JP2002010337A - 通信端末装置、基地局装置および無線通信方法 - Google Patents

通信端末装置、基地局装置および無線通信方法

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JP2002010337A JP2000189410A JP2000189410A JP2002010337A JP 2002010337 A JP2002010337 A JP 2002010337A JP 2000189410 A JP2000189410 A JP 2000189410A JP 2000189410 A JP2000189410 A JP 2000189410A JP 2002010337 A JP2002010337 A JP 2002010337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信端末の消費電力を減少させるととも
に、上り回線における干渉を減少させること。 【解決手段】 判定部３０１が、自端末にＤＳＣＨが割
り当てられたか否かを判定し、判定結果を示す信号を送
信制御部１０２へ出力し、送信制御部１０２が、判定部
３０１での判定結果に従って、共有チャネル情報を含む
信号の送信頻度を適宜変化させる。すなわち、送信制御
部１０２は、自端末にＤＳＣＨが割り当てられている場
合には、高い頻度で共有チャネル情報を含む信号を変調
部１０３へ出力し、自端末にＤＳＣＨが割り当てられて
いない場合には、低い頻度で共有チャネル情報を含む信
号を変調部１０３へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速データ通信に
使用される通信端末装置、基地局装置および無線通信方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディジタル無線通信システムの多元接続
方式の一つとしてＣＤＭＡ（Code Division Multiple A
ccess：符号分割多元接続）方式がある。また、移動体
無線通信システムに関する規格団体の一つである３ＧＰ
Ｐ（3rd Generation Partnership Project）が定めた規
格においては、このＣＤＭＡ方式が採用されており、複
数の通信端末が共有するチャネルの１つとして、下り回
線（基地局から通信端末に向かう回線）での高速データ
通信に用いられるダウンリンクシェアードチャネル（Ｄ
ＳＣＨ：Downlink Shared CHannel）が規定されてい
る。
【０００３】このＤＳＣＨは、各通信端末に所定の伝送
単位毎（例えば、１フレーム毎）に割り当てられること
によって用いられるため、下り回線での高速パケット伝
送等への利用が期待されている。
【０００４】ＤＳＣＨを用いる高速パケット伝送では、
一般に、基地局は、各通信端末からＤＳＣＨの割り当て
要求があった際に、各通信端末から送信された通信品質
を示す情報（例えば、各通信端末での受信ＳＩＲ等）や
変復調方式を示す情報等に従って、各通信端末へのＤＳ
ＣＨの割り当てを行う。
【０００５】また、上述したようにＤＳＣＨは各通信端
末に所定の伝送単位毎に割り当てられるため、ＤＳＣＨ
を用いる高速パケット伝送では、ある１つの通信端末に
対するパケットは時間的に分散して送信される場合が多
い。
【０００６】なお、ＤＳＣＨのように複数の通信端末が
共用する高速データ通信用の下り回線のチャネルを、以
下「共有チャネル」といい、この共有チャネルの割り当
てや共有チャネルを用いた通信中に必要な情報を、以下
「共有チャネル情報」という。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線通信方法では、各通信端末は、ＤＳＣＨの割り当て
要求の有無に拘わらず、常時共有チャネル情報を基地局
へ送信している。また、各通信端末は、自端末に対して
ＤＳＣＨが割り当てられていない時にも、常時共有チャ
ネル情報を基地局へ送信している。
【０００８】このように、各通信端末が基地局に対して
常時共有チャネル情報を送信すると、通信端末の消費電
力が増大するとともに、上り回線（通信端末から基地局
へ向かう回線）において、共有チャネル情報を含む信号
が他の信号に与える干渉が増大してしまうという問題が
ある。
【０００９】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、通信端末の消費電力を減少させるとともに、上り回
線における干渉を減少させることができる通信端末装
置、基地局装置および無線通信方法を提供することを目
的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の通信端末装置
は、複数の通信端末装置で共有され、各通信端末装置に
所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チャネルの割り
当ておよび前記共有チャネルを用いた通信中に必要とな
る共有チャネル情報を、前記共有チャネルの割り当てに
最低限必要な頻度で送信する区間を設ける構成を採る。
【００１１】本発明の基地局装置は、前記通信端末装置
と無線通信を行う基地局装置であって、共有チャネルの
割り当てに最低限必要な頻度で送信された共有チャネル
情報を用いて、各通信端末装置へ前記共有チャネルを割
り当てる構成を採る。
【００１２】これらの構成によれば、共有チャネル情報
の送信頻度を適宜変化させ、共有チャネル情報を低い頻
度で送信する区間を設けるため、通信端末の消費電力を
減少させることができるとともに上り回線における干渉
を減少させることができる。
【００１３】本発明の通信端末装置は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を、前記共有チャネルの割り当てに最低限必要な情報量
で送信する区間を設ける構成を採る。
【００１４】本発明の基地局装置は、前記通信端末装置
と無線通信を行う基地局装置であって、共有チャネルの
割り当てに最低限必要な情報量で送信された共有チャネ
ル情報を用いて、各通信端末装置へ前記共有チャネルを
割り当てる構成を採る。
【００１５】これらの構成によれば、共有チャネル情報
の情報量を適宜変化させ、共有チャネル情報の情報量を
少なくする区間を設けるため、通信端末の消費電力を減
少させることができるとともに上り回線における干渉を
減少させることができる。
【００１６】本発明の通信端末装置は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を送信する送信手段と、基地局装置との通信状態に応じ
て前記共有チャネル情報の送信頻度を制御する制御手段
と、を具備する構成を採る。
【００１７】この構成によれば、共有チャネル情報の送
信頻度を適宜変化させ、共有チャネル情報を低い頻度で
送信する区間を設けるため、通信端末の消費電力を減少
させることができるとともに上り回線における干渉を減
少させることができる。
【００１８】本発明の通信端末装置は、自端末への共有
チャネルの割り当てを基地局装置に対して要求する要求
手段を具備し、制御手段が、前記要求が発生した以降
は、送信頻度を所定の頻度とし、前記要求が発生するま
での間は、前記送信頻度を前記所定の頻度より低い頻度
とする構成を採る。
【００１９】この構成によれば、共有チャネルの割り当
て要求の有無に応じて共有チャネル情報の送信頻度を適
宜変化させ、共有チャネル情報を低い頻度で送信する区
間を設けるため、通信端末の消費電力を減少させること
ができるとともに上り回線における干渉を減少させるこ
とができる。
【００２０】本発明の通信端末装置は、共有チャネルが
自端末に対して割り当てられているか否かを判定する判
定手段を具備し、制御手段が、割り当てられている場合
には、送信頻度を所定の頻度とし、割り当てられていな
い場合には、前記送信頻度を前記所定の頻度より低い頻
度とする構成を採る。
【００２１】この構成によれば、自端末への共有チャネ
ルの割り当ての有無に応じて共有チャネル情報の送信頻
度を適宜変化させ、共有チャネル情報を低い頻度で送信
する区間を設けるため、通信端末の消費電力を減少させ
ることができるとともに上り回線における干渉を減少さ
せることができる。
【００２２】本発明の通信端末装置は、共有チャネルを
用いて自端末に対して送信されるデータの終了を検出す
る検出手段を具備し、制御手段が、前記データが送信さ
れている間は、送信頻度を所定の頻度とし、前記データ
の終了が検出された以降は、前記送信頻度を前記所定の
頻度より低い頻度とする構成を採る。
【００２３】この構成によれば、共有チャネルを用いて
自端末へ送信される信号の送信終了によって共有チャネ
ル情報の送信頻度を高い頻度から低い頻度にして、共有
チャネル情報を低い頻度で送信する区間を設けるため、
通信端末の消費電力を減少させることができるとともに
上り回線における干渉を減少させることができる。
【００２４】本発明の通信端末装置は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を送信する送信手段と、基地局装置との通信状態に応じ
て前記共有チャネル情報の情報量を制御する制御手段
と、を具備する構成を採る。
【００２５】この構成によれば、共有チャネル情報の情
報量を適宜変化させ、共有チャネル情報の情報量を少な
くする区間を設けるため、通信端末の消費電力を減少さ
せることができるとともに上り回線における干渉を減少
させることができる。
【００２６】本発明の通信端末装置は、自端末への共有
チャネルの割り当てを基地局装置に対して要求する要求
手段を具備し、制御手段が、前記要求が発生した以降
は、前記共有チャネルを用いた通信中に必要となる情報
のすべてを共有チャネル情報に含め、前記要求が発生す
るまでの間は、前記共有チャネルの割り当てに必要とな
る情報のみを前記共有チャネル情報に含める構成を採
る。
【００２７】この構成によれば、共有チャネルの割り当
て要求の有無に応じて共有チャネル情報の情報量を適宜
変化させ、共有チャネル情報の情報量を少なくする区間
を設けるため、通信端末の消費電力を減少させることが
できるとともに上り回線における干渉を減少させること
ができる。
【００２８】本発明の通信端末装置は、共有チャネルが
自端末に対して割り当てられているか否かを判定する判
定手段を具備し、制御手段が、割り当てられている場合
には、前記共有チャネルを用いた通信中に必要となる情
報のすべてを共有チャネル情報に含め、割り当てられて
いない場合には、前記共有チャネルの割り当てに必要と
なる情報のみを前記共有チャネル情報に含める構成を採
る。
【００２９】この構成によれば、自端末への共有チャネ
ルの割り当ての有無に応じて共有チャネル情報の情報量
を適宜変化させ、共有チャネル情報の情報量を少なくす
る区間を設けるため、通信端末の消費電力を減少させる
ことができるとともに上り回線における干渉を減少させ
ることができる。
【００３０】本発明の通信端末装置は、共有チャネルを
用いて自端末に対して送信されるデータの終了を検出す
る検出手段を具備し、制御手段が、前記データが送信さ
れている間は、前記共有チャネルを用いた通信中に必要
となる情報のすべてを共有チャネル情報に含め、前記デ
ータの終了が検出された以降は、前記共有チャネルの割
り当てに必要となる情報のみを前記共有チャネル情報に
含める構成を採る。
【００３１】本発明の基地局装置は、前記通信端末装置
と無線通信を行う基地局装置であって、共有チャネルを
用いて送信するデータの終了を各通信端末装置毎に検出
する検出手段と、前記データの終了を前記各通信端末装
置に対して知らせる報知手段と、を具備する構成を採
る。
【００３２】これらの構成によれば、共有チャネルを用
いて自端末へ送信される信号の送信終了によって共有チ
ャネル情報の情報量を少なくして、共有チャネル情報の
情報量を少なくする区間を設けるため、通信端末の消費
電力を減少させることができるとともに上り回線におけ
る干渉を減少させることができる。
【００３３】本発明の無線通信方法は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を、前記共有チャネルの割り当てに最低限必要な頻度で
送信する区間を設けるようにした。
【００３４】本発明の無線通信方法は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を送信する送信工程と、基地局装置との通信状態に応じ
て前記共有チャネル情報の送信頻度を制御する制御工程
と、を具備するようにした。
【００３５】これらの方法によれば、共有チャネル情報
の送信頻度を適宜変化させ、共有チャネル情報を低い頻
度で送信する区間を設けるため、通信端末の消費電力を
減少させることができるとともに上り回線における干渉
を減少させることができる。
【００３６】本発明の無線通信方法は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を、前記共有チャネルの割り当てに最低限必要な情報量
で送信する区間を設けるようにした。
【００３７】本発明の無線通信方法は、複数の通信端末
装置で共有され、各通信端末装置に所定の伝送単位毎に
割り当てられる共有チャネルの割り当ておよび前記共有
チャネルを用いた通信中に必要となる共有チャネル情報
を送信する送信工程と、基地局装置との通信状態に応じ
て前記共有チャネル情報の情報量を制御する制御工程
と、を具備するようにした。
【００３８】これらの構成によれば、共有チャネル情報
の情報量を適宜変化させ、共有チャネル情報の情報量を
少なくする区間を設けるため、通信端末の消費電力を減
少させることができるとともに上り回線における干渉を
減少させることができる。
【００３９】
【発明の実施の形態】本発明者らは、ＤＳＣＨが割り当
てられている時といない時とでは、基地局で必要とされ
る共有チャネル情報の頻度および内容に差異があること
に着目し、本発明をするに至った。
【００４０】つまり、本発明者らは、ＤＳＣＨが割り当
てられている通信端末は、伝搬路状況の変化や変復調方
式の変化に基地局がリアルタイムに追従しＤＳＣＨ信号
を効率よく送信できるように共有チャネル情報を常時送
信する必要があるが、ＤＳＣＨが割り当てられていない
通信端末は、基地局でＤＳＣＨの割り当てを行うのに最
低限必要な頻度で共有チャネル情報を送信すれば足りる
ことに着目し、ＤＳＣＨが割り当てられていない通信端
末は共有チャネル情報の送信頻度を下げられることを見
出し、本発明をするに至った。また、本発明者らは、Ｄ
ＳＣＨが割り当てられている通信端末は、変復調方式等
を含むすべての共有チャネル情報を送信する必要がある
が、ＤＳＣＨが割り当てられていない通信端末は、共有
チャネル情報のうち基地局でＤＳＣＨの割り当てを行う
のに必要となる情報（通信品質を示す情報等）のみを送
信すれば足りることに着目し、ＤＳＣＨが割り当てられ
ていない通信端末は共有チャネル情報の情報量を減少さ
せられることを見出し、本発明をするに至った。
【００４１】すなわち、本発明の骨子は、基地局での必
要性に応じて共有チャネル情報の送信頻度または情報量
を適宜変化させて、基地局との通信状態に応じて必要な
分だけの共有チャネル情報を送信することにより、通信
端末の消費電力を減少させるとともに、上り回線におけ
る干渉を減少させることである。
【００４２】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、Ｄ
ＳＣＨのように複数の通信端末が共有する高速データ通
信用の下り回線のチャネルを「共有チャネル」といい、
この共有チャネルの割り当てや共有チャネルを用いた通
信中に必要な情報を「共有チャネル情報」という。共有
チャネル情報には、通信品質を示す情報（例えば、通信
端末での受信ＳＩＲ）、基地局選択情報、伝搬路状況に
応じた変復調方式を示す情報、伝搬路状況に応じた拡散
率を示す情報および再送制御に必要な受信パケット番号
等が含まれる。
【００４３】また、以下の説明では共有チャネルとして
ＤＳＣＨを用いた場合について説明するが、これに限ら
れるものではなく、以下の各実施の形態は共有チャネル
としてＤＳＣＨ以外が用いられる場合にも実施可能なも
のである。
【００４４】（実施の形態１）本発明の実施の形態１に
係る通信端末装置は、ＤＳＣＨの割り当て要求の有無に
応じて共有チャネル情報の送信頻度を適宜変化させるも
のである。
【００４５】図１は、本発明の実施の形態１に係る通信
端末装置の概略構成を示す要部ブロック図である。図１
に示す通信端末装置において、要求信号発生部１０１
は、通信端末利用者から高速データ（例えば、高速パケ
ット）の受信要求が発せられた場合に、ＤＳＣＨの自端
末への割り当てを基地局に対して要求するための信号
（以下、「ＤＳＣＨ割り当て要求信号」という。）を発
生する。送信制御部１０２は、共有チャネル情報を含む
信号の送信頻度を適宜変化させる。
【００４６】変調部１０３は送信信号に所定の変調処理
を施し、拡散部１０４は送信信号に所定の拡散処理を施
す。送受分離部１０５は、送信信号をアンテナ１０６へ
出力し、受信信号を逆拡散部１０７へ出力する。
【００４７】逆拡散部１０７は、受信信号に所定の逆拡
散処理を施し、復調部１０８は、受信信号に所定の復調
処理を施す。これにより、復調信号が得られる。
【００４８】次いで、上記通信端末装置と無線通信を行
う基地局装置の構成について説明する。図２は、本発明
の実施の形態１に係る基地局装置の概略構成を示す要部
ブロック図である。
【００４９】図２に示す基地局装置において、送受分離
部２０２は、送信信号をアンテナ２０１へ出力し、受信
信号を逆拡散部２０３へ出力する。逆拡散部２０３は、
受信信号を各通信端末に対応する拡散コードで逆拡散す
る。復調部２０４は、受信信号に対して所定の復調処理
を施す。これにより、復調信号が得られる。なお、逆拡
散部２０３および復調部２０４は、通信端末装置毎に設
けられる。
【００５０】ＤＳＣＨ使用端末決定部２０５は、復調信
号に含まれている共有チャネル情報に基づいて、ＤＳＣ
Ｈを割り当てる通信端末を決定する。データ選択部２０
６は、ＤＳＣＨを割り当てられた通信端末宛ての信号を
複数の送信信号のうちから選択する。
【００５１】変調部２０７は、送信信号に対して所定の
変調処理を施す。拡散部２０８は、送信信号を各通信端
末に対応する拡散コードで拡散する。なお、変調部２０
７および拡散部２０８は、通信端末装置毎に設けられ
る。
【００５２】次いで、上記構成を有する通信端末装置お
よび基地局装置の動作について、再び図１および図２を
用いて説明する。
【００５３】図１に示す通信端末装置では、要求信号発
生部１０１からＤＳＣＨ割り当て要求信号が出力された
場合には、送信制御部１０２は、ＤＳＣＨ割り当て要求
信号が出力された以降は高い頻度で共有チャネル情報を
含む信号を変調部１０３へ出力する。また、要求信号発
生部１０１からＤＳＣＨ割り当て要求信号が出力されな
い間は、送信制御部１０２は、低い頻度で共有チャネル
情報を含む信号を変調部１０３へ出力する。なお、ＤＳ
ＣＨ割り当て要求信号も、送信制御部１０２から変調部
１０３へ出力される。
【００５４】なお、ここでいう「低い頻度」とは、基地
局装置でＤＳＣＨの割り当てを行うのに最低限必要な送
信頻度であり、また、「高い頻度」とは、低い頻度より
も高い頻度であり、通信端末装置で拡散率や変復調方式
が適応的に変化させられた場合にも基地局装置がそれら
の変化に十分に追従して高速データを送信できる頻度で
ある。
【００５５】具体的には、送信制御部１０２は、ＤＳＣ
Ｈ割り当て要求信号が出力された場合にはそれ以降、共
有チャネル情報を含む信号を例えば１フレームの各スロ
ットにおいて変調部１０３へ出力し、ＤＳＣＨ割り当て
要求信号が出力されない間は、共有チャネル情報を含む
信号を１フレームで１スロットのみ変調部１０３へ出力
する。つまり、送信制御部１０２は、ＤＳＣＨ割り当て
要求信号が出力された場合にはそれ以降、短い周期で共
有チャネル情報を含む信号を出力し、ＳＣＨ割り当て要
求信号が出力されない間は、短い周期よりも長い周期で
共有チャネル情報を含む信号を出力する。
【００５６】なお、共有チャネル情報を含む信号および
ＤＳＣＨ割り当て要求信号は、個別通信チャネルを用い
て基地局装置へ送信される。
【００５７】図２に示す基地局装置では、ＤＳＣＨ使用
端末決定部２０５よって、復調部２０４から出力された
信号に含まれる共有チャネル情報およびＤＳＣＨ割り当
て要求信号に基づいて、ＤＳＣＨを割り当てる通信端末
が決定される。そして、ＤＳＣＨを割り当てた通信端末
を示す信号およびＤＳＣＨを割り当てた旨を通信端末装
置へ知らせるための信号が、データ選択部２０６へ出力
される。
【００５８】データ選択部２０６では、ＤＳＣＨを割り
当てた通信端末を示す信号に従って、ＤＳＣＨを割り当
てた通信端末宛ての信号が複数の送信信号のうちから選
択される。選択された信号は、変調部２０７へ出力さ
れ、ＤＳＣＨを用いて通信端末装置へ送信される。ま
た、ＤＳＣＨを割り当てた旨を通信端末装置へ知らせる
ための信号は、変調部２０７へ出力され、個別通信チャ
ネルを用いて通信端末装置へ送信される。
【００５９】また、ＤＳＣＨ使用端末決定部２０５は、
ＤＳＣＨを用いて送信する信号については、ＤＳＣＨを
割り当てた通信端末から送信された共有チャネル情報に
従って変調部２０７や拡散部２０８を制御することによ
り、変復調方式や拡散率を適応的に変化させる。
【００６０】ここで、ＤＳＣＨ割り当て要求信号を送信
する通信端末装置は、上述したように高い頻度で共有チ
ャネル情報を送信するため、基地局装置は、通信端末装
置での拡散率や変復調方式の変化に十分に追従して、Ｄ
ＳＣＨを用いた信号を送信することができる。よって、
基地局装置は、ＤＳＣＨを用いて送信する信号の拡散率
や変復調方式を伝搬路状況の変化に合わせて適応的に変
化させることができる。
【００６１】このように、本実施の形態に係る通信端末
装置によれば、ＤＳＣＨの割り当て要求の有無に応じて
共有チャネル情報の送信頻度を適宜変化させ、共有チャ
ネル情報を低い頻度で送信する区間を設けるため、通信
端末の消費電力を減少させることができるとともに上り
回線における干渉を減少させることができる。
【００６２】（実施の形態２）本発明の実施の形態２に
係る通信端末装置は、実施の形態１とほぼ同一の構成を
有し、自端末へのＤＳＣＨの割り当ての有無に応じて共
有チャネル情報の送信頻度を適宜変化させる点において
異なる。
【００６３】図３は、本発明の実施の形態１に係る通信
端末装置の概略構成を示す要部ブロック図である。な
お、実施の形態１と同一の構成には同一の符号を付し、
詳しい説明は省略する。
【００６４】図３に示す通信端末装置において、判定部
３０１は、自端末にＤＳＣＨが割り当てられたか否かを
判定し、判定結果を示す信号を送信制御部１０２へ出力
する。具体的には、判定部３０１は、復調部１０８から
出力された信号にＤＳＣＨを割り当てた旨を知らせる信
号が含まれている場合には、自端末にＤＳＣＨが割り当
てられたと判定し、ＤＳＣＨを割り当てた旨を知らせる
信号が含まれていない場合には、自端末にＤＳＣＨが割
り当てられていないと判定する。
【００６５】送信制御部１０２は、判定部３０１での判
定結果に従って、共有チャネル情報を含む信号の送信頻
度を適宜変化させる。すなわち、送信制御部１０２は、
自端末にＤＳＣＨが割り当てられている場合には、高い
頻度で共有チャネル情報を含む信号を変調部１０３へ出
力し、自端末にＤＳＣＨが割り当てられていない場合に
は、低い頻度で共有チャネル情報を含む信号を変調部１
０３へ出力する。
【００６６】このように、本実施の形態に係る通信端末
装置によれば、自端末へのＤＳＣＨの割り当ての有無に
応じて共有チャネル情報の送信頻度を適宜変化させ、共
有チャネル情報を低い頻度で送信する区間を設けるた
め、通信端末の消費電力を減少させることができるとと
もに上り回線における干渉を減少させることができる。
【００６７】（実施の形態３）本発明の実施の形態３に
係る通信端末装置は、実施の形態１および実施の形態２
とほぼ同一の構成を有し、ＤＳＣＨを用いて自端末へ送
信される信号の送信終了によって共有チャネル情報の送
信頻度を高い頻度から低い頻度にする点において異な
る。
【００６８】図４は、本発明の実施の形態３に係る基地
局装置の概略構成を示す要部ブロック図である。なお、
実施の形態１と同一の構成には同一の符号を付し、詳し
い説明は省略する。
【００６９】図４に示す基地局装置において、ＥＯＴ
（End Of Transmission）信号多重部４０１は、ＤＳＣ
Ｈを用いて送信する信号の終端を送信先となる各通信端
末装置毎に検出し、その終端となる信号に送信の終端で
あることを示す信号（以下「ＥＯＴ信号」という。）を
多重する。ＥＯＴ信号を多重された信号は、変調部２０
７へ出力される。
【００７０】次いで、上記基地局装置と無線通信を行う
通信端末装置の構成について説明する。図５は、本発明
の実施の形態３に係る通信端末装置の概略構成を示す要
部ブロック図である。
【００７１】図５に示す通信端末装置において、ＥＯＴ
信号検出部５０１は、ＤＳＣＨを用いて送信される信号
の終端を検出し、検出した旨を知らせる信号を送信制御
部１０２へ出力する。具体的には、ＥＯＴ信号検出部５
０１は、復調部１０８から出力される信号に多重された
ＥＯＴ信号を検出することにより、ＤＳＣＨを用いて送
信される信号の終端を検出する。
【００７２】送信制御部１０２は、ＤＳＣＨを用いて自
端末へ送信される信号の送信が終了した場合には、共有
チャネル情報を含む信号の送信頻度を下げる。具体的に
は、送信制御部１０２は、ＥＯＴ信号が検出されるまで
の間は、高い頻度で共有チャネル情報を含む信号を変調
部１０３へ出力し、ＥＯＴ信号が検出された以降は、低
い頻度で共有チャネル情報を含む信号を変調部１０３へ
出力する。
【００７３】このように、本実施の形態に係る通信端末
装置によれば、ＤＳＣＨを用いて自端末へ送信される信
号の送信終了によって共有チャネル情報の送信頻度を高
い頻度から低い頻度にして、共有チャネル情報を低い頻
度で送信する区間を設けるため、通信端末の消費電力を
減少させることができるとともに上り回線における干渉
を減少させることができる。
【００７４】なお、上記実施の形態１〜３は適宜組み合
わせて実施することも可能である。すなわち、通信端末
装置は、要求信号発生部１０１、判定部３０１およびＥ
ＯＴ信号検出部５０１のうち２つまたは３つを同時に備
えることも可能である。
【００７５】また、上記実施の形態１〜３では、共有チ
ャネル情報の送信頻度を変化させる代わりに、共有チャ
ネル情報の情報量を変化させてもよい。具体的には、Ｄ
ＳＣＨの割り当て要求が生じた場合、ＤＳＣＨが割り当
てられている場合およびＥＯＴ信号が検出されない場合
には、共有チャネル情報に含まれるすべての情報（信品
質を示す情報、基地局選択情報、伝搬路状況に応じた変
復調方式を示す情報、伝搬路状況に応じた拡散率を示す
情報および再送制御に必要な受信パケット番号等）を送
信し、ＤＳＣＨの割り当て要求がない場合、ＤＳＣＨが
割り当てられていない場合およびＥＯＴ信号が検出され
た場合には、共有チャネル情報のうち、ＤＳＣＨの割り
当てに際して最低限必要となる情報（通信品質を示す情
報および基地局選択情報）のみを送信する。このように
情報量を変化させて情報量を少なくする区間を設けるこ
とによっても、通信端末の消費電力を減少させることが
できるとともに上り回線における干渉を減少させること
ができる。
【００７６】また、上記実施の形態１〜３ではＤＳＣＨ
を用いて下り回線の高速データ通信を行う無線通信シス
テムを一例に挙げて説明したが、これに限られるもので
はなく、本発明は、基地局装置が通信端末装置から送信
された共有チャネル情報に従って共有チャネルの割り当
てを決定して下り回線の高速データ通信を行う無線通信
システムにはすべて適用可能である。
【００７７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信端末の消費電力を減少させることができる。また、
本発明によれば、上り回線における干渉を減少させるこ
とができるので、システム容量を増加させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１に係る通信端末装置の概
略構成を示す要部ブロック図
【図２】本発明の実施の形態１に係る基地局装置の概略
構成を示す要部ブロック図
【図３】本発明の実施の形態２に係る通信端末装置の概
略構成を示す要部ブロック図
【図４】本発明の実施の形態３に係る基地局装置の概略
構成を示す要部ブロック図
【図５】本発明の実施の形態３に係る通信端末装置の概
略構成を示す要部ブロック図
【符号の説明】
１０１ 要求信号発生部 １０２ 送信制御部 ２０５ ＤＳＣＨ使用端末決定部 ２０６ データ選択部 ３０１ 判定部 ４０１ ＥＯＴ信号多重部 ５０１ ＥＯＴ信号検出部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の通信端末装置で共有され、各通信
    端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チャ
    ネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信中
    に必要となる共有チャネル情報を、前記共有チャネルの
    割り当てに最低限必要な頻度で送信する区間を設けるこ
    とを特徴とする通信端末装置。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の通信端末装置と無線通信
    を行う基地局装置であって、共有チャネルの割り当てに
    最低限必要な頻度で送信された共有チャネル情報を用い
    て、各通信端末装置へ前記共有チャネルを割り当てるこ
    とを特徴とする基地局装置。
  3. 【請求項３】 複数の通信端末装置で共有され、各通信
    端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チャ
    ネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信中
    に必要となる共有チャネル情報を、前記共有チャネルの
    割り当てに最低限必要な情報量で送信する区間を設ける
    ことを特徴とする通信端末装置。
  4. 【請求項４】 請求項３記載の通信端末装置と無線通信
    を行う基地局装置であって、共有チャネルの割り当てに
    最低限必要な情報量で送信された共有チャネル情報を用
    いて、各通信端末装置へ前記共有チャネルを割り当てる
    ことを特徴とする基地局装置。
  5. 【請求項５】 複数の通信端末装置で共有され、各通信
    端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チャ
    ネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信中
    に必要となる共有チャネル情報を送信する送信手段と、
    基地局装置との通信状態に応じて前記共有チャネル情報
    の送信頻度を制御する制御手段と、を具備することを特
    徴とする通信端末装置。
  6. 【請求項６】 自端末への共有チャネルの割り当てを基
    地局装置に対して要求する要求手段を具備し、制御手段
    は、前記要求が発生した以降は、送信頻度を所定の頻度
    とし、前記要求が発生するまでの間は、前記送信頻度を
    前記所定の頻度より低い頻度とすることを特徴とする請
    求項５記載の通信端末装置。
  7. 【請求項７】 共有チャネルが自端末に対して割り当て
    られているか否かを判定する判定手段を具備し、制御手
    段は、割り当てられている場合には、送信頻度を所定の
    頻度とし、割り当てられていない場合には、前記送信頻
    度を前記所定の頻度より低い頻度とすることを特徴とす
    る請求項５または請求項６記載の通信端末装置。
  8. 【請求項８】 共有チャネルを用いて自端末に対して送
    信されるデータの終了を検出する検出手段を具備し、制
    御手段は、前記データが送信されている間は、送信頻度
    を所定の頻度とし、前記データの終了が検出された以降
    は、前記送信頻度を前記所定の頻度より低い頻度とする
    ことを特徴とする請求項５から請求項７のいずれかに記
    載の通信端末装置。
  9. 【請求項９】 複数の通信端末装置で共有され、各通信
    端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チャ
    ネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信中
    に必要となる共有チャネル情報を送信する送信手段と、
    基地局装置との通信状態に応じて前記共有チャネル情報
    の情報量を制御する制御手段と、を具備することを特徴
    とする通信端末装置。
  10. 【請求項１０】 自端末への共有チャネルの割り当てを
    基地局装置に対して要求する要求手段を具備し、制御手
    段は、前記要求が発生した以降は、前記共有チャネルを
    用いた通信中に必要となる情報のすべてを共有チャネル
    情報に含め、前記要求が発生するまでの間は、前記共有
    チャネルの割り当てに必要となる情報のみを前記共有チ
    ャネル情報に含めることを特徴とする請求項９記載の通
    信端末装置。
  11. 【請求項１１】 共有チャネルが自端末に対して割り当
    てられているか否かを判定する判定手段を具備し、制御
    手段は、割り当てられている場合には、前記共有チャネ
    ルを用いた通信中に必要となる情報のすべてを共有チャ
    ネル情報に含め、割り当てられていない場合には、前記
    共有チャネルの割り当てに必要となる情報のみを前記共
    有チャネル情報に含めることを特徴とする請求項９また
    は請求項１０記載の通信端末装置。
  12. 【請求項１２】 共有チャネルを用いて自端末に対して
    送信されるデータの終了を検出する検出手段を具備し、
    制御手段は、前記データが送信されている間は、前記共
    有チャネルを用いた通信中に必要となる情報のすべてを
    共有チャネル情報に含め、前記データの終了が検出され
    た以降は、前記共有チャネルの割り当てに必要となる情
    報のみを前記共有チャネル情報に含めることを特徴とす
    る請求項９から請求項１１のいずれかに記載の通信端末
    装置。
  13. 【請求項１３】 請求項８または請求項１２記載の通信
    端末装置と無線通信を行う基地局装置であって、共有チ
    ャネルを用いて送信するデータの終了を各通信端末装置
    毎に検出する検出手段と、前記データの終了を前記各通
    信端末装置に対して知らせる報知手段と、を具備するこ
    とを特徴とする基地局装置。
  14. 【請求項１４】 複数の通信端末装置で共有され、各通
    信端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チ
    ャネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信
    中に必要となる共有チャネル情報を、前記共有チャネル
    の割り当てに最低限必要な頻度で送信する区間を設ける
    ことを特徴とする無線通信方法。
  15. 【請求項１５】 複数の通信端末装置で共有され、各通
    信端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チ
    ャネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信
    中に必要となる共有チャネル情報を、前記共有チャネル
    の割り当てに最低限必要な情報量で送信する区間を設け
    ることを特徴とする無線通信方法。
  16. 【請求項１６】 複数の通信端末装置で共有され、各通
    信端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チ
    ャネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信
    中に必要となる共有チャネル情報を送信する送信工程
    と、基地局装置との通信状態に応じて前記共有チャネル
    情報の送信頻度を制御する制御工程と、を具備すること
    を特徴とする無線通信方法。
  17. 【請求項１７】 複数の通信端末装置で共有され、各通
    信端末装置に所定の伝送単位毎に割り当てられる共有チ
    ャネルの割り当ておよび前記共有チャネルを用いた通信
    中に必要となる共有チャネル情報を送信する送信工程
    と、基地局装置との通信状態に応じて前記共有チャネル
    情報の情報量を制御する制御工程と、を具備することを
    特徴とする無線通信方法。
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