JP2002009190A - セラミック基板及びその製造方法 - Google Patents

セラミック基板及びその製造方法

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JP2002009190A JP2000182047A JP2000182047A JP2002009190A JP 2002009190 A JP2002009190 A JP 2002009190A JP 2000182047 A JP2000182047 A JP 2000182047A JP 2000182047 A JP2000182047 A JP 2000182047A JP 2002009190 A JP2002009190 A JP 2002009190A
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ceramic
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copper
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Masaya Ito
正也 伊藤
Tomoo Tanaka
智雄 田中
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    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミック基体の金属回路層と金属リードと
の接合の信頼性及び性能、並びに部品組立等における接
合位置精度の向上したセラミック基板を提供する。 【構成】セラミックよりなる基板本体と、該基板本体上
に形成された金属回路層と、該金属回路層に接続する金
属リードとを有するセラミック基板であって、前記金属
回路層と前記金属リードとが超音波溶接法により接合さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路基板や半導体装
置などに使用されるセラミック基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属回路層の形成されたセラ
ミック基板に金属リードを設ける場合は、抵抗溶接法や
半田付け法のように接合部に熱を与える方法、あるいは
予め金属リードが形成された金属回路層をセラミック基
体に接合する方法により行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱的溶
接法においては接合時の熱衝撃によりセラミック基体と
金属回路層との界面で剥離を生じることがあり回路基板
としての信頼性に欠けるものとなる。また、半田付け法
においては半田自身の電気抵抗が大きいために回路基板
としての電気的損失が大きくなってしまう。更に、予め
金属リードが形成された金属回路層をセラミック基体と
接合する方法においては、高温で接合するため部材間の
熱膨張係数差により周辺部品との位置精度が損なわれる
という問題がある。また、接合時の熱処理により金属リ
ードが焼鈍され強度が低下することになりかつ部品組立
時に変形するおそれもあった。従って、これら上記の従
来手法では、セラミック基体と金属リードとの接合の信
頼性及び性能、並びに部品組立等における接合位置精度
が十分でない。また、従来の抵抗溶接や半田付け等の部
材を溶解させるような加熱を要する手法においては、金
属回路層や金属リードの表面が酸化されてしまうだけで
はなく、セラミック/金属間の接合界面に熱衝撃による
損傷を与えるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、金属回路層
の形成されたセラミック基板に金属リードを設けるにあ
たり、超音波溶接により金属リードを接合する手法を用
いることにより上述した課題を解決できることを見出し
た。超音波溶接とは、数十μmの振幅を有する超音波振
動と圧力を接合する部材に付加し、部材間の摩擦により
部材同士に塑性流動を生じさせて機械的に接合(溶接)
するものである。本手法において、高い接合強度を得る
ためには、いかにして塑性流動を起こすかということが
重要であり、熱的な要因は必要としない。なお、部材間
での摩擦を介して接合するため、摩擦熱が生じるが、部
材を溶解するほどの高温になることはなく、かつ瞬時
(例えば1秒以内)で溶接が完了するため、上述したよ
うなセラミック/金属の接合界面への影響はほとんどな
い。また、金属回路層または金属リードが銅を主成分と
する金属からなり、これにニッケルメッキが施されてい
る場合、熱的溶接方法においては溶接や半田付けの界面
や熱の影響を受ける部分に金属間化合物が形成されやす
いのに対し、超音波溶接ではこれらの形成が抑制され、
接合部の信頼性が高く、且つ金属回路層と金属リードと
の間におれる電気的損失も少ない。
【0005】金属回路層と金属リード層の材質について
は、同じ金属を主成分とすることが好ましい。好ましい
金属としては、銅、アルミニウム、銀、ニッケルなどが
挙げられる。また、本製品の応用を考えると、熱伝導性
や電気伝導性に優れた銅を主成分とするものが更に好ま
しい。また、金属の表層が酸化するとチップ搭載時の半
田付け性に影響を及ぼすおそれがあるため、金属回路層
の表層にニッケルメッキが施されていても良い。
【0006】基板本体に用いられるセラミックの材質と
しては、窒化珪素、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化
珪素等を挙げることができ、高い熱伝導性、高い機械的
強度及び電気的絶縁性等を兼ね備えた窒化珪素質セラミ
ックが特に好ましい。
【0007】セラミックよりなる基板本体に金属回路層
を形成する方法としては、公知の接合方法が適用できる
が、超音波溶接時の振動により接合面が劣化しないこと
が望ましい。具体的には、活性金属を利用したろう付方
法(ろう材として、AgCuTi系、AgTi系、Ag
CuInTi系、CuTi系などを使用)、金属が銅で
ある場合には銅と酸素の共晶反応を利用したDBC(Di
rect Bonding Ceramic)法、またはセラミックと金属
の拡散を利用した拡散接合方法などの手法が挙げられ
る。
【0008】金属リードと金属回路層との接合面積は、
0.5〜10mm2とすることが好ましく、2〜5mm2
とすることは更に好ましい。電気的損失を低減する上で
は、溶接部の見掛け上の面積に加えて実際に接合された
部分の面積を大きく確保することが重要となる。上述し
たように本発明は機械的な溶接であるため、溶接部の面
積が大きくなると未接合部の存在する割合が高くなり好
ましくない。また、溶接部の面積が小さくなると溶接エ
ネルギーの制御および品質の維持が困難となる。従っ
て、金属回路層と金属リードとの接合面積が0.5〜1
0mm2、より好ましくは2〜5mm2とすることにより
全面接合に近い接合面積を確保でき、電気的損失を低減
することができる。
【0009】また、金属リードの厚さは、0.15〜
0.7mmとすることが好ましい。この範囲よりも金属
リードが厚くなるとその厚さ方向において共振を起こし
てしまうため振動エネルギーが減衰してしまい、逆に薄
くなると部品組立時において自身の強度不足で変形を起
こしたり金属リード自身が切断されてしまうおそれがあ
る。
【0010】また、セラミック基板本体の機械的強度と
厚さの関係を最適化することにより、セラミック基板本
体にクラックの発生しないセラミック基板を製造するこ
とが可能である。すなわち、セラミック厚さt(mm)
と強度σ(MPa)の積tσを150以上とすることに
よりセラミックのクラック発生を低減することが可能で
ある。さらに好ましくは、積tσを190以上とするこ
とにより全くクラック発生や破損のおそれのないセラミ
ック基板とすることが可能となる。
【0011】また、超音波溶接の溶接条件としては、溶
接時の面圧を10MPa以上200MPa以下とすると
セラミック基板本体の破損もなく、また接合強度が安定
化するため好ましい。さらに好ましくは、面圧を20M
Pa以上125MPa以下にすることにより接合強度の
高レベルに安定化することができる。
【0012】また、金属回路層は、セラミック基板本体
の片面側のみに形成されていても良いが、セラミック基
板本体の両面(上面及び下面)に形成されていると溶接
性が良好となり好ましい。金属回路層を片面側にのみ形
成した場合は、金属回路層の形成段階において金属とセ
ラミックの熱膨張係数の違いにより接合後の冷却時に反
りが発生して基板本体の変形量が大きくなりやすいから
である。さらに、基板本体の変形量が大きくなると、超
音波溶接の時に基板本体が動いてしまい、超音波振動エ
ネルギーが溶接部に効率よく伝わらなくなり、十分に溶
接できない。
【0013】溶接時間は0.1〜2秒が好ましい。これ
より短すぎると被接合材の摩擦変形が促進されず、十分
な溶接ができない。また長すぎると、摩擦熱の発生が著
しくなり、被接合材が銅などのように酸化しやすい材料
の場合は表面が酸化する。その結果、後工程(半田付け
やアルミニウムなどのワイヤーボンディング)の品質に
影響したり、セラミック/金属の接合界面の接合強度が
摩擦熱により劣化するおそれがある。
【0014】超音波溶接時の超音波ホーンのセッティン
グは、金属リードの長手方向に対して金属リード表面上
で直角の方向に振動するように配置するのが好ましい。
平行方向に振動させて接合しようとすると、金属リード
が超音波振動を印加した時にあばれるため溶接性が劣
り、または金属リードが変形しやすくなる。さらに金属
リードがリードフレームを有する場合には、リードフレ
ームと個々の金属リードとの間で破断することもある。
【0015】金属回路層及び金属リードは、超音波溶接
の前に予めその表面が清浄化されていることが望まし
い。これらの表面に酸化膜があると、溶接強度に影響す
ることがあるからである。
【0016】アンビル深さと金属リードの厚さの関係に
ついては、被溶接部材(金属回路層を有する基板本体及
び金属リード)を確実に固定するために、超音波溶接装
置のアンビル及び受け治具の当接面には凹凸が形成され
ていることが好ましい。ただし、この凹凸があまり大き
すぎるとセラミック基板本体と金属回路層との接合面に
ダメージを与えるおそれがある。アンビルの当接面の表
面粗さ(Rmax)が金属リードまたは金属回路層の厚
さの2/3以下であると好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて説明する。
【0018】[実施例1]図1に示すような構造のセラ
ミック基板を超音波溶接、パターン接合、抵抗溶接及び
半田付けの各種手法によって作製した。超音波溶接、抵
抗溶接、半田付けによるセラミック基板は、窒化珪素質
セラミック焼結体板(寸法:20×20×0.3m
m)、及び銅板(寸法:20×20×0.5mm)を用
いて作製した。セラミック基板本体と銅板との接合は、
窒化珪素質セラミック焼結体板の両面にAgCuTi系
活性ろう材ペーストを塗布し乾燥後、これを銅板で挟
み、850℃で30min.真空中で保持することによ
り行なった。得られた銅/窒化珪素接合体の外周部1m
mを塩化鉄溶液にてエッチング処理により溶解しパター
ン形成し回路基板とした。溶接及び半田付けされる銅リ
ードは、寸法:2×10×0.5mmのものを用いた。
ニッケルメッキは溶接及び半田付けの前に行なった。
【0019】その後、超音波溶接装置の所定の位置に上
記回路基板を固定し、深さ0.1mm、ピッチ0.1m
mのローレットを形成した鋼製工具を用い、超音波周波
数28kHz、印加荷重を25kg、印加時間は1秒で
超音波溶接を行なった。一方、抵抗溶接は、加圧3kg
f、電力は30W・sで行なった。また、半田付けは、
SnPb共晶半田を用い、200℃で1min.窒素中
にてフラックスを用いて行なった。
【0020】また、パターン接合は溶接品・半田付け品
最終形状に近いものを予めセラミックと接合するもので
ある。窒化珪素質セラミック焼結体板の寸法は、20×
20×0.3mm、銅板の寸法は18×18×0.5m
mと18×18×0.5mmに2×10×0.5mm
(リード部)が突出したH型となっている。接合の際に
はこのリード部を折り曲げて接合する。接合は窒化珪素
質セラミック焼結体板の両面にAgCuTi系活性ろう
材ペーストを塗布し乾燥後、これを銅板で挟み、850
℃で30min.真空中で保持することにより行なっ
た。但し接合は、銅板の18×18mmの部分のみであ
る。
【0021】接合性の評価は、セラミック基板を固定し
銅リードを基板に垂直方向に引っ張り破壊する時のピー
ル強度、リード接合後のセラミック/銅界面の断面観察
および寸法精度について行なった。
【0022】表1に示すように、超音波溶接したものに
おいては各項目において問題は認められなかった。これ
に対しパターン接合したものでは、銅板が熱処理により
焼鈍され、ピール強度が低くなっており、また、予めリ
ード部を曲げていることによりろう材が十分に充填され
ずセラミックとの界面が切り欠き形状となっており信頼
性に欠けていた。また、セラミックとの熱膨張差から
0.2mmの寸法ずれが認められた。
【0023】抵抗溶接したものにおいては、セラミック
界面に熱衝撃により剥離が認められた。ニッケルメッキ
品においてピール強度の低下が認められた。これは銅へ
のニッケルの固溶による硬度上昇(脆化)によるもので
あり、銅合金(例えばCuSn合金)をリード等に用い
た場合には金属間化合物を形成し更なる脆化が危惧され
る。
【0024】半田付けにおいては、半田自身の強度が低
いためピール強度も低いものであった。更に、半田付け
界面においてもボイドが認められ信頼性に欠けるもので
あった。
【0025】
【表1】
【0026】[第2実施例]窒化珪素質セラミック焼結
体板(寸法:20×20×0.3mm)及び銅板(寸
法:Cu20×20×0.5mm)を用い、窒化珪素質
セラミック焼結体板の両面にAgCuTi系活性ろう材
ペーストを塗布し乾燥後、これを銅板で挟み、850℃
で30min.真空中で保持することにより接合を行な
った。得られた銅/窒化珪素接合体の外周部1mmを塩
化鉄溶液にてエッチング処理により溶解しパターン形成
して回路基板とした。溶接及び半田付けされる銅リード
は幅2×長さ10mm(厚さは表2に記載)である。ニ
ッケルメッキは溶接及び半田付け前に行なった。
【0027】得られた回路基板を超音波溶接装置に固定
し、深さ0.1mm、ピッチ0.1mmのローレットを
形成した鋼製工具を用い、超音波周波数28kHz、印
加荷重25kg、印加時間1秒で溶接を行なった。
【0028】溶接性の評価は、超音波溶接後の回路基板
を溶接面に垂直に切断し溶接界面を金属顕微鏡を用いて
観察し、溶接長さ(溶接治具が当接した部分の長さ)に
対し実溶接長さ(実際に溶接された部分の長さ)の割合
を算出し実溶接割合とした。
【0029】本発明範囲においては好適な溶接がなされ
ていた。接合面積について、本発明範囲外のような小さ
い面積に対しては実接合面積は低下しており、試料の傾
きや鋼製工具面の傾きが大きく影響し超音波エネルギー
を損失しているものと考えられる。また、大面積におい
ても実接合面積は低下しており超音波エネルギーが全体
に伝わらないものとなっている。
【0030】更に、銅リードの厚さが薄い場合は、実接
合割合は全面となるが塑性変形によりリードが破断して
しまう。また、銅リードの厚さが厚い場合は、厚さ方向
で振動が共振してしまうため振動エネルギーを減衰し実
接合面積が低下している。
【0031】
【表2】
【0032】[第3実施例]15×15mmで厚さを種
々変えた窒化珪素基板の両面に、15×15×厚さ0.
5mmの銅板をAgCuTi系ろう材ペーストを用いて
900℃、真空中でろう付した。その後、FeCl2
用いて、銅をエッチングし、13×13mmの銅層を形
成した。その後フッ化物系溶剤により、ろう付時に形成
された反応層(TiNやTiSi化合物)を取り除き銅
貼り基板とした。各試料2枚ずつ製作し、そのうち1枚
について厚さ0.1×幅3×長さ15mmのセラミック
板を3枚ダイヤモンド砥石により切り出し、スパン10
mm、荷重速度0.5mm/分の速度で3点曲げ強度を
測定した。
【0033】次に厚さ0.5mm幅2mm長さ20mm
の銅リードを超音波溶接に溶接した。溶接位置は目視に
より銅層のほぼ中央を狙った。超音波溶接において、銅
貼り基板をしっかりと固定するため、深さ0.2mm、
ピッチ0.5mmのローレットを形成した工具鋼製受け
台を用いた。同様に銅リードをしっかりと固定するため
深さ0.2mm、ピッチ0.5mmのローレットを形成
した工具鋼製アンビルを用いた。また、溶接時に印加す
る超音波の周波数は28kHzとした。この時の溶接時
間は1秒と一定にした。溶接時の振幅はアンビルの先端
の振幅を空運転(加重をかけずにアンビルのみ振動させ
る)時に25μmとなるように調整した。銅貼り基板上
の銅層と銅リードとの面積は、アンビルの接触面積を5
mm2一定とした。また溶接時の荷重は25kg一定と
した。
【0034】溶接後の基板を蛍光探傷液に浸し、紫外線
でセラミックのクラック発生を調べた。クラック発生の
無い基板について銅リードを基板と直角方向に引っ張り
リードの引張り強度を調べた。
【0035】
【表3】
【0036】表3の結果より、tσが115.5のとき
にはセラミックにクラックが発生した。164.4のと
きには非常に小さなクラックが発生した。tσが19
5.2以上ではクラックの発生は全く認められなかっ
た。また、tσが195.2以上では銅リードの引張り
試験でも実用に耐えうる強度であった。
【0037】[第4実施例]第3実施例の窒化珪素基板
に代えて窒化アルミニウム基板とした点以外は第3実施
例と同様にした銅貼り基板を作製し、3点曲げ強度を測
定した。また第3実施例と同様にして厚さ0.5mm幅
2mm長さ20mmの銅リードを超音波溶接により溶接
し、溶接後の試料を蛍光探傷液に浸し紫外線でセラミッ
クのクラック発生を調べた。クラック発生の無い基板に
ついて銅リードを基板と直角方向に引っ張り、リードの
引張り強度を調べた。
【0038】
【表4】
【0039】表4の結果より、tσが106.8のとき
にはセラミックにクラックが発生した。128.8、1
69.5のときには非常に小さなクラックが発生した。
tσが201.9以上ではクラックの発生は全く認めら
れなかった。また、tσが197.4以上では銅リード
の引張り試験でも実用に耐えうる強度であった。
【0040】[第5実施例]15×15×厚さ0.32
mmの窒化珪素基板(4点曲げ強度700MPa)の両
面に、15×15×厚さ0.5mmの銅板をCuSnT
i系ろう材ペーストを用いて900℃、真空中でろう付
した。その後、FeCl2を用いて、銅板をエッチング
し、13×13mmの銅層を形成した銅貼り基板とし
た。その後フッ化物系溶剤により、ろう付時に形成され
た反応層(TiNやTiSi化合物)を取り除き回路基
板とした。
【0041】次に第3実施例と同様にして、厚さ0.5
mm幅2mm長さ20mmの銅リードを超音波溶接によ
り表5の条件で溶接した。なお、超音波溶接において
は、実施例3と同様のローレットを形成した工具鋼製受
け台及び工具鋼製アンビルを用い、また、溶接時に印加
する超音波の周波数や溶接時間、溶接時の振幅も第3実
施例と同様とした。ただし、銅貼り基板上の銅層と銅リ
ードとの面積であるが、アンビルの接触面積を種々変更
することにより調整した。また、溶接時の荷重も種々変
更した。
【0042】溶接後の試料を蛍光探傷液に浸し紫外線で
セラミックのクラック発生を調べた。クラック発生の無
い基板について銅リードを基板と直角方向に引張り、リ
ードの引張り強度を調べた。
【0043】
【表5】
【0044】表5の結果より、面圧500MPaの場合
にはセラミックに大きなクラックが発生した。面圧20
0MPaでは非常に小さなクラックが発生した。また、
引張り強度においては、面圧10MPaでは破断荷重に
おいて1.8〜2.2kgと何とか実用に耐える荷重で
あった。面圧が25〜125MPaでは安定して高い荷
重で破断した。面圧200MPaでは溶接近傍において
母材が低荷重で破断した。
【0045】[第6実施例]第5実施例で用いた窒化珪
素基板に代えて、15×15×厚さ0.65mmの窒化
アルミニウム基板(4点曲げ強度350MPa)を用い
た点の他は第5実施例と同様にして回路基板を作製し
た。また、第5実施例と同様にして、厚さ0.5mm幅
2mm長さ20mmの銅リードを超音波溶接により表6
の条件で接合した。溶接後の基板を蛍光探傷液に浸し、
紫外線でセラミックのクラック発生を調べた。クラック
発生の無い基板について銅リードを基板と直角方向に引
っ張り、リードの引張り強度を調べた。
【0046】
【表6】
【0047】表6の結果より、面圧500MPaの場合
にはセラミックに大きなクラックが発生した。面圧20
0MPaでは非常に小さなクラックが発生した。また、
引張り強度においては面圧10MPaでは破断荷重にお
いて1.6〜2.6kgと何とか実用に耐える荷重であ
った。面圧が25〜125MPaでは安定して高い荷重
で破断した。面圧200MPaでは溶接近傍において母
材が低荷重で破断した。上記の実施例ではセラミック基
板本体の材質として窒化珪素、窒化アルミニウムの例を
示したが、これら以外にもアルミナセラミックスなどの
絶縁性セラミックも使用可能であるが、材料強度が高い
(例えば300MPa以上)方がより好ましい。
【0048】[第7実施例]15×15×厚さ0.8m
mの窒化珪素基板(4点曲げ強度700MPa)の両面
または片面に、15×15×厚さ0.4mmの銅板をA
gCuTi系ろう材ペーストを用いて900℃、真空中
でろう付した。その後、FeCl2を用いて、銅板をエ
ッチングし、13×13mmの銅層を形成した銅貼り基
板とした。その後フッ化物系溶剤により、ろう付時に形
成された反応層(TiNやTiSi化合物)を取り除き
回路基板とした。
【0049】次に厚さ0.5mm幅2mm長さ20mm
の銅リードを超音波溶接により表7の条件で接合した。
溶接位置は目視により銅層のほぼ中央を狙った。超音波
溶接において、銅貼り基板をしっかりと固定するため、
深さ0.2mm、ピッチ0.5mmのローレットを形成
した工具鋼製受け台を用いた。同様に銅リードをしっか
りと固定するため、深さ0.2mm、ピッチ0.5mm
のローレットを形成した工具鋼製アンビルを用いた。ま
た、溶接時に印加する超音波の周波数は28kHzとし
た。この時の溶接時間は1秒と一定にした。溶接時の振
幅はアンビルの先端の振幅を空運転(加重をかけずにア
ンビルのみ振動させる)時に25μmとなるように調整
した。銅貼り基板上の銅層と銅リードとの面積である
が、アンビルの接触面積を種々変更することにより調整
した。また、溶接時の荷重も種々変更した。
【0050】溶接後の試料を蛍光探傷液に浸し、紫外線
でセラミックのクラック発生を調べた。クラック発生の
無い基板について銅リードを基板と直角方向に引っ張
り、リードの引張り強度を調べた。試料数は各2点であ
る。片面銅貼り基板は十分に溶接されなかった。
【0051】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック基板の一例を示す説明図。
【図2】超音波溶接を説明するための説明図。
【図3】複数の金属リードを接合したセラミック基板の
構造を示す断面図。
【図4】図3のセラミック基板の上面図。
【図5】複数のセラミック基板にリードフレームを有す
る金属リードを溶接した状態を示す説明図。
【図6】本発明のセラミック基板を応用した半導体装置
の例を示す断面図。
【図7】図7の半導体装置の上面図。
【符号の説明】 1 窒化珪素セラミック焼結体板 2 銅板 3 銅リード、リードフレーム 4 超音波溶接部 5 アンビル 6 超音波ホーン 7 コーン 8 振動子 9 振動方向 10 ICチップ 11 ワイヤーボンド 12 放熱板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックよりなる基板本体と、該基板
    本体上に形成された金属回路層と、該金属回路層に接続
    する金属リードとを有するセラミック基板であって、前
    記金属回路層と前記金属リードとが超音波溶接法により
    接合されてなることを特徴とするセラミック基板。
  2. 【請求項2】 前記金属回路層と前記金属リードが同じ
    金属を主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の
    セラミック基板。
  3. 【請求項3】 前記金属回路層または前記金属リードが
    銅を主成分とすることを特徴とする請求項1に記載のセ
    ラミック基板。
  4. 【請求項4】 前記金属回路層及び前記金属リードの少
    なくとも一方にニッケルメッキが施されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のセラ
    ミック基板。
  5. 【請求項5】 前記金属回路層と前記金属リードとの接
    合面積が0.5〜10mm2であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセラミック基
    板。
  6. 【請求項6】 前記金属リードの厚さが0.15〜0.
    7mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載のセラミック基板。
  7. 【請求項7】 前記基板本体の厚さt(mm)と基板本
    体の曲げ強度σ(MPa)の積tσが150以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載のセラミック基板。
  8. 【請求項8】 セラミックよりなる基板本体上に金属回
    路層を形成した後、該金属回路層に超音波溶接法により
    金属リードを接合することを特徴とするセラミック基板
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 超音波溶接時の面圧が10MPa以上2
    00MPa以下であることを特徴とする請求項8に記載
    のセラミック基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金属回路層と前記金属リードが同
    じ金属を主成分とすることを特徴とする請求項8または
    請求項9に記載のセラミック基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属回路層または前記金属リード
    が銅を主成分とすることを特徴とする請求項8乃至請求
    項10のいずれかに記載のセラミック基板の製造方法。
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