JP3795304B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートクッションに対してシートバックを回動可能とした車両用シートリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用シートリクライニング装置として、シートクッション側のベースプレートが取り付けられた機枠と、シートバック側のアームプレートが取り付けられた蓋体とが相互に回動可能に設けられ、機枠に揺動可能に軸着されたロックツースと蓋体の内周面に形成した内歯ギヤとの噛合によって機枠と蓋体との相互回動が阻止され、また、機枠と蓋体とを貫通して設けられた操作軸を回転させることにより、カム状板を介してロックツースを作動させ、ロックツースと内歯ギヤとの噛合を解き、ロックを解除するように構成されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近時においては車両の安全性の向上が求められており、車両用シートリクライニング装置についてもロック強度の向上が要求されている。
【0004】
しかし、ロック強度の向上には、板厚を厚くする方法や噛み合い歯数を増やす方法等があるが、前者は成形性が悪くコスト高になり、後者はリクライニング装置が大型化するためレイアウト上の制約から採用が難しい場合がある。
【0005】
この発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであり、ロックツースの噛み合い歯数を増やしたり、板厚を厚くすることなくロック強度の向上を図ることができる車両用シートリクライニング装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、機枠(10)に形成した円形凹部(14)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠(10)の内周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記機枠(10)内に配置したロックツース(20)と前記蓋体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との噛合によって、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動が阻止され、前記機枠(10)と蓋体(60)とを貫通して設けられた操作軸(30)を回転させることにより操作軸(30)と一体化されたカム状板(40)を介して前記ロックツース(20)のロックを解除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動を自由化するように構成したロック機構(100)を備え、前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方をシートクッション(150)側に取り付けると共に他方をシートバック(160)側に取り付けて構成した車両用シートリクライニング装置(E)であって、前記ロックツース(20)は、前記機枠(10)から一体的に突設されロックツース(20)の回転中心(O)を有する軸部(16)と2つの円弧状ガイド面(11a,12a)とにより前記回転中心(O)を中心として回動可能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ(61)と噛合する歯(21)を有し、また、この歯(21)の背面側に、このロックツース(20)を前記軸部(16)を介して揺動せしめるカム面(25)を形成して構成され、
前記軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12a)を有する前記機枠(10)の機械的強度を、前記ロックツース(20)及び前記内歯ギヤ(61)を形成した蓋体(60)よりも弱くして、ロック機構のロック状態において蓋体側に大きな外力が加わった際に、ロックツース(20)によって軸部16及び一方の円弧状ガイド面が変形し、その変形された部分の肉(11b、16b)が半径方向外方に移動して、前記内歯ギヤ(61)に食い込むことを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記ロックツース(20)の回転中心(O)を前記内歯ギヤ(61)の内側近傍としたことを特徴としている。
【0008】
そして、上記のように構成された請求項1記載の発明においては、前記軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12a)を有する前記機枠(10)の機械的強度を、前記ロックツース(20)及び前記内歯ギヤ(61)を形成した蓋体(60)よりも弱くして、前記軸部(16)及び前記円弧状ガイド面(11a,12a)を、半径方向外方に変形可能としたから、ロック機構のロック状態において蓋体側に大きな外力が加わった場合、ロックツース(20)が軸部16及び一方の円弧状ガイド面を圧壊し、その圧壊された部分の肉(11b、16b)が半径方向外方に移動して、前記内歯ギヤ(61)に食い込んで、蓋体(60)の移動を阻止するためロック保持強度を大幅に向上することができる。
【0009】
請求項2記載の発明においては、前記ロックツース(20)の回転中心を前記内歯ギヤ(61)の内側近傍としたから、ロックツース(20)のガイド面としての軸部(16)の強度の向上を図ることができると共に、軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12a)が圧壊された場合には、この圧壊された肉(11b、16b)を半径方向外方に移動し易くすることができる。従って、ロック強度の向上を図ることができ、従来のものと比べて、高強度で小型のシートリクライニング装置を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を実施例に基づき、図1〜図10を参照して説明する。
【0011】
この実施例で示す車両用シートリクライニング装置Eは、機枠10に形成した円形凹部14の内面側に嵌合すると共に、前記機枠10の内周面に沿って回動する蓋体60を有し、常時は前記機枠10内に配置したロックツース20と前記蓋体60の内周面に形成した内歯ギヤ61との噛合によって、前記機枠10と蓋体60との相互回動が阻止され、前記機枠10と蓋体60とを貫通して設けられた操作軸30を回転させることにより操作軸30と一体化されたカム状板40を介して前記ロックツース20のロックを解除し、前記機枠10と蓋体60との相互回動を自由化するように構成したロック機構100を備えている。
【0012】
また、前記ロックツース20は、前記機枠10から一体的に突設されロックツース20の回転中心Oを有する軸部16と2つの円弧状ガイド面11a,12aとにより前記回転中心Oを中心として回動可能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ61と噛合する歯21を有し、また、この歯21の背面側に、このロックツース20を前記軸部16を介して揺動せしめるカム面25を形成して構成され、前記機枠10と前記蓋体60の一方をシートクッション150側に取り付けると共に他方をシートバック160側に取り付けて構成されている。
【0013】
そして、前記軸部16及び2つの円弧状ガイド面11a,12aを有する前記機枠10の機械的強度を、前記ロックツース20及び前記内歯ギヤ61を形成した蓋体60よりも弱くして、前記軸部16及び前記円弧状ガイド面11a,12aを、半径方向外方に変形可能としてあり、しかも、前記ロックツース20の回転中心Oを前記内歯ギヤ61の内側近傍に設定してある。
【0014】
以下、上記構成についてさらに詳細に説明する。
【0015】
この実施例で示す車両用シートリクライニング装置Eは、機枠10と、蓋体60と、ロックツース20と、操作軸30と、カム状板40と、ロックスプリング70とからなるロック機構100を備えており、シートクッション150側に取り付けられるベースプレート110が機枠10の外側面に、シートバック160側に取り付けられるアームプレート120が蓋体60の外側面にそれぞれ取り付けられている。さらに、アームプレート120をフロント(F)方向に付勢するうず巻スプリング130が装着されている。
【0016】
機枠10は円板状に形成されており、その内部に外周面に近接して同心状の円形凹部14が形成されている。
【0017】
蓋体60は円板状に形成されており、機枠10の円形凹部14の内面側に外周面が嵌合するようにして円形凹部14に回動可能に嵌挿されている。また、蓋体60に同心状に形成した円形凹部14の内周面には、同心状の内歯ギヤ61が形成されている。また、蓋体60と機枠10は、リング状のカバー体80によってその外周部を挟持するように覆われており、これにより相互に回動可能に支持されている。
【0018】
ロックツース20は、機枠10の円形凹部14底面と蓋体60の内面とにより摺動可能に挟持されて少なくとも1個、例えば2〜3個が放射状に配設されており、(この実施例では2個が相対向して配置されている)機枠10の円形凹部14底面に突設された軸部16を介して回動可能に軸着されている。この軸部16の内歯ギヤ61側外周面22は、内歯ギヤ61と干渉しないように扁平に切断されている。
【0019】
ロックツース20の自由端側20bの一側面(内歯ギヤ61側)には、内歯ギヤ61と噛合可能な弧状の歯21すなわち外歯ギヤ21が、内歯ギヤ61と同じ半径をもって形成されている。また、自由端側20bの他側面には、カム状板40の後記カム面41と係合可能なカム面25が形成され、さらに、このカム面25に隣接して、カム状板40の後記ロック解除面44と係合可能なロック解除用突部26が形成されている。
【0020】
さらに、ロックツース20の基部側20aの端面には、ロックツース20の回転中心Oを中心とする円弧状当接面27が形成されており、この円弧状当接面27は機枠10に形成されたガイド凸部11の円弧状ガイド面11aに摺接するように設定されており、また、ロックツース20の自由端側20bの端面には、ロックツース20の回転中心Oを中心とする円弧状当接面28が形成されており、この円弧状当接面28は機枠10に形成されたガイド凸部12の円弧状ガイド面12aに摺接するように設定されている。
【0021】
これにより、ロックツース20は、軸部16と、2つの円弧状ガイド面11a,12aにより、軸部16にあるロックツース20の回転中心Oを中心にして回動できるようになっている。
【0022】
そして前述したように、前記軸部16及び円弧状ガイド面11a,12aを形成したガイド凸部11,12を有する前記機枠10の機械的強度を、前記ロックツース20及び前記内歯ギヤ61を形成した蓋体60よりも弱くして、前記軸部16及び前記円弧状ガイド面11aあるいは12aを、半径方向外方に変形可能としてある。
【0023】
従って、ロック機構のロック状態において蓋体側に大きな外力が加わった場合、図4に示すように、半径方向外方に移動した前記軸部16及び上記ガイド面11aあるいは12aを構成するガイド凸部11あるいは12の肉(11b、16b)が、前記内歯ギヤ61に食い込んで、前記蓋体60の回動を阻止するように作用するためロック保持強度を大幅に向上することができ、従来のものと比べて優れたシートリクライニング装置を得ることができる。
【0024】
なお、図4に示すこの実施例の場合は、ロック機構のロック状態において蓋体60側に反時計方向の大きな外力が加わって、前記軸部16の一側面側及び上記ガイド面11aを構成するガイド凸部11の肉(11b、16b)が、半径方向外方に移動して、内歯ギヤ61に食い込んだ状態を示しているが、ロック機構のロック状態において蓋体60側に時計方向の大きな外力が加わった場合には前記軸部16の他側面側及び上記ガイド面12aを構成するガイド凸部12の肉(11b、16b)が半径方向外方に移動して、内歯ギヤ61に食い込むようになる。
【0025】
また、ロックツース20の回転中心Oを有する軸部16は、前述したように、ガイド面が180°以上になるようにロックツース20の回転中心Oは、前記内歯ギヤ61の内側近傍に設定したから、ロックツース20のガイド面としての軸部16の強度の向上を図ることができると共に、円弧状ガイド面11aあるいは12aを構成するガイド凸部11あるいはガイド凸部12の肉(11b、16b)を半径方向外方に移動し易くすることができる。従って、ロック強度の向上を図ることができ、従来のものと比べて、高強度で小型のシートリクライニング装置を得ることができる。
【0026】
また、この実施例において、前記ロックツース20の歯21は、軸部16に接近した位置まで形成してあるので、レイアウトを変更することなく歯数を増加することができ、ロック強度を向上することができる。
【0027】
さらに、前記ロックツース20の歯21と、前記内歯ギヤ61の歯は、その圧力角Rを60〜90°に設定してある。従って、ロックツースの係脱を円滑化することができると共に、歯形状のバラツキに起因する噛み合い率の低下を阻止することができる。
【0028】
しかも、前記ロックツース20の歯21は、その回転中心O側の歯の高さを、他の歯の高さと比較して低く形成したから、歯形状のバラツキに起因する噛み合い率の低下を阻止することができ、ロック強度を向上することができる。この実施例においては3歯低く形成したが、少なくとも1歯以上低く形成すれば、上述した効果を得ることができる。
【0029】
また、前記ロックツース20の歯21は、その回転中心O側の歯の歯先円の半径を、他の歯の歯先円の半径よりも大きく形成したから、歯形状のバラツキに起因する噛み合い率の低下を阻止することができ、ロック強度の向上を図ることができる。
【0030】
操作軸30は、機枠10及び蓋体60の中心部にそれぞれ形成された貫通孔17,62に遊嵌されており、ベースプレート110及びアームプレート120にそれぞれ形成された支持孔112,122に遊嵌して挿入されている。また操作軸30のベースプレート110側の外方に突出した部分には、操作レバー31が取り付けられており、アームプレート120側の外方に突出した部分には、両側ロック連結用のスプライン32が形成されている。なお、操作レバー31には、操作ノブ33が取り付けられている。
【0031】
カム状板40は、操作軸30の中間部に圧入固定されており、外周部に各ロックツース20のカム面25及びロック解除用突部26と係合可能なカム面41及びロック解除面44がそれぞれ形成されている。
【0032】
ロックスプリング70はうず巻スプリング状に形成されており、機枠10の円形凹部14内に、この実施例においては2個配設されている。ロックスプリング70の基部70aは、各ロックツース20を左右から挟むように設けられたガイド凸部11及び12の間に突設された2個の凸部13にそれぞれ取り付けられており、その外側端70bは、カム状板40に形成された係止部43にそれぞれ係止されている。そして、このロックスプリング70により、カム状板40は、図1において常時時計方向に回動するように付勢されている。
【0033】
アームプレート120は、シートバック160側への取付部121と、うず巻スプリング130の内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0034】
この保持手段140は、アームプレート120の貫通孔122の下部側に設けられており、貫通孔122を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿って、アームプレート120を半円状に切り起こして形成されている。この切り起こし部141の一側端側に形成された凹部142にうず巻スプリング130の内側端132が係止されており、また、うず巻スプリング130の外側端133は、ベースプレート110に設けた係止ピン111に係止されている。そして、このうず巻スプリング130によりアームプレート120は常時フロント(F)方向に回動するように付勢されている。
【0035】
なお、図10において、123は前倒れストッパで、アームプレート120、すなわちシートバック160がフロント(F)方向に回動したとき、ベースプレート110の係止ピン111に前倒れストッパ123が当接し、これによりシートバック160のフロント(F)方向の回動を規制している。また、本実施例に限られるのではなく上記構造とは逆に機枠10にアームプレート120を取り付け、蓋体60をシートクッション150側に取り付けても良い。
【0036】
つぎに、上述した車両用シートリクライニング装置Eの作用について説明する。
【0037】
ロック機構100がロックされているときは、図3に示すように、ロックスプリング70の付勢力により時計方向に回動しているカム状板40のカム面41でロックツース20のカム面25が押圧され、ロックツース20は、軸部16を介して反時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が蓋体60の内歯ギヤ61に噛合している。これによって、蓋体60、すなわちシートバック160の回動が阻止されている。
【0038】
上述したロック機構100のロック状態からロックを解除させるには、図1に示すように操作軸30を中反時計方向に回動させる。すると、カム状板40のカム面41と、ロックツース20のカム面25との係合が解かれると共に、カム状板40のロック解除面44によりロックツース20のロック解除用突部26が押圧される。
【0039】
これによって、ロックツース20は、軸部16を中心として時計方向に揺動し、外歯ギヤ21と蓋体60の内歯ギヤ61との噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体60に取り付けられたアームプレート120,すなわちシートバック160がうず巻スプリング130の付勢力によりフロント(F)方向に回動する。
【0040】
このロック解除状態からロック機構100を再びロック状態に復帰させるには、シートバック160が起立状態にあるときは、所望するシートバック160の傾動位置で把持している操作軸30を離せば、ロックスプリング70の付勢力によりカム状板40が時計方向に回動し、これによりロックツース20が反時計方向に回動し、その外歯ギヤ21が内歯ギヤ61と噛合してロック状態となる。
【0041】
そして、上記のように構成された車両用シートリクライニング装置Eにおいては、ロックツース20が、機枠10に突設された軸部16と2つの円弧状ガイド面11a,11bにより回動可能に支持されているため、衝突等によりシートバック160に作用した負荷がロックツース20に作用しても軸部16と一方の円弧状ガイド面で支持することができ、受け面を大きくできるので負荷による圧壊荷重を高くできると共に、圧壊した軸部16と一方のガイド部の肉(11b、16b)が内歯ギヤに食い込むことで蓋体60の回動を阻止するので、強度を大幅に向上することができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明においては、前記軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12a)を有する前記機枠(10)の機械的強度を、前記ロックツース(20)及び前記内歯ギヤ(61)を形成した蓋体(60)よりも弱くして、前記軸部(16)及び前記円弧状ガイド面(11a,12a)を、半径方向外方に変形可能としたから、ロック機構のロック状態において蓋体側に大きな外力が加わった場合、ロックツース(20)が軸部(16)及び一方の円弧状ガイド面を圧壊し、この圧壊された部分の肉(11b、16b)が半径方向外方に移動して、前記内歯ギヤ(61)に食い込んで、前記蓋体(60)の回動を阻止するためロック保持強度を大幅に向上することができ、従来のものと比べて優れたシートリクライニング装置を得ることができる。
【0043】
請求項2記載の発明においては、前記ロックツース(20)の回転中心を前記内歯ギヤ(61)の内側近傍としたから、ロックツース(20)のガイド面としての軸部(16)の強度の向上を図ることができると共に、軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12a)を構成する部材の肉(11b、16b)を半径方向外方に移動し易くすることができる。従って、ロック強度の向上を図ることができ、従来のものと比べて、高強度で小型のシートリクライニング装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例に係るロック機構のアンロック状態を示す正面視説明図である。
【図2】 同上ロック機構のアンロック状態からロック状態に移行する過程を示す正面視説明図である。
【図3】 同上ロック機構のロック状態を示す正面視説明図である。
【図4】 同上ロック機構のロック状態において蓋体側に時計方向の大きな外力が加わった場合を示す正面視説明図である。
【図5】 同図1のロックツースを示す正面視拡大説明図である。
【図6】 同図5の要部を示す正面視拡大説明図である。
【図7】 同ロック機構の分解斜視説明図である。
【図8】 同車両用シートリクライニング装置の正面視説明図である。
【図9】 同図7のIX-IX矢視説明図である。
【図10】 同図8のX-X矢視説明図である。
Claims (2)
- 機枠(10)に形成した円形凹部(14)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠(10)の内周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記機枠(10)内に配置したロックツース(20)と前記蓋体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との噛合によって、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動が阻止され、前記機枠(10)と蓋体(60)とを貫通して設けられた操作軸(30)を回転させることにより操作軸(30)と一体化されたカム状板(40)を介して前記ロックツース(20)のロックを解除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動を自由化するように構成したロック機構(100)を備え、
前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方をシートクッション(150)側に取り付けると共に他方をシートバック(160)側に取り付けて構成した車両用シートリクライニング装置(E)であって、
前記ロックツース(20)は、前記機枠(10)から一体的に突設されロックツース(20)の回転中心(O)を有する軸部(16)と2つの円弧状ガイド面(11a,12a)とにより前記回転中心(O)を中心として回動可能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ(61)と噛合する歯(21)を有し、また、この歯(21)の背面側に、このロックツース(20)を前記軸部(16)を介して揺動せしめるカム面(25)を形成して構成され、
前記軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12a)を有する前記機枠(10)の機械的強度を、前記ロックツース(20)及び前記内歯ギヤ(61)を形成した蓋体(60)よりも弱くして、ロック機構のロック状態において蓋体側に大きな外力が加わった際に、ロックツース(20)によって軸部16及び一方の円弧状ガイド面が変形し、その変形された部分の肉(11b、16b)が半径方向外方に移動して、前記内歯ギヤ(61)に食い込むことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 前記ロックツース(20)の回転中心(O)を前記内歯ギヤ(61)の内側近傍としたことを特徴とする請求項1記載の車両用シートリクライニング装置。
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