JP2002010548A - ロータ - Google Patents

ロータ

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JP2002010548A
JP2002010548A JP2000182661A JP2000182661A JP2002010548A JP 2002010548 A JP2002010548 A JP 2002010548A JP 2000182661 A JP2000182661 A JP 2000182661A JP 2000182661 A JP2000182661 A JP 2000182661A JP 2002010548 A JP2002010548 A JP 2002010548A
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core pieces
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Kazuma Sakai
数馬 阪井
Katsuyuki Takeda
勝幸 武田
Yoshihiko Nagase
好彦 長瀬
Arata Sekino
新 関野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁鋼板のコア片を積層してなるコアを有する
ステータと、永久磁石が埋め込まれたロータとから構成
されたモータにおいて、モータの特性を向上させるため
ステータの積厚より大きい積厚のロータを製作しようと
すると、ステータのコア片を必要以上に作るか、ロータ
のコア片単抜きの金型を起こさなければならない問題点
があった。 【解決手段】ロータのコア片を積層する際、各コア片間
に若干の隙間を設けることにより、ステータとロータと
は同数のコア片が使用され、ロータのコア積層高さ寸法
及び永久磁石の高さ寸法がステータのコア積層高さ寸法
より大きいロータを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機のロータに
関し、特に永久磁石が埋め込まれたロータの性能改善に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7−194072号公報に
記載されているように、モータ(電動機)に使用されて
いるステータ(固定子)とロータ(回転子)のコア(鉄
心)は、電磁鋼板を打ち抜いたコア片を、積層し、かし
めて、形成されている。そして、ステータのコア片とロ
ータのコア片は同一の電磁鋼板から打ち抜かれるため、
通常ステータとロータのコア片は同じ枚数形成される。
【0003】また、ロータ内に永久磁石を埋め込んだモ
ータにおいて、ステータとロータとの積厚(コア積層高
さ寸法)の関係は、ステータの積厚に対してロータの積
厚を大きくし、埋め込む磁石の量を増やすことで、磁束
量を増加させたほうがモータの特性は向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
の特性を向上させるためステータの積厚より大きい積厚
のロータを製作しようとすると、ステータとロータのコ
ア片は同じ枚数形成されるため、ロータより積厚が小さ
い分のステータのコア片を必要以上に作るか、ステータ
より積厚が大きい分のロータのコア片を作るためロータ
のコア片単抜きの金型を起こさなければならない問題点
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、電磁鋼板のコア片を積層
してなるコアを有するステータと、永久磁石が埋め込ま
れたロータとから構成されたモータにおいて、ステータ
とロータとは同数のコア片が使用され、前記ロータの積
層されたコア片間には隙間が形成されたことにより、前
記ロータのコア積層高さ寸法及び永久磁石の高さ寸法を
前記ステータのコア積層高さ寸法より大きくできる。
【0006】請求項2にかかる発明は、前記隙間がスペ
ーサにて形成されることにより、前記ロータのコア積層
高さ寸法及び永久磁石の高さ寸法を前記ステータのコア
積層高さ寸法より大きくできる。
【0007】請求項3にかかる発明は、前記ロータのコ
ア片には、前記隙間を構成するための凸部を設けたこと
により、前記ロータのコア積層高さ寸法及び永久磁石の
高さ寸法を前記ステータのコア積層高さ寸法より大きく
できる。
【0008】請求項4にかかる発明は、前記ロータは、
コア片をかしめて積層したものであって、かしめ部に
は、前記隙間を構成するための段差を設けたことによっ
て、コア片を積層しかしめる際にコア片とコア片の間に
隙間を設けることができ、前記ロータのコア積層高さ寸
法及び永久磁石の高さ寸法を前記ステータのコア積層高
さ寸法より大きくできる。
【0009】請求項5にかかる発明は、前記コア片間の
隙間、前記スペーサの厚み、前記凸部の高さ、および前
記かしめ部の段差は、前記コア片の板厚に対し5〜20
%としたことによって、コア片を積層しかしめる際にコ
ア片とコア片の間に隙間を設けることができ、前記ロー
タのコア積層高さ寸法及び永久磁石の高さ寸法を前記ス
テータのコア積層高さ寸法より大きくできる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0011】図9は本発明の実施例である永久磁石埋め
込みロータ1を使用した冷媒を圧縮する密閉型コンプレ
ッサの断面を示しており、コンプレッサ20は密閉容器
21内に圧縮要素22とこれを駆動するモータ23から
成り、モータ23はステータ24とロータ1から構成さ
れている。本実施例では、密閉型レシプロコンプレッサ
であるが、半密閉型やロータリコンプレッサにも使用で
きる。
【0012】図1は、本発明の実施例である永久磁石埋
め込みロータの構成を示している。この永久磁石埋め込
みロータ1は、図2に示す如く、ロータ外周側に打ち抜
き孔2を有するコア片3を多数積層して、かしめ部4に
より互いにかしめてコア5を構成している。そして、こ
のコア5の打ち抜き孔2に、 N極とS極の永久磁石6
が交互に配置され、さらに、コア5の両端面に端板7を
配置してリベット8によって一体に連結するものであ
る。
【0013】本実施例のコアの積厚は、ステータの積厚
が35mmであるのに対し、ロータの積厚は5mm大き
い40mmのコアとしている。ここで、電磁鋼板の厚さ
が0.5mmとすると、ステータには35mm÷0.5
mm=70枚、したがって、ロータに使用できるコア片
も70枚である。
【0014】この枚数でロータコア片を積層する際、か
しめる時にロータのコア片とコア片の間に0.07mm
の隙間を設けると 35mm+(70−1)×0.07mm=39.83m
m≒40mm の積厚のコアを得ることができる。よって、ロータのコ
ア積層高さ寸法及び永久磁石の高さ寸法をステータのコ
ア積層高さ寸法より大きく磁束量を増やすことができ、
性能の良いモータを安価に提供することができる。
【0015】また、ロータのコアを積層する際に図3に
示すフィルム状の耐冷媒性を持ち非磁性体であるPET
のスペーサ9を全てのコア片間に挟むことで、図6に示
すようにコア片3とコア片3の間に間隔を設けることが
でき、スペーサのないロータのコア積層高さ寸法よりス
ペーサの合計分大きくできる。
【0016】さらに、ロータのコア片間に隙間を得るに
は、図4に示すようにロータのコア片にコア片を90度
回転すると位置が異なる凸部11を設けることで、図7
に示すようにコアを積層する際にコア片3とコア片3の
間に凸部が挟まれて隙間10を設けることができ、隙間
のないロータのコア積層高さ寸法より隙間の合計分大き
くできる。本発明では、かしめ部全てに半球状の凸部を
2個ずつ設けたが、コア片に3個以上の凸部があればバ
ランス良く積層でき、また、凸部の形状は台形等の形状
でもよい。
【0017】また、図5に示すようにロータのコアを積
層する際のかしめ部4に段差12aと段差12bを設
け、図8に示すようにコアを積層する際にコア片3とコ
ア片3の間に前記段差12bと前記段差12aの差12
b−12aに相当する隙間10を設けることができ、隙
間のないロータのコア積層高さ寸法より隙間の合計分大
きくできる。
【0018】ステータの積厚に対してロータの積厚を大
きくし、埋め込む磁石の量を増やすことで、磁束量を増
加させたほうがモータの特性は向上するが、経験上ステ
ータの積厚に対してロータの積厚を5mm大きくすると
よく、それ以上では効果が少なくなる。ステータの積厚
が100〜25mmとすると、ロータの積厚は105〜
30mmであり、ロータコア片間はロータコア片の板厚
に対し5〜20%にすればよい。
【0019】この発明は、永久磁石としては単位体積あ
たりの磁束量が少なく安価なフェライト磁石に特に有効
であり、性能の良いモータを安価に提供できる。
【0020】さらに、ステータとロータとは同数のコア
片が使用され、ロータのコア積層高さ寸法及び永久磁石
の高さ寸法をステータのコア積層高さ寸法より大きくす
るためには、ステータコア片の厚みよりロータコア片の
厚みを大きくすることでもよいが、厚みの異なる電磁鋼
板を用意する必要がある上、電磁鋼板よりステータを打
ち抜いた時ロータの部分が無駄となるので、本発明によ
れば、容易かつ安価にロータのコア積層高さ寸法及び永
久磁石の高さ寸法をステータのコア積層高さ寸法より大
きくできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁鋼板のコア片を積層してなるコアを有するステータ
と、永久磁石が埋め込まれたロータとから構成されたモ
ータにおいて、ステータとロータとは同数のコア片が使
用され、ロータの積層された全てのコア片の間に隙間が
形成され、ロータのコア積層高さ寸法及び永久磁石の高
さ寸法をステータのコア積層高さ寸法より大きくして磁
束量を増加させた性能の良いモータを安価に提供するこ
とができる。
【0022】また、全てのコア片の間にスペーサを設け
たことにより、ロータのコア積層高さ寸法及び永久磁石
の高さ寸法をステータのコア積層高さ寸法より大きくし
て磁束量を増加させた性能の良いモータを安価に提供す
ることができる。
【0023】さらに、ロータのコア片に凸部を設けたこ
とにより、ロータのコア片とコア片の間に隙間を容易に
構成することが可能で、ロータのコア積層高さ寸法及び
永久磁石の高さ寸法をステータのコア積層高さ寸法より
大きくして磁束量を増加させた性能の良いモータを安価
に提供することができる。
【0024】あるいは、コア片をかしめて積層したロー
タは、かしめ部に段差を設けた構成を備えることによっ
て、コア片を積層しかしめる際にコア片とコア片の間に
隙間を容易に構成することが可能で、ロータのコア積層
高さ寸法及び永久磁石の高さ寸法をステータのコア積層
高さ寸法より大きくして磁束量を増加させた性能の良い
モータを安価に提供することができる。
【0025】また、コア片間の隙間、スペーサの厚み、
凸部の高さ、およびかしめ部の段差は、前記コア片の板
厚に対し5〜20%としたことにより、ロータのコア積
層高さ寸法及び永久磁石の高さ寸法をステータのコア積
層高さ寸法より大きくして磁束量を増加させた性能の良
いモータを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である永久磁石埋め込みロー
タの全体を示した斜視図。
【図2】ロータコア片の斜視図。
【図3】スペーサを示した斜視図。。
【図4】凸部のある、ロータコア片のかしめ部断面図。
【図5】かしめ部に段差のある、ロータコア片のかしめ
部断面図。
【図6】コア片間にスペーサのある、ロータコアのかし
め部断面図。
【図7】コア片に凸部のある、ロータコアのかしめ部断
面図。
【図8】コア片かしめ部に段差のある、ロータコアのか
しめ部断面図。
【図9】本発明の一実施例である永久磁石埋め込みロー
タを使用したコンプレッサの断面図。
【符号の説明】
1 永久磁石埋め込みロータ 2 打ち抜き孔 3 コア片 4 かしめ部 5 コア 6 永久磁石 7 端板 8 リベット 9 スペーサ 10 隙間 11 凸部 12 段差 20 コンプレッサ 21 密閉容器 22 圧縮要素 23 モータ 24 ステータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 好彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 関野 新 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA02 AB01 AB07 AC03 AC08 AE08 5H621 AA03 GA01 GA12 HH01 JK05 JK15 5H622 AA03 CA02 CA07 CA13 CB05 PP03 PP14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁鋼板のコア片を積層してなるコアを
    有するステータと、永久磁石が埋め込まれたロータとか
    ら構成されたモータにおいて、ステータとロータとは同
    数のコア片が使用され、前記ロータの積層されたコア片
    間には隙間が形成され、前記ロータのコア積層高さ寸法
    及び永久磁石の高さ寸法は前記ステータのコア積層高さ
    寸法より大きく形成されていることを特徴とするロー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記隙間はスペーサにて形成されること
    を特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 【請求項3】 前記ロータのコア片には、前記隙間を構
    成するための凸部を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のロータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータは、コア片をかしめて積層し
    たものであって、かしめ部には、前記隙間を構成するた
    めの段差を設けたことを特徴とする請求項1に記載のロ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記コア片間の隙間、前記スペーサの厚
    み、前記凸部の高さ、および前記かしめ部の段差は、前
    記コア片の板厚に対し5〜20%としたことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のロータ。
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