JPH11234741A - セルラ多重キャリア無線通信システム - Google Patents

セルラ多重キャリア無線通信システム

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JPH11234741A
JPH11234741A JP10319710A JP31971098A JPH11234741A JP H11234741 A JPH11234741 A JP H11234741A JP 10319710 A JP10319710 A JP 10319710A JP 31971098 A JP31971098 A JP 31971098A JP H11234741 A JPH11234741 A JP H11234741A
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    • Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、セルラ多重キャリア無線通信シス
テムに関する。セルごとに異なる通信チャネルを使用し
ていた従来のセルラシステムにおいては、隣接セルの通
信チャネルはセル間干渉を生じさせるか、あるいは干渉
を生じさせないために未使用としているかのいずれかと
なっている。本件発明は、この問題を解決する。 【解決手段】 本件発明は、２つまたはそれ以上の各セ
ルのクラスタ用の基地局が同一のサブキャリア群と同期
して同一の通信情報を送信し、多重アクセスプリアンブ
ルを各フレームごとに送信し、それを送信する基地局を
識別することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明は、セルラ多重キャリア無線通信シ
ステムに関する。
【０００２】多重キャリア変調(multicarrier modulati
on) では、シンボルタイム(symboltime) が予想される
多重経路遅延スプレッドと比較して大きくなるように、
データ信号がいくつかの低レート信号に分割されてい
る。サブキャリア周波数を異なる方法で配分することが
できる。最も簡単なケースは、各移動端末が、異なって
いるが固定された隣接サブキャリア群を持っている場合
である。他に可能性があるのは、サブキャリアのホッピ
ング、即ちランダムな（隣接していない）サブキャリア
群の使用である。これらの後者の選択は、相互チャネル
干渉の変動を減らすという利点がある。
【０００３】多重キャリア変調の重要な特徴は、周期的
なシンボル拡張(symbol extension)（ガードインターバ
ル(guard interval)またはガードタイム(guard time)と
も呼ばれる）である。ダウンリンクでは、移動局の専用
になっている基地局からの信号の多重経路伝搬により信
号成分が遅延されることがある。遅延された信号成分の
遅延オフセットがガードタイム内にある間は、多重キャ
リア信号は、移動端末における検出のために歪みのない
ままになっている。受信機は、非コヒーレント検出を使
用することにより、遅延された全ての信号の全エネルギ
ーを使用することができる。このようにして、多重キャ
リア変調は、エコーを除去するための複雑な均等化の必
要性を避ける。
【０００４】基地局から移動端末またはユーザへのダウ
ンリンクまたはフォワードリンクによる通信は、専用デ
ータチャネルによるデータ通信と、専用通信チャネルに
よる信号通信とに分類することができる。
【０００５】従来のセルラシステムは、セルごとに異な
る通信チャネルを使用している。したがって、各セルに
対して、隣接セルの通信チャネルは、セル間の干渉とし
て体験されるか、あるいはスペクトル効率を減少させる
未使用のままとなるかのどちらかとなる。
【０００６】この背景に対して、本発明によれば、２つ
またはそれ以上の各セルのクラスタ用の基地局は同一の
サブキャリア群と同一の同期状態で同一の通信情報(sig
nalling information)を送信し、多重アクセスプリアン
ブル(multiple access preamble)を各フレームで送信
し、それを送信する基地局を識別するセルラ多重キャリ
ア無線通信システムが提供される。
【０００７】非コヒーレント検出を使用することによっ
て、遅延された全ての信号成分の全エネルギを使用する
多重キャリアシステムの能力により、移動端末は１つ以
上の基地局からの合成信号を受信することができる。し
たがって、周期的なシンボル拡張(cyclic symbol exten
sion) を伴う多重キャリア変調は、多大なる多様性(mac
rodiversity)を提供する。
【０００８】理想的には、基地局からの信号が移動局で
ガードタイムを越えて遅延しているときには、その信号
強度は十分に低くなっており、そのため、移動局は、遅
延オフセットがガードタイム内にあるより近い基地局か
らの信号を正確に検出することができる。
【０００９】データ通信は各移動端末にとって非常に異
なっている。なぜなら、データ通信は例えば音声データ
や他の種類の移動端末特定データ（例えばマルチメディ
アデータや映像など）を伝えるからである。
【００１０】対照的に、信号通信は各移動端末にとって
あまり異ならない。なぜなら、信号通信は、全移動局に
関連している情報（例えば、初期取得のためのタイミン
グ基準、最新請求価格、端末用新ソフトウェア、時刻信
号、または何か他の放送のようなタイプの情報）を含
む。
【００１１】また、信号通信はユーザ特定データも含
む。したがって、通信チャネルは、例えば、移動端末が
まだその各基地局の通信チャネルに従う必要がある待機
モードでは、移動端末の動作を制御するのに使用され
る。なぜなら、通信チャネルは、着呼の場合に端末を起
動(wakeup)させるためのページングチャネルとして使用
されるからである。
【００１２】通信チャネルに関して、移動局特定の情
報、例えば無線リンクプロトコルに関する通信情報の量
は低ビットレート性のもの（着呼信号、呼要求のための
要求信号など）である。それで、セルラシステム全体に
わたってまたは基地局のより小さな群にわたって１つの
通信チャネルを使用することができる。サブキャリアの
数は、通信チャネルの予想される通話量にしたがって選
ばなければならず、また、システム内のユーザの人数に
よって決まる。好ましくは、通信情報は連続フレーム状
態で送信され、各フレームは、フレーム中の通信情報が
向けられる移動局を識別するアドレス情報を運ぶ。
【００１３】通信情報は、全ての移動端末や、１組の移
動端末や、個々の移動端末をアドレスすることができ
る。フレームの送信は、好ましくは、特定の移動局にア
ドレスされたフレームの利益になるように優先される。
【００１４】移動端末がどの基地局から通信情報を受信
しているかを識別できるように、符号分割多重アクセス
(code division multiple access) プリアンブルを各フ
レームで送信し、それが送信されている基地局を確認す
ることができる。代替として、時分割多重アクセス(tim
e division multiple access) プリアンブルを各フレー
ムで送信し、それが送信されている基地局を確認するこ
とができる。
【００１５】また、本発明は、２つまたはそれ以上のセ
ルのクラスタ内の共通のサブキャリア群で通信情報を受
信するように構成され、非コヒーレント検出が上記群内
のサブキャリアで変調されたシンボルに関連して使用さ
れ、共通チャネルで送信する基地局が各々、送信される
基地局を識別するために各フレームで送信される多重ア
クセスプリアンブルから識別される、請求項に記載のセ
ルラ多重キャリア無線システムにも及ぶものである。
【００１６】図面を参照すると、基地局ＢＳ１，ＢＳ２
およびＢＳ３は、１つのクラスタ（群）に分類された各
セル１，２および３を取り扱っている。クラスタは、シ
ステム内の全セルまたは小集団だけを取り囲むことがで
きる。
【００１７】各基地局は、同期した通信情報を信号専用
のサブキャリア群で送信する。図２は、基地局ＢＳ１お
よびＢＳ２から基地局ＢＳ１とＢＳ２の間のラインの位
置で送信される信号サブキャリア成分の信号強度を示
す。以下にわかるように、この位置が発信基地局から遠
くなるほど、サブキャリア成分は小さくなる。図２は、
単なる例示であり、縮尺されていない。理想的には、非
コヒーレント検出で検出できる合成信号パワーはおおよ
そ一定になる。
【００１８】クラスタ内の全基地局は、共通通信チャネ
ルに対して同一サブキャリア群を使用し、基地局のクラ
スタにわたってこれらのサブキャリアと同期した同一信
号を送信する。これは、移動端末に対して通信チャネル
を容易に調整し、追跡することを可能とする。しかしな
がら、これは、全基地局を接続する信号網（通常は有線
式）の通話量を増加させることになる。
【００１９】移動端末は、少なくとも２つの基地局の通
信信号(signalling signal) の和を受信し、その結果、
セル境界では、より信頼性のある、より強い合成通信信
号になる。この効果は「マクロダイバーシティ(macrodi
versity)」とも呼ばれている。対照的に、従来システム
のセル境界においては、信号の同じ信頼性を得るために
従来の基地局は送信パワーを増加させる必要があり、こ
れは、異なる通信チャネルが隣接チャネルの干渉を引き
起こすので望ましくない。
【００２０】移動端末は、セル境界（図面において陰を
つけた領域）で共通通信チャネルから最も恩恵を受け
る。セル境界における強い信号により、特に、低電力消
費したがって待機バッテリ時間の延長に直接関連する待
機モード（端末、着呼待ち受け）時に、移動端末の受信
感度を減らす（例えば、ベースバンド処理の要求を減ら
す）ことができる。
【００２１】図３ａ乃至３ｃを参照すると、基地局ＢＳ
１およびＢＳ２から送信され、直接経路で到達した３つ
の信号シンボルＳ０，Ｓ１およびＳ２のタイミング関係
が示されている。
【００２２】図３ａは、セル間の境界のちょうど中間に
位置する移動局ＭＳ１の関係を示している。ここでは、
２つの基地局からのシンボルは、図示されているように
ちょうど同相状態になっている。また、この図面はガー
ドタイムＧＴも示している。
【００２３】受信信号は、受信機が非コヒーレント検出
を実行する２つの基地局からの信号の合成である。シン
ボルがどんな状態を持っているか、例えば論理０かまた
は論理１か、に関する決定を行うための処理は、ガード
タイムＧＴの終わり後まで開始されない。知られている
ように、受信信号は、ガードタイムの配置を決定するよ
うに処理される。
【００２４】図３ｂでは、基地局ＢＳ２により近い移動
局ＭＳ２の関係が示されている。ここでは、基地局ＢＳ
１からのシンボルＳ１の始まりは比較的遅れている。し
かしながら、遅延されたシンボルの開始はガードタイム
内にあり、そこで、期間ＵＳ（使用可能な信号）では、
シンボルＳ１のみを表す合成信号が処理される。
【００２５】図３ｃでは、基地局ＢＳ２にさらに近い移
動局ＭＳ３の関係が示されている。ここでは、シンボル
Ｓ１の開始は、ガードタイム外になるように遅延されて
いる。これは、期間ＵＳ内で処理される合成信号が基地
局ＢＳ１からの遅延されたシンボルＳ０からの成分を含
む効果を有する。しかしながら、図２を参照すると、こ
の成分は非常に小さいので、著しい干渉を起こさない。
【００２６】通信情報が向けられている移動局は、フレ
ームアドレッシング(fralme addressing) で示されてい
る。すなわち、共通通信チャネルのビットストリームは
フレームに分割され、それにより、各フレームは、フレ
ーム情報ペイロード(frame information payload) がど
の移動局に向けられているかを示すアドレスヘッダ（例
えば、アドレス−１は、フレームがシステム内の全移動
局のための情報を含むことを意味する）を有する。この
アドレッシングにより、全ての、または１組の、または
１つの特定移動端末をアドレスすることができる。通信
情報は、移動交換センター（Ｍobile Ｓwitching Ｃent
er：ＭＳＣ、図１参照）で中央制御され、重大なユーザ
特定通信情報（着呼など）の利益になるように優先され
る。
【００２７】同一の通信情報を運ぶ同一のサブキャリア
群が全基地局から送信されるので、移動局は、異なる基
地局の信号を識別することができない。移動局がどの基
地局から受信しているか、および、どれほどの信号強度
かの確認を考慮するために、プリアンブルが共通通信チ
ャネルの各フレームに含まれている。このプリアンブル
は、時分割多重アクセス（Ｔime Ｄivision Ｍultiplex
Ａccess：ＴＤＭＡ）または符号分割多重アクセス（Ｃ
ode Ｄivision Ｍultiplex Ａccess：ＣＤＭＡ）技術を
用いて異なる基地局を識別することができる。
【００２８】ＴＤＭＡでは、簡単には、Ｎ個の異なるタ
イムスロット（ここでは、多重キャリアシンボルと同等
のもの）がＮ個の異なる基地局を識別するために予約さ
れている。各基地局は、識別信号を、基地局に割り当て
られるタイムスロットで送信する。タイムスロットは、
著しい干渉になるにはそこから遠過ぎる基地局で再使用
することができる。同一タイムスロットを再使用する異
なる基地局は、異なる識別信号を使用する。図４を参照
すると、プリアンブル信号は、アンテナ４で受信され、
低雑音増幅器６で増幅される。増幅された信号は、ダウ
ンコンバータ８で中間周波数ＩＦに変換される。共通通
信チャネルが選択され、チャネルセレクタ及びダウンコ
ンバータ１０でベースバンドに変換される。ベースバン
ド信号は（アナログ）信号強度測定回路１２に供給さ
れ、ここで、異なるプリアンブルの相対強度が決定さ
れ、アナログ出力がアナログ／デジタルコンバータ１４
の制御入力に供給され、チャネルセレクタ及びダウンコ
ンバータ１０からのベースバンド信号の変換の動的範囲
が制御される。アナログ／デジタルコンバータ１４から
のデジタル出力信号はベースバンドプロセッサに供給さ
れ、プリアンブルが受信された基地局の同一性が引き出
される。
【００２９】ＣＤＭＡでは、Ｎ個の異なるチャネル化符
号（好ましくは、直交式、例えばウォルシュ符号）がＮ
個の異なる基地局を識別するために使用される。また、
符号は、十分に離れている基地局で再使用することがで
きる。図５を参照すると、この装置は、異なるプリアン
ブルが受信信号をチャネル化符号と相関させる相関器８
でデ・スプレッド(despread)された後、信号強度が測定
されることを除いて、同じである。
【００３０】現在受信した基地局の信号強度と同一性は
基地局に通知され、そこで、動的チャネル割り当てアル
ゴリズムが、移動端末とのデータ（例えば音声）通信の
ために、基地局およびチャネルを割り当てるのに使用さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施したセルラ多重キャリア無線通信
システムにおける３つのセルからなるクラスタを示す概
略図である。
【図２】図１のシステムにおける２つの基地局間で信号
強度がどのように変化するかを示す概略図である。
【図３ａ】２つの基地局からそれらの間の各位置で送信
されるシンボルの関連タイミングを示す。
【図３ｂ】２つの基地局からそれらの間の各位置で送信
されるシンボルの関連タイミングを示す。
【図３ｃ】２つの基地局からそれらの間の各位置で送信
されるシンボルの関連タイミングを示す。
【図４】信号強度を測定するＴＤＭＡ受信機のモジュー
ルのブロック図である。
【図５】信号強度を測定するＣＤＭＡ受信機のモジュー
ルのブロック図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ２つまたはそれ以上の各セルのクラスタ
    用の基地局が同一のサブキャリア群と同期して同一の通
    信情報を送信し、多重アクセスプリアンブルを各フレー
    ムごとに送信し、それを送信する基地局を識別すること
    を特徴とするセルラ多重キャリア無線通信システム。
  2. 【請求項２】 請求項１記載のシステムにおいて、該プ
    リアンブルは時分割多重アクセス信号であることを特徴
    とするシステム。
  3. 【請求項３】 請求項１記載のシステムにおいて、該プ
    リアンブルは符号分割多重アクセス信号であることを特
    徴とするシステム。
  4. 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載のシス
    テムにおいて、該通信情報は、各フレームが該フレーム
    中の通信情報が向けられている移動局を識別するアドレ
    ス情報を運ぶ連続フレームで送信することを特徴とする
    システム。
  5. 【請求項５】 請求項４記載のシステムにおいて、該フ
    レームの送信を、特定の基地局にアドレスされたフレー
    ムに利益になるように優先することを特徴とするシステ
    ム。
  6. 【請求項６】 請求項１乃至５のいずれかに記載の多重
    キャリア無線局用移動局であって、２つまたはそれ以上
    のセルのクラスタ内の共通のサブキャリア群による通信
    情報を受信するように構成され、非コヒーレント検出
    が、該群内のサブキャリアで変調されたシンボルに関し
    て使用され、該共通チャネルで送信する該基地局を各フ
    レームで送信される多重アクセスプリアンブルから各々
    識別して、それ送信する該基地局を識別し、そして、各
    基地局からの多重アクセス信号の強度を測定する手段を
    含むことを特徴とする移動局。
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