JP2002005877A - 酸素センサ - Google Patents
酸素センサInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸素濃度検出素子を長さ寸法が短い椀状素子
として形成することにより、センサの取付作業性等を高
めると共に素子のコストダウンを図る。 【解決手段】 椀状ジルコニア素子14を、底部14A
と周壁部14Bとを有する椀状体として形成し、底部1
4Aの内側面,外側面には、内側電極15,外側電極1
6をそれぞれ設ける。また、ヒータ7の先端側には、内
側電極15に熱を伝達する金属筒体17を設け、酸素セ
ンサの作動時には、内側電極15で検出される電圧信号
を金属筒体17、導電体18、信号出力端子19等を介
して外部に出力する。これにより、椀状ジルコニア素子
14、電極15,16等を短く形成でき、この短く形成
した状態であっても、椀状ジルコニア素子14をヒータ
7によって効率よく加熱することができる。
として形成することにより、センサの取付作業性等を高
めると共に素子のコストダウンを図る。 【解決手段】 椀状ジルコニア素子14を、底部14A
と周壁部14Bとを有する椀状体として形成し、底部1
4Aの内側面,外側面には、内側電極15,外側電極1
6をそれぞれ設ける。また、ヒータ7の先端側には、内
側電極15に熱を伝達する金属筒体17を設け、酸素セ
ンサの作動時には、内側電極15で検出される電圧信号
を金属筒体17、導電体18、信号出力端子19等を介
して外部に出力する。これにより、椀状ジルコニア素子
14、電極15,16等を短く形成でき、この短く形成
した状態であっても、椀状ジルコニア素子14をヒータ
7によって効率よく加熱することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス中の酸素濃度を検出するのに用いて好適な酸素
センサに関する。
排気ガス中の酸素濃度を検出するのに用いて好適な酸素
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばターボチャージャ等を搭
載した自動車用エンジンでは、空燃費をリッチ傾向にし
てエンジンを運転しているため、その排気ガスの温度は
280℃程度となっている。しかし、酸素センサは通常
350℃程度の温度下で正常に作動するので、ターボチ
ャージャ付きのエンジン等ではヒータ付き酸素センサを
用い、その検出素子をセラミックスヒータによって加熱
するようにしている。
載した自動車用エンジンでは、空燃費をリッチ傾向にし
てエンジンを運転しているため、その排気ガスの温度は
280℃程度となっている。しかし、酸素センサは通常
350℃程度の温度下で正常に作動するので、ターボチ
ャージャ付きのエンジン等ではヒータ付き酸素センサを
用い、その検出素子をセラミックスヒータによって加熱
するようにしている。
【0003】この種の従来技術による酸素センサは、筒
状のケーシングと、該ケーシングの先端側に取付けら
れ、排気ガス中の酸素濃度を内側電極と外側電極との間
で検出する有底筒状のジルコニアチューブと、該ジルコ
ニアチューブ内に設けられて該ジルコニアチューブを加
熱する棒状のヒータとを備えている(例えば特開平11
−44668号、特開平11−242012号公報
等)。
状のケーシングと、該ケーシングの先端側に取付けら
れ、排気ガス中の酸素濃度を内側電極と外側電極との間
で検出する有底筒状のジルコニアチューブと、該ジルコ
ニアチューブ内に設けられて該ジルコニアチューブを加
熱する棒状のヒータとを備えている(例えば特開平11
−44668号、特開平11−242012号公報
等)。
【0004】ここで、ジルコニアチューブは、例えば酸
化ジルコニウム等のセラミックス材料により細長い有底
の筒状体として形成され、先端側がケーシングから突出
した状態でエンジンの排気管内に配置されるものであ
る。このため、ケーシングには、ジルコニアチューブの
先端側を通気可能な状態で覆う金属製の保護カバーが設
けられている。
化ジルコニウム等のセラミックス材料により細長い有底
の筒状体として形成され、先端側がケーシングから突出
した状態でエンジンの排気管内に配置されるものであ
る。このため、ケーシングには、ジルコニアチューブの
先端側を通気可能な状態で覆う金属製の保護カバーが設
けられている。
【0005】また、ジルコニアチューブの内側面,外側
面には、例えば白金等の金属材料を含んだ導電性ペース
トを塗布することによって内側電極,外側電極がそれぞ
れ設けられている。そして、内側電極は、ジルコニアチ
ューブの先端側内面を覆う有底筒状の電極本体と、該電
極本体からジルコニアチューブの端面位置まで略帯状に
延設され、外部に接続される電極接続部とによって構成
されている。また、外側電極は、ジルコニアチューブの
先端側外面を覆う電極本体と、該電極本体からジルコニ
アチューブの基端側まで略帯状に延設され、ケーシング
等を介して車両側にアースされる電極接続部とによって
構成されている。
面には、例えば白金等の金属材料を含んだ導電性ペース
トを塗布することによって内側電極,外側電極がそれぞ
れ設けられている。そして、内側電極は、ジルコニアチ
ューブの先端側内面を覆う有底筒状の電極本体と、該電
極本体からジルコニアチューブの端面位置まで略帯状に
延設され、外部に接続される電極接続部とによって構成
されている。また、外側電極は、ジルコニアチューブの
先端側外面を覆う電極本体と、該電極本体からジルコニ
アチューブの基端側まで略帯状に延設され、ケーシング
等を介して車両側にアースされる電極接続部とによって
構成されている。
【0006】そして、酸素センサの作動時には、ジルコ
ニアチューブの外側を流れる排気ガスとチューブ内の大
気との間に酸素濃度の差が生じると、内側電極と外側電
極との間には検出信号となる起電力が発生し、この検出
信号はエンジン制御用のコントロールユニット等に出力
される。これにより、コントロールユニットは、酸素セ
ンサからの検出信号を用いて空燃比のフィードバック制
御等を行う。
ニアチューブの外側を流れる排気ガスとチューブ内の大
気との間に酸素濃度の差が生じると、内側電極と外側電
極との間には検出信号となる起電力が発生し、この検出
信号はエンジン制御用のコントロールユニット等に出力
される。これにより、コントロールユニットは、酸素セ
ンサからの検出信号を用いて空燃比のフィードバック制
御等を行う。
【0007】また、例えばエンジンの始動時等、ジルコ
ニアチューブが低温である場合には、ヒータがコントロ
ールユニットによって給電される。この結果、ジルコニ
アチューブは、ヒータにより例えば350℃程度の温度
まで加熱されて活性化し、空燃比のフィードバック制御
等を早期に開始することが可能となる。
ニアチューブが低温である場合には、ヒータがコントロ
ールユニットによって給電される。この結果、ジルコニ
アチューブは、ヒータにより例えば350℃程度の温度
まで加熱されて活性化し、空燃比のフィードバック制御
等を早期に開始することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ジルコニアチューブをケーシングからエン
ジンの排気管内に突出した細長い筒状体として形成し、
内側電極と外側電極とは、外部に接続するためにジルコ
ニアチューブの先端側から基端側へとチューブの長さ方
向に沿って延設する構成としている。
来技術では、ジルコニアチューブをケーシングからエン
ジンの排気管内に突出した細長い筒状体として形成し、
内側電極と外側電極とは、外部に接続するためにジルコ
ニアチューブの先端側から基端側へとチューブの長さ方
向に沿って延設する構成としている。
【0009】しかし、ジルコニアチューブの長さ寸法が
大きく形成されていると、酸素センサをエンジンの排気
管に取付ける作業に手間がかかる。また、酸素センサの
レイアウト設計時等には、ジルコニアチューブが保護カ
バーに覆われた状態で排気管内に突出することによっ
て、排気管の湾曲形状、配置等が制約を受け易いという
問題がある。
大きく形成されていると、酸素センサをエンジンの排気
管に取付ける作業に手間がかかる。また、酸素センサの
レイアウト設計時等には、ジルコニアチューブが保護カ
バーに覆われた状態で排気管内に突出することによっ
て、排気管の湾曲形状、配置等が制約を受け易いという
問題がある。
【0010】しかも、従来技術では、ジルコニアチュー
ブ本体だけでなく、内側電極と外側電極の電橋接続部等
もチューブの長さ方向に沿って細長く形成することにな
るため、酸素センサの製造時には、酸化ジルコニウムや
白金ペースト等の高価な材料の使用量が増大し、センサ
のコストアップを招くという問題もある。
ブ本体だけでなく、内側電極と外側電極の電橋接続部等
もチューブの長さ方向に沿って細長く形成することにな
るため、酸素センサの製造時には、酸化ジルコニウムや
白金ペースト等の高価な材料の使用量が増大し、センサ
のコストアップを招くという問題もある。
【0011】本発明は上述した従来技術の課題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、内側電極と外側電極と
を含めて酸素濃度検出素子の長さ寸法を小さく形成で
き、センサのレイアウト設計、取付作業等を容易に行う
ことができると共に、素子および電極の材料を節約して
コストダウンを促進できるようにした酸素センサを提供
することにある。
されたもので、本発明の目的は、内側電極と外側電極と
を含めて酸素濃度検出素子の長さ寸法を小さく形成で
き、センサのレイアウト設計、取付作業等を容易に行う
ことができると共に、素子および電極の材料を節約して
コストダウンを促進できるようにした酸素センサを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、筒状のケーシングと、該ケーシングの
先端側に取付けられ、排気ガス中の酸素濃度を内側電極
と外側電極との間で検出する酸素濃度検出素子と、該酸
素濃度検出素子の内側に設けられて該酸素濃度検出素子
を加熱するヒータとを備えてなる酸素センサに適用され
る。
ために本発明は、筒状のケーシングと、該ケーシングの
先端側に取付けられ、排気ガス中の酸素濃度を内側電極
と外側電極との間で検出する酸素濃度検出素子と、該酸
素濃度検出素子の内側に設けられて該酸素濃度検出素子
を加熱するヒータとを備えてなる酸素センサに適用され
る。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、酸素濃度検出素子は底部と周壁部とによって椀
状体をなす椀状素子として形成し、前記内側電極,外側
電極を該椀状素子の内側面,外側面にそれぞれ設けると
共に、前記ヒータの先端側を前記椀状素子の内側に配置
する構成としたことにある。
特徴は、酸素濃度検出素子は底部と周壁部とによって椀
状体をなす椀状素子として形成し、前記内側電極,外側
電極を該椀状素子の内側面,外側面にそれぞれ設けると
共に、前記ヒータの先端側を前記椀状素子の内側に配置
する構成としたことにある。
【0014】このように構成することにより、酸素濃度
検出素子の軸方向寸法(長さ寸法)を短くした椀状素子
を形成でき、内側電極と外側電極とを含めて椀状素子の
長さ寸法を低くすることができる。
検出素子の軸方向寸法(長さ寸法)を短くした椀状素子
を形成でき、内側電極と外側電極とを含めて椀状素子の
長さ寸法を低くすることができる。
【0015】また、請求項2の発明によると、椀状素子
の内側電極とヒータの先端側外周との間には、金属材料
によって形成された伝熱金属体を設ける構成としてい
る。
の内側電極とヒータの先端側外周との間には、金属材料
によって形成された伝熱金属体を設ける構成としてい
る。
【0016】これにより、椀状素子によって検出素子の
長さ寸法を低く形成し、椀状素子とヒータとの対向面積
が小さくなった状態であっても、例えばヒータの外周側
に設けられた発熱用のヒータパターン等と椀状素子の内
側面に位置する内側電極との間には、高い熱伝導性を有
する伝熱金属体を介在させることができる。そして、酸
素センサの作動開始時には、伝熱金属体によってヒータ
パターンから椀状素子への熱伝導性を高めることがで
き、素子の温度を短時間で上昇させることができる。
長さ寸法を低く形成し、椀状素子とヒータとの対向面積
が小さくなった状態であっても、例えばヒータの外周側
に設けられた発熱用のヒータパターン等と椀状素子の内
側面に位置する内側電極との間には、高い熱伝導性を有
する伝熱金属体を介在させることができる。そして、酸
素センサの作動開始時には、伝熱金属体によってヒータ
パターンから椀状素子への熱伝導性を高めることがで
き、素子の温度を短時間で上昇させることができる。
【0017】また、請求項3の発明によると、伝熱金属
体は筒状に形成し、その内周側を前記ヒータの先端外周
に嵌合し先端側を前記椀状素子の内側電極に接触させる
構成としている。
体は筒状に形成し、その内周側を前記ヒータの先端外周
に嵌合し先端側を前記椀状素子の内側電極に接触させる
構成としている。
【0018】これにより、酸素センサの組立時には、筒
状の伝熱金属体をヒータの先端側に嵌合して取付け、そ
の先端側を椀状素子の内側電極に接触させることがで
き、ヒータと伝熱金属体とを一体化した状態でケーシン
グ内に配設することができる。
状の伝熱金属体をヒータの先端側に嵌合して取付け、そ
の先端側を椀状素子の内側電極に接触させることがで
き、ヒータと伝熱金属体とを一体化した状態でケーシン
グ内に配設することができる。
【0019】さらに、請求項4の発明によると、伝熱金
属体には前記内側電極で検出される電圧信号を出力する
配線部材を接続する構成としている。
属体には前記内側電極で検出される電圧信号を出力する
配線部材を接続する構成としている。
【0020】これにより、例えば金属線、金属ピン、リ
ード線等からなる配線部材を伝熱金属体に接続でき、伝
熱金属体を内側電極用の接続端子としても利用すること
ができる。そして、酸素センサの作動時には、内側電極
で検出される電圧信号を伝熱金属体と配線部材とを介し
て外部に出力することができる。
ード線等からなる配線部材を伝熱金属体に接続でき、伝
熱金属体を内側電極用の接続端子としても利用すること
ができる。そして、酸素センサの作動時には、内側電極
で検出される電圧信号を伝熱金属体と配線部材とを介し
て外部に出力することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
酸素センサを、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
酸素センサを、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、酸素センサ
を自動車用エンジン等に適用した場合を例に挙げて述べ
る。
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、酸素センサ
を自動車用エンジン等に適用した場合を例に挙げて述べ
る。
【0023】1は酸素センサの本体を構成する金属製の
ケーシングで、該ケーシング1は、段付き筒状に形成さ
れた素子ホルダ2と、該素子ホルダ2の基端側にかしめ
固定された有底筒状のキャップ3とから構成されてい
る。
ケーシングで、該ケーシング1は、段付き筒状に形成さ
れた素子ホルダ2と、該素子ホルダ2の基端側にかしめ
固定された有底筒状のキャップ3とから構成されてい
る。
【0024】そして、素子ホルダ2には、図2に示す如
く、その先端側に開口した素子収容筒部2Aが設けられ
ている。また、素子収容筒部2Aの外周側には、後述の
椀状ジルコニア素子14を自動車用エンジンの排気管
(図示せず)内に面して配置すべく、排気管に螺着され
るおねじ部2Bが形成されている。また、素子収容筒部
2Aには、その内周側から径方向内向きに突出した環状
の素子位置決め部2Cと、該素子位置決め部2Cの先端
側に後述の保護カバー21をかしめ固定する環状のカバ
ー取付部2Dとが設けられている。
く、その先端側に開口した素子収容筒部2Aが設けられ
ている。また、素子収容筒部2Aの外周側には、後述の
椀状ジルコニア素子14を自動車用エンジンの排気管
(図示せず)内に面して配置すべく、排気管に螺着され
るおねじ部2Bが形成されている。また、素子収容筒部
2Aには、その内周側から径方向内向きに突出した環状
の素子位置決め部2Cと、該素子位置決め部2Cの先端
側に後述の保護カバー21をかしめ固定する環状のカバ
ー取付部2Dとが設けられている。
【0025】4は椀状ジルコニア素子14の基端側でケ
ーシング1の素子ホルダ2内に嵌合された絶縁筒体、5
はキャップ3内で該絶縁筒体4の基端側に嵌合された他
の絶縁筒体で、該絶縁筒体4,5は、図1に示す如く、
アルミナ等のセラミックス材料によって段付き筒状に形
成されている。
ーシング1の素子ホルダ2内に嵌合された絶縁筒体、5
はキャップ3内で該絶縁筒体4の基端側に嵌合された他
の絶縁筒体で、該絶縁筒体4,5は、図1に示す如く、
アルミナ等のセラミックス材料によって段付き筒状に形
成されている。
【0026】また、絶縁筒体5の内周側には、後述のヒ
ータ7を軸方向に位置決めするストッパ5Aが突設され
ると共に、該ストッパ5Aの外周側に位置して後述のコ
ンタクトスプリング8,8と導電体18のピン部18B
とが挿通される3個の挿通孔5B,5B,…(2個のみ
図示)が周方向に間隔をもって形成されている。そし
て、絶縁筒体4,5は、キャップ3の基端側に設けられ
たディスクスプリング6によって椀状ジルコニア素子1
4の端面に強く押付けられ、これによって椀状ジルコニ
ア素子14と共にケーシング1内で位置決めされてい
る。
ータ7を軸方向に位置決めするストッパ5Aが突設され
ると共に、該ストッパ5Aの外周側に位置して後述のコ
ンタクトスプリング8,8と導電体18のピン部18B
とが挿通される3個の挿通孔5B,5B,…(2個のみ
図示)が周方向に間隔をもって形成されている。そし
て、絶縁筒体4,5は、キャップ3の基端側に設けられ
たディスクスプリング6によって椀状ジルコニア素子1
4の端面に強く押付けられ、これによって椀状ジルコニ
ア素子14と共にケーシング1内で位置決めされてい
る。
【0027】7は先端側が椀状ジルコニア素子14内に
設けられた棒状のヒータで、該ヒータ7は、例えばアル
ミナ等のセラミックス材料によって焼成され、その先端
側外周には、給電されることにより発熱するヒータパタ
ーン(図示せず)と、このヒータパターンを覆う保護層
とが設けられている。
設けられた棒状のヒータで、該ヒータ7は、例えばアル
ミナ等のセラミックス材料によって焼成され、その先端
側外周には、給電されることにより発熱するヒータパタ
ーン(図示せず)と、このヒータパターンを覆う保護層
とが設けられている。
【0028】また、ヒータ7は、その基端側がコンタク
トスプリング8と導電体18のピン部18Bとによって
支持され、ケーシング1内を軸方向に延びると共に、先
端側が後述の金属筒体17を介して導電体18のプレー
ト部18A内に挿嵌されている。また、ヒータ7の先端
側は、金属筒体17の底部17B側と共に椀状ジルコニ
ア素子14内に挿入されている。そして、ヒータ7は、
コンタクトスプリング8,8等を介して給電されること
により、金属筒体17を介して椀状ジルコニア素子14
を加熱するものである。
トスプリング8と導電体18のピン部18Bとによって
支持され、ケーシング1内を軸方向に延びると共に、先
端側が後述の金属筒体17を介して導電体18のプレー
ト部18A内に挿嵌されている。また、ヒータ7の先端
側は、金属筒体17の底部17B側と共に椀状ジルコニ
ア素子14内に挿入されている。そして、ヒータ7は、
コンタクトスプリング8,8等を介して給電されること
により、金属筒体17を介して椀状ジルコニア素子14
を加熱するものである。
【0029】8,8は絶縁筒体5内に設けられた一対の
コンタクトスプリング(一方のみ図示)で、該各コンタ
クトスプリング8は、略U字状の金属ピン等からなり、
基端側が後述のシール筒9内で給電端子12にかしめ固
定されると共に、先端側がヒータ7外周のヒータパター
ンに接続されている。
コンタクトスプリング(一方のみ図示)で、該各コンタ
クトスプリング8は、略U字状の金属ピン等からなり、
基端側が後述のシール筒9内で給電端子12にかしめ固
定されると共に、先端側がヒータ7外周のヒータパター
ンに接続されている。
【0030】9はアウタキャップ10を用いてケーシン
グ1の基端側に設けられた絶縁性のシール筒で、該シー
ル筒9内には、後述の給電端子12と信号出力端子19
とが配設されると共に、後述のリード線13,20とシ
ール筒9との間をシールするシール部材11,11,…
が取付けられている。
グ1の基端側に設けられた絶縁性のシール筒で、該シー
ル筒9内には、後述の給電端子12と信号出力端子19
とが配設されると共に、後述のリード線13,20とシ
ール筒9との間をシールするシール部材11,11,…
が取付けられている。
【0031】12,12はヒータ7に給電するためシー
ル筒9内に配設された一対の給電端子(一方のみ図示)
で、該各給電端子12には、コンタクトスプリング8が
それぞれ接続されている。また、各給電端子12は、ケ
ーシング1外に引出されたリード線13を介して車両の
電源側とアース側にそれぞれ接続され、外部からヒータ
7に給電を行うものである。
ル筒9内に配設された一対の給電端子(一方のみ図示)
で、該各給電端子12には、コンタクトスプリング8が
それぞれ接続されている。また、各給電端子12は、ケ
ーシング1外に引出されたリード線13を介して車両の
電源側とアース側にそれぞれ接続され、外部からヒータ
7に給電を行うものである。
【0032】14は排気ガス中の酸素濃度を検出する椀
状素子としての椀状ジルコニア素子で、該椀状ジルコニ
ア素子14は、図2、図3に示す如く、例えば酸化ジル
コニウム等のセラミックス材料により薄型な椀状ないし
皿鉢状体(ボウル状)体として形成され、その軸方向の
長さ寸法Lと外径Dとの比率(L/D)は、例えば0.
1〜1.0程度の範囲となるように形成されている。
状素子としての椀状ジルコニア素子で、該椀状ジルコニ
ア素子14は、図2、図3に示す如く、例えば酸化ジル
コニウム等のセラミックス材料により薄型な椀状ないし
皿鉢状体(ボウル状)体として形成され、その軸方向の
長さ寸法Lと外径Dとの比率(L/D)は、例えば0.
1〜1.0程度の範囲となるように形成されている。
【0033】ここで、椀状ジルコニア素子14は、径方
向の外側部位が素子ホルダ2の素子位置決め部2Cに当
接した円板状の底部14Aと、該底部14Aの外縁側に
立設され、素子ホルダ2の素子収容筒部2A内に嵌合さ
れた円筒状の周壁部14Bとからなり、周壁部14Bの
内周側は、ヒータ7と金属筒体17の先端側が収容され
る浅底な収容凹部14Cとなっている。
向の外側部位が素子ホルダ2の素子位置決め部2Cに当
接した円板状の底部14Aと、該底部14Aの外縁側に
立設され、素子ホルダ2の素子収容筒部2A内に嵌合さ
れた円筒状の周壁部14Bとからなり、周壁部14Bの
内周側は、ヒータ7と金属筒体17の先端側が収容され
る浅底な収容凹部14Cとなっている。
【0034】また、椀状ジルコニア素子14は、素子ホ
ルダ2の素子位置決め部2Cと絶縁筒体4との間に固定
され、その全長が素子収容筒部2A内に収容されると共
に、底部14Aがエンジンの排気管内に面して配置され
るものである。また、底部14Aの内側面,外側面に
は、後述の内側電極15,外側電極16がそれぞれ設け
られている。
ルダ2の素子位置決め部2Cと絶縁筒体4との間に固定
され、その全長が素子収容筒部2A内に収容されると共
に、底部14Aがエンジンの排気管内に面して配置され
るものである。また、底部14Aの内側面,外側面に
は、後述の内側電極15,外側電極16がそれぞれ設け
られている。
【0035】そして、椀状ジルコニア素子14は、外側
の排気ガスと内側の大気との間で酸素濃度に差が生じる
と、この酸素濃度差に応じて内側電極15と外側電極1
6との間に起電力(電圧信号)を発生させ、この起電力
を検出信号として外部に出力するものである。
の排気ガスと内側の大気との間で酸素濃度に差が生じる
と、この酸素濃度差に応じて内側電極15と外側電極1
6との間に起電力(電圧信号)を発生させ、この起電力
を検出信号として外部に出力するものである。
【0036】15は椀状ジルコニア素子14の底部14
Aの内側面に設けられた内側電極で、該内側電極15
は、図2、図3に示す如く、例えば白金等を含んだ導電
性ペーストを塗布することにり、底部14Aの内側面を
覆う略円形状の薄膜として形成されている。そして、内
側電極15は、後述の金属筒体17と導電体18とを介
して信号出力端子19に接続されている。
Aの内側面に設けられた内側電極で、該内側電極15
は、図2、図3に示す如く、例えば白金等を含んだ導電
性ペーストを塗布することにり、底部14Aの内側面を
覆う略円形状の薄膜として形成されている。そして、内
側電極15は、後述の金属筒体17と導電体18とを介
して信号出力端子19に接続されている。
【0037】16は椀状ジルコニア素子14の底部14
Aの外側面に設けられた外側電極で、該外側電極16
は、白金等の導電性ペーストからなり、内側電極15に
対応する位置で底部14Aの外側面を覆う略円形状の薄
膜として形成されている。また、外側電極16は、椀状
ジルコニア素子14の底部14Aから周壁部14Bに亘
って略L字状に延びた電極接続部16Aを有し、該電極
接続部16Aは素子ホルダ2等を介してエンジンの排気
管等にアースされるものである。
Aの外側面に設けられた外側電極で、該外側電極16
は、白金等の導電性ペーストからなり、内側電極15に
対応する位置で底部14Aの外側面を覆う略円形状の薄
膜として形成されている。また、外側電極16は、椀状
ジルコニア素子14の底部14Aから周壁部14Bに亘
って略L字状に延びた電極接続部16Aを有し、該電極
接続部16Aは素子ホルダ2等を介してエンジンの排気
管等にアースされるものである。
【0038】17は椀状ジルコニア素子14の収容凹部
14C内に収容された伝熱金属体である金属筒体で、該
金属筒体17は、図2、図4に示す如く、内側電極15
とヒータ7の先端側外周との間に設けられている。ここ
で、金属筒体17は、例えば銅、アルミニウム、鉄等の
金属材料により先端側が閉塞した有底の筒状体として形
成され、ヒータ7(ヒータパターン)の外周側に嵌合し
て取付けられた筒部17Aと、該筒部17Aの先端側に
設けられ、椀状ジルコニア素子14の内側電極15に当
接する底部17Bとによって構成されている。
14C内に収容された伝熱金属体である金属筒体で、該
金属筒体17は、図2、図4に示す如く、内側電極15
とヒータ7の先端側外周との間に設けられている。ここ
で、金属筒体17は、例えば銅、アルミニウム、鉄等の
金属材料により先端側が閉塞した有底の筒状体として形
成され、ヒータ7(ヒータパターン)の外周側に嵌合し
て取付けられた筒部17Aと、該筒部17Aの先端側に
設けられ、椀状ジルコニア素子14の内側電極15に当
接する底部17Bとによって構成されている。
【0039】そして、金属筒体17は、ヒータ7外周の
ヒータパターンから発生する熱を椀状ジルコニア素子1
4の底部14A側に効率よく伝えることにより、これら
の間の熱伝導性を高めるものである。また、金属筒体1
7は、底部17Bが内側電極15と接触した状態を保持
し、この状態で導電体18、信号出力端子19等と協働
して内側電極15による検出電圧を外部に出力するもの
である。
ヒータパターンから発生する熱を椀状ジルコニア素子1
4の底部14A側に効率よく伝えることにより、これら
の間の熱伝導性を高めるものである。また、金属筒体1
7は、底部17Bが内側電極15と接触した状態を保持
し、この状態で導電体18、信号出力端子19等と協働
して内側電極15による検出電圧を外部に出力するもの
である。
【0040】18はケーシング1内に設けられた配線部
材としての金属製の導電体で、該導電体18は、図1、
図4に示す如く、断面L字状の環状板等によって形成さ
れたプレート部18Aと、該プレート部18Aの径方向
内側に溶接等の手段を用いて固着されたピン部18Bと
によって構成されている。そして、プレート部18A
は、径方向外側が絶縁筒体4と椀状ジルコニア素子14
との間に挟持され、径方向内側が金属筒体17に嵌合さ
れている。また、ピン部18Bは、信号出力端子19に
かしめ固定されている。これにより、導電体18は、金
属筒体17と信号出力端子19との間を接続するもので
ある。
材としての金属製の導電体で、該導電体18は、図1、
図4に示す如く、断面L字状の環状板等によって形成さ
れたプレート部18Aと、該プレート部18Aの径方向
内側に溶接等の手段を用いて固着されたピン部18Bと
によって構成されている。そして、プレート部18A
は、径方向外側が絶縁筒体4と椀状ジルコニア素子14
との間に挟持され、径方向内側が金属筒体17に嵌合さ
れている。また、ピン部18Bは、信号出力端子19に
かしめ固定されている。これにより、導電体18は、金
属筒体17と信号出力端子19との間を接続するもので
ある。
【0041】19はシール筒9内に配設された信号出力
端子で、該信号出力端子19には、ケーシング1外に引
出されたリード線20がかしめ固定されている。そし
て、信号出力端子19は、リード線20を介してエンジ
ン制御用のコントロールユニット(図示せず)等に接続
されている。
端子で、該信号出力端子19には、ケーシング1外に引
出されたリード線20がかしめ固定されている。そし
て、信号出力端子19は、リード線20を介してエンジ
ン制御用のコントロールユニット(図示せず)等に接続
されている。
【0042】また、21は椀状ジルコニア素子14を保
護するため素子ホルダ2のカバー取付部2Dにかしめ固
定された保護カバーで、該保護カバー21には、椀状ジ
ルコニア素子14の周囲に導く複数の窓部21A,21
A,…が形成されている。
護するため素子ホルダ2のカバー取付部2Dにかしめ固
定された保護カバーで、該保護カバー21には、椀状ジ
ルコニア素子14の周囲に導く複数の窓部21A,21
A,…が形成されている。
【0043】本実施の形態による酸素センサは上述の如
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0044】まず、エンジンの運転中には、排気管内を
排気ガスが流通すると、椀状ジルコニア素子14の外側
を流れる排気ガスと素子14内の大気との間には大きな
酸素濃度の差が生じる。この結果、内側電極15と外側
電極16との間には、検出信号となる起電力が発生し、
この検出信号は金属筒体17、導電体18、信号出力端
子19、リード線20等を介してコントロールユニット
に出力される。これにより、コントロールユニットで
は、酸素センサから出力される検出信号を用いて空燃比
のフィードバック制御等を行う。
排気ガスが流通すると、椀状ジルコニア素子14の外側
を流れる排気ガスと素子14内の大気との間には大きな
酸素濃度の差が生じる。この結果、内側電極15と外側
電極16との間には、検出信号となる起電力が発生し、
この検出信号は金属筒体17、導電体18、信号出力端
子19、リード線20等を介してコントロールユニット
に出力される。これにより、コントロールユニットで
は、酸素センサから出力される検出信号を用いて空燃比
のフィードバック制御等を行う。
【0045】また、例えばエンジンの始動時等、椀状ジ
ルコニア素子14が低温である場合には、コントロール
ユニットによりリード線13、給電端子12、コンタク
トスプリング8等を介してヒータ7が給電される。これ
により、ヒータ7は、金属筒体17を介して椀状ジルコ
ニア素子14を加熱する。
ルコニア素子14が低温である場合には、コントロール
ユニットによりリード線13、給電端子12、コンタク
トスプリング8等を介してヒータ7が給電される。これ
により、ヒータ7は、金属筒体17を介して椀状ジルコ
ニア素子14を加熱する。
【0046】この結果、ヒータ7から発生する熱は高い
熱伝導性をもつ金属筒体17を経由して椀状ジルコニア
素子14の底部14A側に効率よく伝達され、椀状ジル
コニア素子14は、ヒータ7により例えば350℃程度
の温度まで加熱されて活性化することにより、空燃比の
フィードバック制御等を早期に開始することが可能とな
る。
熱伝導性をもつ金属筒体17を経由して椀状ジルコニア
素子14の底部14A側に効率よく伝達され、椀状ジル
コニア素子14は、ヒータ7により例えば350℃程度
の温度まで加熱されて活性化することにより、空燃比の
フィードバック制御等を早期に開始することが可能とな
る。
【0047】かくして、本実施の形態によれば、酸素濃
度検出素子を椀状ジルコニア素子14として形成する構
成としたので、その収容凹部14Cを浅底に形成して長
さ寸法Lを従来技術よりも小さくでき、椀状ジルコニア
素子14の全長を素子ホルダ2の素子収容筒部2A内に
コンパクトに配置できると共に、保護カバー21等も小
さく形成することができる。
度検出素子を椀状ジルコニア素子14として形成する構
成としたので、その収容凹部14Cを浅底に形成して長
さ寸法Lを従来技術よりも小さくでき、椀状ジルコニア
素子14の全長を素子ホルダ2の素子収容筒部2A内に
コンパクトに配置できると共に、保護カバー21等も小
さく形成することができる。
【0048】これにより、酸素センサ全体を軸方向に小
型化でき、そのレイアウト設計や排気管への取付作業を
容易に行うことができる。しかも、椀状ジルコニア素子
14は、小型であっても円筒状の周壁部14Bを有して
いるから、酸素センサの組立時には、椀状ジルコニア素
子14の周壁部14Bを素子ホルダ2の素子収容筒部2
A内に安定的に嵌合させることができる。
型化でき、そのレイアウト設計や排気管への取付作業を
容易に行うことができる。しかも、椀状ジルコニア素子
14は、小型であっても円筒状の周壁部14Bを有して
いるから、酸素センサの組立時には、椀状ジルコニア素
子14の周壁部14Bを素子ホルダ2の素子収容筒部2
A内に安定的に嵌合させることができる。
【0049】また、椀状ジルコニア素子14を浅底の椀
状体として形成することにより、その底部14Aにほぼ
対応する位置だけに内側電極15と外側電極16とを形
成すればよくなり、電極接続部16A等を小さく形成で
きるから、酸化ジルコニウム等の素子材料だけでなく、
白金等を含んだ導電性ペーストも節約でき、センサのコ
ストダウン、軽量化を図ることができる。
状体として形成することにより、その底部14Aにほぼ
対応する位置だけに内側電極15と外側電極16とを形
成すればよくなり、電極接続部16A等を小さく形成で
きるから、酸化ジルコニウム等の素子材料だけでなく、
白金等を含んだ導電性ペーストも節約でき、センサのコ
ストダウン、軽量化を図ることができる。
【0050】一方、椀状ジルコニア素子14とヒータ7
との間には金属筒体17を設けたので、椀状ジルコニア
素子14を短くすることによって周壁部14Bとヒータ
7との対向面積が小さくなった状態でも、ヒータ7(ヒ
ータパターン)と内側電極15との間に高い熱伝導性を
有する金属筒体17を介在させることができる。
との間には金属筒体17を設けたので、椀状ジルコニア
素子14を短くすることによって周壁部14Bとヒータ
7との対向面積が小さくなった状態でも、ヒータ7(ヒ
ータパターン)と内側電極15との間に高い熱伝導性を
有する金属筒体17を介在させることができる。
【0051】これにより、酸素センサの作動開始時に
は、ヒータ7から発生する熱を金属筒体17によって椀
状ジルコニア素子14の底部14A側に効率よく伝達で
き、酸素濃度の検出部位である底部14A側の温度を速
やかに上昇させることができる。従って、エンジンの始
動時等には、椀状ジルコニア素子14を短時間で活性化
でき、酸素濃度の検出を早期に開始することができる。
は、ヒータ7から発生する熱を金属筒体17によって椀
状ジルコニア素子14の底部14A側に効率よく伝達で
き、酸素濃度の検出部位である底部14A側の温度を速
やかに上昇させることができる。従って、エンジンの始
動時等には、椀状ジルコニア素子14を短時間で活性化
でき、酸素濃度の検出を早期に開始することができる。
【0052】また、金属筒体17を用いることにより、
ヒータ7外周のヒータパターンから内側電極15への熱
伝達を全周に亘って促進でき、椀状ジルコニア素子14
を効率よく加熱することができる。しかも、酸素センサ
の組立時には、金属筒体17をヒータ7の先端側に嵌合
して容易に取付けることができる。
ヒータ7外周のヒータパターンから内側電極15への熱
伝達を全周に亘って促進でき、椀状ジルコニア素子14
を効率よく加熱することができる。しかも、酸素センサ
の組立時には、金属筒体17をヒータ7の先端側に嵌合
して容易に取付けることができる。
【0053】また、金属筒体17と信号出力端子19と
の間を導電体18によって接続したので、内側電極15
で検出される電圧信号を金属筒体17、導電体18、信
号出力端子19等を介して外部に出力でき、金属筒体1
7を内側電極15用の接続端子としても利用することが
できる。この結果、内側電極15に電極接続部等を設け
る必要がなくなり、その面積をより小さくすることがで
きる。
の間を導電体18によって接続したので、内側電極15
で検出される電圧信号を金属筒体17、導電体18、信
号出力端子19等を介して外部に出力でき、金属筒体1
7を内側電極15用の接続端子としても利用することが
できる。この結果、内側電極15に電極接続部等を設け
る必要がなくなり、その面積をより小さくすることがで
きる。
【0054】次に、図5は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、伝熱金属体に配線を
接続する構成としたことにある。なお、本実施の形態で
は、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
態を示し、本実施の形態の特徴は、伝熱金属体に配線を
接続する構成としたことにある。なお、本実施の形態で
は、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0055】31は本実施の形態による酸素センサに設
けられた配線部材としての配線で、該配線31は、例え
ば細長い金属線等によって形成され、第1の実施の形態
で用いた導電体18に代えて絶縁筒体4,5の内周側に
配置されると共に、ヒータ7の長さ方向に沿って延びて
いる。
けられた配線部材としての配線で、該配線31は、例え
ば細長い金属線等によって形成され、第1の実施の形態
で用いた導電体18に代えて絶縁筒体4,5の内周側に
配置されると共に、ヒータ7の長さ方向に沿って延びて
いる。
【0056】また、配線31は、一端側が溶接等の手段
によって金属筒体17の端面等に直接的に接続され、こ
れらの間には溶接部32が形成されている。また、配線
31は、他端側が絶縁筒体5の挿通孔5Bを介してシー
ル筒9内に延設され、信号出力端子19にかしめ固定さ
れている。
によって金属筒体17の端面等に直接的に接続され、こ
れらの間には溶接部32が形成されている。また、配線
31は、他端側が絶縁筒体5の挿通孔5Bを介してシー
ル筒9内に延設され、信号出力端子19にかしめ固定さ
れている。
【0057】そして、酸素センサの作動時には、椀状ジ
ルコニア素子14の内側電極15で検出される電圧信号
が金属筒体17、配線31、信号出力端子19等を介し
て外部に出力されるものである。
ルコニア素子14の内側電極15で検出される電圧信号
が金属筒体17、配線31、信号出力端子19等を介し
て外部に出力されるものである。
【0058】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、金属
筒体17に配線31を接続することにより、金属筒体1
7と信号出力端子19との間を配線31によって簡単な
構造で接続でき、第1の実施の形態で用いた導電体18
を省略できると共に、ケーシング1内の構造を簡略化す
ることができる。
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、金属
筒体17に配線31を接続することにより、金属筒体1
7と信号出力端子19との間を配線31によって簡単な
構造で接続でき、第1の実施の形態で用いた導電体18
を省略できると共に、ケーシング1内の構造を簡略化す
ることができる。
【0059】なお、前記各実施の形態では、例えば椀状
ジルコニア素子14の長さ寸法Lと外径Dとの比率(L
/D)を0.1〜1.0程度のに大きさに形成する場合
を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
図6に示す第1の変形例のように、椀状ジルコニア素子
14′の長さ寸法L′と外径D′との比率(L′/
D′)を実施の形態よりも更に小さく形成し、椀状ジル
コニア素子14′を皿鉢状に近い形状としてもよい。
ジルコニア素子14の長さ寸法Lと外径Dとの比率(L
/D)を0.1〜1.0程度のに大きさに形成する場合
を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
図6に示す第1の変形例のように、椀状ジルコニア素子
14′の長さ寸法L′と外径D′との比率(L′/
D′)を実施の形態よりも更に小さく形成し、椀状ジル
コニア素子14′を皿鉢状に近い形状としてもよい。
【0060】また、各実施の形態では、椀状ジルコニア
素子14の底部14Aを平板状に形成する構成とした
が、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す第2の変
形例のように、椀状ジルコニア素子14″の底部14
A″を、例えばケーシング1の先端側に向けて突出した
凸球面状に形成する構成としてもよい。
素子14の底部14Aを平板状に形成する構成とした
が、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す第2の変
形例のように、椀状ジルコニア素子14″の底部14
A″を、例えばケーシング1の先端側に向けて突出した
凸球面状に形成する構成としてもよい。
【0061】また、各実施の形態では、伝熱金属体とし
て金属筒体17を用いる構成としたが、本発明はこれに
限らず、伝熱金属体を筒状以外の形状、例えば円弧状、
略C字状等に形成してもよく、また伝熱金属体を椀状ジ
ルコニア素子14内に取付け、その内側にヒータ7を挿
入する構成としてもよい。
て金属筒体17を用いる構成としたが、本発明はこれに
限らず、伝熱金属体を筒状以外の形状、例えば円弧状、
略C字状等に形成してもよく、また伝熱金属体を椀状ジ
ルコニア素子14内に取付け、その内側にヒータ7を挿
入する構成としてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、酸素濃度検出素子を、底部と周壁部とを有する椀
状素子として構成したので、内側電極と外側電極とを含
めて椀状素子の長さ寸法を小さくでき、センサ全体を軸
方向に小型化できると共に、これによって酸素センサの
レイアウト設計、取付作業等を容易に行うことができ
る。また、酸素センサの製造時には、素子用の材料だけ
でなく、電極用の材料も節約できるから、センサのコス
トダウンを図ることができる。
れば、酸素濃度検出素子を、底部と周壁部とを有する椀
状素子として構成したので、内側電極と外側電極とを含
めて椀状素子の長さ寸法を小さくでき、センサ全体を軸
方向に小型化できると共に、これによって酸素センサの
レイアウト設計、取付作業等を容易に行うことができ
る。また、酸素センサの製造時には、素子用の材料だけ
でなく、電極用の材料も節約できるから、センサのコス
トダウンを図ることができる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、椀状素子
の内側電極とヒータの先端側外周との間には伝熱金属体
を設ける構成としたので、椀状素子とヒータとの対向面
積が小さくなった状態でも、ヒータ外周のヒータパター
ン等と内側電極との間に高い熱伝導性を有する伝熱金属
体を介在させることができる。これにより、酸素センサ
の作動開始時には、ヒータから発生する熱を伝熱金属体
によって椀状素子に効率よく伝達でき、その温度を速や
かに上昇させることができる。従って、エンジンの始動
時等には、椀状素子を短時間で活性化でき、酸素濃度の
検出を早期に開始することができる。
の内側電極とヒータの先端側外周との間には伝熱金属体
を設ける構成としたので、椀状素子とヒータとの対向面
積が小さくなった状態でも、ヒータ外周のヒータパター
ン等と内側電極との間に高い熱伝導性を有する伝熱金属
体を介在させることができる。これにより、酸素センサ
の作動開始時には、ヒータから発生する熱を伝熱金属体
によって椀状素子に効率よく伝達でき、その温度を速や
かに上昇させることができる。従って、エンジンの始動
時等には、椀状素子を短時間で活性化でき、酸素濃度の
検出を早期に開始することができる。
【0064】また、請求項3の発明によれば、伝熱金属
体は筒状に形成し、その内周側をヒータの先端外周に嵌
合し先端側を椀状素子の内側電極に接触させる構成とし
たので、筒状の伝熱金属体によってヒータの外周側から
内側電極への熱伝達を全周に亘って促進でき、椀状素子
を効率よく加熱することができる。また、酸素センサの
組立時には、伝熱金属体をヒータの先端側に嵌合して容
易に取付けることができる。
体は筒状に形成し、その内周側をヒータの先端外周に嵌
合し先端側を椀状素子の内側電極に接触させる構成とし
たので、筒状の伝熱金属体によってヒータの外周側から
内側電極への熱伝達を全周に亘って促進でき、椀状素子
を効率よく加熱することができる。また、酸素センサの
組立時には、伝熱金属体をヒータの先端側に嵌合して容
易に取付けることができる。
【0065】さらに、請求項4の発明によれば、伝熱金
属体には内側電極で検出される電圧信号を出力する配線
部材を接続する構成としたので、酸素センサの作動時に
は、内側電極で検出される電圧信号を伝熱金属体、配線
部材等を用いた簡単な構造で外部に出力でき、伝熱金属
体を内側電極用の接続端子としても利用することができ
る。そして、例えば内側電極に電極接続部等を設ける必
要がなくなるから、内側電極の面積をより小さく形成す
ることができる。
属体には内側電極で検出される電圧信号を出力する配線
部材を接続する構成としたので、酸素センサの作動時に
は、内側電極で検出される電圧信号を伝熱金属体、配線
部材等を用いた簡単な構造で外部に出力でき、伝熱金属
体を内側電極用の接続端子としても利用することができ
る。そして、例えば内側電極に電極接続部等を設ける必
要がなくなるから、内側電極の面積をより小さく形成す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による酸素センサを
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】酸素センサの先端側を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図3】椀状ジルコニア素子を単体で示す拡大斜視図で
ある。
ある。
【図4】椀状ジルコニア素子、ヒータ、金属筒体および
導電体を組立てる前の状態を示す断面図である。
導電体を組立てる前の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による酸素センサを
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図6】実施の形態の第1の変形例による酸素センサの
椀状素子を示す拡大断面図である。
椀状素子を示す拡大断面図である。
【図7】実施の形態の第2の変形例による酸素センサの
椀状素子を示す拡大断面図である。
椀状素子を示す拡大断面図である。
1 ケーシング 2 素子ホルダ 2A 素子収容筒部 2B おねじ部 2C 素子位置決め部 2D カバー取付部 3 キャップ 4,5 絶縁筒体 6 ディスクスプリング 7 ヒータ 8 コンタクトスプリング 9 シール筒 10 アウタキャップ 11 シール部材 12 給電端子 13,20 リード線 14 椀状ジルコニア素子(椀状素子) 14A 底部 14B 周壁部 14C 収容凹部 15 内側電極 16 外側電極 16A 電極接続部 17 金属筒体(伝熱金属体) 18 導電体(配線部材) 18A プレート部 18B ピン部 19 信号出力端子 21 保護カバー 31 配線(配線部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシングの先
端側に取付けられ、排気ガス中の酸素濃度を内側電極と
外側電極との間で検出する酸素濃度検出素子と、該酸素
濃度検出素子の内側に設けられて該酸素濃度検出素子を
加熱するヒータとを備えてなる酸素センサにおいて、 前記酸素濃度検出素子は底部と周壁部とによって椀状体
をなす椀状素子として形成し、前記内側電極,外側電極
を該椀状素子の内側面,外側面にそれぞれ設けると共
に、前記ヒータの先端側を前記椀状素子の内側に配置す
る構成としたことを特徴とする酸素センサ。 - 【請求項2】 前記椀状素子の内側電極と前記ヒータの
先端側外周との間には、金属材料によって形成された伝
熱金属体を設けてなる請求項1に記載の酸素センサ。 - 【請求項3】 前記伝熱金属体は筒状に形成し、その内
周側を前記ヒータの先端外周に嵌合し先端側を前記椀状
素子の内側電極に接触させる構成としてなる請求項2に
記載の酸素センサ。 - 【請求項4】 前記伝熱金属体には前記内側電極で検出
される電圧信号を出力する配線部材を接続してなる請求
項2または3に記載の酸素センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000188081A JP2002005877A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 酸素センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000188081A JP2002005877A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 酸素センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002005877A true JP2002005877A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18687933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000188081A Pending JP2002005877A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 酸素センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002005877A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014147562A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Jrs:Kk | 走行ボード用シャフト装置及び走行ボード |
JP2014206479A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
US9733208B2 (en) | 2011-08-17 | 2017-08-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
-
2000
- 2000-06-22 JP JP2000188081A patent/JP2002005877A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9733208B2 (en) | 2011-08-17 | 2017-08-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
JP2014147562A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Jrs:Kk | 走行ボード用シャフト装置及び走行ボード |
JP2014206479A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
US9506899B2 (en) | 2013-04-15 | 2016-11-29 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
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