JPH07242638A - アリールスルホナート誘導体の製造方法 - Google Patents
アリールスルホナート誘導体の製造方法Info
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- JPH07242638A JPH07242638A JP3591394A JP3591394A JPH07242638A JP H07242638 A JPH07242638 A JP H07242638A JP 3591394 A JP3591394 A JP 3591394A JP 3591394 A JP3591394 A JP 3591394A JP H07242638 A JPH07242638 A JP H07242638A
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- sulfuric acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アリール基からアリールスルホナート誘導体
を、高収率で再現性よく製造する方法を提供する。 【構成】 アリール基をスルホン化した後、エステル系
溶媒から晶析、またはエステル系溶媒中金属炭酸塩で中
和し、アリールスルホナート誘導体を製造する方法。
を、高収率で再現性よく製造する方法を提供する。 【構成】 アリール基をスルホン化した後、エステル系
溶媒から晶析、またはエステル系溶媒中金属炭酸塩で中
和し、アリールスルホナート誘導体を製造する方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料中間体などに有用
なアリールスルホナート誘導体の新規な製造方法に関す
る。
なアリールスルホナート誘導体の新規な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アリールスルホナート誘導体をス
ルホン化によって合成する際、反応液を水や塩水に注
ぎ、晶析させることによって生成物を取り出していた。
しかし、スルホナート誘導体は一般に水溶性が高いため
に水から晶析しなかったり、又、基質が加水分解を受け
やすい置換基を有している場合、晶析操作中に分解する
などの問題を有していた。
ルホン化によって合成する際、反応液を水や塩水に注
ぎ、晶析させることによって生成物を取り出していた。
しかし、スルホナート誘導体は一般に水溶性が高いため
に水から晶析しなかったり、又、基質が加水分解を受け
やすい置換基を有している場合、晶析操作中に分解する
などの問題を有していた。
【0003】一方、ピラゾリジン−3,5−ジオン環を
有するアリールスルホナート誘導体は、例えば、特開平
1−183,652号公報に記載されているように色素
中間体として用いられてきた。
有するアリールスルホナート誘導体は、例えば、特開平
1−183,652号公報に記載されているように色素
中間体として用いられてきた。
【0004】その合成法としては、先の特許に記載され
ているように、 1 相当するアリール化合物のスルホン化 2 ヒドラジノアリールスルホナート類とマロン酸エス
テル類の縮合 が知られているが、特に1の場合、生成物の水溶性が大
きく、また、酸性条件下で分解しやすいために、スルホ
ン酸基をフリーの酸基として取り出すことが困難であ
り、また、金属塩として取り出す場合も、必ずしも再現
性よく高収率で取り出すことが困難であるという問題を
有していた。
ているように、 1 相当するアリール化合物のスルホン化 2 ヒドラジノアリールスルホナート類とマロン酸エス
テル類の縮合 が知られているが、特に1の場合、生成物の水溶性が大
きく、また、酸性条件下で分解しやすいために、スルホ
ン酸基をフリーの酸基として取り出すことが困難であ
り、また、金属塩として取り出す場合も、必ずしも再現
性よく高収率で取り出すことが困難であるという問題を
有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、アリールスルホナート誘導体をスルホン酸基をフリ
ーの酸基として高収率で製造する方法を提供することで
あり、また他の目的は、スルホン酸の金属塩を高収率で
再現性よく製造する方法を提供することである。
は、アリールスルホナート誘導体をスルホン酸基をフリ
ーの酸基として高収率で製造する方法を提供することで
あり、また他の目的は、スルホン酸の金属塩を高収率で
再現性よく製造する方法を提供することである。
【0006】同時に、ピラゾリジン−1,3−ジオン環
を有するアリールスルホナート誘導体をスルホン酸基を
フリーの酸基として高収率で製造する方法を提供するこ
とであり、また、スルホン酸の金属塩を高収率で再現性
よく製造する方法を提供することである。
を有するアリールスルホナート誘導体をスルホン酸基を
フリーの酸基として高収率で製造する方法を提供するこ
とであり、また、スルホン酸の金属塩を高収率で再現性
よく製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的の一つは、
アリール基を有する化合物をスルホン化した後、エステ
ル系溶媒から晶析することを特徴とするアリールスルホ
ナート誘導体の製造方法によって達成された。
アリール基を有する化合物をスルホン化した後、エステ
ル系溶媒から晶析することを特徴とするアリールスルホ
ナート誘導体の製造方法によって達成された。
【0008】さらに、本発明の目的の一つは、アリール
基をスルホン化した後、エステル系溶媒中、金属炭酸塩
で造塩することを特徴とするアリールスルホナート誘導
体の製造方法によって達成された。
基をスルホン化した後、エステル系溶媒中、金属炭酸塩
で造塩することを特徴とするアリールスルホナート誘導
体の製造方法によって達成された。
【0009】さらに、本発明の目的の一つは、下記一般
式(A)で表される化合物を硫酸または発煙硫酸でスル
ホン化した後、エステル系溶媒から晶析することを特徴
とする下記一般式(B)で表されるアリールスルホナー
ト誘導体の製造方法によって達成された。
式(A)で表される化合物を硫酸または発煙硫酸でスル
ホン化した後、エステル系溶媒から晶析することを特徴
とする下記一般式(B)で表されるアリールスルホナー
ト誘導体の製造方法によって達成された。
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは
連結基を表す。m、nは0、または1を表す。p、qは
0から5の整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、
R2は同一でも異なっていてもよい。)
連結基を表す。m、nは0、または1を表す。p、qは
0から5の整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、
R2は同一でも異なっていてもよい。)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは
連結基を表す。m、nは0、または1を表す。p、qは
0から5の整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、
R2は同一でも異なっていてもよい。r、sは0、1ま
たは2を表す。但し、rとsの両方が0ということはな
い。)
連結基を表す。m、nは0、または1を表す。p、qは
0から5の整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、
R2は同一でも異なっていてもよい。r、sは0、1ま
たは2を表す。但し、rとsの両方が0ということはな
い。)
【0014】さらに、本発明の目的の一つは、上記一般
式(A)で表される化合物を硫酸または発煙硫酸でスル
ホン化した後、エステル系溶媒中、金属炭酸塩で造塩す
ることを特徴とする下記一般式(C)で表されるアリー
ルスルホナート誘導体の製造方法によって達成された。
式(A)で表される化合物を硫酸または発煙硫酸でスル
ホン化した後、エステル系溶媒中、金属炭酸塩で造塩す
ることを特徴とする下記一般式(C)で表されるアリー
ルスルホナート誘導体の製造方法によって達成された。
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは
連結基を表す。Mは金属原子を表す。m、nは0、また
は1を表す。p、qは0から5の整数を表し、p、qが
2以上のとき、R1 、R2 は同一でも異なっていてもよ
い。r、sは0、1または2を表す。但し、rとsの両
方が0ということはない。)
連結基を表す。Mは金属原子を表す。m、nは0、また
は1を表す。p、qは0から5の整数を表し、p、qが
2以上のとき、R1 、R2 は同一でも異なっていてもよ
い。r、sは0、1または2を表す。但し、rとsの両
方が0ということはない。)
【0017】次に、本発明について詳細に説明する。本
発明のアリール基とはフェニル基と、それにさらにベン
ゾ縮環して形成される芳香族炭化水素基を表し、置換基
を有していてもよい。置換基としては濃硫酸、または発
煙硫酸に安定な基であれば特に限定されないが、特に好
ましいものとして、アルキル基、水酸基、アルコキシ
基、アミノ基、ハロゲン、アルコキシカルボニル基、ア
ミノアルキル基、アシルアミノ基等が挙げられる。
発明のアリール基とはフェニル基と、それにさらにベン
ゾ縮環して形成される芳香族炭化水素基を表し、置換基
を有していてもよい。置換基としては濃硫酸、または発
煙硫酸に安定な基であれば特に限定されないが、特に好
ましいものとして、アルキル基、水酸基、アルコキシ
基、アミノ基、ハロゲン、アルコキシカルボニル基、ア
ミノアルキル基、アシルアミノ基等が挙げられる。
【0018】本発明に用いられる一般式(A)で表され
る化合物について説明する。R1 、R2 で表される置換
基は炭素数1から3のアルキル基、メトキシ基、エトキ
シ基、水酸基、カルボキシル基が好ましい。また、p、
qがそれぞれ2以上のとき、R1 、R2 はそれぞれベン
ゾ縮環していてもよい。その場合、形成される環に置換
基を有していてもよいが、その置換基は、炭素数1から
3のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、水酸基、カ
ルボキシル基が好ましい。Xで表される連結基は、メチ
レン基、エチレン基、−CH2CH2O −が好ましい。p、q
は0から2が好ましい。
る化合物について説明する。R1 、R2 で表される置換
基は炭素数1から3のアルキル基、メトキシ基、エトキ
シ基、水酸基、カルボキシル基が好ましい。また、p、
qがそれぞれ2以上のとき、R1 、R2 はそれぞれベン
ゾ縮環していてもよい。その場合、形成される環に置換
基を有していてもよいが、その置換基は、炭素数1から
3のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、水酸基、カ
ルボキシル基が好ましい。Xで表される連結基は、メチ
レン基、エチレン基、−CH2CH2O −が好ましい。p、q
は0から2が好ましい。
【0019】次に、一般式(B)で表される化合物につ
いて説明する。R1 、R2 で表される置換基、Xで表さ
れる連結基、p、qで表される整数については、一般式
(A)で説明したのと同様である。R1 、R2 で表され
る置換基がベンゾ縮環している場合、スルホ基はその環
に置換されてもよい。
いて説明する。R1 、R2 で表される置換基、Xで表さ
れる連結基、p、qで表される整数については、一般式
(A)で説明したのと同様である。R1 、R2 で表され
る置換基がベンゾ縮環している場合、スルホ基はその環
に置換されてもよい。
【0020】本発明で用いられるスルホン化試剤として
は、濃硫酸、発煙硫酸、無水硫酸、クロロスルホン酸が
好ましく、なかでも濃硫酸、発煙硫酸が特に好ましい。
本発明で用いられる発煙硫酸は、0から60%の濃度が
好ましく、特に10から40%が好ましい。
は、濃硫酸、発煙硫酸、無水硫酸、クロロスルホン酸が
好ましく、なかでも濃硫酸、発煙硫酸が特に好ましい。
本発明で用いられる発煙硫酸は、0から60%の濃度が
好ましく、特に10から40%が好ましい。
【0021】本発明で晶析溶媒として用いられるエステ
ル系溶媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸オクチルの
ように酢酸と炭素数8以下のアルコールから合成される
エステルが好ましい。また、複数のエステル系溶媒を混
合して用いてもよい。本発明の晶析溶媒として用いられ
るエステル系溶媒に他の溶剤を加え、混合溶媒として用
いてもよい。そのような溶剤としては、塩化メチレン、
クロロホルム、二塩化エチレン、オルトジクロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素が好ましい。混合溶媒とし
て用いる場合、混合する溶剤は、60パーセント以下、
特に50パーセント以下の濃度になるように混合するこ
とが好ましい。晶析の際、反応液に晶析溶媒を加えて
も、逆に反応液を晶析溶媒に加えてもよい。混合溶媒を
用いる場合、予め混合して晶析溶媒に用いても、別々に
加えてもよい。但し、別々に加える場合、先ず、反応液
とエステル系溶媒を混合することが好ましい。
ル系溶媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸オクチルの
ように酢酸と炭素数8以下のアルコールから合成される
エステルが好ましい。また、複数のエステル系溶媒を混
合して用いてもよい。本発明の晶析溶媒として用いられ
るエステル系溶媒に他の溶剤を加え、混合溶媒として用
いてもよい。そのような溶剤としては、塩化メチレン、
クロロホルム、二塩化エチレン、オルトジクロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素が好ましい。混合溶媒とし
て用いる場合、混合する溶剤は、60パーセント以下、
特に50パーセント以下の濃度になるように混合するこ
とが好ましい。晶析の際、反応液に晶析溶媒を加えて
も、逆に反応液を晶析溶媒に加えてもよい。混合溶媒を
用いる場合、予め混合して晶析溶媒に用いても、別々に
加えてもよい。但し、別々に加える場合、先ず、反応液
とエステル系溶媒を混合することが好ましい。
【0022】次に、一般式(C)で表される化合物につ
いて説明する。R1 、R2 で表される置換基、Xで表さ
れる連結基、p、qで表される整数については、一般式
(A)で説明したのと同様である。R1 、R2 で表され
る置換基がベンゾ縮環している場合、スルホナート基は
その環に置換されてもよい。Mはナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属、またはカルシウムなどのアルカリ
土類金属を表す。
いて説明する。R1 、R2 で表される置換基、Xで表さ
れる連結基、p、qで表される整数については、一般式
(A)で説明したのと同様である。R1 、R2 で表され
る置換基がベンゾ縮環している場合、スルホナート基は
その環に置換されてもよい。Mはナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属、またはカルシウムなどのアルカリ
土類金属を表す。
【0023】本発明で造塩時に用いられるエステル系溶
媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸オクチルのように
酢酸と炭素数8以下のアルコールから合成されるエステ
ルが好ましい。また、複数のエステル系溶媒を混合して
用いてもよい。本発明の造塩時に用いられるエステル系
溶媒に他の溶剤を加え、混合溶媒として用いてもよい。
そのような溶剤としては、塩化メチレン、クロロホル
ム、二塩化エチレン、オルトジクロロベンゼンなどのハ
ロゲン化炭素数が好ましい。混合溶媒として用いる場
合、混合する溶剤は、50パーセント以下、特に40パ
ーセント以下の濃度になるように混合することが好まし
い。
媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸オクチルのように
酢酸と炭素数8以下のアルコールから合成されるエステ
ルが好ましい。また、複数のエステル系溶媒を混合して
用いてもよい。本発明の造塩時に用いられるエステル系
溶媒に他の溶剤を加え、混合溶媒として用いてもよい。
そのような溶剤としては、塩化メチレン、クロロホル
ム、二塩化エチレン、オルトジクロロベンゼンなどのハ
ロゲン化炭素数が好ましい。混合溶媒として用いる場
合、混合する溶剤は、50パーセント以下、特に40パ
ーセント以下の濃度になるように混合することが好まし
い。
【0024】中和の際、中和溶媒に金属炭酸塩を懸濁さ
せ、その中に反応液を加えることが好ましい。本発明に
用いられる金属炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどのアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属の炭酸水素塩、炭
酸カルシウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩である。
せ、その中に反応液を加えることが好ましい。本発明に
用いられる金属炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどのアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属の炭酸水素塩、炭
酸カルシウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩である。
【0025】次に本発明の一般式(B)で表されるアリ
ールスルホナート誘導体の具体例を示す。
ールスルホナート誘導体の具体例を示す。
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】次に本発明の一般式(C)で表されるアリ
ールスルホナート誘導体の具体例を示す。
ールスルホナート誘導体の具体例を示す。
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】
【実施例】次に実施例、及び比較例によって本発明をさ
らに詳細に説明する。 実施例1 5−ホルミル−2−メトキシベンゼンスルホン酸の合成 p−アニスアルデヒド6.8gと濃硫酸6.8mlの懸濁
液に60%発煙硫酸6.8mlを60℃でかき混ぜながら
滴下し、さらに4時間、60℃で加熱攪拌した。冷却
後、酢酸エチル500mlに注ぎ、10分間攪拌した後、
室温で二晩放置した。析出した白色固体を濾取し、酢酸
エチルで洗浄し、減圧乾燥した。収量8.12g(75
%)。 1HNMR(300MHz:DMSO−d6 ):
3.88(3H,s),7.18(1H,d,J=8H
z),7.90(1H,dd,J=8,2Hz),8.
21(1H,d,J=2Hz),9.88(1H,s)
らに詳細に説明する。 実施例1 5−ホルミル−2−メトキシベンゼンスルホン酸の合成 p−アニスアルデヒド6.8gと濃硫酸6.8mlの懸濁
液に60%発煙硫酸6.8mlを60℃でかき混ぜながら
滴下し、さらに4時間、60℃で加熱攪拌した。冷却
後、酢酸エチル500mlに注ぎ、10分間攪拌した後、
室温で二晩放置した。析出した白色固体を濾取し、酢酸
エチルで洗浄し、減圧乾燥した。収量8.12g(75
%)。 1HNMR(300MHz:DMSO−d6 ):
3.88(3H,s),7.18(1H,d,J=8H
z),7.90(1H,dd,J=8,2Hz),8.
21(1H,d,J=2Hz),9.88(1H,s)
【0032】実施例2 1,2−ビス(4−スルホフェニル)ピラゾリジン−
3,5−ジオン(化合物B−1)の合成 30%発煙硫酸120mlに、1,2−ジフェニルピラゾ
リジン−3,5−ジオン60gを反応液の温度が90℃
越えないように少しずつ加えた。添加後、80℃で2時
間攪拌し、さらに100℃で2時間攪拌した。反応終了
後、60℃に冷却し、酢酸ブチル120mlを加えて希釈
した。この溶液を酢酸ブチル540mlと塩化メチレン6
60mlの混合溶媒に滴下し、10分間攪拌した後、室温
で一晩放置した。析出した乳白色固体を濾取し、酢酸エ
チルで洗浄し、減圧乾燥した。収量95g(96%)、
m.p.:152℃分解
3,5−ジオン(化合物B−1)の合成 30%発煙硫酸120mlに、1,2−ジフェニルピラゾ
リジン−3,5−ジオン60gを反応液の温度が90℃
越えないように少しずつ加えた。添加後、80℃で2時
間攪拌し、さらに100℃で2時間攪拌した。反応終了
後、60℃に冷却し、酢酸ブチル120mlを加えて希釈
した。この溶液を酢酸ブチル540mlと塩化メチレン6
60mlの混合溶媒に滴下し、10分間攪拌した後、室温
で一晩放置した。析出した乳白色固体を濾取し、酢酸エ
チルで洗浄し、減圧乾燥した。収量95g(96%)、
m.p.:152℃分解
【0033】実施例3 1,2−ビス(4−スルホベンジル)ピラゾリジン−
3,5−ジオン(化合物B−3)の合成 20%発煙硫酸25mlに、1,2−ジベンジルピラゾリ
ジン−3,5−ジオン4.7gを少しずつ加えた。添加
後、80℃で4時間攪拌した。反応終了後、60℃に冷
却し、酢酸エチル125mlを加えて希釈した後、室温で
一晩放置した。析出した白色固体を濾取し、酢酸エチル
で洗浄し、減圧乾燥した。収量6.3g(85%)、m.
p.:137℃分解
3,5−ジオン(化合物B−3)の合成 20%発煙硫酸25mlに、1,2−ジベンジルピラゾリ
ジン−3,5−ジオン4.7gを少しずつ加えた。添加
後、80℃で4時間攪拌した。反応終了後、60℃に冷
却し、酢酸エチル125mlを加えて希釈した後、室温で
一晩放置した。析出した白色固体を濾取し、酢酸エチル
で洗浄し、減圧乾燥した。収量6.3g(85%)、m.
p.:137℃分解
【0034】実施例4 1,2−ビス(4−スルホフェニル)ピラゾリジン−
3,5−ジオン 二−ナトリウム(化合物C−1)の合
成 30%発煙硫酸20mlに、1,2−ジフェニルピラゾリ
ジン−3,5−ジオン9.8gを反応液の温度が90℃
を越えないように少しずつ加えた。添加後、80℃で2
時間攪拌し、さらに100℃で2時間攪拌した。反応終
了後、60℃に冷却し、酢酸エチル40mlを加えて希釈
した。この溶液を炭酸ナトリウム53gと酢酸エチル6
0mlの懸濁液に激しく攪拌しながら滴下した。滴下終了
後、溶媒を減圧溜去し、残渣にメタノール100mlを加
えて抽出した。抽出液を濃縮し、イソプロピルアルコー
ル40mlを加えた。析出した白色固体を濾取し、イソプ
ロピルアルコールで洗浄し、減圧乾燥した。収量14.
6g(85%)、m.p.:300℃以上
3,5−ジオン 二−ナトリウム(化合物C−1)の合
成 30%発煙硫酸20mlに、1,2−ジフェニルピラゾリ
ジン−3,5−ジオン9.8gを反応液の温度が90℃
を越えないように少しずつ加えた。添加後、80℃で2
時間攪拌し、さらに100℃で2時間攪拌した。反応終
了後、60℃に冷却し、酢酸エチル40mlを加えて希釈
した。この溶液を炭酸ナトリウム53gと酢酸エチル6
0mlの懸濁液に激しく攪拌しながら滴下した。滴下終了
後、溶媒を減圧溜去し、残渣にメタノール100mlを加
えて抽出した。抽出液を濃縮し、イソプロピルアルコー
ル40mlを加えた。析出した白色固体を濾取し、イソプ
ロピルアルコールで洗浄し、減圧乾燥した。収量14.
6g(85%)、m.p.:300℃以上
【0035】実施例5 1,2−ビス(4−スルホベンジル)ピラゾリジン−
3,5−ジオン 二−ナトリウム(化合物C−3)の合
成 20%発煙硫酸10mlに、1,2−ジベンジルピラゾリ
ジン−3,5−ジオン3.3gを少しずつ加えた。添加
後、80℃で4時間攪拌した。反応終了後、60℃に冷
却し、酢酸エチル15mlを加えて希釈した。この溶液を
炭酸ナトリウム26gと酢酸エチル35mlの懸濁液に激
しく攪拌しながら滴下した。滴下終了後、減圧溜去し、
残渣からメタノール50mlで抽出した。抽出液を濃縮
し、イソプロピルアルコール25mlを加えた。析出した
白色固体を濾取し、イソプロピルアルコールで洗浄し、
減圧乾燥した。収量4.9g(86%)、m.p.:300
℃以上
3,5−ジオン 二−ナトリウム(化合物C−3)の合
成 20%発煙硫酸10mlに、1,2−ジベンジルピラゾリ
ジン−3,5−ジオン3.3gを少しずつ加えた。添加
後、80℃で4時間攪拌した。反応終了後、60℃に冷
却し、酢酸エチル15mlを加えて希釈した。この溶液を
炭酸ナトリウム26gと酢酸エチル35mlの懸濁液に激
しく攪拌しながら滴下した。滴下終了後、減圧溜去し、
残渣からメタノール50mlで抽出した。抽出液を濃縮
し、イソプロピルアルコール25mlを加えた。析出した
白色固体を濾取し、イソプロピルアルコールで洗浄し、
減圧乾燥した。収量4.9g(86%)、m.p.:300
℃以上
【0036】比較例1 実施例5と同一条件(80℃、4時間)でスルホン化反
応を行った。冷却後、30gの氷中に注ぎ、10パーセ
ントの水酸化ナトリウム溶液で中和した。水を減圧溜去
し、残渣から、実施例5と同様に抽出、濃縮し、析出さ
せた。析出した白色固体を濾取し、イソプロピルアルコ
ールで洗浄し、減圧乾燥した。収量2.1g。但し、高
速液体クロマトグラフィーによる分析では、化合物C−
3の純度は30%以下であった。実施例5で得られた化
合物C−3の純度は89%であった。
応を行った。冷却後、30gの氷中に注ぎ、10パーセ
ントの水酸化ナトリウム溶液で中和した。水を減圧溜去
し、残渣から、実施例5と同様に抽出、濃縮し、析出さ
せた。析出した白色固体を濾取し、イソプロピルアルコ
ールで洗浄し、減圧乾燥した。収量2.1g。但し、高
速液体クロマトグラフィーによる分析では、化合物C−
3の純度は30%以下であった。実施例5で得られた化
合物C−3の純度は89%であった。
【0037】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、アリール基
からアリールスルホナート誘導体を、高収率で再現性よ
く製造できるという顕著に優れた効果が得られる。
からアリールスルホナート誘導体を、高収率で再現性よ
く製造できるという顕著に優れた効果が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 アリール基を有する化合物をスルホン化
した後、エステル系溶媒から晶析することを特徴とする
アリールスルホナート誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 アリール基を有する化合物をスルホン化
した後、エステル系溶媒中、金属炭酸塩で造塩すること
を特徴とするアリールスルホナート誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 下記一般式(A)で表される化合物を硫
酸、または発煙硫酸でスルホン化した後、エステル系溶
媒から晶析することを特徴とする下記一般式(B)で表
されるアリールスルホナート誘導体の製造方法。 【化1】 (式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは連結基を表
す。m、nは0、または1を表す。p、qは0から5の
整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、R2は同一
でも異なっていてもよい。) 【化2】 (式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは連結基を表
す。m、nは0、または1を表す。p、qは0から5の
整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、R2は同一
でも異なっていてもよい。r、sは0、1または2を表
す。但し、rとsの両方が0ということはない。) - 【請求項4】 下記一般式(A)で表される化合物を硫
酸、または発煙硫酸でスルホン化した後、エステル系溶
媒中、金属炭酸塩で造塩することを特徴とする下記一般
式(C)で表されるアリールスルホナート誘導体の製造
方法。 【化3】 (式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは連結基を表
す。m、nは0、または1を表す。p、qは0から5の
整数を表し、p、qが2以上のとき、R1 、R2は同一
でも異なっていてもよい。) 【化4】 (式中、R1 、R2 は置換基を表し、Xは連結基を表
す。Mは金属原子を表す。m、nは0、または1を表
す。p、qは0から5の整数を表し、p、qが2以上の
とき、R1 、R2 は同一でも異なっていてもよい。r、
sは0、1または2を表す。但し、rとsの両方が0と
いうことはない。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3591394A JPH07242638A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | アリールスルホナート誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3591394A JPH07242638A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | アリールスルホナート誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07242638A true JPH07242638A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12455278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3591394A Pending JPH07242638A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | アリールスルホナート誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07242638A (ja) |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3591394A patent/JPH07242638A/ja active Pending
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