JP2002006140A - 反射型ホログラムカラーフィルターの製造方法 - Google Patents

反射型ホログラムカラーフィルターの製造方法

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JP2002006140A JP2000185966A JP2000185966A JP2002006140A JP 2002006140 A JP2002006140 A JP 2002006140A JP 2000185966 A JP2000185966 A JP 2000185966A JP 2000185966 A JP2000185966 A JP 2000185966A JP 2002006140 A JP2002006140 A JP 2002006140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長が完全に分離され開口率が非常に高い反
射型ホログラムカラーフィルターを1回の露光で簡単に
作製でき量産性に優れた製造方法。 【解決手段】 入射光2を波長に応じて角度分解すると
共に分解された各波長の光を焦点面近傍に集光させるホ
ログラムカラーフィルター1の焦点面F近傍に、体積ホ
ログラム感光材料20と、その裏面側に散乱体あるいは
反射体27とを配置し、ホログラムカラーフィルター側
から少なくとも異なる2つの色の波長域の光を含む光2
を照射して、ホログラムカラーフィルター1で分光集光
され、体積ホログラム感光材料20に入射する光3B,
3G,3Rと、体積ホログラム感光材料20を透過し散
乱体あるいは反射体27で散乱あるいは反射された光4
B,4G,4Rとを体積ホログラム感光材料20中で干
渉させて一度に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型ホログラム
カラーフィルターの製造方法に関し、特に、開口率が高
く簡単な工程で作製できる反射型ホログラムカラーフィ
ルターの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特開平6−222361号
(特願平5−12170号)、特開平6−308332
号(特願平5−97517号)、特開平7−92327
号(特願平5−234499号)等において、斜め入射
の光を波長に応じて角度分散して集光する集光性ホログ
ラムのアレーからなるホログラムカラーフィルターと、
回折格子の作用をする一様な干渉縞からなるホログラム
と、このホログラムの照明光入射側あるいは出射側にマ
イクロレンズアレー等の集光素子アレーを配置してなる
ホログラムカラーフィルターとを提案した。
【0003】これらホログラムカラーフィルターは、例
えば透過型の液晶表示装置用の透過型のカラーフィルタ
ーである。
【0004】これに対して、反射型のホログラムカラー
フィルターとその反射型ホログラムカラーフィルターを
用いたカラー表示装置も特開平10−40726号(特
願平8−197574号)、特開平10−111501
号(特願平8−264437号)等において提案してい
る。
【0005】図3の模式的分解斜視図を参照にして、反
射型ホログラムカラーフィルター11を用いた反射型カ
ラー表示装置の1例の構成を説明する。図3において、
規則的に画素15’に区切られた液晶表示素子、高分子
分散型液晶(PDLC)表示素子等からなる透過型空間
光変調器15の背面に、反射型ホログラムカラーフィル
ター11が配置され、さらに、その反射型ホログラムカ
ラーフィルター11の背面に吸収層17が配置されて構
成されている。これら透過型空間光変調器15、反射型
ホログラムカラーフィルター11及び吸収層17は相互
に近接するか一体に配置される。透過型空間光変調器1
5の各画素15’の間にはブラック・マトリックス16
が配置されている。また、透過型空間光変調器15の隣
接する3つの画素15’は1つのカラー表示単位18を
構成しており、その中の画素Bは青色表示画素、画素G
は緑色表示画素、画素Rは赤色表示画素となっている。
そして、透過型空間光変調器15のこれら青色表示画素
B、緑色表示画素G、赤色表示画素Rは、それぞれ反射
型ホログラムカラーフィルター11の青色反射フィルタ
ー要素11B、緑色反射フィルター要素11G、赤色反
射フィルター要素11Rに対応するように、反射型ホロ
グラムカラーフィルター11の要素配列が行われてい
る。
【0006】このような構成であるので、透過型空間光
変調器15の表面側から入射する照明光あるいは環境光
の中、所定の角度で入射する環境光12は、透過型空間
光変調器15の各画素B、G、Rをそれらの状態に応じ
た強度変調を受けて透過する。この状態では、各画素
B、G、Rにつき、環境光12中の波長成分λB
λG、λR は同じ割合で強度変調を受けている。各画素
B、G、Rを強度変調を受けて透過した光12は、青を
表示する画素Bについては、青色反射フィルター要素1
1Bに入射し、その中の青色波長成分λB のみが選択的
に所定方向へ反射回折され、再度青を表示する画素Bを
同じ変調を受けて背面側から表面側へ透過し、青色画素
表示光19Bとなる。フィルター要素11Bで回折され
なかった波長成分λG 、λR は通過し、反射型ホログラ
ムカラーフィルター11の背面に配置された吸収層17
により吸収される。同様に、緑を表示する画素Gについ
ては、その画素Gで強度変調を受けて透過した光12
は、緑色反射フィルター要素11Gに入射し、その中の
緑色波長成分λG のみが選択的に所定方向へ反射回折さ
れ、再度緑を表示する画素Gを同じ変調を受けて背面側
から表面側へ透過し、青色画素表示光19Bと略同じ方
向に進む緑色画素表示光19Gとなる。また、赤を表示
する画素Rについては、その画素Rで強度変調を受けて
透過した光12は、赤色反射フィルター要素11Rに入
射し、その中の赤色波長成分λR のみが選択的に所定方
向へ反射回折され、再度赤を表示する画素Rを同じ変調
を受けて背面側から表面側へ透過し、青色画素表示光1
9B及び緑色画素表示光19Gと略同じ方向に進む赤色
画素表示光19Rとなる。
【0007】したがって、カラー表示単位18中の画素
R、G、Bの変調状態の組み合わせによって3つの表示
光19B、19G、19Rの加法混色により任意の色が
任意の輝度で表示可能になり、2次元的に配置されたカ
ラー表示単位18の表示状態の組み合わせで表示光19
B、19G、19Rの方向から観察可能なカラー画像が
表示できる。
【0008】図4は、図3のような反射型カラー表示装
置に用いられる反射型ホログラムカラーフィルター11
の断面図であり、回折波長がそれぞれ青色領域、緑色領
域、赤色領域にある3つの微小なホログラム11B、1
1G、11Rをアレー状に周期的に配置してなる複合反
射ホログラムであり、所定方向から入射する照明光ある
いは環境光12は反射型ホログラムカラーフィルター1
1により所定方向に反射回折光13として反射回折され
るが、反射型ホログラムカラーフィルター11中の青色
反射回折ホログラム要素11Bはその方向に青色領域の
波長λB のみを回折し、同様に、反射型ホログラムカラ
ーフィルター11中の緑色反射回折ホログラム要素11
Gはその方向に緑色領域の波長λG のみを、赤色反射回
折ホログラム要素11Rはその方向に赤色領域の波長λ
R のみを回折する。すなわち、反射型ホログラムカラー
フィルター11は、R、G、B三原色の反射フィルター
要素11R、11G、11Bからなる反射型ホログラム
カラーフィルターとしての作用を有している。
【0009】このような反射型ホログラムカラーフィル
ター11の従来の製造方法としては、図5に示すような
マスク(開口板)を用いる方法(特開平10−1115
01号)がある。すなわち、図5(a)に示すように、
例えば、赤色領域内にある波長の参照光22Rと照明光
23Rを用い、フォトポリマー等の体積ホログラム感材
20の背後に所定の距離離間して散乱板21を配置し、
かつ、ホログラム感材20の露光域を赤色反射フィルタ
ー要素の位置Rに制限する開口板25Rをホログラム感
材20の両側に配置して(図5では、片方の開口板25
Rのみを図示してある。以下、同様)、ホログラム感材
20の前面から所定の入射角で参照光22Rを入射さ
せ、一方同じ波長の照明光23Rで散乱板21を照明
し、その散乱板21からの散乱光24Rをホログラム感
材20の背面から同時に入射させ、参照光22Rと散乱
光24Rをホログラム感材20中で干渉させて、その赤
色反射フィルター要素の位置Rに赤色領域内にある波長
の光のみを反射散乱回折する反射散乱ホログラムを記録
する。同様に、図5(b)に示すように、ホログラム感
材20の露光域を緑色反射フィルター要素Gの位置に制
限する開口板25Gをホログラム感材20の両側に配置
して、緑色領域内にある波長の参照光22Gと照明光2
3Gを用い、同様な配置で緑色反射フィルター要素の位
置Gに緑色領域内にある波長の光のみを反射散乱回折す
る反射散乱ホログラムを記録する。同様の記録を青色反
射フィルター要素の位置に青色領域内にある波長の光の
みを反射散乱回折する反射散乱ホログラムを記録する。
この3回の記録を行って図4に示すような反射型ホログ
ラムカラーフィルター11が得られる。
【0010】反射型ホログラムカラーフィルター11の
従来のもう1つの製造方法としては、図6に示すような
吸収フィルターからなるRGBカラーフィルターを用い
る方法(特開平11−338338号)がある。赤色波
長域の光(波長λR )が透過する赤色透過フィルター要
素26R、緑色波長域の光(波長λG )が透過する緑色
透過フィルター要素26G、青色波長域の光(波長
λB )が透過する青色透過フィルター要素26Bの集合
からなるRGBカラーフィルター26を用意し、そのR
GBカラーフィルター26の下にフォトポリマー等の体
積ホログラム感材20を、さらにその体積ホログラム感
材20の下に紙、反射型ホログラム等の白色板あるいは
平面鏡27を重ね合わせ、相互に密着させる。そして、
RGBカラーフィルター26側から波長λR 、λG 、λ
B の可干渉光を含む照明光28を入射させると、RGB
カラーフィルター26の赤色透過フィルター要素26R
を透過する光は波長λR の光であり、その透過光は体積
ホログラム感材20の領域Rを通って裏面の白色板ある
いは平面鏡27に入射し、そこで散乱あるいは反射され
た光29Rも波長λR の光であり、領域Rに入射した波
長λR の光と散乱あるいは反射された波長λR の光29
Rは相互に干渉してその領域Rに波長λR の光を反射す
る体積ホログラムを形成する。同様にして、体積ホログ
ラム感材20の領域Gには波長λG の光を反射する体積
ホログラムが、領域Bには波長λB の光を反射する体積
ホログラムがそれぞれ形成され、図4に示すような反射
型ホログラムカラーフィルター11が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示したようなマスクを用いて反射型ホログラムカラーフ
ィルターを製造する方法の場合は、RGBそれぞれの反
射フィルター要素のために3回の露光を行う必要があ
り、製造工程が多くなり製造時間が長くなる分量産性に
劣る。また、図6に示したような吸収フィルターからな
るRGBカラーフィルターを用いる製造方法の場合は、
実際にはRGBの吸収フィルター間にブラック・マトリ
ックスがあるため、出来上がった反射型ホログラムカラ
ーフィルターの開口率が低下する。また、各反射フィル
ター要素の位置には、赤色波長域、緑色波長域あるいは
青色波長域の何れか1つの波長の光のみが入射すべきで
あるが、吸収フィルターを介してホログラム露光するた
め、少ないながらも望まない別の色領域の波長の光も入
射して記録されるため、色純度が十分に良いものを得る
のは容易ではない。
【0012】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、波長が完全に分
離され開口率が非常に高い反射型ホログラムカラーフィ
ルターを1回の露光で簡単に作製でき量産性に優れた反
射型ホログラムカラーフィルターの製造方法を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の反射型ホログラムカラーフィルターの製造方法は、
相互に異なる色の波長域の光を回折する2種以上の体積
ホログラムからなる反射フィルター要素が周期的にアレ
ー状に配置されてなる反射型ホログラムカラーフィルタ
ーの製造方法において、入射光を波長に応じて角度分解
すると共に分解された各波長の光を焦点面近傍に集光さ
せるホログラムカラーフィルターの焦点面近傍に、体積
ホログラム感光材料と、その裏面側に散乱体あるいは反
射体とを配置し、前記ホログラムカラーフィルター側か
ら少なくとも異なる2つの色の波長域の光を含む光を照
射して、前記ホログラムカラーフィルターで分光集光さ
れ、前記体積ホログラム感光材料に入射する光と、前記
体積ホログラム感光材料を透過し前記散乱体あるいは反
射体で散乱あるいは反射された光とを前記体積ホログラ
ム感光材料中で干渉させて一度に記録することを特徴と
する方法である。
【0014】この場合、ホログラムカラーフィルター
は、斜め入射の光を波長に応じて角度分散して集光する
集光性ホログラムのアレーからなるホログラムカラーフ
ィルターであってもよいし、回折格子の作用をする一様
な干渉縞からなるホログラムと、このホログラムの照明
光入射側あるいは出射側に集光素子アレーを配置してな
るホログラムカラーフィルターであってもよい。
【0015】また、散乱体あるいは反射体として、散乱
特性あるいは反射特性に指向性のあるものを用いること
が望ましい。
【0016】また、体積ホログラム感光材料を、ホログ
ラムカラーフィルターで分光集光された光がピントボケ
して広がる焦点外れの位置に配置することが望ましい。
【0017】本発明は、以上の製造方法によって作製さ
れた反射型ホログラムカラーフィルターを含むものであ
る。
【0018】本発明においては、入射光を波長に応じて
角度分解すると共に分解された各波長の光を焦点面近傍
に集光させるホログラムカラーフィルターの焦点面近傍
に、体積ホログラム感光材料と、その裏面側に散乱体あ
るいは反射体とを配置し、ホログラムカラーフィルター
側から少なくとも異なる2つの色の波長域の光を含む光
を照射して、ホログラムカラーフィルターで分光集光さ
れ、体積ホログラム感光材料に入射する光と、体積ホロ
グラム感光材料を透過し散乱体あるいは反射体で散乱あ
るいは反射された光とを体積ホログラム感光材料中で干
渉させて一度に記録するので、波長を完全に分離して露
光でき、色純度のよい反射型カラー液晶表示装置用等の
反射型ホログラムカラーフィルターであって開口率が非
常に高いものを、1回の露光で簡単に作製でき、量産性
に優れている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の反射型ホログラム
カラーフィルターの製造方法を実施例に基づいて説明す
る。
【0020】本発明の反射型ホログラムカラーフィルタ
ーの製造方法は、図6に示したような吸収フィルターか
らなるRGBカラーフィルターを用いる製造方法におい
て、吸収フィルターからなるRGBカラーフィルターの
代わりに、特開平6−222361号、特開平6−30
8332号、特開平7−92327号等において提案さ
れた、斜め入射の光を波長に応じて角度分散して集光す
る集光性ホログラムのアレーからなるホログラムカラー
フィルター、あるいは、回折格子の作用をする一様な干
渉縞からなるホログラムと、このホログラムの照明光入
射側あるいは出射側にマイクロレンズアレー等の集光素
子アレーを配置してなるホログラムカラーフィルターを
用いたものとして説明できる。
【0021】図1に示すように、この実施例において
は、入射角θの斜め入射の光2を波長に応じて角度分散
して集光する集光性ホログラム1’のアレーからなるホ
ログラムカラーフィルター1を用いる。集光性ホログラ
ム1’は、偏心フレネルゾーンプレート状の干渉縞から
なるホログラムであり、ホログラムカラーフィルター1
の法線に対して角度θをなして入射する入射光2の中の
青色波長域(波長λB )の光3B、緑色波長域(波長λ
G )の光3G、赤色波長域(波長λR )の光3Rを角度
分解すると共に焦点面F近傍に集光させる作用をするも
のであり、回折効率の波長依存性がないかもしくは少な
い、レリーフ型、位相型、振幅型等の透過型ホログラム
からなる。そのため、ホログラムカラーフィルター1に
入射角θで波長λR 、λG 、λB の可干渉光を含む照明
光2を入射させると、その焦点面Fには、波長λR 、λ
G 、λB の集光光3R,3G,3Bが周期的に繰り返し
て並んで入射することになる。
【0022】この焦点面F近傍に、フォトポリマー等の
体積ホログラム感材20を、さらにその体積ホログラム
感材20の下に紙、反射型ホログラム等の白色散乱板あ
るいは平面鏡27を重ね合わせ、相互に密着させて配置
する。
【0023】この配置で、ホログラムカラーフィルター
1側から波長λR 、λG 、λB の可干渉光を含む照明光
2を入射させると、ホログラムカラーフィルター1で分
光された周期的に繰り返して並んでいる波長λR
λG 、λB の集光光3R,3G,3Bは、それぞれ体積
ホログラム感材20の周期的な繰り返し領域R,G,B
を通って裏面の白色散乱板あるいは平面鏡27に入射
し、そこで散乱あるいは反射された波長λR 、λG 、λ
B の光4R,4G,4Bは、体積ホログラム感材20の
周期的な繰り返し領域R,G,B中で入射光3R,3
G,3Bと相互に干渉してそれら領域R,G,Bにそれ
ぞれ波長λR 、λG 、λB の光を反射する体積ホログラ
ムのアレーを形成する。この体積ホログラムのアレー
は、図3、図4に示したような特性の反射型ホログラム
カラーフィルター11として用いることができる。
【0024】ところで、以上の説明においては、白色散
乱板あるいは平面鏡27については詳しく説明しなかっ
たが、従来例のように、紙、反射型ホログラム等の白色
板あるいは平面鏡であってよいが、散乱あるいは反射さ
れた光4R,4G,4Bの方向が揃っていてかつ体積ホ
ログラム感材20の法線に対して斜め方向になることが
望ましい。その理由は、体積ホログラム感材20中に体
積ホログラムのアレーが記録されてなる反射型ホログラ
ムカラーフィルター11においては、光4R,4G,4
Bと反対に進む光が図3のような構成の反射型カラー表
示装置の環境光(照明光)12となるため、反射型カラ
ー表示装置の照明光12の方向はその表示面の正面から
ではなく斜め方向から入射するものとすることが望まし
いからである。
【0025】したがって、白色散乱板あるいは平面鏡2
7はその散乱特性あるいは反射特性に指向性のあるもの
が望ましく、略正面から入射してくる入射光3R,3
G,3Bを斜め方向の光4R,4G,4Bに反射あるい
は散乱する特性に構成された波長依存性の少ない反射型
ホログラム散乱板、あるいは、フレネル反射板が望まし
い。
【0026】また、体積ホログラム感材20の配置位置
としては、ホログラムカラーフィルター1の焦点面Fよ
りは集光光3R,3G,3Bがピントボケして少し広が
るような焦点外れの位置が望ましい。このような配置を
とって反射型ホログラムカラーフィルター11を撮影す
ると、体積ホログラム感材20に記録されるアレー状の
体積ホログラム(図4の反射フィルター要素11R,1
1G,11B)各々が相互に過不足なく隣接するように
出来るからである。
【0027】なお、ホログラムカラーフィルター1の代
わりに、図2に示すように、回折格子の作用をする一様
な干渉縞からなるホログラム5と、このホログラム5の
照明光入射側あるいは出射側(図2の場合は、出射側)
に集光性のマイクロレンズアレー6を配置してなるホロ
グラムカラーフィルター10を用いても、図1の場合と
同様な原理で図3、図4に示したような特性の反射型ホ
ログラムカラーフィルター11を作製することができ
る。なお、ホログラムカラーフィルター1に比べてホロ
グラムカラーフィルター10を用いる方が、分光集光光
の焦点距離の波長によるバラツキが小さいので、より望
ましい。
【0028】以上の説明から明らかなように、本発明の
反射型ホログラムカラーフィルターの製造方法によれ
ば、ホログラムカラーフィルターを用いて波長を完全に
分離して露光できるので、色純度のよい反射型カラー液
晶表示装置用等の反射型ホログラムカラーフィルターで
あって開口率が非常に高いものを、1回の露光で簡単に
作製でき、量産性に優れている。
【0029】なお、本発明の反射型ホログラムカラーフ
ィルターの製造方法は、以上の実施例に限定されず種々
の変形が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の反射型ホログラムカラーフィルターの製造方法によれ
ば、入射光を波長に応じて角度分解すると共に分解され
た各波長の光を焦点面近傍に集光させるホログラムカラ
ーフィルターの焦点面近傍に、体積ホログラム感光材料
と、その裏面側に散乱体あるいは反射体とを配置し、ホ
ログラムカラーフィルター側から少なくとも異なる2つ
の色の波長域の光を含む光を照射して、ホログラムカラ
ーフィルターで分光集光され、体積ホログラム感光材料
に入射する光と、体積ホログラム感光材料を透過し散乱
体あるいは反射体で散乱あるいは反射された光とを体積
ホログラム感光材料中で干渉させて一度に記録するの
で、波長を完全に分離して露光でき、色純度のよい反射
型カラー液晶表示装置用等の反射型ホログラムカラーフ
ィルターであって開口率が非常に高いものを、1回の露
光で簡単に作製でき、量産性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の反射型ホログラムカラーフ
ィルターの撮影方法を説明するための図である。
【図2】本発明の実施例2の反射型ホログラムカラーフ
ィルターの撮影方法を説明するための図である。
【図3】本発明による反射型ホログラムカラーフィルタ
ーを用いる反射型カラー表示装置の1例の構成を示す模
式的分解斜視図である。
【図4】図3の反射型カラー表示装置に用いられる反射
型ホログラムカラーフィルターの断面図である。
【図5】反射型ホログラムカラーフィルターの従来のマ
スクを用いた製造方法を説明するための図である。
【図6】反射型ホログラムカラーフィルターの従来のR
GBカラーフィルターを用いた製造方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…ホログラムカラーフィルター 1’…集光性ホログラム 2…入射光(照明光) 3B…青色波長域の光 3G…緑色波長域の光 3R…赤色波長域の光 4B…青色波長域の散乱光あるいは反射光 4G…緑色波長域の散乱光あるいは反射光 4R…赤色波長域の散乱光あるいは反射光 5…回折格子の作用をする一様な干渉縞からなるホログ
ラム 6…集光性のマイクロレンズアレー 10…ホログラムカラーフィルター 11…反射型ホログラムカラーフィルター 11B…青色反射フィルター要素(微小ホログラム) 11G…緑色反射フィルター要素(微小ホログラム) 11R…赤色反射フィルター要素(微小ホログラム) 12…環境光(照明光) 13…反射回折光 15…透過型空間光変調器 15’…画素 16…ブラック・マトリックス 17…吸収層 18…カラー表示単位 19B…青色画素表示光 19G…緑色画素表示光 19R…赤色画素表示光 20…体積ホログラム感材 27…白色散乱板あるいは平面鏡 F…焦点面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に異なる色の波長域の光を回折する
    2種以上の体積ホログラムからなる反射フィルター要素
    が周期的にアレー状に配置されてなる反射型ホログラム
    カラーフィルターの製造方法において、 入射光を波長に応じて角度分解すると共に分解された各
    波長の光を焦点面近傍に集光させるホログラムカラーフ
    ィルターの焦点面近傍に、体積ホログラム感光材料と、
    その裏面側に散乱体あるいは反射体とを配置し、前記ホ
    ログラムカラーフィルター側から少なくとも異なる2つ
    の色の波長域の光を含む光を照射して、前記ホログラム
    カラーフィルターで分光集光され、前記体積ホログラム
    感光材料に入射する光と、前記体積ホログラム感光材料
    を透過し前記散乱体あるいは反射体で散乱あるいは反射
    された光とを前記体積ホログラム感光材料中で干渉させ
    て一度に記録することを特徴とする反射型ホログラムカ
    ラーフィルターの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ホログラムカラーフィルターが、斜
    め入射の光を波長に応じて角度分散して集光する集光性
    ホログラムのアレーからなるホログラムカラーフィルタ
    ーであることを特徴とする請求項1記載の反射型ホログ
    ラムカラーフィルターの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ホログラムカラーフィルターが、回
    折格子の作用をする一様な干渉縞からなるホログラム
    と、このホログラムの照明光入射側あるいは出射側に集
    光素子アレーを配置してなるホログラムカラーフィルタ
    ーであることを特徴とする請求項1記載の反射型ホログ
    ラムカラーフィルターの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記散乱体あるいは反射体として、散乱
    特性あるいは反射特性に指向性のあるものを用いること
    を特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の反射型
    ホログラムカラーフィルターの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記体積ホログラム感光材料が、前記ホ
    ログラムカラーフィルターで分光集光された光がピント
    ボケして広がる焦点外れの位置に配置されることを特徴
    とする請求項1から4の何れか1項記載の反射型ホログ
    ラムカラーフィルターの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項記載の反射
    型ホログラムカラーフィルターの製造方法によって作製
    されたことを特徴とする反射型ホログラムカラーフィル
    ター。
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