JP2002003410A - 芳香族ハロゲン化物の製造方法。 - Google Patents

芳香族ハロゲン化物の製造方法。

Info

Publication number
JP2002003410A
JP2002003410A JP2000192938A JP2000192938A JP2002003410A JP 2002003410 A JP2002003410 A JP 2002003410A JP 2000192938 A JP2000192938 A JP 2000192938A JP 2000192938 A JP2000192938 A JP 2000192938A JP 2002003410 A JP2002003410 A JP 2002003410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic
general formula
represented
copper
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000192938A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Mizukawa
裕樹 水川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000192938A priority Critical patent/JP2002003410A/ja
Publication of JP2002003410A publication Critical patent/JP2002003410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香族ハロゲン体を、芳香族アミン体を原料
として好収率で、且つ操作性がより簡便で、更に設備上
の付加が少なく安価に製造できる方法を提供する。 【解決手段】 クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
ケル、銅、又は亜鉛のハロゲン化物、酢酸銅、硫酸銅、
金属銅、又はアルカリ金属ヨウ素化物の存在下に、酸性
条件下で芳香族アミン類に亜硝酸塩類又は亜硝酸エステ
ル類を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬及びハ
ロゲン化銀写真感光材料等に有用な種々の有機化合物の
合成中間体である芳香族ハロゲン化合物の製造方法に関
し、該ハロゲン化合物を簡便に、好収率で製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術】種々の芳香族アミン体を酸性条件下で亜硝
酸供給源と反応させて、ジアゾニウム塩類を合成した
後、こうして得られたジアゾニウム塩類を銅触媒の存在
下にハロゲン供給源と反応させ芳香族ハロゲン体を合成
する方法は、Samdmyere反応として広く知られ
ている有用な反応であり、Chemical Reve
w.,40 251(1947年)に詳しく記載されて
いる。また、Orgaic Synthesis.Co
llective Vol.,4巻160(196
3)、同1巻135(1941)、同3巻185(19
55)、同2巻355(1943)等にSandmye
re反応を利用した種々の芳香族ハロゲン体の合成が報
告されている。芳香族アミン体から芳香族ハロゲン体を
製造するこれらの方法においては、通常、芳香族アミン
体に酸性条件下で亜硝酸アルカリ金属塩ないしは亜硝酸
エステル類を作用させて芳香族アミン体のジアゾニウム
塩を生成させた後、銅触媒の存在下にハロゲン化水素を
含有する溶液中に添加して、ハロゲン原子と置換して芳
香族ハロゲン体の製造を行っている。ジアゾニウム塩類
は結晶として単離して用いることもできるが、この場合
には、ジアゾニウム塩類の結晶を濾過する設備、及び操
作性の点で不利であり、収率が低下する原因となる。多
くのジアゾニウム塩類は温度に対して不安定で結晶とし
て単離せず、溶液状態のまま、速やかに次工程のハロゲ
ン原子との置換反応に用いられるが、ジアゾニウム塩を
製造する容器と、このジアゾニウム塩をハロゲン原子と
置換してハロゲン体を製造する容器が必要となり設備上
操作性の点からも改良が求められる。又、芳香族へテロ
環アミン体を用いたSandmyere反応に関して
は、例えば、Synthetic communica
tions.,26(19).3543−3547(1
996)、Janal of Heterocycli
c Chemical.,34.557(1997)、
同35.1305(1998)等に記載されているが、
上記と同様に、操作性及び設備的にも改良が望まれ、ま
た、収率的にも更なる改良が求められる。芳香族ヘテロ
環アミン体の中にはジアゾニウム塩類が非常に不安定
で、ジアゾニウム塩類自体の製造が困難なものも数多く
有る。例えば、CanadianJounal of C
hemistry.VOL.51,1741−1748
(1973)に記載の3−クロロイソチアゾロ[3,4
−b]ピリジンの合成においてはジアゾニウム塩の合成
を、りん酸と硝酸の混合酸を用いて−5℃〜−2℃の温
度で亜硝酸ナトリウムと反応させて合成し、次いで、こ
の様にして得られたジアゾニウム塩を塩化第一銅の塩酸
溶液中に添加してクロル原子との置換反応を行ってい
る。この様な方法においても収率が低く、又操作性も煩
雑であり、より簡便で安価に好収率で製造できる方法が
望まれる。更に、特開昭61−100570、特開20
00−86637号に記載のピラゾール誘導体の合成に
おいても前記と同様に、アミノピラゾール誘導体を酸性
条件下で亜硝酸供給源と反応させて、ジアゾニウム塩を
生成した後、銅触媒の存在下にハロゲン供給源と反応さ
せる二段階の反応を行っている。簡便で、好収率で製造
できる方法が望まれている。
【0003】一方、アニリン誘導体に、無水アセトニト
リル中で無水ハロゲン化第二銅の存在下に、亜硝酸−t
−ブチルエステルを作用させてアリールハロゲン化物を
製造する方法が、Janal of Organic C
hemistry.,45.2570−2575(19
80年)に記載されている、この方法においては、無水
の条件を必要としコスト的に付加が大きい。また、スル
ホキシ基、カルボキシル基等の親水性基を有する芳香族
アミン体や、芳香族へテロ環アミン体の中には、アセト
ニトリルに対する溶解性が不十分であり、目的のハロゲ
ン体が得られない場合が多くあり、この点においても改
良が望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様なことから、芳
香族アミン体を原料として、医薬、農薬、ハロゲン化銀
写真感光材料用有機素材や、種々の合成中間体として有
用な芳香族ハロゲン体を製造する方法において、好収率
で、操作性がより簡便で、設備上の付加が少なく安価な
製造方法が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、以下の
よって達成された。 (1)一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化合物の
製造方法において、クロム、マンガン、鉄、コバルト、
ニッケル、銅、又は亜鉛のハロゲン化物、酢酸銅、硫酸
銅、金属銅、又はアルカリ金属ヨウ素化物の存在下に、
酸性条件下で一般式(2)で表される芳香族アミン類に
亜硝酸塩類又は亜硝酸エステル類を作用させることを特
徴とする一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化物の
製造方法。 一般式(1) A−(X)m 式中、Aはアリール基又は芳香族へテロ環基を表し、X
はハロゲン原子を表し、mは1〜3の整数を表す。 一般式(2) A−(NH2)m 式中、 Aはアリール基又は芳香族へテロ環基を表し、
mは1〜3の整数。 (2)一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化物が芳
香族フッ素化物である製造方法において、クロム、マン
ガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、又は亜鉛のフッ素
化物、酢酸銅、又は金属銅の存在下に、酸性条件下で一
般式(2)で表される芳香族アミン類に亜硝酸塩類又は
亜硝酸エステル類を作用させることを特徴とする一般式
(1)で表される芳香族フッ素化物の製造方法。 (3)一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化物が芳
香族臭素化物である製造方法において、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、又は亜鉛の臭素化
物、酢酸銅、又は金属銅の臭素化物の存在下に、酸性条
件下で一般式(2)で表される芳香族アミン類に亜硝酸
塩類又は亜硝酸エステル類を作用させることを特徴とす
る一般式(1)で表される芳香族臭素化物の製造方法。 (4)一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化物が、
芳香族ヨウ素化物である芳香族ハロゲン化物の製造方法
において、アルカリ金属ヨウ素化物の存在下に、酸性条
件下で、一般式(2)で表される芳香族アミン類に亜硝
酸塩類又は亜硝酸エステル類を作用させることを特徴と
する一般式(1)で表される芳香族ヨウ素化物の製造方
法。 (5)アルカリ金属ヨウ素化物が、ヨウ化リチウム、ヨ
ウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムであることを特徴と
する前項4記載の芳香族ヨウ素化物の製造方法。 (6)一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化物が芳
香族塩素化物である製造方法において、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、又は亜鉛の塩素化
物、酢酸銅、硫酸銅、又は金属銅の存在下に、酸性条件
下で一般式(2)で表される芳香族アミン類に亜硝酸塩
類又は亜硝酸エステル類を作用させることを特徴とする
一般式(1)で表される芳香族塩素化物の製造方法。 (7)銅、亜鉛、又は鉄のハロゲン化物の存在下に行う
ことを特徴とする前項1、2、3、又は6記載の芳香族
ハロゲン化物の製造方法。 (8)ハロゲン化銅の存在下に行うことを特徴とする前
項1、2、3、又は6記載の芳香族ハロゲン化物の製造
方法。 (9)ハロゲン化第二銅の存在下で行うことを特徴とす
る前項1、2、3、又は6記載の芳香族ハロゲン化物の
製造方法。 (10)塩化第一銅又は塩化第二銅の存在下に行うこと
を特徴とする前項1、又は6に記載の芳香族塩素化物の
製造方法。 (11)塩化第二銅の存在下に行うことを特徴とする前
項1、又は6に記載の芳香族塩素化物の製造方法。 (12)亜硝酸塩類がアルカリ金属塩であることを特徴
とする前項1〜11のいずれかに記載の芳香族ハロゲン
化物の製造方法。 (13)亜硝酸エステル類が炭素数5以下のエステル類
であることを特徴とする前項1〜11のいずれかに記載
の芳香族ハロゲン化物の製造方法。 (14)酢酸、りん酸、塩酸、臭化水素酸、弗化水素酸
又は硫酸の少なくとも1種を含有する酸性条件下で行う
ことを特徴とする前項1〜13のいずれかに記載の芳香
族ハロゲン化物の製造方法。 (15)酢酸、りん酸、塩酸又は硫酸の少なくとも1種
を含有する酸性条件下で行うことを特徴とする前項1〜
13のいずれかに記載の芳香族ハロゲン化物の製造方
法。 (16)少なくとも塩酸を含有する酸性条件下で行うこ
とを特徴とする前項1〜13のいずれかに記載の芳香族
ハロゲン化物の製造方法。 (17)一般式(1)で示されるAが芳香族へテロ環で
あることを特徴とする前項1〜16のいずれかに記載の
芳香族ハロゲン化物の製造方法。 (18)一般式(1)で表されるAが、窒素原子、酸素
原子、硫黄原子から選ばれる少なくとも一種の原子を含
む5員又は6員の芳香族ヘテロ環基であることを特徴と
する前項1〜16のいずれかに記載の芳香族ハロゲン化
物の製造方法。 (19)一般式(1)で表されるAが、下記一般式
(I)〜一般式(XXII)の芳香族ヘテロ環で示される
ことを特徴とする前項1〜16のいずれかに記載の製造
方法。 一般式(I)〜一般式(XXII)
【0006】
【化2】
【0007】式中、R1はアルキル基、アルケニル基、
アリール基、又はヘテロ環基を表し、R2は置換基を表
し、R3は水素原子又は置換基を表す。nは0〜3の整
数を表し、qは0〜2の整数を表し、rは0〜4の整数
を表す。n、q、及びrが2以上の整数の場合、隣り合
った置換位置のR2は互いに結合して5員、6員又は7員の
縮合環を形成していてもよい。*は一般式(1)で表さ
れるX、及び一般式(2)で表されるNH2と結合する
位置を表す。 (20)塩化第二銅の存在下に塩酸酸性下で、亜硝酸ア
ルカリ金属塩又は亜硝酸エステル類と反応させることを
特徴とする前項19記載の芳香族へテロ環塩素化物の製
造方法。によって達成された。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳しく説明する。
一般式(1)及び一般式(2)のA及びXについて詳し
く説明する。Xはハロゲン原子、即ちフッ素原子、塩素
原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。一般式(1)及
び一般式(2)のAはアリール基または芳香族へテロ環
基を表す。Aのアリール基は置換又は無置換のアリール
基を表し、置換アリール基の置換基は、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜36、より好ましくは1〜18
の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基で、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル、ドデシル、
ヘキサデシル、オクタデシル、イソプロピル、2−エチ
ルヘキシル、t−ブチル、1−アダマンチル、シクロプ
ロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−ノルボ
ルニル)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜36、
より好ましくは2〜18の直鎖、分岐鎖又は環状のアル
ケニル基で、例えば、ビニル、アリル、3−ブテン−1
−イル、シクロヘキセニル)、アリール基(好ましくは
炭素数6〜36、より好ましくは6〜18のアリール基
で、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1から24、より
好ましくは1〜18の、5から8員環のヘテロ環基で、
例えば、2−チエニル、4−ピリジル、2−フリル、2
−ピリミジニル、1−ピリジル、2−ベンゾチアゾリ
ル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、ベンゾトリア
ゾール−2−イル)、シアノ基、シリル基(好ましくは
炭素数3〜24、より好ましくは3〜18のシリル基
で、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ト
シブチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ヘキ
シルジメチルシリル)、ヒドロキシル基、ニトロ基、ア
ルコキシ基(好ましくは炭素数1〜36、より好ましく
は1〜18のアルコキシ基で、例えば、メトキシ、エト
キシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、イソプロポキシ、
t−ブトキシ、ドデシルオキシ、シクロペンチルオキ
シ、シクロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(好ま
しくは炭素数6〜36、より好ましくは6〜18のアリ
ールオキシ基で、例えば、フェノキシ、2−ナフトキ
シ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜36、
より好ましくは1〜18のヘテロ環オキシ基で、例え
ば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テト
ラヒドロピラニルオキシ、2−フリルオキシ)、シリル
オキシ基(好ましくは炭素数1〜36、より好ましくは
3〜18のシリルオキシ基で、例えば、トリメチルシリ
ルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ、ジフェニ
ルメチルシリルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくは
炭素数2〜36、より好ましくは2〜18のアシルオキ
シ基で、例えば、アセトキシ、ピバロイルオキシ、ベン
ゾイルオキシ、ドデカノイルオキシ)、アルコキシカル
ボニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜36、より好ま
しくは2〜18のアルコキシカルボニルオキシ基で、例
えば、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボ
ニルオキシ、シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは
炭素数7〜36、より好ましくは7〜18のアリールオ
キシカルボニルオキシ基で、例えば、フェノキシカルボ
ニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは炭素
数1〜36、より好ましくは1〜18のカルバモイルオ
キシ基で、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキ
シ、N−ブチルカルバモイルオキシ)、スルファモイル
オキシ基(好ましくは炭素数1〜36、より好ましくは
1〜18のスルファモイルオキシ基で、例えば、N,N
−ジエチルスルファモイルオキシ、N−プロピルスルフ
ァモイルオキシ)、アルキルスルホニルオキシ基(好ま
しくは炭素数1〜36、より好ましくは1〜18のアル
キルスルホニルオキシ基で、例えば、メチルスルホニル
オキシ、ヘキサデシルスルホニルオキシ、シクロヘキシ
ルスルホニルオキシ)、アリールスルホニルオキシ(好
ましくは炭素数6〜36、より好ましくは6〜18のア
リールスルホニルオキシ基で、例えば、フェニルスルホ
ニルオキシ)、
【0009】カルボキシル基、アシル基(好ましくは炭
素数1〜36、より好ましくは1〜18のアシル基で、
例えば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、ベンゾイ
ル、テトラデカノイル、シクロヘキシルカルボニル)、
アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜36、
より好ましくは2〜18のアルコキシカルボニル基で、
例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、オ
クタデシルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカ
ルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは
炭素数7〜36、より好ましくは7〜18のアリールオ
キシカルボニル基で、例えば、フェノキシカルボニ
ル)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜36、よ
り好ましくは1〜18のカルバモイル基で、例えば、カ
ルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−エチ
ル−N−オクチルカルバモイル、N−プロピルカルバモ
イル、N,N−ジシクロヘキシルカルバモイル)、アミ
ノ基(好ましくは炭素数36以下、より好ましくは18
以下のアミノ基で、例えば、アミノ、メチルアミノ、
N,N−ジオクチルアミノ、テトラデシルアミノ、オク
タデシルアミノ、シクロヘキルアミノ)、アニリノ基
(好ましくは炭素数6〜36、より好ましくは6〜18
のアニリノ基で、例えば、アニリノ、N−メチルアニリ
ノ)、ヘテロ環アミノ基(好ましくは炭素数1〜36、
より好ましくは1〜18のヘテロ環アミノ基で、例え
ば、4−ピリジルアミノ)、カルボンアミド基(好まし
くは炭素数2〜36、より好ましくは2〜18のカルボ
ンアミド基で、例えば、アセトアミド、ベンズアミド、
テトラデカンアミド)、カルバモイルアミノ基(好まし
くは炭素数1〜36、より好ましくは1〜18のカルバ
モイルアミノ基で、例えば、ウレイド、N,N−ジメチ
ルウレイド、N−フェニルウレイド)、イミド基(好ま
しくは炭素数36以下、より好ましくは18以下のイミ
ド基で、例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミ
ド、ヘキサデセニルコハク酸イミド)、アルコキシカル
ボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜36、より好ま
しくは2〜18のアルコキシカルボニルアミノ基で、例
えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニル
アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、オクタデシル
オキシカルボニルアミノ、シクロヘキシルオキシカルボ
ニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好
ましくは炭素数7〜36、より好ましくは7〜18のア
リールオキシカルボニルアミノ基で、例えば、フェノキ
シカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは
炭素数1〜36、より好ましくは1〜18のスルホンア
ミド基で、例えば、メタンスルホンアミド、ブタンスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、ヘキサデカンス
ルホンアミド、シクロヘキシルスルホニルアミノ)、ス
ルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数1〜36、よ
り好ましくは1〜18のスルファモイルアミノ基で、例
えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ、N−
エチル−N−ドデシルスルファモイルアミノ)、アゾ基
(好ましくは炭素数1〜36、より好ましくは1〜18
のアゾ基で、例えば、フェニルアゾ)、アルキルチオ基
(好ましくは炭素数1〜36、より好ましくは1〜18
のアルキルチオ基で、例えば、エチルチオ、オクチルチ
オ、シクロヘキシルチオ)、
【0010】アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜3
6、より好ましくは6〜18のアリールチオ基で、例え
ば、フェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素
数1〜36、より好ましくは1〜18のヘテロ環チオ基
で、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2−ピリジル
チオ、1−フェニルテトラゾリルチオ)、アルキルスル
フィニル基(好ましくは炭素数1〜36、より好ましく
は1〜18のアルキルスルフィニル基で、例えば、ドデ
カンスルフィニル)、アリールスルフィニル(好ましく
は炭素数6〜36、より好ましくは6〜18のアリール
スルフィニル基で、例えば、フェニルスルフィニル)、
アルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1〜36、よ
り好ましくは1〜18のアルキルスルホニル基で、例え
ば、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、シクロヘ
キシルスルホニル)、アリールスルホニル基(好ましく
は炭素数6〜36、より好ましくは6〜18のアリール
スルホニル基で、例えば、フェニルスルホニル、1−ナ
フチルスルホニル)、スルファモイル基(好ましくは炭
素数36以下、より好ましくは18以下のスルファモイ
ル基で、例えば、スルファモイル、N,N−ジプロピル
スルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモ
イル)、スルホ基、ホスホニル基(好ましくは炭素数1
〜36、より好ましくは1〜18のホスホニル基で、例
えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニ
ル、フェニルホスホニル)、ホスフィノイルアミノ基
(ジエトキシホスフィノイルアミノ、ジオクチルオキシ
ホスフィノイルアミノ基)が挙げられる。
【0011】これらの置換基は、更に置換が可能な場合
には、更に上記で説明した置換基を有していてもよく、
2個以上の置換基で置換されている場合には、それらの
置換基は同一であっても異なっていてもよい。Aのアリ
ール基は、これらの置換基を2個以上有していてもよ
く、2個以上の置換基で置換されている場合には、それ
らの置換基は同一であっても異なっていてもよい。ま
た、Aのアリール基は、5員、6員、又は7員の環(芳
香族環又は非芳香族環)と縮合していてもよく、2個以
上の環が縮合していてもよい。2個以上の環が縮合して
いる場合にはそれら環は同一であっても異なっていても
よい。
【0012】次に、Aの芳香族へテロ環について説明す
る。Aの芳香族ヘテロ環は、好ましくは、窒素原子、酸
素原子、又は硫黄原子から選ばれる少なくとも一種の原
子を少なくとも一個以上有する芳香族へテロ環基を表
し、例えば、単環の芳香族へテロ環(例えば、ピロール
環、フラン環、チオフェン環、ピラゾール環、イソオキ
サゾール環、イソチアゾール環、イミダゾール環、オキ
サゾール環、チアゾール環、オキサジアゾール環、チア
ジアゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピリ
ジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環)、
これらの単環の芳香族ヘテロ環にベンゼン環が縮合した
芳香族へテロ環(例えば、ベンゾピロール環、ベンゾフ
ラン環、ベンゾチオフェン環、ベンゾピラゾール、ベン
ゾイソオキサゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾイ
ミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、
ベンゾトリアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノ
リン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン)、また
は上記の単環の芳香族へテロ環に、更に上記の単環の芳
香族へテロ環が縮合した芳香族へテロ環(例えば、ピロ
ロイミダゾール、ピラゾロイミダゾール、ピラゾロトリ
アゾール、ピロロトリアゾール、イミダゾトリアゾー
ル、イソチアゾロピリジン、プテリジン、カルボリン、
プリン)が挙げられる。前記の単環の芳香族へテロ環に
縮合する芳香族環は2個以上の環を縮合していてもよ
く、2個以上の環が縮合している場合には、それらの環
は同一であっても異なっていてもよい。
【0013】Aの芳香族へテロ環は置換基を有していて
もよく、置換基としては、前記の置換アリール基の置換
基で説明した置換基と同じ意味の基が挙げられる。Aの
芳香族へテロ環が2個以上の置換基で置換されている場
合にはそれらの置換基は同一であっても異なっていても
よい。
【0014】Aで表される芳香族へテロ環の好ましい例
は、一般式(I)〜一般式(XXII)で表される。一般
式(I)〜一般式(XXII)のR1、R2、R3、n、q
及びrについて詳しく説明する。
【0015】R1は、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、又はヘテロ環基を表し、R1のアルキル基は好
ましくは炭素数1〜36、より好ましくは炭素数1〜1
8の置換又は無置換の直鎖、分岐鎖、又は環状のアルキ
ル基を表し、無置換のアルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、t−
ブチル、2−エチルへキシル、ヘキシル、オクチル、ド
デシル、オクタデシル、シクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、アダマンチル、ノルボルニル等が
挙げられる。置換アルキル基の置換基は、前記のAの置
換アリール基の置換基で説明した置換基と同じ意味の基
を表す。R1の置換アルキル基は2個以上の置換基で置
換されていてもよく、2個以上の置換基で置換されてい
る場合には、それらの置換基は同一であっても異なって
いてもよい。
【0016】R1のアルケニル基は、好ましくはた炭素
数2〜36、より好ましくは炭素数2〜18の直鎖、分
岐鎖、又は環状の置換又は無置換のアルケニル基を表
し、例えば、ビニル、アリル、3−ブテン−1−イル、
シクロヘキセニルが挙げられる。置換アルケニル基の置
換基は、前記で説明したAの置換アリール基の置換基と
同じ意味の基を表す。2個以上の置換基で置換されてい
る場合にはそれらの置換基は同一であっても異なってい
てもよい。
【0017】R1のアリール基は、好ましくは炭素数6
〜36、より好ましくは炭素数6〜18の置換又は無置
換のアリール基を表し、無置換のアリール基は例えば、
フェニル、ナフチルが挙げられる。置換アリール基の置
換基は、前記で説明したAの置換アリール基の置換基と
同じ意味の基を表す。2個以上の置換基で置換されてい
る場合にはそれらの置換基は同一であっても異なってい
てもよい。
【0018】R1のへテロ環基は、好ましくは炭素数1
〜36、より好ましくは炭素数1〜18の、窒素原子、
酸素原子又は硫黄原子から選ばれる少なくとも一種の原
子を少なくとも一個有する5員、6員又は7員のヘテロ環
基であり、例えば、前記のAの好ましい芳香族ヘテロ環
で説明した基が挙げられる。R1のヘテロ環基は、前記
で説明したAの置換アリール基の置換基と同じ意味の基
で置換されていてもよく、2個以上の置換基で置換され
ている場合にはそれらの置換基は同一であっても異なっ
ていてもよい。
【0019】一般式(I)、一般式(IV)、及び一般式
(VII)のR1は、隣り合った位置の置換基R2と結合し
て5員、6員又は7員の縮合環(芳香族環又は非芳香族
環)を形成していてもよい。
【0020】次に、R2について説明する。R2は置換基
を表し、R2の置換基としては、具体的には前記で説明
したAの置換アリール基の置換基と同じ意味の基を表
す。R 2が2個以上の場合にはそれらの置換基は同一で
あっても異なっていてもよく、隣り合った位置にある場
合には、R2は互いに結合して一般式(I)〜一般式
(XIV)で表されるヘテロ環の炭素原子と共に5員、6
員又は7員の縮合環(芳香族環又は非芳香族環)を形成
していてもよい。
【0021】次にR3について説明する。R3は水素原子
又は置換基を表し、R3の置換基は、具体的には前記で
説明したAの置換アリール基の置換基と同じ意味の基を
表す。nは0〜3の整数を表し、qは0〜2の整数を表
し、rは0〜4の整数を表す。
【0022】以下に、一般式(1)及び一般式(2)で
表されるAの具体例を以下に示すが、本発明はこれらに
よって限定されるわけではない。
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】
【化22】
【0043】
【化23】
【0044】次に、一般式(1)及び一般式(2)で表
されるAの好ましい範囲について説明する。本発明の製
造方法は、一般式(1)及び一般式(2)で表されるA
が、アリール基、一般式(I)〜一般式(X)、一般式
(XII)〜一般式(XIV)、一般式(XVI)、一般式
(XVIII)及び一般式(XIX)で表される芳香族へテロ
環基である場合に好ましく用いられる。さらに好ましく
は、アリール基、一般式(I)、一般式(IV)〜一般式
(X)、一般式(XII)〜一般式(XIV)、一般式(X
VI)、一般式(XVIII)及び一般式(XIX)で表される
芳香族へテロ環基が挙げられる。最も好ましくは一般式
(I)、一般式(IV)〜一般式(X)、一般式(XII)
〜一般式(XIV)、一般式(XVI)、一般式(XVIII)
及び一般式(XIX)で表される芳香族へテロ環基が挙げ
られる。Xは、塩素原子及び臭素原子が好ましく、塩素
原子が最も好ましい。
【0045】以下に、本発明の一般式(1)で表される
芳香族ハロゲン化物の具体例を以下に示すが、本発明は
これらに限定されるわけではない。
【0046】
【化24】
【0047】
【化25】
【0048】
【化26】
【0049】
【化27】
【0050】
【化28】
【0051】次に、本発明の実施態様について説明す
る。本発明の反応に用いることのできる酸としては、無
機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝
酸、フッ化水素酸、過塩素酸、テトラフルオロホウ
酸)、有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸)を用いることがで
きる。また、これらの混合物を用いてもよい。尚、芳香
族フッ素化物、芳香族臭素化物、及び芳香族塩素化物の
製造法が酢酸銅、又は硫酸銅、又は金属銅の存在下で行
われる場合には、対応するハロゲン化水素酸を用いて酸
性条件下で反応を行うのが好ましい。これらの酸は、溶
媒を兼ねて大過剰量用いてもよいが、通常は原料の芳香
族アミン体1質量部に対して1質量部〜1000質量
部、好ましくは1質量部〜100質量部、より好ましく
は2質量部〜50質量部用いられる。
【0052】また、その他に使用できる反応溶媒として
は、ハロゲン化炭化水素類(例えば、メチレンクロライ
ド、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン)、アルコ
ール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、t−ブタノール)、非プロトン性の極性溶媒
(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルイミダゾリドン、スルホラン、アセトニト
リル)、又は水等を用いて行っていもよく、これらの溶
媒を2種類以上混合して用いてもよい。これらの反応溶
媒の使用量は原料の芳香族アミン体1質量部に対して
0.1質量部〜1000質量部、好ましくは0.5質量部〜
50質量部、より好ましくは0.5質量部〜30質量部
である。これらの反応溶媒は使用してもよいし、しなく
てもよい。特に、前記の鉱酸及び有機酸に対して原料の
芳香族アミン体の溶解性が問題とならない場合には、こ
れらの溶媒は使用しないほうが好ましい。
【0053】亜硝酸供給源としては、亜硝酸のアルカリ
金属塩(例えば、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、
亜硝酸カルシウム)、塩化ニトロシル、ニトロシル硫
酸、亜硝酸エステル類(亜硝酸アミル、亜硝酸t−ブチ
ル、亜硝酸メチル)を用いることができる。亜硝酸アル
カリ金属塩又は亜硝酸エステル類を用いることが好まし
く、亜硝酸アルカリ金属塩がより好ましい。最も好まし
くは、亜硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリ
ウムが挙げられる。
【0054】亜硝酸供給源の使用量は、原料の芳香族ア
ミン体1モルに対して0.5〜10当量、好ましくは
0.8〜5当量、より好ましくは0.9〜2当量の範囲
が用いられる。
【0055】本発明は、クロム、マンガン、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅、又は亜鉛のハロゲン化物、酢酸銅、
硫酸銅、金属銅、又はアルカリ金属ヨウ素化物の存在下
に行うことを特徴とする。クロム、マンガン、鉄、コバ
ルト、ニッケル、銅、又は亜鉛のハロゲン化物のハロゲ
ンは、フッ素化物、塩素化物、臭素化物又は/及びヨウ
素化物を表し、合成する目的に応じてハロゲン化物を選
択される。即ち、一般式(1)で表されれる芳香族ハロ
ゲン化物が芳香族フッ素化物である場合にはクロム、マ
ンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、又は亜鉛のフッ
素化物が好ましく、銅のフッ素化物がより好ましい。最
も好ましくはフッ化第二銅である。
【0056】一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化
物が芳香族塩素化物の場合にはクロム、マンガン、鉄、
コバルト、ニッケル、銅、又は亜鉛の塩素化物、酢酸
銅、又は硫酸銅が好ましく。鉄、亜鉛、銅の塩素化物が
より好ましい。更には、銅の塩素化物が好ましく、塩化
第二銅が最も好ましい。
【0057】一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化
物が芳香族臭素化物の場合にはクロム、マンガン、鉄、
コバルト、ニッケル、銅、又は亜鉛の臭素化物の使用が
好ましく、鉄、亜鉛、銅の臭素化物がより好まし。更
に、銅の臭素化物が好ましく、最も好ましくは臭化第二
銅である。
【0058】一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化
物が芳香族ヨウ素化物の場合には、鉄、亜鉛、銅の塩素
化物又はヨウ素化物、又は/及びアルカリ金属ヨウ素化
物が好ましく、銅の塩素化物又はヨウ素化物、又は/及
びアルカリ金属ヨウ素化物がより好ましい。最も好まし
くはアルカリ金属ヨウ素化物が挙げられる。
【0059】クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、又は亜鉛のハロゲン化物、酢酸銅、硫酸銅、金
属銅、又はアルカリ金属ヨウ素化物の使用量は、原料の
芳香族アミン体の1モルに対して、1/100当量〜1
00当量、好ましくは1等量〜10等量、最も好ましく
は1等量〜5等量が用いられる。
【0060】また、一般式(1)で表される芳香族ハロ
ゲン化物が芳香族フッ素化物である場合には、テトラフ
ルオロホウ酸、又はその塩であるテトラフルオロホウ酸
アンモニウム、テトラフルオロホウ酸リチウム、テトラ
フルオロホウ酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸カリ
ウム、テトラフルオロホウ酸ルビジウム、テトラフルオ
ロホウ酸セシウム等を併用することもできる。
【0061】反応温度は、−30℃〜200℃の範囲で
行われ、好ましくは−30℃〜100℃、より好ましい
くは−10℃〜80℃で行われる。
【0062】反応時間は反応温度にもよるが、通常は、
反応温度が0℃〜80℃の範囲であれば、10分〜24
時間で完結する。
【0063】次に、本発明を実施例によって説明する。
【実施例】(実施例1)例示化合物H−14の合成 下記反応スキームに従って合成した。
【0064】
【化29】
【0065】5−アミノ−1−メチルピラゾール−4−
カルボン酸エチル33.8g(0.2モル)、塩化第二
銅53.8g(0.4モル)に35%塩酸水120ml
を加えて、10℃に冷却して攪拌した。この溶液に亜硝
酸ナトリウム16.6g(0.24モル)を添加して攪
拌した。10℃で1時間攪拌した後、室温に戻して1時
間攪拌した。この反応液を更に30℃〜40℃に加熱し
て反応を完結させた。反応終了後、反応液に水200m
lとクロロホルム200mlを加えて抽出操作を行っ
た。水層を更に200mlのクロロホルムで抽出した。
このクロロホルム溶液を合わせて飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。このクロロホル
ム溶液を減圧下で濃縮し、次いで、減圧蒸留して沸点1
05〜110℃/3mmHgの留分である5−クロロ−
1−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチル(例示化
合物H−14)を35.8g(収率95%)得た。
【0066】(比較例1)特開昭61−100570号
の実施例1に記載の方法に従って合成した。沸点103
℃〜110℃/3mmHgの留分である5−クロロ−1
−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを93%の
収率で得た。
【0067】本発明の方法は、ジアゾニウム塩を合成す
る工程及び装置を必要とせず、1工程で簡便な操作で収
率良く目的物を製造することが可能であることがわかっ
た。
【0068】(実施例2) (例示化合物H−15の合成)
【0069】
【化30】
【0070】5−アミノ−1−メチルピラゾール−4−
カルボン酸エチル33.8g(0.2モル)、臭化第二
銅 44.7g(0.2モル)に47%臭化水素酸12
0mlを加えて、10℃に冷却して攪拌した。この溶液
に亜硝酸ナトリウム16.6g(0.24モル)を添加
して攪拌した。10℃で1時間攪拌した後、室温に戻し
て1時間攪拌した。この反応液を更に30℃に加熱して
反応を完結させた。反応終了後、反応液に水200ml
とクロロホルム200mlを加えて抽出操作を行った。
水層を更に200mlのクロロホルムで抽出した。この
クロロホルム溶液を合わせて飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。このクロロホルム溶
液を減圧下で濃縮し、次いで、減圧蒸留して沸点118
〜125℃/3mmHgの留分である5−ブロモ−1−
メチルピラゾール−4−カルボン酸エチル(例示化合物
H−15)を36.3g(収率78%)得た。
【0071】(比較例2)特開昭61−100570号
の実施例4に記載の方法に従って合成した。沸点沸点1
03℃〜110℃/3mmHgの留分である5−ブロモ
−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを収率
50.7%で得た。
【0072】実施例1と同様に、ジアゾニウム塩を合成
する工程及び装置を必要とせず、1工程で簡便な操作
で、更に、収率良く目的物を製造することが可能である
ことがわかった。
【0073】(実施例3) (例示化合物H−16の合成)
【0074】
【化31】
【0075】5−アミノ−1,4−ジメチル−3−トリ
フルオロピラゾール17.9g(0.1モル)を35%
塩酸100mlに溶解し、10℃に冷却して攪拌した。
この溶液に塩化第二銅13.5g(0.1モル)を加え
て攪拌した。この溶液に、亜硝酸ナトリウム10.4
(0.15モル)gを添加した後、20〜30℃に加熱
して2時間攪拌した。反応終了後、この反応液に水を加
えて希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。この酢酸エチ
ル溶液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、この抽出液を高速液体クロマトグラフィーで
分析したところ目的の5−クロル−1,4−ジメチル−
3−トリフルオロピラゾール(例示化合物H−16)が
93%の収率で得られていた。この酢酸エチル溶液を減
圧下で濃縮し、残留物を減圧蒸留した。105〜106
℃/80mmHgの沸点の留分を16.5g(83.1
%)得た。
【0076】(比較例3)特開2000−86637号
の実施例12に記載の方法では、5−アミノ−1,4−
ジメチル−3−トリフルオロピラゾールから、目的の5
−クロル−1,4−ジメチル−3−トリフルオロピラゾ
ールが78%の収率で得られていることが記載されてい
る。
【0077】(比較例4)特開2000−86637号
の実施例13に記載の方法では、5−クロル−1,4−
ジメチル−3−トリフルオロピラゾール59%の収率で
生成していることが記載されている。
【0078】本発明の方法は、ジアゾニウム塩を合成す
る工程及び装置を必要とせず、1工程で簡便な操作で収
率良く目的物を製造することが可能であることがわかっ
た。
【0079】(実施例4) (例示化合物H−20の合成)
【0080】
【化32】
【0081】アミノ体(化合物C)26.8g(0.1
mol)に酢酸135mlと37%塩酸135mlを加
えて室温で攪拌した。この溶液に塩化第二銅の2水和物
51.1gを添加した。この溶液を60℃加熱して、亜
硝酸ナトリウム20.7g(0.3mol)を4分割し
て一時間ごとに順次添加した。添加終了後、1時間60
℃に加熱し攪拌を続けた。反応終了後、この溶液を、氷
水800ml中に攪拌しながら注いで結晶を析出させ
た。この結晶を濾過して中性になるまで洗浄した。この
結晶を乾燥して例示化合物H−20を23g(収率8
6.6%)得た。融点は168℃〜169℃であった。
【0082】(実施例5)〜(実施例8)例示化合物H
−19、例示化合物H−21、例示化合物H−23、及
び例示化合物H−25を、実施例4と同様な方法に従っ
て合成した。各例示化合物の収率と融点を記す。 例示化合物H−19 収率 87.9% 融点
155〜158℃(実施例5) 例示化合物H−21 収率 90.5% 融点
206〜209℃(実施例6) 例示化合物H−23 収率 93.1% 融点
280℃以上 (実施例7) 例示化合物H−25 収率 88.5% 融点
200〜203℃(実施例8)
【0083】(実施例9)〜(実施例10)実施例4に
おいて塩化第二銅を、等モルの塩化亜鉛(II)又は塩化
鉄(II)に代えた以外は、同様な条件で反応を行った結
果、塩化亜鉛を用いた反応では例示化合物H−20が5
2%、塩化鉄を用いた反応では例示化合物H−20が3
2%生成していることが判った。
【0084】(実施例11) (例示化合物H−37の合成)
【0085】
【化33】
【0086】3−アミノイソチアゾロ[3,4-b]ピリジン
(化合物D)15.1gに35%塩酸100mlを加えて
室温で攪拌した。この溶液に塩化第二銅40gを添加し
た攪拌した。この溶液に亜硝酸ナトリウム13.8gを
4分割して、30分間ごとに添加した。添加終了後、室温
で3時間攪拌を行った。反応終了後、この反応液に水5
00mlを添加して結晶を析出させた。この結晶を濾過し
て飽和食塩水で洗浄した。この結晶を、炭酸水素ナトリ
ウム25gを水500mlに溶解した水溶液中に分散させ
た。この結晶を濾過して、水洗し、乾燥した。例示化合
物H−37を15.1g(収率88.5%)得た。融点
は95℃〜97℃であった
【0087】(比較例5)Candian Jouna
l of Chemistry.,VOL 51.(19
73) の1746頁に記載の方法では、3−アミノイソ
チアゾロ[3,4-b]ピリジンから例示化合物H−37が4
5%の収率で得られていることが記載されている。3−
アミノイソチアゾロ[3,4-b]ピリジン0.9g(6mm
ol)に80%りん酸を40ml加えて溶解した。この
溶液を−5℃に冷却して攪拌した。この溶液に70%硝
酸10mlを滴下し、−5〜−2℃で攪拌した。この溶
液に、亜硝酸ナトリウム0.44g(6.5mmol)
を水4mlに溶解した水溶液を滴下し、−5℃で20分
間攪拌してジアゾニウム液を得た。塩化第一銅0.4g
を濃塩酸10mlに溶解した水溶液を−5〜−2℃に冷
却し、上記の方法で得たジアゾニウム液を攪拌下でゆっ
くり添加した。この反応液を−5℃で20分間攪拌し、
次いで、室温で1時間攪拌した。反応終了後、20%の
水酸化ナトリウム水溶液中に攪拌しながら注ぎ、エーテ
ル150mlで三回抽出した。このエーテル溶液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を濃縮
し、残留物にn−ヘキサンを加えて結晶を析出させた。
この結晶を濾過して乾燥した。例示化合物H−37を
0.46g(収率45%)得た。
【0088】(実施例12) (例示化合物H−38の合成)
【0089】
【化34】
【0090】3−アミノイソチアゾロ[3,4-b]ピリジン1
5.1gに45%臭化水素酸80mlを加えて室温で攪拌
した。この溶液に臭化第二銅22.3gを添加した攪拌
した。この溶液に亜硝酸ナトリウム13.8gを4分割
して、30分間ごとに添加した。添加終了後、室温で3時
間攪拌を行った。反応終了後、この反応液に水700ml
を添加して結晶を析出させた。この結晶を濾過して飽和
食塩水で洗浄した。この結晶を、炭酸水素ナトリウム2
5gを水500mlに溶解した水溶液中に分散させた。こ
の結晶を濾過して、水洗し、乾燥した。例示化合物H−
38を14.6g(収率67.9%)得た。融点は15
6〜159℃であった。
【0091】(比較例6)Candian Jouna
l of Chemistry.,VOL 51.174
6(1973)に記載の方法に従って、3−アミノイソ
チアゾロ[3,4-b]ピリジン0.97g(6.4mmo
l)に48%臭化水素酸25mlを加えて−20〜−5
℃に冷却して攪拌した。この溶液に亜硝酸ナトリウム
0.7g(10mmol)を少しずつ20分間で添加し
た。この溶液を0℃で30分間攪拌した後、室温で一日
放置した。この反応液を、20%水酸化ナトリウム水溶
液中に、5℃以下で少しずつ攪拌しながら注いぎ、エー
テル150mlで三回抽出した。このエーテル溶液を水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液を濃
縮し、残留物に酢酸エチルを加えて結晶を析出させた。
例示化合物H−38を0.52g(収率38%)得た。
【0092】(実施例13) (例示化合物H−39の合成)
【0093】
【化35】
【0094】37%塩酸60mlに塩化第二銅の2水和
物15.5gを加えて室温で攪拌した。この溶液にアミ
ノ体(化合物E)5.71g(0.03mol)を添加
して室温で10分間攪拌した。この溶液に亜硝酸ナトリ
ウム2.22gを添加し、室温で3時間攪拌した。反応
終了後、この反応液を水500ml中に攪拌しながら注
いで、結晶を析出させた。この結晶を濾過して、中性に
なるまで水洗し、乾燥した。この結晶をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/酢酸エ
チル=10/1)で分離、精製した。例示化合物H−3
9を3.88g(収率:61.7%)得た。融点は18
0℃で分解した。その他の副生成物としてシアノ基が加
水分解された化合物Xが12%と、化合物Yが7%生成
していることが確認された。
【0095】(実施例14)〜(実施例19)実施例1
3と同様な方法に従って、例示化合物H−32、例示化
合物H−40、例示化合物H−42、例示化合物H−4
4、例示化合物H−45、及び例示化合物H−46を合
成した。それらの収率と融点を以下に記す。 例示化合物H−32 収率 91.9% 融点 1
29〜131℃(実施例14) 例示化合物H−40 収率 62.4% 融点 1
62〜166℃(実施例15) 例示化合物H−42 収率 70.8% 融点 2
03〜205℃(実施例16) 例示化合物H−44 収率 93.6% 融点 2
35〜238℃(実施例17) 例示化合物H−45 収率 92.4% 融点
69〜 70℃(実施例18) 例示化合物H−46 収率 95.2% 融点
− (実施例19)
【0096】(実施例20) (例示化合物H−64の合成)
【0097】
【化36】
【0098】アミノ体(化合物F)20.0g(0.0
701mol)に37%塩酸200mlと酢酸100m
lを加えて10℃に冷却して攪拌した。この溶液に塩化
第二銅の2水和物36g(0.211mol)を添加し
て、10分間攪拌した。この溶液に亜硝酸ナトリウム1
0.0gを添加し10℃で30分間攪拌を行った後、4
0℃まで加熱して3時間反応を続けた。反応終了後、こ
の反応液を水500ml中に攪拌しながら注いで結晶を
析出させた。この結晶を濾過して充分に水洗した後、乾
燥した。例示化合物H−64を18.7g(収率88
%)得た。
【0099】(実施例21)(実施例22)実施例20
と同様な方法にしたがって、例示化合物H−63及びH
−86を合成した。それらの収率と融点を以下に記す。 例示化合物H−63 収率 93.7% 融点 5
2〜53℃ (実施例21) 例示化合物H−86 収率 96.1% 融点 1
72〜173℃(実施例22)
【0100】(実施例23) (例示化合物H−162)
【0101】
【化37】
【0102】4、4−ジアミノジフェニルメタン20
g、42%テトラフルオロホウ酸水溶液100mlとフ
ッ化第二銅10gを10℃に冷却して攪拌した。この溶
液に亜硝酸ナトリウム14.3gを水25mlに溶解し
た液を滴下した。この反応液を室温に戻して1時間攪拌
した。更に、40℃に加熱して2時間過熱し反応を完結
させた。反応終了後、この反応液に水200mlと酢酸
エチル150mlを加えて抽出した。この酢酸溶液を水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で酢
酸エチルを留去した。残留物を減圧蒸留し、沸点が90
℃/1mmHgの留分である例示化合物H−162を1
8.0g(収率88.3%)で得た。
【0103】(比較例7)特開昭61−178932号
に記載の実施例1の方法では87.9%でH−162が
得られている。
【0104】
【発明の効果】本発明の製造方法では、芳香族ハロゲン
体を1つのポットで収率よく合成できる。そのため、本
発明によって装置の負荷を少なくし、また簡便な操作性
を達成し、且つ収率の改良が達成された安価な芳香族ハ
ロゲン体の製造方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 201/12 C07C 201/12 205/12 205/12 253/30 253/30 255/50 255/50 315/04 315/04 317/14 317/14 317/44 317/44 C07D 231/16 C07D 231/16 277/36 277/36 417/04 417/04 513/04 343 513/04 343 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4C033 AD10 AD12 AD18 4C063 AA01 BB02 CC67 DD22 EE05 4C072 AA01 BB02 CC02 CC16 EE12 FF06 GG06 JJ03 UU08 4H006 AA02 AC30 BA02 BA05 BA07 BA14 BA16 BA19 BA20 BA21 BB31 BC17 BE02 BJ50 BM30 4H039 CA50 CD50

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、銅、又は亜鉛のハロゲン化物、酢酸銅、硫酸銅、
    金属銅、又はアルカリ金属ヨウ素化物の存在下に、酸性
    条件下で一般式(2)で表される芳香族アミン類に亜硝
    酸塩類又は亜硝酸エステル類を作用させることを特徴と
    する一般式(1)で表される芳香族ハロゲン化物の製造
    方法。 一般式(1) A−(X)m 式中、Aはアリール基又は芳香族へテロ環基を表し、X
    はハロゲン原子を表し、mは1〜3の整数を表す。 一般式(2) A−(NH2)m 式中、 Aはアリール基又は芳香族へテロ環基を表し、
    mは1〜3の整数。
  2. 【請求項2】 クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、銅、又は亜鉛のフッ素化物、酢酸銅、又は金属銅
    の存在下に、酸性条件下で一般式(2)で表される芳香
    族アミン類に亜硝酸塩類又は亜硝酸エステル類を作用さ
    せることを特徴とする一般式(1)で表される芳香族フ
    ッ素化物の製造方法。
  3. 【請求項3】 クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、銅、又は亜鉛の臭素化物、酢酸銅、又は金属銅の
    臭素化物の存在下に、酸性条件下で一般式(2)で表さ
    れる芳香族アミン類に亜硝酸塩類又は亜硝酸エステル類
    を作用させることを特徴とする一般式(1)で表される
    芳香族臭素化物の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属ヨウ素化物の存在下に、酸
    性条件下で、一般式(2)で表される芳香族アミン類に
    亜硝酸塩類又は亜硝酸エステル類を作用させることを特
    徴とする一般式(1)で表される芳香族ヨウ素化物の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属ヨウ素化物が、ヨウ化リチ
    ウム、ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムであること
    を特徴とする請求項4記載の芳香族ヨウ素化物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、銅、又は亜鉛の塩素化物、酢酸銅、硫酸銅、又は
    金属銅の存在下に、酸性条件下で一般式(2)で表され
    る芳香族アミン類に亜硝酸塩類又は亜硝酸エステル類を
    作用させることを特徴とする一般式(1)で表される芳
    香族塩素化物の製造方法。
  7. 【請求項7】 酢酸、りん酸、塩酸、臭化水素酸、弗化
    水素酸又は硫酸の少なくとも1種を含有する酸性条件下
    で行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の芳香族ハロゲン化物の製造方法。
  8. 【請求項8】 一般式(1)で示されるAが芳香族へテ
    ロ環であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の芳香族ハロゲン化物の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式(1)で表されるAが、窒素原
    子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる少なくとも一種の
    原子を含む5員又は6員の芳香族ヘテロ環基であること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の芳香族ハ
    ロゲン化物の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式(1)で表されるAが、下記一
    般式(I)〜一般式(XXII)の芳香族ヘテロ環で示さ
    れることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の
    製造方法。 一般式(I)〜一般式(XXII) 【化1】 式中、R1はアルキル基、アルケニル基、アリール基、
    又はヘテロ環基を表し、R2は置換基を表し、R3は水素
    原子又は置換基を表す。nは0〜3の整数を表し、qは
    0〜2の整数を表し、rは0〜4の整数を表す。n、
    q、及びrが2以上の整数の場合、隣り合った置換位置
    のR2は互いに結合して5員、6員又は7員の縮合環を形成
    していてもよい。*は一般式(1)で表されるX、及び
    一般式(2)で表されるNH2と結合する位置を表す。
  11. 【請求項11】 塩化第二銅の存在下に塩酸酸性下で、
    亜硝酸アルカリ金属塩又は亜硝酸エステル類と反応させ
    ることを特徴とする請求項10記載の芳香族へテロ環塩
    素化物の製造方法。
JP2000192938A 2000-06-27 2000-06-27 芳香族ハロゲン化物の製造方法。 Pending JP2002003410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000192938A JP2002003410A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 芳香族ハロゲン化物の製造方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000192938A JP2002003410A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 芳香族ハロゲン化物の製造方法。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002003410A true JP2002003410A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18692008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000192938A Pending JP2002003410A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 芳香族ハロゲン化物の製造方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002003410A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345058B2 (en) 2005-04-05 2008-03-18 Hoffmann-La Roche Inc. Pyrazoles
JP2009035526A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Tokuyama Corp ヨウ素化合物の製造方法
WO2010086118A1 (de) 2009-02-02 2010-08-05 Bayer Cropscience Ag Isothiazolyloxyphenylamidine und deren verwendung als fungizide
EP2295411A1 (en) 2006-03-22 2011-03-16 F. Hoffmann-La Roche AG Pyrazoles as 11-beta-hsd-1
US7947815B2 (en) 2004-06-30 2011-05-24 Fujifilm Corporation Diazenyl isothiazolo[3,4-B]pyridines as dyes
JP5769714B2 (ja) * 2010-08-04 2015-08-26 第一三共株式会社 ニトロキシドラジカル化合物を反応触媒とする新規ザンドマイヤー様反応成績体の製造法
CN114105766A (zh) * 2020-12-28 2022-03-01 宿迁市科莱博生物化学有限公司 一种氟代酰氟的制备方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7947815B2 (en) 2004-06-30 2011-05-24 Fujifilm Corporation Diazenyl isothiazolo[3,4-B]pyridines as dyes
US7345058B2 (en) 2005-04-05 2008-03-18 Hoffmann-La Roche Inc. Pyrazoles
EP2295411A1 (en) 2006-03-22 2011-03-16 F. Hoffmann-La Roche AG Pyrazoles as 11-beta-hsd-1
JP2009035526A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Tokuyama Corp ヨウ素化合物の製造方法
WO2010086118A1 (de) 2009-02-02 2010-08-05 Bayer Cropscience Ag Isothiazolyloxyphenylamidine und deren verwendung als fungizide
EP2223917A1 (de) 2009-02-02 2010-09-01 Bayer CropScience AG Isothiazolyloxyphenylamidine und deren Verwendung als Fungizide
US8138211B2 (en) 2009-02-02 2012-03-20 Bayer Cropscience Ag Isothiazolyloxyphenylamidines and their use as fungicides
US8470739B2 (en) 2009-02-02 2013-06-25 Bayer Cropsciene Ag Isothiazolyloxyphenylamidines and their use as fungicides
JP5769714B2 (ja) * 2010-08-04 2015-08-26 第一三共株式会社 ニトロキシドラジカル化合物を反応触媒とする新規ザンドマイヤー様反応成績体の製造法
CN114105766A (zh) * 2020-12-28 2022-03-01 宿迁市科莱博生物化学有限公司 一种氟代酰氟的制备方法
CN114105766B (zh) * 2020-12-28 2024-02-27 科莱博(江苏)科技股份有限公司 一种氟代酰氟的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5763618A (en) Manufacturing method of sulfides
JPH0477747B2 (ja)
Zarei et al. A fast and efficient method for the preparation of aryl azides using stable aryl diazonium silica sulfates under mild conditions
JP2002003410A (ja) 芳香族ハロゲン化物の製造方法。
JP4331823B2 (ja) ピロロ[1,2−a]−1,3,5−トリアジン−4−オン系化合物
JP5047478B2 (ja) アゾ黄色化合物
JP2007246434A (ja) ピラゾール系化合物の製造方法
JP2009149589A (ja) 非対称モノアザメチンシアニンの製造方法
JP4199376B2 (ja) ピロロ[1,2−a]−1,3,5−トリアジン−4−オン系アゾメチン色素
JP5171340B2 (ja) ピロール誘導体又はその塩、及びその中間生成物
JP5008332B2 (ja) アジン系化合物
JP2527587B2 (ja) O−スルホニル−n−(クロロピラゾリル)アミドオキシムの製造方法
EP0476659B1 (en) A 3(5)-Hydrazinopyrazole compound
JP5773123B2 (ja) 5位にイミノ基を有するアジン系化合物の製造方法。
JP3514512B2 (ja) ピラゾロアゾール系カプラーの製造方法
CN114773284B (zh) 可见光介导的二氢异噁唑的合成方法
JP4174127B2 (ja) 7−アゾリル−1h−ピラゾロ−トリアゾール類の製造方法
JP3951432B2 (ja) 複素環アゾメチン色素の製造方法
JP2547634B2 (ja) 2ーアシルー2ーアリールオキシ又はヘテロ環オキシアセトニトリル類およびアミノピラゾール類の製造方法
JP2009227639A (ja) ピロメテン系化合物の製造方法
JP3491211B2 (ja) 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法
JP4253413B2 (ja) ピロロ〔1,2−a〕ピリミジン系アゾメチン色素類
JP4267943B2 (ja) 3−アミノ−4−置換−5−ピラゾロン類の製造方法
JPH07133259A (ja) アセタール類の合成法
JPH07278455A (ja) 1H−イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール化合物の製造方法