JP2002009596A - Pwm信号発生回路およびpwm信号のデューティ比制御方法 - Google Patents

Pwm信号発生回路およびpwm信号のデューティ比制御方法

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JP2002009596A
JP2002009596A JP2000184195A JP2000184195A JP2002009596A JP 2002009596 A JP2002009596 A JP 2002009596A JP 2000184195 A JP2000184195 A JP 2000184195A JP 2000184195 A JP2000184195 A JP 2000184195A JP 2002009596 A JP2002009596 A JP 2002009596A
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signal
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Hiroaki Tsuda
裕章 津田
Takashi Kuwabara
孝 桑原
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】0%から100%デューティを実現できる構成
要素を削減したPWM信号発生回路を提供する 【解決手段】n(nは正の実数)ビット構成で、かつ
(2n −1)のカウント周期で動作しそのカウント値を
出力するカウント手段102と、このカウント手段10
2の(2n −1)のカウント終了信号に応答して、カウ
ント値に対応する出力デューティ比0%から100%の
うち任意に指定されるカウント値対応のデューティ比の
連続パルス列を生成するデューティ比制御手段を用い、
カウント手段102を(2n −1)のカウント周期で繰
り返しカウントさせるとともに、デューティ比制御手段
で選択するデューティ比はカウント数を基準にして出力
デューティ比0%から100%までをそれぞれ対応さ
せ、かつその対応するデューティ比を指定する値はカウ
ント値の中から選択した値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPWM(Pulse Widt
h Modulationパルス幅変調)信号発生回路およびPWM
信号のデューティ比制御方法に係わり、特にPWM信号
のデューティ比0%から100%まで指定でき、かつ構
成要素を従来よりも減らしたPWM信号発生回路および
PWM信号のデューティ比制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化技術の進展に
伴い、その半導体素子で構成するLSIも多機能が要求
され大規模化している。そのため構成要素は可能な限り
少なくなるように回路構成を工夫し、限られたチップ面
積を効率的に使用することが求められている。
【0003】上述した背景の下に、例えば、本発明の対
象分野であるPWM信号発生回路においても、従来から
様々な回路構成の改善がなされてきている。
【0004】この種の従来のPWM信号発生回路は、マ
イクロコンピュータの周辺入出力回路のひとつとして自
動車用のバルブ制御、オーディオの電子ボリューム制
御、チューナーの同調回路、LEDや液晶表示装置の調
光回路等に用いられている。
【0005】従来例のPWM信号発生回路の一例のブロ
ック図を示した図7を参照すると、クロック選択部10
1と、16進で00HからFFHまでカウント動作をす
る2 n 進カウンタ122と、この2n 進カウンタ122
のカウント値に対応した出力デューティ比を指す設定値
が、同一基板上に形成されたマイクロコンピュータによ
りセットされるアクティブ信号幅制御レジスタ105
と、このアクティブ信号幅制御レジスタ105の記憶す
る設定値を、信号線W13を介して入力する2nのカウ
ント終了信号に応答して記憶する比較レジスタ104
と、この比較レジスタ104の記憶する設定値を2n
カウンタ122のカウント値と比較して一致信号または
不一致信号を出力するコンパレータ103と、2n 進カ
ウンタ122のオーバフロー信号でセットされ、コンパ
レータ103から出力される一致信号でリセットされる
とともに設定値で指定されたデューティ比のPWM信号
を生成するフリップフロップ106と、アクティブ信号
幅制御レジスタ105からの制御信号に応答して、通常
動作のポートモードまたはデューティ制御モードのコン
トロール・モードへの切り替えをする出力制御部123
とから構成される。
【0006】ここでの2n 進カウンタ122は、この2
n 進カウンタ122がnビット構成のとき、2のn乗
(2n )回のカウント動作をする。このカウンタ122
のカウントが0からカウント開始し、2n までカウント
アップしたときオーバーフローしてオーバフロー信号を
アクティブにして信号線W18に出力する。
【0007】アクティブ信号幅制御レジスタ105は、
PWM信号をアクティブにするための制御信号を信号線
W18を介して出力制御部123へ出力する。さらに、
アクティブ信号幅制御レジスタ105は比較レジスタ1
04へのアクティブ信号幅設定値を同一チップ上に搭載
するマイクロコンピュータからロードを行う。
【0008】上述した構成を備える従来のPWM信号発
生回路の動作説明用のタイミングチャートを示した図8
を参照すると、このタイミングチャートは2n 進カウン
タ122の構成ビットnを“8”とした場合の各部のタ
イミング関係を示したものである。
【0009】2n 進カウンタ122が8ビット構成であ
るから28 である256回のカウントを行うと、周期T
1は信号線W11上のクロック信号の周期t1を256
倍した値になる。
【0010】例えば、周期T1において、図示されない
マイクロコンピュータからアクティブ信号幅制御レジス
タ105を介して比較レジスタ104に指示値として8
0Hが設定され、かつアクティブ信号幅制御レジスタ1
05からの制御信号が信号線線W18を介して出力制御
部123に与えられる。制御信号を受けた出力制御部1
23はコントロール・モードに設定されてフリップフロ
ップ106の出力を選択する状態に切り替わっているも
のとする。
【0011】周期T1の前の周期においてカウントの最
大値FFHから周期T1のカウント開始00Hへの切り
替わりタイミングで信号線W18上にオーバーフロー信
号が出力される。このオーバーフロー信号に同期してフ
リップフロップ106がセットされ、そのアクティブレ
ベルとなる出力信号は出力制御部123を介して信号線
W19上にPWM信号として出力される。
【0012】2n 進カウンタ122のカウントが進み8
0Hになると、比較レジスタ104に既に設定されてい
る設定値80Hと一致するので、カウント値が80Hに
変化した瞬間のタイミングでコンパレータ103はその
信号線W17上に一致信号を出力する。
【0013】この一致信号に同期してフリップフロップ
106はリセットされ、信号線W19上のPWM信号は
アクティブレベルからインアクティブレベルに変化す
る。この期間をT2として示してある。
【0014】さらにカウントFFHまで進んで周期T1
が終了し次の周期T3の00Hに入るタイミングでもオ
ーバーフロー信号が発生し、先の周期T2でインアクテ
ィブとなったPWM信号は再びアクティブレベルに変化
する。
【0015】周期T3においては、比較レジスタ104
には設定値としてFFHが設定されているとする。2n
進カウンタ122のカウント値がFFHまで進むと、カ
ウント値がFFHに変化した瞬間のタイミングでコンパ
レータ103はその信号線W17上に一致信号を出力す
るので、先の周期T2の終了タイミングでアクティブと
なったPWM信号は再びインアクティブレベルに変化す
る。
【0016】しかし、カウント値がFFHから次の周期
T4のカウントの開始00Hへ変化するのでその切り替
わりタイミングで発生するオーバーフロー信号により、
PWM信号は再びインアクティブレベルからアクティブ
レベルに変化する。
【0017】そのため、PWM信号がアクティブ状態に
なる信号幅としては、16進でFFHとなる最大値を指
定としたとき、カウント値がFFHの1サイクル期間に
PWM信号がインアクティブとなる期間が発生すること
になる。
【0018】ここで、2n 進カウンタ122の構成ビッ
トnが“8”である場合に、アクティブ信号幅制御レジ
スタ105に設定する設定値と2n 進カウンタ122の
カウント値とPWM信号の出力デューティ比との関係を
次に示す。
【0019】 設定値 カウント値 出力デューティ 00H 00000000 0/256 0% : : : : : 10H 00010000 16/256 6.25% : : : : : 1EH 00011110 30/256 11.72% : : : : : 3DH 00111100 60/256 23.44% : : : : : 7EH 01111110 126/256 49.22% 7FH 01111111 127/256 49.61% 80H 10000000 128/256 50.00% : : : : : FDH 11111100 253/256 98.83% FEH 11111101 254/256 99.22% FFH 11111110 255/256 99.61% 上記の関係を参照すると、アクティブ信号幅の設定値と
しては2n 進カウンタ122のカウント値に対応して
0、1、……、FEH、FFHとし、出力デューティ比
はカウントの最大値256との比率で決まることを示し
てある。
【0020】したがって、設定値“00H”は出力デュ
ーティ“0%”、設定値“FEH”は出力デューティ
“99.22%”、設定値“FFH”は出力デューティ
“99.61%”となる。すなわち、アクティブ信号幅
として、16進でFFHの最大値256を指定しても、
出力デューティ“99.60%”でありデューティ10
0%を実現できない。
【0021】上述した従来のPWM信号発生回路の一例
における100%デューティを実現するためのソフトウ
ェアをフローチャートで示した図9を参照すると、ま
ず、アクティブ信号幅の設定値が100%であるかどう
かを判断する(処理ステップS201)。アクティブ信
号幅の設定値が100%ではない場合は、制御レジスタ
105からの制御信号で出力制御部123を制御してコ
ントロールモードにする(処理ステップS202)。ア
クティブ信号幅制御レジスタ105に00H、01H、
……、FEHから所望の設定値を設定し、アクティブ期
間を決定する(処理ステップ203)。アクティブ信号
幅の設定値がFFHの100%なら、制御レジスタ10
5の信号線W18から入力する制御信号で出力制御部1
23を制御することにより、強制的にPWM信号をアク
ティブレベルに保つためのポートモードにする(処理ス
テップS204)。
【0022】一方、100%のデューティが得られる他
の例が特開平5−275994号公報に記載されてい
る。同公報記載のパルス幅変調装置の構成を示した図1
0および同公報の段落「0012」、「0013」を参
照すると、8ビットカウンタ221がクロック信号の周
期Tに基づいてカウントをする。カウンタ221は16
進のカウント値Nを初期値である00Hから最終値であ
るFFHまでカウントし、カウント値がFFHに達する
とオーバフロー信号を発生する。さらに、プリセット器
222が設けられ、カウンタ221からのオーバフロー
信号に応答して16進01Hをカウンタ221に強制的
に書込む。こうすることによって、カウンタ221は、
00Hではなく01Hからカウントを初め、FFHに至
るまでカウントを続け、再度オーバフロー信号を出力す
るというサイクルを繰り返す。
【0023】比較回路223は、比較器224と、レジ
スタ225と、零検出器226とを有する。レジスタ2
25は、例えばCPU227から供給されるデューティ
値mを記憶する。比較器224が、クロック信号に同期
して、レジスタ225内に記憶されたデューティ値mと
カウンタ221からのカウント値Nとを比較し、両者が
一致したときに一致信号“1”をセットリセット・フリ
ップフロップ228のリセット端子Rに出力する。零検
出器226は、mの値が零であることを検出して、やは
り一致信号を出力する。例えば零検出信号と一致信号と
の論理和(OR)をとってフリップフロップ228のリ
セット端子へと出力する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
PWM信号発生回路は、アクティブ信号幅の設定値が1
00%であるかどうかを判断し、100%なら制御レジ
スタからの制御信号で出力制御回路123を制御してポ
ートモードにすることで、強制的にPWM信号をアクテ
ィブレベルに保っている。また、100%でないなら、
コントロールモードにして、アクティブ信号幅制御レジ
スタ105に00H、01H、……、FEHから所望の
設定値を設定し、アクティブ期間を決定する。
【0025】上述の手順を踏み、例えば256回のカウ
ントを行い、周期T1はクロック信号の周期を256倍
した値になる。アクティブ信号幅として、16進でFF
Hの最大値を設定としたとき、FFHの1サイクル期間
にインアクティブ期間が発生する。すなわち、アクティ
ブ信号幅として、16進でFFHの最大値を指定して
も、100%デューティを実現できない。このハード的
に解決できない100%デューティをソフト処理で強制
的に出力制御部を制御して100%デューティを実現し
ていたので、ソフトウェアによるコントロールモードに
するための制御やポートモードにする制御を必要として
いた。
【0026】一方、ハード的に100%デューティを実
現する特開平5−275994号公報の例では、カウン
タにプリセット器を付加しているので、ハード的な指定
かソフト的な指定かいずれであっても、プリセットする
指定カウント値の指定を必要とし、その分制御が複雑に
なること、比較回路に零検出器を付加していること、オ
ーバーフロー信号を用いるため、フリップフロップのリ
セット入力にオーバフロー信号と一致信号と零検出信号
との論理演算が必要となり、リセット系路に論理ゲート
が付加されていること等から、構成要素が増加してしま
うことになる。従って、前述した、構成要素は可能な限
り少なくなるように回路構成を工夫し、限られたチップ
面積を効率的に使用するには充分とはいえない。
【0027】本発明の目的は、上述した従来の欠点に鑑
みなされたものであり、カウンタの構成ビットnが
“8”である場合の、アクティブ信号幅制御レジスタに
設定する設定値とPWM信号の出力デューティとの関係
を示しているアクティブ信号幅として、16進でFFH
の最大値を指定しても100%デューティを実現でき
る、構成要素を削減したPWM信号発生回路を提供する
ことにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のPWM信号発生
回路は、n(nは正の実数)ビット構成で、かつ(2 n
−1)のカウント周期で動作しそのカウント値を出力す
る(2n −1)進カウント手段と、このカウント手段の
前記(2n −1)進のカウント終了信号に同期して、前
記カウント値に対応する出力デューティ比0%から10
0%のうち任意に指定される前記カウント値対応のデュ
ーティ比の連続パルス列を生成するデューティ比制御手
段を有することを特徴とする。
【0029】また、前記デューティ比制御手段は、前記
カウント値対応の出力デューティ比を指す設定値が、同
一基板上に形成されたマイクロコンピュータによりセッ
トされる制御レジスタ手段と、この制御レジスタ手段の
記憶する前記設定値を、前記(2n −1)進のカウント
終了信号に同期して記憶する比較レジスタ手段と、この
比較レジスタ手段の記憶する前記設定値を前記(2n
1)進カウント手段の前記カウント値と比較して一致信
号または不一致信号を出力する比較手段と、前記(2n
−1)進のカウント終了信号でセットされ前記一致信号
でリセットされて前記設定値で指定されたデューティ比
のPWM(パルス幅変調)信号を生成するフリップフロ
ップ手段とから構成される。
【0030】さらに、前記制御レジスタ手段に設定でき
る最大値および前記2n −1進カウント手段のカウント
数は同じ値とする。
【0031】さらにまた、前記制御レジスタ手段を介し
て前記比較レジスタ手段に前記最大値を設定することに
より、前記最大値と前記カウント手段のカウント数とが
一致したとき前記デューティ比制御手段は前記デューテ
ィ比を100%にして出力する。
【0032】また、前記(2n −1)進カウント手段自
身が0から(2n −1)までの2n−1のカウント周期
でカウントを繰り返し、前記比較手段は、前記制御レジ
スタ手段および前記比較レジスタ手段それぞれの格納値
の一致がとれたクロックタイミングで前記一致信号を出
力して前記フリップフロップ手段をリセットする構成と
し、前記制御レジスタに最大値として前記(2n −1)
が設定されたときは前記カウント手段のカウントが1周
しても前記格納値の一致がとれずPWM信号がアクティ
ブレベルを維持する。
【0033】さらに、前記(2n −1)進カウント手段
自身が1から2n までの(2n −1)のカウント周期で
カウントを繰り返し、前記比較手段は、前記制御レジス
タ手段および前記比較レジスタ手段それぞれの格納値の
一致がとれた次のクロックタイミングで前記一致信号を
出力して前記のリセットタイミングを遅らせその間に発
生するセットタイミングを優先させる構成とし、前記制
御レジスタに最大値として前記2n が設定されたとき前
記一致信号が出力されてもPWM信号がアクティブレベ
ルを維持する。
【0034】本発明のPWM信号のデューティ比制御方
法は、n(nは正の実数)ビット構成で、かつ(2n
1)のカウント周期で動作しそのカウント値を出力する
(2 n −1)進カウント手段と、このカウント手段の前
記(2n −1)進のカウント終了信号に同期して、前記
カウント値に対応する出力デューティ比0%から100
%のうち任意に指定される前記カウント値対応のデュー
ティ比の連続パルス列を生成するデューティ比制御手段
を用い、前記(2n −1)進カウント手段を(2n
1)のカウント周期で繰り返しカウントさせるととも
に、前記デューティ比制御手段で選択するデューティ比
は前記カウント数を基準にして出力デューティ比0%か
ら100%までをそれぞれ対応させ、かつその対応する
デューティ比を指定する値は前記カウント値の中から選
択した値とすることを特徴とする。
【0035】本発明のPWM信号のデューティ比制御方
法の他の特徴は、n(nは正の実数)ビット構成で、か
つ(2n −1)のカウント周期で動作する(2n −1)
進カウント手段と、任意の出力デューティ比を決定する
ための値が設定される制御レジスタ手段と、この制御レ
ジスタ手段の記憶値を前記(2n −1)進のカウント終
了信号に応答して記憶する比較レジスタ手段と、この比
較レジスタ手段の記憶値を前記カウント値と比較して一
致信号または不一致信号を出力する比較手段と、前記
(2n −1)進のカウント終了信号でセットされ前記一
致信号でリセットされPWM信号を出力するフリップフ
ロップ手段とを用い、前記(2n −1)進カウント手段
を初期化し所定のクロックを選択する第1の処理ステッ
プと、前記制御レジスタ手段に予め定める任意の設定値
を設定する第2の処理ステップと、前記カウント手段に
カウントを開始させ、カウント値が2n−1になると前
記(2n −1)進のカウント終了信号で前記フリップフ
ロップ手段をセットさせ前記PWM信号をアクティブレ
ベルにする第3の処理ステップと、前記制御レジスタ手
段に格納された前記任意の設定値を前記(2n −1)進
のカウント終了信号に同期して前記比較レジスタ手段に
格納させる第4の処理ステップと、前記カウント値と前
記レジスタ手段に格納された前記設定値とを前記比較手
段に比較させ一致すると前記フリップフロップ手段をセ
ットして前記PWM信号をインアクティブレベルにし、
不一致であればカウント開始に戻る第5の処理ステップ
とを繰り返し、前記カウント値で決まる出力デューティ
比0%から100%のうちの任意のデューティの連続パ
ルス列を選択的に生成することにある。
【0036】
【発明の実施の形態】まず、本発明の概要を述べると、
n(nは正の実数)ビット構成で、かつ(2 n −1)の
カウント周期で動作しそのカウント値を出力するカウン
ト手段と、このカウント手段の(2n −1)のカウント
終了信号に応答して、カウント値に対応する出力デュー
ティ比0%から100%のうち任意に指定されるカウン
ト値対応のデューティ比の連続パルス列を生成するデュ
ーティ比制御手段とを用い、カウント手段を(2n
1)のカウント周期で繰り返しカウントさせるととも
に、デューティ比制御手段で選択するデューティ比はカ
ウント数を基準にして出力デューティ比0%から100
%までをそれぞれ対応させ、かつその対応するデューテ
ィ比を指定する値はカウント値の中から選択した値とす
るものである。
【0037】以下、図面を参照しながら本発明の実施形
態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態の構成を示すブロック図である。この図1を参照する
と、このPWM信号発生回路は、クロック選択部101
と、(2n −1)進カウンタ102と、コンパレータ1
03と、比較レジスタ104と、アクティブ信号幅制御
レジスタ105と、フリップフロップ106とを備え
る。
【0038】クロック選択回路101は、LSI内部で
使用するために用意されたクロック群の中から予め定め
る1つのクロックを選択して信号線W11に出力する。
【0039】(2n −1)進カウンタ102は、クロッ
ク選択回路101から出力されたクロック信号を信号線
W11を介して受け取り、16進数の00H=0000
0000からFEH=11111110までのカウン
ト、すなわち、(2n −1)回である255回までカウ
ントして、カウント終了信号を信号線W13へ出力す
る。
【0040】(2n −1)進カウンタ102は、00H
〜FEHのカウントをするカウンタである。つまり、カ
ウント値を保持するn個のフリップフロップと、カウン
ト値を次に進めるためにフリップフロップの入力生成を
する組合せ回路である。組合せ回路は00H〜FFHの
カウント値にすることにより、カウンタの構成をより簡
単に小さく出来るのでチップの縮小化には有利である。
しかし、小さく出来るだけで、無くすことは出来ない。
【0041】なお、組合せ回路の入出力条件を変えて公
知の手法で回路合成すれば、カウント値が00H〜FE
H、後述する01H〜FFHのカウンタとなる。
【0042】アクティブ信号幅制御レジスタ(請求項の
制御レジスタ手段に相当する)105は、(2n −1)
進カウンタ102と同じnビット構成であり、このPW
M信号発生回路とともに同一半導体基板上に形成される
マイクロコンピュータ(不図示)から、このPWM信号
発生回路で発生させるべきデューティ比を指示するため
に予め定められた設定値が、バスラインを介して設定さ
れる。
【0043】比較レジスタ104は、アクティブ信号幅
制御レジスタ105と同じnビット構成であり、アクテ
ィブ信号幅制御レジスタ105に設定されて保持されて
いるデューティ比の設定値を、(2n −1)進カウンタ
102のカウント終了信号に応答して信号線W15を介
して取り込む。
【0044】コンパレータ(請求項の比較手段に相当す
る)103は、アクティブ信号幅制御レジスタ105か
ら信号線W16を介して取り込んで保持しているデュー
ティ比の設定値と信号線W12を介して取り込んだ(2
n −1)進カウンタ102の出力するカウント値の各ビ
ットの出力値とをそれぞれ比較するとともに、その比較
結果が一致すれば一致信号を不一致なら一致信号の極性
反転信号を出力する。
【0045】フリップフロップ106は、(2n −1)
進カウンタ102のカウント終了信号を信号線W13を
介してS端子に入力し、カウント終了信号がアクティブ
状態になるとセットされ、アクティブレベル(アクティ
ブ信号幅)を出力する。
【0046】また、コンパレータ103の一致信号を信
号線W17を介してR端子に入力し、一致信号がアクテ
ィブ状態になるとリセットされ、アクティブレベルにな
った出力をインアクティブレベルに変化させる。すなわ
ち、フリップフロップ106のQ端子からアクティブ信
号幅が決定されたPWM信号が出力されることになる。
【0047】以下、上述した構成を備えたPWM信号発
生回路の動作を説明する。
【0048】クロック選択部101からクロック信号が
供給された(2n −1)進カウンタ102は、nビット
構成であるから、2のn乗より1つ少ないカウント、
(2n−1)進動作をする。この(2n −1)進動作の
カウントが最後FEH=11111110まで終了しカ
ウント始めの値00H=00000000に戻すとき
に、カウント終了信号108をアクティブにする。
【0049】第1の実施形態の動作説明用のタイミング
チャートであって、前述したnビット構成の(2n
1)進カウンタ102が、n=8である場合のタイミン
グを示した図2を参照すると、(2n −1)進カウンタ
102が8ビット構成であるから27である255回の
カウントを行うと、周期T1は信号線W11上のクロッ
ク信号の周期t1を255倍した値になる。
【0050】例えば、周期T1において、図示されない
マイクロコンピュータからアクティブ信号幅制御レジス
タ105を介して比較レジスタ104に設定値として8
0Hが設定されているものとする。
【0051】周期T1の前の周期においてカウントの最
大値FEHから周期T1のカウント開始00Hへの切り
替わりタイミングで信号線W13上に(2n −1)進の
カウント終了信号が出力される。この(2n −1)進の
カウント終了信号に同期してフリップフロップ106が
セットされ、そのアクティブレベルとなる出力信号は信
号線W19上にPWM信号として出力される。
【0052】(2n −1)進カウンタ102のカウント
が進み80Hになると、比較レジスタ104に既に設定
されている設定値80Hと一致するので、(2n −1)
進カウンタ102のカウントが80Hに変化した瞬間の
タイミングでコンパレータ103はその信号線W17上
にアクティブレベルの一致信号を出力する。
【0053】この一致信号のアクティブレベルへの変化
のタイミングに同期してフリップフロップ106はリセ
ットされ、信号線W19上のPWM信号はアクティブレ
ベルからインアクティブレベルに変化する。この期間を
T2として示してある。
【0054】さらにカウントFEHまで進んで周期T1
が終了し次の周期T3の00Hに入るタイミングでも
(2n −1)進のカウント終了信号が発生し、先の周期
T2でインアクティブとなったPWM信号は再びアクテ
ィブレベルに変化する。
【0055】周期T3においては、比較レジスタ104
には設定値としてFFHが設定されているとする。(2
n −1)進カウンタ102のカウントがFEHまで進む
と、カウントFEHの次は00Hにカウントが戻ってし
まうので、コンパレータ103においては比較レジスタ
104に設定された設定値FFHと(2n −1)進カウ
ンタ102のカウント値との一致はとれず、その出力は
不一致信号となる。従って、フリップフロップ106は
リセットされることなく、その出力であるPWM信号は
先の周期T2でアクティブレベルとなったままその状態
を維持する。
【0056】つまり、比較レジスタ104にFFHが設
定されたT3期間から他の設定値が設定されたT4期間
に遷移してもPWM信号はアクティブレベルのままであ
るからT3期間のデューティ比は255/255で10
0%となる。
【0057】上述したように、PWM信号がアクティブ
状態になる信号幅として、16進でFFHとなる最大値
を指定としたとき、カウントFEHの1サイクル期間に
PWM信号がインアクティブとなるFFH期間ないため
PWM信号がインアクティブとなる期間が発生すること
はない。
【0058】ここで、(2n −1)進カウンタ102の
構成ビットnが“8”である場合に、アクティブ信号幅
制御レジスタ105に設定する設定値と(2n −1)進
カウンタ102のカウント値とPWM信号の出力デュー
ティ比との関係を次に示す。
【0059】 設定値 カウント値 出力デューティ 00H 00000000 0/255 0% : : : : : 04H 00000100 4/255 1.57% : : : : : 08H 00001000 8/255 3.14% : : : : : 10H 00010000 16/255 6.27% : : : : : 10H 00011110 30/255 11.76% : : : : : 3DH 00111100 60/255 23.50% : : : : : 7EH 01111110 126/255 49.41% 7FH 01111111 127/255 49.80% 80H 10000000 128/255 50.20% : : : : : FDH 11111100 253/255 99.22% FEH 11111101 254/255 99.60% FFH 11111110 255/255 100.00% 上記の関係を参照すると、アクティブ信号幅の設定値と
してはカウンタ111の構成ビットn=8に対応する0
0H、01H、……、FEH、FFHとし、出力デュー
ティ比はカウント値の最大値255で100%の比率に
決まることを示してある。
【0060】ここで言う出力デューティ比とは、繰返し
周期期間内にPWM信号出力がアクティブとなる期間の
割合のことである。アクティブ信号幅制御レジスタ10
5に最小値である00Hを指定したときには0%デュー
ティとなり、繰返し周期期間中すべてインアクティブ状
態になる。最大値である16進でFFH、10進で25
5を指定したときには100%デューティとなり、繰返
し周期期間中すべてアクティブ状態になる。
【0061】したがって、設定値“00H”は出力デュ
ーティ0/255で“0%”、設定値“FEH”は出力
デューティ254/255で“99.60%”、設定値
“FFH”は出力デューティ255/255で“100
%”となる。すなわち、アクティブ信号幅として、16
進でFFHの最大値255を指定すると、出力デューテ
ィ100%を実現できる。
【0062】上述したように、(2n −1)進カウンタ
102は、16進数で表わせば、00HからFEHまで
のカウントを繰り返し、周期T1は、クロック信号の周
期をカウント数である255倍した値になる。アクティ
ブ期間T2は、クロック信号の周期をアクティブ信号幅
制御レジスタ105に設定した値を乗じた値になる。
【0063】上述した実施の形態の回路例を使用したと
きのプログラムのフローチャートを示した図3を参照す
ると、アクティブ信号幅制御レジスタ105に対するア
クティブ信号幅を設定する処理S101を行うだけであ
り、その後はハードウェア的に0%から100%までの
出力デューティを実現できることを示している。
【0064】つまり、前述した従来のソフトウェアによ
る100%であるかどうかの判断処理ステップ301を
必要としない。
【0065】また、従来の出力制御回路123を使用し
た強制的な信号出力と、そのためのソフトウェアによる
コントロールモードにする処理ステップS302の制御
やポートモードにする処理ステップS304の制御を必
要としない。
【0066】また、開始00Hおよび終了FEHのよう
にカウントを固定するので、その都度カウント値をソフ
ト的またはハード的に指定する必要がなく、制御が簡単
である。
【0067】上述した本発明のPWM信号発生回路の第
1の実施形態における0%〜100%デューティを実現
する方法をフローチャートで示した図4を参照すると、
まず、(2n −1)進カウンタ102をはじめ内部回路
が初期化される(処理ステップS201)。(2n
1)進カウンタ102が初期化されると所定のクロック
を選択する(処理ステップS202)。
【0068】次に、図示しないマイクロコンピュータか
らアクティブ信号制御レジスタ105に前述した予め定
める設定値に基づき任意の設定値を設定する(処理ステ
ップS203)。
【0069】次に、(2n −1)進カウンタ102にカ
ウントを開始させる(処理ステップS204)。
【0070】(2n −1)進カウンタ102にカウント
値が16進のFEH(=11111110=2n −1=
255)になるまでカウントさせ、カウント値が16進
のFEHになると、(2n −1)のカウント終了信号で
フリップフロップ106をセットさせ、PWM信号をア
クティブレベルにする(処理ステップS205)。
【0071】処理ステップS205と平行して、アクテ
ィブ信号幅制御レジスタ105に格納されている任意の
設定値を、(2n −1)のカウント終了信号に同期し
て、比較レジスタ104に取り込こませる(処理ステッ
プS206)。
【0072】次に、コンパレータ103に、(2n
1)進カウンタ102のカウント値と比較レジスタ10
4の格納値である設定値とを比較させ、一致したか否か
を判断する(処理ステップS207)。不一致であれば
比較動作を続行する。
【0073】比較結果が一致すると一致信号をアクティ
ブにして、フリップフロップ106をリセットすること
により、フリップフロップ106からPWM信号をイン
アクティブレベルにして出力させる(処理ステップS2
08)。
【0074】以上の処理S203からS208を繰り返
し、カウント値で決まる出力デューティ比0%から10
0%のうちの任意のデューティの連続パルス列を選択的
に生成する。
【0075】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。
【0076】第2の実施の形態の構成のブロック図を示
した図5を参照すると、このPWM信号発生回路は、ク
ロック選択部101と、(2n −1)進カウンタ112
と、コンパレータ113と、比較レジスタ104と、ア
クティブ信号幅制御レジスタ105と、フリップフロッ
プ106とを備える。
【0077】第1の実施形態における図2の(2n
1)進カウンタ102とは違い、(2 n −1)進カウン
タ112は16進数で表わして01HからFFHまでの
カウントを繰り返す。すなわち、(2n −1)進カウン
タ112は、クロック選択回路101から出力されたク
ロック信号を信号線W11を介して受け取り、16進数
の01H=00000001からFFH=111111
11までのカウント、すなわち、(2n −1)回である
255回までカウントして、(2n −1)進のカウント
終了信号を信号線W13へ出力する。
【0078】また、コンパレータ113は、第1の実施
形態におけるコンパレータ103とは違い、(2n
1)進カウンタ112と比較レジスタ104との出力値
が一致した次のサイクルで一致信号をアクティブレベル
にする点で相違する。
【0079】なお、出力値が一致した次のサイクルで一
致信号を出力させるには、本来のコンパレータ出力を信
号線W11上のクロック信号に同期して動作するシフト
レジスタでシフトさせてもよいし、他の公知技術で実現
してもよい。
【0080】上述した(2n −1)進カウンタ112と
比較レジスタ104以外の機能ブロックである、クロッ
ク選択部101と比較レジスタ104とアクティブ信号
幅制御レジスタ105とフリップフロップ106とは図
2の機能ブロックの同一符号が付されたものと同様であ
る。
【0081】以下、上述した構成を備えたPWM信号発
生回路の動作を説明する。
【0082】クロック選択部101からクロックが供給
された(2n −1)進カウンタ112は、nビット構成
であり上述したように、2のn乗より1つ少ないカウン
ト、(2n −1)進動作をする。この(2n −1)進動
作のカウントが最後FFH=11111111まで終了
しカウント始めの値01H=00000001に戻すと
きに、(2n −1)進のカウント終了信号をアクティブ
レベルにして信号線W13に出力する。
【0083】第2の実施形態の動作説明用のタイミング
チャートであって、上述したnビット構成の(2n
1)進カウンタ112が、n=8である場合のタイミン
グチャートを示した図6を参照すると、(2n −1)進
カウンタ112が8ビット構成であるから10進数で2
55回のカウントを行うと、前述したように周期T1は
信号線W11上のクロック信号の周期t1を255倍し
た値になる。
【0084】例えば、周期T1において、図示されない
マイクロコンピュータからアクティブ信号幅制御レジス
タ105を介して比較レジスタ104に設定値として8
0Hが設定されているものとする。
【0085】周期T1の前の周期におけるカウントの最
大値FFHから周期T1のカウント開始01Hへの切り
替わりタイミングで信号線W13上に(2n −1)進の
カウント終了信号が出力される。この(2n −1)進の
カウント終了信号に同期してフリップフロップ106が
セットされ、そのアクティブレベルとなる出力信号は信
号線W14上にPWM信号として出力される。
【0086】(2n −1)進カウンタ112のカウント
が01Hから進み80Hになると、比較レジスタ104
に既に設定されている設定値80Hと一致するので、
(2n−1)進カウンタ112のカウントが80Hに変
化した次のタイミング、つまり81Hへの切り替わりタ
イミングでコンパレータ113はその信号線W17上に
アクティブレベルの一致信号を出力する。前述した第1
の実施形態では、コンパレータ103は80Hに変化し
たタイミングで一致信号を出力していたが、ここでは1
クロックサイクル期間タイミングを遅らせていることが
理解されるであろう。
【0087】この1クロックサイクル期間タイミングを
遅らせた一致信号のアクティブレベルへの変化のタイミ
ングに同期してフリップフロップ106はリセットさ
れ、信号線W14上のPWM信号はアクティブレベルか
らインアクティブレベルに変化する。この期間をT2と
して示してある。
【0088】さらにカウントFFHまで進んで周期T1
が終了し次の周期T3の01Hに入るタイミングでも
(2n −1)進のカウント終了信号が発生し、先の周期
T2でインアクティブとなったPWM信号は再びアクテ
ィブレベルに変化する。
【0089】周期T3においては、比較レジスタ104
には設定値としてFFHが設定されているとする。(2
n −1)進カウンタ112のカウントがFFHまで進む
と、比較レジスタ104の設定値と(2n −1)進カウ
ンタ112のカウント値とが両方ともFFHで一致がと
れるので、次のクロックサイクルの変化タイミングでコ
ンパレータ113は一致信号を出力する。
【0090】しかし、同じタイミングでカウントFFH
の次は01Hにカウントが戻ってしまうので、そのとき
発生する(2n −1)進のカウント終了信号に同期して
フリップフロップ106はセット状態が優先して続くこ
とになり、コンパレータ113からの一致信号は無視さ
れる。
【0091】従って、フリップフロップ106は上述し
たタイミングではリセットされることはなく、その出力
であるPWM信号は先の周期T2でアクティブレベルと
なったままその状態を維持する。
【0092】つまり、比較レジスタ104にFFHが設
定されたT3期間から他の設定値が設定されたT4期間
に遷移してもPWM信号はアクティブレベルのままであ
るからT3期間のデューティ比は255/255で10
0%となる。
【0093】上述したように、この第2の実施形態にお
いても、PWM信号がアクティブ状態になる信号幅とし
て、16進でFFHとなる最大値を指定としたとき、カ
ウントFFHの1サイクル期間にPWM信号がインアク
ティブとなるFFH期間ないためPWM信号がインアク
ティブとなる期間が発生することはない。
【0094】
【発明の効果】上述したように、本発明のPWM信号発
生回路およびPWM信号のデューティ比制御方法は、n
(nは正の実数)ビット構成で、かつ(2n −1)のカ
ウント周期で動作しそのカウント値を出力するカウント
手段と、このカウント手段の(2n −1)進のカウント
終了信号に同期して、カウント値に対応する出力デュー
ティ比0%から100%のうち任意に指定されるカウン
ト値対応のデューティ比の連続パルス列を生成するデュ
ーティ比制御手段を用い、カウント手段を(2n−1)
のカウント周期で繰り返しカウントさせるとともに、デ
ューティ比制御手段で選択するデューティ比はカウント
数を基準にして出力デューティ比0%から100%まで
をそれぞれ対応させ、かつその対応するデューティ比を
指定する値はカウント値の中から選択した値とする。
【0095】従って、PWM信号がアクティブ状態にな
る信号幅として、16進でFFHとなる最大値を指定と
したとき、カウントFFHの1サイクル期間にPWM信
号がインアクティブとなるFFH期間がないためPWM
信号がインアクティブとなる期間が発生することはな
く、アクティブ信号幅制御レジスタに対するアクティブ
信号幅を設定を行うだけで、0%から100%までの出
力デューティのパルス列の生成を実現できる。
【0096】また、従来のようなソフトウェアによる1
00%であるかどうかの判断処理プログラムを必要とし
ない。
【0097】また、出力制御回路を使用して強制的に1
00%デューティの信号を出力させることと、そのため
のソフトウェアによるコントロールモードにする制御や
ポートモードにする制御プログラムも必要としない。
【0098】さらに、従来技術で述べたどの従来例より
も少ない構成要素で実現しているので、限られたチップ
面積の有効活用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】第1の実施形態の動作説明用のタイミングチャ
ートである。
【図3】第1の実施の形態における回路例を適用したと
きのプログラムのフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における100%デューティを
実現する方法を説明するフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第2の実施形態の動作説明用のタイミングチャ
ートである。
【図7】従来のPWM信号発生回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】従来のPWM信号発生回路の動作説明用のタイ
ミングチャートである。
【図9】従来のPWM信号発生回路の一例における10
0%デューティを実現するためのソフトウェアをフロー
チャートである。
【図10】他の従来例のパルス幅変調装置の構成を示し
たブロック図である。
【符号の説明】
101 クロック選択部 102,112 (2n −1)進カウンタ 103,113 コンパレータ 104 比較レジスタ 105 アクティブ信号幅制御レジスタ 106 フリップフロップ 122 2n 進カウンタ 123 出力制御部 221 カウンタ 222 プリセット器 223 比較回路 224 比較器 225 レジスタ 226 零検出器 227 CPU W11,W12,W13,W14,W15,W16,W
17,W18 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 孝 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA15 FF07 FF09 FG05 FV09 5H740 GG04 JA26 JA28 5J039 HH06 KK05 KK20 KK23 KK26 MM06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(nは正の実数)ビット構成で、かつ
    (2n −1)のカウント周期で動作しそのカウント値を
    出力する(2n −1)進カウント手段と、このカウント
    手段の前記(2n −1)進のカウント終了信号に同期し
    て、前記カウント値に対応する出力デューティ比0%か
    ら100%のうち任意に指定される前記カウント値対応
    のデューティ比の連続パルス列を生成するデューティ比
    制御手段を有することを特徴とするPWM信号発生回
    路。
  2. 【請求項2】 前記デューティ比制御手段は、前記カウ
    ント値対応の出力デューティ比を指す設定値が、同一基
    板上に形成されたマイクロコンピュータによりセットさ
    れる制御レジスタ手段と、この制御レジスタ手段の記憶
    する前記設定値を、前記(2n −1)進のカウント終了
    信号に同期して記憶する比較レジスタ手段と、この比較
    レジスタ手段の記憶する前記設定値を前記(2n −1)
    進カウント手段の前記カウント値と比較して一致信号ま
    たは不一致信号を出力する比較手段と、前記(2n
    1)進のカウント終了信号でセットされ前記一致信号で
    リセットされて前記設定値で指定されたデューティ比の
    PWM(パルス幅変調)信号を生成するフリップフロッ
    プ手段とから構成される請求項1記載のPWM信号発生
    回路。
  3. 【請求項3】 前記制御レジスタ手段に設定できる最大
    値および前記2n −1進カウント手段のカウント数は同
    じ値とする請求項2記載のPWM信号発生回路。
  4. 【請求項4】 前記制御レジスタ手段を介して前記比較
    レジスタ手段に前記最大値を設定することにより、前記
    最大値と前記カウント手段のカウント数とが一致したと
    き前記デューティ比制御手段は前記デューティ比を10
    0%にして出力する請求項2記載のPWM信号発生回
    路。
  5. 【請求項5】 前記(2n −1)進カウント手段自身が
    0から(2n −1)までの2n −1のカウント周期でカ
    ウントを繰り返し、前記比較手段は、前記制御レジスタ
    手段および前記比較レジスタ手段それぞれの格納値の一
    致がとれたクロックタイミングで前記一致信号を出力し
    て前記フリップフロップ手段をリセットする構成とし、
    前記制御レジスタに最大値として前記(2n −1)が設
    定されたときは前記カウント手段のカウントが1周して
    も前記格納値の一致がとれずPWM信号がアクティブレ
    ベルを維持する請求項2記載のPWM信号発生回路。
  6. 【請求項6】 前記(2n −1)進カウント手段自身が
    1から2n までの(2n −1)のカウント周期でカウン
    トを繰り返し、前記比較手段は、前記制御レジスタ手段
    および前記比較レジスタ手段それぞれの格納値の一致が
    とれた次のクロックタイミングで前記一致信号を出力し
    て前記フリップフロップ手段のリセットタイミングを遅
    らせその間に発生するセットタイミングを優先させる構
    成とし、前記制御レジスタに最大値として前記2n が設
    定されたとき前記一致信号が出力されてもPWM信号が
    アクティブレベルを維持する請求項2記載のPWM信号
    発生回路。
  7. 【請求項7】 n(nは正の実数)ビット構成で、かつ
    (2n −1)のカウント周期で動作しそのカウント値を
    出力する(2n −1)進カウント手段と、このカウント
    手段の前記(2n −1)進のカウント終了信号に同期し
    て、前記カウント値に対応する出力デューティ比0%か
    ら100%のうち任意に指定される前記カウント値対応
    のデューティ比の連続パルス列を生成するデューティ比
    制御手段を用い、前記(2n −1)進カウント手段を
    (2n −1)のカウント周期で繰り返しカウントさせる
    とともに、前記デューティ比制御手段で選択するデュー
    ティ比は前記カウント数を基準にして出力デューティ比
    0%から100%までをそれぞれ対応させ、かつその対
    応するデューティ比を指定する値は前記カウント値の中
    から選択した値とすることを特徴とするPWM信号のデ
    ューティ比制御方法。
  8. 【請求項8】 n(nは正の実数)ビット構成で、かつ
    (2n −1)のカウント周期で動作する(2n −1)進
    カウント手段と、任意の出力デューティ比を決定するた
    めの値が設定される制御レジスタ手段と、この制御レジ
    スタ手段の記憶値を前記(2n −1)進のカウント終了
    信号に応答して記憶する比較レジスタ手段と、この比較
    レジスタ手段の記憶値を前記カウント値と比較して一致
    信号または不一致信号を出力する比較手段と、前記(2
    n −1)進のカウント終了信号でセットされ前記一致信
    号でリセットされPWM信号を出力するフリップフロッ
    プ手段とを用い、前記(2n −1)進カウント手段を初
    期化し所定のクロックを選択する第1の処理ステップ
    と、前記制御レジスタ手段に予め定める任意の設定値を
    設定する第2の処理ステップと、前記カウント手段にカ
    ウントを開始させ、カウント値が2n−1になると前記
    (2n −1)進のカウント終了信号で前記フリップフロ
    ップ手段をセットさせ前記PWM信号をアクティブレベ
    ルにする第3の処理ステップと、前記制御レジスタ手段
    に格納された前記任意の設定値を前記(2n −1)進の
    カウント終了信号に同期して前記比較レジスタ手段に格
    納させる第4の処理ステップと、前記カウント値と前記
    レジスタ手段に格納された前記設定値とを前記比較手段
    に比較させ一致すると前記フリップフロップ手段をセッ
    トして前記PWM信号をインアクティブレベルにし、不
    一致であればカウント開始に戻る第5の処理ステップと
    を繰り返し、前記カウント値で決まる出力デューティ比
    0%から100%のうちの任意のデューティの連続パル
    ス列を選択的に生成することを特徴とするPWM信号の
    デューティ比制御方法。
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