JP2002002220A - ラジアルタイヤ - Google Patents

ラジアルタイヤ

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JP2002002220A
JP2002002220A JP2000185244A JP2000185244A JP2002002220A JP 2002002220 A JP2002002220 A JP 2002002220A JP 2000185244 A JP2000185244 A JP 2000185244A JP 2000185244 A JP2000185244 A JP 2000185244A JP 2002002220 A JP2002002220 A JP 2002002220A
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belt
radial tire
strip
corrugation
vulcanization
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JP2000185244A
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Toru Tanaka
亨 田中
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトのコード角によってプライステアが発
生し、直進性能を悪くしていたのを防ぐ。 【解決手段】 ベルト2は帯板2Cをリング形状として
コード角を無くすようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラッ
ク、バス等に装着されるラジアルタイヤに係り、より具
体的には「たが」の役目をしたバンドであるベルトを改
善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】我国における初期のラジアルタイヤは、
ベルトに伸びの小さい強力人絹をコード角20°前後で
折り重ねたものを2枚用いているものが多かったが、現
在では、スチールコード(コード角度20°前後)が用
いられることが多い。図5を参照して説明すると、ラジ
アルタイヤTのトレッド部1にはコード角度20°前後
のスチールコード2Aをスキムゴム2Bで被覆してなる
ベルト2の2枚が互いにコードを交差させて埋没されて
「たが」の役目をもたせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のラジアルタイヤ
Tを車に装着して走行するとき、主として径外側のベル
ト2におけるコード2Aの角度によって特有のプライス
テアが発生し、これが直進性に影響するという課題があ
った。また、ベルト2による「たが」の役目を与えるた
めには、該ベルト2を複数枚必要とするため軽量化の妨
げとなるし、燃費にも影響するという課題があった。そ
こで本発明は、ベルトの構成材料(素材)として金属又
は樹脂製の帯板を採用し、これをエンドレス形態とする
ことにより、特有なプライステアの発生要因をなくして
直進性を向上できながら、軽量であるにも拘らず充分な
「たが」の役目を約束できるようにしたラジアルタイヤ
を提供することが目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部1
にベルト2を埋設しているラジアルタイヤTにおいて、
前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じてい
る。すなわち、請求項1に係るラジアルタイヤTの前記
ベルト2は、金属又は樹脂製の帯板2Cを無端リング形
態に形成してなり、トレッド部1に当該ベルト2が一枚
だけ埋設されていることを特徴とするものである。この
ように構成したことで、ベルト2に「たが」の役目をも
たせるには、その帯板2Cの厚みを伸長しない範囲で選
択することによってベルト剛性を確保できるし、ベルト
2は一枚だけであることから、軽量となり燃費を抑制で
きるのである。勿論、ベルト2は帯板2Cであって平坦
面となり、これ故、従来のコード2Aによるプライステ
アの発生要因はなくなって直進性を約束するのである。
【0005】また、前述の請求項1において、前記帯板
2Cには多数の孔2Dが分散されて穿設されていること
が推奨される(請求項2)。このように帯板2Cに多数
の孔2Dを分散して穿設することによってベルト剛性を
調整(しなやかさの調整)できるだけでなく、軽量化に
寄与し、孔2Dを介してのゴム侵入を確保できてベルト
2の剥離を阻止(防止)できるのである。更に、前述の
請求項1又は2において、前記帯板2Cは加硫成形前に
おいては周方向の波付け2Eが形成されており、加硫成
形に際して当該波付け2Eが径成長を許容し、加硫成形
後は当該波付け2Eが消失されて周方向のフラット面に
なることが推奨される(請求項3)。
【0006】このような構成としたことにより、一枚の
ベルト2を採用したとしても加硫成形が容易かつ確実に
なったのである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。なお、図5を参照して既述し
た構成と共通する部分は共通符号を援用する。図1
(1)(2)(3)において、ラジアルタイヤTのトレ
ッド部1には、金属又は樹脂製の帯板2Cを無端リング
形態に形成したベルト2がこの一枚だけが埋設されてお
り、ここに帯板2Cであることからその外表面(タイヤ
の接地側)は平滑面となり、従来のようにコード2Aに
よるプライステアの発生要因はなく、これ故、直進性が
向上するのである。
【0008】無端リング形態のベルト2は、これが金属
製であるときは、例えば継ぎ目なし薄肉鋼管(1mm以
下)を輪切りしてこれを拡径処理することで作成するこ
とが可能であり、又、薄板(1mm以下)でスチール等
の帯板2Cをリング形態に形造って溶接、又はHIP処
理(熱間等方圧加圧処理)等することで作成可能であ
る。樹脂については、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂の
いずれにおいても作成可能であり、この樹脂製のときは
グラスファイバー等を混入した機能性樹脂であっても良
い。
【0009】金属製又は樹脂製のいずれであっても、ベ
ルト2の剛性は、帯板2Cの厚み等によって調整可能で
ある。また、ベルト2はその外表面が平滑面であればプ
ライステアの発生要因がなくなることから、この要因に
関与しないベルト2の内表面(タイヤの反接地側)につ
いては、平滑面である必要はなく凹凸、スジ状突起等が
形成されていても構わない。更に、図2で示すように帯
板2Cはこれに多数の孔2Dが分散されて穿設されてい
る構成とすることにより、ベルト2の剛性(しなやか
さ)調整が可能であるとともに軽量化に寄与するだけで
なく、孔2Dにトレッドゴム等が侵入してベルト2の剥
離を防止できて特に、高速性の向上、耐久性の向上等で
有利であるし、勿論、孔2Dの形状、大きさ等は任意で
ある。
【0010】また、図3で示すように、ベルト2は周方
向の波付け2Eを形成していることが推奨される。すな
わち、通常のタイヤ製造においては、加硫金型より小さ
なタイヤ(グリーンタイヤ)を成形し、これを加硫時に
ブラダー等によって成長(膨張)させることにより金型
との合致に至る。このとき、スチールベルト2では幅狭
となったり、周方向に伸びたりする。しかし本発明にお
いては、ベルト2は幅および周方向に変化(変位)しな
いことから、加硫時の成長分(膨張)に見合う波付け2
Eを与えており、図4で示すように、加硫前においては
波付け2Eが形成されており、加硫成形に際して波付け
2Eが径成長を許容し、加硫成形後(加硫完了であって
インモールド時)は波付け2Eが消失されて周方向のフ
ラット面になるのである。
【0011】なお、図3の帯板2Cについても孔2Dを
形成しておいても良い。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、プ
ライステアの発生要因がなく直進性を向上できるし、タ
イヤ回転時においてベルトの径成長はなく高速性を向上
でき、また、ベルトは一枚であることからベルト同志の
擦れ、捩れがなく耐久性が向上できるし、大幅な軽量化
によって燃費性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、(1)は一部省
略の断面図、(2)はベルトの斜視図、(3)は帯板の
斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態におけるベルトの斜視図
である。
【図3】本発明の第3実施形態におけるベルトの斜視図
である。
【図4】図3の加硫前と加硫後を示す説明図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
T ラジアルタイヤ 1 トレッド部 2 ベルト 2C 帯板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部(1)にベルト(2)を埋設
    しているラジアルタイヤ(T)において、 前記ベルト(2)は、金属又は樹脂製の帯板(2C)を
    無端リング形態に形成してなり、トレッド部(1)に当
    該ベルト(2)が一枚だけ埋設されていることを特徴と
    するラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記帯板(2C)には多数の孔(2D)
    が分散されて穿設されていることを特徴とする請求項1
    に記載のラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記帯板(2C)は加硫成形前において
    は周方向の波付け(2E)が形成されており、加硫成形
    に際して当該波付け(2E)が径成長を許容し、加硫成
    形後は当該波付け(2E)が消失されて周方向のフラッ
    ト面になることを特徴とする請求項1又は2に記載のラ
    ジアルタイヤ。
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