JP3365101B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラムを用いた液
晶表示装置に関するものである。
晶表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、カラーフィルターを用いた液晶表
示パネルのＲ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の３色の各色
セルのそれぞれに、光源が発する白色光を分光して照射
するようにすることで、光源の白色光の利用効率を向上
させる方法として、特開平６−２２２３６１号公報に開
示される技術がある。この技術は、隣接する液晶セルに
対して異なる色のカラーフィルターセルＲ、Ｇ、Ｂを周
期的に配置し、背後から光源の白色光を照射してカラー
表示を行う液晶表示装置において、回折効率の波長依存
性がないかもしくは少ないホログラムを光入射側に配置
して、このホログラムによって分光された波長成分を対
応する色のカラーフィルターセルＲ、Ｇ、Ｂに入射させ
るようにしたものである。このようなホログラムを用い
た液晶表示装置によれば、カラーフィルター用光源の白
色光の各波長成分を無駄なく各色セルＲ、Ｇ、Ｂへ入射
させ、その利用効率を大幅に向上させることができると
いった効果が得られる。
示パネルのＲ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の３色の各色
セルのそれぞれに、光源が発する白色光を分光して照射
するようにすることで、光源の白色光の利用効率を向上
させる方法として、特開平６−２２２３６１号公報に開
示される技術がある。この技術は、隣接する液晶セルに
対して異なる色のカラーフィルターセルＲ、Ｇ、Ｂを周
期的に配置し、背後から光源の白色光を照射してカラー
表示を行う液晶表示装置において、回折効率の波長依存
性がないかもしくは少ないホログラムを光入射側に配置
して、このホログラムによって分光された波長成分を対
応する色のカラーフィルターセルＲ、Ｇ、Ｂに入射させ
るようにしたものである。このようなホログラムを用い
た液晶表示装置によれば、カラーフィルター用光源の白
色光の各波長成分を無駄なく各色セルＲ、Ｇ、Ｂへ入射
させ、その利用効率を大幅に向上させることができると
いった効果が得られる。
【０００３】図２は以上のようなホログラムを用いた従
来の液晶表示装置の構成を示すもので、１は光源である
メタルハライドランプから発せられる白色光、２はホロ
グラム、３は入射側偏光板、４は液晶表示パネル、５は
出射側偏光板、６はカラーフィルター、７はブラックマ
トリックス、８は集光点を結んだ線分である。このよう
に、白色光１がホログラム２によって分光され、その分
光された波長成分は、カラーフィルター６の対応する色
の各フィルターセルＲ、Ｇ、Ｂにそれぞれ入射される。
来の液晶表示装置の構成を示すもので、１は光源である
メタルハライドランプから発せられる白色光、２はホロ
グラム、３は入射側偏光板、４は液晶表示パネル、５は
出射側偏光板、６はカラーフィルター、７はブラックマ
トリックス、８は集光点を結んだ線分である。このよう
に、白色光１がホログラム２によって分光され、その分
光された波長成分は、カラーフィルター６の対応する色
の各フィルターセルＲ、Ｇ、Ｂにそれぞれ入射される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図２に
示すホログラム２を用いた従来の液晶表示装置による
と、正確には図示のように、Ｒ、Ｇ、Ｂの各色の集光点
はホログラム２と平行な一面上にはなく、各色の集光点
を結んだ線分８はホログラム２に入射する白色光１（図
示では斜めの角度を持って入射している）と平行となっ
ており、一般的には、真中のフィルターセルＧにＧ成分
の光の集光点を合わせるようにしている。このため、真
中のフィルターセルＧの両側にそれぞれ集光させるよう
にするＲ成分の光、Ｂ成分の光については、図示のよう
に、各フィルターセルＲ、Ｂや各液晶セルＲ、Ｂにおい
ては一点に集光せず、ブラックマトリックス７に当たっ
たり、低コントラスト部を通って無駄になり、画像の低
コントラスト化を招いてしまう問題があった。特に、光
源としてメタルハライドランプを用いている場合、図３
に示した分光特性のように、Ｒ成分の帯域の光が少ない
ので、前述したようなフィルターセルＲや液晶セルＲに
集光しないことからも、Ｒ成分の光がさらに弱くなり、
白画像のホワイトバランスがシアン（青緑）に寄ってし
まう問題があった。
示すホログラム２を用いた従来の液晶表示装置による
と、正確には図示のように、Ｒ、Ｇ、Ｂの各色の集光点
はホログラム２と平行な一面上にはなく、各色の集光点
を結んだ線分８はホログラム２に入射する白色光１（図
示では斜めの角度を持って入射している）と平行となっ
ており、一般的には、真中のフィルターセルＧにＧ成分
の光の集光点を合わせるようにしている。このため、真
中のフィルターセルＧの両側にそれぞれ集光させるよう
にするＲ成分の光、Ｂ成分の光については、図示のよう
に、各フィルターセルＲ、Ｂや各液晶セルＲ、Ｂにおい
ては一点に集光せず、ブラックマトリックス７に当たっ
たり、低コントラスト部を通って無駄になり、画像の低
コントラスト化を招いてしまう問題があった。特に、光
源としてメタルハライドランプを用いている場合、図３
に示した分光特性のように、Ｒ成分の帯域の光が少ない
ので、前述したようなフィルターセルＲや液晶セルＲに
集光しないことからも、Ｒ成分の光がさらに弱くなり、
白画像のホワイトバランスがシアン（青緑）に寄ってし
まう問題があった。
【０００５】本発明の課題は、以上のようなホログラム
を用いた液晶表示装置において、白色光が入射するホロ
グラムにより分光された中の、特に、Ｒ成分の光が無駄
なく使えて、白画像のホワイトバランスを適正に保てる
ようにすることである。
を用いた液晶表示装置において、白色光が入射するホロ
グラムにより分光された中の、特に、Ｒ成分の光が無駄
なく使えて、白画像のホワイトバランスを適正に保てる
ようにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項１記載の発明は、白色光を発する光源手段と、三
原色に対応した画素を周期的に配置し、背後から前記光
源の前記白色光を入射してカラー表示を行う液晶表示パ
ネルと、この液晶表示パネルの光入射側に配置され、前
記光源の前記白色光を三原色に分離して前記液晶表示パ
ネルの前記三原色に対応した画素に入射するホログラム
とを備えた液晶表示装置において、前記ホログラムによ
り分光されて前記三原色に対応した画素にそれぞれ入射
される各色光の中、Ｒ成分の光の集光点がＲの画素の近
傍に位置し、Ｂ、及びＧ成分の光の集光点がそれぞれ対
応した青、及び緑の画素の前方の延長線上に位置するよ
うに前記ホログラムを配置した構成を特徴としている。
請求項１記載の発明は、白色光を発する光源手段と、三
原色に対応した画素を周期的に配置し、背後から前記光
源の前記白色光を入射してカラー表示を行う液晶表示パ
ネルと、この液晶表示パネルの光入射側に配置され、前
記光源の前記白色光を三原色に分離して前記液晶表示パ
ネルの前記三原色に対応した画素に入射するホログラム
とを備えた液晶表示装置において、前記ホログラムによ
り分光されて前記三原色に対応した画素にそれぞれ入射
される各色光の中、Ｒ成分の光の集光点がＲの画素の近
傍に位置し、Ｂ、及びＧ成分の光の集光点がそれぞれ対
応した青、及び緑の画素の前方の延長線上に位置するよ
うに前記ホログラムを配置した構成を特徴としている。
【０００７】そして、請求項２記載の発明は、請求項１
記載の発明において、前記光源はメタルハライドランプ
である構成を特徴としている。
記載の発明において、前記光源はメタルハライドランプ
である構成を特徴としている。
【０００８】
【作用】請求項１記載の発明によれば、液晶表示パネル
の光入射側に配置したホログラムにより分光されて三原
色に対応した画素にそれぞれ入射される各色光の中、Ｒ
成分の光の集光点がＲの画素の近傍に位置し、Ｂ、及び
Ｇ成分の光の光の集光点がそれぞれ対応したＢ、及びＧ
の画素の前方の延長線上に位置するように前記ホログラ
ムを配置した液晶表示装置としたので、ホログラムによ
り分光される光の中で一般的に分光強度分布が少ないＲ
成分の光が無駄なく使えるようになり、従って、ホログ
ラムを用いた液晶表示装置における白画像のホワイトバ
ランスを適正に保てるようになる。
の光入射側に配置したホログラムにより分光されて三原
色に対応した画素にそれぞれ入射される各色光の中、Ｒ
成分の光の集光点がＲの画素の近傍に位置し、Ｂ、及び
Ｇ成分の光の光の集光点がそれぞれ対応したＢ、及びＧ
の画素の前方の延長線上に位置するように前記ホログラ
ムを配置した液晶表示装置としたので、ホログラムによ
り分光される光の中で一般的に分光強度分布が少ないＲ
成分の光が無駄なく使えるようになり、従って、ホログ
ラムを用いた液晶表示装置における白画像のホワイトバ
ランスを適正に保てるようになる。
【０００９】そして、請求項２記載の発明によれば、請
求項１記載の光源としてメタルハライドランプを用いた
液晶表示装置としたので、特に、メタルハライドランプ
の場合に分光強度分布が少ないＲ成分の光を無駄なく使
って、白画像のホワイトバランスを適正に保つことがで
きる。
求項１記載の光源としてメタルハライドランプを用いた
液晶表示装置としたので、特に、メタルハライドランプ
の場合に分光強度分布が少ないＲ成分の光を無駄なく使
って、白画像のホワイトバランスを適正に保つことがで
きる。
【００１０】
【実施例】以下に、本発明に係る液晶表示装置の実施例
を図１に基づいて説明する。先ず、図１は本発明を適用
した一例としての液晶表示装置の要部構成を示すもの
で、１は図示しない光源であるメタルハライドランプか
ら発せられる白色光、２はホログラム、３は入射側偏光
板、４は液晶表示パネル、５は出射側偏光板、６はカラ
ーフィルター、７はブラックマトリックス、８は集光点
８ｒ，８ｇ，８ｂを結んだ線分である。図示しないメタ
ルハライドランプにより発せられた白色光（図示しない
リフレクターにより反射された光も含む）１は、ホログ
ラム２に対して斜めの平行光により入射され、このホロ
グラム２により各色の波長成分に回折されてカラーフィ
ルター６の各色セルＲ、Ｇ、Ｂに入射し、さらに、入射
側偏光板３を経て液晶表示パネル４の各色セルＲ、Ｇ、
Ｂを透過して出射側偏光板５を経、図示しない画面にお
いて、所定のカラー画像の表示が行われる。
を図１に基づいて説明する。先ず、図１は本発明を適用
した一例としての液晶表示装置の要部構成を示すもの
で、１は図示しない光源であるメタルハライドランプか
ら発せられる白色光、２はホログラム、３は入射側偏光
板、４は液晶表示パネル、５は出射側偏光板、６はカラ
ーフィルター、７はブラックマトリックス、８は集光点
８ｒ，８ｇ，８ｂを結んだ線分である。図示しないメタ
ルハライドランプにより発せられた白色光（図示しない
リフレクターにより反射された光も含む）１は、ホログ
ラム２に対して斜めの平行光により入射され、このホロ
グラム２により各色の波長成分に回折されてカラーフィ
ルター６の各色セルＲ、Ｇ、Ｂに入射し、さらに、入射
側偏光板３を経て液晶表示パネル４の各色セルＲ、Ｇ、
Ｂを透過して出射側偏光板５を経、図示しない画面にお
いて、所定のカラー画像の表示が行われる。
【００１１】カラーフィルター６は、液晶表示パネル４
の１画素を構成する３色のＲ、Ｇ、Ｂの画素を周期的配
置するとともに、各画素間を互いに仕切るブラックマト
リックス７を有している。ここで、図示例において、前
記白色光１はホログラム２に対し垂直方向に対して所定
の入射角度θをもって入射する。また、ホログラム２と
カラーフィルター６との間は所定距離離間しており（例
えば、１０００μｍ程度等）、この間に対応した厚さの
透明なガラス基板が両者間に介装されている。そして、
Ｒ、Ｇ、Ｂの各画素は、例えば、１ドット１００μｍピ
ッチとなっている。
の１画素を構成する３色のＲ、Ｇ、Ｂの画素を周期的配
置するとともに、各画素間を互いに仕切るブラックマト
リックス７を有している。ここで、図示例において、前
記白色光１はホログラム２に対し垂直方向に対して所定
の入射角度θをもって入射する。また、ホログラム２と
カラーフィルター６との間は所定距離離間しており（例
えば、１０００μｍ程度等）、この間に対応した厚さの
透明なガラス基板が両者間に介装されている。そして、
Ｒ、Ｇ、Ｂの各画素は、例えば、１ドット１００μｍピ
ッチとなっている。
【００１２】ところで、カラーフィルター６の光入射側
に配置される透過型のホログラム２は、液晶表示パネル
４の１画素を構成する３色のカラーフィルターセルＲ、
Ｇ、Ｂの組各々に対応して、カラーフィルター６の画素
ピッチと同じピッチでアレー状に構成されている。各単
位ホログラムは、ホログラム２に斜めに入射（図示例で
は、法線に対し入射角度θ）する白色光１を回折して、
対応する単位ホログラムからオフセットした位置のカラ
ーフィルター６の各フィルターセルＲ、Ｇ、Ｂにそれぞ
れ集光するようにフレネルゾーンプレート状に形成され
ている。そして、このホログラム２としては、回折効率
の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、位
相型、振幅型等のものが用いられる。回折効率の波長依
存性がないかもしくは少ないとは、リップマンホログラ
ムのように、特定の波長だけを回折し、他の波長は回折
しないタイプのものではなく、１つの回折格子で何れの
波長も回折するものを意味する。この波長依存性の少な
い回折格子は、一般に、波長に応じて異なる回折角で回
折する。
に配置される透過型のホログラム２は、液晶表示パネル
４の１画素を構成する３色のカラーフィルターセルＲ、
Ｇ、Ｂの組各々に対応して、カラーフィルター６の画素
ピッチと同じピッチでアレー状に構成されている。各単
位ホログラムは、ホログラム２に斜めに入射（図示例で
は、法線に対し入射角度θ）する白色光１を回折して、
対応する単位ホログラムからオフセットした位置のカラ
ーフィルター６の各フィルターセルＲ、Ｇ、Ｂにそれぞ
れ集光するようにフレネルゾーンプレート状に形成され
ている。そして、このホログラム２としては、回折効率
の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、位
相型、振幅型等のものが用いられる。回折効率の波長依
存性がないかもしくは少ないとは、リップマンホログラ
ムのように、特定の波長だけを回折し、他の波長は回折
しないタイプのものではなく、１つの回折格子で何れの
波長も回折するものを意味する。この波長依存性の少な
い回折格子は、一般に、波長に応じて異なる回折角で回
折する。
【００１３】従って、入射する白色光１の波長に依存し
て単位ホログラムによる回折角は異なり、各波長に対す
る集光位置はホログラム２面に平行な方向に分散され
る。そのため、白色光１のＲの波長成分はカラーフィル
ター６のフィルターセルＲに、Ｇの波長成分はフィルタ
ーセルＧに、Ｂの波長成分はフィルターセルＢの各画素
にそれぞれ回折集光される。そして、このように回折集
光されたそれぞれの各色成分は、各カラーフィルターセ
ルＲ、Ｇ、Ｂでほとんど減衰されずに通過し、対応する
位置の液晶セルＲ、Ｇ、Ｂの状態に応じた色表示を行
う。
て単位ホログラムによる回折角は異なり、各波長に対す
る集光位置はホログラム２面に平行な方向に分散され
る。そのため、白色光１のＲの波長成分はカラーフィル
ター６のフィルターセルＲに、Ｇの波長成分はフィルタ
ーセルＧに、Ｂの波長成分はフィルターセルＢの各画素
にそれぞれ回折集光される。そして、このように回折集
光されたそれぞれの各色成分は、各カラーフィルターセ
ルＲ、Ｇ、Ｂでほとんど減衰されずに通過し、対応する
位置の液晶セルＲ、Ｇ、Ｂの状態に応じた色表示を行
う。
【００１４】以上の通り、本発明を適用した液晶表示装
置においては、ホログラム２の各波長による回折角度の
違いを利用して、各カラーフィルターセルＲ、Ｇ、Ｂへ
対応する波長成分が回折して入射するようにしており、
これにより、メタルハライドランプからの白色光１の各
波長成分を無駄なく各色セルへ入射させることができる
ため、その利用効率を大幅に向上させることができる。
置においては、ホログラム２の各波長による回折角度の
違いを利用して、各カラーフィルターセルＲ、Ｇ、Ｂへ
対応する波長成分が回折して入射するようにしており、
これにより、メタルハライドランプからの白色光１の各
波長成分を無駄なく各色セルへ入射させることができる
ため、その利用効率を大幅に向上させることができる。
【００１５】以上において、実施例では、ホログラム２
に斜めに入射（図示例では、法線に対し入射角度θ）す
る白色光１の回折によって、カラーフィルターセルＲの
中心にＲ成分の光（例えば、波長６４０ｎｍ等の光）の
集光点８ｒが一致して、カラーフィルターセルＧの中心
に緑成分の光が集光して入射し、カラーフィルターセル
Ｂの中心に青成分の光が集光して入射するように構成し
ている。従って、ホログラム２に入射する白色光１と平
行する線分８で示すように、Ｇ成分の光（例えば、波長
５４５ｎｍ等の光）の集光点８ｇとＢ成分の光（例え
ば、波長４５０ｎｍ等の光）の集光点８ｂは、液晶表示
パネル４よりも前方の延長線上にある。このようなホロ
グラム２の回折集光による各色セルへの光の入射の設定
は、ホログラム２の適切な設計、ホログラム２とカラー
フィルター６との距離の適切な設定、白色光１のホログ
ラム２への入射角度θの適切な設定により構成するもの
である。
に斜めに入射（図示例では、法線に対し入射角度θ）す
る白色光１の回折によって、カラーフィルターセルＲの
中心にＲ成分の光（例えば、波長６４０ｎｍ等の光）の
集光点８ｒが一致して、カラーフィルターセルＧの中心
に緑成分の光が集光して入射し、カラーフィルターセル
Ｂの中心に青成分の光が集光して入射するように構成し
ている。従って、ホログラム２に入射する白色光１と平
行する線分８で示すように、Ｇ成分の光（例えば、波長
５４５ｎｍ等の光）の集光点８ｇとＢ成分の光（例え
ば、波長４５０ｎｍ等の光）の集光点８ｂは、液晶表示
パネル４よりも前方の延長線上にある。このようなホロ
グラム２の回折集光による各色セルへの光の入射の設定
は、ホログラム２の適切な設計、ホログラム２とカラー
フィルター６との距離の適切な設定、白色光１のホログ
ラム２への入射角度θの適切な設定により構成するもの
である。
【００１６】この実施例の液晶表示装置によれば、メタ
ルハライドランプの発する白色光１をホログラム２で分
光し、回析集光して、特に、Ｒ成分の光の集光点８ｒが
カラーフィルターセルＲの中心に一致して透過するた
め、分光強度分布（図３参照）が少ないＲ成分の光を無
駄なく使って、白画像のホワイトバランスを適正に保つ
ことができる。
ルハライドランプの発する白色光１をホログラム２で分
光し、回析集光して、特に、Ｒ成分の光の集光点８ｒが
カラーフィルターセルＲの中心に一致して透過するた
め、分光強度分布（図３参照）が少ないＲ成分の光を無
駄なく使って、白画像のホワイトバランスを適正に保つ
ことができる。
【００１７】なお、以上の実施例においては、ホログラ
ムに対し白色光が斜めに入射する液晶表示装置とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、白色光の
入射角度は自由に設定でき、例えば、ホログラムに対し
白色光が垂直に入射するようにしてもよい。また、例え
ば、実施例の液晶表示装置の背後に投影レンズを置け
ば、液晶プロジェクターとしても利用することができ
る。ところで、実施例では、カラーフィルター付きの液
晶表示パネルとしたが、ホログラムを用いた液晶表示装
置では、ホログラムによっても各色光を作ることが可能
なので、カラーフィルターは必ずしも必要ではない。た
だし、カラーフィルターを併用することで、色純度を補
正できるといった利点がある。さらに、本発明に係る液
晶表示装置の適用機器等も任意であり、その他、具体的
な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿
論である。
ムに対し白色光が斜めに入射する液晶表示装置とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、白色光の
入射角度は自由に設定でき、例えば、ホログラムに対し
白色光が垂直に入射するようにしてもよい。また、例え
ば、実施例の液晶表示装置の背後に投影レンズを置け
ば、液晶プロジェクターとしても利用することができ
る。ところで、実施例では、カラーフィルター付きの液
晶表示パネルとしたが、ホログラムを用いた液晶表示装
置では、ホログラムによっても各色光を作ることが可能
なので、カラーフィルターは必ずしも必要ではない。た
だし、カラーフィルターを併用することで、色純度を補
正できるといった利点がある。さらに、本発明に係る液
晶表示装置の適用機器等も任意であり、その他、具体的
な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿
論である。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明に係
る液晶表示装置によれば、液晶表示パネルの光入射側に
配置したホログラムにより分光されて三原色に対応した
画素にそれぞれ入射される各色光の中、Ｒ成分の光の集
光点がＲの画素の近傍に位置し、Ｂ、及びＧ成分の光の
集光点がそれぞれ対応した青、及び緑の画素の前方の延
長線上に位置するように前記ホログラムを配置した構成
のため、ホログラムにより分光される光の中で一般的に
分光強度分布が少ないＲ成分の光が無駄なく使えるよう
になる。従って、ホログラムを用いた液晶表示装置にお
いて、白画像のホワイトバランスを適正に保てるように
なる。
る液晶表示装置によれば、液晶表示パネルの光入射側に
配置したホログラムにより分光されて三原色に対応した
画素にそれぞれ入射される各色光の中、Ｒ成分の光の集
光点がＲの画素の近傍に位置し、Ｂ、及びＧ成分の光の
集光点がそれぞれ対応した青、及び緑の画素の前方の延
長線上に位置するように前記ホログラムを配置した構成
のため、ホログラムにより分光される光の中で一般的に
分光強度分布が少ないＲ成分の光が無駄なく使えるよう
になる。従って、ホログラムを用いた液晶表示装置にお
いて、白画像のホワイトバランスを適正に保てるように
なる。
【００１９】そして、請求項２記載の発明に係る液晶表
示装置によれば、請求項１記載の光源としてメタルハラ
イドランプを用いた構成のため、特に、メタルハライド
ランプの場合に分光強度分布が少ないＲ成分の光を無駄
なく使って、白画像のホワイトバランスを適正に保つこ
とができる。
示装置によれば、請求項１記載の光源としてメタルハラ
イドランプを用いた構成のため、特に、メタルハライド
ランプの場合に分光強度分布が少ないＲ成分の光を無駄
なく使って、白画像のホワイトバランスを適正に保つこ
とができる。
【図１】本発明を適用した一例としての液晶表示装置の
要部構成を示す図である。
要部構成を示す図である。
【図２】ホログラムを用いた従来の液晶表示装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図３】メタルハライドランプの分光特性を示す図であ
る。
る。
【符号の説明】
１ 白色光
２ ホログラム
３ 入射側偏光板
４ 液晶表示パネル
５ 出射側偏光板
６ カラーフィルター
７ ブラックマトリックス
８ 集光点を結んだ線分
８ｒ，８ｇ，８ｂ 集光点
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平６−308332（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−265887（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−246517（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−29769（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G02F 1/1335
G02B 5/32
G02F 1/13 505
Claims (2)
- 【請求項１】 白色光を発する光源手段と、三原色に対
応した画素を周期的に配置し、背後から前記光源の前記
白色光を入射してカラー表示を行う液晶表示パネルと、
この液晶表示パネルの光入射側に配置され、前記光源の
前記白色光を三原色に分離して前記液晶表示パネルの前
記三原色に対応した画素に入射するホログラムとを備え
た液晶表示装置において、 前記ホログラムにより分光されて前記三原色に対応した
画素にそれぞれ入射される各色光の中、赤成分の光の集
光点が赤の画素の近傍に位置し、青、及び緑の成分の光
の光の集光点がそれぞれ対応した青、及び緑の画素の前
方の延長線上に位置するように前記ホログラムを配置し
たことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項２】 前記光源はメタルハライドランプである
ことを特徴とする請求項１記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31589194A JP3365101B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31589194A JP3365101B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 液晶表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08152633A JPH08152633A (ja) | 1996-06-11 |
| JP3365101B2 true JP3365101B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=18070857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31589194A Expired - Fee Related JP3365101B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3365101B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP31589194A patent/JP3365101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH08152633A (ja) | 1996-06-11 |
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