JPH11102543A - 光記録媒体への表示形成方法 - Google Patents

光記録媒体への表示形成方法

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JPH11102543A
JPH11102543A JP27964997A JP27964997A JPH11102543A JP H11102543 A JPH11102543 A JP H11102543A JP 27964997 A JP27964997 A JP 27964997A JP 27964997 A JP27964997 A JP 27964997A JP H11102543 A JPH11102543 A JP H11102543A
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JP27964997A
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Shuichi Maeda
修一 前田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板に透明樹脂を使用した光記録媒体の最外層
に文字、図形、記号、模様などの表示を形成する方法で
あって、光記録媒体に何らのダメージを与えることなく
且つ高精彩に上記の表示を形成し得る様に改良された表
示形成方法を提供する。 【解決手段】基板に透明樹脂を使用した光記録媒体の最
外層に文字、図形、記号、模様などの表示を形成するに
当たり、昇華性色素の昇華気体を噴射する方法によって
上記の表示を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体への表
示形成方法に関し、詳しくは、光記録媒体の最外層に文
字、図形、記号、模様などの表示を形成する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザーによる情報の書き込み及び/又
は読み取りが可能な光記録媒体(光ディスク)は、従来
の記録媒体に比し、記録容量が大きく且つランダムアク
セスが可能であることから、オーディオソフト、コンピ
ュータソフト、ゲームソフト、電子出版などの分野にお
ける記録媒体として使用されている。特に、ライトワン
ス型コンパクトディスク(「CD−WO」又は「CD−
R」と略記される)は、再生専用コンパクトディスクと
同等の反射率を示すため、記録後、再生専用コンパクト
ディスクプレーヤやドライブで再生可能であるという特
徴を有する。
【0003】また、透明樹脂基板の一面に、少なくと
も、第1の記録信号に基づく凹凸パターン面に沿って形
成された低反射率の金属反射層と第2の記録信号に基づ
く凹凸パターンに沿って形成された高反射率の金属反射
層とが順次に形成された構造の2層型光記録媒体が数多
く提案されている(例えば、特開平8−203125号
公報、同8−249726号公報、同9−50649号
公報、同9−54981号公報、同9−81975号公
報など)。上記の記録媒体は、透明樹脂基板上の記録ピ
ット面の2層化により、信号記録容量を物理的に増大さ
せたものである。
【0004】ところで、上記の様な光記録媒体におい
て、例えば、特許情報を書き込んだ様な場合、光記録媒
体の表面に当該情報の年度などを印刷することが望まれ
る。また、光記録媒体の意匠性を高めるために、図形、
記号、模様などをフルカラーで形成することが望まれ
る。斯かる表示自体は、例えば、サーマルヘッドを使用
した感熱転写方式やインクジェット方式によって容易に
達成し得る。
【0005】しかしながら、昇華型感熱転写方式による
場合は、昇華性色素の昇華のために高温(通常300〜
400℃)に加熱されたサーマルヘッドの接触により、
透明樹脂基板の反り等をも含む光記録媒体のダメージの
問題がある。斯かる問題は、記録層が有機色素にて構成
されている光記録媒体の場合に記録層の安定性のみなら
ず、記録された情報の安定性の観点からも重要である。
【0006】すなわち、上記の表示は、光記録媒体に情
報を書き込んだ後にユーザーにおいて行なうことが多い
が、本来、上記の記録は、色素の熱分解によるヒートモ
ードの記録であるため、光記録媒体に熱が加わる昇華型
感熱転写方式は、記録された情報の安定性の観点から不
適当である。
【0007】これに対し、溶融型昇華型感熱転写方式お
よびインクジェット方式の場合は、光記録媒体の上記の
様な熱によるダメージの問題はないが、前者では画質が
不十分であり、また、後者ではインクの滲み等の問題が
あり、何れによっても高精細な表示は困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、基板に透明樹脂
を使用した光記録媒体の最外層に文字、図形、記号、模
様などの表示を形成する方法であって、光記録媒体に何
らのダメージを与えることなく且つ高精細に上記の表示
を形成し得る様に改良された表示形成方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討を
重ねた結果、ある特定の画像記録方法の採用により、上
記の目的を容易に達成し得るとの知見を得た。
【0010】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、その要旨は、基板に透明樹脂を使用した光
記録媒体の最外層に文字、図形、記号、模様などの表示
を形成するに当たり、昇華性色素の昇華気体を噴射する
方法によって上記の表示を形成することを特徴とする光
記録媒体への表示形成方法に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、光記録媒体の構造は、基板に透明樹脂
を使用している限り、特に制限されない。光記録媒体の
構造例としては、(1)透明樹脂基板上に少なくとも記
録層と金属反射層および保護層を順次に積層して成る通
常の光記録媒体、(2)透明樹脂基板の少なくとも一面
に、少なくとも、第1の記録信号に基づく凹凸パターン
面に沿って形成された低反射率の金属反射層と第2の記
録信号に基づく凹凸パターンに沿って形成された高反射
率の金属反射層を順次に積層して成る2層型光記録媒体
などが挙げられる。
【0012】透明樹脂基板としては、例えば、ポリカー
ボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化
ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アモル
ファスポリオレフィン等が使用される。特に、ポリカー
ボネート樹脂は、光の透過性が高く且つ光学的異方性の
小さいために好ましい。
【0013】通常の光記録媒体の場合、通常、透明樹脂
基板の表面には記録位置を表す案内溝やピット等(グル
ーブ情報など)が形成される。グルーブ情報などは、通
常、射出成形や注型によって基板を作る際に付与される
が、レーザーカッティング法や2P法(Photo−P
olymer法)により作製してもよい。通常の光記録
媒体の場合、記録層の厚さは、通常10〜5000nm
とされ、その種類は、レーザー光の照射により記録可能
であれば特に制限されず、無機物質による記録層および
有機物質による記録層の何れであってもよい。
【0014】無機物質による記録層には、例えば、光熱
磁気効果により記録を行うTb・Fe・CoやDy・F
e・Co等の希土類遷移金属合金が使用される。また、
相変化するGe・Te、Ge・Sb・Teの様なカルコ
ゲン系合金も使用し得る。
【0015】有機物質による記録層には、主として、有
機色素が使用される。斯かる有機色素としては、大環状
アザアヌレン系色素(フタロシアニン色素、ナフタロシ
アニン色素、ポルフィリン色素など)、ポリメチン系色
素(シアニン色素、メロシアニン色素、スクワリリウム
色素など)、アントラキノン系色素、アズレニウム系色
素、含金属アゾ系色素、含金属インドアニリン系色素な
どが挙げられる。特に含金属アゾ系色素は、耐久性およ
び耐光性に優れているため好ましい。
【0016】色素含有記録層は、通常、スピンコート、
スプレーコート、ディップコート、ロールコート等の塗
布方法で成膜される。この際、溶剤としては、ジアセト
ンアルコール、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタ
ノン等のケトンアルコール溶媒、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ等のセロソルブ溶媒、テトロフルオロプ
ロパノール、オクタフルオロペンタノール等のパーフル
オロアルキルアルコール溶媒、乳酸メチル、イソ酪酸メ
チル等のヒドロキシエチル溶媒が好適に使用される。
【0017】通常の光記録媒体の場合、金属反射層の厚
さは通常50〜200nmとされ、その材質は、Au、
Ag、Al等が挙げられるが、特にAg又はその合金が
好ましい。Ag合金に使用される添加元素としては、T
i、Rh、Cu、Ta、Pd、Ni、V、Co、Cr、
Si、C、B、Sn、P、Zn、Sb、Mo等が挙げら
れ、これらは、通常、3原子%以下の割合でAgに添加
される。金属反射層は、蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法によって成膜される。なお、金属
反射層と記録層の間に層間の密着力を向上させるため、
または、反射率を高める等の目的で中間層を設けてもよ
い。
【0018】2層型光記録媒体は、公知の方法に従い、
例えば、透明樹脂基板の一面に第1の記録信号に基づく
凹凸パターン面を形成した後、当該凹凸パターン面上に
低反射率の金属反射層を形成すると共に当該金属反射層
の上面に紫外線硬化樹脂などから成る光透過層を形成
し、当該光透過層の上面に第2の記録信号に基づく凹凸
パターン面を形成すると共に当該凹凸パターン面上に高
反射率の金属反射層を形成し、当該金属反射層の上面に
紫外線硬化樹脂などから成る透明保護層を形成すること
によって得ることが出来る。
【0019】しかしながら、別個の透明樹脂基板の一面
に記録信号に基づく凹凸パターン面と金属反射層とを順
次に形成した後、透明接着剤にて両者を接合するいわゆ
る貼り合せ法が推奨される。この場合、金属反射層の厚
さは、通常5〜1000nm透明接着剤層の厚さは、通
常2〜600nmの範囲とされる。
【0020】上記の記録信号に基づく凹凸パターンは、
通常、射出成形や注型によって透明樹脂基板を作る際に
スタンパーによって付与されるが、レーザーカッティン
グ法や2P法(Photo−Polymer法)により
作製してもよい。凹凸パターンのデイメンジョンは、再
生に使用するレーザー光の波長に依存するが、可能な限
り微小化するのが好ましい。
【0021】上記の各金属反射層の材質は、適宜選択す
ることが出来るが、情報の再生に波長530nm以下の
レーザー光を使用して一層の高密度化を図る様な場合
は、高反射率の金属反射層はAg又はその合金にて形成
し、低反射率の金属反射層(半透明層)はAuにて形成
するのが好ましい。
【0022】通常の光記録媒体の場合、情報の記録およ
び再生は、透明樹脂基板側から反射層側に向けてレーザ
ー光を照射することにより行われる。従って、文字、図
形、記号、模様などの表示を形成する最外層は、金属反
射層の上に積層される保護層となる。
【0023】一方、2層型光記録媒体の場合、記録され
た情報の再生は、低反射率の金属反射層から高反射率の
金属反射層側に向けてレーザー光を照射することにより
行われる。従って、文字、図形、記号、模様などの表示
を形成する最外層は、透明樹脂基板のレーザー光非照射
面(貼り合せ法による2層型光記録媒体の場合は、高反
射率の金属反射層側の透明樹脂基板表面)となるが、当
該面に別途に設けた保護層によって上記の最外層を構成
するのが好ましい。
【0024】上記の保護層は、必要に応じて2層以上あ
ってもよい。そして、保護層が1層の場合は、当該保護
層が最外層となる。そして、上記の最外層(保護層)
は、少なくとも、有機フィラー及び/又は無機フィラー
と、親水性モノマーと、当該親水性モノマーに溶解可能
なポリマーとを含有し、且つ、当該ポリマーが(メタ)
アクリル酸のアルキルエステル及び(メタ)アクリル酸
アミドのN−アルキル置換体の群から選択される1種ま
たは2種以上のモノマーから形成されるホモポリマー又
はコーポリマーであるUV硬化樹脂組成物にて形成する
のが好ましい。斯かる特定の組成物の使用により、文
字、図形、記号、模様などの表示を一層高精細に形成す
ることが出来る。
【0025】上記の有機フィラーとしては、吸水性およ
び/または吸油性フィラーが使用され、例えば、アクリ
ル樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エ
ステル、スチレン樹脂、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、変性メラミン樹脂微粒子、ポリビニルアルコール、
ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ゴム等の
微粒子の他、これらポリマーの架橋微粒子、更には、リ
グニン、プロテイン、セルロース、絹の粉末が挙げられ
る。特に、リグニン、プロテイン、セルロース又は絹の
粉末は、吸水性や吸油性が高いために好ましい。
【0026】上記の無機フィラーとしては、吸水性およ
び/または吸油性フィラーが使用され、例えば、合成シ
リカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、マイカ、珪藻土シリカ、水酸化ア
ルミニウム、アルミナ、酸化ジルコニウム、水酸化ジル
コニウム等が挙げられる。
【0027】上記の親水性モノマーとしては、テトラヒ
ドロフルフリルアクリレート、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシペンチル(メタ)アクリレート、フェノキシヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロロヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリ
レート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、フェニルグリ
シジルエーテル(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、アクロイルモルホリン、N−ビニルピロリドン、2
−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシ
エチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールアクリレートの他、ビスフェ
ノールAエポキシ樹脂のジ(メタ)アクリレートの様に
分子内に水酸基またはエーテル基を有するモノマー等が
挙げられる。
【0028】ところで、特開平7−169100号公報
に記載された印刷可能な光記録媒体においては、ポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド等のホモポリ
マー及びコポリマーの様な親水性ポリマーが使用され
る。しかしながら、後述する昇華性色素(疎水性)との
親和性を適切に調節するため、上記のポリマーよりも疎
水性の高いポリマーを使用するのが好ましい。
【0029】上記の疎水性の高いポリマーとしては、
(メタ)アクリル酸のアルキルエステル及び(メタ)ア
クリル酸アミドのN−アルキル置換体の群から選択され
る1種または2種以上のモノマーから形成されるホモポ
リマー又はコーポリマーが挙げられる。なお、上記のア
クリル酸アミドのN−アルキル置換体は、モノアルキル
置換体およびジアルキル置換体を含む。そして、上記の
ポリマーの具体例としては、次の(1)〜(5)の各ポ
リマーが挙げられる。
【0030】(1)(メタ)アクリル酸のアルキルエス
テルのホモポリマー (2)2種以上の(メタ)アクリル酸のアルキルエステ
ルのコーポリマー (3)(メタ)アクリル酸アミドのN−アルキル置換体
のホモポリマー (4)2種以上の(メタ)アクリル酸アミドのN−アル
キル置換体のコーポリマー (5)(メタ)アクリル酸のアルキルエステルと(メ
タ)アクリル酸アミドのN−アルキル置換体とのコーポ
リマー
【0031】上記の(1)のホモポリマーの原料モノマ
ーとしては、(メタ)アクリル酸のメチルエステルであ
ってよいが、疎水性を高かめる観点から、アルキル基の
炭素数が2以上の(メタ)アクリル酸のアルキルエステ
ルが好ましい。
【0032】上記の(2)のコーポリマーの原料モノマ
ーとしては、各アルキル基の合計炭素数が4以上である
2種以上の(メタ)アクリル酸のアルキルエステルの組
み合わせが好ましい。
【0033】上記の(3)のホモポリマーの原料モノマ
ーとしては、(置換)アルキル基の炭素数が2以上の
(メタ)アクリル酸アミドのN−アルキル置換体が好ま
しい。なお、ジアルキル置換体の場合、上記のアルキル
基の炭素数は、2個のアルキル基における合計炭素数を
意味する。
【0034】上記の(4)のコーポリマーの原料モノマ
ーとしては、各アルキル基の合計炭素数が4以上である
2種以上の(メタ)アクリル酸アミドのN−アルキル置
換体の組み合わせが好ましい。
【0035】上記の(5)のコーポリマーの原料モノマ
ーとしては、各アルキル基の合計炭素数が4以上である
(メタ)アクリル酸のアルキルエステルと(メタ)アク
リル酸アミドのN−アルキル置換体との組み合わせが好
ましい。
【0036】上記の炭素数の上限は、そのポリマーの前
記親水性モノマーに対する溶解度によって決定される。
従って、ポリマーの分子量、親水性モノマーの種類、ポ
リマーの使用量(溶解量)を勘案して適宜決定される。
上記のポリマーの中では、(1)2種以上の(メタ)ア
クリル酸のアルキルエステルのコーポリマーであって且
つ上記の各アルキル基の合計炭素数が4以上であるポリ
マーと(2)2種以上の(メタ)アクリル酸アミドのN
−アルキル置換体のコーポリマーであって且つ上記の各
アルキル基の合計炭素数が4以上であるポリマーが特に
好ましい。
【0037】上記のポリマーの具体例としては、メチル
メタアクリレート:プロピルメタアクリレートコーポリ
マー、メチルメタアクリレート:ブチルメタアクリレー
トコーポリマー、エチルメタアクリレート:プロピルメ
タアクリレートコーポリマー、エチルメタアクリレー
ト:ブチルメタアクリレートコーポリマー、N−エチル
メタアクリルアミド:N−ブチルメタアクリルアミドコ
ーポリマー、N,N−ジメチルメタアクリルアミド:
N,N−ジプロピルメタアクリルアミドコーポリマー等
が挙げられる。
【0038】UV硬化樹脂組成物には、保護層の架橋密
度(塗膜硬度)の向上のため、架橋性モノマーを添加し
てもよい。斯かる架橋性モノマーとしては、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、アクリル化イ
ソシアヌレート、1、4ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1、6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタジエニルジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、シ
クロデカントリアクリレート等が挙げられる。
【0039】UV硬化樹脂組成物に使用されるラジカル
開始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、2、2−ジエトキシアセトフェノ
ン、4’−フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノ
ン等のアセトフェノン系ラジカル開始剤、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピオフェノン
系ラジカル開始剤、2−クロロアントラキノン等のアン
トラキノン系ラジカル開始剤、2、4−ジエチルチオキ
サントン等のチオキサントン系ラジカル開始剤などが挙
げられる。
【0040】UV硬化樹脂組成物において、親水性モノ
マーは、通常20〜85重量部、好ましくは30〜60
重量部、ポリマーは、通常1〜80重量部、好ましくは
5〜40重量部、架橋性モノマーは、通常0〜40重量
部、好ましくは1〜20重量部、ラジカル開始剤は、通
常0.1〜10重量部、好ましくは1〜8重量部の範囲
で使用され、フィラーは、UV硬化樹脂100重量部に
対し、通常、5〜70重量部、好ましくは20〜50重
量部の範囲で使用される。
【0041】前記の最外層(保護層)の形成は、バーコ
ート法、ブレードコート法、エアナイフコート法、ロー
ルコート法、スクリーン印刷法などの方法で上記のUV
硬化樹脂組成物を塗布した後にUV照射することによっ
て行われる。UVランプとしては、水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が使用され
る。そして、照射エネルギー量は、通常150〜200
0mJ/cm2、好ましくは250〜1000mJ/c
2の範囲から選択される。
【0042】保護層が2層以上の場合、下層の保護層の
樹脂の種類は、特に制限されないが、最外層の保護層の
場合と同様にUV硬化樹脂が好ましい。この場合、下層
の保護層の形成は、スピンコート、ディップコート、バ
ーコート、スクリーン印刷などの方法でUV硬化樹脂を
塗布した後にUV照射することによって行われる。な
お、保護層が2層以上ある場合、上記のUV硬化樹脂組
成物にて形成する最外層は、文字、図形、記号、模様な
どの表示を形成する領域のみに形成してもよい。
【0043】本発明においては、上記の様な光記録媒体
の最外層に文字、図形、記号、模様などの表示を形成す
るに当たり、昇華性色素の昇華気体を噴射する方法によ
って上記の表示を形成する。
【0044】上記の表示形成方法の一例としては昇華性
色素の昇華気体を噴射すると共にその噴射方向または噴
射量を電気信号によって制御する方法が挙げられる。斯
かる方法それ自体は、例えば、特公昭56−2020号
公報に記載されて公知であるが、上記の公報には光記録
媒体に関する記載は無い。本発明の特徴は、種々の転写
技術、印刷技術などの中から、光記録媒体の構造との関
係を検討し、上記の様な非接触法による特定の表示形成
方法を選択した点にある。
【0045】本発明において、昇華性色素としては、特
に制限されず、公知の各種の昇華性色素、すなわち、ア
ゾ系、アントラキノン系、ニトロ系、スチリル系、ナフ
トキノン系、キノフタロン系、アゾメチン系、クマリン
系、縮合多環系などの非イオン性の昇華性色素を使用す
ることが出来る。
【0046】昇華性色素の昇華気体を噴射すると共にそ
の噴射方向または噴射量を電気信号によって制御する方
法は、前記の公報に記載の方法に従って行なうことが出
来る。図1は、本発明において使用される表示形成装置
の一例の説明図、図2は、本発明において使用される表
示形成装置の他の一例の説明図である。
【0047】図1に示す表示形成装置においては、噴射
ノズル(1)の内部の昇華性色素(3)は、電気ヒータ
(13)とその電源(14)によって構成された加熱装
置(2)によって加熱され、昇華気体(3´)となって
噴射される。昇華気体(3´)は、噴射されると同時に
帯電電極(4)を通過する際、噴射ノズル(1)と帯電
電極(4)との間に挿入された電源(5)によって帯電
され、電界レンズ(6)と(7)によって集束され、静
電偏向電極(8)と(9)の間を通過する際、信号源
(10)によって偏向され、ホルダー型背極(11)に
向かって飛行して光記録媒体(12)上に文字、図形、
記号、模様などの表示を形成する。
【0048】図2に示す表示形成装置は、図1に示す表
示形成装置において、静電偏向電極(8)と(9)の代
わりに電界シャッタ(15)を設けた点を除き、図1に
示す表示形成装置と同一の構成と作用を有する。
【0049】図1及び図2に示す表示形成装置において
は、昇華気体の帯電手段を備えているが、斯かる帯電手
段は、必ずしも必要ではなく、噴射ノズルの内部の昇華
性色素の昇華圧のみで昇華気体を光記録媒体上に飛行さ
せることが出来る。また、静電偏向電極や電界シャッタ
を使用せずに、昇華性色素の加熱電源のON・OFF制
御操作のみで光記録媒体上に文字、図形、記号、模様な
どの表示を形成することが出来る。
【0050】通常の光記録媒体の場合、情報の書き込み
(記録)及び/又は読み取り(再生)は、1μm程度に
収束したレーザー光によって行われる。すなわち、記録
は、記録層のレーザー光照射部分(記録部分)に、溶
融、蒸発、昇華、変形、変性などが起こることにより行
われる。そして、再生は、レーザー光により、レーザー
光照射部分と非照射部分との反射率の差を読み取ること
により行われる。上記のレーザー光としては、半導体レ
ーザー光が好適に使用される。
【0051】一方、2層型光記録媒体の場合、記録され
た情報の再生は、従来の方法と全く同様に、低反射率の
金属反射層から高反射率の金属反射層側に向けてレーザ
ー光を照射することにより行われる。すなわち、第1の
記録信号を再生する場合は、低反射率の金属反射層に焦
点を合わせたレーザー光を照射してその反射光を受光す
る。第2の記録信号を再生する場合は、高反射率の金属
反射層に焦点を合わせたレーザー光を照射してその反射
光を受光する。
【0052】本発明においては、前述した非接触方式の
表示形成方法により、光記録媒体の最外層に文字、図
形、記号、模様などの表示を形成するため、上記の様の
何れの構造の光記録媒体においても透明樹脂基板や記録
層などに何らのダメージも与えることがない。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0054】実施例1 深さ1600Å、幅0.45μmの溝(グルーブ)付の
射出成型ポリカーボネート樹脂基板(直径5インチ)上
に含金属アゾ色素の溶液を滴下し、スピンコート法によ
り500rpmの回転数で塗布した後、100℃で30
分間乾燥して記録層を形成した。
【0055】次いで、上記の記録層の上に、スパッタリ
ング法により、膜厚800Å(80nm)の銀膜を成膜
して反射層を形成した。そして、この反射層の上の全面
に紫外線硬化樹脂をスピンコート後、紫外線を照射して
硬化させ5μmの保護層を形成した。次いで、上記の保
護層の全面に次の表に示す組成のUV硬化樹脂組成物を
膜厚14μmて塗布した後、紫外線を照射して硬化させ
て光記録媒体を得た。
【0056】
【表1】 (1)メチルメタアクリレート:ブチルメタアクリレート コーポリマー(共重合比=1:1) :15重量部 (2)テトラヒドロフルフリルアクリレート :20重量部 (3)1,6−ヘキサンジオールジアクリレート :13重量部 (4)シクロデカントリアクリレート : 7重量部 (5)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル −プロパン−1−オン(ラジカル開始剤) : 5重量部 (6)絹糸微粉末 :40重量部
【0057】次いで、上記の光記録媒体を5.6m/s
で回転させながら、中心波長780nmの半導体レーザ
ー光を記録パワー10.5mWで照射し、EFM信号を
記録した。
【0058】その後、図1に示す表示形成装置を使用
し、上記の光記録媒体の最外層(UV硬化樹脂組成物
層)に赤色の画像を形成した。すなわち、ノズル径0.
2mmの噴射ノズル(1)中に下記の構造式(A)で表
されるマゼンタ系昇華性色素を充填し、電気ヒータ(1
3)とその電源(14)によって構成された加熱装置
(2)により250℃に加熱して昇華気体(3´)とし
て噴射させた。昇華気体(3´)は、噴射されると同時
に帯電電極(4)を通過する際、噴射ノズル(1)と帯
電電極(4)との間に挿入された電源(5)による2.
6Kv/mmの電界によって帯電され、2Kvの電界レ
ンズ(6)と6Kvの電界(7)によって集束され、静
電偏向電極(8)と(9)の間を通過する際、信号源
(10)による0〜600Vの画像信号によってy軸方
向に偏向され、ホルダー型背極(11)に向かって飛行
して光記録媒体(12)上に画像を形成した。得られた
画像の品質は良好であった。
【0059】
【化1】
【0060】上記の光記録媒体の記録部を前記と同波長
の半導体レーザーが備えられたCDプレーヤーで再生し
た結果、良好な再生信号を得た。また、光記録媒体の機
械特性(反り角)を測定した結果、画像形成前と比べた
変化は殆ど無く良好であった。
【0061】実施例2 実施例1において、表2に示す組成のUV硬化樹脂組成
物を使用し且つその塗布膜厚を15μmに変更し、そし
て、下記の構造式(B)で表されるイエロー系昇華性色
素を使用し、加熱装置(2)による加熱温度を210℃
に変更した以外は、実施例1と同様に、記録、青色画像
形成、再生を行なった。その結果、画質、録再信号特
性、機械特性は、何れも良好であった。
【0062】
【表2】 (1)メチルメタアクリレート:ブチルメタアクリレート コーポリマー(共重合比=3:1) (Rohm&:Haus社製商品「パラロイド60」) :15重量部 (2)テトラヒドロフルフリルアクリレート :40重量部 (3)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル −プロパン−1−オン(ラジカル開始剤) : 5重量部 (4)絹糸微粉末 :40重量部
【0063】
【化2】
【0064】実施例3 実施例1において、表3に示す組成のUV硬化樹脂組成
物を使用し且つその塗布膜厚を15μmに変更した以外
は、実施例1と同様に、記録、赤色画像形成、再生を行
なった。その結果、画質、録再信号特性、機械特性は、
何れも良好であった。
【0065】
【表3】 (1)エチルメタアクリレート:ブチルメタアクリレート コーポリマー(共重合比=1:1) (Rohm&:Haus社製商品「パラロイド66」) :15重量部 (2)テトラヒドロフルフリルアクリレート :20重量部 (3)1,6−ヘキサンジオールジアクリレート :15重量部 (4)シクロデカントリアクリレート : 7重量部 (5)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル −プロパン−1−オン(ラジカル開始剤) : 5重量部 (6)絹糸微粉末 :38重量部
【0066】実施例4 実施例1において、表4に示す組成のUV硬化樹脂組成
物を使用し且つその塗布膜厚を15μmに変更した以外
は、実施例1と同様に、記録、赤色画像形成、再生を行
なった。その結果、画質、録再信号特性、機械特性は、
何れも良好であった。
【0067】
【表4】 (1)N−エチルメタアクリルアミド:N−ブチルメタアクリルアミド コーポリマー(共重合比=1:1) :15重量部 (2)テトラヒドロフルフリルアクリレート :40重量部 (3)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル −プロパン−1−オン(ラジカル開始剤) : 5重量部 (4)絹糸微粉末 :40重量部
【0068】実施例5 実施例1において、表5に示す組成のUV硬化樹脂組成
物を使用し且つその塗布膜厚を15μmに変更した以外
は、実施例1と同様に、記録、赤色画像形成、再生を行
なった。その結果、画質、録再信号特性、機械特性は、
何れも良好であった。
【0069】
【表5】 (1)N,N−ジメチルメタアクリルアミド:N,N−ジプロピルメタアクリル アミドコーポリマー(共重合比=1:1) :15重量部 (2)テトラヒドロフルフリルアクリレート :20重量部 (3)1,6−ヘキサンジオールジアクリレート :15重量部 (4)シクロデカントリアクリレート : 7重量部 (5)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル −プロパン−1−オン(ラジカル開始剤) : 4重量部 (6)絹糸微粉末 :39重量部
【0070】実施例6 先ず、スタンパー法によりポリカーボネート樹脂基板
(直径5インチ)の片面に第1の記録信号に基づく凹凸
パターン面を形成し、その表面にスパッタリング法によ
り厚さ800Å(80nm)のAg反射層を形成して第
1要素とした。同様に、スタンパー法によりポリカーボ
ネート基板の片面に第2の記録信号に基づく凹凸パター
ン面を形成し、その表面にスパッタリング法により厚さ
800Å(80nm)のAu反射層を形成して第2要素
とした。次いで、スピンコート法により上記の第1要素
のAg反射層の表面に紫外線硬化樹脂を40μmの厚さ
で塗布した後、その塗布面に上記の第2要素のAu反射
層を重ね合わせ、紫外線を照射して硬化させ、両者を接
合した。
【0071】次いで、第1要素のポリカーボネート樹脂
基板の全面に実施例1において使用したのと同一組成の
UV硬化樹脂組成物を膜厚14μmて塗布した後、紫外
線を照射して硬化させた。その後、実施例1と同様に操
作し、最外層(UV硬化樹脂組成物層)に赤色の画像が
形成された光記録媒体を得た。画質および機械特性(反
り角)は、何れも良好であった。
【0072】上記の2層型光記録媒体に中心波長515
nm、出力20mW、ビームスポット径0.48μmの
青緑色の半導体レーザー光をAu反射層側から照射し、
第1の記録信号と第2の記録信号とをそれぞれ再生した
結果、何れも、良好に再生することが出来た。なお、5
15nmにおけるAg反射層における反射率は75%、
Au反射層における反射率は25%であった。
【0073】また、上記の2層型光記録媒体に中心波長
430nmの半導体レーザー光をAu反射層側から照射
し、第1の記録信号と第2の記録信号とをそれぞれ再生
した結果、何れも、良好に再生することが出来た。な
お、使用したレーザー本体は、HMGフォトニクス社製
の半導体レーザー励起の固体レーザー:Crドープした
LiSrAlF6結晶(基本発振波長860nm)で構
成され、その波長は固体レーザーの倍波の430(n
m)である。また、430nmにおけるAg反射層にお
ける反射率は65%、Au反射層における反射率は20
%であった。
【0074】比較例1 実施例1において、実施例1で使用した表示形成方法の
代わりに、市販の昇華型感熱転写プリンターを使用し
た、サヘマルヘッドによる加熱・接触法による表示形成
方法を採用した以外は、実施例1と同様に、記録、赤色
画像形成、再生を行なった。その結果、画質は良好であ
ったが、熱ダメージにより、録再信号特性が著しく劣
り、機械特性(反り角)が悪化した。
【0075】比較例2 実施例1において、実施例1で使用した表示形成方法の
代わりに、市販の溶融型感熱転写プリンターを使用し
た、サヘマルヘッドによる加熱・接触法による表示形成
方法を採用した以外は、実施例1と同様に、記録、赤色
画像形成、再生を行なった。その結果、画質が実施例1
に比べて劣り、録再信号特性および機械特性の劣化が認
められた。
【0076】比較例3 実施例1において、実施例1で使用した表示形成方法の
代わりに、市販のインクジェットプリンターを使用した
以外は、実施例1と同様に、記録、赤色画像形成、再生
を行なった。その結果、録再信号特性および機械特性は
良好であったが、画質が劣っていた。特に高湿下の画質
は著しく劣るものであった。
【0077】上記の各実施例および比較例の結果を以下
の表に纏めて示す。表中の、符号の意義は次の通りであ
る。◎:著しく良好、○:良好、△:劣る、×:著しく
劣る
【0078】
【表6】
【0079】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、基板に透
明樹脂を使用した光記録媒体の最外層に文字、図形、記
号、模様などの表示を形成する方法であって、光記録媒
体に何らのダメージを与えることなく且つ高精細に上記
の表示を形成し得る様に改良された表示形成方法が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用される表示形成装置の一例
の説明図
【図2】本発明において使用される表示形成装置の他の
一例の説明図
【符号の説明】
1:噴射ノズル 2:加熱装置 3:昇華性色素 4:帯電電極 5:電源 6:電界レンズ 7:電界レンズ 8:静電偏向電極 9:静電偏向電極 3´:昇華気体 10:信号源 11:ホルダー型背極 12:光記録媒体 13:電気ヒータ 14:電気ヒータの電源 15:電界シャッタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に透明樹脂を使用した光記録媒体の
    最外層に文字、図形、記号、模様などの表示を形成する
    に当たり、昇華性色素の昇華気体を噴射する方法によっ
    て上記の表示を形成することを特徴とする光記録媒体へ
    の表示形成方法。
  2. 【請求項2】 光記録媒体の透明樹脂基板がポリカーボ
    ネート樹脂である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 光記録媒体が透明樹脂基板上に少なくと
    も記録層と金属反射層および保護層を順次に積層して成
    る光記録媒体である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 光記録媒体の記録層が有機色素にて構成
    されている請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 光記録媒体が、透明樹脂基板の少なくと
    も一面に、少なくとも、第1の記録信号に基づく凹凸パ
    ターン面に沿って形成された低反射率の金属反射層と第
    2の記録信号に基づく凹凸パターンに沿って形成された
    高反射率の金属反射層を順次に積層して成る光記録媒体
    である請求項1又は2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 光記録媒体の最外層が下記のUV硬化樹
    脂組成物にて構成されている請求項1〜5の何れかに記
    載の方法。 UV硬化樹脂組成物:少なくとも、有機フィラー及び/
    又は無機フィラーと、親水性モノマーと、当該親水性モ
    ノマーに溶解可能なポリマーとを含有し、且つ、当該ポ
    リマーが(メタ)アクリル酸のアルキルエステル及び
    (メタ)アクリル酸アミドのN−アルキル置換体の群か
    ら選択される1種または2種以上のモノマーから形成さ
    れるホモポリマー又はコーポリマーであるUV硬化樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】 表示の形成方法が、昇華性色素の昇華気
    体を噴射すると共にその噴射方向または噴射量を電気信
    号によって制御する方法である請求項1〜6に記載の方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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