JP2002010848A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JP2002010848A JP2000196759A JP2000196759A JP2002010848A JP 2002010848 A JP2002010848 A JP 2002010848A JP 2000196759 A JP2000196759 A JP 2000196759A JP 2000196759 A JP2000196759 A JP 2000196759A JP 2002010848 A JP2002010848 A JP 2002010848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック強度の向上を図ることができると共
に、ガタを防止することができる車両用シートリクライ
ニング装置を提供することを課題としている。 【解決手段】 この発明において、前記ロックツース2
0は、前記機枠10から一体的に突設されロックツース
20の回転中心Oを有する軸部16と2つの円弧状ガイ
ド面11a,12aとにより前記軸部16を介して回動
可能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ6
1と噛合する歯21を有し、また、この歯21の背面側
に、このロックツース20を前記軸部16を介して揺動
せしめるカム面25を形成して構成され、前記軸部16
及び2つの円弧状ガイド面11a,12aを有する前記
機枠10の機械的強度を、前記ロックツース20及び前
記内歯ギヤ61を形成した蓋体60よりも弱くして、前
記円弧状ガイド面11aあるいは12aを、半径方向外
方に変形可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートクッショ
ンに対してシートバックを回動可能とした車両用シート
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートリクライニ
ング装置として、シートクッション側のベースプレート
が取り付けられた機枠と、シートバック側のアームプレ
ートが取り付けられた蓋体とが相互に回動可能に設けら
れ、機枠に揺動可能に軸着されたロックツースと蓋体の
内周面に形成した内歯ギヤとの噛合によって機枠と蓋体
との相互回動が阻止され、また、機枠と蓋体とを貫通し
て設けられた操作軸を回転させることにより、カム状板
を介してロックツースを作動させ、ロックツースと内歯
ギヤとの噛合を解き、ロックを解除するように構成され
たものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近時において
は車両の安全性の向上が求められており、車両用シート
リクライニング装置についてもロック強度の向上が要求
されている。
【0004】しかし、ロック強度の向上には、板厚を厚
くする方法や噛み合い歯数を増やす方法等があるが、前
者は成形性が悪くコスト高になり、後者はリクライニン
グ装置が大型化するためレイアウト上の制約から採用が
難しい場合がある。
【0005】この発明は、上記問題点を解消すべくなさ
れたものであり、ロックツースの噛み合い歯数を増やし
たり、板厚を厚くすることなくロック強度の向上を図る
ことができる車両用シートリクライニング装置を提供す
ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、機枠(10)に形成した円
形凹部(14)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠
(10)の内周面に沿って回動する蓋体(60)を有
し、常時は前記機枠(10)内に配置したロックツース
(20)と前記蓋体(60)の内周面に形成した内歯ギ
ヤ(61)との噛合によって、前記機枠(10)と蓋体
(60)との相互回動が阻止され、前記機枠(10)と
蓋体(60)とを貫通して設けられた操作軸(30)を
回転させることにより操作軸(30)と一体化されたカ
ム状板(40)を介して前記ロックツース(20)のロ
ックを解除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相
互回動を自由化するように構成したロック機構(10
0)を備え、前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一
方をシートクッション(150)側に取り付けると共に
他方をシートバック(160)側に取り付けて構成した
車両用シートリクライニング装置(E)であって、前記
ロックツース(20)は、前記機枠(10)から一体的
に突設されロックツース(20)の回転中心(O)を有
する軸部(16)と2つの円弧状ガイド面(11a,1
2a)とにより前記回転中心(O)を中心として回動可
能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ(6
1)と噛合する歯(21)を有し、また、この歯(2
1)の背面側に、このロックツース(20)を前記軸部
(16)を介して揺動せしめるカム面(25)を形成し
て構成され、前記軸部(16)及び2つの円弧状ガイド
面(11a,12a)を有する前記機枠(10)の機械
的強度を、前記ロックツース(20)及び前記内歯ギヤ
(61)を形成した蓋体(60)よりも弱くして、前記
軸部(16)及び前記円弧状ガイド面(11a,12
a)を、半径方向外方に変形可能としたことを特徴とし
ている。
【0007】請求項2記載の発明は、前記ロックツース
(20)の回転中心(O)を前記内歯ギヤ(61)の内
側近傍としたことを特徴としている。
【0008】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明においては、前記軸部(16)及び2つの円
弧状ガイド面(11a,12a)を有する前記機枠(1
0)の機械的強度を、前記ロックツース(20)及び前
記内歯ギヤ(61)を形成した蓋体(60)よりも弱く
して、前記軸部(16)及び前記円弧状ガイド面(11
a,12a)を、半径方向外方に変形可能としたから、
ロック機構のロック状態において蓋体側に大きな外力が
加わわった場合、ロックツース(20)が軸部16及び
一方の円弧状ガイド面を圧壊し、その圧壊された部分の
肉が半径方向外方に移動して、前記内歯ギヤ(61)に
食い込んで、蓋体(60)の移動を阻止するためロック
保持強度を大幅に向上することができる。
【0009】請求項2記載の発明においては、前記ロッ
クツース(20)の回転中心を前記内歯ギヤ(61)の
内側近傍としたから、ロックツース(20)のガイド面
としての軸部(16)の強度の向上を図ることができる
と共に、軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11
a,12a)が圧壊された場合には、この圧壊された肉
を半径方向外方に移動し易くすることができる。従っ
て、ロック強度の向上を図ることができ、従来のものと
比べて、高強度で小型のシートリクライニング装置を得
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図10を参照して説明する。
【0011】この実施例で示す車両用シートリクライニ
ング装置Eは、機枠10に形成した円形凹部14の内面
側に嵌合すると共に、前記機枠10の内周面に沿って回
動する蓋体60を有し、常時は前記機枠10内に配置し
たロックツース20と前記蓋体60の内周面に形成した
内歯ギヤ61との噛合によって、前記機枠10と蓋体6
0との相互回動が阻止され、前記機枠10と蓋体60と
を貫通して設けられた操作軸30を回転させることによ
り操作軸30と一体化されたカム状板40を介して前記
ロックツース20のロックを解除し、前記機枠10と蓋
体60との相互回動を自由化するように構成したロック
機構100を備えている。
【0012】また、前記ロックツース20は、前記機枠
10から一体的に突設されロックツース20の回転中心
Oを有する軸部16と2つの円弧状ガイド面11a,1
2aとにより前記回転中心Oを中心として回動可能に配
置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギヤ61と噛合
する歯21を有し、また、この歯21の背面側に、この
ロックツース20を前記軸部16を介して揺動せしめる
カム面25を形成して構成され、前記機枠10と前記蓋
体60の一方をシートクッション150側に取り付ける
と共に他方をシートバック160側に取り付けて構成さ
れている。
【0013】そして、前記軸部16及び2つの円弧状ガ
イド面11a,12aを有する前記機枠10の機械的強
度を、前記ロックツース20及び前記内歯ギヤ61を形
成した蓋体60よりも弱くして、前記軸部16及び前記
円弧状ガイド面11a,12aを、半径方向外方に変形
可能としてあり、しかも、前記ロックツース20の回転
中心Oを前記内歯ギヤ61の内側近傍に設定してある。
【0014】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。
【0015】この実施例で示す車両用シートリクライニ
ング装置Eは、機枠10と、蓋体60と、ロックツース
20と、操作軸30と、カム状板40と、ロックスプリ
ング70とからなるロック機構100を備えており、シ
ートクッション150側に取り付けられるベースプレー
ト110が機枠10の外側面に、シートバック160側
に取り付けられるアームプレート120が蓋体60の外
側面にそれぞれ取り付けられている。さらに、アームプ
レート120をフロント(F)方向に付勢するうず巻ス
プリング130が装着されている。
【0016】機枠10は円板状に形成されており、その
内部に外周面に近接して同心状の円形凹部14が形成さ
れている。
【0017】蓋体60は円板状に形成されており、機枠
10の円形凹部14の内面側に外周面が嵌合するように
して円形凹部14に回動可能に嵌挿されている。また、
蓋体60に同心状に形成した円形凹部14の内周面に
は、同心状の内歯ギヤ61が形成されている。また、蓋
体60と機枠10は、リング状のカバー体80によって
その外周部を挟持するように覆われており、これにより
相互に回動可能に支持されている。
【0018】ロックツース20は、機枠10の円形凹部
14底面と蓋体60の内面とにより摺動可能に挟持され
て少なくとも1個、例えば2〜3個が放射状に配設され
ており、(この実施例では2個が相対向して配置されて
いる)機枠10の円形凹部14底面に突設された軸部1
6を介して回動可能に軸着されている。この軸部16の
内歯ギヤ61側外周面22は、内歯ギヤ61と干渉しな
いように扁平に切断されている。
【0019】ロックツース20の自由端側20bの一側
面(内歯ギヤ61側)には、内歯ギヤ61と噛合可能な
弧状の歯21すなわち外歯ギヤ21が、内歯ギヤ61と
同じ半径をもって形成されている。また、自由端側20
bの他側面には、カム状板40の後記カム面41と係合
可能なカム面25が形成され、さらに、このカム面25
に隣接して、カム状板40の後記ロック解除面44と係
合可能なロック解除用突部26が形成されている。
【0020】さらに、ロックツース20の基部側20a
の端面には、ロックツース20の回転中心Oを中心とす
る円弧状当接面27が形成されており、この円弧状当接
面27は機枠10に形成されたガイド凸部11の円弧状
ガイド面11aに摺接するように設定されており、ま
た、ロックツース20の自由端側20bの端面には、ロ
ックツース20の回転中心Oを中心とする円弧状当接面
28が形成されており、この円弧状当接面28は機枠1
0に形成されたガイド凸部12の円弧状ガイド面12a
に摺接するように設定されている。
【0021】これにより、ロックツース20は、軸部1
6と、2つの円弧状ガイド面11a,12aにより、軸
部16にあるロックツース20の回転中心Oを中心にし
て回動できるようになっている。
【0022】そして前述したように、前記軸部16及び
円弧状ガイド面11a,12aを形成したガイド凸部1
1,12を有する前記機枠10の機械的強度を、前記ロ
ックツース20及び前記内歯ギヤ61を形成した蓋体6
0よりも弱くして、前記軸部16及び前記円弧状ガイド
面11aあるいは12aを、半径方向外方に変形可能と
してある。
【0023】従って、ロック機構のロック状態において
蓋体側に大きな外力が加わわった場合、図4に示すよう
に、半径方向外方に移動した前記軸部16及び上記ガイ
ド面11aあるいは12aを構成するガイド凸部11あ
るいは12の肉が、前記内歯ギヤ61に食い込んで、前
記蓋体60の回動を阻止するように作用するためロック
保持強度を大幅に向上することができ、従来のものと比
べて優れたシートリクライニング装置を得ることができ
る。
【0024】なお、図4に示すこの実施例の場合は、ロ
ック機構のロック状態において蓋体60側に反時計方向
の大きな外力が加わわって、前記軸部16の一側面側及
び上記ガイド面11aを構成するガイド凸部11の肉
が、半径方向外方に移動して、内歯ギヤ61に食い込ん
だ状態を示しているが、ロック機構のロック状態におい
て蓋体60側に時計方向の大きな外力が加わわった場合
には前記軸部16の他側面側及び上記ガイド面12aを
構成するガイド凸部12の肉が半径方向外方に移動し
て、内歯ギヤ61に食い込むようになる。
【0025】また、ロックツース20の回転中心Oを有
する軸部16は、前述したように、ガイド面が180°
以上になるようにロックツース20の回転中心Oは、前
記内歯ギヤ61の内側近傍に設定したから、ロックツー
ス20のガイド面としての軸部16の強度の向上を図る
ことができると共に、円弧状ガイド面11aあるいは1
2aを構成するガイド凸部11あるいはガイド凸部12
の肉を半径方向外方に移動し易くすることができる。従
って、ロック強度の向上を図ることができ、従来のもの
と比べて、高強度で小型のシートリクライニング装置を
得ることができる。
【0026】また、この実施例において、前記ロックツ
ース20の歯21は、軸部16に接近した位置まで形成
してあるので、レイアウトを変更することなく歯数を増
加することができ、ロック強度を向上することができ
る。
【0027】さらに、前記ロックツース20の歯21
と、前記内歯ギヤ61の歯は、その圧力角Rを60〜9
0°に設定してある。従って、ロックツースの係脱を円
滑化することができると共に、歯形状のバラツキに起因
する噛み合い率の低下を阻止することができる。
【0028】しかも、前記ロックツース20の歯21
は、その回転中心O側の歯の高さを、他の歯の高さと比
較して低く形成したから、歯形状のバラツキに起因する
噛み合い率の低下を阻止することができ、ロック強度を
向上することができる。この実施例においては3歯低く
形成したが、少なくとも1歯以上低く形成すれば、上述
した効果を得ることができる。
【0029】また、前記ロックツース20の歯21は、
その回転中心O側の歯の歯先円の半径を、他の歯の歯先
円の半径よりも大きく形成したから、歯形状のバラツキ
に起因する噛み合い率の低下を阻止することができ、ロ
ック強度の向上を図ることができる。
【0030】操作軸30は、機枠10及び蓋体60の中
心部にそれぞれ形成された貫通孔17,62に遊嵌され
ており、ベースプレート110及びアームプレート12
0にそれぞれ形成された支持孔112,122に遊嵌し
て挿入されている。また操作軸30のベースプレート1
10側の外方に突出した部分には、操作レバー31が取
り付けられており、アームプレート120側の外方に突
出した部分には、両側ロック連結用のスプライン32が
形成されている。なお、操作レバー31には、操作ノブ
33が取り付けられている。
【0031】カム状板40は、操作軸30の中間部に圧
入固定されており、外周部に各ロックツース20のカム
面25及びロック解除用突部26と係合可能なカム面4
1及びロック解除面44がそれぞれ形成されている。
【0032】ロックスプリング70はうず巻スプリング
状に形成されており、機枠10の円形凹部14内に、こ
の実施例においては2個配設されている。ロックスプリ
ング70の基部70aは、各ロックツース20を左右か
ら挟むように設けられたガイド凸部11及び12の間に
突設された2個の凸部13にそれぞれ取り付けられてお
り、その外側端70bは、カム状板40に形成された係
止部43にそれぞれ係止されている。そして、このロッ
クスプリング70により、カム状板40は、図1におい
て常時時計方向に回動するように付勢されている。
【0033】アームプレート120は、シートバック1
60側への取付部121と、うず巻スプリング130の
内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0034】この保持手段140は、アームプレート1
20の貫通孔122の下部側に設けられており、貫通孔
122を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿って、ア
ームプレート120を半円状に切り起こして形成されて
いる。この切り起こし部141の一側端側に形成された
凹部142にうず巻スプリング130の内側端132が
係止されており、また、うず巻スプリング130の外側
端133は、ベースプレート110に設けた係止ピン1
11に係止されている。そして、このうず巻スプリング
130によりアームプレート120は常時フロント
(F)方向に回動するように付勢されている。
【0035】なお、図10において、123は前倒れス
トッパで、アームプレート120、すなわちシートバッ
ク160がフロント(F)方向に回動したとき、ベース
プレート110の係止ピン111に前倒れストッパ12
3が当接し、これによりシートバック160のフロント
(F)方向の回動を規制している。また、本実施例に限
られるのではなく上記構造とは逆に機枠10にアームプ
レート120を取り付け、蓋体60をシートクッション
150側に取り付けても良い。
【0036】つぎに、上述した車両用シートリクライニ
ング装置Eの作用について説明する。
【0037】ロック機構100がロックされているとき
は、図3に示すように、ロックスプリング70の付勢力
により時計方向に回動しているカム状板40のカム面4
1でロックツース20のカム面25が押圧され、ロック
ツース20は、軸部16を介して反時計方向に揺動し、
外歯ギヤ21が蓋体60の内歯ギヤ61に噛合してい
る。これによって、蓋体60、すなわちシートバック1
60の回動が阻止されている。
【0038】上述したロック機構100のロック状態か
らロックを解除させるには、図1に示すように操作軸3
0を中反時計方向に回動させる。すると、カム状板40
のカム面41と、ロックツース20のカム面25との係
合が解かれると共に、カム状板40のロック解除面44
によりロックツース20のロック解除用突部26が押圧
される。
【0039】これによって、ロックツース20は、軸部
16を中心として時計方向に揺動し、外歯ギヤ21と蓋
体60の内歯ギヤ61との噛合が解かれてロック解除状
態となり、蓋体60に取り付けられたアームプレート1
20,すなわちシートバック160がうず巻スプリング
130の付勢力によりフロント(F)方向に回動する。
【0040】このロック解除状態からロック機構100
を再びロック状態に復帰させるには、シートバック16
0が起立状態にあるときは、所望するシートバック16
0の傾動位置で把持している操作軸30を離せば、ロッ
クスプリング70の付勢力によりカム状板40が時計方
向に回動し、これによりロックツース20が反時計方向
に回動し、その外歯ギヤ21が内歯ギヤ61と噛合して
ロック状態となる。
【0041】そして、上記のように構成された車両用シ
ートリクライニング装置Eにおいては、ロックツース2
0が、機枠10に突設された軸部16と2つの円弧状ガ
イド面11a,11bにより回動可能に支持されている
ため、衝突等によりシートバック160に作用した負荷
がロックツース20に作用しても軸部16と一方の円弧
状ガイド面で支持することができ、受け面を大きくでき
るので負荷による圧壊荷重を高くできると共に、圧壊し
た軸部16と一方のガイド部の肉が内歯ギヤに食い込む
ことで蓋体60の回動を阻止するので、強度を大幅に向
上することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、前記軸
部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,12
a)を有する前記機枠(10)の機械的強度を、前記ロ
ックツース(20)及び前記内歯ギヤ(61)を形成し
た蓋体(60)よりも弱くして、前記軸部(16)及び
前記円弧状ガイド面(11a,12a)を、半径方向外
方に変形可能としたから、ロック機構のロック状態にお
いて蓋体側に大きな外力が加わわった場合、ロックツー
ス(20)が軸部(16)及び一方の円弧状ガイド面を
圧壊し、この圧壊された部分の肉が半径方向外方に移動
して、前記内歯ギヤ(61)に食い込んで、前記蓋体
(60)の回動を阻止するためロック保持強度を大幅に
向上することができ、従来のものと比べて優れたシート
リクライニング装置を得ることができる。
【0043】請求項2記載の発明においては、前記ロッ
クツース(20)の回転中心を前記内歯ギヤ(61)の
内側近傍としたから、ロックツース(20)のガイド面
としての軸部(16)の強度の向上を図ることができる
と共に、軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11
a,12a)を構成する部材の肉を半径方向外方に移動
し易くすることができる。従って、ロック強度の向上を
図ることができ、従来のものと比べて、高強度で小型の
シートリクライニング装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るロック機構のアンロッ
ク状態を示す正面視説明図である。
【図2】同上ロック機構のアンロック状態からロック状
態に移行する過程を示す正面視説明図である。
【図3】同上ロック機構のロック状態を示す正面視説明
図である。
【図4】同上ロック機構のロック状態において蓋体側に
時計方向の大きな外力が加わわった場合を示す正面視説
明図である。
【図5】同図1のロックツースを示す正面視拡大説明図
である。
【図6】同図5の要部を示す正面視拡大説明図である。
【図7】同ロック機構の分解斜視説明図である。
【図8】同車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図である。
【図9】同図7のIX-IX矢視説明図である。
【図10】同図8のX-X矢視説明図である。
【符号の説明】
10 機枠 11 ガイド凸部 11a 円弧状ガイド面 12a 円弧状ガイド面 14 円形凹部 16 軸部 20 ロックツース 20a 内側円弧部 20b 自由端側 20c 軸着部側 21 外歯ギヤ 25 カム面 27 円弧状当接面 28 円弧状当接面 30 操作軸 40 カム状板 60 蓋体 61 内歯ギヤ 100 ロック機構 110 ベースプレート 120 アームプレート 150 シートクッション 160 シートバック E 車両用シートリクライニング装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠(10)に形成した円形凹部(1
    4)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠(10)の内
    周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記
    機枠(10)内に配置したロックツース(20)と前記
    蓋体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との
    噛合によって、前記機枠(10)と蓋体(60)との相
    互回動が阻止され、前記機枠(10)と蓋体(60)と
    を貫通して設けられた操作軸(30)を回転させること
    により操作軸(30)と一体化されたカム状板(40)
    を介して前記ロックツース(20)のロックを解除し、
    前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動を自由化
    するように構成したロック機構(100)を備え、 前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方をシートク
    ッション(150)側に取り付けると共に他方をシート
    バック(160)側に取り付けて構成した車両用シート
    リクライニング装置(E)であって、 前記ロックツース(20)は、前記機枠(10)から一
    体的に突設されロックツース(20)の回転中心(O)
    を有する軸部(16)と2つの円弧状ガイド面(11
    a,12a)とにより前記回転中心(O)を中心として
    回動可能に配置され、自由端側の一側面に、前記内歯ギ
    ヤ(61)と噛合する歯(21)を有し、また、この歯
    (21)の背面側に、このロックツース(20)を前記
    軸部(16)を介して揺動せしめるカム面(25)を形
    成して構成され、 前記軸部(16)及び2つの円弧状ガイド面(11a,
    12a)を有する前記機枠(10)の機械的強度を、前
    記ロックツース(20)及び前記内歯ギヤ(61)を形
    成した蓋体(60)よりも弱くして、前記軸部(16)
    及び前記円弧状ガイド面(11a,12a)を、半径方
    向外方に変形可能としたことを特徴とする車両用シート
    リクライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記ロックツース(20)の回転中心
    (O)を前記内歯ギヤ(61)の内側近傍としたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用シートリクライニング
    装置。
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