JP3491211B2 - 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法 - Google Patents

4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法

Info

Publication number
JP3491211B2
JP3491211B2 JP11460095A JP11460095A JP3491211B2 JP 3491211 B2 JP3491211 B2 JP 3491211B2 JP 11460095 A JP11460095 A JP 11460095A JP 11460095 A JP11460095 A JP 11460095A JP 3491211 B2 JP3491211 B2 JP 3491211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
pyrazolones
arylthio
synthesizing
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11460095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08301853A (ja
Inventor
柳三 渡辺
真理 田中
勝次 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP11460095A priority Critical patent/JP3491211B2/ja
Priority to US08/639,767 priority patent/US5763618A/en
Priority to EP96303254A priority patent/EP0742200B1/en
Priority to DE69603314T priority patent/DE69603314T2/de
Publication of JPH08301853A publication Critical patent/JPH08301853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3491211B2 publication Critical patent/JP3491211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
用、染料用、医薬用、農薬用等に有用な4−アリールチ
オ−5−ピラゾロンの製造法に関し、詳しくは、低コス
ト、高収率で作業性に優れた4−アリールチオ−5−ピ
ラゾロンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】4−アリールチオピラゾロンの合成法に
は従来から知られたいくつかの方法がある。
【0003】例えば、ピラゾロン類をスルフェニルクロ
リド類と反応させて4−アリールチオピラゾロンを合成
する方法(以下、方法1と略称する)が特開昭50−1
22935号、同55−17950号、同57−358
58号、同58−145944号、同58−20515
1号、同60−23855号、同63−25655号、
同63−36246号、特開平2−18553号、同2
−27343号、および同2−28646号に記載され
ている。
【0004】また、4−ハロ−5−ピラゾロン類とチオ
フェノール類との反応による4−アリールチオ−5−ピ
ラゾロン類の製造法(以下、方法2と略称する)が特開
昭57−35858号、同63−25655号、同63
−36246号、特開平2−18553号、および同2
−295975号に記載されている。
【0005】更に、5−ピラゾロン類とスルフェンアミ
ド類との反応による4−アリールチオ−5−ピラゾロン
類の製造法(以下、方法3と略称する)が特開昭63−
166867号に記載されている。
【0006】しかしながら、前記各方法とも満足すべき
収率が得られないことに加えて次のような欠点を有して
いた。即ち、方法1では、スルフェニルクロリド類が水
と反応して速やかに分解するため、使用する溶媒の含水
率を厳密に管理する必要があり、工業的に実施する際の
大きな障害となっていた。
【0007】方法2では、ピラゾロン類をハロゲン化す
る必要があるが、その際、分子内の他の反応活性部位を
予め保護しておく必要があり、脱保護工程が必要なこと
と合わせて、コストを高くする原因となっていた。ま
た、4−ハロ−5−ピラゾロン類は安定性が悪いため操
作が難しく、収率も不安定である。また、ハロゲン化に
は公害がともなっていた。
【0008】方法3では、スルフェンアミド類を安価、
かつ容易に合成することが難しい点で問題があった。
【0009】カルバニオンとジスルフィドの反応にはい
くつかの文献例がある。例えば、Bull.Chem.
Soc.JPN.,51,3008(1978)にはβ
−ケトエステルとアリールジスルフィドをヨウ化ナトリ
ウムと共にHMPA中で反応させることが記載されてい
る。この例では反応溶媒に脱水精製したHMPAを用い
ているのでこの方法では目的物を工業的に大量かつ安価
に製造することは難しい。収率も比較的低く、満足でき
る値ではない。更に、ジスルフィドの一方を脱離基とし
てしか利用していないため、β−ケトエステル1モルに
対しアリールジスルフィドを1モル用いる必要があり、
経済的でない。
【0010】また、J.Chem.Soc.,Perk
in Trans I,2263(1977)にはホス
フィンオキサイドに隣接するカルバニオンとジスルフィ
ドの反応が記載されている。この例では高価で危険な有
機金属試薬を用い、高価な溶媒であるテトラメチルエチ
レンアミンを用い、無水条件下−78℃で反応を行って
おり、この方法では目的物を工業的に大量かつ安価に製
造することが難しい。
【0011】このように、公知の方法では、4−アリー
ルチオ−5−ピラゾロン類を大量かつ安価、容易に安定
に製造することは難しい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は5−ピ
ラゾロン類の4位にアリールチオ基をきわめて収率よく
導入し容易な操作で大量かつ安定、安全、無公害、安価
に4−アリールチオ−5−ピラゾロン類を工業的に製造
する方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成によって達成された。
【0014】(1)5−ピラゾロン類を酸化剤、水およ
アルカリ存在下ジスルフィド類と反応させることを
特徴とする4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成
方法。
【0015】(2)前記アルカリが炭酸塩または苛性ア
ルカリであることを特徴とする(1)に記載の4−アリ
ールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
【0016】(3)非プロトン性極性溶媒共存下で反応
を行うことを特徴とする(1)または(2)に記載の4
−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
【0017】(4)5−ピラゾロン類が3−アニリノ−
5−ピラゾロンであることを特徴とする(1)、(2)
または(3)に記載の4−アリールチオ−5−ピラゾロ
ン類の合成方法。
【0018】(5)5−ピラゾロン類が1−ペンタクロ
ロフェニル−3−アニリノ−5−ピラゾロンであること
を特徴とする(1)、(2)、(3)または(4)に記
載の4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
【0019】(6)ジスルフィド類がオルト位に置換基
を有する対称なジアリールジスルフィド類であることを
特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)または
(5)に記載の4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の
合成方法。
【0020】(7)反応後、再結晶精製までの間に酸処
理を行うことを特徴とする(1)〜(6)のいづれか1
項に記載の4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成
方法。
【0021】
【0022】
【0023】以下、本発明を詳細に説明する。
【0024】本発明によって製造される4−アリールチ
オ−5−ピラゾロン類は写真分野においてマゼンタカプ
ラーとして用いられる重要な化合物であり、かつ、多く
の医薬、農薬、染料等の合成中間体として有用な化合物
である。5−ピラゾロン類を用いたハロゲン化銀写真感
光材料は露光後カラー現像処理されると5−ピラゾロン
類が現像主薬酸化体と反応して対応するアゾメチン色素
を生成しマゼンタ色像を形成する。
【0025】4−アリールチオ−5−ピラゾロン類をマ
ゼンタカプラーとして用いると、現像主薬酸化体とのカ
ップリング速度が速く高感度になる、現像液のpHが変
動しても濃度変化を起こし難い、画像保存性が改良され
る、保存時の黄色濃度の増加(非像様)が抑えられる等
多くのメリットが得られる。
【0026】このように4−アリールチオ−5−ピラゾ
ロン類は写真用化合物として極めて重要な化合物であ
る。
【0027】本発明の製造法の原料となるピラゾロン類
は5−ピラゾロンであれば特に制約はなく、任意のもの
を用いることができる。このピラゾロン類は本発明の効
果が顕著に得られる点で3−アニリノピラゾロンである
ことが好ましく、3−アニリノ−1−ペンタクロロフェ
ニル−5−ピラゾロンであることがより好ましい。
【0028】本発明の製造法の原料となるジスルフィド
類はジアリールジスルフィドであれば特に制約はなく、
任意のものを用いることができる。このジアリールジス
ルフィド類は本発明の効果が顕著に得られる点でオルト
位に置換基を有する対称なジアリールジスルフィドであ
ることが好ましく、オルト位にアシルアミノ基を置換し
た対称なジアリールジスルフィドであることが特に好ま
しい。
【0029】本発明で使用する塩基には特に制限はない
が、炭酸塩または苛性アルカリを用いることが収率、コ
スト、操作性の点で好ましく、炭酸塩であることがより
好ましい。炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを用いること
が特に好ましい。
【0030】トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ピ
リジン、ナトリウムメチラート等の有機塩基を用いるこ
とも可能である。
【0031】使用する塩基の量には特に制限はないが、
ピラゾロン類の0.1当量から10当量が好ましく、よ
り好ましくは1当量から6当量を用いることができる。
【0032】本発明で使用する反応溶媒には、エステル
(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等)、芳香族
炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン等)、ハロゲン
化炭化水素(例えば、クロロホルム、ジクロロメタン
等)、非プロトン性極性溶媒(例えば、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリジノン等)、アルコール(例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等)、
エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等)、アセトニトリル、水等を用いることができ、特に
制限はないが、沸点50〜140℃の溶媒であることが
好ましい。本発明の効果を得易い点で反応溶媒は酢酸エ
チル、トルエン、水、ジメチルホルムアミド、クロロホ
ルム、ジクロロメタンであることがより好ましく、酢酸
エチル、水、ジメチルホルムアミドであることが最も好
ましい。反応溶媒は混合して用いてもよく、酢酸エチ
ル、ジメチルホルムアミド、水の混合溶媒が特に好まし
い。混合溶媒を用いる際には、水をその一成分とするこ
とが好ましい。互いに自由に混合しない溶媒を用いて、
二層系の反応としても構わない。
【0033】本発明を実施する際には、酸化剤共存下に
反応を行うことができ、そのことにより、反応中原料ジ
スルフィドから脱離副生するメルカプチドアニオン(従
来知られた方法では、このまま利用し得ずに廃棄されて
いた)を酸化してジスルフィドとして反応中、自動的に
再生し反応に再利用を自動的にくり返し行ことができる
ことを見いだし得たので、原料ジスルフィドを無駄な
く、経済的に利用できて好ましく、又、反応時間短縮の
ためにも好ましい。酸化剤の種類に特に制限はないが、
酸素分子またはそれを含む空気、過酸化水素、次亜塩素
酸塩、オゾンの使用が好ましく、酸素分子共存下に反応
を行うことが特に好ましい。
【0034】ここで、酸素分子共存下とは、反応液が酸
素分子や空気に触れていれば良く、反応液をかき混ぜた
り、これら気体を反応液中に導入する、反応容器中、反
応液上の空間にこれら気体を流通させる、等の手段によ
って反応液中への気体の溶解を促進することがより好ま
しい。
【0035】本発明において、反応温度には特に制限は
ないが、0℃以上100℃以下であることが好ましく、
20℃以上60℃以下であることがより好ましい。
【0036】4−アリールチオピラゾロン類を製造する
際には、通常反応後再結晶によってこれを精製するのみ
であるが、本発明においては反応後再結晶精製までの間
に酸処理を施すことによって収率を上げることもできて
有利である。
【0037】酸処理は4−アリールチオピラゾロン類を
含む溶液に酸を加えることが好ましく水と自由に混合し
ない有機溶媒と水を用いて二層系とし、塩酸、硫酸、硝
酸、トシル酸、酢酸等の酸を加えることが特に好まし
い。塩酸の使用が収率向上、操作性改良のために最も有
利である。酸の使用量は理論収量の0.001〜5当量
が好ましい。
【0038】本発明の合成法は4−アリールチオ−5−
ピラゾロン類に広く適用できる。本発明の合成法により
製造しうる4−アリールチオ−5−ピラゾロン類として
は、例えば下記一般式(1)で示されるものが挙げられ
る。
【0039】
【化1】
【0040】式中、R1,R2は各々水素原子または置換
基を表し、R3はアリール基を表す。
【0041】一般式(1)において、R1,R2で表され
る置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基、ヘテロ環基、アルキルカルボニル基、アルキ
ルスルホニル基、アリールカルボニル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールス
ルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフ
ィニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、
スルホンアミド基、アミド基、ウレイド基、チオウレイ
ド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、カルボキシル基、スルホ基、ヒド
ロキシル基、ハロゲン原子が好ましいものとして挙げる
ことができる。
【0042】R1,R2で表されるアルキル基としては例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、i-プロピル基、
t-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2-
エチルヘキシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、エイ
コシル基等が挙げられる。該アルキル基は、置換基を有
するものを含み、該置換基としては、例えば、ハロゲン
原子(例えば塩素、臭素、ヨウ素、フッ素等の各原
子)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基
等)、シクロアルキル基(例えばシクロベンチル基、シ
クロヘキシル基)、へテロ環基(例えばピロリジル基、
ピリジル基等)、スルフィン酸基、カルボキシル基、ス
ルホ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、メルカプト基、
アミノ基(例えばアミノ基、ジエチルアミノ基等)、ア
ルキルオキシ基(例えばメチルオキシ基、エチルオキシ
基、ブチルオキシ基、オクチルオキシ基、イソプロピル
オキシ基等)、アリールオキシ基(フェニルオキシ基、
ナフチルオキシ基等)、カルバモイル基(例えばアミノ
カルボニル基、メチルカルバモイル基、ペンチルカルバ
モイル基、フェニルカルバモイル基等)、アミド基(例
えばメチルアミド基、ベンズアミド基、オクチルアミド
基等)、アミノスルホニルアミノ基(例えばアミノスル
ホニルアミノ基、メチルアミノスルホニルアミノ基、ア
ニリノスルホニルアミノ基等)、スルファモイル基(例
えばスルファモイル基、メチルスルファモイル基、フェ
ニルスルファモイル基、ブチルスルファモイル基等)、
スルホンアミド基、(例えばメタンスルホンアミド基、
ヘプタンスルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基
等)、スルフィニル基(例えばメチルスルフィニル基、
エチルスフィニル基、オクチルスルフィニル基等のアル
キルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基等のアリ
ールスルフィニル基等)、アルキルオキシカルボニル基
(例えばメチルオキシカルボニル基、エチルオキシカル
ボニル基、2-ヒドロキシエチルオキシカルボニル基、オ
クチルオキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェニルオキシカルボニル基、ナフチル
オキシカルボニル基等)、アルキルチオ基(例えばメチ
ルチオ基、エチルチオ基、ヘキシルチオ基等)、アリー
ルチオ基(例えばフェニルチオ基、ナフチルチオ基
等)、アルキルカルボニル基(例えばアセチル基、エチ
ルカルボニル基、ブチルカルボニル基、オクチルカルボ
ニル基等)、アリールカルボニル基(例えばベンゾイル
基、p-メタンスルホンアミドベンゾイル基、p-カルボキ
シベンゾイル基、ナフトイル基等)、シアノ基、ウレイ
ド基(例えばメチルウレイド基、フェニルウレイド基
等)、チオウレイド基(例えばメチルチオウレイド基、
フェニルチオウレイド基等)等が挙げられる。
【0043】R1,R2で表されるアリール基としては、
例えばフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタクロロ
フェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、ナフ
チル基等が挙げられる。該アリール基は置換基を有する
ものを含み、該置換基としては例えばR1,R2で表され
るアルキル基、またはR1,R2で表されるアルキル基の
置換基として挙げた前述の基が挙げられる。
【0044】R1,R2で表されるヘテロ環基としては、
例えばピリジル基(2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピ
リジル基、5-カルボキシ-2-ピリジル基、3,5-ジクロロ-
2-ピリジル基、4,6-ジメチル-2-ピリジル基、6-ヒドロ
キシ-2-ピリジル基、2,3,5,6-テトラフルオロ-4-ピリジ
ル基、3-ニトロ-2-ピリジル基等)、オキサゾリル基(5
-カルボキシ-2-ベンゾオキサゾリル基、2-ベンゾオキサ
ゾリル基、2-オキサゾリル基等)、チアゾリル基(5-ス
ルファモイル-2-ベンゾチアゾル基、2-ベンゾチアゾリ
ル基、2-チアゾリル基等)、イミダゾリル基(l-メチル
-2-イミダゾリル基、l-メチル-5-カルボキシ-2-ベンゾ
イミダゾリル基等)、フリル基(3-フリル基等)、ピロ
リル基(3-ピロリル基等)、チエニル基(2-チエニル基
等)、ピラジニル基(2-ピラジニル基等)、ピリミジニ
ル基(2-ピリミジニル基、4-クロロ-2-ピリミジニル基
等)、ピリダジニル基(2-ピリダジニル基等)、ブリニ
ル基(8-ブリニル基等)、イソオキサゾリル基(3-イソ
オキサゾリル基等)、セレナゾリル基(5-カルボキシ-2
-セレナゾリル基等)、スルホラニル基(3-スルホラニ
ル基等)、ピペリジニル基(1-メチル-3-ピペリジニル
基等)、ピラゾリル基(3-ピラゾリル基等)、テトラゾ
リル基(l-メチル-5-テトラゾリル基等)等が挙げら
れ、該ヘテロ環基は置換基を有するものを含み、該置環
基としては例えばR1,R2で表されるアルキル基または
1,R2で表されるアルキル基の置換基として挙げた前
述の基が挙げられる。
【0045】R1,R2で表されるシクロアルキル基とし
ては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等が、R1,R2で表さ
れるアルキルカルボニル基としては、例えばメチルカル
ボニル基、エチルカルボニル基、i-プロピルカルボニル
基、t-ブチルカルボニル基、オクチルカルボニル基、ド
デシルカルボニル基等、R1,R2で表されるアリールカ
ルボニル基としては、例えばフェニルカルボニル基、ナ
フチルカルボニル基等、R1,R2で表さるアルコキシカ
ルボニル基としては、例えばエトキシカルボニル基、i-
プロポキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基、ベ
ンチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル
基等、R1,R2で表されるアリールオキシカルボニル基
としては、例えばフェニルオキシカルボニル基、ナフチ
ルオキシカルボニル基等、R1,R2で表されるアルキル
スルホニル基としては、例えばメチルスルホニル基、エ
チルスルホニル基、i-プロピルスルホニル基、t-ブチル
スルホニル基、オクチルスルホニル基、オクタデシルス
ルホニル基等、R1,R2で表されるアリールスルホニル
基としては、例えば、フェニルスルホニル基、ナフチル
スルホニル基等、R1,R2で表されるアルキルスルフィ
ニル基としては、例えばメチルスルフィニル基、エチル
スルフィニル基、i-プロピルスルフィニル基、t-ブチル
スルフィニル基、オクチルスルフィニル基、ドデシルス
ルフィニル基等、R1,R2で表されるアリールスルフィ
ニル基としては、例えばフェニルスルフィニル基、ナフ
チルスルフィニル基等、R1,R2で表されるカルバモイ
ル基としては、例えばアミノカルボニル基、メチルカル
バモイル基、エチルカルバモイル基、i-プロピルカルバ
モイル基、t-ブチルカルバモイル基、ドデシルカルバモ
イル基、フェニルカルバモイル基、2-ピリジルカルバモ
イル基、4-ピリジルカルバモイル基、ベンジルカルバモ
イル基、モルホリノカルバモイル基、ピベラジノカルバ
モイル基等、R1,R2で表されるスルファモイル基とし
ては、例えばアミノスルホニル基、メチルスルファモイ
ル基、i-プロピルスルファモイル基、t-ブチルスルファ
モイル基、ドデシルスルファモイル基、フェニルスルフ
ァモイル基、2-ピリジルスルファモイル基、4-ピリジル
スルファモイル基、モルホリノスルファモイル基、ピペ
ラジノスルファモイル基等、R1,R2で表されるアミノ
基としては、例えばアミノ基、メチルアミノ基、エチル
アミノ基、i-プロピルアミノ基、t-ブチルアミノ基、オ
クチルアミノ基、ドデシルアミノ基、ジメチルアミノ
基、アニリノ基、ナフチルアミノ基、モルホリノ基、ピ
ペラジノ基等、R1,R2で表されるスルホンアミド基と
しては、例えばメチルスルホンアミド基、エチルスルホ
ンアミド基、i-プロピルスルホンアミド基、t-ブチルス
ルホンアミド基、ドデシルスルホンアミド基、フェニル
スルホンアミド基、ナフチルスルホンアミド基等、
1,R2で表されるアミド基としては、例えばメチルカ
ルボニルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、i-プロ
ピルカルボニルアミノ基、t-ブチルカルボニルアミノ
基、ドデシルカルボニルアミノ基、フェニルカルボニル
アミノ基、ナフチルカルボニルアミノ基等、R1,R2
表されるアルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、i-プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、オクチルア
ミノ基等、R1,R2で表されるアリールアミノ基として
は、アニリノ基、ナフチルアミノ基等が挙げられる。
これらのR1,R2で表される各基は、置換基を有するも
のを含み、該置換基としては例えばR1,R2で表される
アルキル基、またはR1,R2で表されるアルキル基の置
換基として挙げた前述の基が挙げられる。
【0046】R3で表されるアリール基としては、例え
ばフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。該アリール
基は置換基を有するものを含み、該置換基としては例え
ばR1で表されるアルキル基、またはR1で表されるアル
キル基の置換基として挙げた前述の基が挙げられる。
【0047】次に本発明の合成法が適用できる4−アリ
ールチオ−5−ピラゾロンのうち、好ましい例を挙げ
る。一般式(1)で表される4−アリールチオ−5−ピ
ラゾロンのうち、R2
【0048】
【化2】
【0049】であるものが好ましい。Yは2価の基であ
り、例えば−O−、−NR5、アルキレン、−CO−、
−NR6CO−、−CONR7−、−NR8CONR9等が
挙げられる。R4〜R9は各々R1と同義である。このう
ち、より好ましくはYは−NH−である。更に好ましく
はYは−NH−であり、Xは塩素原子である。
【0050】また、本発明の合成法を適用できるより好
ましい例は、4−アリールチオ−5−ピラゾロンが一般
式(2)で表される場合である。
【0051】
【化3】
【0052】式中、R3,R4,X,mは一般式(1)に
おけるR3,R4,X,mと各々同義である。R10はR1
と同義である。nは0〜5の整数である。
【0053】R10が塩素原子であり、nが5の時が最も
好ましい。
【0054】次に本発明の合成法により製造しうる5−
ピラゾロン類の例示化合物を示す。しかし、本発明は、
これに限定されない。
【0055】
【化4】
【0056】
【化5】
【0057】
【化6】
【0058】
【化7】
【0059】
【化8】
【0060】
【化9】
【0061】
【実施例】
実施例1 例示化合物1の合成
【0062】
【化10】
【0063】100mlコニカルビーカーに、中間体A
5.12g、中間体B6.46g、DMF30mlを入
れ50℃迄加熱撹拌する。この中に、水酸化カリウム3
gを20mlの水に溶かした溶液を加える。更に、酢酸
エチル20mlを加え50℃にて7時間反応する。
【0064】16時間放置後、酢酸エチル30mlを加
え抽出し水層を分液する。この中に濃塩酸3mlを30
mlの水に希釈して加えpHを1以下にする。その後、
水層を分液する。次に、酢酸エチル層を食塩水にてpH
が4になるまで水洗する。
【0065】酢酸エチル層を減圧乾固し、エチルアルコ
ール64mlを加え加温溶解する。この中に結晶母を入
れ撹拌冷却し濾取する。
【0066】例示化合物1が9.12g(85.2%)
微桃白色晶として得られた。
【0067】このものは、NMRスペクトル、マススペ
クトルによって例示化合物1の構造を有することを確認
した。
【0068】実施例2 例示化合物1の合成 20lホーローポットに、DMF1.5l、酢酸エチル
4.5l、中間体B646g、中間体A470g、水6
70mlに炭酸カリウム138gを溶かした溶液を入れ
50℃にて7時間反応する。
【0069】16時間放置後、水1lを加え水層を分液
する。この中に、濃塩酸100mlを2lの水に希釈し
て加えpHを1以下にする。その後、水層を分液する。
次に、酢酸エチル層を食塩水にてpHが4になるまで水
洗する。
【0070】酢酸エチル層を減圧乾固し、エチルアルコ
ール640mlを加え加温溶解する。この中に、結晶母
を入れ撹拌冷却し濾取する。
【0071】例示化合物1が92.3g(86.3%)
微桃白色晶として得られた。
【0072】このものは、NMRスペクトル、マススペ
クトルによって例示化合物1の構造を有することを確認
した。
【0073】比較例1 例示化合物1の合成 3l4口フラスコに、DMF1700ml、中間体A1
98g、中間体B285gを加え50℃迄加温する。こ
の中に、臭素44gを滴下し50℃にて3時間反応す
る。
【0074】その後、加温を止め酢酸エチル3lを加え
抽出し酢酸エチル層を食塩水にてpHが4になるまで水
洗する。
【0075】酢酸エチル層を減圧乾固し、エチルアルコ
ール1500mlを加え加温溶解する。この中に、結晶
母を入れ撹拌冷却し濾取する。更にエチルアルコール2
500mlにて加温撹拌した後冷却結析し濾取する。
【0076】例示化合物1が260.1g(55.0
%)淡黄白色晶として得られた。
【0077】このものは、NMRスペクトル、マススペ
クトルによって例示化合物1の構造を有することを確認
した。
【0078】実施例3 中間体Aおよび中間体Bを各々対応する構造の化合物に
代えて(モル数は変更せずに)、その他の条件は実施例
2と同様にして例示化合物2,3,4,5,9〜13,
15,16,20〜24を合成した。収率を表1に示
す。
【0079】
【表1】
【0080】比較例2 実施例1の水酸化カリウムに代えて同モルのナトリウム
メチラートを用い、水を用いない他は実施例2と同様に
合成したが目的物は単離できなかった。HPLC(高圧
液体クロマトグラフィー)によって求めた目的物(例示
化合物1)の反応生成率(収率)は20%であった。
【0081】比較例3 実施例1と同様の合成を窒素雰囲気下(即ち、酸素が無
い雰囲気下)で行うと目的物は単離できなかった。HP
LCによって求めた目的物(例示化合物1)の反応生成
率(収率)は63%であった。
【0082】比較例4 水を用いない他は実施例1と同様の合成を行うと、HP
LCによって求めた目的物(例示化合物1)の反応生成
率は65%であった。
【0083】実施例7 DMFを用いない他は実施例1と同様の合成を行うと、
HPLCによって求めた目的物(例示化合物1)の反応
生成率は75%であった。
【0084】実施例8 反応液を抽出水洗する際、酸処理を行わない他は実施例
1と同様の合成を行ったところ、単離収率は35%であ
った。
【0085】以上のように、現在のところ、最も優れて
いる合成法の1つである比較例1と比べてみても、比較
例は、高価かつ危険な医薬用外劇物であり揮発性が高い
ことから、作業者が猛毒のガスとして収入してしまう危
険のある臭素を用いねばならないのに比べて、本発明の
方法、即ち例えば実施例2によれば、炭酸カリウム水溶
液を用いればよいので、非常に安全、容易、安価、無公
害で、大量合成に適しており、しかも、目的物の収率も
よりまさって高収率であり、従来法に比べて非常に優れ
ていることがわかる。
【0086】以上、実施例より、明らかになるように、
本発明によって産業上有用な化合物である4−アリール
−5−ピラゾロン類を簡便な操作によって安定かつ安
全、無公害、安価に高収率で工業的に製造できることが
判る。
【0087】
【発明の効果】本発明により、5−ピラゾロン類の4位
にアリールチオ基をきわめて収率よく導入し容易な操作
で大量かつ安定、安全、無公害、安価に4−アリールチ
オ−5−ピラゾロン類を工業的に製造する方法を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−166867(JP,A) 特開 平1−186858(JP,A) 特表 平2−501772(JP,A) J.Org.Chem.,41(22) pp3587−89 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 231/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−ピラゾロン類を酸化剤、水および
    ルカリ存在下ジスルフィド類と反応させることを特徴
    とする4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記アルカリが炭酸塩または苛性アルカ
    リであることを特徴とする請求項1に記載の4−アリー
    ルチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
  3. 【請求項3】 非プロトン性極性溶媒共存下で反応を行
    うことを特徴とする請求項1または2に記載の4−アリ
    ールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
  4. 【請求項4】 5−ピラゾロン類が3−アニリノ−5−
    ピラゾロンであることを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成
    方法。
  5. 【請求項5】 5−ピラゾロン類が1−ペンタクロロフ
    ェニル−3−アニリノ−5−ピラゾロンであることを特
    徴とする請求項1、2、3または4に記載の4−アリー
    ルチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
  6. 【請求項6】 ジスルフィド類がオルト位に置換基を有
    する対称なジアリールジスルフィド類であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5に記載の4−アリ
    ールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
  7. 【請求項7】 反応後、再結晶精製までの間に酸処理を
    行うことを特徴とする請求項1〜6のいづれか1項に記
    載の4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法。
JP11460095A 1995-05-12 1995-05-12 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法 Expired - Fee Related JP3491211B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11460095A JP3491211B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法
US08/639,767 US5763618A (en) 1995-05-12 1996-04-29 Manufacturing method of sulfides
EP96303254A EP0742200B1 (en) 1995-05-12 1996-05-09 Manufacturing method of sulphides
DE69603314T DE69603314T2 (de) 1995-05-12 1996-05-09 Verfahren zur Herstellung von Sulfiden

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11460095A JP3491211B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08301853A JPH08301853A (ja) 1996-11-19
JP3491211B2 true JP3491211B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=14641923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11460095A Expired - Fee Related JP3491211B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3491211B2 (ja)

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J.Org.Chem.,41(22) pp3587−89

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08301853A (ja) 1996-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0742200B1 (en) Manufacturing method of sulphides
JPS615071A (ja) ベンゾオキサゾ−ル誘導体
JP3491211B2 (ja) 4−アリールチオ−5−ピラゾロン類の合成方法
JP2002020364A (ja) スルフィン酸ナトリウム、スルフィン酸カリウムの製造方法およびそれらを用いた写真用カプラーの製造方法
JP2002003410A (ja) 芳香族ハロゲン化物の製造方法。
JP3744032B2 (ja) スルフィド類の製造方法
JP3514512B2 (ja) ピラゾロアゾール系カプラーの製造方法
JP2578217B2 (ja) アミドフェノール類の製造方法
JP2009221109A (ja) 複素5員環アルデヒド化合物の製造方法
CN110483338A (zh) 一种大环类抑制剂中间体环庚烷基磺酰氯的合成方法
JP2003048873A (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
JPH0625135B2 (ja) マゼンタカプラ−の製造方法
JP4059949B2 (ja) 1h−1,2,4−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合物の製造方法
JP3959994B2 (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
JP2547634B2 (ja) 2ーアシルー2ーアリールオキシ又はヘテロ環オキシアセトニトリル類およびアミノピラゾール類の製造方法
CN114957114A (zh) 一种4-溴-3-氯-7-甲氧基喹啉的合成方法
JPH07242638A (ja) アリールスルホナート誘導体の製造方法
JP2001233826A (ja) 対称型ハイドロキノン・モノエステル類の合成方法
JPS6124568A (ja) ジヒドロピリジンエステルの製造法
JP4267943B2 (ja) 3−アミノ−4−置換−5−ピラゾロン類の製造方法
CN109485587A (zh) 苄基氯类化合物和硫酚在无金属条件下一步反应制备亚砜化合物的方法
JPH04273860A (ja) 3−カルボキシ−5−アシルオキシピラゾールの合成法
JPH01186857A (ja) 4−チオ置換フェノール化合物の製造方法
JP2003286245A (ja) オルトアミノベンゼンスルホンアミド化合物の製造方法
JPH0463341A (ja) イエローカプラー又はその中間体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees