JP2002010738A - 冷菓及びその製造方法 - Google Patents

冷菓及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーラン特性(起泡性)を有しつつも、
食感が損なわれることなく、保型性に優れ、安定な乳化
作用を有する冷菓を提供する。 【解決手段】冷菓中に、構成脂肪酸残基のうちの20重
量%以上がパルミチン酸残基であるグリセリンジ脂肪酸
エステルを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風味や食感の改良
された冷菓に関する。特に、本発明は、オーバーラン特
性(起泡性)を有しつつも、食感が損なわれることな
く、保型性に優れ、安定な乳化作用を有する冷菓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、アイスクリーム等の冷菓の製
造において、フリージングの段階で良好なオーバーラン
特性(起泡性)を有し、また、得られたアイスリーム類
は良好な保型性(溶けて形崩れしにくい)を有するため
の方法が種々検討されている。
【0003】オーバーランとは、フリージングにより、
冷却しながら攪拌しミックスに空気を混合させる際、ミ
ックスに対する空気の含有率(%)をいう。オーバーラ
ン値が高いほど、容積に占めるミックスの割合が減少
し、その結果、同じ容積のアイスクリーム類でも原料コ
ストが低く抑えられるので、高いオーバーラン値を有す
る冷菓の製造方法について、種々検討されている。
【0004】その例として、モノグリセリドを冷菓に含
有させる方法、例えば、コハク酸モノグリセライドを冷
菓に含有させること(特開昭61−185156公報)
が記載されている。確かに、モノグリセリドを使用する
と、保型性は良好になるが、ヨウ素価の高いモノグリセ
リドを使用すると、粉末状でなくオイル状のものとなる
ため、取り扱いにくくなったり、また、モノグリセリド
特有の臭いがあるものもあり、問題となっていた。
【0005】それに加えて、オーバーラン値が高い程、
冷菓そのもののボディー感や食べ応えなどが損なわれる
ような傾向があり、高いオーバーラン値を維持しつつ、
食感を変化させないような冷菓の製造方法が望まれてい
た。
【0006】そこで、オーバーラン値が高く、食感も維
持されたアイスクリーム類として、ジグリセリドを使用
したアイスクリーム類について、例えば、特開平7−3
13066号公報には、水、食用油脂、タンパク質及び
糖類を含むアイスクリーム類であって、該油脂中に構成
脂肪酸残基のうちの20重量%以上がラウリン酸残基で
あるグリセリンジ脂肪酸エステルが5〜50重量%含有
されているアイスクリーム類が記載されており、該アイ
スクリーム類は、食感が改良され、オーバーラン特性及
び保型性に優れる効果を有するとされている。しかし、
上記アイスクリーム類では、グリセリンジ脂肪酸エステ
ルの添加量をかなり多くしなければならず、例えば、特
開平7−313066号公報の実施例1表2によると、
ラクトアイス中、グリセリンジ脂肪酸エステルの含有量
が1.6重量%となっている。冷菓には、乳化剤、安定
剤といった種々の食品添加剤が含まれるが、こうした添
加剤の使用は、風味、食感の低下を招きやすいので、な
るべく使用量を少なくすることが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みて開発されたものであり、オーバーラン特性を有
しつつも、食感が損なわれることなく、また、保型性
や、乳化特性に優れた冷菓を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の問題点に鑑み、冷菓に含有させる乳化剤に特に注
目して鋭意研究を重ねていたところ、構成脂肪酸残基の
うちの20重量%以上がパルミチン酸残基であるグリセ
リンジ脂肪酸エステルを含有することにより、少ない添
加量で、オーバーラン特性を有しつつも、食感が損なわ
れることなく、保型性や乳化特性が向上した冷菓ができ
ることを見つけた。すなわち本発明は、特定のグリセリ
ンジ脂肪酸エステルを含むことを特徴とする冷菓に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、構成脂肪酸残基のうち
の20重量%以上がパルミチン酸残基であるグリセリン
ジ脂肪酸エステルを含有することを特徴とする冷菓であ
る。
【0010】本発明でいうグリセリンジ脂肪酸エステル
は、構成脂肪酸残基のうちの20重量%以上、より好ま
しくは50重量%以上、最も好ましくは、90重量%以
上がパルミチン酸残基であることを特徴とする。これら
のグリセリンジ脂肪酸エステルを使用することにより、
高いオーバーラン値を得ることができ、オーバーラン特
性に優れた冷菓が得られる。また、本発明により得られ
た冷菓は、高いオーバーラン値を有しながらも、食感が
損なわれることなく、保型性、乳化特性に優れた冷菓を
得ることができる。パルミチン酸残基が20重量%より
少ないと、本発明に係る充分な効果が得られない。
【0011】更に、ラウリン酸残基以外の構成脂肪酸残
基としては、炭素数8〜22の脂肪酸残基を挙げること
ができ、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、リノール酸等があげられる。
【0012】また、本発明のグリセリンジ脂肪酸エステ
ルは、モノエステル純度80%以上であり、ヨウ素価が
2以下であることが好ましい。
【0013】更に、グリセリンジ脂肪酸エステルの構成
脂肪酸残基中には、飽和脂肪酸残基が50重量%以上、
更に好ましくは65重量%以上、特に90重量%以上を
占めていることが好ましい。
【0014】なお、本発明で用いられるグリセリンジ脂
肪酸エステルは、商業的に入手可能である。当該グリセ
リンジ脂肪酸エステルの冷菓への配合量は、対象となる
冷菓の種類及び内容成分に応じて適宜選択することがで
きる。本発明の良好な効果を得るためには、通常冷菓に
対して、0.2〜1重量%、好ましくは、0.3〜0.
5重量%の範囲で用いるとよい。
【0015】本発明の冷菓は、前述のグリセリンジ脂肪
酸エステルが含まれている以外は、通常の冷菓と同様の
構成をとることができる。すなわち、前述のグリセリン
ジ脂肪酸エステル以外に、本発明の効果を奏する限り、
水、油脂、タンパク質、糖質、無脂乳固形分、香料、色
素、乳化剤、安定剤、酸化防止剤等より選択された添加
材料を、所定の割合で混合させ溶融したものが用いるこ
とができる。
【0016】油脂としては、植物油脂、バター、乳脂肪
分、あるいはこれらの分別油脂、硬化油脂、エステル交
換油脂等の中から一種又は二種以上を併用することがで
きる。植物油脂の例としては、ヤシ油、パーム油、大豆
油、菜種油、綿実油、コーン油、ひまわり油、オリーブ
油、サフラワー油及びパーム核油等を挙げることができ
る。上記のうちでは、通常パーム油、ヤシ油などのパル
ミチン酸含有率の、比較的高い油脂が好ましく用いられ
る。これらの油脂を使用すると、前記グリセリンジ脂肪
酸エステルとの相溶性がよく、得られる冷菓の口溶け感
などの食感、風味が更に良好となるからである。
【0017】タンパク質としては、通常、牛乳、脱脂粉
乳、全脂粉乳、全脂加糖練乳、脱脂加糖練乳或いは生ク
リームなどの水溶性の乳由来のタンパク質や、卵由来の
タンパク質が好適に用いられる。
【0018】糖質としては、例えば、ショ糖、異性化
糖、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖、果糖、転化糖、水飴、粉
末水飴、還元麦芽水飴、蜂蜜、トレハロース、パラチノ
ース、D−キシロース等の糖類;キシリトール、ソルビ
トール、マルチトール、エリスリトール等の糖アルコー
ル類;サッカリンナトリウム、サイクラメート及びその
塩、アセサルファムK、ソーマチン、アスパルテーム、
スクラロース、アリテーム、ステビア抽出物に含まれる
ステビオサイドなどの高甘味度甘味料等を挙げることが
できる。
【0019】乳化剤として、例えば、クエン酸あるいは
乳酸等の有機酸モノグリセリド類、グリセリン脂肪酸エ
ステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂
肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル類、レシチン等などを、
本発明の効果を損なわない程度において、併用すること
もできる。
【0020】安定剤としては、例えば、ローカストビー
ンガム、トラガントガム、タマリンドガム、タラガム、
カラヤガム、キサンタンガム、ジェランガム、ネイティ
ブジェランガム、グアガム、アラビアガム、マクロホモ
プシスガム等のガム質;カラギナン、寒天、ゼラチン、
ペクチン、カードラン、グルコマンナン、アルギン酸類
(アルギン酸、アルギン酸塩)等のゲル化剤;CMC、
微結晶セルロース、大豆多糖類等を挙げることができ
る。
【0021】また、香料や色素は公知のアイスクリーム
生地に添加されるものが選択されて用いられる。
【0022】本発明の冷菓は、前述のグリセリンジ脂肪
酸エステルを添加する他は、常法に従い製造することが
できる。例えば、前述のグリセリンジ脂肪酸エステル、
水、油脂、糖質、タンパク質、更に必要により乳化剤、
安定剤、香料、色素などの原料を混合、予備乳化し、次
いで均質化(乳化)後、殺菌し、その後1〜6℃にて冷
却してエージングを行い、更に得られた乳化物を−6℃
〜−4℃にてフリージングすることによって製造するこ
とができるが、この方法に限定されない。
【0023】本発明の冷菓は、目的とする製品により、
種々の構成をとることができ、例えば、アイスクリーム
類(アイスクリーム、ラクトアイス、アイスミルク);
ソフトクリーム;アイスケーキ;シャーベット;アイス
キャンデー、みぞれ、かき氷等のウォーターアイス(氷
菓);フローズンヨーグルト、シェイク等があげられ
る。その中でも、比較的油脂成分を多く含む冷菓、例え
ば、アイスクリーム類、中でも、アイスクリームやアイ
スミルクが、本発明の効果をより発揮する。なお、冷菓
以外にも、例えばホイップクリームのような、オーバー
ラン特性に優れていると良好な効果を発揮するようなも
のにも適用できる。
【0024】本発明により、得られた冷菓は、製造時
に、高いオーバーラン値が得られることにより、原料コ
ストが安く抑えられ、また、高いオーバーラン値でも、
ボディー感や食べ応え等の食感は維持され、しかも、口
溶けも良い冷菓となった。また、保型性、乳化特性に優
れていることがわかった。
【0025】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例
等を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。 また、記載中「*」は、三
栄源エフ・エフ・アイ株式会社製を示す。
【0026】実施例1,比較例1:アイスクリーム(ア
イスミルク)の調製 香料を除く表1の原料を85℃まで加温し、溶解させて
パドルミキサーを使用して10分間混合予備乳化を行っ
た。その後、高圧ホモゲナイザー(三和機械(株)製)
を用いて150kg/cm2 の条件で乳化を行った。得
られた乳化物を85℃まで加温し、殺菌した後、5℃ま
で冷却し、そのまま保温して一昼夜エージングを行っ
た。その後、得られたアイスクリームミックスに香料を
添加し、アイスクリームフリーザー(三菱電機(株)
製)に仕込んだ。そして冷却開始後、1分毎に品温及び
オーバーランを測定し、最大オーバーランに達するまで
攪拌を続けることにより、本発明に係るアイスクリーム
(アイスミルク、実施例1)を調製した。
【0027】また、比較例として、グリセリンジ脂肪酸
エステルに代えて、モノグリセリドを使用した以外は実
施例1と同様にして、比較例1のアイスクリーム(アイ
スミルク)を調製し、1.オーバーラン、2.保型性、
3.食感(口溶け)、4.乳化力について比較した。
【0028】
【表1】
【0029】1.オーバーラン 実施例1,比較例1のアイスクリームについて、経時的
にオーバーラン値(%)を測定した。結果を表2に記
す。
【0030】
【表2】
【0031】表2の結果から、実施例1は比較例1と比
べ、オーバーラン値が高く、優れたオーバーラン特性を
示した。
【0032】2.保型性 実施例1,比較例1のアイスクリームについて、経時的
に融解率(%)を測定した。結果を表3に記す。
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果より、実施例1と比較例1は、
同程度の保型性を有することがわかった。よって、本発
明の冷菓は、モノグリセリド使用の冷菓と同程度の高い
保型性を有することがわかった。
【0035】3.食感 男女各6名のパネラーによる評価で判断した。実施例1
のアイスクリームは、比較例1と比較して、ボディー感
や食べ応えがあり、なおかつ口溶けがよいという評価で
あった。
【0036】4.乳化力 ホモジナイズ後、プレート殺菌し、その後エージングし
たものについて、粒子径を測りデータを取った。比較例
1が10〜20μmの粒子経を持つのに対して、実施例
1は8〜15μmの粒子経を持つものがピークにシフト
している結果を得た。粒子径が小さいほど乳化効力が優
れているが、この結果より、実施例1の方が、比較例1
よりも乳化力が優れていることがわかった。
【0037】実施例2:オレンジシャーベットの調製 香料、色素を除く下記処方例の原料を85℃まで加温
し、溶解させてパドルミキサーを使用して10分間混合
予備乳化を行った。その後、高圧ホモゲナイザー(三和
機械(株)製)を用いて150kg/cm2 の条件で乳
化を行った。得られた乳化物を85℃まで加温し、殺菌
した後、5℃まで冷却し、そのまま保温して一昼夜エー
ジングを行った。その後、得られたシャーベットミック
スに香料を添加し、これを、アイスクリームフリーザー
(三菱電機(株)製)に仕込んだ。そして冷却開始後、
1分毎に品温及びオーバーランを測定し、最大オーバー
ランに達するまで攪拌し、その後急速凍結(−35℃)
することにより、本発明に係るオレンジシャーベットを
調製した。
【0038】 処方例 砂糖 15 粉末水飴 6 脱脂粉乳 2 ヤシ油 1 5倍濃縮オレンジ果汁 4 50%クエン酸 0.2 安定剤(サンベストSHM-3*) 0.5ハ゜ルミチン 酸残基95%のク゛リセリンシ゛脂肪酸エステル 0.1 (ポエムDP−95RF(理研ビタミン(株)製)) 香料(サンアロマオレンジBF-65946*) 0.15色素(カロチンベースNO.9400-S) 0.05 水にて合計 100とする
【0039】得られたオレンジシャーベットは、ボディ
ー感や食べ応えがあり、なおかつ口溶けも良いおいしい
シャーベットとなった。
【0040】実施例3:アイスクリーム(ストロベリー
ラクトアイス)の調製 香料、色素を除く下記処方例の原料を85℃まで加温
し、溶解させてパドルミキサーを使用して10分間混合
予備乳化を行った。その後、高圧ホモゲナイザー(三和
機械(株)製)を用いて150kg/cm2 の条件で乳
化を行った。得られた乳化物を85℃まで加温し、殺菌
した後、5℃まで冷却し、そのまま保温して一昼夜エー
ジングを行った。その後、得られたアイスクリームミッ
クスに香料、色素を添加し、最大オーバーランに達する
まで攪拌し、その後急速凍結(−35℃)することによ
り、本発明に係るアイスクリーム(ストロベリーラクト
アイス)を調製した。
【0041】 処方例 アマルティシロップ 15 (東和化成工業(株)製) PO−40 10 (東和化成工業(株)製) スクラロース 0.0058 脱脂粉乳 7 ヤシ油 5 安定剤(サンベストYOS-1*) 0.4ハ゜ルミチン 酸残基95%のク゛リセリンシ゛脂肪酸エステル 0.4 (ポエムDP−95RF(理研ビタミン(株)製)) クエン酸(結晶) 0.1 香料(ストロベリーフレーバーNO.70040*) 0.07色素(SRレッドK-3) 0.05 水にて合計 100とする
【0042】得られたストロベリーラクトアイスは、ボ
ディー感や食べ応えがあり、なおかつ口溶けも良いおい
しいアイスクリームとなった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月30日(2000.6.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】実施例1,比較例1:アイスクリーム(ア
イスミルク)の調製 香料を除く表1の原料を85℃まで加温し、溶解させて
パドルミキサーを使用して10分間混合予備乳化を行っ
た。その後、高圧ホモゲナイザー(三和機械(株)製)
を用いて1.47×107Pa の条件で乳化を行った。
得られた乳化物を85℃まで加温し、殺菌した後、5℃
まで冷却し、そのまま保温して一昼夜エージングを行っ
た。その後、得られたアイスクリームミックスに香料を
添加し、アイスクリームフリーザー(三菱電機(株)
製)に仕込んだ。そして冷却開始後、1分毎に品温及び
オーバーランを測定し、最大オーバーランに達するまで
攪拌を続けることにより、本発明に係るアイスクリーム
(アイスミルク、実施例1)を調製した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】実施例2:オレンジシャーベットの調製 香料、色素を除く下記処方例の原料を85℃まで加温
し、溶解させてパドルミキサーを使用して10分間混合
予備乳化を行った。その後、高圧ホモゲナイザー(三和
機械(株)製)を用いて1.47×107Paの条件で
乳化を行った。得られた乳化物を85℃まで加温し、殺
菌した後、5℃まで冷却し、そのまま保温して一昼夜エ
ージングを行った。その後、得られたシャーベットミッ
クスに香料を添加し、これを、アイスクリームフリーザ
ー(三菱電機(株)製)に仕込んだ。そして冷却開始
後、1分毎に品温及びオーバーランを測定し、最大オー
バーランに達するまで攪拌し、その後急速凍結(−35
℃)することにより、本発明に係るオレンジシャーベッ
トを調製した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】実施例3:アイスクリーム(ストロベリー
ラクトアイス)の調製 香料、色素を除く下記処方例の原料を85℃まで加温
し、溶解させてパドルミキサーを使用して10分間混合
予備乳化を行った。その後、高圧ホモゲナイザー(三和
機械(株)製)を用いて1.47×107Paの条件で
乳化を行った。得られた乳化物を85℃まで加温し、殺
菌した後、5℃まで冷却し、そのまま保温して一昼夜エ
ージングを行った。その後、得られたアイスクリームミ
ックスに香料、色素を添加し、最大オーバーランに達す
るまで攪拌し、その後急速凍結(−35℃)することに
より、本発明に係るアイスクリーム(ストロベリーラク
トアイス)を調製した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成脂肪酸残基のうちの20重量%以上が
    パルミチン酸残基であるグリセリンジ脂肪酸エステルを
    含有することを特徴とする冷菓。
  2. 【請求項2】グリセリンジ脂肪酸エステルの含有量が
    0.2〜1重量%である請求項1記載の冷菓。
  3. 【請求項3】構成脂肪酸残基のうちの20重量%以上が
    パルミチン酸残基であるグリセリンジ脂肪酸エステルを
    含有することを特徴とする冷菓の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008011739A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Ezaki Glico Co Ltd 冷菓、冷菓ミックス及びその製造法
US7468395B2 (en) 2002-09-30 2008-12-23 Kao Corporation Foamable oil-in-water type emulsion
JP5365945B1 (ja) * 2012-09-11 2013-12-11 三重県 空気含有食品のプロセス評価方法

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