JP2002008965A - ステンシルマスク基板及びその基板の製造方法、並びにその基板を用いたステンシルマスク及びそのマスクの製造方法 - Google Patents
ステンシルマスク基板及びその基板の製造方法、並びにその基板を用いたステンシルマスク及びそのマスクの製造方法Info
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- JP2002008965A JP2002008965A JP2000185679A JP2000185679A JP2002008965A JP 2002008965 A JP2002008965 A JP 2002008965A JP 2000185679 A JP2000185679 A JP 2000185679A JP 2000185679 A JP2000185679 A JP 2000185679A JP 2002008965 A JP2002008965 A JP 2002008965A
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で、高精度パターンの描画が可能なステ
ンシルマスク及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 この発明のステンシルマスク30では、
単一のシリコン基板2からなり、シリコン薄層からなる
メンブレン部31に転写パターン32が形成され、この
メンブレン部31の下方には転写パターン開口部35が
形成され、またこのメンブレン部31の側周辺部には該
メンブレン部と同一シリコン半導体材料からなる肉厚の
支持部33が形成されている。
ンシルマスク及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 この発明のステンシルマスク30では、
単一のシリコン基板2からなり、シリコン薄層からなる
メンブレン部31に転写パターン32が形成され、この
メンブレン部31の下方には転写パターン開口部35が
形成され、またこのメンブレン部31の側周辺部には該
メンブレン部と同一シリコン半導体材料からなる肉厚の
支持部33が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路等
の微細なパターンを形成するために用いられる所謂一括
露光方式の荷電ビーム露光装置や、X線露光装置等で使
用されるステンシルマスク及びそのマスクの製造方法、
並びにそのステンシルマスク用基板及びその基板の製造
方法に関するものである。
の微細なパターンを形成するために用いられる所謂一括
露光方式の荷電ビーム露光装置や、X線露光装置等で使
用されるステンシルマスク及びそのマスクの製造方法、
並びにそのステンシルマスク用基板及びその基板の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のパターンは、年々微細
化の傾向にあり複雑化してきている。例えば、このよう
なパターンを荷電ビーム露光装置で描画、形成するため
に、繰り返し使用される図形及び図形群等を一回のショ
ットで描画する方法、所謂一括露光法、ブロック露光
法、或いはキャラクタプロジェクション法等と呼ばれる
方法が提案されている。
化の傾向にあり複雑化してきている。例えば、このよう
なパターンを荷電ビーム露光装置で描画、形成するため
に、繰り返し使用される図形及び図形群等を一回のショ
ットで描画する方法、所謂一括露光法、ブロック露光
法、或いはキャラクタプロジェクション法等と呼ばれる
方法が提案されている。
【0003】この方式においては、荷電ビーム露光装置
におけるステンシルマスクに、従来ポイントビーム方式
であれば丸い穴、可変ビーム方式であれば矩形状の孔を
形成したものに代え、繰り返し使われる図形や図形群を
作り込むことにより一回のショットで描画することが可
能になり、スループットの飛躍的向上が見込まれる。
におけるステンシルマスクに、従来ポイントビーム方式
であれば丸い穴、可変ビーム方式であれば矩形状の孔を
形成したものに代え、繰り返し使われる図形や図形群を
作り込むことにより一回のショットで描画することが可
能になり、スループットの飛躍的向上が見込まれる。
【0004】ところで、この方式に使用されるステンシ
ルマスクは、従来では一般に、SOI基板( Silicon
On Insulator)を用いて製造されていた。
ルマスクは、従来では一般に、SOI基板( Silicon
On Insulator)を用いて製造されていた。
【0005】図11及び図12は従来のSOI基板を使
用したステンシルマスクの製造方法を示す工程断面図で
ある。
用したステンシルマスクの製造方法を示す工程断面図で
ある。
【0006】まず、 図11(a)に示すように、SO
I基板100は、支持体となるシリコン基板(シリコン
ウエハ)101とシリコン薄層(シリコンウエハ)10
2を酸化膜103で貼り合わせて作製している。
I基板100は、支持体となるシリコン基板(シリコン
ウエハ)101とシリコン薄層(シリコンウエハ)10
2を酸化膜103で貼り合わせて作製している。
【0007】次に、図11(b)に示すように、このS
OI基板100の前記シリコン薄層102上面に、酸化
膜104を形成する。
OI基板100の前記シリコン薄層102上面に、酸化
膜104を形成する。
【0008】次に、図11(c)に示すように、この酸
化膜104をパターンニング処理してメンブレン部形成
領域に転写パターン105aを有する酸化膜パターン1
05を形成する。
化膜104をパターンニング処理してメンブレン部形成
領域に転写パターン105aを有する酸化膜パターン1
05を形成する。
【0009】この酸化膜パターン形成後、図11(d)
に示すように、この酸化膜パターン105をマスクとし
て、ドライエッチングにより前記シリコン薄層102を
前記酸化膜103に到達する深さまでエッチングして、
前記酸化膜パターン105の転写パターン105aを前
記シリコン薄層102に転写する。
に示すように、この酸化膜パターン105をマスクとし
て、ドライエッチングにより前記シリコン薄層102を
前記酸化膜103に到達する深さまでエッチングして、
前記酸化膜パターン105の転写パターン105aを前
記シリコン薄層102に転写する。
【0010】次に、図11(e)に示すように、前記酸
化膜パターン105を除去し、転写パターン106aを
有するシリコン薄層102を形成する。
化膜パターン105を除去し、転写パターン106aを
有するシリコン薄層102を形成する。
【0011】次に、図12(a)に示すように、転写パ
ターン106a表面を含むSOI基板100の全表面に
酸化膜、窒化膜等の保護膜107を形成する。
ターン106a表面を含むSOI基板100の全表面に
酸化膜、窒化膜等の保護膜107を形成する。
【0012】この保護膜形成後、図12(b)に示すよ
うに、前記SOI基板100下面の前記保護膜107を
パーニング処理して開口部108aを有する保護膜パタ
ーン108を形成する。
うに、前記SOI基板100下面の前記保護膜107を
パーニング処理して開口部108aを有する保護膜パタ
ーン108を形成する。
【0013】次に、図12(c)に示すように、この保
護膜パターン108をマスクにして、ウエットエッチン
グにより、前記開口部108aから露出された前記シリ
コン基板101を前記酸化膜103に到達するまでエッ
チング除去して転写パタン開口部109を形成すると共
に、この転写パターン開口部109周囲に前記シリコン
薄層102を機械的に支持する支持部110を形成す
る。
護膜パターン108をマスクにして、ウエットエッチン
グにより、前記開口部108aから露出された前記シリ
コン基板101を前記酸化膜103に到達するまでエッ
チング除去して転写パタン開口部109を形成すると共
に、この転写パターン開口部109周囲に前記シリコン
薄層102を機械的に支持する支持部110を形成す
る。
【0014】次に、図12(d)に示すように、前記S
OI基板100表面に形成されている前記保護膜パター
ン108を除去し、最後に、図12(e)に示すよう
に、前記転写パターン開口部109の酸化膜103を除
去することにより、転写パターン106aを有するメン
ブレン部102、転写パターン開口部109及び支持部
110からなるステンシルマスクが得られる。
OI基板100表面に形成されている前記保護膜パター
ン108を除去し、最後に、図12(e)に示すよう
に、前記転写パターン開口部109の酸化膜103を除
去することにより、転写パターン106aを有するメン
ブレン部102、転写パターン開口部109及び支持部
110からなるステンシルマスクが得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
従来のSOI基板100は、シリコン基板101とシリ
コン薄層102との間に酸化膜103が介在された構造
となっているため、高価である。
従来のSOI基板100は、シリコン基板101とシリ
コン薄層102との間に酸化膜103が介在された構造
となっているため、高価である。
【0016】また、このSOI基板を用いてステンシル
マスクを作製する場合、酸化膜104、保護膜107を
形成するための熱処理工程において、シリコン基板10
1及びシリコン薄層102と酸化膜103との両材料の
熱膨張率の違いによる応力が発生し、メンブレン部に歪
みが生じる。
マスクを作製する場合、酸化膜104、保護膜107を
形成するための熱処理工程において、シリコン基板10
1及びシリコン薄層102と酸化膜103との両材料の
熱膨張率の違いによる応力が発生し、メンブレン部に歪
みが生じる。
【0017】また、SOI基板を用いて作製されたステ
ンシルマスクにおいては、絶縁物である酸化膜103が
メンブレン部102と支持部110の中間部に介在され
ているため、荷電ビーム線、X線等を遮蔽する際に生じ
た熱エネルギーが効率良くマスク外部に放出されないた
めに、熱による基板膨張が生じ、高精度なパターンを描
画する上での問題となる。同様に酸化膜103がメンブ
レン102と支持部110との間に介在されているため
に、荷電ビーム線による描画の場合、ステンシルマスク
が帯電し、この電荷により生じる電場により荷電ビーム
線の照射軌道が変化し、描画パターンの位置ずれが起こ
るという問題がある。
ンシルマスクにおいては、絶縁物である酸化膜103が
メンブレン部102と支持部110の中間部に介在され
ているため、荷電ビーム線、X線等を遮蔽する際に生じ
た熱エネルギーが効率良くマスク外部に放出されないた
めに、熱による基板膨張が生じ、高精度なパターンを描
画する上での問題となる。同様に酸化膜103がメンブ
レン102と支持部110との間に介在されているため
に、荷電ビーム線による描画の場合、ステンシルマスク
が帯電し、この電荷により生じる電場により荷電ビーム
線の照射軌道が変化し、描画パターンの位置ずれが起こ
るという問題がある。
【0018】また、SOI基板自体が高価であるため
に、作製されたステンシルマスク自体も高価となる。
に、作製されたステンシルマスク自体も高価となる。
【0019】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、安価なステンシルマスク
基板及びその製造方法を提供することにある。
で、その目的とするところは、安価なステンシルマスク
基板及びその製造方法を提供することにある。
【0020】また、本発明の別の目的とするところは、
安価で、高精度パターンの描画が可能なステンシルマス
ク及びその製造方法を提供することにある。
安価で、高精度パターンの描画が可能なステンシルマス
ク及びその製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係わるステンシルマスク基板で
は、第1主面を有する半導体基板と、前記半導体基板の
第1主面に沿って該半導体基板内に形成された細長い空
洞部と、前記空洞部と前記半導体基板の前記第1の主面
との間に形成され、且つ前記半導体基板と同一半導体材
料からなる肉薄のメンブレン部とを具備したことを特徴
としている。
に、本発明の請求項1に係わるステンシルマスク基板で
は、第1主面を有する半導体基板と、前記半導体基板の
第1主面に沿って該半導体基板内に形成された細長い空
洞部と、前記空洞部と前記半導体基板の前記第1の主面
との間に形成され、且つ前記半導体基板と同一半導体材
料からなる肉薄のメンブレン部とを具備したことを特徴
としている。
【0022】また、本発明の請求項2に係わるステンシ
ルマスク基板では、第1主面を有する半導体基板と、前
記半導体基板の第1主面上に形成された半導体成長層
と、前記半導体基板の第1主面に沿って該半導体基板内
に形成された細長い空洞部と、前記空洞部と前記半導体
基板の第1主面との間に形成され、且つ前記半導体基板
と同一半導体材料からなる肉薄のメンブレン部とを具備
したことを特徴としている。
ルマスク基板では、第1主面を有する半導体基板と、前
記半導体基板の第1主面上に形成された半導体成長層
と、前記半導体基板の第1主面に沿って該半導体基板内
に形成された細長い空洞部と、前記空洞部と前記半導体
基板の第1主面との間に形成され、且つ前記半導体基板
と同一半導体材料からなる肉薄のメンブレン部とを具備
したことを特徴としている。
【0023】更に、本発明の請求項3に係わるステンシ
ルマスク基板では、前記空洞部が、前記半導体基板の第
1主面に沿って、且つ互いに所定間隔をおいて複数形成
されてなることを特徴としている。
ルマスク基板では、前記空洞部が、前記半導体基板の第
1主面に沿って、且つ互いに所定間隔をおいて複数形成
されてなることを特徴としている。
【0024】更にまた、本発明の請求項4に係わるステ
ンシルマスク基板では、前記メンブレン部の周辺部に前
記空洞部に達する貫通孔が形成されてなることを特徴と
している。
ンシルマスク基板では、前記メンブレン部の周辺部に前
記空洞部に達する貫通孔が形成されてなることを特徴と
している。
【0025】更にまた、本発明の請求項5に係わるステ
ンシルマスク基板の製造方法では、半導体基板の第1主
面におけるメンブレン部形成予定領域に複数のホールを
形成する工程と、前記ホールを有する前記半導体基板を
減圧下で熱処理することにより、前記各ホール上部の開
口部を閉塞し、且つ隣接する各ホール内の空間を連接さ
せて空洞部を形成する工程とを具備し、前記空洞部と前
記半導体基板の前記第1主面との間には、前記各ホール
上部の開口部を閉じることによりメンブレン部が形成さ
れてなることを特徴としている。
ンシルマスク基板の製造方法では、半導体基板の第1主
面におけるメンブレン部形成予定領域に複数のホールを
形成する工程と、前記ホールを有する前記半導体基板を
減圧下で熱処理することにより、前記各ホール上部の開
口部を閉塞し、且つ隣接する各ホール内の空間を連接さ
せて空洞部を形成する工程とを具備し、前記空洞部と前
記半導体基板の前記第1主面との間には、前記各ホール
上部の開口部を閉じることによりメンブレン部が形成さ
れてなることを特徴としている。
【0026】更にまた、本発明の請求項6に係わるステ
ンシルマスク基板の製造方法では、前記メンブレン部形
成予定域領域の周辺に、前記ホール径より大きな径を有
する溝を形成する工程を具備し、前記減圧下での熱処理
において、前記溝は、その開口部を閉塞せず、且つ前記
空洞部と連接してなることを特徴としている。
ンシルマスク基板の製造方法では、前記メンブレン部形
成予定域領域の周辺に、前記ホール径より大きな径を有
する溝を形成する工程を具備し、前記減圧下での熱処理
において、前記溝は、その開口部を閉塞せず、且つ前記
空洞部と連接してなることを特徴としている。
【0027】更にまた、本発明の請求項7に係わるステ
ンシルマスク基板の製造方法では、少なくとも前記メン
ブレン部表面上に、半導体成長層を形成し、前記メンブ
レン部の膜厚を調整してなることを特徴としている。
ンシルマスク基板の製造方法では、少なくとも前記メン
ブレン部表面上に、半導体成長層を形成し、前記メンブ
レン部の膜厚を調整してなることを特徴としている。
【0028】更にまた、本発明の請求項8に係わるステ
ンシルマスクでは、半導体薄層からなり、且つ転写パタ
ーンが形成されたメンブレン部と、前記メンブレン部の
側周部に該メンブレン部と一体に形成され、且つ前記メ
ンブレン部を機械的に支持する肉厚の支持部とを具備
し、前記支持部は、前記メンブレン部と同一半導体材料
で形成されてなることを特徴とするステンシルマスク。
ンシルマスクでは、半導体薄層からなり、且つ転写パタ
ーンが形成されたメンブレン部と、前記メンブレン部の
側周部に該メンブレン部と一体に形成され、且つ前記メ
ンブレン部を機械的に支持する肉厚の支持部とを具備
し、前記支持部は、前記メンブレン部と同一半導体材料
で形成されてなることを特徴とするステンシルマスク。
【0029】更にまた、本発明の請求項9に係わるステ
ンシルマスクでは、前記メンブレン部が複数並置され、
該メンブレン部間にメンブレン部より肉厚の梁部が形成
されてなることを特徴としている。
ンシルマスクでは、前記メンブレン部が複数並置され、
該メンブレン部間にメンブレン部より肉厚の梁部が形成
されてなることを特徴としている。
【0030】更にまた、本発明の請求項10に係わるス
テンシルマスクでは、前記支持部の上部に前記貫通孔が
形成されてなることを特徴としている。
テンシルマスクでは、前記支持部の上部に前記貫通孔が
形成されてなることを特徴としている。
【0031】更にまた、本発明の請求項11に係わるス
テンシルマスクの製造方法では、前記請求項1乃至前記
請求項4に係わるステンシルマスク基板におけるメンブ
レン部表面に酸化膜を形成する工程と、前記酸化膜パタ
ーニング処理して転写パターンを有する酸化膜パターン
を形成する工程と、前記酸化膜パターンをマスクにパタ
ーニング処理して前記メンブレン部に転写パターンを形
成する工程と、前記酸化膜パターンを除去する工程と、
前記空洞部を含むステンシルマスク基板表面全体に保護
膜を形成する工程と、前記ステンシルマスク基板の第2
主面部分の前記保護膜をパターニング処理して開口部を
有する保護膜パターンを形成する工程と、前記保護膜パ
ターンをマスクに前記開口部から露出された半導体基板
を前記空洞部に到達するまで除去し転写パターン開口部
を形成する工程と、前記保護膜を除去する工程とを具備
してなることを特徴としている。
テンシルマスクの製造方法では、前記請求項1乃至前記
請求項4に係わるステンシルマスク基板におけるメンブ
レン部表面に酸化膜を形成する工程と、前記酸化膜パタ
ーニング処理して転写パターンを有する酸化膜パターン
を形成する工程と、前記酸化膜パターンをマスクにパタ
ーニング処理して前記メンブレン部に転写パターンを形
成する工程と、前記酸化膜パターンを除去する工程と、
前記空洞部を含むステンシルマスク基板表面全体に保護
膜を形成する工程と、前記ステンシルマスク基板の第2
主面部分の前記保護膜をパターニング処理して開口部を
有する保護膜パターンを形成する工程と、前記保護膜パ
ターンをマスクに前記開口部から露出された半導体基板
を前記空洞部に到達するまで除去し転写パターン開口部
を形成する工程と、前記保護膜を除去する工程とを具備
してなることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態(以下、実施形態という)に係わるステンシルマ
スク基板、その製造方法及びそのステンシルマスク基板
を用いたステンシルマスク、その製造方法について説明
する。各図面において同一部部分には同符号を付してい
る。 (第1の実施の形態)まず、図1を用いて本発明の第1
の実施形態に係わるステンシルマスク基板について説明
する。
の形態(以下、実施形態という)に係わるステンシルマ
スク基板、その製造方法及びそのステンシルマスク基板
を用いたステンシルマスク、その製造方法について説明
する。各図面において同一部部分には同符号を付してい
る。 (第1の実施の形態)まず、図1を用いて本発明の第1
の実施形態に係わるステンシルマスク基板について説明
する。
【0033】図1(a)は、本発明の第1の実施形態に
係わるステンシルマスク基板の平面図、図1(b)は、
図1(a)のステンシルマスク基板における四角枠Aで
囲んだ要部を拡大して示す平面図、図1(c)は図1
(b)のステンシルマスク基板要部のA−A’線に沿う
断面図である。
係わるステンシルマスク基板の平面図、図1(b)は、
図1(a)のステンシルマスク基板における四角枠Aで
囲んだ要部を拡大して示す平面図、図1(c)は図1
(b)のステンシルマスク基板要部のA−A’線に沿う
断面図である。
【0034】図1に示すように、この実施形態のステン
シルマスク基板1は、第1主面を有する単一のシリコン
基板(シリコンウエハ)2からなり、このシリコン基板
2は、一例として、直径約23cm、厚さ約700μm
からなる。この第1主面側のシリコン基板2内には、例
えば平面矩形状の空洞部3が形成されている。この空洞
部3は、前記第1主面から所定間隔をおいて前記シリコ
ン基板2内に、しかも前記第1主面に沿って形成されて
いる。
シルマスク基板1は、第1主面を有する単一のシリコン
基板(シリコンウエハ)2からなり、このシリコン基板
2は、一例として、直径約23cm、厚さ約700μm
からなる。この第1主面側のシリコン基板2内には、例
えば平面矩形状の空洞部3が形成されている。この空洞
部3は、前記第1主面から所定間隔をおいて前記シリコ
ン基板2内に、しかも前記第1主面に沿って形成されて
いる。
【0035】ここでは、この空洞部3は、一例として、
前記シリコン基板2の前記第1主面から該基板内側に
0.6μmの間隔をおいた位置に、且つ10μm×10
μmの正方形状に形成している。また、この空洞部3
は、その深さhを、1.4μmに形成している。
前記シリコン基板2の前記第1主面から該基板内側に
0.6μmの間隔をおいた位置に、且つ10μm×10
μmの正方形状に形成している。また、この空洞部3
は、その深さhを、1.4μmに形成している。
【0036】そして前記シリコン基板2の第1主面と前
記空洞部3との間には、前記シリコン基板2部分からな
るメンブレン部4が形成されている。このメンブレン部
4は、前記空洞部3と同じ10μm×10μmの平面正
方形状をなし、その厚みは、前記第1主面と前記空洞部
3の間隔で、0.6μmとなっている。このメンブレン
部4の周辺部には、前記空洞部3に達する貫通孔5が形
成されている。この貫通孔5は、このステンシルマスク
基板を用いてステンシルマスクを作製する際、メンブレ
ン部直下のシリコン基板をエッチング除去し、そこに転
写パターン開口部を形成する必要があり、このエッチン
グ工程におけるエッチングストッパとしての保護膜をメ
ンブレン部の表裏面に簡単に形成するために必要であ
る。
記空洞部3との間には、前記シリコン基板2部分からな
るメンブレン部4が形成されている。このメンブレン部
4は、前記空洞部3と同じ10μm×10μmの平面正
方形状をなし、その厚みは、前記第1主面と前記空洞部
3の間隔で、0.6μmとなっている。このメンブレン
部4の周辺部には、前記空洞部3に達する貫通孔5が形
成されている。この貫通孔5は、このステンシルマスク
基板を用いてステンシルマスクを作製する際、メンブレ
ン部直下のシリコン基板をエッチング除去し、そこに転
写パターン開口部を形成する必要があり、このエッチン
グ工程におけるエッチングストッパとしての保護膜をメ
ンブレン部の表裏面に簡単に形成するために必要であ
る。
【0037】しかし、この貫通孔5は、必ずしも必須で
はない。例えば、保護膜をエッチングストッパとせず、
メンブレン部直下のシリコン基板のエッチング除去にお
いて、エッチング時間でエッチング量を制御する場合に
は貫通孔は必要ない。
はない。例えば、保護膜をエッチングストッパとせず、
メンブレン部直下のシリコン基板のエッチング除去にお
いて、エッチング時間でエッチング量を制御する場合に
は貫通孔は必要ない。
【0038】上記第1の実施形態のステンシルマスク基
板は、従来のSOI基板のように2枚のシリコン基板を
酸化膜を介して張り合わせたものではなく、単一のシリ
コン基板から構成されているため、安価である。
板は、従来のSOI基板のように2枚のシリコン基板を
酸化膜を介して張り合わせたものではなく、単一のシリ
コン基板から構成されているため、安価である。
【0039】次に、図2及び図3を用いて上述の第1の
実施形態に係わるステンシルマスク基板の製造方法につ
いて説明する。
実施形態に係わるステンシルマスク基板の製造方法につ
いて説明する。
【0040】図2及び図3はステンシルマスク基板の製
造工程を示す工程図で、図2(a)及び(d)はその断
面図、図2(b)はその平面図、図2(c)は図2
(b)のB−B’に沿う断面図、図3はその断面図であ
る。
造工程を示す工程図で、図2(a)及び(d)はその断
面図、図2(b)はその平面図、図2(c)は図2
(b)のB−B’に沿う断面図、図3はその断面図であ
る。
【0041】まず、図2(a)に示すように、第1主面
及び第2主面を有する単一のシリコン基板(シリコンウ
エハ)2を用意する。このシリコン基板2は、一例とし
て、面方位が(100)で、直径約23cmで、約70
0μmの厚みを有する。
及び第2主面を有する単一のシリコン基板(シリコンウ
エハ)2を用意する。このシリコン基板2は、一例とし
て、面方位が(100)で、直径約23cmで、約70
0μmの厚みを有する。
【0042】次に、このシリコン基板2の第1主面上に
例えば、厚さ約0.5μmの酸化膜20を成膜する。こ
の酸化膜20は、例えば、約650℃の成膜温度で、ア
ルコキシシランの熱分解によるCVD法によって成膜し
たTEOS膜からなる。
例えば、厚さ約0.5μmの酸化膜20を成膜する。こ
の酸化膜20は、例えば、約650℃の成膜温度で、ア
ルコキシシランの熱分解によるCVD法によって成膜し
たTEOS膜からなる。
【0043】次に、図2(b)及び(c)に示すよう
に、この酸化膜20上に周知のリソグラフィー技術によ
りホールパターンをパターニングしたレジストを形成
し、このレジストをマスクとしてこの酸化膜20をエッ
チングした後、このレジストを除去する。これにより、
メンブレン部形成領域に多数の微細な第1のホール21
aを形成し、且つメンブレン部形成領域の周辺部に第2
のホール21bを形成した酸化膜パターン21を形成す
る。
に、この酸化膜20上に周知のリソグラフィー技術によ
りホールパターンをパターニングしたレジストを形成
し、このレジストをマスクとしてこの酸化膜20をエッ
チングした後、このレジストを除去する。これにより、
メンブレン部形成領域に多数の微細な第1のホール21
aを形成し、且つメンブレン部形成領域の周辺部に第2
のホール21bを形成した酸化膜パターン21を形成す
る。
【0044】この酸化膜パターン21における前記第1
のホール21aは、メンブレン部を作るためのホール
で、1μm以下の直径を持つ微細で、且つ緻密に設け、
前記第2のホール21bは、空洞部表面を保護膜で被覆
するために外部雰囲気と連通させるためのもので、前記
第1のホール21aより大きな直径に形成している。
のホール21aは、メンブレン部を作るためのホール
で、1μm以下の直径を持つ微細で、且つ緻密に設け、
前記第2のホール21bは、空洞部表面を保護膜で被覆
するために外部雰囲気と連通させるためのもので、前記
第1のホール21aより大きな直径に形成している。
【0045】ここでは、一例として、第1のホール21
aは、直径0.3μmで、0.18μmのピッチに形成
し、第2のホール21bは、直径2.0μmに形成して
いる。
aは、直径0.3μmで、0.18μmのピッチに形成
し、第2のホール21bは、直径2.0μmに形成して
いる。
【0046】次に、図2(d)に示すように、第1のホ
ール21a及び第2の ホール21bが形成された酸化
膜パターン21をマスクとして、ドライエッチングによ
り前記シリコン基板2をエッチングし、該シリコン基板
2の前記第1主面に、前記第1のホール21aに対応し
た多数の第1のホール22aと前記第2のホール21b
に対応した第2のホール22bを形成する。このドライ
エッチングは、HBrをエッチングガスとして、200
mTorrの圧力、1600WのRF出力で行う。
ール21a及び第2の ホール21bが形成された酸化
膜パターン21をマスクとして、ドライエッチングによ
り前記シリコン基板2をエッチングし、該シリコン基板
2の前記第1主面に、前記第1のホール21aに対応し
た多数の第1のホール22aと前記第2のホール21b
に対応した第2のホール22bを形成する。このドライ
エッチングは、HBrをエッチングガスとして、200
mTorrの圧力、1600WのRF出力で行う。
【0047】その後、図3(a)に示すように、前記酸
化膜パターン21を除去し、前記シリコン基板2の前記
第1主面に、第1のホール22a及び第2のホール22
bを有するホールパターン22を形成する。この第1の
ホール22a及び第2のホール22bは、前記酸化膜パ
ターン21の第1のホール21a及び第2のホール21
bとそれぞれ、同じ直径及びピッチを有し、且つ前記シ
リコン基板2の第1主面から約2.0μmの深さにいず
れも形成している。
化膜パターン21を除去し、前記シリコン基板2の前記
第1主面に、第1のホール22a及び第2のホール22
bを有するホールパターン22を形成する。この第1の
ホール22a及び第2のホール22bは、前記酸化膜パ
ターン21の第1のホール21a及び第2のホール21
bとそれぞれ、同じ直径及びピッチを有し、且つ前記シ
リコン基板2の第1主面から約2.0μmの深さにいず
れも形成している。
【0048】次に、前記ホールパターン22が形成され
た前記シリコン基板2を、減圧状態で、高温アニール処
理する。この高温アニール処理の際の雰囲気は、脱酸素
雰囲気、例えば水素雰囲気等が望ましい。
た前記シリコン基板2を、減圧状態で、高温アニール処
理する。この高温アニール処理の際の雰囲気は、脱酸素
雰囲気、例えば水素雰囲気等が望ましい。
【0049】この高温アニール処理により、第1のホー
ル22a内及び前記シリコン基板2表面での表面エネル
ギーを下げようとするSiマイグレーションが起きる結
果、微細で緻密な前記各第1のホール22aは、その開
口上部を閉塞し、且つ隣接する各ホール22aの空間を
連接させて空洞部3、及びこの空洞部3と前記シリコン
基板2の第1主面との間にシリコン基板からなるメンブ
レン部4を形成する。このメンブレン部4の厚さは、第
1のホール22aの直径、及び深さにより数百nm〜数
μmのオーダーで任意の厚さに調整可能である。
ル22a内及び前記シリコン基板2表面での表面エネル
ギーを下げようとするSiマイグレーションが起きる結
果、微細で緻密な前記各第1のホール22aは、その開
口上部を閉塞し、且つ隣接する各ホール22aの空間を
連接させて空洞部3、及びこの空洞部3と前記シリコン
基板2の第1主面との間にシリコン基板からなるメンブ
レン部4を形成する。このメンブレン部4の厚さは、第
1のホール22aの直径、及び深さにより数百nm〜数
μmのオーダーで任意の厚さに調整可能である。
【0050】前記高温アニール処理において、前記ホー
ル径が大きくなる程、該ホールの開口上部は閉塞し難
く、閉塞させるためには、アニール温度、時間を大きく
する必要がある。但し、アニール温度としては、140
0℃以上になるとシリコン基板が溶ける恐れがあるた
め、1200℃以下に押さえる。また前記空洞部3を形
成するためには、ホールのアスペクト比は、1:5〜
1:9の間にあることが必要である。この理由は、ホー
ルのアスペクト比が小さい(ホールの深さが浅い)と開
口上部が閉塞せず、表面が凹凸となるだけで、逆がにア
スペクト比が大きい(ホールの深さが深い)とホールの
途中で閉塞を起こして複数段の空洞を形成してしまう。
ル径が大きくなる程、該ホールの開口上部は閉塞し難
く、閉塞させるためには、アニール温度、時間を大きく
する必要がある。但し、アニール温度としては、140
0℃以上になるとシリコン基板が溶ける恐れがあるた
め、1200℃以下に押さえる。また前記空洞部3を形
成するためには、ホールのアスペクト比は、1:5〜
1:9の間にあることが必要である。この理由は、ホー
ルのアスペクト比が小さい(ホールの深さが浅い)と開
口上部が閉塞せず、表面が凹凸となるだけで、逆がにア
スペクト比が大きい(ホールの深さが深い)とホールの
途中で閉塞を起こして複数段の空洞を形成してしまう。
【0051】このため、ここでは、一例として、前記第
1のホール22aは、直径約0.3μmで、ピッチ約
0.18μm、前記第2のホール22bは、直径約2.
0μmにそれぞれ形成している。また前記高温アニール
処理としては、約10Torrの減圧状態で、約100
0℃の温度で、約10分間高温アニールしている。
1のホール22aは、直径約0.3μmで、ピッチ約
0.18μm、前記第2のホール22bは、直径約2.
0μmにそれぞれ形成している。また前記高温アニール
処理としては、約10Torrの減圧状態で、約100
0℃の温度で、約10分間高温アニールしている。
【0052】この高温アニールにおいて、大きな直径の
第2のホール22bは、その開口上部が閉塞するのに充
分なだけのSi原子のマイグレーションが起きずに、開
口上部は開放したままで、前記空洞部3と貫通し、この
空洞部3をシリコン基板2外部雰囲気と連接する貫通孔
5として機能する。
第2のホール22bは、その開口上部が閉塞するのに充
分なだけのSi原子のマイグレーションが起きずに、開
口上部は開放したままで、前記空洞部3と貫通し、この
空洞部3をシリコン基板2外部雰囲気と連接する貫通孔
5として機能する。
【0053】この結果、図3(b)に示すように、シリ
コン基板2の第1主面に沿って該シリコン基板2内に形
成された細長い空洞部3と、前記空洞部3と前記シリコ
ン基板2の前記第1主面との間に形成され肉薄のメンブ
レン部4と、前記メンブレン部4の周辺部に形成され、
且つ前記空洞部3に達する貫通孔5とを有するステンシ
ルマスク基板1が得られる。
コン基板2の第1主面に沿って該シリコン基板2内に形
成された細長い空洞部3と、前記空洞部3と前記シリコ
ン基板2の前記第1主面との間に形成され肉薄のメンブ
レン部4と、前記メンブレン部4の周辺部に形成され、
且つ前記空洞部3に達する貫通孔5とを有するステンシ
ルマスク基板1が得られる。
【0054】上述のステンシルマスク基板の製造方法に
よれば、単一のシリコン基板にパターニング処理、熱処
理を施すことにより、簡単にして安価なステンシルマス
クが得られる。
よれば、単一のシリコン基板にパターニング処理、熱処
理を施すことにより、簡単にして安価なステンシルマス
クが得られる。
【0055】(第1の実施形態の変形例)次に、図4を
用いて上述の第1の実施形態の変形例について説明す
る。図4は、第1の実施形態の変形例におけるステンシ
ルマスク基板要部の断面図である。
用いて上述の第1の実施形態の変形例について説明す
る。図4は、第1の実施形態の変形例におけるステンシ
ルマスク基板要部の断面図である。
【0056】即ち、図4に示すように、本変形例は、上
述の第1の実施形態のステンシルマスク基板1のメンブ
レン部4表面を含む第1主面上に、更に半導体成長層7
を形成し、貫通孔5を該半導体成長層7を貫通して空洞
部3に達するように形成してなる点で、上述の第1の実
施形態とは異なる。例えば、荷電ビーム露光装置のステ
ンシルクマスクとしては、メンブレン部の厚みは10〜
20μm程度必要であり、この場合には、前記半導体成
長層7を約9.4〜19,4μm程度の厚みに形成す
る。
述の第1の実施形態のステンシルマスク基板1のメンブ
レン部4表面を含む第1主面上に、更に半導体成長層7
を形成し、貫通孔5を該半導体成長層7を貫通して空洞
部3に達するように形成してなる点で、上述の第1の実
施形態とは異なる。例えば、荷電ビーム露光装置のステ
ンシルクマスクとしては、メンブレン部の厚みは10〜
20μm程度必要であり、この場合には、前記半導体成
長層7を約9.4〜19,4μm程度の厚みに形成す
る。
【0057】この変形例のステンシルマスク基板では、
上述の第1の実施形態と同様に、安価である効果の他
に、更に半導体成長層の層厚を制御することにより、簡
単に任意の厚みを有するメンブレン部が得られる。
上述の第1の実施形態と同様に、安価である効果の他
に、更に半導体成長層の層厚を制御することにより、簡
単に任意の厚みを有するメンブレン部が得られる。
【0058】この変形例のステンシルマスク基板は、図
2(a)工程において、酸化膜20が、シリコン基板2
の第1主面上に形成されたシリコン成長層(半導体成長
層)7上に形成される点を除いて、図2及び図3に示
す、上述の第1実施形態のステンシルマスク基板の製造
方法と同一工程を経ることにより簡単に製造される。
2(a)工程において、酸化膜20が、シリコン基板2
の第1主面上に形成されたシリコン成長層(半導体成長
層)7上に形成される点を除いて、図2及び図3に示
す、上述の第1実施形態のステンシルマスク基板の製造
方法と同一工程を経ることにより簡単に製造される。
【0059】(第2の実施形態)図5を用いて本発明の
第2の実施形態に係わるステンシルマスクについて説明
する。図5は第2の実施形態に係わるステンレスマスク
の要部の断面図である。
第2の実施形態に係わるステンシルマスクについて説明
する。図5は第2の実施形態に係わるステンレスマスク
の要部の断面図である。
【0060】即ち、この実施形態では、ステンシルマス
ク30は、シリコン薄層(半導体薄層)からなるメンブ
レン部31を有している。このメンブレン部31には、
該メンブレン部31を貫通する複数の開口からなる転写
パターン32が形成されている。このメンブレン部31
の下方には、転写パターン開口部35が形成され、また
このメンブレン部31の側周部には、このメンブレン部
31を機械的に支持する肉厚の支持部33を有してい
る。この支持部33は、前記メンブレン部31と同一シ
リコン半導体材料から形成され、且つ前記メンブレン部
31と一体に形成されている。
ク30は、シリコン薄層(半導体薄層)からなるメンブ
レン部31を有している。このメンブレン部31には、
該メンブレン部31を貫通する複数の開口からなる転写
パターン32が形成されている。このメンブレン部31
の下方には、転写パターン開口部35が形成され、また
このメンブレン部31の側周部には、このメンブレン部
31を機械的に支持する肉厚の支持部33を有してい
る。この支持部33は、前記メンブレン部31と同一シ
リコン半導体材料から形成され、且つ前記メンブレン部
31と一体に形成されている。
【0061】なお、前記支持部33の上部に形成されて
いる貫通孔34は、このステンシルマスク基板を用いて
ステンシルマスクを作製する際、メンブレン部直下のシ
リコン基板をエッチング除去し、そこに開口部を形成す
るエッチング工程において、メンブレン部を保護するた
めにメンブレン部の表裏面に保護膜を形成するために使
用したもので、例えば、メンブレン部直下のシリコン基
板の除去をエッチング時間の制御で行う場合には形成さ
れない。
いる貫通孔34は、このステンシルマスク基板を用いて
ステンシルマスクを作製する際、メンブレン部直下のシ
リコン基板をエッチング除去し、そこに開口部を形成す
るエッチング工程において、メンブレン部を保護するた
めにメンブレン部の表裏面に保護膜を形成するために使
用したもので、例えば、メンブレン部直下のシリコン基
板の除去をエッチング時間の制御で行う場合には形成さ
れない。
【0062】この第2の実施形態によれば、ステンシル
マスクは単一の半導体基板により形成されており、メン
ブレン部31と支持部33とは、同一シリコン材料でも
って直接、一体に形成され、両者間には何ら他の材料は
介在していない。そのため、ステンシルマスクの作製工
程中の酸化膜、保護膜等の熱処理工程において、従来の
SOI基板を用いた場合のような、熱膨張係数の違いに
よる応力の発生がなく、メンブレン部31は歪みのない
高精度の転写パターンを有する。
マスクは単一の半導体基板により形成されており、メン
ブレン部31と支持部33とは、同一シリコン材料でも
って直接、一体に形成され、両者間には何ら他の材料は
介在していない。そのため、ステンシルマスクの作製工
程中の酸化膜、保護膜等の熱処理工程において、従来の
SOI基板を用いた場合のような、熱膨張係数の違いに
よる応力の発生がなく、メンブレン部31は歪みのない
高精度の転写パターンを有する。
【0063】また、シリコン半導体材料自体、熱伝導性
がよく、荷電ビーム線、X線等を遮断する際に生じる熱
も、効率よくマスク外部に放出されるため、熱によるマ
スクの膨張もなく、高精度なパターンを描画できる。
がよく、荷電ビーム線、X線等を遮断する際に生じる熱
も、効率よくマスク外部に放出されるため、熱によるマ
スクの膨張もなく、高精度なパターンを描画できる。
【0064】更に、シリコン半導体材料自体、電気的伝
導性もよく、荷電ビーム線による描画時のマスク内の帯
電も、速やかにマスク外に導出でき、描画パターンの位
置ずれを防止できる。
導性もよく、荷電ビーム線による描画時のマスク内の帯
電も、速やかにマスク外に導出でき、描画パターンの位
置ずれを防止できる。
【0065】次に、図6を用いて上述の第2実施形態に
よるステンシルマスクの製造方法について説明する。図
6はそのステンシルマスクの製造工程を示す工程断面図
である。
よるステンシルマスクの製造方法について説明する。図
6はそのステンシルマスクの製造工程を示す工程断面図
である。
【0066】まず、図6(a)に示すように、上述の第
1の実施形態によるステンシルマスク基板1のメンブレ
ン部4を含む第1主面上に、酸化膜40を成膜する。こ
の酸化膜40は、例えば、厚さ約0.5μmに成膜す
る。この酸化膜40は、例えば、約650℃の成膜温度
で、アルコキシシランの熱分解によるCVD法によって
成膜したTEOS膜からなる。
1の実施形態によるステンシルマスク基板1のメンブレ
ン部4を含む第1主面上に、酸化膜40を成膜する。こ
の酸化膜40は、例えば、厚さ約0.5μmに成膜す
る。この酸化膜40は、例えば、約650℃の成膜温度
で、アルコキシシランの熱分解によるCVD法によって
成膜したTEOS膜からなる。
【0067】次に、図6(b)に示すように、この酸化
膜40表面にレジストを形成し、周知のリソグラフィー
技術によりパターンニングして所望の開口パターンを有
するレジストパターンを形成した後、このレジストパタ
ーンをマスクとして、前記酸化膜40をエッチングし、
所望の転写パターン41aの有する酸化膜パターン41
を形成する。
膜40表面にレジストを形成し、周知のリソグラフィー
技術によりパターンニングして所望の開口パターンを有
するレジストパターンを形成した後、このレジストパタ
ーンをマスクとして、前記酸化膜40をエッチングし、
所望の転写パターン41aの有する酸化膜パターン41
を形成する。
【0068】次に、図6(c)に示すように、この酸化
膜パターン41をマスクとして、ドライエッチングによ
り前記メンブレン4のシリコン基板2を前記空洞部3に
達する深さまでエッチングして、前記酸化膜パターン4
1の転写パターン41aを前記メンブレン部4に転写す
る。このドライエッチングは、HBrをエッチングガス
として、200mTorrの圧力、1600WのRF出
力で行った。
膜パターン41をマスクとして、ドライエッチングによ
り前記メンブレン4のシリコン基板2を前記空洞部3に
達する深さまでエッチングして、前記酸化膜パターン4
1の転写パターン41aを前記メンブレン部4に転写す
る。このドライエッチングは、HBrをエッチングガス
として、200mTorrの圧力、1600WのRF出
力で行った。
【0069】次に、図6(d)に示すように、前記酸化
膜パターン41を剥離して、転写パターン42aを有す
るメンブレン部4を形成する。
膜パターン41を剥離して、転写パターン42aを有す
るメンブレン部4を形成する。
【0070】次に、図6(e)に示すように、マスク基
板1の全裏面をバックエッチングする際の保護膜43と
なる酸化膜もしくは窒化膜で覆う。この際、貫通孔5に
より外部雰囲気と接する空洞部3内も同様に保護膜43
が形成される。この保護膜43として、例えば、0.5
Torrの減圧状態、基板温度800℃、SiH4とNH3の
混合ガスによる減圧CVD法にて、膜厚約100nmの
窒化膜を形成した。
板1の全裏面をバックエッチングする際の保護膜43と
なる酸化膜もしくは窒化膜で覆う。この際、貫通孔5に
より外部雰囲気と接する空洞部3内も同様に保護膜43
が形成される。この保護膜43として、例えば、0.5
Torrの減圧状態、基板温度800℃、SiH4とNH3の
混合ガスによる減圧CVD法にて、膜厚約100nmの
窒化膜を形成した。
【0071】次に、図7(a)に示すように、マスク基
板1裏面の保護膜43部分に開口部44を形成する。こ
の開口部44は、前記貫通孔34を除いて前記メンブレ
ン部4領域に合わせて、裏面エッチングしたい領域をリ
ソグラフィー工程によりレジストをパターニングし、レ
ジストをマスクとして、保護膜43をエッチングして形
成する。
板1裏面の保護膜43部分に開口部44を形成する。こ
の開口部44は、前記貫通孔34を除いて前記メンブレ
ン部4領域に合わせて、裏面エッチングしたい領域をリ
ソグラフィー工程によりレジストをパターニングし、レ
ジストをマスクとして、保護膜43をエッチングして形
成する。
【0072】次に、図7(b)に示すように、前記保護
膜43をマスクとして、ウエットエッチングまたはドラ
イエッチングにより前記開口部44から露出したマスク
基板1のシリコン基板2部分を、前記メンブレン部4裏
面の保護膜43をストッパーとして前記メンブレン4裏
面の前記保護膜43に達するまでエッチング除去し、転
写パターン開口部35を形成すると共に、この転写パタ
ーン開口部35の周囲に前記メンブレン部4を機械的に
支持する支持部33を形成する。
膜43をマスクとして、ウエットエッチングまたはドラ
イエッチングにより前記開口部44から露出したマスク
基板1のシリコン基板2部分を、前記メンブレン部4裏
面の保護膜43をストッパーとして前記メンブレン4裏
面の前記保護膜43に達するまでエッチング除去し、転
写パターン開口部35を形成すると共に、この転写パタ
ーン開口部35の周囲に前記メンブレン部4を機械的に
支持する支持部33を形成する。
【0073】次に図7(c)に示すように、例えばケミ
カルドライエッチング法で前記保護膜43を剥離するこ
とにより、所望の転写パターン32を有するメンブレン
部31と、このメンブレン部31の周辺部に該メンブレ
ン部31と一体に形成され、且つ前記メンブレン部31
を機械的に支持する支持部33と、この支持部33に囲
まれた領域に転写パターン開口部35を有するステンシ
ルマスクを完成する。
カルドライエッチング法で前記保護膜43を剥離するこ
とにより、所望の転写パターン32を有するメンブレン
部31と、このメンブレン部31の周辺部に該メンブレ
ン部31と一体に形成され、且つ前記メンブレン部31
を機械的に支持する支持部33と、この支持部33に囲
まれた領域に転写パターン開口部35を有するステンシ
ルマスクを完成する。
【0074】なお、34は、保護膜の形成に用いた貫通
孔で、前記支持部33の上部に形成される。
孔で、前記支持部33の上部に形成される。
【0075】この実施形態によれば、ステンシルマスク
基板が、SOI基板と異なり、ステンシルマスク基板が
単一材料により構成されているために、半導体基板の間
に異種の材料である酸化膜を挟んだSOI基板で問題と
なる、基板と酸化膜での熱膨張率の違いによりメンブレ
ン部に応力が生じる問題を解決でき、大ウインドーで無
歪みのメンブレン部を有するステンシルマスクの製造が
可能となる。
基板が、SOI基板と異なり、ステンシルマスク基板が
単一材料により構成されているために、半導体基板の間
に異種の材料である酸化膜を挟んだSOI基板で問題と
なる、基板と酸化膜での熱膨張率の違いによりメンブレ
ン部に応力が生じる問題を解決でき、大ウインドーで無
歪みのメンブレン部を有するステンシルマスクの製造が
可能となる。
【0076】また、製造されたステンシルマスクは、酸
化膜を間に挟んだSOI基板から作られたステンシルマ
スクに比べ、電気伝導、熱伝導の点で有利であり、より
高精度なパターン転写を可能とする。
化膜を間に挟んだSOI基板から作られたステンシルマ
スクに比べ、電気伝導、熱伝導の点で有利であり、より
高精度なパターン転写を可能とする。
【0077】更に、通常のデバイス製造に用いている半
導体基板から製造可能であるために、複雑な工程を有す
るSOI基板に比べて、製造コストの点で有利である。
導体基板から製造可能であるために、複雑な工程を有す
るSOI基板に比べて、製造コストの点で有利である。
【0078】(第3の実施形態)従来、ステンシルマス
クにおいて、例えば1チップのデバイスパターンをメン
ブレン部に形成する場合には、メンブレン部は厚みが1
0μm程度であるのに対して面積が20数μm角と大き
くなり、メンブレン部が歪みやすく、場合によっては、
破損する。そこでこの実施形態は、このよう肉薄で、且
つ広面積のメンブレン部を有するステンシルマスクの形
成に本発明を適用した例を示す。
クにおいて、例えば1チップのデバイスパターンをメン
ブレン部に形成する場合には、メンブレン部は厚みが1
0μm程度であるのに対して面積が20数μm角と大き
くなり、メンブレン部が歪みやすく、場合によっては、
破損する。そこでこの実施形態は、このよう肉薄で、且
つ広面積のメンブレン部を有するステンシルマスクの形
成に本発明を適用した例を示す。
【0079】図8乃至図10は、第3の実施形態に係わ
るステンシルマスク基板及びそれを用いたステンシルマ
スクの製造工程を示す工程図である。なお、各図におい
て、上述の第1及び第2の実施形態と同一部分には同一
符号を付し、詳細な説明は省略する。また、特段の説明
がない限り、同一部分の寸法、製造条件は上述の実施形
態と同一である。
るステンシルマスク基板及びそれを用いたステンシルマ
スクの製造工程を示す工程図である。なお、各図におい
て、上述の第1及び第2の実施形態と同一部分には同一
符号を付し、詳細な説明は省略する。また、特段の説明
がない限り、同一部分の寸法、製造条件は上述の実施形
態と同一である。
【0080】まず、図8(a)に示すように、単一のシ
リコン基板2の表面に酸化膜20を形成した後、図8
(b)及び(c)に示すように、この酸化膜20をパタ
ーンニング処理して、複数のメンブレン部形成領域に、
それぞれ第1のホール21aを有し、且つ前記メンブレ
ン形成部領域の周辺部に、それぞれ第2のホール21b
を有する酸化膜パターン21を形成する。この実施形態
では、この酸化膜パターン21の第1のホール21a
は、例えば2つのメンブレン部形成領域70a、70b
にそれぞれ形成し、且つ第2のホール21bは、そのメ
ンブレン部形成領域70a、70bの周辺部にそれぞれ
形成している。
リコン基板2の表面に酸化膜20を形成した後、図8
(b)及び(c)に示すように、この酸化膜20をパタ
ーンニング処理して、複数のメンブレン部形成領域に、
それぞれ第1のホール21aを有し、且つ前記メンブレ
ン形成部領域の周辺部に、それぞれ第2のホール21b
を有する酸化膜パターン21を形成する。この実施形態
では、この酸化膜パターン21の第1のホール21a
は、例えば2つのメンブレン部形成領域70a、70b
にそれぞれ形成し、且つ第2のホール21bは、そのメ
ンブレン部形成領域70a、70bの周辺部にそれぞれ
形成している。
【0081】このパターニング処理において、隣接する
前記メンブレン部形成領域間には、各メンブレン部を機
械的に補強する肉厚の梁部を形成するために、非ホール
形成領域71をそれぞれ形成してなる。この非ホール形
成領域71は、少なくとも前記メンブレン部形成領域7
0の前記第1のホール21aと隣接する前記メンブレン
部形成領域70の前記第1のホール21aとによりそれ
ぞれ形成される空洞部が互いに連接しないように広い間
隔に形成している。ここでは、前記各メンブレン部形成
予定領域70a、70bを、いずれも10μm×10μ
mとし、且つこの領域の間隔、即ち非ホール形成領域7
1を、約3,0μmに形成している。
前記メンブレン部形成領域間には、各メンブレン部を機
械的に補強する肉厚の梁部を形成するために、非ホール
形成領域71をそれぞれ形成してなる。この非ホール形
成領域71は、少なくとも前記メンブレン部形成領域7
0の前記第1のホール21aと隣接する前記メンブレン
部形成領域70の前記第1のホール21aとによりそれ
ぞれ形成される空洞部が互いに連接しないように広い間
隔に形成している。ここでは、前記各メンブレン部形成
予定領域70a、70bを、いずれも10μm×10μ
mとし、且つこの領域の間隔、即ち非ホール形成領域7
1を、約3,0μmに形成している。
【0082】次に、図8(d)に示すように、この酸化
膜パターン21をマスクとして、ドライエッチングによ
り前記シリコン基板2をエッチングし、該シリコン基板
2の前記メンブレン部形成領域70a、70bに、前記
第1のホール21aに対応した多数の第1のホール22
aをそれぞれ形成し、且つ前記メンブレン部形成領域7
0a、70bの周辺部に前記第2のホール21bに対応
した第2のホール22bをそれぞれ形成する。
膜パターン21をマスクとして、ドライエッチングによ
り前記シリコン基板2をエッチングし、該シリコン基板
2の前記メンブレン部形成領域70a、70bに、前記
第1のホール21aに対応した多数の第1のホール22
aをそれぞれ形成し、且つ前記メンブレン部形成領域7
0a、70bの周辺部に前記第2のホール21bに対応
した第2のホール22bをそれぞれ形成する。
【0083】その後、図9(a)に示すように、前記酸
化膜パターン21を除去し、前記シリコン基板2の前記
メンブレン部形成領域70a、70bに、それぞれ第1
のホール22aを有し、且つ前記メンブレン部形成領域
70a、70bの周辺部にそれぞれ第2のホール22b
を有するホールパターン22を形成する。
化膜パターン21を除去し、前記シリコン基板2の前記
メンブレン部形成領域70a、70bに、それぞれ第1
のホール22aを有し、且つ前記メンブレン部形成領域
70a、70bの周辺部にそれぞれ第2のホール22b
を有するホールパターン22を形成する。
【0084】次に、図9(b)に示すように、前記ホー
ルパターン22が形成された前記シリコン基板2を、減
圧状態で、水素雰囲気中で、高温アニール処理する。
ルパターン22が形成された前記シリコン基板2を、減
圧状態で、水素雰囲気中で、高温アニール処理する。
【0085】この高温アニール処理の結果、前記メンブ
レン部形成予定領域70a、70bには、微細で緻密な
前記各第1のホール22aの開口上部を閉塞し、且つ隣
接する各ホール22aの空間部を連接させて、それぞれ
空洞部3a、3b及びこの空洞部3a、3bと前記シリ
コン基板2の第1主面との間にシリコン基板からなるメ
ンブレン部4a、4bをそれぞれ形成する。
レン部形成予定領域70a、70bには、微細で緻密な
前記各第1のホール22aの開口上部を閉塞し、且つ隣
接する各ホール22aの空間部を連接させて、それぞれ
空洞部3a、3b及びこの空洞部3a、3bと前記シリ
コン基板2の第1主面との間にシリコン基板からなるメ
ンブレン部4a、4bをそれぞれ形成する。
【0086】この際、前記非ホール形成領域71は、広
い間隔に形成されているため、この領域には空洞部が形
成されない。また、前記メンブレン部形成領域70a、
70bの周辺部の第2のホール22bは、開口上部を開
放したままで、前記空洞部3a、3bとそれぞれ貫通
し、この空洞部3a、3bをシリコン基板2外部雰囲気
と連接する貫通孔5a、5bとしてそれぞれ機能する。
い間隔に形成されているため、この領域には空洞部が形
成されない。また、前記メンブレン部形成領域70a、
70bの周辺部の第2のホール22bは、開口上部を開
放したままで、前記空洞部3a、3bとそれぞれ貫通
し、この空洞部3a、3bをシリコン基板2外部雰囲気
と連接する貫通孔5a、5bとしてそれぞれ機能する。
【0087】この結果、図示の如く、シリコン基板2の
第1主面に沿って該シリコン基板2内に互いに独立して
隣接形成された細長い空洞部3a、3bと、前記空洞部
3a、3bと前記シリコン基板2の前記第1主面との間
に形成され肉薄のメンブレン部4a、4bと、前記メン
ブレン部4a、4bの周辺部に形成され、且つ前記空洞
部3a、3bに達する貫通孔5a、5bとを有するステ
ンシルマスク基板1が得られる。
第1主面に沿って該シリコン基板2内に互いに独立して
隣接形成された細長い空洞部3a、3bと、前記空洞部
3a、3bと前記シリコン基板2の前記第1主面との間
に形成され肉薄のメンブレン部4a、4bと、前記メン
ブレン部4a、4bの周辺部に形成され、且つ前記空洞
部3a、3bに達する貫通孔5a、5bとを有するステ
ンシルマスク基板1が得られる。
【0088】次に、図9(c)に示すように、ステンシ
ルマスク基板1のメンブレン部4を含む第1主面上に、
CVD法により酸化膜40を成膜する。
ルマスク基板1のメンブレン部4を含む第1主面上に、
CVD法により酸化膜40を成膜する。
【0089】次に、図9(d)に示すように、この酸化
膜40をパターンニング処理して、前記メンブレン部4
a、4b上に所望の転写パターン41a、41bの有す
る酸化膜パターン41を形成する。
膜40をパターンニング処理して、前記メンブレン部4
a、4b上に所望の転写パターン41a、41bの有す
る酸化膜パターン41を形成する。
【0090】次に、図9(e)に示すように、この酸化
膜パターン41をマスクにドライエッチングして、前記
酸化膜パターン41の転写パターン41aを前記メンブ
レン部4a、4bにそれぞれ転写した後、図10(a)
に示すように、前記酸化膜パターン41を剥離して、転
写パターン42aを有するメンブレン部4a、4bを形
成する。
膜パターン41をマスクにドライエッチングして、前記
酸化膜パターン41の転写パターン41aを前記メンブ
レン部4a、4bにそれぞれ転写した後、図10(a)
に示すように、前記酸化膜パターン41を剥離して、転
写パターン42aを有するメンブレン部4a、4bを形
成する。
【0091】次に、図10(b)に示すように、マスク
基板1の全裏面を減圧CVD法にて窒化膜からなる保護
膜43で覆った後、図10(c)に示すように、前記メ
ンブレン部4a、4b及び前記非ホール形成領域71に
対応するマスク基板1裏面の保護膜43部分に開口部4
4を形成する。
基板1の全裏面を減圧CVD法にて窒化膜からなる保護
膜43で覆った後、図10(c)に示すように、前記メ
ンブレン部4a、4b及び前記非ホール形成領域71に
対応するマスク基板1裏面の保護膜43部分に開口部4
4を形成する。
【0092】次に、図10(d)に示すように、前記保
護膜43をマスクとして、ドライエッチングにより前記
開口部44から露出したマスク基板1のシリコン基板2
部分を前記空洞部3a、3bに達するまでエッチング除
去し、転写パターン開口部35を形成し、前記メンブレ
ン部4a、4b間に肉厚の梁部72を形成すると共に、
この転写パターン開口部35の周囲に前記メンブレン部
4a、4bを機械的に支持する支持部33を形成する。
護膜43をマスクとして、ドライエッチングにより前記
開口部44から露出したマスク基板1のシリコン基板2
部分を前記空洞部3a、3bに達するまでエッチング除
去し、転写パターン開口部35を形成し、前記メンブレ
ン部4a、4b間に肉厚の梁部72を形成すると共に、
この転写パターン開口部35の周囲に前記メンブレン部
4a、4bを機械的に支持する支持部33を形成する。
【0093】次に図10(e)に示すように、例えばケ
ミカルドライエッチング法で前記保護膜43を剥離する
ことにより、所望の転写パターン32a、32bを有す
るメンブレン部31a、31bと、このメンブレン部3
1a、31b間に設けられた機械的補強のための肉厚の
梁部72と、このメンブレン部31a、31bの周辺部
に該メンブレン部31a、31bと一体に形成され、且
つ前記メンブレン部31a、31bを機械的に支持する
支持部33と、この支持部33に囲まれた領域に転写パ
ターン開口部35a、53bを有するステンシルマスク
を完成する。なお、34a、34bは、保護膜の形成に
用いた貫通孔である。
ミカルドライエッチング法で前記保護膜43を剥離する
ことにより、所望の転写パターン32a、32bを有す
るメンブレン部31a、31bと、このメンブレン部3
1a、31b間に設けられた機械的補強のための肉厚の
梁部72と、このメンブレン部31a、31bの周辺部
に該メンブレン部31a、31bと一体に形成され、且
つ前記メンブレン部31a、31bを機械的に支持する
支持部33と、この支持部33に囲まれた領域に転写パ
ターン開口部35a、53bを有するステンシルマスク
を完成する。なお、34a、34bは、保護膜の形成に
用いた貫通孔である。
【0094】この第3の実施形態によれば、上述の実施
形態による効果の他に、転写パターンを形成したい領域
に選択的にメンブレン部を簡単に形成でき、また隣接す
るメンブレン部間に肉厚の梁部を簡単に形成できるため
に、強度に優れた広面積のメンブレン部を有するステン
シルマスクが提供可能となる。
形態による効果の他に、転写パターンを形成したい領域
に選択的にメンブレン部を簡単に形成でき、また隣接す
るメンブレン部間に肉厚の梁部を簡単に形成できるため
に、強度に優れた広面積のメンブレン部を有するステン
シルマスクが提供可能となる。
【0095】また、肉厚の梁部をメンブレン部間に有す
るために、電気伝導、熱伝導の点にも優れたステンシル
マスクが提供可能である。
るために、電気伝導、熱伝導の点にも優れたステンシル
マスクが提供可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステンシ
ルマスク基板及びその製造方法によれば、単一のシリコ
ン基板にパターニング処理、熱処理を施すことにより、
簡単にして安価なステンシルマスク基板が得られる。
ルマスク基板及びその製造方法によれば、単一のシリコ
ン基板にパターニング処理、熱処理を施すことにより、
簡単にして安価なステンシルマスク基板が得られる。
【0097】また、本発明のステンシルマスクによれ
ば、単一の半導体基板により形成されており、メンブレ
ン部と支持部とは、同一シリコン材料でもって直接、一
体に形成され、両者間には何ら他の材料は介在していな
い。そのため、メンブレン部は歪みのない高精度の転写
パターンを有する。
ば、単一の半導体基板により形成されており、メンブレ
ン部と支持部とは、同一シリコン材料でもって直接、一
体に形成され、両者間には何ら他の材料は介在していな
い。そのため、メンブレン部は歪みのない高精度の転写
パターンを有する。
【0098】更に、シリコン半導体材料自体、熱伝導性
がよく、荷電ビーム線、X線等を遮断する際に生じる熱
も、効率よくマスク外部に放出されるため、熱によるマ
スクの膨張もなく、高精度なパターンを描画できる。
がよく、荷電ビーム線、X線等を遮断する際に生じる熱
も、効率よくマスク外部に放出されるため、熱によるマ
スクの膨張もなく、高精度なパターンを描画できる。
【0099】更にまた、シリコン半導体材料自体、電気
的伝導性もよく、荷電ビーム線による描画時のマスク内
の帯電も、速やかにマスク外に導出でき、描画パターン
の位置ずれを防止できる。
的伝導性もよく、荷電ビーム線による描画時のマスク内
の帯電も、速やかにマスク外に導出でき、描画パターン
の位置ずれを防止できる。
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係わるステ
ンシルマスク基板の平面図、(b)は(a)のステンシ
ルマスク基板における四角枠A部分の拡大平面図、
(c)は(b)のステンシルマスク基板のA−A’に沿
う断面図。
ンシルマスク基板の平面図、(b)は(a)のステンシ
ルマスク基板における四角枠A部分の拡大平面図、
(c)は(b)のステンシルマスク基板のA−A’に沿
う断面図。
【図2】本発明の第1の実施形形態に係わるステンシル
マスク基板の製造工程を示す工程図。
マスク基板の製造工程を示す工程図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わるステンシルマ
スク基板の製造工程を示す工程断面図。
スク基板の製造工程を示す工程断面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わるステンシルマ
スク基板の変形例を示す断面図。
スク基板の変形例を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係わるステンシルマ
スクを示す断面図。
スクを示す断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係わるステンシルマ
スクの製造工程を示す工程断面図。
スクの製造工程を示す工程断面図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わるステンシルマ
スクの製造工程を示す工程断面図。
スクの製造工程を示す工程断面図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係わるステンシルマ
スクの製造工程を示す工程図。
スクの製造工程を示す工程図。
【図9】本発明の第3の実施形態に係わるステンシルマ
スクの製造工程を示す工程図。
スクの製造工程を示す工程図。
【図10】本発明の第3の実施形態に係わるステンシル
マスクの製造工程を示す工程図。
マスクの製造工程を示す工程図。
【図11】従来のステンシルマスクの製造工程を示す工
程断面図。
程断面図。
【図12】従来のステンシルマスクの製造工程を示す工
程断面図。
程断面図。
【符号の説明】 1…ステンシルマスク基板、 2、101…シリコン基板、 3…空洞部、 4、31…メンブレン部、 5、34…貫通孔、 7…半導体成長層、 20、40、103、104…酸化膜、 21、105…酸化膜パターン、 21a,22a…第1のホール、 21b、22b…第2のホール、 22…ホールパターン、 30…ステンシルマスク、 32、41a、41b、42a、42b、105a、1
06a…転写パターン、 33…支持部、 35、109…転写パターン開口部、 43、107…保護膜、 44、108a…開口部、 70…メンブレン部形成領域、 71…非ホール形成領域、 72…梁部 100…SOI基板、 102…シリコン薄層、 108…保護膜パターン、
06a…転写パターン、 33…支持部、 35、109…転写パターン開口部、 43、107…保護膜、 44、108a…開口部、 70…メンブレン部形成領域、 71…非ホール形成領域、 72…梁部 100…SOI基板、 102…シリコン薄層、 108…保護膜パターン、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 力 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 水島 一郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 2H095 BA08 BA10 BB27 BB35 BC19 BC27 BC30 5F046 AA25 GD04 GD07 GD10 GD17 5F056 AA22 FA05
Claims (11)
- 【請求項1】第1主面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の第1主面に沿って該半導体基板内に形
成された細長い空洞部と、 前記空洞部と前記半導体基板の前記第1主面との間に形
成され、且つ前記半導体基板と同一半導体材料からなる
肉薄のメンブレン部とを具備したことを特徴とするステ
ンシルマスク基板。 - 【請求項2】第1主面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の第1主面上に形成された半導体成長層
と、 前記半導体基板の第1主面に沿って該半導体基板内に形
成された細長い空洞部と、 前記空洞部と前記半導体基板の第1主面との間に形成さ
れ、且つ前記半導体基板と同一半導体材料からなる肉薄
のメンブレン部とを具備したことを特徴とするステンシ
ルマスク基板。 - 【請求項3】前記空洞部が、前記半導体基板の第1主面
に沿って、且つ互いに所定間隔をおいて複数形成されて
なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
ステンシルマスク基板。 - 【請求項4】前記メンブレン部の周辺部に前記空洞部に
達する貫通孔が形成されてなることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載のステンシルマスク基板。 - 【請求項5】半導体基板の第1主面におけるメンブレン
部形成予定領域に複数のホールを形成する工程と、 前記ホールを有する前記半導体基板を減圧下で熱処理す
ることにより、前記各ホール上部の開口部を閉塞し、且
つ隣接する各ホール内の空間を連接させて空洞部を形成
する工程とを具備し、前記空洞部と前記半導体基板の前
記第1主面との間には、前記各ホール上部の開口部を閉
じることによりメンブレン部が形成されてなることを特
徴とするステンシルマスク基板の製造方法。 - 【請求項6】前記メンブレン部形成予定域領域の周辺
に、前記ホール径より大きな溝径を有する溝を形成する
工程を具備し、前記減圧下での熱処理において、前記溝
は、その開口部を閉塞せず、且つ前記空洞部と連接して
なることを特徴とする請求項5に記載のステンシルマス
ク基板の製造方法。 - 【請求項7】少なくとも前記メンブレン部表面上に、半
導体成長層を形成し、前記メンブレン部の膜厚を調整し
てなることを特徴とする請求項5または請求項6に記載
のステンシルマスク基板の製造方法。 - 【請求項8】半導体薄層からなり、且つ転写パターンが
形成されたメンブレン部と、 前記メンブレン部の側周部に該メンブレン部と一体に形
成され、且つ前記メンブレン部を機械的に支持する肉厚
の支持部とを具備し、前記支持部は、前記メンブレン部
と同一半導体材料で形成されてなることを特徴とするス
テンシルマスク。 - 【請求項9】前記メンブレン部が複数並置され、該メン
ブレン部間にメンブレン部より肉厚の梁部が形成されて
なることを特徴とする請求項8に記載のステンシルマス
ク。 - 【請求項10】前記支持部の上部に前記貫通孔が形成さ
れてなることを特徴とする請求項8または請求項9に記
載のステンシルマスク。 - 【請求項11】前記請求項1乃至前記請求項4に記載の
ステンシルマスク基板におけるメンブレン部表面に酸化
膜を形成する工程と、 前記酸化膜パターニング処理して転写パターンを有する
酸化膜パターンを形成する工程と、 前記酸化膜パターンをマスクにパターニング処理して前
記メンブレン部に転写パターンを形成する工程と、 前記酸化膜パターンを除去する工程と、 前記空洞部を含むステンシルマスク基板表面全体に保護
膜を形成する工程と、前記ステンシルマスク基板の第2
主面部分の前記保護膜をパターニング処理して開口部を
有する保護膜パターンを形成する工程と、 前記保護膜パターンをマスクに前記開口部から露出され
た半導体基板を前記空洞部に到達するまで除去し転写パ
ターン開口部を形成する工程と、 前記保護膜を除去する工程とを具備してなることを特徴
とするステンシルマスクの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000185679A JP2002008965A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | ステンシルマスク基板及びその基板の製造方法、並びにその基板を用いたステンシルマスク及びそのマスクの製造方法 |
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JP (1) | JP2002008965A (ja) |
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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US7738213B2 (en) | 2005-06-10 | 2010-06-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic disk medium, reticle and magnetic recording and reproducing apparatus |
US7746587B2 (en) | 2006-03-06 | 2010-06-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic recording apparatus and magnetic recording and reproducing apparatus |
JP2011175995A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Toppan Printing Co Ltd | 多層型ステンシルマスク及びその製造方法 |
US11281091B2 (en) * | 2017-03-28 | 2022-03-22 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Photomask |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000185679A patent/JP2002008965A/ja active Pending
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