JP2002006965A - レギュレータ回路およびこれを用いた回路 - Google Patents

レギュレータ回路およびこれを用いた回路

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発振回路等に用いるレギュレータ回路であっ
て、制御信号に基づいて複数の電圧を発生するものに於
いて集積化した場合の回路の面積を小さくする。 【解決手段】 参照電圧発生回路1と増幅器20を含み
主電源線31,32から電源電圧の供給を受けて該主電
源線の電圧とは異なる電圧を発生するレギュレータ回路
70と、該レギュレータ回路70の出力から電源電圧の
供給を受けて動作する発振回路と、該発振回路の発振状
態を検出して制御信号を出力する発振検出回路と、該制
御信号に基づいて前記発振回路の発振起動時と安定発振
時とで前記レギュレータ回路の出力電圧を変化させて調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号により出
力電圧を複数の異なる値に切り換え可能な集積化レギュ
レータ回路と、これを用いた集積化回路に関するもので
ある。この種のレギュレータ回路は例えば発振用集積回
路や時計用集積回路のように、特に低電力が重要視され
る用途に多用される。本発明のレギュレータ回路はこれ
らの用途に限定されるものではないが、以下の説明は特
に発振回路を内蔵する時計回路の場合について行う。
【0002】
【従来の技術】従来技術について、時計回路を例として
説明する。図9に一般的な時計回路の概略ブロック図を
示す。図9に於いて時計回路は、レギュレータ回路7
0、水晶発振回路71、駆動信号形成回路72、表示装
置73、および発振検出回路74から構成される。これ
らの回路の正側電源線は共通に主電源(図示せず)の正
側主電源線31(Vdd)に接続される。また前記レギ
ュレータ回路70、発振検出回路74、表示装置73、
および場合によって駆動信号形成回路72の一部の負側
電源線は主電源の負側主電源線32(Vss)に接続さ
れる。一方前記水晶発振回路71と駆動信号形成回路7
2の少なくとも一部の負側電源線は前記レギュレータ回
路70の出力端に接続され、Vregなるレギュレータ
電圧が供給される。
【0003】時計回路では、主電源として使用する電池
のケース形状の関係で一般に前記正側主電源線31が基
準電位(GND)とされる。この場合Vdd=0とされ
るので、負側電源線が前記負側主電源線32に接続され
た回路部分は|Vss|、負側電源線が前記レギュレー
タ回路70の出力端に接続された回路部分は|Vreg
|の電源電圧で動作する事になる。ここで|Vreg|
<|Vss|である。
【0004】水晶発振回路71の出力信号は、分周回
路、波形整形回路を含む駆動信号形成回路72によって
表示装置73を駆動するための信号に変換される。該表
示装置73の代表的なものとしては、モーターを使用し
た運針表示装置や、液晶等を用いた電気光学的表示装置
があげられる。
【0005】時計回路は、低消費電力化するため、通常
動作時は前記レギュレータ電圧の絶対値|Vreg|
が、前記水晶発振回路71が安定に発振を維持出来る程
度の小さな値|VregN|とする事が望ましい。しか
し電池交換時等、前記水晶発振回路71の発振が停止し
ている状態から発振を起動する場合は、|Vreg|=
|VregN|とすると、安定発振状態となるまでに極
端に長い時間を要したり、場合によっては発振起動が出
来ない事がある。そこで、図9に示す前記発振検出回路
74で前記発振回路71の発振状態を検出し、発振起動
時には前記|Vreg|を|VregN|よりも大きい
値|VregS|とする方法が用いられる。該発振検出
回路74は一般的には前記駆動信号形成回路72の一部
の信号が正常に得られているかどうかを検出する事によ
り、前記発振回路71の発振状態を判断し、その結果を
制御信号Scとして前記レギュレータ回路70に供給す
る。
【0006】該制御信号Scに基づいて発振起動時に|
Vreg|の値を大きくする場合、|VregS|=|
Vss|とすると、発振回路71が通常の周波数と異な
る高調波で発振する、いわゆる、オーバートーン発振の
状態が生じ、回路全体の動作が正常でなくなる場合があ
る。そこで、発振起動時には、前記|VregS|の値
を、|VregN|<|VregS|<|Vss|なる
適切な値に設定する方法が提案されている。
【0007】上記の目的を実現するために、特開平5−
150057号公報には本願図10に示す構成のよう
に、異なる電圧を発生する第1のレギュレータ回路22
Aと第2のレギュレータ回路22Bから出力される電圧
を、制御信号Scで切り換える方法が開示されている。
【0008】しかし、図10に示す従来例では、異なる
電圧を出力するレギュレータ回路を2つ用意しておく必
要があるため、回路を集積化する場合、集積回路の面積
が大きくなってしまう欠点がある。
【0009】これに対し、特開平6−268443号公
報の図5には本願図11に示すように、参照電圧発生回
路23から出力された参照電圧Vrefを増幅器27の
正入力端に接続し、該増幅器27の負入力端を、抵抗2
4を介して接地するとともに、抵抗25A、25Bを介
して該増幅器27の出力端に接続し、該抵抗25Bに並
列に、N型トランジスタ26を接続し、該N型トランジ
スタ26のゲートにラッチ回路21からの制御信号Sc
を印加する方法が記載されている。
【0010】この回路は制御信号Scにより、増幅器2
7の正入力端と出力端との間の帰還抵抗値を変えて該増
幅器27の増幅率を変える事により、レギュレータ電圧
Vregを切り換えるものである。この方法ではレギュ
レータ回路は1個で良く、前記図10に示した従来例よ
りも集積化する上で都合が良いと言えるが、同時にいく
つかの欠点もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平6−268
443号公報の明細書段落「0008」には、この回路
の動作について、「発振起動時には抵抗24の値(R
a)と、抵抗25A+25Bの値が等しくなってVre
g=2*Vrefとなり、発振が安定した後はN型トラ
ンジスタ26がONとなり抵抗25Bは短絡され、残る
抵抗25Aの値が抵抗24の値の1/2(Ra/2)に
なってVreg=1.5*Vrefとなる(表記変
更)」旨の記載がある。
【0012】この記載によれば、開示された従来回路
は、通常の安定発振状態においては前記N型トランジス
タ26をオンにして抵抗25Bを短絡しておくのである
から、該抵抗25Bは発振起動時にのみ必要な素子であ
る。一方安定発振時に於いては前記抵抗24、25Aお
よび短絡状態の前記N型トランジスタ26を介して、接
地電位から前記増幅器27の出力端子に電流が流れるた
め、低消費電力化するためには該抵抗24の値(Ra)
と抵抗25Aの値(Ra/2)を十分に大きくして於く
必要がある。一般にこれらの大きな抵抗は集積回路中に
於いて大きな面積を必要とする。その上更に発振起動時
だけのために(Ra/2)の値を有する抵抗25Bを付
加する事は集積化に於いて得策とは言えない。
【0013】更に開示された上記従来例は、通常の安定
発振状態で前記帰還抵抗25Bを前記N型トランジスタ
26で短絡しているが、この場合、該前記N型トランジ
スタ26のソースの電位はVregなる中間電位とな
り、オン状態に於ける該N型トランジスタ26のゲート
−ソース間電圧は|VregN|となる。ここで通常の
安定発振状態に於いて、発振回路71の低電力化のため
に該|VregN|を発振が維持出来る最小の値に設定
した場合、そのような小さなゲート−ソース間電圧では
前記N型トランジスタ26は十分なオン状態となる事が
出来ず、該N型トランジスタ26のW/L(チャネル幅
/チャンル長)が小さいと、その内部抵抗の値は増幅器
の増幅率に影響を与える事になる。
【0014】この場合、トランジスタのスレッショルド
電圧等の製造上のばらつきによる該N型トランジスタ2
6の内部抵抗のばらつきにより、該|VregN|の値
もばらつく事になるので、|VregN|の値にはある
程度の余裕をもって大きめに設定せざるを得ず、低電力
化が十分に行われない結果となる。
【0015】そこでこのような状態を避けるためには、
前記N型トランジスタ26のW/Lを十分に大きくして
オン状態に於ける内部抵抗が前記帰還抵抗25Bの値に
比して無視出来るようにしておく必要があり、結局大き
なサイズのトランジスタを使用しなければならない事に
なる。
【0016】上記の説明で明らかなように、図11に示
した従来回路でも集積回路化した場合に大きなサイズの
素子を追加して設けなければならないと言う問題があ
る。本発明の目的は、上記課題を解決して、面積をより
小さく出来る集積回路を提供する事である。
【0017】
【課題を解決するための手段】以下上記課題を解決する
ために本発明が用いる手段について説明するが、この説
明は、「参照電圧発生回路と増幅器を含み主電源線から
電源電圧の供給を受けて該主電源線の電圧とは異なる電
圧を発生するレギュレータ回路と、該レギュレータ回路
の出力から電源電圧の供給を受けて動作する発振回路
と、該発振回路の発振状態を検出して制御信号を出力す
る発振検出回路と、該制御信号に基づいて前記発振回路
の発振起動時と安定発振時とで前記レギュレータ回路の
出力電圧を変化させて調整する集積化発振回路」の場合
について行う。従って、前記制御信号が発振検出回路か
らではなく、例えば手動、パワーオン検出回路等から得
られるものである場合や、レギュレータ電圧の調整目的
が発振に係るものでない場合は、いくつかの手段は実施
する事が出来ない。逆にいくつかの手段は発振とは無関
係に「参照電圧発生回路と増幅器を含み主電源線から電
源電圧の供給を受けて該主電源線の電圧とは異なる電圧
を発生するレギュレータ回路であって、制御信号に基づ
いて出力電圧を調整可能な集積化レギュレータ回路」に
適用する事が出来る。
【0018】第1の手段は、前記調整を前記レギュレー
タ回路内の一部の抵抗の両端をスイッチトランジスタに
より短絡または開放する事により行う場合に於いて、該
短絡または開放する抵抗をその一端が前記主電源線の一
方に接続されたものとする事である。
【0019】この第1の手段によれば、該スイッチトラ
ンジスタのソースは主電源線の一方に接続される事にな
るから、オン時のゲート−ソース間電圧を十分大きくと
れ、比較的小さなサイズのトランジスタであっても、そ
の内部抵抗を低くする事が出来る。従って極端に大きな
トランジスタを使用する必要が無くなり、集積回路の面
積を小さくする事が出来る。
【0020】第2の手段は、前記調整を前記レギュレー
タ回路内の一部の抵抗の両端をスイッチトランジスタに
より短絡または開放する事により行う場合に於いて、該
短絡を前記発振起動時にのみ行うように構成する事であ
る。
【0021】この第2の手段によれば、発振起動時に抵
抗の一部を短絡するのであるから発振起動時のために大
きな抵抗を追加する必要がなくなり、また発振起動時に
於ける前記レギュレータ電圧VregSは正常な発振が
開始出来る程度の適当な範囲内にあれば良いので、前記
スイッチトランジスタのオン抵抗の値はそれほど厳密で
ある必要はなく、従って該スイッチトランジスタを極端
に大きくする必要もなくなり、集積回路面積を小さく出
来る。安定発振時には前記スイッチトランジスタはオフ
であり、その特性がレギュレータ電圧に影響を与える事
がないので、安定したレギュレータ電圧が得られ、十分
に低電力化した状態で安定発振が維持されるとともに、
発振周波数の精度も向上する。この第2の手段は上記第
1の手段とは独立して単独で実施する事が出来る。
【0022】第3の手段は、前記調整は前記制御信号に
基づいて短絡または開放されるスイッチトランジスタに
より、前記参照電圧発生回路の第1の構成要素(群)と
第2の構成要素(群)からなる構成要素群の電気的接続
状態を変化させるものとする事である。
【0023】第3の手段によれば、レギュレータ回路を
構成する増幅器の増幅率を変化させる必要がないので、
増幅率を変化させるために増幅器に追加の抵抗要素を付
加する必要がなくなり、しかも参照電圧発生回路の構成
要素群の電気的接続を変化させてレギュレータ電圧を調
整する方法は、比較的サイズの小さいトランジスタの付
加で行えるため、集積回路の面積を小さくする事が出来
る。
【0024】第4の手段は、上記第3の手段の実施に於
いて、前記増幅器の増幅率を1とする事である。この第
4の手段によれば、該増幅器を単なるバッファアンプと
して構成する事により、増幅率設定用の抵抗群を省略し
て集積回路の面積をより小さくする事が出来る。
【0025】第5の手段は、第3の手段の実施に於い
て、前記構成要素群は、前記スイッチトランジスタと前
記第2の構成要素(群)で形成する直列回路を、前記第
1の構成要素(群)に並列に接続したものとする事であ
る。
【0026】第6の手段は、第3の手段の実施に於い
て、前記構成要素群は、前記スイッチトランジスタと前
記第2の構成要素(群)で形成する並列回路を、前記第
1の構成要素(群)に直列に接続したものとする事であ
る。
【0027】第7の手段は、上記第5または第6の手段
の実施に於いて、前記スイッチトランジスタはソースを
前記主電源線の一方に接続したものとする事である。
【0028】第8の手段は、上記第5または第6の手段
の実施に於いて、前記第1の構成要素(群)はドレイン
とゲートがそれぞれ異なる点に接続されたトランジスタ
を含むものとし、前記スイッチトランジスタは前記発振
起動時にのみ短絡されるように構成する事である。
【0029】第9の手段は、上記第5または第6の手段
の実施に於いて、前記第1の構成要素(群)はドレイン
とゲートが接続されたトランジスタを含むものとし、前
記スイッチトランジスタは前記安定発振時にのみ短絡さ
れるように構成する事である。
【0030】第10の手段は、上記第5または第6の手
段の実施に於いて、前記第1の構成要素(群)と前記第
2の構成要素(群)はそれぞれ少なくとも1個のトラン
ジスタを含み、該第1の構成要素(群)内の少なくとも
1個のトランジスタのゲートと該第2の構成要素(群)
内の少なくとも1個のトランジスタのゲートが接続され
たものとする事である。
【0031】第11の手段は、上記第3の手段の実施に
於いて、前記構成要素群は、第1の構成要素(群)と、
第2の構成要素(群)とを直列または並列に接続したも
のとし、該第2の構成要素(群)は少なくとも1個のト
ランジスタを含み、該トランジスタのゲート電位を前記
制御信号に基づいて前記安定発振時と前記発振起動時と
で相異なる第1および第2の電位に切り換える事であ
る。
【0032】第12の手段は、上記第11の手段の実施
に於いて、前記第1の構成要素(群)と前記第2の構成
要素(群)を並列に接続した場合に於いて、前記第1の
構成要素(群)は少なくとも1個のトランジスタを含む
ものとし、前記第1および第2の電位の一方は、前記第
1の構成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位
とし、他の一方は前記第2の構成要素(群)内の前記ト
ランジスタがオフとなる電位とする事である。
【0033】第13の手段は、上記第12の手段の実施
に於いて、前記第1の構成要素(群)はドレインとゲー
トがそれぞれ異なる点に接続されたトランジスタを含む
ものとし、前記第2の構成要素(群)内の前記トランジ
スタのゲート電位を、前記発振起動時にのみ前記第1の
構成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位とす
る事である。
【0034】第14の手段は、上記第12の手段の実施
に於いて、前記第1の構成要素(群)はドレインとゲー
トが接続されたトランジスタを含むものとし、前記第2
の構成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位
を、前記安定発振時にのみ前記第1の構成要素(群)内
の前記トランジスタのゲート電位とする事である。
【0035】第15の手段は、上記第11の手段の実施
に於いて、前記第1の構成要素(群)と前記第2の構成
要素(群)を直列に接続した場合に於いて、前記第1の
構成要素(群)は少なくとも1個のトランジスタを含む
ものとし、前記第1および第2の電位の一方は、前記第
1の構成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位
とし、他の一方は前記第2の構成要素(群)内の前記ト
ランジスタの内部抵抗がより小さくなる電位とする事で
ある。
【0036】第16の手段は、上記第15の手段の実施
に於いて、前記第1の構成要素(群)はドレインとゲー
トがそれぞれ異なる点に接続されたトランジスタを含む
ものとし、前記第2の構成要素(群)内の前記トランジ
スタのゲート電位を、前記安定発振時にのみ前記第1の
構成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位とす
る事である。
【0037】第17の手段は、上記第15の手段の実施
に於いて、前記第1の構成要素(群)はドレインとゲー
トが接続されたトランジスタを含むものとし、前記第2
の構成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位
を、前記発振起動時にのみ前記第1の構成要素(群)内
の前記トランジスタのゲート電位とする事である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明するが、以下の説明に於いて、前記発振検出回路7
4から出力される前記制御信号Scは、前記安定発振時
には”H”(High)、発振起動時には”L”(Lo
w)となる信号であり、また該発振検出回路74は必要
に応じて該制御信号Scを反転した信号(以下、「反転
Sc信号」と言う)が出力可能であるものとする。通
常”H”の電位は前記主電源の正側電源線の電位(Vd
d)であり、”L”の電位は該主電源の負側電源線の電
位(Vss)である。
【0039】図7は本発明の第1の実施形態を示すレギ
ュレータ回路の回路図である。図7に於いて参照電圧発
生回路1の出力電圧Vrefは、増幅器20の正入力端
子に印加される。該増幅器20の出力端は抵抗125を
介して該増幅器20の負入力端子に接続されるとともに
抵抗124Bを介して抵抗124Aの一端とP型トラン
ジスタ126のドレインに接続される。該抵抗124A
の他の一端と該P型トランジスタ126のソースおよび
基板は接地される。該P型トランジスタ126のゲート
には前記発振検出回路74から制御信号Scが印加され
る。
【0040】図7に示した前記参照電圧発生回路1はC
MOS構成によるもっとも基本的なものであり、4個の
トランジスタと1個の抵抗から成る。基板を正側主電源
線31(GND)に接続し、ソースを点cに於いて抵抗
10の一端に接続したP型トランジスタ11と、ソース
および基板を該正側主電源線31に接続したP型トラン
ジスタ12のゲートは点aに於いて共通に接続される。
ソースおよび基板を負主電源線32(Vss)に接続し
たN型トランジスタ13および14のゲートは点bに於
いて共通に接続される。前記P型トランジスタ11と前
記N型トランジスタ13のドレインは前記点bに接続さ
れ、前記P型トランジスタ12と前記N型トランジスタ
14のドレインは前記点aに接続される。前記抵抗10
の他の一端は前記主電源線31に接続され、前記点aか
ら参照電圧Vrefが得られる。
【0041】図7に示す回路に於いて、前記抵抗124
A、124B、125の値が全て等しい場合に於ける前
記増幅器20の出力Vregの値は、安定発振時には前
記P型トランジスタ126はオフであるから、Vreg
N=1.5*Vrefとなり、発振起動時には前記P型
トランジスタ126はオンであるから、VregS=2
*Vrefとなる。すなわち前記図11に示した従来例
と同様の結果が得られる。
【0042】図7に示す実施形態では前記第1の手段と
第2の手段の両方が適用されている。すなわち前記P型
トランジスタ126によって両端間が短絡される抵抗1
24Aの一端は主電源線31に接続され(第1の手
段)、かつ、該P型トランジスタ126は前記安定発振
時にはオフ、前記発振起動時にオンとなる(第2の手
段)。
【0043】この構成により、必要な抵抗値の総量は、
安定発振時に必要な値となり、発振起動時のために新た
な抵抗を付加する必要がないので集積回路の面積を小さ
くする事が出来る。また前記P型トランジスタ126の
ソースが主電源線31に接続されているからオン時のゲ
ート−ソース間電圧も十分に大きく採れるので、サイズ
が小さいトランジスタを用いる事が出来、やはり集積回
路の面積を小さくする事が出来る。
【0044】以下、本発明の他の実施形態ついて述べる
が、それらの参照電圧発生回路1は図7に示したものと
同一の構成(以下「基本型」と言う)を基本として本発
明を適用し、変形したものである。また以下の実施形態
は前記Vregの調整を該参照電圧発生回路1の出力電
圧Vrefを変化させて行うので、前記増幅器の増幅率
は固定で良い。この場合、該増幅率を決定するための抵
抗群は集積回路の面積増大の要因であり、またこれらの
抵抗群を流れる電流も低消費電力化の観点から望ましい
ものではない。従って該増幅率を1とする事が出来る場
合は前記抵抗群を排除し、前記増幅器を単純なバッファ
アンプとして構成する事が極めて望ましい。
【0045】図8は本発明の第2の実施形態を示すレギ
ュレータ回路の回路図である。図8に於いて、参照電圧
発生回路1の出力Vrefは増幅器20の正入力端子に
印加され、該増幅器20の出力端子は該増幅器20の負
入力端子に接続される。この場合、該増幅器20は増幅
率が1であるバッファアンプとして作用し、その出力電
圧はVregは参照電圧発生回路1の出力電圧Vref
と等しくなる。
【0046】前記参照電圧発生回路1は図7に示した基
本型に次のような変更を加える。前記抵抗10を2個の
抵抗10Aおよび10Bに分割する。一端が主電源線3
1に接続された抵抗10Bの両端に、新たなP型トラン
ジスタ53を並列に接続し、該P型トランジスタ53の
ゲートに前記制御信号Scを印加する。
【0047】該制御信号Scが”H”の時、すなわち安
定発振時は、前記P型トランジスタ53はオフであり、
前記点bと主電源線31間の抵抗値は前記抵抗10Aお
よび10Bの値の和となる。このとき参照電圧発生回路
1の出力Vrefは、安定発振時に前記増幅器20の正
入力端に印加すべき電圧VrefNとなる。前記増幅器
20の増幅率は1であるから、VrefN=VregN
となるように前記抵抗10Aおよび10Bの値の和が設
定される。
【0048】前記制御信号Scが”L”の時、すなわち
発振起動時は、前記P型トランジスタ53はオンとな
り、前記抵抗10Bは短絡されて、前記点bと主電源線
31間の抵抗値は減少する。このとき参照電圧発生回路
1の出力Vrefは、発振起動時に前記増幅器20の正
入力端に印加すべき電圧VrefSとなる。前記増幅器
20の増幅率は1であるから、VrefS=VregS
となるように前記抵抗10Bの値が設定される。当然に
|VregS|>|VregN|である。
【0049】図8の構成は前記第1、第2、第3、第4
の手段を用いている。すなわち前記抵抗10Aは第1の
構成要素(群)を構成し、抵抗10Bは第2の構成要素
(群)を構成し、該第1、第2の構成要素(群)からな
る構成要素群の電気的接続状態はスイッチトランジスタ
である前記P型トランジスタ53の状態によって変化す
る(第3の手段)。該P型トランジスタ53によって両
端を短絡される抵抗10Aの一方の端子は主電源線31
に接続されており(第1の手段)、該P型トランジスタ
53は安定発振時にはオフとなる(第2の手段)。また
前記増幅器20の増幅率は1である(第4の手段)。
【0050】上記の説明は、前記増幅器20の増幅率を
1とし単純なバッファアンプとして使用する場合につい
て行ったが、該増幅率を1以外の値にする場合には図8
に点線で示したように、増幅率設定用の抵抗124、1
25を付加して必要な増幅率Kを設定し、VregN=
K*VrefN、VregS=K*VrefSとすれば
良い。この点は以下に述べるその他の実施形態に於いて
同様である。
【0051】図1は本発明の第3の実施形態を示すレギ
ュレータ回路の回路図である。図1に於いて参照電圧発
生回路1以外の部分は図8に示した実施形態と同一であ
るので説明を省略する(以下図2から図6に示す実施形
態において同様とする)。
【0052】図1に於いて、前記参照電圧発生回路1は
図7に示した前記基本型に次のような変更を加える。前
記点aに新たなN型トランジスタ14Cのドレインを接
続し、該N型トランジスタ14Cのソースはスイッチト
ランジスタとしてのN型トランジスタ51のドレインに
接続する。該N型トランジスタ14C、51の基板およ
び該N型トランジスタ51のソースは前記主電源線32
に接続される。前記N型トランジスタ14Cのゲートは
前記点bに接続され、前記N型トランジスタ51のゲー
トには前記発振検出回路74から、安定発振時には”
L”、発振起動時には”H”となる前記反転Sc信号が
印加される。
【0053】この構成によれば、安定発振状態では前記
反転Sc信号は”L”であるから前記N型トランジスタ
51はオフである。この時、参照電圧発生回路1の出力
Vrefが前記VrefNとなるように各定数が設定さ
れる。
【0054】一方、発振起動時には前記制御信号Sc
は”H”であるから前記N型トランジスタ51はオンと
なり、従って前記N型トランジスタ14に並列に前記N
型トランジスタ14Cが挿入される事になり、等価的に
前記N型トランジスタ14のW/Lが増加したように作
用する。この時、参照電圧発生回路1の出力Vrefが
前記VrefSとなるように各定数が設定される。
【0055】図1の構成は前記第3、第4、第5、第
7、第8、第10の手段を用いている。すなわちスイッ
チトランジスタとしてのN型トランジスタ51と第2の
構成要素(群)である前記N型トランジスタ14Cで形
成する直列回路が第1の構成要素(群)である前記N型
トランジスタ14に並列に接続され(第5の手段)、該
N型トランジスタ51のソースは前記主電源線32に接
続され(第7の手段)、前記N型トランジスタ14と前
記N型トランジスタ14Cのゲートは共通に接続され
(第10の手段)、前記N型トランジスタ14のドレイ
ンとゲートはそれぞれ相異なる点a、bに接続され、該
スイッチトランジスタ51は前記発振起動時にのみオン
となり(第8の手段)、前記構成要素群の電気的接続状
態は前記制御信号に基づいて短絡または開放される該ス
イッチトランジスタ51により変化する(第3の手
段)。また更に前記増幅器20について、図1の実線で
示した構成を行う場合は、該増幅器の増幅率は1である
(第4の手段)。
【0056】図2(a)は本発明の第4の実施形態を示
すレギュレータ回路の回路図である。図2(a)に於い
て前記参照電圧発生回路1は前記基本型に次のような変
更を加える。前記点aに新たなN型トランジスタ14C
のドレインを接続し、該N型トランジスタ14Cのソー
スおよび基板は前記負側主電源線32に接続し、ゲート
は他のN型トランジスタ60を介して前記負側主電源線
32に接続するとともに、更に他のN型トランジスタ6
1を介して前記点bに接続する。
【0057】前記N型トランジスタ60のゲートには前
記発振検出回路74から、安定発振時には”H”、発振
起動時には”L”となる制御信号Scが印加され、前記
N型トランジスタ61のゲートには該制御信号Scを反
転した反転Sc信号が印加される。
【0058】この構成によれば、安定発振状態では前記
制御信号Scは”H”であるから前記N型トランジスタ
60はオンであり、また前記N型トランジスタ61はオ
フである。従って前記N型トランジスタ14Cのゲート
は”L”であり、該N型トランジスタ14Cはオフであ
るから、前記点aと前記主電源線32の間の電流特性は
主として前記N型トランジスタ14の特性によって決ま
る。この時前記Vrefの値が前記VrefNとなるよ
うに該N型トランジスタ14の特性が決定される。
【0059】一方、発振起動時には前記制御信号Sc
は”L”であるから前記N型トランジスタ60はオフ、
前記N型トランジスタ61はオンである。従って前記N
型トランジスタ14Cのゲート電位は前記N型トランジ
スタ14のゲート電位と等しくなり、該N型トランジス
タ14に並列に前記N型トランジスタ14Cが挿入され
て、等価的に前記N型トランジスタ14のW/Lが増加
したように作用する。この時、Vref=VrefSと
なるように前記N型トランジスタ14Cの特性が決定さ
れる。
【0060】図2(a)の構成は前記第3、第4、第1
1、第12、第13の手段を用いている。すなわち第2
の構成要素(群)を構成するN型トランジスタ14Cの
ゲート電位は前記制御信号に基づいてスイッチトランジ
スタとしての前記N型トランジスタ60、61により電
気的接続状態が変化し、異なる電位に切り換えられる構
成となっており(第3、11の手段)、該異なる電位の
一方は前記N型トランジスタ14Cと並列に接続された
前記第1の構成要素(群)を構成する前記N型トランジ
スタ14のゲート電位であり、他の一方は前記N型トラ
ンジスタ14Cがオフとなる前記主電源線32の電位で
あり(第12の手段)、前記N型トランジスタ14のド
レインとソースはそれぞれ相異なる点a、bに接続され
ており、前記N型トランジスタ14Cのゲート電位は発
振起動時にのみ前記N型トランジスタ14のゲート電位
と等しい(第13の手段)。更に前記増幅器20につい
て、図1の実線で示した構成を行う場合は、該増幅器の
増幅率は1である(第4の手段)。
【0061】図2(b)は本発明の第5の実施形態を示
すレギュレータ回路の回路図であり、図1に示した実施
形態に於いて、前記N型トランジスタ14Cと前記スイ
ッチトランジスタとしてのN型トランジスタ51の位置
を入れ替えたものである。この場合、前記反転Sc信号
が”H”となった場合に該N型トランジスタ51のソー
ス電位は中間電位となり、ゲート−ソース間電圧の減少
が懸念されるが、実際には前記N型トランジスタ14C
は定電流回路として動作するため、該N型トランジスタ
14Cドレイン、従って該N型トランジスタ51のソー
ス電位は、該N型トランジスタ51に該定電流が流れる
ように自動的に調整され、出力電圧に影響する事はな
く、該N型トランジスタ51のW/Lを極端に小さくし
ない限り問題はない。むしろ該N型トランジスタ51の
内部抵抗が出力に影響する図1に示す実施形態よりも望
ましいと言える。図2(b)の構成は前記第3、第4、
第5、第8、第10の手段を用いている。
【0062】図3(a)は本発明の第6の実施形態を示
すレギュレータ回路の回路図である。前記基本型に於け
る前記N型トランジスタ14は、直列に接続した2個の
N型トランジスタ14Aと14Bに置き換えられ、該N
型トランジスタ14Aのドレインが前記点aに接続さ
れ、前記N型トランジスタ14Bのソースが主電源線3
2に接続される。またスイッチトランジスタとしてのN
型トランジスタ51が該N型トランジスタ14Bと並列
に設けられ、該N型トランジスタ51のゲートには、安
定発振時には”L”、発振起動時には”H”となる反転
Sc信号が印加される。
【0063】発振起動時には該N型トランジスタ51は
オンであるため、前記点aと前記主電源線32の間の電
流特性は主として前記N型トランジスタ14Aの特性に
よって決まる。この時、Vref=VrefSとなるよ
うに該N型トランジスタ14Aの特性が決定される。
【0064】また安定発振時には該N型トランジスタ5
1はオフであるため、前記点aと前記主電源線32の間
の電流特性は主として前記N型トランジスタ14Aと1
4Bの特性の合成特性によって決まる。この時、Vre
f=VrefNとなるように該N型トランジスタ14B
の特性が決定される。
【0065】この図3(a)に示す実施形態においては
前記第3、第4、第6、第7、第8、第10の手段を用
いている。この場合に於いて、前記第1の構成要素
(群)は前記N型トランジスタ14Aのみで構成され、
前記第1の構成要素(群)は前記N型トランジスタ14
Bでのみ構成される。スイッチトランジスタは前記N型
トランジスタ51である。
【0066】図3(a)に於けるN型トランジスタ14
Aと、前記N型トランジスタ51と前記N型トランジス
タ14Bの並列回路との位置を入れ替える事が出来る事
は前記図2(b)の実施形態から容易に類推出来る。こ
の場合は前記スイッチ回路としてのN型トランジスタ5
1のソースは電源線に接続されないため、前記第7の手
段は用いられず、前記第3、第4、第6、第8、第10
の手段のみを用いる事になる。また前記N型トランジス
タ51がオン状態である場合の作用については、前記図
2(b)に於いて述べたと同様である。
【0067】図3(b)は本発明の第7の実施形態を示
すレギュレータ回路の回路図であり前記第3、第4、第
11、第15、第16の手段を用いている。図3(b)
に於いては前記基本型に次のような変更を加える。前記
点aと前記主電源線32の間にN型トランジスタ14B
と14Aの直列回路を挿入する。該N型トランジスタ1
4Aのゲートは前記点bに接続し、該N型トランジスタ
14BのゲートはN型トランジスタ65を介して前記点
bに接続するとともに、P型トランジスタ64を介して
前記主電源線31に接続される。該P型トランジスタ6
4と前記N型トランジスタ65のゲートに共通に前記制
御信号Scが印加される。
【0068】この構成によれば、安定発振状態では前記
制御信号Scは”H”であるから前記N型トランジスタ
65はオンであり、また前記P型トランジスタ64はオ
フである。従って前記N型トランジスタ14Bのゲート
は前記N型トランジスタ14Aのゲート電位と等しくな
り、等価的に前記N型トランジスタ14AのW/Lが減
少したように作用し、Vref=VrefNとなる。
【0069】一方、発振起動時には前記制御信号Sc
は”L”であるから前記N型トランジスタ65はオフ、
前記P型トランジスタ64はオンである。従って前記N
型トランジスタ14Bのゲート電位は前記主電源線31
の電位と等しくなり、該N型トランジスタ14Bは十分
なオン状態となってその内部抵抗が小さくなるため、前
記点aと前記主電源線32の間の電流特性は主として前
記N型トランジスタ14Aの特性で決まる。この時、該
N型トランジスタ14Bの内部抵抗が十分に小さくない
場合は、ドレイン−ソース間に電位差が生じるが、前述
のようにN型トランジスタ14Aは定電流動作するた
め、該電位差は該N型トランジスタ14Aのドレイン電
圧が変化する事によって吸収されるため、出力に影響し
ない。勿論前記N型トランジスタ14AとN型トランジ
スタ14Bの配置を入れ替えても良い。この場合はN型
トランジスタ14Bのオン抵抗の影響を考慮する必要が
あるが、実際には合理的なサイズのトランジスタの使用
で実用上の問題は生じない。
【0070】上記の図1から図3に示した第3から第7
の実施形態は、いずれも前記点aと前記主電源線32の
間の構成要素群の電気的接続状態を、前記発振検出回路
74からの制御信号によって変化させるものであるが、
類似の構成を他の2点間の構成要素群について適用する
事が出来る。
【0071】図4は前記点bと前記主電源線32との間
の構成要素群の電気的接続状態を変化させる実施形態を
示す回路図であり、前記基本型と変更のある箇所のみを
示している。図4(a)は前記図2(a)に示した構成
に類似した第8の実施形態を示す回路図で、前記第3、
第4、第11、第12、第14の手段を用いるものであ
る。図4(a)に於いて、前記基本型の前記N型トラン
ジスタ13に換えてN型トランジスタ13Aと13Bの
並列回路が前記点bと前記主電源線32との間に挿入さ
れる。該N型トランジスタ13Aのゲートは該点bに接
続され、前記N型トランジスタ13BのゲートはN型ト
ランジスタ60を介して前記主電源線32に接続される
とともにN型トランジスタ61を介して前記点bに接続
される。該N型トランジスタ61のゲートには前記制御
信号Scが印加され、前記N型トランジスタ60のゲー
トには前記反転Sc信号が印加される。
【0072】安定発振状態では前記制御信号Scは”
H”であるから前記N型トランジスタ61はオンとな
り、前記N型トランジスタ60はオフとなる。従って前
記N型トランジスタ13Bのゲート電位は前記N型トラ
ンジスタ13Aのゲート電位と等しくなり、実質的に該
N型トランジスタ13AのW/Lが大きくなったように
作用し、Vref=VrefNとなる。
【0073】一方発振起動時では前記制御信号Scは”
L”であるから前記N型トランジスタ61はオフとな
り、前記N型トランジスタ60はオンとなる。従って前
記N型トランジスタ13Bのゲート−ソース間電圧は0
となり、該N型トランジスタ13Bはオフ状態となるた
め、前記点bと前記主電源線32の間の電流特性は主と
して前記N型トランジスタ13Aの特性によって決ま
り、この時、Vref=VrefSとなる。
【0074】図4(b)は前記図1に示した構成に類似
した第9の実施形態を示す回路図である。図4(b)に
於いて、前記点bと前記主電源線32の間に、N型トラ
ンジスタ13BおよびN型トランジスタ51からなる直
列回路とN型トランジスタ13Aを並列にして挿入す
る。該N型トランジスタ13A、13Bのゲートは前記
点bに接続し、前記N型トランジスタ51のゲートには
制御信号Scが印加される。
【0075】前記発振起動時には前記制御信号Scは”
L”であり、前記N型トランジスタ51はオフとなり、
この時Vref=VrefSになる。前記安定発振時に
は前記制御信号Scは”H”であるから、前記N型トラ
ンジスタ51はオンとなり、そのオン抵抗が前記N型ト
ランジスタ13Bの内部抵抗に比して十分小さければ、
実質的に前記N型トランジスタ13AのW/Lが増大し
たように作用し、この時Vref=VrefNとなる。
【0076】図4(c)は前記図3(a)に類似した構
成の第10の実施形態を示す回路図である。図4(c)
に於いて、N型トランジスタ13のソースと前記主電源
線32との間に、N型トランジスタ13Cと51の並列
回路を挿入する。該N型トランジスタ13Cのゲートは
前記点bに接続し、該N型トランジスタ51のゲートに
は前記制御信号Scを印加する。
【0077】制御信号Scが”H”の時、すなわち前記
安定発振時には前記N型トランジスタ51はオンであ
り、そのオン抵抗が十分に小さければ、前記点bと前記
主電源線32の間の電流特性は主として前記N型トラン
ジスタ13の特性によって決まり、この時、Vref=
VrefNとなる。制御信号Scが”L”の時、すなわ
ち前記発振起動時には前記N型トランジスタ51はオフ
であり、前記点bと前記主電源線32の間の電流特性は
主として前記N型トランジスタ13の特性と前記N型ト
ランジスタ13Cの特性の合成特性によって決まり、実
質的には該N型トランジスタ13のW/Lが減少したよ
うに作用し、Vref=VrefSとなる。
【0078】図4(c)に於いて、第11の実施形態と
して前記N型トランジスタ13Cのゲートを点線で示し
たように該N型トランジスタ13Cのドレインに接続し
ても良い。この構成は、該N型トランジスタ13Cがダ
イオードとして作用するため、前記VrefNと前記V
refSの差(以下ΔVrefとする)を大きくしたい
場合に有利である。この場合、該N型トランジスタ13
Cを、直列に接続した複数のダイオード構成のトランジ
スタで置き換える事も出来る。この時は前記第2の構成
要素(群)はこれらの複数のダイオード構成のトランジ
スタで構成される事になる。
【0079】図4(d)は第12の実施形態を示す回路
図で、前記図4(a)に示した実施形態に於いて、前記
N型トランジスタ13Aに直列に更にダイオード構成の
N型トランジスタ13Dを挿入した構成を示している。
この場合は、前記制御信号Scが”H”の時は前記N型
トランジスタ13B、13A、13Dがそれぞれダイオ
ードとして作用するため、電流は主として該N型トラン
ジスタ13Bに流れ、前記N型トランジスタ13A、1
3Dにはほとんど流れない。従ってこの場合に於ける前
記点bと前記主電源線32の間の電流特性は、前記安定
発振時には主として前記N型トランジスタ13Bによっ
て決まり、前記発振起動時には前記N型トランジスタ1
3Aと前記N型トランジスタ13Dの合成特性によって
決まる。この実施形態においては前記第1の構成要素
(群)は前記N型トランジスタ13Aと前記N型トラン
ジスタ13Dで構成される事となる。該N型トランジス
タ13Dを、直列接続した複数のダイオード構成のトラ
ンジスタで置き換える事も出来る。
【0080】図4(b)の実施形態においては前記N型
トランジスタ13Bと前記N型トランジスタ51の配
置、また図4(c)の実施形態においては前記N型トラ
ンジスタ13と前記N型トランジスタ51および前記N
型トランジスタ13Cの配置を入れ替える事が出来る
が、この場合は該N型トランジスタ13B、13は定電
圧動作であるので、前記図2(b)の場合のようにN型
トランジスタ51の両端の電圧がN型トランジスタ13
B、13ドレイン電圧に吸収されると言う事はない。従
って該N型トランジスタ51のオン抵抗の影響を考慮す
る必要があるが、実際には合理的なサイズのトランジス
タの使用で実用上の問題は生じない。
【0081】図5は前記点aと前記主電源線31との間
の構成要素群に関する本発明の実施形態を示す回路図で
ある。図5(a)は前記図4(a)に示した構成に類似
した第13の実施形態を示し、図5(b)は前記図4
(c)に示した構成に類似した第14、15(点線)を
示している。すなわち図5(a)に於ける12A、12
B、62、63の符号は前記図4(a)に於ける13
A、13B、60、61に対応し、図5(b)に於ける
12、12C、53の符号は前記図4(b)に於ける1
3、13C、51に対応する。
【0082】ただし図5(b)では、図4(c)に於け
る前記N型トランジスタ13、13Cに対応するP型ト
ランジスタ12、12Cの位置関係を図4(c)の場合
と逆にした実施形態を示している。また図5(b)の点
線で示した構成はP型トランジスタ12のゲートを点a
ではなく、自己のドレインに接続する場合を示してい
る。図5に示す実施形態の構成、動作については対応す
る既述の実施形態の説明を読み替えれば良いので説明を
省略する。
【0083】図6は前記点bと前記主電源線31との間
の抵抗成分に関する本発明の実施形態を示す回路図であ
る。図6(a)は前記図1に示した構成に類似した第1
6の実施形態であり、前記点b、c間に設けられた前記
P型トランジスタ11と並列に、ゲートが該点aに接続
されたP型トランジスタ11Cとゲートに前記制御信号
Scが印加されるP型トランジスタ53との直列回路を
挿入する。
【0084】前記制御信号Scが”H”の時は前記P型
トランジスタ53はオフであるから、前記点b、c間の
電流特性は主として前記P型トランジスタ11によって
決まり、この時Vref=VrefNとなる。前記制御
信号Scが”L”の時は前記P型トランジスタ53はオ
ンとなり、そのオン抵抗が小さければ実質的に前記P型
トランジスタ11のW/Lが増加する事になり、Vre
f=VrefSとなる。
【0085】前記P型トランジスタ53のソースを前記
点cではなく、前記抵抗10の途中の点に接続しても良
い(第17の実施形態)。その場合は前記図8に示した
実施形態に於ける効果が加味されて、|VrefS|の
値がより大きくなる。
【0086】図6(b)は前記図3(a)に示した構成
に類似した第18の実施形態であり、前記点b、c間に
前記P型トランジスタ11に換えてゲートが前記点aに
接続されたP型トランジスタ11Aと11Bを直列に挿
入し、該P型トランジスタ11Bに並列に、ゲートに前
記制御信号Scが印加されるP型トランジスタ53を接
続する。
【0087】前記制御信号Scが”H”の時は前記P型
トランジスタ53はオフであるから、前記点b、c間の
電流特性は主として前記P型トランジスタ11Aと11
Bの直列合成特性によって決まり、この時Vref=V
refNとなる。前記制御信号Scが”L”の時は前記
P型トランジスタ53はオンであるから、前記P型トラ
ンジスタ11Bは短絡され、点b、c間の電流特性は主
として前記P型トランジスタ11Aによって決まり、こ
の時Vref=VrefSとなる。
【0088】前記P型トランジスタ53のソースを前記
点cではなく、前記抵抗10の途中の点に接続しても良
く(第19の実施形態)、その場合は|VrefS|の
値がより大きくなる。
【0089】図6(c)は前記図2に示した構成を前記
基本型に於ける前記P型トランジスタ11、12の両方
について適用した第20の実施形態を示す。図6(c)
に於いて符号12A、12B、62B、63Bは図5
(a)の12A、12B、62、63に対応する。また
11、11C、62A、63Aは図2(a)の14、1
4C、60、61に対応する。この回路の動作について
は既述した実施形態と類似するので省略する。この実施
形態から明らかなように、複数の既述の実施形態を同時
に実施することも出来る。すなわち本発明に於ける前記
構成要素群は複数で有っても良い。
【0090】上記した各実施の形態について若干追補す
ると、例えば図1と図3(a)は共に前記N型トランジ
スタ14を第1の構成要素(群)とする実施形態である
が、この両者を比較した場合、実施状況により有利性に
差がある。例えば前記発振回路に適用する場合について
述べると、前記VrefNとVrefSとを比較した場
合、VrefNは回路の低電力化のために発振が維持可
能な最低の電圧が望まれるから、その精度は高い事が要
求されるのに対し、VrefSは発振起動時に異常な発
振が生じない程度の大きな電圧であれば良いのでそれ程
の精度は必要とされない。
【0091】従ってVrefNを決定するトランジスタ
の前記チャネル幅Wやチャネル長Lは製造上のばらつき
を考慮して、製造上の限界まで小さくする事はせずに、
ある程度の余裕をもって大きく設計するのが一般的であ
る。一方VrefSのみを決定するトランジスタの前記
チャネル幅Wやチャネル長Lは製造上のばらつきが許容
される限度まで小さくする事が出来る。
【0092】そこで図1と図3(a)の場合について検
討すると、前記VrefNは図1ではN型トランジスタ
14のみによって決まり、図3(a)ではN型トランジ
スタ14Aと、調整用トランジスタとしてのN型トラン
ジスタ14Bによって決まる。また前記VrefSは図
1では図3(a)ではN型トランジスタ14と調整用ト
ランジスタとしてのN型トランジスタ14Cによって決
まり、図3(a)ではN型トランジスタ14Aによって
決まる。すなわち図1の場合は前記N型トランジスタ1
4のみを精度良く作れば良いのに対し、図3(a)では
N型トランジスタ14A、14Bの両方を精度良く作る
必要がある。従ってこの場合は図1の方が有利であると
言える。
【0093】しかしレギュレータの使用目的によっては
VrefSに相当する電圧に精度が要求される場合もあ
り、その場合は図3(a)の方が有利となる。このよう
な有利性の差はその他の実施形態においても言える事で
ある。
【0094】また例えば図1と図4(b)に示した実施
形態の比較に於いては、前記スイッチトランジスタ51
は図1の場合は前記VrefNの発生時にオフ、前記V
refS発生時にオンとなるのに対し、図4(a)の場
合は前記VrefNの発生時にオン、前記VrefS発
生時にオフとなる。すなわち、スイッチトランジスタ5
1の内部抵抗が図1の場合はVrefSの値に影響する
のに対し、図4(b)の場合はVrefNの値に影響す
る事になる。従って前記発振回路に利用する場合につい
て言えば図1実施形態の方が図4(b)の実施形態より
も有利と言える。勿論前述のようにVrefSに相当す
る電圧に精度が要求される場合は図4(b)の方が有利
となる。このような有利性の差もその他の実施形態にお
いても言える。
【0095】この点に於いて図2(a)、図4(a)、
図4(d)、図5(a)、図6(c)に示した実施形態
は、いずれの場合に於いてもスイッチトランジスタの内
部抵抗が問題とならないと言う有利性を有している。こ
れを図2(a)の実施形態について説明すると、スイッ
チトランジスタ60、61は単に前記N型トランジスタ
14Cのゲート電位を切り換えるだけのものであるか
ら、その内部抵抗は参照電圧の値に全く影響を与えな
い。
【0096】従ってこれらのトランジスタは最小寸法サ
イズのもので良く、2個のトランジスタを合計しても他
の実施形態に於ける1個のスイッチトランジスタよりも
面積的に小さくできる可能性が高く極めて有利である。
同時に前記したようにいずれの場合に於いてもスイッチ
トランジスタの内部抵抗が問題とならないから、切り換
えによる出力電圧の精度は前記N型トランジスタ14、
14Cの精度によってのみ決まるため、用途に合わせて
これらの精度を決定すれば良く、設計的にも極めて容易
に対応する事が可能である。
【0097】
【実施例】以下にいくつかの実施例について図の符号と
その値を示す。以下の実施例に於いて特に指定しない限
り、共通の各定数の値は以下の通りとする。トランジス
タについての値はW(μm)/L(μm)を表す。 Vss=−3V、VrefN=−0.47V 11=8/12、12=8/12、13=8/30、1
4=8/22 51=11/1、53=8/1、10=3Mオーム (1)図1に示す実施形態に於ける実施例 VrefS=−0.63V 14C=3/2.9 VrefS=−0.77V 14C=8/3.5 (2)図4(c)に示す実施形態(実線)に於ける実施
例 VrefS=−0.63V 13C=1.6/9.4 VrefS=−0.77V 14C=1.6/22.6 (3)図5(b)に示す実施形態(実線)に於ける実施
例 VrefS=−0.63V 12C=1.6/3.7 VrefS=−0.77V 14C=1.6/8.6 (4)図6(a)に示す実施形態(実線)に於ける実施
例 VrefS=−0.63V 11C=60/1 (5)図8に示す実施形態に於ける実施例 VrefS=−0.63V 10A=2.76Mオーム、抵抗10B=0.24Mオ
ーム
【0098】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、異なる値のレギュレータ電圧を発生させるために大
きなサイズの抵抗あるいはトランジスタを付加する必要
がなくなり、集積回路の面積を小さくする事が出来る。
特に増幅器を増幅率1のバッファアンプとし、参照電圧
発生回路の出力電圧を切り換える構成にした場合は、該
増幅器の増幅率設定用抵抗群を省略する事が出来るので
その効果は特に大きく、該抵抗群を流れる電流がなくな
るので、回路全体の低消費電力化にも貢献する事が出来
る。更に図2、図4(a)、図4(d)、図5(a)、
図6(c)に示した実施形態の場合は、多少構成が複雑
になるものの、参照電圧を決定するトランジスタに直列
にスイッチトランジスタが挿入されないため、安定発振
時にも発振起動時にもより正確な参照電圧を発生する事
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第3の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の第4、第5の実施の形態を示す回路図
である。
【図3】本発明の第6、第7の実施の形態を示す回路図
である。
【図4】本発明の第8から第12の実施の形態を示す回
路図である。
【図5】本発明の第13から第15の実施の形態を示す
回路図である。
【図6】本発明の第15から第21の実施の形態を示す
回路図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図9】発振回路を用いる例としての時計回路を示すブ
ロック図である。
【図10】従来の技術を示す回路図である。
【図11】従来の技術を示す回路図である。
【符号の説明】
1 参照電圧発生回路 31 主電源線(正側) 32 主電源線(負側) 20 増幅器 70 レギュレータ回路 71 発振回路 72 駆動信号形成回路 74 発振検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F002 AA01 AA07 AD08 AE01 CB01 5H410 BB04 CC02 DD02 EA12 EB16 EB37 FF03 FF25 GG02 JJ05 KK01 5J079 AA04 BA21 BA32 BA44 BA47 EA11 EA20 FA05 FA11 FA21 FB01 FB11 FB48 GA15 KA02

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照電圧発生回路と増幅器を含み主電源
    線から電源電圧の供給を受けて該主電源線の電圧とは異
    なる電圧を発生するレギュレータ回路であって、制御信
    号に基づいて出力電圧を調整可能な集積化レギュレータ
    回路に於いて、 前記調整を、スイッチトランジスタにより前記レギュレ
    ータ回路内の、一端が前記主電源線の一方に接続された
    抵抗の両端を短絡または開放する事により行う事を特徴
    とする集積化レギュレータ回路。
  2. 【請求項2】 前記抵抗が前記参照電圧発生回路の構成
    要素である事を特徴とする請求項1に記載の集積化レギ
    ュレータ回路。
  3. 【請求項3】 参照電圧発生回路と増幅器を含み主電源
    線から電源電圧の供給を受けて該主電源線の電圧とは異
    なる電圧を発生するレギュレータ回路であって、制御信
    号に基づいて出力電圧を調整可能な集積化レギュレータ
    回路に於いて、 前記調整は前記制御信号に基づいて短絡または開放され
    る1個以上のスイッチトランジスタにより、前記参照電
    圧発生回路の第1の構成要素(群)と第2の構成要素
    (群)からなる1個以上の構成要素群の電気的接続状態
    を変化させて行う事を特徴とする集積化レギュレータ回
    路。
  4. 【請求項4】 前記構成要素群は、前記スイッチトラン
    ジスタと前記第2の構成要素(群)で形成する直列回路
    を、前記第1の構成要素(群)に並列に接続したもので
    ある事を特徴とする請求項3に記載の集積化レギュレー
    タ回路。
  5. 【請求項5】 前記構成要素群は、前記スイッチトラン
    ジスタと前記第2の構成要素(群)で形成する並列回路
    を、前記第1の構成要素(群)に直列に接続したもので
    ある事を特徴とする請求項3に記載の集積化レギュレー
    タ回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の構成要素(群)と前記第2の
    構成要素(群)はそれぞれ少なくとも1個のトランジス
    タを含み、該第1の構成要素(群)内の少なくとも1個
    のトランジスタと該第2の構成要素(群)内の少なくと
    も1個のトランジスタのゲートを接続した事を特徴とす
    る請求項4または請求項5に記載の集積化レギュレータ
    回路。
  7. 【請求項7】 前記スイッチトランジスタはソースを前
    記主電源線の一方に接続した事を特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載の集積化レギュレータ回
    路。
  8. 【請求項8】 前記構成要素群は、第1の構成要素
    (群)と、第2の構成要素(群)とを直列または並列に
    接続したものとし、該第2の構成要素(群)は少なくと
    も1個のトランジスタを含み、該トランジスタのゲート
    電位を前記制御信号に基づいて相異なる第1および第2
    の電位に切り換える事を特徴とする請求項3に記載の集
    積化レギュレータ回路。
  9. 【請求項9】 前記構成要素群は、第1の構成要素
    (群)と、第2の構成要素(群)とを並列に接続したも
    のとし、該第1の構成要素(群)は少なくとも1個のト
    ランジスタを含み、前記第1および第2の電位の一方
    は、前記第1の構成要素(群)内の前記トランジスタの
    ゲート電位とし、他の一方は前記第2の構成要素(群)
    内の前記トランジスタがオフとなる電位とした事を特徴
    とする請求項8に記載の集積化レギュレータ回路。
  10. 【請求項10】 前記構成要素群は、第1の構成要素
    (群)と、第2の構成要素(群)とを直列に接続したも
    のとし、該第1の構成要素(群)は少なくとも1個のト
    ランジスタを含み、前記第1および第2の電位の一方
    は、前記第1の構成要素(群)内の前記トランジスタの
    ゲート電位とし、他の一方は前記第2の構成要素(群)
    内の前記トランジスタの内部抵抗がより小さくなる電位
    とした事を特徴とする請求項8に記載の集積化レギュレ
    ータ回路。
  11. 【請求項11】 前記参照電圧発生回路は、基板を前記
    主電源線の正側に接続し、ソースを抵抗を介して該主電
    源線の正側に接続した第1のP型トランジスタと、基板
    およびソースを該主電源線の正側に接続した第2のP型
    トランジスタと、基板およびソースを該主電源線の負側
    に接続した第1および第2のN型トランジスタを有し、
    前記第1のP型トランジスタのドレインと前記第1のN
    型トランジスタのドレインおよびゲートと前記第2のN
    型トランジスタのゲートを接続し、前記第1のP型トラ
    ンジスタのゲートと前記第2のP型トランジスタのドレ
    インおよびゲートと前記第2のN型トランジスタのドレ
    インを接続し、前記第1の構成要素(群)が前記第1ま
    たは第2のP型トランジスタまたは前記第1または第2
    のN型トランジスタのいずれかとした事を特徴とする請
    求項3乃至請求項9のいずれかに記載の集積化レギュレ
    ータ回路。
  12. 【請求項12】 前記増幅器の増幅率を1とした事を特
    徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の集
    積化レギュレータ回路。
  13. 【請求項13】 参照電圧発生回路と増幅器を含み主電
    源線から電源電圧の供給を受けて該主電源線の電圧とは
    異なる電圧を発生するレギュレータ回路と、該レギュレ
    ータ回路の出力から電源電圧の供給を受けて動作する発
    振回路と、該発振回路の発振状態を検出して制御信号を
    出力する発振検出回路と、該制御信号に基づいて前記発
    振回路の発振起動時と安定発振時とで前記レギュレータ
    回路の出力電圧を変化させて調整する集積化発振回路に
    於いて、前記調整を前記発振起動時にのみ前記レギュレ
    ータ回路内の抵抗の両端をスイッチトランジスタにより
    短絡する事により行う事を特徴とする集積化発振回路。
  14. 【請求項14】 前記抵抗が前記参照電圧発生回路の構
    成要素である事を特徴とする請求項13に記載の集積化
    発振回路。
  15. 【請求項15】 レギュレータ回路と、該レギュレータ
    回路の出力から電源電圧の供給を受けて動作する発振回
    路と、該発振回路の発振状態を検出して制御信号を出力
    する発振検出回路と、該制御信号に基づいて前記発振回
    路の発振起動時と安定発振時とで前記レギュレータ回路
    の出力電圧を変化させて調整する集積化発振回路に於い
    て、 前記レギュレータ回路が請求項1乃至請求項12のいず
    れかに記載の集積化レギュレータ回路である事を特徴と
    する集積化発振回路。
  16. 【請求項16】 前記第1の構成要素(群)はドレイン
    とゲートがそれぞれ異なる点に接続されたトランジスタ
    を含み、前記スイッチトランジスタは前記発振起動時に
    のみ短絡される事を特徴とする請求項4または請求項5
    に記載の集積化レギュレータ回路を用いた請求項15に
    記載の集積化発振回路。
  17. 【請求項17】 前記第1の構成要素(群)はドレイン
    とゲートが接続されたトランジスタを含み、前記スイッ
    チトランジスタは前記安定発振時にのみ短絡される事を
    特徴とする請求項4または請求項5に記載の集積化レギ
    ュレータ回路を用いた請求項15に記載の集積化発振回
    路。
  18. 【請求項18】 前記第1の構成要素(群)はドレイン
    とゲートがそれぞれ異なる点に接続されたトランジスタ
    を含み、前記第2の構成要素(群)内の1のトランジス
    タのゲート電位を、前記発振起動時にのみ前記第1の構
    成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位とする
    事を特徴とする請求項9に記載の集積化レギュレータ回
    路を用いた請求項15に記載の集積化発振回路。
  19. 【請求項19】 前記第1の構成要素(群)はドレイン
    とゲートが接続されたトランジスタを含み、前記第2の
    構成要素(群)内の1のトランジスタのゲート電位を、
    前記安定発振時にのみ前記第1の構成要素(群)内の前
    記トランジスタのゲート電位とする事を特徴とする請求
    項9に記載の集積化レギュレータ回路を用いた請求項1
    5に集積化発振回路。
  20. 【請求項20】 前記第1の構成要素(群)はドレイン
    とゲートがそれぞれ異なる点に接続されたトランジスタ
    を含み、前記第2の構成要素(群)内の1のトランジス
    タのゲート電位を、前記安定発振時にのみ前記第1の構
    成要素(群)内の前記トランジスタのゲート電位とする
    事を特徴とする請求項10に記載の集積化レギュレータ
    回路を用いた請求項15に記載の集積化発振回路。
  21. 【請求項21】 前記第1の構成要素(群)はドレイン
    とゲートが接続されたトランジスタを含み、前記第2の
    構成要素(群)内の1のトランジスタのゲート電位を、
    前記発振起動時にのみ前記第1の構成要素(群)内の前
    記トランジスタのゲート電位とする事を特徴とする請求
    項10に記載の集積化レギュレータ回路を用いた請求項
    15に集積化発振回路。
  22. 【請求項22】 請求項13乃至請求項21のいずれか
    に記載の集積化発振回路を用いた事を特徴とする集積化
    時計回路。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至請求項12のいずれかに
    記載のレギュレータ回路を用いた事を特徴とする請求項
    22に記載の集積化時計回路。
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