JP2002008273A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2002008273A
JP2002008273A JP2000189192A JP2000189192A JP2002008273A JP 2002008273 A JP2002008273 A JP 2002008273A JP 2000189192 A JP2000189192 A JP 2000189192A JP 2000189192 A JP2000189192 A JP 2000189192A JP 2002008273 A JP2002008273 A JP 2002008273A
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造メーカーにより光記録媒体の最外面に模
様を施されていながらも、利用者などによる後からの印
刷が全く支障なく行なわれる様に改良された光記録媒体
を提供する。 【解決手段】 光入射面の反対面における最外層形成面
として印刷受容層を有し、印刷受容層表面に凹凸によっ
て模様が形成されていることを特徴とする光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に関
し、詳しくは、各種プリンターでの印刷が可能な表面層
(印刷受容層)を有する光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザーによる情報の書き込み及び/又
は読み取りが可能な光記録媒体(光ディスク)は、従来
の記録媒体に比し、記録容量が大きく且つランダムアク
セスが可能であることから、オーディオソフト、コンピ
ュータソフト、ゲームソフト、電子出版などの分野にお
ける記録媒体として広く使用されている。
【0003】光記録媒体は、情報の記録および再生が可
能な追記型と、記録後にデータの消去が可能な書換型の
二種類に分けられる。そのなかで、CD方式の光情報媒
体であるCDーR(追記型)、CDーRW(書換型)
は、近年、利用者が急激に増えている。これらのCD
は、利用者がそれぞれ利用者固有の種々の情報やデータ
を書き込んで使用することが出来、更に、CD−Rは、
再生専用CDと互換性を有する。また、最近は、DVD
方式の光記録媒体であるDVDーR(追記型)、DVD
ーRW(書換型)等も普及し始めている。
【0004】上記の様な光記録媒体の利用者にとって
は、媒体にどんな情報が記録されているかを一見して分
かる様にしておくことが好ましい。また、媒体にデータ
を入れて末端ユーザーに媒体を販売する様な、少量多品
種の情報媒体を扱う業者の場合には、商品のラベリング
という観点から、媒体表面には、各種プリンターによる
印刷性を有することが求められている。
【0005】上記の理由により、近年、光記録媒体の光
入射面の反対面における最外層形成面として印刷受容層
を有し、直接印字が可能になされた光記録媒体と、この
様な媒体専用のプリンターが販売される様になってき
た。これらのプリンターの印字記録方式として多く利用
されているのは、水性液体インクジェット記録方式や感
熱転写方式である。そして、これらの記録方式は、比較
的安価で且つ鮮明なフルカラー画像が得られることか
ら、広く利用されている。
【0006】ところで、意匠的または商標的な要請など
により、光記録媒体の製造メーカーにおいても印刷受容
層に印刷などを施すことがある。ところが、例えば光記
録媒体の製造メーカーでの印刷が通常の印刷インキで行
われた場合、当該印刷面には利用者などによる後からの
重ね印刷が出来なくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、光記録媒体の製
造メーカーにより印刷受容層に文字や模様などが描かれ
ていながらも、利用者などによる後からの印刷が全く支
障なく行なわれる様に改良された光記録媒体を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、光入射面の反対面における最外層形成面として印刷
受容層を有し、印刷受容層表面に凹凸によって模様が形
成されていることを特徴とする光記録媒体に存する。こ
こで「模様」とは、通常の塗布法にて印刷受容層を形成
した場合に必然的に生じる表面の凹凸を意味しない。ま
た幾何学的なパターンやイラスト等に限らず、文字、記
号などであってもよく、その形状には特に制限はない。
凹凸の高低差は、少なくとも0.1μm以上、好ましく
は0.5μm以上である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光記録媒体は、媒体の片面に光を照射して情報
の再生を行うものであればよい。この様な光記録媒体は
一般に、透明基板上に記録層および/または反射層を有
し、該記録層および/または反射層の上に、直接、また
は下地層などの任意の層を介して、再生光の入射面とは
反対面の最外層形成面として印刷受容層を有する。
【0010】しかし前述の事情から、利用者が情報を記
録できる記録層を有する追記型や書換型などの、透明基
板上に(直接または他の層を介して)記録層を有する光
記録媒体に適用した方が、本発明の利点がより顕著にな
るため好ましい。追記型や書換型の光記録媒体の場合、
透明基板上に、少なくとも、記録層、光反射層および印
刷受容層を順次に積層して成る構造が一般的である。こ
こで、印刷受容層は光入射面の反対面における最外層形
成面である。印刷受容層と記録層の間には、下地層を有
していても良い。また、印刷受容層と記録層の間に、下
地層の他に保護層、接着層、反射膜や基板を有しても良
い。
【0011】本発明の第一は、最外層形成面である印刷
受容層表面に凹凸によって模様が形成されていることを
特徴とする。凹凸は、例えば光記録媒体の光入射面に対
して反対面のほぼ全面を覆うように、平坦に設けられた
印刷受容層上に、さらに同様の印刷受容層にて、模様を
描いたり、模様を抜いて層形成することによって得られ
る。
【0012】また印刷受容層に接する下地層を設け、光
入射面の反対面における該下地層の面積を、印刷受容層
の面積より小さくすることにより、印刷受容層表面に凹
凸を設けることも可能である。つまり、下地層にて模様
を設け、あるいは下地層を模様を抜いて設けた後、該下
地層を覆い、下地層より光記録媒体表面の面積が大きく
なるように印刷受容層を設ける。好ましくは、光記録媒
体の光入射面に対して反対面のほぼ全面を覆うように印
刷受容層を設ける。このような構成により、下地層の模
様が浮き出て、あるいは窪んで印刷受容層の表面に模様
を形成する。
【0013】この場合、まず光入射面の反対面であっ
て、記録層および/または反射層の表面の一部に、スク
リーン印刷にて下地層で模様を設け、該下地層上に、ス
クリーン印刷にて光入射面のほぼ全面を覆う印刷受容層
を設ける方法が好ましい。なお光入射面の「ほぼ全面」
とは、全面の他に、例えばドーナツ型の光記録媒体にお
いて、図1に示すように、外周部や内周部を細く残して
全面を覆う場合を含む。
【0014】以下に、透明基板上に、少なくとも、記録
層、光反射層および印刷受容層を順次に積層してなる光
記録媒体の構造を例に、本発明をさらに詳細に説明す
る。透明基板としては、例えば、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アモルファスポ
リオレフィン等の高分子材料の他、ガラス等の無機材料
が使用される。特に、ポリカーボネート系樹脂は、光の
透過性が高く且つ光学的異方性が小さいために好まし
い。
【0015】透明基板は、通常、その表面には記録位置
を表す案内溝やピット等(グルーブ情報など)が形成さ
れる。グルーブ情報などは、通常、射出成形や注型によ
って基板を作る際に付与されるが、レーザーカッティン
グ法や2P法(Photo−Polymer法)より作
製してもよい。記録層は、レーザー光の照射により記録
可能であれば特に制限されず、無機物質による記録層お
よび有機物質による記録層の何れであってもよい。
【0016】無機物質による記録層には、例えば、光熱
磁気効果により記録を行うTb・Fe・CoやDy・F
e・Co等の希土類遷移金属合金が使用される。また、
相変化するGe・Te、Ge・Sb・Teの様なカルコ
ゲン系合金も使用し得る。有機物質による記録層には、
主として、有機色素が使用される。斯かる有機色素とし
ては、大環状アザアヌレン系色素(フタロシアニン色
素、ナフタロシアニン色素、ポルフィリン色素など)、
ポリメチン系色素(シアニン色素、メロシアニン色素、
スタワリリウム色素など)、アントラキノン系色素、ア
ズレニウム系色素、含金属アゾ系色素、含金属インドア
ニリン系色素などが挙げられる。特に、含金属アゾ系色
素は、耐久性および耐光性に優れているため好ましい。
【0017】色素含有記録層は、通常、スピンコート、
スプレーコート、ディップコート、ロールコート等の塗
布方法で成膜される。この際、溶剤としては、ジアセト
ンアルコール、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタ
ノン等のケトンアルコール溶媒、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ等のセロソルブ溶媒、テトロフルオロプ
ロパノール、オクタフルオロペンタノール等のパーフル
オロアルキルアルコール溶媒、乳酸メチル、イソ酪酸メ
チル等のヒドロキシエチル溶媒が好適に使用される。
【0018】光反射層は、通常、金、銀、アルミニウム
等で構成されるが、記録層に有機色素を使用する場合
は、特に銀によって構成するのが好ましい。金属反射層
は、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法によって成膜される。なお、金属反射層と記録層の間
に層間の密着力を向上させるため、または、反射率を高
める等の目的で中間層を設けてもよい。
【0019】印刷受容層の材料としては、特に制限され
ず、利用者による印刷で使用される各印刷方法に適した
公知の材料で形成することが出来るが、例えば、フルカ
ラー液体インクジェットプリンターの印字特性、保存性
および印字耐水性に優れた印刷受容層としては、本出願
人によって提案された特開2000−57635号公報
に記載の印刷受容層、すなわち、平均粒径200nm以
下の微粒子およびカチオン樹脂を含有する紫外線硬化樹
脂組成物にて形成するのが好ましい。
【0020】印刷受容層中に所定量の微粒子を含有させ
ることにより、インクが印刷受容層中に毛細管現象によ
り瞬時に吸収される様な微細空隙を形成することが出来
る。この方法によれば、インクを多量に吸収できるた
め、インクの印刷受容層表面での拡がり(にじみ)を制
御でき、また、吸収速度を速めることが出来るため、乾
燥性が向上して鮮明な画像を形成できる。
【0021】上記の微粒子としては、有機・無機物の各
種微粒子が挙げられる。例えば、有機物から成る微粒子
としては、PMMA樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ
樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂な
どの合成樹脂粒子、コラーゲン、シルク、コットン等の
天然樹脂粒子が挙げられ、無機物から成る微粒子として
は、タルク、マイカの他、アルミニウム、マグネシウ
ム、亜鉛、鉄、マンガン、チタン等の各種金属の酸化
物、セラミック等が挙げられる。耐熱性、耐水性、耐溶
媒性などの点から無機物微粒子が好ましく、無機物微粒
子の中では、微粒化が容易である点から、各種の金属酸
化物、特にシリカが好適である。
【0022】印刷受容層における微粒子の配合量は、印
刷受容層を形成する紫外線硬化樹脂組成物に対し、30
重量%以上100重量%未満であり、好ましくは30重
量%以上95重量%以下である。紫外線(UV)硬化樹
脂組成物には、ラジカル反応タイプの樹脂が好適に使用
される。ラジカル反応タイプのUV硬化樹脂は、通常、
少なくとも、樹脂モノマー成分および光重合開始剤を使
用し、更に、必要に応じて樹脂オリゴマー成分を使用し
て調製され、本発明の場合はこれに前述の微粒子が含ま
れる。
【0023】樹脂モノマー成分としては、単官能または
多官能モノマーの何れであってもよいが、印刷受容層に
おける架橋密度を上げて強度を保持するため、多官能モ
ノマー成分を一定量含むのが好ましい。単官能モノマー
としては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、
N−ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロ
イルホスフェート、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、テトラヒドロフルフリルオキシエチルアクリレー
ト、1,3−ジオキサンアルコールのε−カプロラクト
ン付加物のアクリレート等が挙げられる。
【0024】多官能モノマー成分としては、シクロペン
テニールアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ト
リプロピレングリコールジアクリレート、2−(2−ヒ
ドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシ
メチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート、プロピオン酸・ジペンタエリ
スリトールのテトラアクリレート、ジトリメチロールプ
ロパンテトラアクリレート等が挙げられる。
【0025】樹脂オリゴマー成分としては、アクリル系
オリゴマー、エステル系オリゴマー、ウレタン系オリゴ
マー、エーテル系オリゴマー等が挙げられる。これらは
単独で使用してもよいが、複数種を組み合わせて使用す
ると、各々異なった特性を持つ印刷受容層が得られる。
上記のアクリル系オリゴマーとしては、例えば、(メ
タ)アクリル酸や、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル等のアルキル(メタ)アクリ
レートの重合体、または、上記モノマーと、スチレン、
α−メチルスチレン、(o,m,p)ビニルフェノール
等の芳香族ビニル化合物、マレイン酸、イタコン酸、ク
ロトン酸、フマル酸などのビニルカルボン酸化合物、グ
リシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエー
テル、エチルアクリル酸グリシジル、クロトニルグリシ
ジルエーテル、クロトン酸グリシジル等のグリシジル基
含有ビニル化合物、ベンジル(メタ)アクリレート等の
芳香族アクリレート化合物、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等の置換アルキルアクリレート化合物、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド等のアクリルアミド系化合物、酢酸ビニル、(メ
タ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸クロライ
ド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等から選ばれ
た化合物との共重合体が挙げられる。
【0026】上記のエステル系オリゴマーとしは、例え
ば、無水フタル酸とプロピレンオキサイドの開環重合物
から成るポリエステルジオールとアクリル酸とのエステ
ル、アジピン酸1,6−ヘキサンジオールから成るポリ
エステルジオールとアクリル酸とのエステル、トリメリ
ット酸ジエチレングリコールとの反応物から成るトリオ
ールとアクリル酸とのエステル、δ−バレロラクトンの
開環重合物とアクリル酸とのエステル等が挙げられる。
【0027】上記のウレタン系オリゴマーとしては、例
えば、ヘキサメチレンジイソシアネートと1,6−ヘキ
サンジオールから成るポリウレタンと2−ヒドロキシエ
チルアクリレートとの反応物、アジピン酸と1,6−ヘ
キサンジオールから成るポリエステルジオールとトリレ
ンジイソシアネートとを反応させたジイソシアネートオ
リゴマーに2−ヒドロキシエチルアクリレートを反応さ
せたもの等が挙げられる。
【0028】上記のエーテル系オリゴマーとしては、例
えば、ポリプロピレングリコールとアクリル酸とのエス
テル等が挙げられる。その他、エポキシ樹脂にアクリレ
ートを反応させたエポキシ系オリゴマー、ポリアリレー
ト等も樹脂オリゴマー成分として使用することが出来
る。光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、o−ヘンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビスジエ
チルアミノベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセト
フェン、ベンジル、2−クロロチオキサントン、ジイソ
プロピルチオザンソン、9,10−アントラキノン、ベ
ンソイン、ベンソインメチルエーテル、2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−プロピオフェノン、4−イソプロピル−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、α,α−
ジメトキシ−α−フェニルアセトン等が挙げられる。
【0029】また、インクジェットにより印刷された画
像に耐水性を付与するため、カチオン樹脂を含有してい
てもよい。一般にインクジェットプリンター用インクに
はアニオン性水溶染料が使用されており、カチオン樹脂
の添加により、微細空隙に吸着されたインク中の染料を
水に不溶性化することが出来、形成画像の耐水性を付与
できる。
【0030】カチオン樹脂の例としては、ポリアクリル
アミドのカチオン変成物、アクリルアミドとカチオン性
モノマーの共重合体、3級アミノ基含有(メタ)アクリ
レートのカチオン変性物と他の一般的なモノマーとの共
重合体、ポリアリルアミン、ポリアミンスルホン、ポリ
ビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアミドエピク
ロルヒドリン、ポリビニルピリジニウムハライド等が挙
げられる。また、ビニルピロリドン系モノマー、ビニル
オキサゾリドン系モノマー又はビニルイミダゾール系モ
ノマーと他の一般的なモノマーとの共重合体が挙げられ
る。更に、特開2000−57635号公報において一
般式で表された、3級アミノ基含有(メタ)アクリレー
トのカチオン変成物と他の一般的なモノマーとの共重合
体が挙げられる。
【0031】カチオン樹脂の重量平均分子量は、通常5
00〜200,000、好ましくは1,000〜10
0,000の範囲である。紫外線硬化樹脂組成物は、上
記の他、必要に応じ、重合停止剤、保存安定剤、分散
剤、消泡剤、紫外線硬化性樹脂以外のバインダー樹脂な
どを含有していてもよい。
【0032】印刷受容層の最外面とは逆の界面に接する
ように、下地層を設けてもよい。下地層の形成には、比
較的耐熱性のある樹脂組成物であれば特に制限無く使用
できるが、スクリーン印刷法やパッド印刷法で簡便に、
また無溶媒で層形成できる点から、印刷受容層の項で説
明した紫外線硬化樹脂組成物が好適に用いられる。印刷
受容層と全く同じ組成であってもかまわないが、下地層
は印刷受容性を有していなくてもよいので、前述した微
粒子は含まなくても良い。また必要に応じて、有機・無
機の染料・顔料など各種着色剤は含んでいても良い。
【0033】本発明における印刷受容層の形成には、紫
外線硬化型のスクリーン印刷機が好適に使用される。ま
た下地層も同様に紫外線硬化型のスクリーン印刷機によ
る形成が好ましい。特に、下地層と印刷受容層の組み合
わせにて印刷受容層表面に凹凸を設ける場合は、まず光
入射面の反対面の一部に、スクリーン印刷を用いて下地
層にて模様を設け、該下地層上に、下地層を覆い、かつ
下地層より面積が大きくなるように印刷受容層を設ける
方法が好ましい。
【0034】紫外線照射の光源としては、高圧水銀灯、
メタルハライドランプ等が使用される。そして、照射エ
ネルギー量は、通常150〜2000mJ/cm2、好
ましくは250〜1000mJ/cm2の範囲から選択
される。この際、スクリーン印刷法を使用した場合、塗
膜表面の平滑化、塗膜からの気泡の放出を瞬時に行い、
塗膜面の光沢性を上げる目的でレベリング剤を添加する
のが好ましい。レベリング剤としては、シリコン等が好
ましい。
【0035】上記の記録層の厚さは通常10〜5000
nm、光反射層の厚さは通常50〜200nm、印刷受
容層の厚さは通常5〜50μmである。下地層を設ける
場合、その厚さは通常2〜100μm、好ましくは10
〜50μmである。また、印刷受容層の厚みは下地層の
0.5〜2.0倍が好ましい。下地層が厚すぎると印刷
受容層表面の凹凸が大きくなりすぎて印刷がし辛くなっ
たり、光記録媒体が偏心して情報の記録・再生を妨げる
恐れがある。下地層が薄すぎると、印刷受容層表面の模
様が不明瞭になる恐れがある。
【0036】なお、印刷受容層は色の異なる複数の領域
に分割されていてもよい。すなわち、印刷受容層表面の
凹凸だけでなく、色の違いも利用して模様を形成しても
かまわない。ここで「色の異なる」とは、目視にて判別
できる程度に色相、明度、彩度、光沢、質感などが異な
っていることを意味する。そして、利用者による重ね印
刷を考えた場合、印刷受容層自体の色は薄い方が好まし
い。具体的には、印刷受容層の任意の領域における反射
光のXYZ表色系色度座標(x,y)が次の式(1
a)、好ましくは(1b)を満足するのが良い。
【0037】
【数1】 (x−0.32)2+(y−0.32)2≦0.015 (1a) (x−0.32)2+(y−0.32)2≦0.010 (1b) また、印刷受容層の各領域のコントラストが大きい場
合、製造メーカーが施した印刷は際立つものの、後の利
用者による重ね印刷が不明瞭となる恐れがあるため、各
領域は類似色であることが好ましい。具体的には、印刷
受容層の任意の2点における反射光のXYZ表色系色度
座標(x1,y1)及び(x2,y2)が次の式(2a)、
好ましくは(2b)を満足するのが良い。
【0038】
【数2】 (x1−x22+(y1−y22≦0.012 (2a) (x1−x22+(y1−y22≦0.010 (2b) 本発明の印刷受容層における「色の異なる複数の領域」
は、例えば、印刷受容層形成用組成物に、後の利用者に
よる印刷を妨げない程度に顔料や染料などの着色剤を添
加したものを使用し、これら色の異なる複数種の組成物
を使用して印刷受容層を形成すると良い。また、通常の
印刷受容層は、地色を白くするため、酸化チタン等の白
色顔料が配合される場合があるが、斯かる場合は、白色
顔料の配合量を異なられて地色に色差を形成することに
より、色の異なる複数の領域に分割してもよい。
【0039】本発明の光記録媒体においては、意匠的ま
たは商標的な要請などにより、光記録媒体の製造メーカ
ーにおいて上記の印刷受容層に何らかの印刷を施した結
果、利用者などによるその上からの重ね印刷が出来なく
なる、という問題は一挙に解決される。なお、利用者に
よる重ね印刷としては、インクジェット方式のプリンタ
ーによるもの、感熱転写方式のプリンターによるものの
他、いわゆる印刷ではないが、通常の筆記具による記入
などが考えられる。プリンターとしては、安価で印刷速
度が速い点、また印刷需要層表面の凹凸の影響を受けな
い点から、インクジェット方式のプリンターが好まし
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、光記録媒
体の製造メーカーにより、光記録媒体の最外面に模様を
施されていながらも、利用者などによる後からの印刷が
全く支障なく行なわれる様に改良された光記録媒体が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光記録媒体の光入射面の「ほぼ全面」の一例
を説明する図である。
【図2】 本発明の光記録媒体の一例を表す平面図およ
び断面図である。
【図3】 本発明の光記録媒体の別の一例を表す平面図
および断面図である。
【符号の説明】
1 印刷受容層 2 下地層 3 光記録媒体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入射面の反対面における最外層形成面
    として印刷受容層を有し、印刷受容層表面に凹凸によっ
    て模様が形成されていることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 印刷受容層に接する下地層を有し、光記
    録媒体表面における印刷受容層の面積が、下地層の面積
    より大きいことを特徴とする、請求項1記載の光記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 透明基板上に記録層および/または反射
    層を有し、該記録層および/または反射層上に、直接、
    下地層を介して、または下地層以外の任意の層を介して
    印刷受容層を有することを特徴とする、請求項1または
    2に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録層に有機色素を含有する、請求項3
    記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 下地層を有する光記録媒体の製造方法
    であって、光入射面の反対面でありかつ記録層および/
    または反射層の表面の一部に、スクリーン印刷にて下地
    層で模様を設け、該下地層上を覆い、下地層より面積が
    大きくなるように、スクリーン印刷にて印刷受容層を設
    けることを特徴とする、請求項3または4記載の光記録
    媒体の製造方法。
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