことにより、より安価で且つ
温度の変動に置いても安定した動的バネ定数とすること
が可能となり、夏冬の季節変動により遮音性能の低下に
よる住環境を悪化させることの無いものにすることがで
きる。
【0046】請求項8記載の遮音床構造によれば、居住
性を悪化させることなく、軽量床衝撃音に対する床衝撃
音レベル低減量を室温の変化に依存せず、安定的に向上
させることができ、床面と敷居との段差の少ないる遮音
床構造とすることができる。
【0047】請求項9記載の遮音床構造によれば、かさ
上げ材がポリスチレン発泡体であることにより、安価な
床構造とすることができる。
【0048】請求項10記載の遮音床構造によれば、床
仕上げ材の質量が7Kg/m3以上とする事により、床
用緩衝材の動的バネ定数との組合せにより遮音性能を一
層高めることができる。
【0049】請求項11記載の遮音床構造によれば、ス
ラブ面に不陸があった場合でも床面を水平に保った状態
に遮音床構造を仕上げることができる。
【0050】請求項12記載の遮音床構造によれば、従
来の畳床をフローリング床に改修するにあたり、大引
き、根太、荒床を残したまま施工が可能となり、施工の
手間を少なく且つ遮音性能を維持した状態でフローリン
グ床構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の遮音床構造の断面図
【図2】床用緩衝材の形状例 (イ)第1実施例の平面図、(ロ)第1実施例の断面
図、(ハ)第2実施例の平面図、(ニ)第2実施例の断
面図
【符号の説明】
1 遮音床構造 2 スラブ 3 かさ上げ材 4 捨張り材 5 床下緩衝材 6 床仕上げ材 7−1 ポリウレタンフォームの片面にに凹凸を付けた
床用緩衝材の形状例 7−2 ポリウレタンフォームの表裏面に凹凸を付けた
床用緩衝材の形状例

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動的バネ定数が1×105N/m3以上、
    1×106N/m3以下であり、5℃〜30℃における動
    的バネ定数の変化率が30%以内であり、厚さが1mm
    以上、7mm以下である合成樹脂発泡体よりなる床用緩
    衝材。
  2. 【請求項2】 前記床用緩衝材の動的バネ定数が1×1
    5N/m3以上、8×105N/m3以下であることを特
    徴とする請求項1記載の床用緩衝材。
  3. 【請求項3】 前記床用緩衝材の5℃〜30℃における
    動的バネ定数の変化率が25%以内であることを特徴と
    する請求項1記載の床用緩衝材。
  4. 【請求項4】 前記床用緩衝材の厚さが1mm以上、5
    mm以下であることを特徴とする請求項1記載の床用緩
    衝材。
  5. 【請求項5】 前記床用緩衝材は、ポリウレタンフォー
    ムの部分プレスを行って凹凸を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の床用緩衝材。
  6. 【請求項6】 前記ポリウレタンフォームが、密度25
    kg/m3以下、JIS K6401に記載の測定方法に
    よる硬さが12kg/314cm2以下の軟質ポリウレタ
    ンフォームであることを特徴とする請求項5記載の床用
    緩衝材。
  7. 【請求項7】 前記ポリウレタンフォームが、密度23
    kg/m3以下、JIS K6401に記載の測定方法に
    よる硬さが10kg/314cm2以下の軟質ポリウレタ
    ンフォームであることを特徴とする請求項6記載の床用
    緩衝材。
  8. 【請求項8】 コンクリートスラブ上に敷設する床構造
    であって、下から順にかさ上げ材と、捨張り材と、動的
    バネ定数が、1×105N/m3以上、1×106N/m3
    以下であり、5℃〜30℃における動的バネ定数の変化
    率が30%以内であり、厚さが1mm以上、7mm以下
    である床用緩衝材と、質量が、6kg/m3以上である床
    仕上げ材とを順次敷設し、総厚が30〜60mmである
    遮音床構造。
  9. 【請求項9】 前記かさ上げ材が、ポリスチレン発泡体
    である請求項8記載の遮音床構造。
  10. 【請求項10】 前記床仕上げ材の質量が7Kg/m3
    以上であることを特徴とする請求項8記載の遮音床構
    造。
  11. 【請求項11】 前記コンクリートスラブ上にレベル調
    整材を介してかさ上げ材を敷設した請求項8乃至10記
    載の遮音床構造。
  12. 【請求項12】 前記コンクリートスラブ上に大引き、
    根太、荒床を介してかさ上げ材を敷設した請求項8乃至
    10記載の遮音床構造。
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KR100900642B1 (ko) * 2006-09-21 2009-06-02 주식회사 엘지화학 층간 차음재 및 이를 이용한 바닥 시공 방법
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