JP2002010849A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JP2002010849A
JP2002010849A JP2000196837A JP2000196837A JP2002010849A JP 2002010849 A JP2002010849 A JP 2002010849A JP 2000196837 A JP2000196837 A JP 2000196837A JP 2000196837 A JP2000196837 A JP 2000196837A JP 2002010849 A JP2002010849 A JP 2002010849A
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JP
Japan
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lock
machine frame
gear
lock gear
guide hole
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Application number
JP2000196837A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuura
寛 松浦
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/896,024 priority patent/US6629733B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックギヤのガタを防止することができる車
両用シートリクライニング装置を提供することを課題と
している。 【解決手段】 この発明は、ロックギヤ(20)は、前
記機枠(10)に突設された半円状の軸部(16)と2
つの円弧状ガイド面(11a,11b)とにより軸部
(16)を中心として回動可能に配置され、自由端側の
一側面に、前記内歯ギヤ(61)と噛合する外歯ギヤ
(21)を有し、またこの外歯ギヤの背面側に、このロ
ックギヤ(20)を前記軸部(16)を中心として揺動
せしめるカム面(25)を形成し、さらに、自由端側中
央部には、前記機枠(10)に突設したガイド突起(1
7)が係合するガイド孔(29)を形成して構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートクッショ
ンに対してシートバックを回動可能とした車両用シート
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートリクライニ
ング装置として、シートクッション側のベースプレート
が取り付けられた機枠と、シートバック側のアームプレ
ートが取り付けられた蓋体とが相互に回動可能に設けら
れ、機枠に揺動可能に軸着されたロックギヤと蓋体の内
周面に形成した内歯ギヤとの噛合によって機枠と蓋体と
の相互回動が阻止され、また、機枠と蓋体とを貫通して
設けられた操作軸を回転させることにより、カム状板を
介してロックギヤを作動させ、ロックギヤと内歯ギヤと
の噛合を解き、ロックを解除するように構成されたもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近時において
は車両の安全性の向上が求められており、車両用シート
リクライニング装置についてもロック強度の向上が要求
されている。
【0004】しかし、上記車両用シートリクライニング
装置にあっては、ロックギヤは、機枠に半円状の軸部と
2つの円弧状ガイド面によって揺動可能に配置されてい
るため、軸部及びガイド面を大きくすることはレイアウ
ト上難しい。特に、車両用シートの多彩なシートレイア
ウトに対応できるように車両用シートリクライニング装
置のコンパクト化の要望も強く、これらを両立すること
は難しかった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、ロック強度の向上を図ることができる車両用
シートリクライニング装置を提供することを課題として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、機枠(10)に形成した円
形凹部(14)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠
(10)の内周面に沿って回動する蓋体(60)を有
し、常時は前記機枠(10)内に配置したロックギヤ
(20)と前記蓋体(60)の内周面に形成した内歯ギ
ヤ(61)との噛合によって、前記機枠(10)と蓋体
(60)との相互回動が阻止され、前記機枠(10)と
蓋体(60)とを貫通して設けられた操作軸(30)を
回転させることにより操作軸(30)と一体化されたカ
ム状板(40)を介して前記ロックギヤ(20)のロッ
クを解除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互
回動を自由化するように構成したロック機構(100)
を備え、前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方を
シートクッション(150)側に取り付けると共に他方
をシートバック(160)側に取り付けて構成した車両
用シートリクライニング装置(E)であって、前記ロッ
クギヤ(20)は、前記機枠(10)に突設された半円
状の軸部(16)と2つの円弧状ガイド面(11a,1
1b)とにより軸部(16)を中心として回動可能に配
置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ(61)と
噛合する外歯ギヤ(21)を有し、またこの外歯ギヤの
背面側に、このロックギヤ(20)を前記軸部(16)
を中心として揺動せしめるカム面(25)を形成し、さ
らに、自由端側中央部には、前記機枠(10)に突設し
たガイド突起(17)が係合するガイド孔(29)を形
成して構成したことを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、前記ガイド孔は、
前記軸部(16)を中心とする円弧状に形成されると共
に、両端部が平面状に形成され、また、前記ガイド突起
(17)は、前記ガイド孔の円弧部に摺接する円弧部
と、前記ガイド孔の平面部と当接可能な平面部が形成さ
れていることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、前記ガイド孔は、
前記ロックギヤの自由端側中央部を板厚方向にエンボス
形成した凹部であることを特徴としている。
【0009】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明においては、ロックギヤ(20)は機枠(1
0)に突設された軸部(16)と2つの円弧状ガイド面
(11a,11b)並びにガイド突起(17)とにガイ
ドされて揺動可能に支持されているため、蓋体(60)
からロックギヤ(20)に作用する荷重を軸部(16)
と一方の円弧状ガイド面並びにガイド突起(17)の3
点で支持することができる。すなわち、ロックギヤ(2
0)はカム状板(40)によりロック状態に保持されて
いるため、ロックギヤ(20)は蓋体(60)と一体と
なって回動しようとし、その移動を軸部(16)と一方
の円弧状ガイド面並びにガイド突起(17)で阻止でき
るので、ロック強度を大幅に向上することができる。し
かも、このガイド突起に係合するガイド孔をロックギヤ
(20)の自由端側中央部に設けたので、従来に比べて
構造の変更の必要がなく、高強度で小型のシートリクラ
イニング装置を得ることができる。
【0010】請求項2記載の発明においては、ロックギ
ヤ(20)に形成したガイド孔(29)と機枠(10)
に突設したガイド突起(17)との当接面を限られた範
囲で最大とすることができ、ロックギヤ(20)に荷重
が作用した際の受け面を大きくできるのでロック強度を
向上することができる。
【0011】請求項3記載の発明においては、ガイド孔
(29)はロックギヤ(20)を板厚方向にエンボス形
成した凹部であるため、ガイド孔の形成によるロックギ
ヤ自体の強度低下を防止してロック強度の低下を阻止す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図13を参照して説明する。
【0013】この実施例で示す車両用シートリクライニ
ング装置Eは、円形状の機枠10に形成した円形凹部1
4の内面側に嵌合すると共に、機枠10の内周面に沿っ
て回動する蓋体60を有し、常時は機枠10内に配置し
たロックギヤ20と蓋体60の内周面に形成した内歯ギ
ヤ61との噛合によって、機枠10と蓋体60との相互
回動が阻止され、機枠10と蓋体60とを貫通して設け
られた操作軸30を回転させることにより操作軸30と
一体化されたカム状板40を介してロックギヤ20のロ
ックを解除し、機枠10と蓋体60との相互回動を自由
化するように構成したロック機構100を備えている。
【0014】また、機枠10の外側面にシートクッショ
ン150側に取り付けられるベースプレート110を、
蓋体60の外側面にシートバック160側に取り付けら
れるアームプレート120をそれぞれ取り付けて構成さ
れている。
【0015】そして、上記ロックギヤ20は、機枠10
に突設された半円状の軸部16と2つの円弧状ガイド面
(11a,11b)とにより軸部(16)を中心として
回動可能に配置され、自由端側の一側面側に、内歯ギヤ
61と噛合する外歯ギヤ21を有し、また、この外歯ギ
ヤ21の背面側に、このロックギヤ20を軸部16を中
心として揺動せしめるカム面25を形成し、さらに、こ
の自由端側の中央部には、機枠10に突設したガイド突
起17が係合するガイド孔29を形成して構成されてい
る。
【0016】また、前記ガイド孔29は、軸部16を中
心とする円弧状に形成されると共に、両端部が平面状に
形成され、また、前記ガイド突起17はガイド孔29の
円弧部に摺接する円弧部とガイド孔の平面部と当接可能
な平面部が形成されている。
【0017】さらに、前記ガイド孔29は、ロックギヤ
20の自由端側中央部を板厚方向にエンボス形成した凹
部である。
【0018】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。
【0019】この実施例で示す車両用シートリクライニ
ング装置Eは、機枠10と、蓋体60と、ロックギヤ2
0と、操作軸30と、カム状板40と、ロックスプリン
グ70とからなるロック機構100を備えており、シー
トクッション150側に取り付けられるベースプレート
110が機枠10の外側面に、シートバック160側に
取り付けられるアームプレート120が蓋体60の外側
面にそれぞれ取り付けられている。さらに、アームプレ
ート120をフロント(F)方向に付勢するうず巻スプ
リング130が装着されている。
【0020】機枠10は円板状に形成されており、その
内部に外周面に近接して同心状の円形凹部14が形成さ
れている。
【0021】蓋体60は円板状に形成されており、機枠
10の円形凹部14の内面側に外周面が嵌合するように
して円形凹部14に回動可能に嵌挿されている。また、
蓋体60に同心状に形成した円形凹部の内周面には、同
心状の内歯ギヤ61が形成されている。
【0022】また、蓋体60と機枠10は、リング状の
カバー体80によってその外周部を挟持するように覆わ
れており、これにより相互に回動可能に支持されてい
る。
【0023】ロックギヤ20は、機枠10の円形凹部1
4底面と蓋体60の内面とにより摺動可能に挟持されて
少なくとも1個、例えば3個が放射状に等間隔に配設さ
れており、機枠10の円形凹部14底面に突設された半
円状の軸部16と円弧状ガイド面11aとにより軸部1
6を中心として回動可能に軸着されている。この軸部1
6の内歯ギヤ61側外周面は、内歯ギヤ61と干渉しな
いように扁平に切断されている。
【0024】ロックギヤ20の自由端側20bの一側面
(内歯ギヤ側)には、内歯ギヤ61と噛合可能な弧状の
外歯ギヤ21が、内歯ギヤ61と同じ半径をもって形成
されている。また、自由端側20bの他側面には、カム
状板40の後記カム面41と係合可能なカム面25が形
成され、さらに、このカム面25の隣接して、カム状板
40の後記ロック解除面44と係合可能なロック解除用
突部26が形成されている。
【0025】さらに、ロックギヤ20の自由端側20b
の端面には、軸部16の中心を中心とする円弧状当接面
28が形成されており、この円弧状当接面28は機枠1
0に形成されたガイド凸部11の円弧状ガイド面11b
に摺接するように設定されている。これにより、ロック
ギヤ20は、軸部16と、2つの円弧状ガイド面11
a,11bにより、軸部16の中心を中心にして回動可
能に配置される。
【0026】また、ロックギヤ20の自由端側20bの
中央部には、軸部16の中心を中心とする円弧面からな
る扇形状のガイド孔29がエンボス形成されており、こ
のガイド孔29は、機枠10に突設された扇形状のガイ
ド突起17に周方向に間隙をもって摺接されている。そ
して、ロックギヤ20の外歯ギヤ21と内歯ギヤ61と
が噛合しているときは、ガイド孔29の内側面29a側
にガイド突起17が移動し、ロックギヤ20の外歯ギヤ
21と内歯ギヤ61との噛合が解かれているときは、ガ
イド孔29の外側面29b側にガイド突起17が移動す
るように設定されている。
【0027】さらに、ロックギヤ20の自由端側20b
には、円弧状当接面28とガイド孔29との中間部に蓋
体60に内面側に突出した凸部24が形成されている。
この凸部24は、蓋体60の内面に内歯ギヤ61と近接
して形成された段差部64に摺接可能に配置されてい
る。
【0028】この段差部64は、蓋体60の中心を中心
として120度の間隔をもって配設された大径の3個の
円弧部64aと、この円弧部64aとを傾斜面をもって
連結する同心状の小径の3個の円弧部64bとからなっ
ている。
【0029】そして、ロックギヤ20の外歯ギヤ21と
内歯ギヤ61とが噛合しているときは、凸部24が大径
の円弧部64aに当接し、ロックギヤ20の外歯ギヤ2
1と内歯ギヤ61との噛合が解かれ、かつ、シートバッ
ク160が倒伏状態にあるときは、凸部24が小径の円
弧部64bに当接するように設定されている。
【0030】操作軸30は、機枠10及び蓋体60の中
心部にそれぞれ形成された貫通孔12,62に遊嵌され
ており、ベースプレート110及びアームプレート12
0にそれぞれ形成された支持孔112,122に遊嵌し
て挿入されている。また操作軸30のベースプレート1
10側の外方に突出した部分には、操作レバー31が取
り付けられており、アームプレート120側の外方に突
出した部分には、両側ロック連結用のスプライン32が
形成されている。なお、操作レバー31には、操作ノブ
33が取り付けられている。
【0031】カム状板40は、操作軸30の中間部に圧
入固定されており、外周部に各ロックギヤ20のカム面
25及びロック解除用突部26と係合可能なカム面41
及びロック解除面44がそれぞれ形成されている。
【0032】ロックスプリング70はうず巻スプリング
状に形成されており、機枠10の円形凹部14内に3個
配設されている。ロックスプリング70の基部70aは
ガイド凸部11に隣接して機枠10の円形凹部14底面
に突設された3個の凸部13にそれぞれ取り付けられて
あり、その外側端70bは、カム状板40に形成された
係止部43にそれぞれ係止されている。そして、このロ
ックスプリング70により、カム状板40は、図1にお
いて常時時計方向に回動するように付勢されている。
【0033】アームプレート120は、シートバック1
60側への取付部121と、うず巻スプリング130の
内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0034】この保持手段140は、アームプレート1
20の貫通孔122の下部側に設けられており、貫通孔
122を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿って、ア
ームプレート120を半円状に切り起こして形成されて
いる。この切り起こし部141の一側端側に形成された
凹部142にうず巻スプリング130の内側端132が
係止されており、また、うず巻スプリング130の外側
端133は、ベースプレート110に設けた係止ピン1
11に係止されている。そして、このうず巻スプリング
130によりアームプレート120は常時フロント
(F)方向に回動するように付勢されている。
【0035】なお、図6及び図11において、123は
前倒れストッパで、アームプレート120、すなわちシ
ートバック160がフロント(F)方向に回動したと
き、ベースプレート110の係止ピン111に前倒れス
トッパ123が当接し、これによりシートバック160
のフロント(F)方向の回動を規制している。また、本
実施例に限られるのではなく上記構造とは逆に機枠10
にアームプレート120を取り付け、蓋体60をシート
クッション150側に取り付けても良い。
【0036】つぎに、上述した車両用シートリクライニ
ング装置Eの作用について説明する。
【0037】ロック機構100がロックされているとき
は、図1に示すように、ロックスプリング70の付勢力
により時計方向に回動しているカム状板40のカム面4
1でロックギヤ20のカム面25が押圧され、ロックギ
ヤ20は軸部16を中心として反時計方向に揺動し、外
歯ギヤ21が蓋体60の内歯ギヤ61に噛合している。
これによって、蓋体60、すなわちシートバック160
の回動が阻止されている。
【0038】この際、ロックギヤ20のガイド孔29の
内側面29aは、機枠10のガイド突起17に当接し、
凸部24は、蓋体60の段差部64の円弧部64aに当
接する。
【0039】上述したロック機構100のロック状態か
らロックを解除させるには、操作軸30を図1中反時計
方向に回動させる。すると、図13に示すように、カム
状板40のカム面41と、ロックギヤ20のカム面25
との係合が解かれると共に、カム状板40のロック解除
面44によりロックギヤ20のロック解除用突部26が
押圧される。
【0040】これによって、ロックギヤ20は、軸部1
6を中心として時計方向に揺動し、外歯ギヤ21と蓋体
60の内歯ギヤ61との噛合が解かれてロック解除状態
となり、蓋体60に取り付けられたアームプレート12
0,すなわちシートバック160がうず巻スプリング1
30の付勢力によりフロント(F)方向に回動する。
【0041】この際、ロックギヤ20のガイド孔29の
外側面29bは、機枠10のガイド突起17に当接す
る。また、ロックギヤ20の凸部24は、シートバック
160が起立状態にあるときは、蓋体60の段差部64
の円弧部64aと対向する位置にある。またシートバッ
ク160が倒伏状態になったとき、段差部64の円弧部
64bに当接しており、これによって、ロック解除状態
を保持している。
【0042】このロック解除状態からロック機構100
を再びロック状態に復帰させるには、シートバック16
0が起立状態にあるときは、所望するシートバック16
0の傾動位置で把持している操作軸30を離せば、ロッ
クスプリング70の付勢力によりカム状板40が図13
中時計方向に回動し、これによりロックギヤ20が反時
計方向に回動し、その外歯ギヤ21が内歯ギヤ61と噛
合してロック状態となる。
【0043】また、シートバック160が倒伏状態にあ
るときは、シートバック160を起立させる。すると、
ロックギヤ20の凸部24が段差部64の円弧部64b
から離脱し、起立状態のときと同様、時計方向に回動す
るカム状板40によりロックギヤ20が反時計方向に回
動してロック状態となる。
【0044】そして、上記のように構成された車両用シ
ートリクライニング装置Eにおいては、ロックギヤ20
が、機枠10に突設された軸部16と2つの円弧状ガイ
ド面11a,11b並びにガイド突起17とにより回動
可能に支持されているため、衝突等によりシートバック
160に作用した負荷がロックギヤ20に作用しても軸
部16と一方の円弧状ガイド面並びにガイド突起で支持
することができ、受け面を大きくできるので負荷による
圧壊荷重を高くでき、強度を大幅に向上することができ
る。
【0045】また、ガイド孔29は、ロックギヤ20を
板厚方向にエンボス形成した凹部であるため、ガイド孔
29の形成によるロックギヤ自体の強度低下を防止して
ロック強度の低下を阻止することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、ロック
ギヤ(20)は機枠(10)に突設された軸部(16)
と2つの円弧状ガイド面(11a,11b)並びにガイ
ド突起(17)とにガイドされて揺動可能に支持されて
いるため、蓋体(60)からロックギヤ(20)に作用
する荷重を軸部(16)と一方の円弧状ガイド面並びに
ガイド突起(17)の3点で支持することができる。す
なわち、ロックギヤ(20)はカム状板(40)により
ロック状態に保持されているため、ロックギヤ(20)
は蓋体(60)と一体となって回動しようとし、その移
動を軸部(16)と一方の円弧状ガイド面並びにガイド
突起(17)で阻止できるので、ロック強度を大幅に向
上することができる。しかも、このガイド突起に係合す
るガイド孔をロックギヤ(20)の自由端側中央部に設
けたので、従来に比べて構造の変更の必要がなく、高強
度で小型のシートリクライニング装置を得ることができ
る。
【0047】請求項2記載の発明においては、ロックギ
ヤ(20)に形成したガイド孔(29)と機枠(10)
に突設したガイド突起(17)との当接面を限られた範
囲で最大とすることができ、ロックギヤ(20)に荷重
が作用した際の受け面を大きくできるのでロック強度を
向上することができる。
【0048】請求項3記載の発明においては、ガイド孔
(29)はロックギヤ(20)を板厚方向にエンボス形
成した凹部であるため、ガイド孔の形成によるロックギ
ヤ自体の強度低下を防止してロック強度の低下を阻止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るロック機構を示す正面
視説明図である。
【図2】同図1のII−II矢視断面説明図である。
【図3】同ロック機構の分解斜視説明図である。
【図4】同車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図である。
【図5】同図4のV −V 矢視説明図である。
【図6】同図5のVI−VI矢視説明図である。
【図7】同機枠の正面視説明図である。
【図8】同蓋体の背面視説明図である。
【図9】同ロックギヤの正面視説明図である。
【図10】同カム状板の正面視説明図である。
【図11】同アームプレートの正面視説明図である。
【図12】同図11のXII −XII 矢視説明図である。
【図13】同ロック解除時におけるロック機構の状態を
示す正面視説明図である。
【符号の説明】
10 機枠 11 ガイド凸部 11a 円弧状ガイド面 11b 円弧状ガイド面 14 円形凹部 16 軸部 17 ガイド突起 20 ロックギヤ 20a 内側円弧部 20b 自由端側 20c 軸着部側 21 外歯ギヤ 25 カム面 27 円弧状当接面 28 円弧状当接面 29 ガイド孔(凹部) 30 操作軸 40 カム状板 60 蓋体 61 内歯ギヤ 100 ロック機構 110 ベースプレート 120 アームプレート 150 シートクッション 160 シートバック E 車両用シートリクライニング装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠(10)に形成した円形凹部(1
    4)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠(10)の内
    周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記
    機枠(10)内に配置したロックギヤ(20)と前記蓋
    体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との噛
    合によって、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互
    回動が阻止され、前記機枠(10)と蓋体(60)とを
    貫通して設けられた操作軸(30)を回転させることに
    より操作軸(30)と一体化されたカム状板(40)を
    介して前記ロックギヤ(20)のロックを解除し、前記
    機枠(10)と蓋体(60)との相互回動を自由化する
    ように構成したロック機構(100)を備え、 前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方をシートク
    ッション(150)側に取り付けると共に他方をシート
    バック(160)側に取り付けて構成した車両用シート
    リクライニング装置(E)であって、 前記ロックギヤ(20)は、前記機枠(10)に突設さ
    れた半円状の軸部(16)と2つの円弧状ガイド面(1
    1a,11b)とにより軸部(16)を中心として回動
    可能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ
    (61)と噛合する外歯ギヤ(21)を有し、またこの
    外歯ギヤの背面側に、このロックギヤ(20)を前記軸
    部(16)を中心として揺動せしめるカム面(25)を
    形成し、さらに、自由端側中央部には、前記機枠(1
    0)に突設したガイド突起(17)が係合するガイド孔
    (29)を形成して構成したことを特徴とする車両用シ
    ートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド孔は、前記軸部(16)を中
    心とする円弧状に形成されると共に、両端部が平面状に
    形成され、また、前記ガイド突起(17)は、前記ガイ
    ド孔の円弧部に摺接する円弧部と、前記ガイド孔の平面
    部と当接可能な平面部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用シートリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド孔は、前記ロックギヤの自由
    端側中央部を板厚方向にエンボス形成した凹部であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用シー
    トリクライニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008154992A (ja) * 2006-11-28 2008-07-10 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートリクライニング装置
JP2011087933A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Faurecia Sieges D'automobile 車両用座席調節機構および車両用座席

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