JP3200334B2 - 光学変調装置及びそれを用いたカラー画像表示装置 - Google Patents

光学変調装置及びそれを用いたカラー画像表示装置

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light beam
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学変調装置及び
その光学変調装置を用いたカラー画像表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶光学変調素子を用いた単板カ
ラー光学変調装置は、液晶光学変調素子周辺部にある光
学変調被制御部の配線を遮光するブラックマトリクス面
積が液晶光学変調素子に占める割合が高く、装置全体の
光利用効率を低下させる要因となっていた。
【0003】この問題を解決するため、図23に示した
ような、マイクロレンズアレイ2をカラーフィルター7
1R、71G、71Bの前面に配置し、白色光源からの
照明光を介して光学変調素子201の各画素に集光させ
ることにより、光学変調装置200の光利用効率を向上
させる方法が知られている。ここで、図23における3
は透明基板、5はブラックマトリクスである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、白
色光から各光学変調素子に応じた色光を取り出す部材と
してカラーフィルターを用いている。しかしながら、カ
ラーフィルターは各画素へ入射する白色光のうち、ある
波長成分の光のみを透過するため、それ以外の波長成分
の光に関しては無駄になっており、光利用効率が非常に
低かった。
【0005】本発明は、光量損失の少ない単板カラー光
学変調装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学変
調装置は、広波長帯域の光束を互いに波長帯域が異なる
複数の光束に分解する回折格子と、前記各波長帯域の光
束を各画素ごとに変調し、かつ反射板により反射させる
光学変調素子とを有する光学変調装置であって、前記回
折格子が1次元バイナリー型回折格子であり、前記回折
格子からの前記各波長帯域の光束の主光線が前記画素に
垂直に入射するように前記各波長帯域の光束を前記画素
に導き、かつ前記光学変調素子によって変調され、反射
された前記各波長帯域の光束を前記回折格子に導く手段
を有し、前記回折格子が前記光学変調素子によって変調
され、反射された前記各波長帯域の光束を合成すること
を特徴としている。
【0007】請求項2の発明の光学変調装置は請求項1
に従うものであって、前記光学変調素子と、前記回折格
子と、前記各波長帯域の光束の主光線を前記光学変調素
子の異なる画素に垂直に入射させる手段とが、一体的に
形成されていることを特徴としている。請求項3の発明
の光学変調装置は請求項1又は2に従うものであって、
前記回折格子によって分解された各波長帯域の光束の主
光線を前記光学変調素子の各画素に垂直に入射させ、か
つ前記光学変調素子から出射する光束を前記回折格子に
導く手段は平板マイクロレンズであることを特徴として
いる。請求項4の発明の光学変調装置は請求項1乃至3
いずれか1項に従うものであって、前記広波長帯域の光
束、または前記所定の波長帯域に分解された光束を集光
して前記光学変調素子の各画素に収斂光を入射させる集
光手段を有することを特徴としている。請求項5の発明
の光学変調装置は請求項4に従うものであって、前記集
光手段はマイクロレンズであることを特徴としている。
【0008】請求項6の発明の光学変調装置は請求項1
乃至5いずれか1項に従うものであって、前記回折格子
によって所定の波長帯域に光束が分解された位置にカラ
ーフィルターを有することを特徴としている。請求項7
の発明の光学変調装置は請求項1乃至6いずれか1項に
従うものであって、前記光学変調素子は、高分子分散型
液晶であることを特徴としている。請求項8の発明の光
学変調装置は請求項1乃至6いずれか1項に従うもので
あって、前記光学素子の画素間に遮光壁を有することを
特徴としている。請求項9の発明の光学変調装置は請求
項1乃至6いずれか1項に従うものであって、前記光学
変調素子は、TN型液晶であることを特徴としている。
【0009】請求項10の発明のカラー画像表示装置
は、請求項1乃至9記載の光学変調装置を用いてカラー
画像を表示することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の特徴を最もよく表
す光学変調装置の断面図(装置光軸に対して平行な断
面)である。
【0011】同図において、1は光学変調制御部(不図
示)及び光学変調被制御部からなる光学変調素子群であ
る。本実施の形態においては光学変調被制御部は高分子
分散型液晶を用いる。2は入射光を集光する集光素子
群、3は光学変調素子1を挟持する透明基板、4は画像
表示に不要な光を遮光する遮光膜である。6は集光素子
群2に対して一対一で設けられ、集光素子群2によって
集光された光を複数の色光に分解し、かつ光学変調素子
群1から反射した色光を合成して出射する色分解合成素
子群である。7は光学変調素子群1と透明基板3の間に
設けられた反射板である。8は色分解合成素子群2によ
って分解された色光を偏向し、光学変調素子に入射させ
るための平板マイクロレンズである。
【0012】図中、光学変調素子群1のR(赤)、G
(緑)、B(青)の符号は、それぞれの光学変調素子が
入射及び反射する光の波長帯域を表している。
【0013】図1において、任意の集光素子をA0、A
0に隣接した集光素子をA+1、A−1、A0の光軸
(集光光束の中心線)を含む光学変調素子をT0、T0
に隣接した光学変調素子をT+1、T−1、A0の光軸
を含む回折格子をS0、S0に隣接した回折格子をS+
1、S−1とする。A0で集光された白色光束は回折格
子S0を通過後、RGB帯域の3つの色光に色分解され
る。 3つの色光は平板マイクロレンズ8によって各色
光の主光線が光学変調素子T0、T+1、T−1に対し
てそれぞれ垂直になるよう偏向され、光学変調素子T
0、T+1、T−1に入射し、反射板7で反射される。
それぞれの波長帯域の光束は、光学変調素子T0、T+
1、T−1を出射するまでの間に光学変調を受ける。
記光学変調素子により変調を受けた光束は、前記反射板
7で反射される前の光路を逆に辿り、集光素子A0にお
いて略平行光とされ出射する。
【0014】平板マイクロレンズ8は、図2に示すよう
に透明基板3と同屈折率n0の基板をベースにし、T−
1、T+1に入出射するレンズ部のみの屈折率n1をn
0よりも高く形成している。本実施の形態においては平
板マイクロレンズを用いたが図3に示すような台形レン
ズ、図4に示すようなレンチキュラーレンズでも構わな
い。
【0015】高分子分散型液晶による光学変調原理につ
いては一般的に知られているため、説明は省略する。
【0016】次に、色分解合成素子群6について、図5
の断面拡大図を用いて説明する。
【0017】本実施の形態において色分解合成素子ぐん
ん6は、1次元バイナリー型回折格子を樹脂で成形した
ものである。1次元バイナリー型回折格子とは、図5に
示すように階段状に回折格子を形成したものであり、回
折光の偏向角がすべて同一になるように形成している。
本実施の形態では、格子ピッチP内にステップ幅L1,
L2,L3の3段形状である。なお、階段数は3段以上
であれば4段でも5段でも同様の効果が得られるよう構
成することができる。本実施の形態に示すような透過型
の回折格子は、Applied Optics誌17巻
15号2273〜2279(1978.8.1号)に開
示されているように、回折格子に入射した入射光束が透
過回折されて主に3方向に分離される。この回折格子
は、例えばブレーズド波長をλ0としたとき、ブレーズ
ド波長λ0に対し必要な格子厚Dtは Dt=m・λ0/(nλ0−1) となる。ここで、nλ0は媒質の屈折率である。m,λ
0をm=2、λ0=530nmとし、屈折率nλ0=
1.5程度として算出した場合、格子厚はDt=212
0nm程度となる。
【0018】以上、色分解について説明を行ったが、光
線の進路を逆にとって考えることで3色光を合成する作
用についても説明が付く。
【0019】次に、光学変調装置10を用いた反射型の
カラー画像表示装置の概略図を図6に示す。
【0020】図6中、10は本発明の光学変調装置、1
1は放物鏡12の焦点位置に置かれた白色光源、13は
コンデンサレンズ、14は投射レンズ、15は投射レン
ズ絞り、16は投射スクリーン、17は集光レンズ、1
8は投写レンズ絞り15の白色光源11側に設けられた
ミラーである。
【0021】白色光源11から出射した光は放物鏡12
により略平行光にされ、集光レンズ17、ミラー18、
コンデンサレンズ13を介して光学変調装置10に入射
する。光学変調装置10によりRGBの色光ごとの画像
情報を与えられた光は、コンデンサレンズ13、投射レ
ンズ14を介して投射スクリーン16上に画像表示を行
う。
【0022】RGB各色光の画像情報は光学変調装置1
0による光束の拡散度に依存している。図6のように光
軸上に開口を有するような絞りを用いる場合では、拡散
度の低い光束が投射レンズ絞り15を通過して投射スク
リーン16に到達し、拡散度の高い光束は投射レンズ絞
り15に遮光され、投射スクリーン16に到達しない。
すなわち、図3の画像表示装置では拡散度の低い光束を
画像表示に用いていることになる。図3のような構成と
は逆に、光軸近傍の光束を遮光するような絞り形状であ
る場合は、拡散度の高い光束を画像表示に用いることに
なる。
【0023】このように構成することで、光学変調装置
10に入射する白色光を色分解合成素子群6により複数
の色光に分解し、それぞれの色光に対応する光学変調素
子に無駄なく集光させることができるため、光利用効率
を大幅に向上させることができる。また同時に、本発明
の光学変調装置10をカラー画像表示装置に用いること
により明るい装置の提供が装置サイズを大型化すること
なしに可能となる。また、スクリーン上に光学変調装置
の周期構造(RGBモザイク構造とブラックマトリク
ス)が見えなくなると同時にRGB3色が完全に合成さ
れた画像表示を行えるため、スクリーンに近づいた時に
も、高画質の画像を鑑賞することが可能となる。また、
1画素に対して入射光束を集光していることから開口率
の低い画素を採用できるため、光学変調素子の製造上の
歩留まりを上げることが可能となるなどの多くのメリッ
トが存在する。
【0024】本実施の形態においては、色分解合成素子
として透過型回折格子を用いたが、ホログラム等のその
他の色分解合成素子を用いてもかまわない。また、集光
素子を平板マイクロレンズとしても構わない。更に集光
素子と色分解合成素子の配置の順序を逆にすることも考
えられる。また、色分解合成素子群を集光素子群と、あ
るいは透明基板と一体で形成しても構わない。
【0025】本実施の形態において、色分解合成素子の
1素子内のピッチ数は図5に示すように2ピッチとした
が、光学変調装置の仕様によって変える必要がある。ま
た、回折格子1ピッチ内の格子厚を各段ごとに若干変え
ること、及び回折格子1ピッチ内の格子幅が不等間隔に
なるように回折格子形状を設計することで±1次回折光
内側帯成分低減ができることから理想的な色分解が更に
可能となる。また、反射板7は光学変調素子群1の配線
部を形成する金属層で同時に形成しても構わない。
【0026】また図7に示すように、各色光が分離した
箇所に色補正用カラーフィルター71を設けた形態も考
えられる。この構成では、色分解合成素子6で分解され
た各色光の分光特性が画像信号のもつ分光特性と異なる
場合、各色光を色補正用カラーフィルター71に入射さ
せ、理想的色情報を得ることによって忠実な画像色再現
が可能になる。この場合、各色光に分解した後にカラー
フィルター51を透過させるので、それ程光利用効率の
低下を生じない。
【0027】また図8に示すように、光学変調素子間に
高分子分散型液晶の拡散光が隣接素子に入射し、クロス
トークの原因となることを防止するために遮光壁81を
設ける形態も考えられる。この構成により、更に高い画
質のカラー画像表示装置の提供が可能となる。
【0028】また、図7に示したカラーフィルター7
1、図8に示した遮光壁81を同時に有するような形態
も考えられるのは説明するまでもない。
【0029】次に光学変調装置の他の実施の形態を図9
に示す。
【0030】図9において、図1と同符号のものは同様
の作用をするので説明は省略する。。図9の光学変調装
置20が図1のものと最も大きく異なっているのは、光
学変調被制御部としてTN型液晶を光学変調素子群21
に用いている点である。それにともない本実施の形態の
光学変調装置20は偏光板22を有している。
【0031】次に、光学変調装置20を用いた反射型の
カラー画像表示装置の概略図を図10に示す。
【0032】図10において、図6と同符号のものは同
様の作用をするので説明は省略する。19は偏光ビーム
スプリッターである。光学変調装置20は、偏光板22
と反射時に光線位相差がπ変化する反射板7を組み合わ
せて用いることで画像情報をもった色光の透過率を制御
するシャッターの役割をする。但し、偏光板22の偏光
軸と液晶分子配列方向は一義的に決められるためここで
の説明は省略する。
【0033】このように光学変調装置を構成すること
で、光学変調被制御部に高分子分散型液晶を用いた時と
同様の効果が得られると同時に、TN型液晶を用いるこ
とでコントラストの高い画像表示装置を提供できる。
【0034】また、TN型液晶以外に、ゲストホスト液
晶等その他の光学変調被制御部を用いても構わない。ま
た、図10中、偏光ビームスプリッター19の偏光分離
精度が充分でない場合には、コンデンサレンズ13と偏
光ビームスプリッター19の間に偏光板を1枚追加すれ
ば、更なるコントラストの向上が図れる。
【0035】図11から図14は、本発明の光学変調装
置を入射側から見た平面図であり、集光素子と光学変調
素子の配置の関係を示すものである。
【0036】図11は、本発明の光学変調装置におい
て、集光素子の光軸を含む光学変調素子への入射光(図
11中アンダーバーの添えられた英字)をG色としたも
のである。同時に任意の色分解合成素子の色分解方向と
は垂直な方向の隣接光学変調素子もG色としたものであ
る。また、集光素子は光学変調素子の2辺に平行な方向
のレンズの屈折力が各々異なる形状をしており集光素子
A0に入射した光束は色分解素子S0に集光するものと
する。このように集光素子と光学変調素子を配列するこ
とで、バイナリー型回折格子がある一次元方向に連続的
な形状になることから形成が容易であり、低コスト化が
可能となる。
【0037】また、図12に示すように集光素子をレン
チキュラーレンズとすることも可能である。この場合、
レンチキュラーレンズのパワーを持たない方向のブラッ
クマトリクス構造は除去できずに残ることになるが、開
口率を一定にしたままブラックマトリクスの構成を変え
ることで図11に示した例とほぼ同様の効果が得られ
る。更に、光学変調素子の1素子形状を正方形とした
が、長方形であっても構わない。
【0038】図13は、本発明の光学変調装置におい
て、集光素子の光軸を含む光学変調素子への入射光(図
13中アンダーバーの添えられた英字)をG色とし、集
光素子2の配置を千鳥配置にしたものである。このよう
に集光素子と光学変調素子を配置することでも、図11
に示したものと同様の効果が得られる。また、図13で
は、光学変調素子の2次元配列は、格子状に配列されて
いるが、図14に示すような千鳥配列であっても同様の
効果が得られる。
【0039】次に本発明の実施の形態ではないが、本発
明の参考例として透過型の光学変調装置30を図15に
示す。反射型の光学変調装置10と同符号の構成要素の
ものは同様の機能を有しているので説明を省略する。
【0040】反射型の光学変調装置10と異なる点は、
光学変調素子群1が平板マイクロレンズ8によって挟持
され、集光素子群2と色分解合成素子群6が入射側と出
射側に1対で設けられている点である。したがって、出
射側の集光素子群2はコリメート素子として働き、入射
側の色分解合成素子群6は色分解のみ、出射側は色合成
のみを行う。
【0041】次に光学変調装置30の画像形成の動作に
ついて説明する。図1の場合と同様に、任意の集光素子
をA0、A0に隣接した集光素子をA0+1、A0−
1、A0の光軸(集光光束の中心線)を含む光学変調素
子をT0、T0に隣接した光学変調素子をT+1、T−
1、A0の光軸を含む入射側の回折格子をS0、S0に
隣接した回折格子をS+1、S−1、A0の光軸を含む
出射側の回折格子をM0、M0に隣接した回折格子をM
+1、M−1、A0の光軸を含む出射側の集光素子をC
0、C0に隣接した集光素子をC+1、C−1とする。
A0で集光された白色光束は回折格子S0を通過後、R
GB帯域の3つの色光に色分解される。3つの色光は平
板マイクロレンズ8によって偏向され、光学変調素子T
0、T+1、T−1に入射し光学変調を受ける。前記光
学変調素子により変調を受けた光束は、反射板7で反射
される前の光路を逆に辿り、前記集光素子A0において
略平行光とされ出射する。
【0042】次に、光学変調装置30を用いた透過型の
カラー画像表示装置の概略図を図16に示す。
【0043】白色光源11から出射した光は、放物鏡1
2により略平行光にされ光学変調装置30に入射する。
光学変調装置30によりRGBの色光ごとの画像情報を
与えられた光は、コンデンサレンズ13、投射レンズ1
4を介して投射スクリーン16上に画像表示を行う。
【0044】RGB各色光の画像情報は光学変調装置3
0による光束の拡散度に依存している。本実施の形態の
ように光軸上に開口を有するような絞りを用いる場合で
は、拡散度の低い光束が投射レンズ絞り15を通過して
投射スクリーン16に到達し、拡散度の高い光束は投射
レンズ絞り15に遮光され、投射スクリーン16に到達
しない。すなわち、図16の画像表示装置では拡散度の
低い光束を画像表示に用いている。本参考例とは逆に、
光軸近傍の光束を遮光するような絞り形状である場合
は、拡散度の高い光束を画像表示に用いることになる。
【0045】図17は、図15の光学変調装置内の各色
光が分離した箇所に色補正用カラーフィルター71を設
けたものであり、図18は、図15の光学変調装置の各
光学変調素子間に遮光壁81を設けたものである。この
ように光学変調装置を構成することにより、高い画質の
画像表示装置の提供が可能となる。ちなみに、色補正用
カラーフィルター71の位置は、光学変調素子群1の前
面であっても構わない。
【0046】
【0047】図16では、光学変調装置30を一枚だけ
用いたカラー画像表示装置を説明したが、更に明るい画
像を表示するために、光源11、放物鏡12、コンデン
サレンズ17、光学変調装置30からなる照明・光学変
調ユニットを2組用いて画像を完全に合成させる例も挙
げられる。この例を図19に示す。
【0048】このように構成することにより、業務用等
の更に明るい画像表示が必要な装置を簡易な装置構成で
提供できる。
【0049】光学変調被制御部には、高分子分散型液晶
だけでなくTN型液晶も使用できる。その構成を図20
に示す。図20において、21はTN型液晶を光学変調
被制御部とした光学変調素子、22、23は互いに偏光
軸が直交した配置である偏光板である。
【0050】図21は、この光学変調装置を用いたカラ
ー画像表示装置の概略図である。図21のカラー画像表
示装置の光学系は、一般にケーラー照明系と呼ばれ、光
源の像を投射レンズの瞳上に結像し、光量ムラの少ない
光学系として知られている。光学変調装置40は、偏光
板22、23と組み合わせて用いることで画像情報をも
った色光の透過率を制御するシャッターの役割をする。
【0051】このように光学変調装置を構成すること
で、光学変調被制御部に高分子分散型液晶を用いた時と
同様の効果が得られると同時に、TN型液晶を用いるこ
とでコントラストの高い画像表示装置を提供できる。
【0052】また、TN型液晶以外に、ゲストホスト液
晶等その他の光学変調被制御部を用いても構わない。
【0053】図22は、図20の光学変調装置のコリメ
ート素子としての機能を有する出射側の集光素子2を除
いたものである。このような構成にすることで、光学変
調装置50の出射光束はある広がりをもって出射する。
この場合、図20に示した光学変調装置40と比較する
と、投射レンズのFナンバーが一定の場合、多少スクリ
ーン照度が落ちることになる。しかしながら、光学変調
素子21の1画素のサイズdに対して透明基板3の厚み
Lが充分大きく、出射光束の広がり角はかなり小さいこ
とから実用上それほど問題ではないと考えられる。この
構成により、光学部材を減らすことができるため調整工
程及び部品コストの削減が可能となる。
【0054】光学変調装置50を用いたカラー画像表示
装置は、図21に示したものと同じものであるので説明
は省略する。
【0055】透過型の光学変調装置においても、集光素
子と光学変調素子の配置の関係は、図11から図14に
示したものと同じものが適用できる。
【0056】
【0057】本参考例においても、色分解合成素子にホ
ログラム等のその他の色分解素子を用いても構わない。
また、集光素子2を平板マイクロレンズとしても構わな
い。また、色分解素子6を集光素子2あるいは透明基板
3と一体で形成しても構わない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光利用効率の良い、小型の光学変調装置が実現でき、本
発明の光学変調装置をカラー画像表示装置に用いれば、
画質のよい装置が装置サイズを大型化することなしに実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型の光学変調装置の要部断面図で
ある。
【図2】平板マイクロレンズの拡大断面図である。
【図3】平板マイクロレンズの拡大断面図である。
【図4】平板マイクロレンズの拡大断面図である。
【図5】色分解合成素子の拡大断面図である。
【図6】本発明のカラー画像表示装置の概略図である。
【図7】本発明の反射型の光学変調装置の要部断面図で
ある。
【図8】本発明の反射型の光学変調装置の要部断面図で
ある。
【図9】本発明の反射型の光学変調装置の要部断面図で
ある。
【図10】本発明のカラー画像表示装置の概略図であ
る。
【図11】集光素子と光学変調素子の配置の関係を示し
た図である。
【図12】集光素子と光学変調素子の配置の関係を示し
た図である。
【図13】集光素子と光学変調素子の配置の関係を示し
た図である。
【図14】集光素子と光学変調素子の配置の関係を示し
た図である。
【図15】参考例の透過型の光学変調装置の要部断面図
である。
【図16】参考例のカラー画像表示装置の概略図であ
る。
【図17】参考例の透過型の光学変調装置の要部断面図
である。
【図18】参考例の透過型の光学変調装置の要部断面図
である。
【図19】参考例のカラー画像表示装置の概略図であ
る。
【図20】参考例の透過型の光学変調装置の要部断面図
である。
【図21】参考例のカラー画像表示装置の概略図であ
る。
【図22】参考例の透過型の光学変調装置の要部断面図
である。
【図23】従来の光学変調装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 光学変調素子 2 集光素子 3 透明基板 4 遮光膜 5 光学変調制御部 6 色分解合成素子 7 反射板 8 平板マイクロレンズ 10 光学変調装置 11 白色光源 12 放物鏡 13 コンデンサーレンズ 14 投射レンズ 15 投射レンズ絞り 16 投射スクリーン 17 集光レンズ 18 ミラー 71 カラーフィルター 81 遮光壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 武彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−249318(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335 - 1/13363

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広波長帯域の光束を互いに波長帯域が異
    なる複数の光束に分解する回折格子と、前記各波長帯域
    の光束を各画素ごとに変調し、かつ反射板により反射さ
    せる光学変調素子とを有する光学変調装置であって、 前記回折格子が1次元バイナリー型回折格子であり、 前記回折格子からの前記各波長帯域の光束の主光線が前
    記画素に垂直に入射するように前記各波長帯域の光束を
    前記画素に導き、かつ前記光学変調素子によって変調さ
    れ、反射された前記各波長帯域の光束を前記回折格子に
    導く手段を有し、前記回折格子が前記光学変調素子によ
    って変調され、反射された前記各波長帯域の光束を合成
    することを特徴とする光学変調装置。
  2. 【請求項2】 前記光学変調素子と、前記回折格子と、
    前記各波長帯域の光束の主光線を前記光学変調素子の異
    なる画素に垂直に入射させる手段とが、一体的に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の光学変調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回折格子によって分解された各波長
    帯域の光束の主光線を前記光学変調素子の各画素に垂直
    に入射させ、かつ前記光学変調素子から出射する光束を
    前記回折格子に導く手段は平板マイクロレンズであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の光学変調装置。
  4. 【請求項4】 前記広波長帯域の光束、または前記所定
    の波長帯域に分解された光束を集光して前記光学変調素
    子の各画素に収斂光を入射させる集光手段を有すること
    を特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の光学変
    調装置。
  5. 【請求項5】 前記集光手段はマイクロレンズであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の光学変調装置。
  6. 【請求項6】 前記回折格子によって所定の波長帯域に
    光束が分解された位置にカラーフィルターを有すること
    を特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の光学変
    調装置。
  7. 【請求項7】 前記光学変調素子は、高分子分散型液晶
    であることを特徴とする請求項1乃至6記載の光学変調
    装置。
  8. 【請求項8】 前記光学素子の画素間に遮光壁を有する
    ことを特徴とする請求項7記載の光学変調装置。
  9. 【請求項9】 前記光学変調素子は、TN型液晶である
    ことを特徴とする請求項1乃至6記載の光学変調装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9記載の光学変調装置を
    用いてカラー画像を表示することを特徴とするカラー画
    像表示装置。
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