JP2002004182A - 染色繊維の製造方法 - Google Patents
染色繊維の製造方法Info
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Abstract
て、金属キレートを使用せず、しかも色調を自在に変化
させることができるようにする。 【解決手段】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、青色染料を含
有しpHをアルカリ域に調整してなる処理溶液に繊維を
浸漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノールを加
えて引き続き60〜90℃にて加熱浸漬させることによ
って赤紫色繊維を製造することができる。このような製
造方法によれば、金属キレートを使用せず、それでいて
茶ポリフェノールに影響されない(くすみのない)鮮や
かな色調を繊維に付与することができる。しかも、繊維
を浸漬する処理溶液のpHを変化させるだけで所望の色
調を繊維に与えることができる。
Description
を利用した染色繊維の製造方法に関する。
が含有する酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の
発酵(酸化)によって茶特有の渋味の効いた風合いを繊
維に与えることができる。このため、わが国では従来か
ら「茶染め」と言われる染色が行われてきた。例えば特
開昭58−115178号には、茶の煮出し液を2〜3
日置いて上澄み液を採り、その液を生地上に引いた後、
媒染剤をその上に引いて行う茶染め法が開示されてい
る。
ールの抗菌効果が注目され、染色の分野においても茶ポ
リフェノールを繊維に固着させることによって染色と共
に抗菌効果を付与することが行われるようになってい
る。例えば特開平6−173176号には、自然感ある
独特の色調を有し、多種の色調を得ることができ、しか
も抗菌性をも有する茶染め繊維製品の製造方法を得るべ
く、繊維製品をタンニン酸又はカチオン剤を含む前処理
液と接触させて前処理した後、必要に応じて媒染剤を含
む媒染液と接触させて媒染処理し、その後茶の抽出液を
含む染液と接触させて染色反応させる染色方法が開示さ
れている。
て繊維に染色を行うと上述のように酸化酵素(ポリフェ
ノールオキシダーゼ)の作用によって茶特有の渋味の効
いた自然の風合いを繊維に付与することができるが、こ
のことは、見方を変えると繊維が茶の影響を受けてくす
んだ色となり、薄いピンク色などの淡い色を鮮やかに染
色することが難しいということでもあり、茶に影響され
ずに鮮やかな所望の色を得ることは極めて難しいという
ことでもあった。
合い、抗菌性,消臭性を充分に得るために繊維を予め金
属キレートによって先媒染しておき、色素を繊維上でレ
ーキ化して発色させる媒染処理法を採用していたが、こ
の媒染処理法は前記のような優れた効果を享受できる反
面、金属キレートと色素とで発色される色が限定された
り、廃棄物の処理を適切に行わなければ環境に悪影響を
及ぼす可能性があったり、更には金属の種類によっては
金属アレルギーを起こす人もいた。
ポリフェノールは高温で処理すると変質するため、茶ポ
リフェノールを利用した染色においては、茶抽出溶液の
浸漬処理をできるだけ低温で行う必要があり、製造工程
のライン化は困難とされていた。
み、茶を利用して行う染色繊維の製造において、金属キ
レートを使用せず、しかも色調を自在に変化させること
ができ、好ましくは製造工程のライン化を容易に図るこ
とができる新たな製造方法を提供せんとするものであ
る。
本発明は、活性化溶液に繊維を浸漬させた後、染料を含
有しpHを所望域に調整にした処理溶液に前記繊維を浸
漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノール又は茶
抽出物等の茶ポリフェノール含有物を加えて引き続きこ
の茶ポリフェノール溶液に前記繊維を浸漬させることに
よって繊維に所望の色調を与える染色繊維の製造方法を
提供する。このような製造方法によれば、金属キレート
を使用せず、それでいて茶ポリフェノールに影響されな
い(くすみのない)鮮やかな色調を繊維に付与すること
ができる。しかも、繊維を浸漬する処理溶液のpHを変
化させるだけで所望の色調を繊維に与えることができ
る。
基を持つカチオン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカ
リ性化合物を含有する活性化溶液に繊維を浸漬させた
後、青色染料を含有しpHをアルカリ域に調整してなる
処理溶液に前記繊維を浸漬させ、続いて当該処理溶液に
茶ポリフェノール又は茶抽出物等の茶ポリフェノール含
有物を加えて引き続きこの茶ポリフェノール溶液におい
て60〜90℃にて加熱浸漬させることによって、赤紫
色繊維を製造することができる。そして、前記処理溶液
のpHを中性域に調整すれば紫色繊維を製造することが
でき、酸性域に調整すれば青紫色繊維を製造することが
できる。また、茶ポリフェノール溶液の加熱浸漬を30
〜50℃で行う場合は、前記処理溶液のpHをアルカリ
性域に調整すれば緑色繊維を製造することができ、中性
域に調整すれば青緑色繊維を製造することができ、酸性
域に調整すれば青色繊維を製造することができる。ただ
し、pHを酸性域に調整した処理溶液に繊維を浸漬させ
た場合、色付きが比較的悪いため、活性化溶液に繊維を
浸漬させた後、この繊維を青色染料を含有した染料溶液
に60〜90℃にて加熱浸漬させ、続いて当該染料溶液
のpHを酸性領域に調整してなる処理溶液に前記繊維を
浸漬させるようにするのが好ましい。
料と茶ポリフェノールとを含有する処理溶液に繊維を投
入して浸漬させる手順や、茶ポリフェノールを含有する
処理溶液に繊維を浸漬させた後、染料を含有する処理溶
液に浸漬させる手順なども考えられるが、繊維全体に均
一に色彩を付与できるという点では、染料を含有した処
理溶液に繊維を浸漬させた後、茶ポリフェノールを含有
する溶液に繊維を浸漬させるのが好ましい。また、茶ポ
リフェノール溶液は、染料を含有した処理溶液と別浴と
することもできるが、本発明のように同浴とすれば、染
料を含有する処理溶液に浸漬させる工程及び茶ポリフェ
ノールを含有する処理溶液に浸漬させる工程を同浴上で
行うことができ、これにより製造工程及び製造設備の簡
素化を図ることができる上、染色工程の製造ライン化を
図ることができ、安価かつ大量に繊維製品を製造するこ
とができる。
品染めのパドル染色機、反染めの液流式染色機、ジッガ
ー染色機、糸染めのチーズ染色機による染色法など、任
意の染色方法を採用することができる。
て、1)活性化工程、2)染色工程、3)茶ポリフェノ
ール処理工程、4)固着工程、を経て染色繊維を製造す
る方法について説明する。
きる繊維は、綿、麻、絹、セルロース繊維、動物性繊維
などの天然繊維、ポリエステル繊維、アセテート繊維、
ナイロン繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、
その他の合成繊維、さらには天然繊維と合成繊維の混紡
品、再生繊維などあらゆる種類の繊維を挙げることがで
きる。しかも、対象とする繊維は、原料糸の状態の繊維
でもよいし、又、織布や不織布、或いは衣類やタオル等
のように加工された状態の繊維でもよい。
繊維を浸漬させることによって茶ポリフェノールの繊維
に対する固着を促進させる。
アンモニウム塩の基を持つカチオン界面活性剤、水溶性
蛋白質及びアルカリ性化合物を溶媒(通常は水溶液)に
溶解してなる溶液を好ましく用いることができる。これ
によれば、水溶性蛋白質とカチオン界面活性剤との相互
作用によって繊維組織中に染着座席を生成させることが
でき、この染着座席に茶ポリフェノールを固着すること
ができる。
つカチオン界面活性剤」としては、クロルヒドリン基を
有する第4級アンモニウム化合物、エポキシ基を有する
第4級アンモニウム化合物、トリアルキル基を有する第
4級アンモニウム化合物、その他の第4級アンモニウム
化合物を使用することができる。例えばコータミンD8
6P(登録商標、花王社製)などの市販の第4級アンモ
ニウム塩化合物を使用することができる。また、例えば
ネオフィックスR170(登録商標、日華化学社製)、
センカフィックス217或いは170(登録商標、日本
染化社製)、ダンフィックス(登録商標、日東紡績社
製)などの市販の第4級アンモニウム塩ポリマーも使用
することができる。このカチオン界面活性剤は、活性化
処理溶液中の繊維重量に対して1〜200重量%以下と
なるように含有させるのが好ましい。
ゼインその他の水溶性蛋白質を使用することができ、中
でもシルク蛋白質を好適に用いることができる。この水
溶性蛋白質は、活性化処理溶液中に8〜40重量%、特
に20〜40重量%含有させるのが好ましい。
酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム
などのアルカリ金属の水酸化物、その他炭酸水素塩や炭
酸塩などを好ましく使用することができ、中でも水酸化
ナトリウムは一般的に好適に使用することができる。こ
のアルカリ性化合物の濃度は、染色対象とする繊維の種
類によって0.1〜5重量%の範囲内で適宜調整するの
が好ましい。例えば、セルロース繊維の場合には水酸化
ナトリウムを4〜5重量%含有させるのが好ましい。
くは70℃〜90℃に加温して行うのが好ましい。60
℃より低い場合、十分に活性化できない場合がある。な
お、活性化工程前に常法に従って繊維に対して糊抜きや
精錬漂白などを行うことは任意である。
モニウム塩の基を持つカチオン界面活性剤、水溶性蛋白
質およびアルカリ性化合物を含有する活性化処理溶液中
に繊維を投入し、当該活性化処理溶液を60℃以上、好
ましくは70℃〜90℃まで加温し所定時間浸漬させる
のが好ましい。
性化処理した繊維を、染料を含有し、かつpHを所望値
に調整にした処理溶液A(通常は水溶液)に投入し浸漬
させる。
酸性染料、反応性染料、スレン染料、分散染料、酸化染
料、食品染料、および顔料樹脂よりなる群から選ばれる
1種或いは2種以上からなる染料を使用することができ
る。この色素染料の濃度は、染料の種類や繊維に与える
色調などによって適宜変更すればよい。
処理溶液に酸或いはアルカリを加えるなどして処理溶液
AのpHを3〜12の範囲の所望の領域に調整すればよ
い。この範囲を著しく超えると、酸又はアルカリによっ
て繊維自体が傷む可能性が出てくる。pH調整に使用す
る酸としては、酢酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸の如
きヒドロキシカルボン酸を加えるのが好ましい。また、
アルカリとしては、ソーダ灰や水酸化ナトリウムなどを
挙げることができる。
は、前記工程で処理溶液Aに浸漬させた繊維を茶ポリフ
ェノール溶液に浸漬させる。具体的には、上記処理溶液
Aに茶ポリフェノール含有物を加えて茶ポリフェノール
溶液を調製し、この茶ポリフェノール溶液に前記繊維を
引き続き浸漬させる。すなわち、上記の染色工程と同浴
上で処理するのが好ましい。
すなわちCamellia sinensis L.から得られる茶、具
体的には緑茶等の不発酵茶、ウーロン茶等の半発酵茶、
紅茶等の発酵茶などから抽出して得られるエピカテキ
ン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガ
ロカテキンガレート、からなる群から選ばれる1種類或
いは2種類以上の混合物を意味し、「茶ポリフェノール
含有物」とは、茶ポリフェノールのみ及び茶抽出物など
の茶ポリフェノールを含む混合物を包含する意である。
この場合の茶ポリフェノールの量は、繊維重量に対して
0.1〜20重量%、中でも5重量%以上となるように
茶ポリフェノール溶液中の濃度を調整するのが好まし
い。
フェノール溶液の浴温を0℃〜90の範囲の所定温度に
調整し、かかる所定温度を保持しつつ10〜100分間
浸漬させるのが好ましい。茶ポリフェノール溶液は、上
述したように、あまり高温すなわち90℃以上になると
茶ポリフェノールが変質するおそれがある。その一方、
茶ポリフェノール溶液の浴温が30℃より著しく低い場
合、処理溶液AのpHに関係なく総じて淡い色調を繊維
に与えることができる。
ノール溶液に酸を加えるなどして処理溶液AのpHを3
〜5の範囲に調整することにより行うのが好ましい。こ
の際使用する酸としては、酢酸、酒石酸、クエン酸、リ
ンゴ酸の如きヒドロキシカルボン酸を加えるのが好まし
い。なお、固着工程は必ずしも行わなくてもよいが、堅
牢度を高めるためには固着工程を行うのが好ましい。
洗、脱水、乾燥等を行うことにより抗菌性も備えた染色
繊維製品を得ることができる。
3Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、
蛋白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タ
オル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させなが
ら加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する
一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gとソーダ灰
30gとを水3Lに溶解させてpH12の染浴を調製し
ておき、この染浴に当該タオルを投入して浸漬し、続い
て当該染浴にテアフラン30A(伊藤園社製、茶ポリフ
ェノール40重量%含有)30gを加え、80℃で30
分間加熱浸漬させた。その後、染液を払い出し、水3L
に酢酸5gを混入させた水溶液に5分間浸漬させた後、
タオルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させて赤紫色のタ
オルを得た。
3Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、
蛋白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タ
オル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させなが
ら加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する
一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gを水3Lに
溶解させてpH7の染浴を調製しておき、この染浴に当
該タオルを投入して浸漬し、続いて当該染浴にテアフラ
ン30A(伊藤園社製、茶ポリフェノール40重量%含
有)30gを加え、80℃で30分間加熱浸漬させた。
その後、染液を払い出し、水3Lに酢酸5gを混入させ
た水溶液に5分間浸漬させた後、タオルを取り出し、水
洗、脱水、乾燥させて紫色のタオルを得た。
3Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、
蛋白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タ
オル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させなが
ら加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する
一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gを水3Lに
溶解させて染浴を調製しておき、この染浴に当該タオル
を投入し80℃で20分間加熱浸漬させた。次いで、当
該染浴に酢酸2gを加えてpH5に調整した染浴に当該
タオルを投入して浸漬させ、続いてテアフラン30A
(伊藤園社製、茶ポリフェノール40重量%含有)30
gを加え80℃で30分間加熱浸漬させた。その後、タ
オルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させて青紫色のタオ
ルを得た。
用いて綿ニットの染色を行った。水酸化ナトリウム25
0gを水75Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテ
ック社製、蛋白質含有)1kgを加えてなる活性化溶液
中に綿ニット5kgを投入し、活性化溶液を循環させな
がら80℃で30分間加熱浸漬させた。次に、レマゾー
ル反応染料ブルー2.5g、ソーダ灰750gを溶解さ
せたpH12の染浴に当該タオルを投入して浸漬させ、
続いてテアフラン30A(伊藤園社製、茶ポリフェノー
ル40重量%含有)150gを加えて50℃で30分間
加熱浸漬させた。その後、染液を払い出し、水75Lに
酢酸500gを混入させた水溶液に5分間浸漬させた
後、タオルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させて緑色の
ニットを得た。
用いて綿ニットの染色を行った。水酸化ナトリウム25
0gを水75Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテ
ック社製、蛋白質含有)1kgを加えてなる活性化溶液
中に綿ニット5kgを投入し、活性化溶液を循環させな
がら80℃で30分間加熱浸漬させた。次に、レマゾー
ル反応染料ブルー2.5gを溶解させたpH7の染浴に
当該タオルを投入して浸漬させ、続いてテアフラン30
A(伊藤園社製、茶ポリフェノール40重量%含有)1
50gを加えて50℃で30分間加熱浸漬させた。その
後、染液を払い出し、水75Lに酢酸500gを混入さ
せた水溶液に5分間浸漬させた後、タオルを取り出し、
水洗、脱水、乾燥させて青緑色のニットを得た。
用いて綿ニットの染色を行った。水酸化ナトリウム25
0gを水75Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテ
ック社製、蛋白質含有)1kgを加えてなる活性化溶液
中に綿ニット5kgを投入し、活性化溶液を循環させな
がら80℃で30分間加熱浸漬させた。次に、レマゾー
ル反応染料ブルー2.5gを溶解させた染浴に当該タオ
ルを投入して80℃で20分間加熱浸漬させた後、当該
染浴に酢酸100gを加えてpH5とした染浴に浸漬さ
せ、続いてテアフラン30A(伊藤園社製、茶ポリフェ
ノール40重量%含有)150gを加えて50℃で30
分間加熱浸漬させた。その後、染液を払い出し、水洗、
脱水、乾燥させて青色のニットを得た。
3Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、
蛋白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タ
オル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させなが
ら加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する
一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gとソーダ灰
30gとを水3Lに溶解させてpH12の染浴を調製し
ておき、この染浴に当該タオルを投入して浸漬し、続い
て当該染浴にテアフラン30A(伊藤園社製、茶ポリフ
ェノール40重量%含有)30gを加え、30分間浸漬
させた。なお、この時の浴温は15〜18℃であった。
その後、染液を払い出し、水3Lに酢酸5gを混入させ
た水溶液に5分間浸漬させた後、タオルを取り出し、水
洗、脱水、乾燥させたところ淡い緑色のタオルを得た。
3Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、
蛋白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タ
オル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させなが
ら加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する
一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gを水3Lに
溶解させてpH7の染浴を調製しておき、この染浴に当
該タオルを投入して浸漬し、続いて当該染浴にテアフラ
ン30A(伊藤園社製、茶ポリフェノール40重量%含
有)30gを加え、30分間浸漬させた。なお、この時
の浴温は15〜18℃であった。その後、染液を払い出
し、水3Lに酢酸5gを混入させた水溶液に5分間浸漬
させた後、タオルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させた
ところ淡い青緑色のタオルを得た。
3Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、
蛋白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タ
オル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させなが
ら加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する
一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gを水3Lに
溶解させて染浴を調製しておき、この染浴に当該タオル
を投入し80℃で20分間加熱浸漬させた。次いで、当
該染浴に酢酸2gを加えてpH5に調整した染浴に当該
タオルを投入して浸漬させ、続いてテアフラン30A
(伊藤園社製、茶ポリフェノール40重量%含有)30
gを加え、30分間浸漬させた。なお、この時の浴温は
15〜18℃であった。その後、染液を払い出し、水3
Lに酢酸5gを混入させた水溶液に5分間浸漬させた
後、タオルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させたところ
淡い青色のタオルを得た。
オル及びニットに関し、耐光堅牢度、洗濯堅牢度、汗堅
牢度、摩擦堅牢度について測定し、結果を以下の表1に
示した。
Lに溶解し、これにカチオン剤(シオンテック社製、蛋
白質含有)100gを加えてなる活性化溶液中に綿タオ
ル100gを投入し、80℃で30分間攪拌させながら
加熱浸漬させた。次に、タオルを取り出して脱水する一
方、レマゾール反応染料ブルー0.05gを水3Lに溶
解させた染浴のpHを7〜12の所定範囲に調製してお
き、この染浴に当該タオルを投入して浸漬し、続いて当
該染浴にテアフラン30A(伊藤園社製、茶ポリフェノ
ール40重量%含有)30gを加え、15〜80℃の所
定温度で30分間加熱浸漬させた。その後、染液を払い
出し、水3Lに酢酸5gを混入させた水溶液に5分間浸
漬させた後、タオルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させ
てタオルの色調を観察した。
ル100gを加熱浸漬させた後、タオルを取り出して脱
水する一方、レマゾール反応染料ブルー0.05gを水
3Lに溶解させて染浴を調製しておき、この染浴に当該
タオルを投入し80℃で20分間加熱浸漬させた。次い
で、当該染浴に酢酸2gを加えてpH5〜7に調整した
染浴に当該タオルを投入して浸漬させ、続いてテアフラ
ン30A30gを加え、15〜80℃の所定温度で30
分間加熱浸漬させた。その後、染液を払い出し、水3L
に酢酸5gを混入させた水溶液に5分間浸漬させた後、
タオルを取り出し、水洗、脱水、乾燥させてタオルの色
調を観察した。これらの結果を以下の表2に示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 活性化溶液に繊維を浸漬させた後、染料
を含有しpHを所望域に調整にした処理溶液に前記繊維
を浸漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノール又
は茶抽出物等の茶ポリフェノール含有物を加えて引き続
きこの茶ポリフェノール溶液に前記繊維を浸漬させるこ
とによって繊維に所望の色調を与えることを特徴とする
染色繊維の製造方法。 - 【請求項2】 活性化溶液として、第4級アンモニウム
塩の基を持つカチオン界面活性剤、水溶性蛋白質及びア
ルカリ性化合物を含有する溶液を用いる請求項1に記載
の染色繊維の製造方法。 - 【請求項3】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、青色染料を含
有しpHをアルカリ領域に調整してなる処理溶液に前記
繊維を浸漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノー
ル又は茶抽出物等の茶ポリフェノール含有物を加えて引
き続きこの茶ポリフェノール溶液において60〜90℃
にて加熱浸漬させることを特徴とする赤紫色繊維の製造
方法。 - 【請求項4】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、青色染料を含
有しpHを中性領域に調整してなる処理溶液に前記繊維
を浸漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノール又
は茶抽出物等の茶ポリフェノール含有物を加えて引き続
きこの茶ポリフェノール溶液において60〜90℃にて
加熱浸漬させることを特徴とする紫色繊維の製造方法。 - 【請求項5】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、この繊維を青
色染料を含有した染料溶液に60〜90℃にて加熱浸漬
させ、続いて当該染料溶液のpHを酸性領域に調整して
なる処理溶液に前記繊維を浸漬させ、続いて当該処理溶
液に茶ポリフェノール又は茶抽出物等の茶ポリフェノー
ル含有物を加えて引き続きこの茶ポリフェノール溶液に
おいて60〜90℃にて加熱浸漬させることを特徴とす
る青紫色繊維の製造方法。 - 【請求項6】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、青色染料を含
有しpHをアルカリ領域に調整してなる処理溶液に前記
繊維を浸漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノー
ル又は茶抽出物等の茶ポリフェノール含有物を加えて引
き続きこの茶ポリフェノール溶液において30〜50℃
にて加熱浸漬させることを特徴とする緑色繊維の製造方
法。 - 【請求項7】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、青色染料を含
有しpHを中性領域に調整してなる処理溶液に前記繊維
を浸漬させ、続いて当該処理溶液に茶ポリフェノール又
は茶抽出物等の茶ポリフェノール含有物を加えて引き続
きこの茶ポリフェノール溶液において30〜50℃にて
加熱浸漬させることを特徴とする青緑色繊維の製造方
法。 - 【請求項8】 第4級アンモニウム塩の基を持つカチオ
ン界面活性剤、水溶性蛋白質及びアルカリ性化合物を含
有する活性化溶液に繊維を浸漬させた後、この繊維を青
色染料を含有した染料溶液に60〜90℃にて加熱浸漬
させ、続いて当該染料溶液のpHを酸性領域に調整して
なる処理溶液に前記繊維を浸漬させ、続いて当該処理溶
液に茶ポリフェノール又は茶抽出物等の茶ポリフェノー
ル含有物を加えて引き続きこの茶ポリフェノール溶液に
おいて30〜50℃にて加熱浸漬させることを特徴とす
る青色繊維の製造方法。
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