JP2002010850A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JP2002010850A
JP2002010850A JP2000196848A JP2000196848A JP2002010850A JP 2002010850 A JP2002010850 A JP 2002010850A JP 2000196848 A JP2000196848 A JP 2000196848A JP 2000196848 A JP2000196848 A JP 2000196848A JP 2002010850 A JP2002010850 A JP 2002010850A
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JP
Japan
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gear
lock gear
machine frame
cam
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Application number
JP2000196848A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuura
寛 松浦
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックギヤのガタを防止することができる車
両用シートリクライニング装置を提供することを課題と
している。 【解決手段】 この発明は、ロックギヤ(20)が径方
向外方に摺動することによりロックするようにした摺動
ロックギヤ(21)と、機枠(10)に突設された軸部
(16)を中心として外方に揺動することによりロック
するようにした揺動ロックギヤ(22)とから構成さ
れ、摺動ロックギヤ(21)は、外周面側に前記内歯ギ
ヤ(61)と噛合する外歯ギヤ(21a)を有し、機枠
(10)に設けられたガイド(11)に沿って径方向に
摺動可能に配置して構成され、また、揺動ロックギヤ
(22)は、軸部(16)に揺動可能に軸着され、自由
端側(22b)の一側面側に、内歯ギヤ(61)と噛合
する外歯ギヤ(22c)を有し、また他側面側に、この
揺動ロックギヤ(22)を軸着部(22a)を中心とし
て揺動せしめるカム面(22d)を形成して構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートクッショ
ンに対してシートバックを回動可能とした車両用シート
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートリクライニ
ング装置として、シートクッション側のベースプレート
が取り付けられた機枠と、シートバック側のアームプレ
ートが取り付けられた蓋体とが相互に回動可能に設けら
れ、機枠に摺動可能に配置された複数個、例えば3個の
ロックギヤと蓋体の内周面に形成した内歯ギヤとの噛合
によって機枠と蓋体との相互回動が阻止され、また、機
枠と蓋体とを貫通して設けられた操作軸を回転させるこ
とにより、操作軸と一体化されたカム状板及びこのカム
状板によって駆動されるロック解除プレートを介してロ
ックギヤを径方向内方に摺動させ、ロックギヤと内歯ギ
ヤとの噛合を解き、ロックを解除するように構成された
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記車両用シートリク
ライニング装置にあっては、機枠に形成したガイド面と
ロックギヤの間にクリアランスを有し、しかもロック時
におけるロックギヤは、ロック方向に回動するように付
勢されているカム状板により押圧されて内歯ギヤと噛合
しているだけなので、ロックギヤにガタが発生し易い。
【0004】この対策として3個のロックギヤの位相角
をずらす構造が特公平5−6447に提案されている
が、ロックギヤと蓋体の内歯ギヤとの噛合が不完全にな
るためロック強度が低下するという不具合がある。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、ロック強度を低下させることなくロック時に
おけるロックギヤのガタを防止することができる車両用
シートリクライニング装置を提供することを課題として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、機枠(10)に形成した円形凹部(1
4)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠(10)の内
周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記
機枠(10)内に配置したロックギヤ(20)と前記蓋
体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との噛
合によって、前記機枠(10)と蓋体(60)とを貫通
して設けられた操作軸(30)を回転させることによ
り、操作軸(30)と一体化されたカム状板(40)及
びこのカム状板(40)によって駆動されるロック解除
プレート(50)を介して前記ロックギヤ(20)のロ
ックを解除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相
互回動を自由化するように構成したロック機構(10
0)を備え、前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一
方がシートクッション(150)側に取り付けられると
共に、他方がシートバック(160)側に取り付けられ
た車両用シートリクライニング装置(E)であって、前
記ロックギヤ(20)は、径方向外方に摺動することに
よりロックするようにした摺動ロックギヤ(21)と前
記機枠(10)に突設された軸部(16)を中心として
外方に揺動することによりロックするようにした揺動ロ
ックギヤ(22)とから構成され、前記摺動ロックギヤ
(21)は、外周面側に前記内歯ギヤ(61)と噛合す
る外歯ギヤ(21a)を有し、前記機枠(10)に設け
られたガイド(11)に沿って径方向に摺動可能に配置
して構成され、また、前記揺動ロックギヤ(22)は、
前記軸部(16)に揺動可能に軸着され、自由端側(2
2b)の一側面側に、前記内歯ギヤ(61)と噛合する
外歯ギヤ(22c)を有し、また自由端側の他側面側
に、この揺動ロックギヤ(22)を前記軸着部(22
a)を中心として揺動せしめるカム面(22d)を形成
して構成され、前記操作軸(30)を所定の方向に回転
させることにより前記カム状板(40)及びロック解除
プレート(50)を介してロック及びロック解除するよ
うに構成したことを特徴としている。
【0007】そして、上記のように構成された発明にお
いては、ガイド(11)に沿って径方向に摺動する摺動
ロックギヤ(21)と、軸部(16)を中心として揺動
する揺動ロックギヤ(22)との作動軌跡が異なってい
るので、ロック時において、揺動ロックギヤ(22)が
ガタ防止の作用をするため、シートバック(160)の
ガタを防止することができる。
【0008】すなわち、摺動ロックギヤ(21)ではガ
イド(11)との間のクリアランスがそのままガタとし
て作用するが、揺動ロックギヤ(22)では、軸着部
(22a)と軸部(16)の間のクリアランスはカム状
板(40)の押圧力が軸部(16)方向にも作用するこ
とによって一方側に押し付けられるためガタとして作用
し難い。
【0009】また、これにより摺動ロックギヤ(21)
とガイド(11)との間のクリアランスを大きくできる
ため、ばらつきによる摺動ロックギヤ(21)の不完全
な噛合を防止することができ、ロック強度の低下を阻止
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図13を参照して説明する。な
お、本実施例では、ロックギヤが3個で記しているが、
2個又は3個以上でも同一の事が言える。
【0011】この実施例で示す車両用シートリクライニ
ング装置Eは、円形状の機枠10に形成した円形凹部1
4の内面側を覆うと共に、機枠10の内周面に沿って回
動する蓋体60を有し、常時は機枠10内に配置したロ
ックギヤ20と蓋体60の内周面に形成した内歯ギヤ6
1との噛合によって、機枠10と蓋体60との相互回動
が阻止され、機枠10と蓋体60とを貫通して設けられ
た操作軸30を回転させることにより操作軸30と一体
化されたカム状板40及びこのカム状板40によって駆
動されるロック解除プレート50を介してロックギヤ2
0のロックを解除し、機枠10と蓋体60との相互回動
を自由化するように構成したロック機構100を備えて
いる。
【0012】また、機枠10の外側面にシートクッショ
ン150側に取り付けられるベースプレート110を、
蓋体60の外側面にシートバック160側に取り付けら
れるアームプレート120をそれぞれ取り付けて構成さ
れている。
【0013】そして、上記ロックギヤ20は、径方向外
方に摺動することによりロックするようにした2個の摺
動ロックギヤ21と、機枠10に突設された軸部16を
中心として外方に揺動することによりロックするように
した1個の揺動ロックギヤ22とから構成されている。
【0014】摺動ロックギヤ21は、外周面側に内歯ギ
ヤ61と噛合する外歯ギヤ21aを有し、機枠10に設
けられたガイド11に沿って径方向に摺動可能に配置し
て構成され、また、揺動ロックギヤ22は、軸部16に
揺動可能に軸着され、自由端側22bの一側面側に、内
歯ギヤ61と噛合する外歯ギヤ22cを有し、また、他
側面側に、この揺動ロックギヤ22を軸着部22aを中
心として揺動せしめるカム面22dを形成して構成さ
れ、操作軸30を所定の方向に回転させることによりカ
ム状板40及びロック解除プレート50を介してロック
及びロック解除するように構成している。
【0015】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。
【0016】この実施例で示す車両用シートリクライニ
ング装置Eは、機枠10と、蓋体60と、ロックギヤ2
0と、操作軸30と、カム状板40と、ロック解除プレ
ート50と、ロックスプリング70とからなるロック機
構100を備えており、シートクッション150側に取
り付けられるベースプレート110が機枠10の外側面
に、シートバック160側に取り付けられるアームプレ
ート120が蓋体60の外側面にそれぞれ取り付けられ
ている。さらに、アームプレート120をフロント
(F)方向に付勢するうず巻スプリング130が装着さ
れている。
【0017】機枠10は円板状に形成されており、その
内部に外周面に近接して同心状の円形凹部14が形成さ
れている。
【0018】蓋体60は円板状に形成されており、機枠
10の円形凹部14の内面側に外周面が嵌合するように
して円形凹部14に回動可能に嵌挿されている。また、
蓋体60に同心状に形成した円形凹部の内周面には、同
心状の内歯ギヤ61が形成されている。
【0019】また、蓋体60と機枠10は、リング状の
カバー体80によってその外周部を挟持するように覆わ
れており、これにより相互に回動可能に支持されてい
る。
【0020】ロックギヤ20は、2個の摺動ロックギヤ
21と、1個の揺動ロックギヤ22とから構成されてお
り、機枠10の円形凹部14底面と、蓋体60の内面と
により挟持されて等間隔に配設されている。
【0021】摺動ロックギヤ21は、機枠10の円形凹
部14底面に突設されたガイド11の一対の平行なガイ
ド面11a,11b間に径方向に摺動可能に嵌挿されて
いる。
【0022】摺動ロックギヤ21の外周面側には、蓋体
60の内歯ギヤ61と噛合可能な円弧状の外歯ギヤ21
aが、内歯ギヤ61と同じ半径をもって形成されてお
り、内周面側には、カム状板40の後記カム面41と係
合可能なカム面21bが形成されている。
【0023】また、摺動ロックギヤ21には、ロック解
除プレート50の後記カム溝51に係合する作動突部2
3が蓋体60側に向かって突設されている。
【0024】揺動ロックギヤ22は、機枠10の円形凹
部14底面に突設された半円状の軸部16に揺動可能に
軸着されている。この軸部16の内歯ギヤ61側外周面
は、内歯ギヤ61と干渉しないように扁平に切断されて
いる。
【0025】揺動ロックギヤ22には、半円状の円弧凹
部を有する軸着部22aと、自由端側22bの一側面側
には、内歯ギヤ61と噛合可能な円弧状の外歯ギヤ22
cが、内歯ギヤ61と同じ半径をもって形成されてお
り、他側面側には、カム状板40のカム面41と係合可
能なカム面22dが形成されている。
【0026】また、軸着部22aの外周面22g及び自
由端側22bの外周面22fは、軸着部22aの中心を
中心とする円弧状に形成されており、この外周面22
f,22gは、機枠10の円形凹部14底面に突設され
たガイド突部15の円弧状ガイド面15a,15bにそ
れぞれ摺接するように設定されている。
【0027】さらに、揺動ロックギヤ22の自由端側2
2bには、ロック解除プレート50の後記カム溝52と
係合する作動突部24が蓋体60側に向って突設されて
いる。
【0028】操作軸30は、機枠10及び蓋体60の中
心部にそれぞれ形成された貫通孔12,62に遊嵌され
ており、ベースプレート110及びアームプレート12
0にそれぞれ形成された支持孔112,122に遊嵌し
て挿入されている。また操作軸30のベースプレート1
10側の外方に突出した部分には、操作レバー31が取
り付けられており、アームプレート120側の外方に突
出した部分には、両側ロック連結用のスプライン32が
形成されている。なお、操作レバー31には、操作ノブ
33が取り付けられている。
【0029】カム状板40は、操作軸30の中間部に圧
入固定されており、外周部には、摺動ロックギヤ21の
カム面21b及び揺動ロックギヤ22のカム面22dと
それぞれ係合可能な3個のカム面41が同一の間隔をも
って形成されている。また、カム状板40の中心部に
は、操作軸30の軸心を中心とする円周上に120度の
間隔をもって3個の取付突部42が突設されている。
【0030】ロック解除プレート50は、円板状に形成
されており、カム状板40と、蓋体60の内面に挟持さ
れて配置されている。
【0031】ロック解除プレート50の中心部に形成さ
れた貫通孔53には、120度の間隔をもって長孔状の
3個の取付溝54が形成されており、この取付溝54
に、カム状板40の3個の取付突部42がそれぞれ嵌入
されている。これによって、ロック解除プレート50
は、カム状板40を介して操作軸30と一体的に回動可
能である。
【0032】また、ロック解除プレート50の外周部側
には、摺動ロックギヤ21用の2個のカム溝51と、揺
動ロックギヤ22用の1個のカム溝52が摺動ロックギ
ヤ21の作動突部23及び揺動ロックギヤ22の作動突
部24と対向した位置にそれぞれ形成されている。
【0033】カム溝51は、ロック解除プレート50の
中心を中心とする円弧面から形成されており、溝幅の広
い円弧部51aと、この円弧部51aに連続して形成さ
れた溝幅の狭い円弧部51bからなっている。
【0034】そして、摺動ロックギヤ21の作動突部2
3が、ロック時には円弧部51aに遊嵌し、ロック解除
時には円弧部51bの外面に当接するように設定されて
いる。
【0035】カム溝52は、起点をロック解除プレート
50の外周部側として内側に向って傾斜した直線状の溝
からなっており、起点側には膨出部52aが形成されて
いる。
【0036】そして、揺動ロックギヤ22の作動突部2
4がロック時には膨出部52aに遊嵌し、ロック解除時
には終点近傍のカム溝52の外面に当接するように設定
されている。
【0037】ロックスプリング70はうず巻スプリング
状に形成されており、機枠10の円形凹部14内に3個
配設されている。ロックスプリング70の基部70aは
機枠10の円形凹部14底面に突設された3個の凸部1
3にそれぞれ取り付けられており、その外側端70b
は、カム状板40に形成された係止部43にそれぞれ係
止されている。そして、このロックスプリング70によ
り、カム状板40は、図1において常時反時計方向に回
動するように付勢されている。
【0038】アームプレート120は、シートバック1
60側への取付部121と、うず巻スプリング130の
内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0039】この保持手段140は、アームプレート1
20の貫通孔122の下部側に設けられており、貫通孔
122を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿って、ア
ームプレート120を半円状に切り起こして形成されて
いる。この切り起こし部141の一側端側に形成された
凹部142にうず巻スプリング130の内側端132が
係止されており、また、うず巻スプリング130の外側
端133は、ベースプレート110に設けた係止ピン1
11に係止されている。そして、このうず巻スプリング
130によりアームプレート120は常時フロント
(F)方向に回動するように付勢されている。
【0040】なお、図5及び図11において、123は
前倒れストッパで、アームプレート120、すなわちシ
ートバック160がフロント(F)方向に回動したと
き、ベースプレート110の係止ピン111に前倒れス
トッパ123が当接し、これによりシートバック160
のフロント(F)方向の回動を規制している。また、本
実施例に限られるのではなく上記構造とは逆に機枠10
にアームプレート120を取り付け、蓋体60をシート
クッション150側に取り付けても良い。
【0041】つぎに、上述した車両用シートリクライニ
ング装置Eの作用について説明する。
【0042】ロック機構100のロック時には、図1に
示すように、ロックスプリング70の付勢力により反時
計方向に回動しているカム状板40のカム面41で摺動
ロックギヤ21のカム面21b及び揺動ロックギヤ22
のカム面22dが押圧される。
【0043】すると、摺動ロックギヤ21はガイド面1
1a,11bに沿って外方に摺動し、その外歯ギヤ21
aが内歯ギヤ61に噛合する。また、揺動ロックギヤ2
2は軸部16を中心として時計方向に揺動し、その外歯
ギヤ22cが内歯ギヤ61に噛合する。これによって、
蓋体60、すなわちシートバック160の回動が阻止さ
れている。
【0044】このロック時に、摺動ロックギヤ21の作
動突部23は、ロック解除プレート50のカム溝51の
円弧部51aに遊嵌されており、揺動ロックギヤ22の
作動突部24は、ロック解除プレート50のカム溝52
の膨出部52aに遊嵌されている。
【0045】上述したロック機構100のロック状態か
らロックを解除させるには、操作軸30をロックスプリ
ング70の付勢力に抗して図1中時計方向に回動させ
る。
【0046】すると、図13に示すように、カム状板4
0のカム面41と、摺動ロックギヤ21のカム面21b
及び揺動ロックギヤ22のカム面22dとの係合が解か
れると共に、摺動ロックギヤ21の作動突部23とロッ
ク解除プレート50のカム溝51との協働作用及び揺動
ロックギヤ22の作動突部24とロック解除プレート5
0のカム溝52との協働作用により摺動ロックギヤ21
は内方に摺動し、揺動ロックギヤ22は軸部16を中心
として反時計方向に揺動する。
【0047】これによって摺動ロックギヤ21の外歯ギ
ヤ21a及び揺動ロックギヤ22の外歯ギヤ22dと内
歯ギヤ61との噛合が解かれロック解除状態となり、蓋
体60、すなわちシートバック160がうず巻スプリン
グ130の付勢力によりフロント(F)方向に回動す
る。
【0048】このロック解除状態においては、摺動ロッ
クギヤ21の作動突部23は、ロック解除プレート50
のカム溝51の円弧部51b外面に当接しており、摺動
ロックギヤ21の作動突部24は、ロック解除プレート
50のカム溝52の終点近傍の外面に当接している。こ
れによって、ロック解除状態が保持されている。
【0049】このロック機構100のロック解除状態か
らロック状態に再び復帰させるには、図13中操作軸3
0を反時計方向に回転させる。すると、カム状板40の
カム面41と摺動ロックギヤ21のカム面21a及び揺
動ロックギヤ22のカム面22dとが係合し、摺動ロッ
クギヤ21が径方向外方にガイド11のガイド面11
a,11bに沿って摺動すると共に、揺動ロックギヤ2
2が軸部16を中心として時計方向に揺動する。これに
よって、摺動ロックギヤ21の外歯ギヤ21aと揺動ロ
ックギヤ22の外歯ギヤ22cがそれぞれ内歯ギヤ61
に噛合し、ロック状態となる。
【0050】そして、上記のように構成された車両用シ
ートリクライニング装置Eにおいては、複数のロックギ
ヤ20のうちの一つを揺動ロックギヤとしているため、
この揺動ロックギヤ22がガタ防止の作用を有し、これ
によりシートバック160のガタを防止することができ
る。
【0051】すなわち、摺動ロックギヤ21ではガイド
11との間のクリアランスがそのままガタとして作用す
るが、揺動ロックギヤ22では軸着部22aと軸部16
の間のクリアランスはカム状板の押圧力が軸部16方向
にも作用することによって一方側に押し付けられている
のでガタとして作用し難い。
【0052】これにより、クリアランスの管理と高精度
に行なう必要がなく、製造が容易にでき、製造コストを
安くできる。しかも、摺動ロックギヤ21とガイドとの
間のクリアランスを大きくできるため、各部品ののばら
つきによる摺動ロックギヤ21の不完全な噛み合いを防
止することができ、これによりロック強度の低下を阻止
することができる。
【0053】
【発明の効果】上記のように構成された発明によれば、
複数のロックギヤのうちの一つを揺動ロックギヤとする
ことで、この揺動ロックギヤがガタ防止の作用を有し、
これにより、シートバックのガタを防止することができ
る。これにより、ロックギヤとガイドとの間のクリアラ
ンスを高精度に管理する必要がなく、製造が容易にでき
製造コストを下げることができる。しかも、摺動ロック
ギヤとガイドとの間のクリアランスは逆に大きくするこ
とも可能であるため、各部品のばらつきによる摺動ロッ
クギヤの不完全な噛み合いを防止することができ、これ
により、ロック強度の低下を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るロック機構を示す正面
視説明図である。
【図2】同ロック機構の分解斜視説明図である。
【図3】同車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図である。
【図4】同図3のIV−IV矢視説明図である。
【図5】同図4のV −V 矢視説明図である。
【図6】同機枠の正面視説明図である。
【図7】同揺動ロックギヤの正面視説明図である。
【図8】同摺動ロックギヤの正面視説明図である。
【図9】同カム状板の正面視説明図である。
【図10】同ロック解除プレートの正面視説明図であ
る。
【図11】同アームプレートの正面視説明図である。
【図12】同図11のXII −XII 矢視説明図である。
【図13】同ロック解除時におけるロック機構の状態を
示す正面視説明図である。
【符号の説明】
10 機枠 11 ガイド 14 円形凹部 16 軸部 20 ロックギヤ 21 摺動ロックギヤ 21a 外歯ギヤ 22 揺動ロックギヤ 22a 軸着部 22b 自由端側 22c 外歯ギヤ 22d カム面 30 操作軸 40 カム状板 50 ロック解除プレート 60 蓋体 61 内歯ギヤ 100 ロック機構 110 ベースプレート 120 アームプレート 150 シートクッション 160 シートバック E 車両用シートリクライニング装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠(10)に形成した円形凹部(1
    4)の内面側に嵌合すると共に、前記機枠(10)の内
    周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記
    機枠(10)内に配置したロックギヤ(20)と前記蓋
    体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との噛
    合によって、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互
    回動が阻止され、前記機枠(10)と蓋体(60)とを
    貫通して設けられた操作軸(30)を回転させることに
    より操作軸(30)と一体化されたカム状板(40)及
    びこのカム状板(40)によって駆動されるロック解除
    プレート(50)を介して前記ロックギヤ(20)のロ
    ックを解除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相
    互回動を自由化するように構成したロック機構(10
    0)を備え、 前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方がシートク
    ッション(150)側に取り付けられると共に、他方が
    シートバック(160)側に取り付けられた車両用シー
    トリクライニング装置(E)であって、 前記ロックギヤ(20)は、径方向外方に摺動すること
    によりロックするようにした摺動ロックギヤ(21)
    と、前記機枠(10)に突設された軸部(16)を中心
    として外方に揺動することによりロックするようにした
    揺動ロックギヤ(22)とから構成され、前記摺動ロッ
    クギヤ(21)は、外周面側に前記内歯ギヤ(61)と
    噛合する外歯ギヤ(21a)を有し、前記機枠(10)
    に設けられたガイド(11)に沿って径方向に摺動可能
    に配置して構成され、また、前記揺動ロックギヤ(2
    2)は、前記軸部(16)に揺動可能に軸着され、自由
    端側(22b)の一側面側に、前記内歯ギヤ(61)と
    噛合する外歯ギヤ(22c)を有し、また自由端側の他
    側面側に、この揺動ロックギヤ(22)を前記軸着部
    (22a)を中心として揺動せしめるカム面(22d)
    を形成して構成され、前記操作軸(30)を所定の方向
    に回転させることにより前記カム状板(40)及びロッ
    ク解除プレート(50)を介してロック及びロック解除
    するように構成したことを特徴とする車両用シートリク
    ライニング装置。
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