JP2002002525A - 走行車両のステアリング装置 - Google Patents

走行車両のステアリング装置

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JP2002002525A
JP2002002525A JP2000179824A JP2000179824A JP2002002525A JP 2002002525 A JP2002002525 A JP 2002002525A JP 2000179824 A JP2000179824 A JP 2000179824A JP 2000179824 A JP2000179824 A JP 2000179824A JP 2002002525 A JP2002002525 A JP 2002002525A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローラー型走行車輛を丸ハンドル型とする
とステアリングコラムが大きくなって居住性が悪くなっ
ていた。 【解決手段】 ステアリングハンドル7の回転と主変速
レバー65の回動を合成して、旋回無段変速装置20及
び走行無段変速装置22に伝える旋回変速リンク機構6
6と、ステアリングハンドル7の回転を減速して直線方
向の移動に変換するステアリングギア機構67とを一体
的に構成して走行旋回操作ユニットAとし、該走行旋回
操作ユニットAを、ステップ18下方に配置し、前記旋
回変速リンク機構67をケース70内に密封して収納
し、該旋回変速リンク機構の入力軸90・102及び出
力軸113・163を、ケース底面より上方に配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラトラクタ
等の走行車両のステアリング装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸型のステアリングハンドルを装
着して旋回機構と連動連結し、該ステアリングハンドル
の回動によってクローラー式走行装置の左右のクローラ
ーの回転数を調整して旋回するようにした技術は公知と
なっている。このステアリングハンドルの回転と主変速
レバーの変速回動をリンク機構を介して旋回用HSTと
走行用HSTの各々の変速アーム(トラニオンアーム)
に伝えるようにした技術が特開平10−4719や特開
平10−357368により公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平1
0−4719の技術においては、リンク機構がサイドコ
ラム内に配置しているために、クローラトラクタにその
まま転用することはできない。つまり、トラクタは座席
の前とステアリングハンドルの間にはステップが位置す
るため、該ステップは左右両側が開放されているため、
このステップの下方でリンク機構とステアリングハンド
ルを連結する必要があり、この連結するためのロッドや
リンク等が複雑となり、ステップを迂回するため、伝動
経路が長くなってしまうのである。また、特開平10−
357368の技術はフロントコラム内にリンク機構を
収納しているのであるが、クローラトラクタの場合、ス
テアリングハンドル下部にリンク機構を設けると、フロ
ントコラムと座席の間の間隔が短くなり、操作性や居住
性が悪くなってしまうのである。また、従来のステアリ
ングハンドルとHSTの変速アームはリンク機構を介し
て連結されていたので、変速アームからの反力がステア
リングハンドルに直接伝わり、ハンドルの操作フィーリ
ングが良くなかったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、請求項1においては、ステアリングハンドルの回転
と主変速レバーの回動を合成して、旋回無段変速装置及
び走行無段変速装置に伝える旋回変速リンク機構と、ス
テアリングハンドルの回転を減速して直線方向の移動に
変換するステアリングギア機構とからなる走行旋回操作
ユニットを、ステップ下方に配置した。
【0005】また、請求項2においては、前記旋回変速
リンク機構をケース内に密封して収納し、該旋回変速リ
ンク機構の入力軸及び出力軸を、ケース底面より上方に
配置した。
【0006】また、請求項3においては、ステアリング
ハンドルの回転と主変速レバーの回動を合成して、旋回
無段変速装置及び走行無段変速装置に伝える旋回変速リ
ンク機構と、ステアリングハンドルの回転を減速して直
線方向の移動に変換するステアリングギア機構とを、走
行旋回操作ユニットとして一体的に設けた。
【0007】また、請求項4においては、前記ステアリ
ングギア機構をラックとピニオンより構成し、該ラック
の両側にスプリングを配置して中立側へ付勢するように
した。
【0008】また、請求項5においては、前記ステアリ
ングギア機構をラックとピニオンより構成し、該ラック
の両側にストロークカラーを設けて、ストロークを調整
可能とした。
【0009】また、請求項6においては、前記ステアリ
ングギア機構をラックとピニオンより構成し、該ラック
の両側にストッパーを設けた。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例であるク
ローラトラクタの側面図、図2はエンジンとHSTとミ
ッションケースの配置を示す側面図、図3は駆動伝達経
路を示すスケルトン図、図4はステアリングコラム内と
操向旋回操作ユニットの側面図、図5は操向旋回操作ユ
ニットの平面図、図6は同じく正面図、図7はステアリ
ングギア機構の正面図、図8は旋回変速リンク機構の平
面図、図9は旋回変速リンク機構の後面断面図、図10
は旋回変速リンク機構の模式斜視図、図11は旋回変速
リンク機構の作動を示す模式図、図12はハンドル角度
と走行速度の関係を示す図である。
【0011】まず、本発明に係る操向装置を具備した一
実施例であるクローラトラクタの概略構成について説明
する。図1に示すように、クローラ式走行装置1の前部
上方にはエンジン3が配置され、後部上方にはリアミッ
ションケース5が配置されている。エンジン3はボンネ
ット4に覆われ、該エンジン3は左右下側のメインフレ
ーム6・6間に固定されている。ボンネット4の後部に
はステアリングコラム2を設け、該ステアリングコラム
2上に操向操作を行う丸型のステアリングハンドル7を
配置し、該ステアリングハンドル7の後方にシート8を
配設し、該ステアリングコラム2とシート8の間の下方
にステップ18を配置して、運転部を構成している。こ
れら運転部はキャビン9によって覆っている。また、車
両後端部には、各種作業機を装着するための三点リンク
式の装着装置10が設けられている。
【0012】前記クローラ式走行装置1は、クローラフ
レーム15に支持されており、該クローラフレーム15
の前端部にフロントミッションケース16を固設して駆
動スプロケット11を支持し、後端部にアイドラ12、
及び、駆動スプロケット11とアイドラ12との間に転
輪13・13・・・を回転自在に支持し、該駆動スプロ
ケット11とアイドラ12と転輪13・13・・・の周
囲をクローラベルト14で巻回している。
【0013】次に、クローラトラクタの駆動伝達系につ
いて、図2、図3を用いて説明する。前記エンジン3の
後部にダンパーケース(またはクラッチケース)19が
付設され、該ダンパーケース19内のダンパー21の出
力軸は後方に延設されて、リアミッションケース5の前
部に付設した油圧式の走行無段変速装置(以下走行用H
ST)22の入力軸23に連結される。該リアミッショ
ンケース5内には副変速装置43やPTO変速装置44
等が収納され、該副変速装置43には前記走行用HST
22の出力が副変速入力軸48を介して伝えられ、PT
O変速装置44へは伝動軸42を介して伝えられる。
【0014】また、エンジン3の前方に油圧式の旋回無
段変速装置(以下旋回用HST)20を前面に付設した
フロントミッションケース16が配置され、メインフレ
ーム6の前部に支持され、機体の前部位置に配置してい
る。そして、エンジン3からの動力により旋回用HST
20を駆動し、該旋回用HST20の出力と前記副変速
装置43からの出力を合成して駆動スプロケット11を
駆動する構成としている。
【0015】次に、動力伝達構成の具体的構成を説明す
る。前記エンジン3のクランク軸は前後方向水平に配置
されて、前方及び後方に突出されている。後方の出力軸
3aはダンパー21を介して走行用HST22に入力さ
れ、該走行用HST22はエンジン3の後部にダンパー
ケース19を介して連結され、前記走行用HST22の
入力軸23は走行用HST22を貫通して後方へ延設さ
れ、該入力軸23の後端がPTOクラッチ24に入力さ
れ、該PTOクラッチ24の出力は伝動軸25を介して
PTO入力軸26に伝えられ、該PTO入力軸26上に
はPTO1速ギヤ27、PTO2速ギヤ28、PTO逆
転ギヤ29が固設されている。
【0016】また、前記PTO入力軸26と平行に逆転
軸30、PTO変速軸31、カウンター軸33、PTO
軸34が支持され、PTO変速軸31上にはPTO1速
従動ギヤ35、PTO2速従動ギヤ36、PTO逆転従
動ギヤ37が遊嵌され、PTO1速従動ギヤ35は前記
PTO1速ギヤ27と、PTO2速従動ギヤ36はPT
O2速ギヤ28と、PTO逆転従動ギヤ37は逆転軸3
0上の逆転歯車38を介してPTO逆転ギヤ29とそれ
ぞれ噛合している。
【0017】そして、前記PTO変速軸31上には摺動
ギヤ39が摺動自在にスプライン嵌合され、前記PTO
1速従動ギヤ35、PTO2速従動ギヤ36、PTO逆
転従動ギヤ37とそれぞれPTO変速レバーの回動によ
って噛合可能とし、PTO変速変速を可能としてPTO
変速装置44を構成している。そして、前記PTO変速
軸31上には更に伝動ギヤ40が固設され、該伝動ギヤ
40はカウンター軸33軸上のカウンターギヤを介して
PTO軸34上に固設したギヤ41に動力を伝達可能と
している。該PTO軸34は後方に突出され、走行車両
後端に接続される作業機を駆動可能としている。
【0018】また、前記走行用HST22は可変容量型
の油圧ポンプ45と定容量型の油圧モータ46からな
り、油圧ポンプ45の可動斜板は走行用HST22のケ
ース側面に設けた変速アーム63と連結され、該変速ア
ーム63はリンク機構を介してシート8側部に設けた主
変速レバー65と連動連結され、該主変速レバー65の
回動により油圧ポンプ45からの吐出量と吐出方向を変
更して、油圧モータ46の回転数と回転方向を変更可能
としている。つまり、主変速を可能としている。
【0019】前記油圧モータ46の出力軸47はリアミ
ッションケース5に軸支した副変速入力軸48と連結さ
れ、該副変速入力軸48上には高速ギヤ50と低速歯ギ
ヤ51が固設され、副変速軸48と平行に軸架した副変
速軸52上に遊嵌した高速従動ギヤ53と低速従動ギヤ
54にそれぞれ噛合している。そして、前記副変速軸5
2上の高速従動ギヤ53と低速従動ギヤ54との間には
摺動ギヤ55がスプライン嵌合されて、図示しない副変
速レバーまたはスイッチ等の操作で高低変速を可能と
し、副変速装置43を構成している。
【0020】そして、副変速軸52上に伝動ギヤ56が
固設され、該伝動ギヤ56は出力軸57上に固設したギ
ヤ58と噛合されている。該出力軸57の前端はリヤミ
ッションケース5より前方に突出され、ユニバーサルジ
ョイント60及び伝動軸を介してフロントミッションケ
ース16より後方に突出した入力軸61に伝えられる。
該フロントミッションケース16内の入力軸61上には
機体のブレーキ装置62が配置され、該入力軸61の他
端にはベベルギヤ141が固設され、該ベベルギヤ14
1は遊星歯車機構140で構成される差動装置のサンギ
ヤ軸143上に固設したベベルギヤ142と噛合されて
いる。
【0021】一方、前記フロントミッションケース16
はメインフレーム6の前後中途部に固設され、該フロン
トミッションケース16は遊星歯車機構140と左右の
最終減速装置133・133と入力減速機構132を収
容し、フロントミッションケース16の前面に旋回用H
ST20を付設している。前記最終減速装置133・1
33から突出した出力軸上にはそれぞれ駆動スプロケッ
ト11・11が固設されている。
【0022】前記入力減速機構132の入力軸134は
ユニバーサルジョイント135を介してエンジン3より
前方へ突出した出力軸3bと連結され、該入力減速機構
132は複数の歯車により減速して、その出力は旋回用
HST20の油圧ポンプ121の入力軸122に伝えら
れて入力され、該旋回用HST20は可変容量型の油圧
ポンプ121と固定容量型の油圧モータ124より構成
して、該油圧ポンプ121の可動斜板は旋回用HST2
0のケース側面に設けた変速アーム64と連結されて、
該変速アーム64は後述するリンク機構等を介して前記
ステアリングハンドル7と連動連結されて、該ステアリ
ングハンドル7の操作量に応じて油圧ポンプ121から
の吐出量が調整され、該油圧ポンプ121の吐出量に応
じて駆動する油圧モータ124の出力軸125の回転数
と回転方向を変更して駆動させるのである。
【0023】前記油圧モータ124の出力軸125は旋
回用HST20の後部側に延設してその先端にベベルギ
ヤ126を固設し、該ベベルギヤ126は左右ベベルギ
ヤ127・127と噛合し、左右に逆回転の動力を伝え
る。該ベベルギヤ127・127から回転駆動力を遊星
歯車機構140に伝達している。
【0024】次に、前記遊星歯車機構140の構成につ
いて説明する。尚、左右対称に構成されているので、一
方について説明する。エンジン3の出力は前記リアミッ
ションケース5よりフロントミッションケース16に入
力される。入力軸61の駆動力はベベルギヤ141・1
42を介してサンギヤ軸143に伝達される。そして、
サンギヤ軸143の回転出力が左右に伝達され、左右の
遊星歯車機構140・140に入力される。左右一方の
遊星歯車機構140は、サンギヤ144、プラネタリア
ギヤ145、キャリア146及び出力ギヤ147等で構
成されている。
【0025】前記サンギヤ軸143の回転出力は、サン
ギヤ軸143の左右端に固設されたサンギヤ144を同
方向、同回転数で回転駆動する。そして、サンギヤ14
4はプラネタリアギヤ145に刻設された2つのギヤの
内の一方であるギヤ145aに噛合し、さらに他方のギ
ヤ145bは出力ギヤ147に噛合している。ここでプ
ラネタリアギヤ145は、サンギヤ軸143上に遊嵌さ
れたキャリア146より突設した軸に回転自在に軸支さ
れており、該キャリア146はサンギヤ軸143(駆動
出力軸149)の外周上を回転する。また、前記キャリ
ア146の外周に歯車155を形成し、該歯車155は
前記ベベルギヤ127を固定する軸153上に固設した
歯車154と噛合している。
【0026】以上の構成において、前記ステアリングハ
ンドル7による操作が中立位置を維持している場合に
は、前記旋回用HST20の油圧モータ124の出力軸
125が回転駆動しないため、該出力軸125上に固設
されたベベルギヤ126が固定され(回転することがで
きない)、さらに軸153・153上にそれぞれ固設さ
れたベベルギヤ127・127及び歯車154・154
も固定され、該歯車154・154に噛合する左右のキ
ャリア146・146にブレーキ作用を発生させる。こ
れにより該キャリア146・146はサンギヤ軸143
上で回転することなく略固定状態を維持する。
【0027】これにより、サンギヤ144の回転駆動
は、固定されたキャリア146で回転自在に支持される
プラネタリアギヤ145を介して伝達されるのである。
そして、プラネタリアギヤ145のギヤ145bに噛合
する出力ギヤ147を回転駆動させることにより、左右
の駆動出力軸149・149を回転駆動する。つまり、
前記ステアリングハンドル7が中立(直進)位置を保持
している場合には、エンジン3からはリアミッションケ
ース5を介した出力のみが遊星歯車機構140に入力さ
れ、左右の駆動出力軸149・149を同方向、同回転
数で回転駆動するのである。
【0028】一方、ステアリングハンドル7の左右旋回
操作時には、該ステアリングハンドル7の操作量に応じ
て前記旋回用HST20の油圧ポンプ124の吐出量が
調整され、これに従って油圧モータ124の出力軸12
5が回転駆動される。そして、前記出力軸125により
遊星歯車機構140に入力された回転出力は、前記ベベ
ルギヤ126を介して、左右の旋回逆転軸153・15
3上に固設されたベベルギヤ152・152を互いに逆
回転、同回転数で回転駆動させる。
【0029】これにより、歯車154・154に噛合す
る左右のキャリア146・146も逆回転、同回転数で
サンギヤ軸143の外周を回転運動するのである。そし
てキャリア146・146の回転により前記プラネタリ
アギヤ145・145がキャリア146・146と一体
となってサンギヤ軸143の外周上を逆回転、同回転数
で回転運動する。そして、前記プラネタリアギヤ145
・145のキャリア146・146に対する回転方向
と、該プラネタリアギヤ145・145のサンギヤ軸1
43に対する回転方向が逆方向であれば、出力ギヤ14
9・149の回転数は加算され、同方向であれば出力ギ
ヤ149・149の回転数は減算される。
【0030】つまり、前記走行用HST22及び副変速
装置43で変速された後のエンジン3からの出力と、前
記旋回用HST20を介するエンジン3の出力が遊星歯
車機構140で合成され、ステアリングハンドル7が中
立では直進し、左右に回転すると、左右の駆動出力軸1
49・149に回転差を生じさせ、これにより左右のク
ローラ式走行装置1の駆動スプロケット11・11に回
転差が生じ、左方向若しくは右方向への旋回走行が行え
るのである。このようにして、主変速レバー65で設定
した走行速度で前進または後進し、ステアリングハンド
ル7の回転操作で左右のクローラーの回転数を変更し
て、左右一側の駆動が停止されることなく、略両側のク
ローラーが回転した状態で旋回できるのである。
【0031】次に、本発明のステアリング装置の構成に
ついて説明する。図1、図2、図4に示すように、ステ
アリングコラム2にハンドル軸71が略上下方向に回転
自在に支持され、該ハンドル軸71の下端はユニバーサ
ルジョイント72・73を介して後述する操向旋回操作
ユニットA及びリンク機構を介して、前記走行用HST
22の変速アーム63及び旋回用HST20の変速アー
ム64と連結されている。
【0032】そして、前記操向旋回操作ユニットAはダ
ンパーケース19の後部位置でステップ18下方に横向
きに配置されており、前記ステアリングコラム2内はハ
ンドル軸71とユニバーサルジョイント72が収納され
るだけで、小さくコンパクト化されて、シート8とステ
アリングハンドル7との間隔を広げ、ステップ18上が
広くなり居住性を向上させている。また、ステップ18
下方のデッドスペースを有効に利用して、無駄な空間を
なくしている。更に、操向旋回操作ユニットA及び連結
リンク機構のメンテナンスはステップ18のカバーを外
して行なえ、上から作業ができて、従来の如くステアリ
ングコラム2とシート8の間の狭い空間で横向きまたは
上向きで作業することはなくなるのである。
【0033】前記操向旋回操作ユニットAは旋回変速リ
ンク機構66とステアリングギア機構67と両者を連結
する連結リンク機構68から構成されている。ステアリ
ングギア機構67はダンパーケース19と旋回変速リン
ク機構66の間に略左右水平方向に配置されて、図7に
示すように、左右中央にギヤケース72が配置され、該
ギヤケース72は上下にボルト孔72a・72a・72
aを設けて、ボルトにてダンパーケース19の後面に固
定される。
【0034】また、該ギヤケース72内を貫通してラッ
ク73が挿入されて、中央部に歯部を形成して、左右両
側を摺動ロッド部73a・73aとし、左右いずれか一
端を出力部73bとしている。中央部の歯部は図示しな
いピニオンと噛合され、該ピンニオンの回転軸が入力軸
74として上方に突出され、該入力軸74は前記ユニバ
ーサルジョイント73に連結される。なお、ステアリン
グハンドル7の回転は前記ラックとピニオンによって減
速されている。
【0035】前記摺動ロッド部73・73上にはスプリ
ング75・75が外嵌され、ギヤケース73の両端に配
置した座金78・78と摺動ロッド部73・73の外側
端に設けたストロークカラー76・76の間で係止さ
れ、ラック73がギヤケース73に対して左右略均等に
位置するように付勢している。つまり、ステアリングハ
ンドル7が直進位置となる中立位置に位置するように付
勢している。そして、このスプリング75の付勢力(バ
ネ定数)の異なるスプリングと変更することによって、
ステアリングハンドル7の操作力の設定変更ができ、更
に、スプリング75は、最も縮まる位置、つまり、ステ
アリングハンドル7の旋回操作限界位置付近が最も荷重
が大きくなるため、大きく旋回するためにステアリング
ハンドル7を大きく回動すると徐々に荷重が増し、乗用
車のハンドル操作のフィーリングに近づけることができ
るのである。
【0036】また、前記摺動ロッド部73a・73aの
外側端部上に設けたストロークカラー76・76は、パ
イプ状に構成して、その軸心とラック73の軸心を一致
させて配置し、該ストロークカラー76・76は左右対
称に配置してナット77・77によって固定している。
また、該ストロークカラー76・76の内側端部がスト
ッパーの役目を果たし、ストロークカラー76・76の
内側端部と前記座金78・78の間がラックストローク
となる。つまり、ステアリングハンドル7を回動限界ま
で回動すると、ラック73の移動とともにストロークカ
ラー76も移動して、その内端部が座金78に当接して
停止されるのである。
【0037】よって、ラックストロークを変更したい場
合は、長さの異なるストロークカラー76・76に付け
替えることで変更でき、ステアリングハンドル7を回動
できる範囲も調整できるのである。但し、前記ストロー
クカラー76・76を設ける代わりに、摺動ロッド部7
3a・73a延長上にストッパーを培地することもでき
る。例えば、メインフレーム6またはダンパーケース1
9等の機体側よりストッパーステーを摺動ロッド部73
a・73aの両側まで延設してストッパーとするのであ
る。このストッパーステーと摺動ロッド部73a・73
a端部の間の間隔を調整することによってストローク調
整ができる。そして、前記摺動ロッド部73a・73
a、スプリング75・75、ストロークカラー76・7
6、ナット77・77、座金78・78はジャバラ等で
構成したブーツ79・79によって覆われ、泥水等の浸
入を防止している。
【0038】次に連結リンク機構68の構成について、
図5より説明する。前記摺動ロッド部73a端に形成し
た出力部73bには、正面視クランク状またはL字状に
折り曲げられた連結プレート80の一端が固設され、該
連結プレート80の他端は後方の旋回変速リンク機構6
6の上方まで延設されて連結ロッド81の一端に枢結さ
れる。該連結ロッド81他端はベルクランクアーム82
の一端に枢結され、該ベルクランクアーム82の中央は
旋回変速リンク機構66を収納するケース70より後方
に突設した支持ステー83に立設した枢支軸82aに回
転自在に枢支され、該ベルクランクアーム82の他側の
アームは側方(右方)に延設されて、その端部に連結ロ
ッド84に枢結している。該連結ロッド84はケース7
0の右側部に略前後方向に配置して、該連結ロッド84
の他端が旋回変速リンク機構66の操向入力軸90に固
設したアーム85に枢結される。なお、前記連結ロッド
81・84の両側には球形ジョイントが配置され、捩れ
等が発生しても回動や移動が確実に伝えられるようにし
ている。
【0039】このように構成することによって、前記ス
テアリングハンドル7の回動はユニバーサルジョイント
72・73を介してステアリングギア機構67に伝えら
れ、該ステアリングギア機構67のラックアンドピニオ
ンによって回転量が減速されながらラック73の左右移
動に変更され、この左右移動が連結プレート80、連結
ロッド81を介してベルクランクアーム82の回動に変
換され、該ベルクランクアーム82の回動が連結ロッド
84、アーム85を介して操向入力軸90の回転に変換
されて、ステアリングハンドル7の回動が操向入力軸9
0に伝えられるのである。
【0040】次に、ステップ18下方に配置する旋回変
速リンク機構66の構成について、図4乃至図11によ
り説明する。図4に示すように、旋回変速リンク機構6
6は前記ステアリングギア機構67の後部に配置され
て、その上方及び後部に連結リンク機構68を配置し、
旋回変速リンク機構66はメインフレーム6・6上に載
置固定され、更にステアリングギア機構67と一体的に
固設して、操向旋回操作ユニットAとして誤差が小さく
なるようにし、ユニットとして組み立てることができ、
万一故障した場合、ユニット自体を容易に取り替えるこ
とができる。
【0041】該旋回変速リンク機構66はステアリング
ハンドル7の回転と主変速レバー65の回動を合成し
て、旋回用HST20及び走行用HST22を駆動して
旋回及び直進時に左右のクローラーを適正回転速度にす
るためのリンク機構であり、旋回変速リンク機構66は
ケース70内に収納しており、該ケース70は密封型と
しており、塵埃や泥水等の浸入を防止している。そし
て、該ケース70から突出する軸は、底面よりも高くし
ており、右側面から突出した操向入力軸90と、ケース
70上面から突出した主変速レバー65の回転を伝える
変速入力軸102と、旋回用HST20の変速アーム6
4に回転力を伝える旋回出力軸162と、走行用HST
22の変速アーム63に回転力を伝える走行出力軸11
3だけとし、各軸とケース70の間にはシールが介装さ
れている。つまり、出力側の軸は上面からだけとし、入
力側の軸は側面と上面からのみ突出して、下方からの泥
水の浸入を防止し、開口部を少なくして泥水や塵埃等の
浸入経路も少なくして、メンテナンスの回数が少なくな
るようにしている。
【0042】前記旋回変速リンク機構66の構成は、図
8乃至図10に示すように、ケース70の側面より操向
入力軸90が突出されており、本実施例では進行方向に
向かって右側面から突出している。該操向入力軸90は
ケース70内で左右水平方向に延設されて、その他端は
ユニバーサルジョイント104を介して旋回方向を前後
進変速に合わせる変更機構の揺動部材101と連結さ
れ、該揺動部材101は略円錐状に構成して、中央部は
軸受を介して揺動軸92の端部に設けた受部92aに支
持されている。該揺動部材101は前記ステアリングハ
ンドル7の回動とともに操向入力軸90を中心回動で
き、かつ、揺動軸92を中心に傾倒可能としている。該
揺動軸92は軸受を介してケース70に垂直方向を軸心
として回動自在に支持されている。
【0043】そして、該揺動部材101からアーム部1
01aが斜め上方に延出され、該アーム部101aの先
端に連結体106が連結され、該連結体106の一端に
ユニバーサルジョイント等のジョイント103aを介し
て操向用リンク103と連結され、連結体106の他端
に後述するジョイント111aを介して走行用リンク1
11と連結している。前記ジョイント103aはステア
リングハンドル7が直進位置のとき前記揺動軸92の軸
心の延長上に位置し、該揺動軸92は左右方向で中立時
の前記受部92aの軸心O1の延長線上と交差するよう
に配置している。
【0044】また、前記操向用リンク103の他端は球
形ジョイント103bを介してアーム107と連結さ
れ、該アーム107は旋回出力軸162に固設され、該
旋回出力軸162はパイプ状に構成して前記変速入力軸
102に回転自在に外嵌して、ケース70の左側より上
方に突出され、図5に示すように、該ケース70外の旋
回出力軸162上にアーム163が固設され、該アーム
163よりリンク164等を介して前記旋回用HST2
0の変速アーム64と連結されている。
【0045】また、前記揺動部材101に設けた連結体
106の他端に、ジョイント111aを介して走行用リ
ンク111が連結され、該ジョイント111aは前記軸
心O1を中心として前記ジョイント103aと90度離
れた位置に配置されている。そして、該走行用リンク1
11の他端はジョイント111bを介してアーム112
に連結され、該アーム112を固設した走行出力軸11
3はケース70の左右中途部より上方に突出し、該走行
出力軸113上端にアーム116が固設され、該アーム
116より図5に示すリンク117、アーム118、リ
ンク119を介して走行用HST22の変速アーム63
と連結されている。そして、前記操向用リンク103の
下端のジョイント103bと、走行用リンク111の他
端のジョイント111bは軸心O1の延長上に配置され
ている。
【0046】また、前記揺動軸92の受部92aには前
記ジョイント111aと反対方向に(180°ズラせた
位置)アーム92bが突出され、該アーム92bの先端
に主変速用リンク160の上端のジョイント160aが
連結され、該主変速用リンク160の他端がアーム16
1と連結され、該アーム161を固設した変速入力軸1
02はケース70上方に突出されて、該変速入力軸10
2の上端に固設したアーム93、リンク94、ベルクラ
ンクアーム95やリンク等を介して主変速レバー65と
連結されている。
【0047】このような構成において、図11に示すよ
うに、主変速レバー65を例えば前進側(F)へ回動し
て変速操作を行うと、図11(a)の如く、リンクやア
ーム等を介して主変速用リンク160が右方へ移動さ
れ、アーム92bの回動と共に受部92aと揺動部材1
01(アーム部101a)が傾倒され、走行用リンク1
11が左方へ移動され、アーム112やリンク等を介し
て走行用HST22の変速アーム63が前進側へ回動さ
れて走行変速される。
【0048】この揺動部材101が傾倒された状態でス
テアリングハンドル7を例えば左側へ旋回するように回
動すると、主変速レバー65で設定された傾斜の状態で
回動し、操向用リンク103を左方へ移動するのであ
る。しかし、前記連結体106によって操向用リンク1
03の右端と走行用リンク111の右端が連結されてい
ることによって、操向用リンク103は中立側から左方
へ移動されるが、走行用リンク111は90度位相が異
なっているので、最左位置から中立側に向かって移動す
ることになり、走行速度が減少されるのである。言い換
えれば、主変速レバー65で設定した走行速度で機体は
走行しているが、ステアリングハンドル7の回動に従っ
て徐々に走行速度(機体中心速度)は低下し、急ハンド
ルをきっても機体の速度が低下されて機体が大きく傾く
ことがないようにしている。
【0049】つまり、図12に示すように、旋回中心側
の速度は二点鎖線で示し、旋回外側の速度は破線で示
し、機体中心速度は一点鎖線で示しており、旋回角度が
大きくなるほど、機体の中心速度が徐々に低下するよう
にしているのである。そして更に、ステアリングハンド
ル7を回動すると内側のクローラーの回転数が減少し
て、逆転するようになり、遊星歯車機構を左右互いに同
回転数で逆方向に駆動するようになると、芯地旋回をさ
せることができるのである。
【0050】また、前記主変速レバー65を逆に後進側
へ回動して、ステアリングハンドル7を左に回転した場
合には、図11(b)の如く、走行用リンク111は右
へ移動され、ステアリングハンドル7の左回転によって
操向用リンク103は右方へ移動され、前記と同様に変
速される。つまり、前進と後進ではステアリングハンド
ル7を同方向に回動しても、操向用HST90は前進と
後進で逆方向に駆動するようにして、旋回方向を一致さ
せているのである。
【0051】また、前記主変速レバー65を中立の状態
でステアリングハンドル7を回動した場合、ジョイント
103b・111bは軸心O1の延長上の定点に位置し
た状態のまま操向用リンク103、走行用リンク111
が回動されるだけであり、言い換えれば、ジョイント1
03b・111bは逆円錐状の下端の頂点に位置し、ジ
ョイント103a・111aは逆円錐状の上部に位置す
る底面の円周外周上に位置することとなり、該底面は中
立時に軸心O1に対して直角となり、ジョイント103
a・111aが外周上を移動するだけで、操向用リンク
103、及び、走行用リンク111は左右に移動するこ
とがなく、機体は停止したままとなるのである。よっ
て、走行中立位置でステアリングハンドル7を回動して
も、旋回用HST20は駆動されず、不意に芯地旋回す
るようなことがないようにしている。このように構成し
た旋回変速リンク機構66がケース70内に収納されて
いるのである。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果が得られる。即ち、請求項1の如
く、ステアリングハンドルの回転と主変速レバーの回動
を合成して、旋回無段変速装置及び走行無段変速装置に
伝える旋回変速リンク機構と、ステアリングハンドルの
回転を減速して直線方向の移動に変換するステアリング
ギア機構とからなる走行旋回操作ユニットを、ステップ
下方に配置したので、ステップ下方の空いた空間を有効
に利用でき、旋回変速リンク機構がステアリングコラム
内に収納しなくて済むので、ステアリングコラムを小さ
くでき、該ステアリングコラムとシートの間の間隔が広
くなり、操縦部の居住性を向上できる。また、重心を下
方に下げることができる。また、ユニット化することに
よって、ステップ下方だけでなく、その他収納可能なデ
ッドスペースができると、その位置に容易に設計変更し
て取り付けることができる。
【0053】また、請求項2の如く、前記旋回変速リン
ク機構をケース内に密封して収納したので、塵埃や泥水
等がリンク機構を収納したケース内に入ることがなく、
回動部や摺動部の潤滑性が長く保たれてメンテナンス性
を向上できる。また、旋回変速リンク機構の入力軸及び
出力軸を、ケース底面より上方に配置したので、開口部
をケース下面からなくして、上面または側面の一部に軸
孔を設けて、下からの泥水や土等の跳ね返りが入力軸や
出力軸側へ至り難くなり、更に、ケース内への泥水等の
浸入を防止することができる。
【0054】また、請求項3の如く、ステアリングハン
ドルの回転と主変速レバーの回動を合成して、旋回無段
変速装置及び走行無段変速装置に伝える旋回変速リンク
機構と、ステアリングハンドルの回転を減速して直線方
向の移動に変換するステアリングギア機構とを、走行旋
回操作ユニットとして一体的に設けたので、走行旋回操
作ユニットとして車輛本体に組み付けることが可能とな
り、組立が簡単に行なえ、故障した場合、ユニットごと
取り外してメンテナンスが簡単に行なえる。また、旋回
変速リンク機構とステアリングギア機構との間の連結機
構を短く構成できコンパクト化が図れる。そして、両者
の連結誤差を小さくすることができる。
【0055】また、請求項4の如く、前記ステアリング
ギア機構をラックとピニオンより構成し、該ラックの両
側にスプリングを配置して中立側へ付勢するので、中立
復帰機構が簡単な構成となり、その中立復帰も容易とな
る。また、従来のようにカム等をバネで付勢して中立復
帰させる方法では、旋回操作時に大きな力が必要となる
が、本発明ではスプリングで中立側へ付勢するので、操
作力は軽くなり,また、ステアリングハンドルを回動し
た旋回エンド付近でスプリングによる荷重が増すため、
ストッパーには衝撃的に当たることがなく、乗用車並の
フィーリングを確保でき、乗用車と違和感なく操作がで
きる。
【0056】また、請求項5の如く、前記ステアリング
ギア機構をラックとピニオンより構成し、該ラックの両
側にストロークカラーを設けて、ストロークを調整可能
としたので、ストロークカラーを付け替えるだけで容易
にストローク調整ができる。また、ストロークカラーの
取り替えで、ステアリングハンドルの回動領域を任意に
選定できる。
【0057】また、請求項6の如く、前記ステアリング
ギア機構をラックとピニオンより構成し、該ラックの両
側にストッパーを設けたので、ラックの移動範囲を規定
でき、信頼性を向上でき、ストッパーは簡単に構成でき
て、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるクローラトラクタの側
面図である。
【図2】エンジンとHSTとミッションケースの配置を
示す側面図である。
【図3】駆動伝達経路を示すスケルトン図である。
【図4】ステアリングコラム内と操向旋回操作ユニット
の側面図である。
【図5】操向旋回操作ユニットの平面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】ステアリングギア機構の正面図である。
【図8】旋回変速リンク機構の平面図である。
【図9】旋回変速リンク機構の後面断面図である。
【図10】旋回変速リンク機構の模式斜視図である。
【図11】旋回変速リンク機構の作動を示す模式図であ
る。
【図12】ハンドル角度と走行速度の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
A 走行旋回操作ユニット 7 ステアリングハンドル 18 ステップ 20 旋回用HST 22 走行用HST 65 主変速レバー 66 旋回変速リンク機構 67 ステアリングギア機構 70 ケース 90 操向入力軸 102 変速入力軸 113 出力走行出力軸 162 旋回出力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 正和 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 3D040 AA01 AB04 AC30 AC50 AD03 AD15 AF07 3D052 AA13 AA17 BB11 DD04 EE01 FF02 GG03 HH02 JJ10 JJ21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルの回転と主変速レ
    バーの回動を合成して、旋回無段変速装置及び走行無段
    変速装置に伝える旋回変速リンク機構と、ステアリング
    ハンドルの回転を減速して直線方向の移動に変換するス
    テアリングギア機構とからなる走行旋回操作ユニット
    を、ステップ下方に配置したことを特徴とする走行車両
    のステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回変速リンク機構をケース内に密
    封して収納し、該旋回変速リンク機構の入力軸及び出力
    軸を、ケース底面より上方に配置したことを特徴とする
    請求項1記載の走行車両のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングハンドルの回転と主変速レ
    バーの回動を合成して、旋回無段変速装置及び走行無段
    変速装置に伝える旋回変速リンク機構と、ステアリング
    ハンドルの回転を減速して直線方向の移動に変換するス
    テアリングギア機構とを、走行旋回操作ユニットとして
    一体的に設けたことを特徴とする走行車両のステアリン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 前記ステアリングギア機構をラックとピ
    ニオンより構成し、該ラックの両側にスプリングを配置
    して中立側へ付勢することを特徴とする請求項3記載の
    走行車両のステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記ステアリングギア機構をラックとピ
    ニオンより構成し、該ラックの両側にストロークカラー
    を設けて、ストロークを調整可能としたことを特徴とす
    る請求項3記載の走行車両のステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記ステアリングギア機構をラックとピ
    ニオンより構成し、該ラックの両側にストッパーを設け
    たことを特徴とする請求項3記載の走行車両のステアリ
    ング装置。
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