JP2002013029A - 軽量複合アクリル繊維及びその製造方法 - Google Patents
軽量複合アクリル繊維及びその製造方法Info
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Abstract
製造できる軽量複合アクリル繊維及びその簡易な製造方
法を提供する。 【解決手段】 鞘部がアクリロニトリル系ポリマーから
なり、芯部がアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニ
トリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポ
リマーとからなり、芯部に下式を満たすボイドを含有す
る複合アクリル繊維であり、芯鞘型複合アクリル繊維を
製造する際、鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマー
を用い、芯成分としてアクリロニトリル系ポリマーとア
クリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶
であるポリマーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸する
ことにより製造する。 20μm≧D≧10d (ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大
径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示
す。)
Description
程通過性が良好で安定して製造できる軽量複合アクリル
繊維及びその製造方法に関するものである。
性に優れ、衣料分野、装身具分野、インテリア分野、資
材分野等広く用いられている素材である。近年、消費者
の快適志向の高まりから、軽量性、保温性向上の要求が
強くなっており、繊維にこのような性能を付与する手段
として、従来から、中空紡糸口金を用いて繊維を中空化
したり、発泡剤を混合して繊維を多孔化したりする方法
が知られている。
を中空化する方法では繊維強度が低下する為、製造工程
中に糸切れが発現しやすくなり、工程通過性が低下す
る。また、発泡剤を混合して多孔化する方法では製造工
程中に熱付与による発泡工程が必要な為、糸切れが発現
し易くなると共に、ボイド径の適正化の為、高度な発泡
温度制御が要求される。
し、紡出後の洗浄工程にて洗浄液可溶物質を抽出するこ
とによりボイドを発現させる方法が、特開昭52−15
2515号公報、特開昭53−103024号公報、及
び特開昭53−134921号公報等に開示されている
が、これらの方法では洗浄液を再使用する際、洗浄液可
溶物質を分離除去する特別な工程が必要となり、また芯
鞘構造の芯部に水溶性あるいは延伸浴液に可溶なポリマ
ーを入れる方法が特開平3−241005号公報に開示
されているが、この方法においても延伸浴液を再使用す
る際、前記ポリマーを分離除去する特別な工程が必要に
なるという問題があった。
型複合繊維の片側成分として単一のアクリロニトリル系
ポリマーを用いて、中空化や多孔化を施す方法が特開昭
54−34420号公報、特開昭56−118910号
公報、特開平3−249215号公報、及び特開平7−
90720号公報等に開示されているが、これらのポリ
マーは単一組成である為、発現するボイドが凝固環境に
左右され易く、ボイド径の適正化には高度な紡糸技術が
要求された。
問題点を解消し、軽量性に優れ、工程通過性が良好で安
定して製造できる軽量複合アクリル繊維及びその簡易な
製造方法の提供を課題とする。
リロニトリル系ポリマーからなり、芯部がアクリロニト
リル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に
可溶で且つ水に不溶であるポリマーからなり、芯部に下
式を満たすボイドを含有することを特徴とする軽量複合
アクリル繊維、及び芯鞘型複合アクリル繊維を製造する
際、鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマーを用い、
芯成分としてアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニ
トリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポ
リマーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸することを特
徴とする軽量複合アクリル繊維の製造方法によって解決
される。 20μm≧D≧10d (ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大
径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示
す。)
する。本発明者らはボイド径の制御にはポリマー組成の
選定が重要と考え、鋭意検討した結果、アクリロニトリ
ル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可
溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合成分が、ボイ
ドの発現及びボイド径の制御に有用であることを見出し
た。
ポリマーとしては、染色鮮明性、発色性、熱特性等の繊
維物性の面から、アクリロニトリルを50質量%以上含
有するポリマーであることが好ましい。アクリロニトリ
ルの共重合成分としては、通常のアクリル繊維を構成す
る共重合モノマーであれば特に限定されず、例えば、以
下のモノマーが挙げられる。
エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピルなどに
代表されるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなど
に代表されるメタクリル酸エステル類、アクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデ
ン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどの不飽和モノ
マーである。さらに、染色性改良などの目的でp−スル
ホフェニルメタリルエーテル、メタリルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、及びこれらのア
ルカリ金属塩などを共重合しても良い。
は、アクリロニトリル系ポリマーを溶解する溶媒であれ
ば特に限定されず、例えば、硝酸(水溶液)、塩化亜鉛
水溶液、ロダン塩水溶液、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレンカ
ーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラク
トン、アセトン等が挙げられる。
で且つ水に不溶であるポリマーとしては、繊維形成時に
アクリロニトリル系ポリマーと体積収縮差が大きいポリ
マーであれば特に限定されず、アクリル樹脂系ポリマ
ー、セルロースアセテート、ポリウレタン、ポリアルキ
レングリコール又はこれらの誘導体、或いはこれらから
選ばれる2種以上からなるポリマーが好適に用いられる
が、アクリロニトリル系ポリマーの紡糸原液に対して粘
弾性差を制御しやすい観点からアクリル樹脂系ポリマー
が特に好ましい。
ーは特に限定されず、例えばアクリル酸、メタクリル酸
のほか、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アク
リル酸ヒドロキシプロピルなどに代表されるアクリル酸
エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチルなどに代表されるメタク
リル酸エステル類が挙げられる。
酸、マレイン酸、イタコン酸、イソフタル酸等の二塩基
酸、及びこれらの部分エステル、更にアクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、スチレン、α―メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、メタクリル酸ベンジル、ビニルトルエン、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化
ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、ヘキサ
ヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチルなどの
不飽和モノマーを共重合することもできる。
化度は、50〜60%が好ましく、53〜58%以上が
より好ましい。
性及び繊維伸度保持の面から熱可塑性の線状高分子であ
ることが好ましい。
として、結晶性が小さいポリアルキレングリコール又は
その誘導体を用いる場合は、延伸時に単繊維切れが起き
たときに芯部からの漏出防止の為、1万以上の高分子量
であることが好ましく、5万以上であることがより好ま
しい。
イドを含有する芯鞘型複合構造であることが軽量性付与
と工程通過性を兼備する為に必要である。 20μm≧D≧10d (ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大
径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示
す。)
しいが、20μmを超えると繊維物性が不良となる。ま
た工程通過性保持の為、D≧10d、すなわち d≦D
/10であることが重要である。芯部にボイドを含有す
る芯鞘型複合繊維においては、製造工程中のガイド接触
による繊維破断を低減化する為、鞘部の緻密構造ととも
に芯鞘境界領域は緻密化に近い構造であることが望まし
く、微小ボイドを含有することが好ましい。 d>D/
10であると、工程通過性に対する向上効果は不良とな
る。芯部と鞘部の境界領域は芯部と鞘部の接触部位及び
その近傍であればよく、特に限定されるものではない
が、芯部と鞘部の接触部位から芯部中心方向に1μm以
下の範囲であることが好ましい。これらの要件を満たす
ことにより、軽量性付与と工程通過性を兼備することが
できる。
複合アクリル繊維を製造する際、鞘成分としてアクリロ
ニトリル系ポリマーを用い、芯成分としてアクリロニト
リル系ポリマーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に
可溶で且つ水に不溶であるポリマーとの混合ポリマーを
用いて溶液紡糸することにより製造することができる。
鞘部がアクリロニトリル系ポリマーである芯鞘複合構造
をとることにより、良好な工程通過性、必要とされる繊
維物性の保持、芯部の漏出防止が可能となる。さらに、
鞘部と芯部を形成する各紡糸原液にアクリロニトリル系
ポリマーを導入することにより、鞘部と芯部の紡糸原液
は適正な粘弾性差を有するようになり、製造工程中の糸
切れが低減され工程通過性が良好となる。
れず、湿式紡糸法、乾湿式紡糸法、乾式紡糸法のいずれ
であってもよい。一般に、溶液紡糸においてはゲル化と
脱溶媒に伴う急激な体積収縮により繊維が形成され、そ
の際に発現するボイドの状況が繊維の緻密性を左右す
る。ボイド発現状況は、凝固環境に大きく支配される
が、紡糸原液が2種以上のポリマーの混合ポリマーから
なる場合、ボイドの発現因子は凝固環境のみならず繊維
形成に伴い進行する混合ポリマー溶液の液−液相分離状
況に大きく依存すると考えられる。
ドが発現する機構は現在のところ定かではないが、本発
明者らは繊維横断面の中心方向に対する凝固速度の差異
が関連していると推定している。すなわち、凝固に伴い
溶剤が富む相は繊維中心部に多く残存するようになり、
その結果、芯部と鞘部の境界領域には比較的小さなボイ
ドが発現し、一方、芯部領域には大きなボイドが発現す
るものと推定される。
ーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水
に不溶であるポリマーとの質量比率は、紡糸原液の適正
な粘弾性差と軽量性付与の面から20/80〜80/2
0が好ましい。芯成分におけるアクリロニトリル系ポリ
マーの比率が20%未満であると、芯成分と鞘成分との
粘弾性差が大きくなる為、糸切れが増加する。また80
%を超えると、混合ポリマーの液−液相分離効果が小さ
くなり、発現するボイドは繊維横断面の中心方向に対し
て均一化する傾向となる為、軽量性付与と工程通過性へ
の寄与が小さくなる。
は工程通過性の面から10〜50%が好ましく、20〜
40%がより好ましい。芯成分の体積比率は、工程通過
性と軽量性付与の面から12.5〜90%が好ましく、
25〜75%がより好ましい。
合紡糸口金を用いればよく、紡出された未延伸糸は、7
0℃以上の熱水中で延伸するとともに脱溶媒し、次いで
乾燥、緩和熱処理等の工程を経て軽量複合アクリル繊維
となる。
明する。なお、芯部領域および芯鞘境界領域のボイド径
は次の方法により測定した。 [ボイド径の測定方法]繊維横断面を走査型電子顕微鏡
(フィリップス社製 XL−20)にて観察し、ミクロ
ンバーにてボイド径を測定した。
ロニトリル93.5質量%、アクリル酸メチル6.0質
量%、メタリルスルホン酸ソーダ0.5質量%からなる
平均分子量16万のアクリロニトリル系重合体(A)を
濃度が30%になるようにジメチルホルムアミドに添加
混合し、スラリー化後、80℃で加熱溶解することによ
り、鞘成分の紡糸原液(B)を得た。他方、表1に示す
ポリマーを濃度が30%になるようにジメチルホルムア
ミドに添加混合し、スラリー化後、80℃で加熱溶解し
た種々の紡糸原液(C)を得た。紡糸原液(B)と紡糸
原液(C)をそれぞれ等量、添加混合することにより、
芯成分の紡糸原液を得た。芯成分及び鞘成分の紡糸原液
を個別に130℃に加熱した後、孔数400、孔径0.
2mmの芯鞘複合紡糸口金を用いて芯部体積比率を50
%として230℃の不活性ガス中に吐出し、未延伸糸を
得た。次いで未延伸糸を100℃の熱水中で延伸した
後、95℃の熱水中で洗浄し、さらに乾燥、緩和熱処理
を施し、単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル
繊維を得た。表2に芯部ポリマーが異なる繊維の工程通
過性、芯部領域に存在するボイドの最大径(D)、及び
芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径(d)等を示し
た。
19)は、組成がMMA/MA=90/10で表される
化合物である。 ただし、 MMA:CH2=C( CH3)COOCH
3 MA:CH2=C( CH3)COOH
示される化合物である。 〔 C6H7O2(OH)3−X( CH3CO
O)X)〕n ただし、X=約2.4(置換度)、n=約160(重合
度)、酢化度55%
000)は、下式で示される化合物である。 HO(CH2CH2O))nH
(C)のポリマー濃度をアクリル樹脂系ポリマー15
%、セルロースジアセテート15%に変えた以外は、同
様にして単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル
繊維を得た。表3に工程通過性、芯部領域に存在するボ
イドの最大径(D)、芯鞘境界領域に存在するボイドの
最小径(d)等を示した。
分及び鞘成分の紡糸原液の個別の加熱温度を80℃に変
え、40℃、30%ジメチルアセトアミド水溶液を満た
した凝固浴中に吐出する湿式紡糸に変えた以外は、同様
にして単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル繊
維を得た(実施例4)。また、実施例1において芯成分
及び鞘成分の紡糸原液の個別の加熱温度を60℃に変
え、芯鞘複合紡糸口金と凝固浴液面までの距離を15m
mに設定し、紡糸原液を芯鞘複合紡糸口金から空気中に
押し出し、この生成された溶液の流れを直ちに40℃、
75%ジメチルアセトアミド水溶液を満たした凝固浴に
導き繊維を形成させる乾湿式紡糸に変えた以外は、同様
にして単繊維繊度3.3dtexの軽量複合アクリル繊
維を得た(実施例5)。表4に実施例1(乾式紡糸)で
得られた軽量複合アクリル繊維と共に、実施例4(湿式
紡糸)及び5(乾湿式紡糸)でそれぞれ得られた軽量繊
維クリル繊維の工程通過性、芯部領域に存在するボイド
の最大径(D)、芯鞘境界領域に存在するボイドの最小
径(d)等を示した。
性に優れ、工程通過性が良好であり、しかも特別の工程
を要することなく簡易に製造することができるものであ
って、衣料用途に限らず工業資材用途のアクリル繊維と
しても極めて有用である。
Claims (12)
- 【請求項1】 鞘部がアクリロニトリル系ポリマーから
なり、芯部がアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニ
トリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポ
リマーとからなり、芯部に下式を満たすボイドを含有す
ることを特徴とする軽量複合アクリル繊維。 20μm≧D≧10d (ただし、式中のDは芯部領域に存在するボイドの最大
径、dは芯鞘境界領域に存在するボイドの最小径を示
す。) - 【請求項2】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可
溶で且つ水に不溶であるポリマーが、アクリル樹脂系ポ
リマーである請求項1記載の軽量複合アクリル繊維。 - 【請求項3】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可
溶で且つ水に不溶であるポリマーが、セルロースアセテ
ート又はその誘導体である請求項1記載の軽量複合アク
リル繊維。 - 【請求項4】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可
溶で且つ水に不溶であるポリマーが、ポリウレタン又は
その誘導体である請求項1記載の軽量複合アクリル繊
維。 - 【請求項5】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可
溶で且つ水に不溶であるポリマーが、ポリアルキレング
リコール又はその誘導体である請求項1記載の軽量複合
アクリル繊維。 - 【請求項6】 アクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可
溶で且つ水に不溶であるポリマーが、アクリル樹脂系ポ
リマー、セルロースアセテート、ポリウレタン、ポリア
ルキレングリコール及びこれらの誘導体からなる群から
選ばれた2種以上からなるポリマーである請求項1記載
の軽量複合アクリル繊維。 - 【請求項7】 芯鞘型複合アクリル繊維を製造する際、
鞘成分としてアクリロニトリル系ポリマーを用い、芯成
分としてアクリロニトリル系ポリマーとアクリロニトリ
ル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ水に不溶であるポリマ
ーとの混合ポリマーを用いて溶液紡糸することを特徴と
する軽量複合アクリル繊維の製造方法。 - 【請求項8】 芯成分におけるアクリロニトリル系ポリ
マーとアクリロニトリル系ポリマーの溶媒に可溶で且つ
水に不溶であるポリマーとの質量比率が、20/80〜
80/20である請求項7記載の軽量複合アクリル繊維
の製造方法。 - 【請求項9】 芯成分と鞘成分の濃度が10〜50%で
ある請求項7又は8記載の軽量複合アクリル繊維の製造
方法。 - 【請求項10】 芯成分と鞘成分の濃度が20〜40%
である請求項9記載の軽量複合アクリル繊維の製造方
法。 - 【請求項11】 芯成分の体積比率が12.5〜90%
である請求項7〜10のいずれか1項に記載の軽量複合
アクリル繊維の製造方法。 - 【請求項12】 芯成分の体積比率が25〜75%であ
る請求項11記載の軽量複合アクリル繊維の製造方法。
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JP2000192319A JP4480858B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 軽量複合アクリル繊維及びその製造方法 |
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JP2006152475A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル系消臭性繊維およびアクリル系消臭性繊維の製造方法 |
JP2007077552A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 芯鞘型アクリル系複合繊維及びその製造方法 |
JP2013199718A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル系消臭繊維並びにそれを含む紡績糸および織編物。 |
JP2015030925A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 三菱レイヨン株式会社 | 抗菌防臭性、消臭性を有するアクリル系複合繊維並びにそれを含む紡績糸および織編物 |
-
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- 2000-06-27 JP JP2000192319A patent/JP4480858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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