JP2002002179A - 磁性体反転表示パネルの表示用具 - Google Patents

磁性体反転表示パネルの表示用具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示用具の前後を持ち替えることなく、磁性部
材の一端部だけで容易に表示用微少磁性体の両色(N極
側表面部分及びS極側表面部分)を表示することができ
るようにする。 【解決手段】前記表示用具が表示用具本体の前方部に磁
性体で形成した磁性部材を設けられ且つ、前記表示用具
本体に配設された磁石のS極及びN極を前記磁性部材へ
交互に隣接可能とする操作部を設けられ、前記操作部を
操作することにより前記磁性部材の先端部の磁極が隣接
された前記磁石のS極又はN極のいずれか前記先端部に
近い位置の磁極と同極に磁化され磁性体反転用磁極とな
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、S極およびN極を
有しS極側表面部分とN極側表面部分とが異なる色に着
色された表示用微小磁性体が降伏値を有する液体中に分
散された分散液体が所定間隔離れた透明な表面板および
裏面板間に収容された磁性体反転表示パネルの表示を行
う際に使用する表示用具に関し、特に、表示用具に設け
た磁石が表示パネルの表面に近接したときに前記表示用
磁性体の磁極を一定方向に並ばせる磁性体反転用磁極を
有する表示用具に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は磁性体反転表示パネルと前記磁性
体反転表示パネルに書き込みを行う従来の表示用具と表
示情報を消去する表示消去部材の説明図である。なお、
図8に示すような磁性体反転表示パネルは従来公知であ
り、例えば特許公報昭和59年第32796号公報等に
も記載されている。図8において、磁性体反転表示パネ
ル01は、透明な表面板02および透明な裏面板03
と、前記両板02,03間の間隔を保持するハニカム構
造のスペーサ04とを有している。両板02,03間の
空間に収容された分散液体06は、表示用微小磁性体0
7が降伏値を有する液体08中に分散された液体であ
り、表示用微小磁性体07は緑色に着色されたS極側表
面部分と白色に着色されたN極側表面部分とを有してい
る。
【0003】前記図8の磁性体反転表示パネル01に表
示情報を書き込む際には例えば、透明な表面板02が白
色の状態で、ペン形状の表示用具09の前方部に設けた
先端部が磁性体反転磁極としてN極に磁化された磁性部
材010を透明な表面板02に接触した状態で文字を書
くと、表示用微小磁性体07の緑色のS極側表面部分が
透明な表面板02側に配置される。この場合、白色の背
景に緑の表示が行われる。
【0004】前記白色の背景に緑の表示が行われている
磁性体反転表示パネル01の表示を消去して表面板を白
色にする場合には、表示消去用具011を使用する。表
示消去用具011は、平べったい永久磁石であってS極
012とN極013の磁性体反転磁石からなる。図8に
示すように、表示消去用具011のS極012側を磁性
体反転表示パネル01の表面板02に接触させると表示
用微小磁性体07のN極側表面部分(白色部分)が透明
な表面板02側に配置されて白色となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の表示用
具09の前方部に設けた磁性部材010は先端部が磁性
体反転磁極としてN極に磁化されており、そのため表示
用具09は透明な表面板02には緑色文字しか書くこと
ができないものであった。尚、緑色文字の他に白色文字
を書くために表示用具09の後方部にも先端部が磁性体
反転磁極としてS極に磁化された磁性部材を設けたもの
もあるが、両色を使い分けるために表示用具の前後をい
ちいち持ち替えることは不便であり、また、このように
両端部を色分け用の磁極として使ってしまうと、両端部
の先端部を異なる大きさに形成し前方部と後方部で表示
線巾を変えようとした場合において、双方の文字色はお
互いに細線か太線のいずれか一方しか設定できないとい
う問題があった。
【0006】本発明は前述の事情及び検討結果に鑑み、
次の記載内容を課題とする。表示用具の前後を持ち替え
ることなく、磁性部材の一端部だけで容易に表示用微少
磁性体の両色(N極側表面部分及びS極側表面部分)を
表示することができるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題の解決す
るために案出した本発明を説明する。 「1.S極およびN極を有しS極側表面部分とN極側表
面部分とが異なる色に着色された表示用微小磁性体が降
伏値を有する液体中に分散された分散液体が所定間隔離
れた透明な表面板および裏面板間に収容された磁性体反
転表示パネルの前記表示用磁性体の磁極を一定方向に並
ばせる磁性体反転用磁極を有する表示用具において、前
記表示用具が表示用具本体の前方部に磁性体で形成した
磁性部材を設けられ且つ、前記表示用具本体に配設され
た磁石のS極及びN極を前記磁性部材へ交互に隣接可能
とする操作部を設けられ、前記操作部を操作することに
より前記磁性部材の先端部の磁極が隣接された前記磁石
のS極又はN極のいずれか前記先端部に近い位置の磁極
と同極に磁化され磁性体反転用磁極となることを特徴と
する。 2.前記操作部の非操作時に前記磁石のS極及びN極の
少なくとも一方が前記磁性部材と隣接し、前記操作部を
前記表示用具本体に配設された弾性体の弾発力に抗して
操作することにより、前記操作部の非操作時に前記先端
部に近い位置に隣接された前記磁石の磁極と反対磁極が
前記磁性部材の前記先端部に近い位置に隣接されること
を特徴とする。 3.前記磁石が前記磁性部材に対して相対的に回動反転
することにより、前記磁石のS極及びN極が前記磁性部
材へ交互に隣接されることを特徴とする。 4.前記表示用具が表示用具本体の両端部に前記磁性部
材を有し且つ、双方の前記磁性部材の先端部が異なる大
きさに形成されることを特徴とする。」
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の発明及び作用効果)第1
の発明において、表示用具が表示用具本体の前方部に磁
性体で形成した磁性部材を設けられ且つ、表示用具本体
に配設された磁石のS極及びN極を磁性部材へ交互に隣
接可能とする操作部を設けられ、操作部を操作すること
により磁性部材の先端部の磁極が隣接された磁石のS極
又はN極のいずれか先端部に近い位置の磁極と同極に磁
化され磁性体反転用磁極となるようにするのは、表示用
具の前後を持ち替えることなく、磁性部材の一端部だけ
で表示用微少磁性体の両色(N極側表面部分及びS極側
表面部分)を表示することができるという作用効果を奏
するためである。
【0009】尚、表示用具本体は、樹脂や金属等の周知
の材質を適宜選択して形成することが可能であるが、配
設する磁石の磁界特性を考慮すると非磁性体である材質
を用いた方が磁界に影響を与えず好ましい。また、その
外観形態をペン形状に形成することにより使用時に手で
持ち易く好ましいものとなる。また、磁性部材は、スチ
ール等の強磁性体である周知の材質を適宜選択すること
が可能である。材料としては様々な形態に成形し易い金
属線材を用いることが好ましい。また、磁石は、磁石の
S極(又はN極)が磁性部材へ隣接した際に、磁石の磁
力で磁性部材の先端部をS極(又はN極)に磁化できる
ような磁力のものを用いることができる。尚、使用する
磁石の数に限定はなく、複数個を組み合わせて用いても
よい。
【0010】(第2の発明及び作用効果)第2の発明に
おいて、操作部の非操作時に磁石のS極及びN極の少な
くとも一方が磁性部材と隣接し、操作部を表示用具本体
に配設された弾性体の弾発力に抗して操作することによ
り、操作部の非操作時に先端部に近い位置に隣接された
磁石の磁極と反対磁極が磁性部材の先端部に近い位置に
隣接されるようにするのは、磁性部材の一端部の磁極の
変更操作を容易に行うことができ、また、操作解除によ
り磁性部材の磁極が容易に元に戻るという作用効果を奏
するためである。
【0011】尚、弾性体はコイルスプリングやクッショ
ンゴム等の周知の弾力性を有するものを適宜選択するこ
とが可能であり、また、弾性体を操作部と表示用具本体
の間に介装することによって操作部に弾発力を与えるこ
とができる。
【0012】(第3の発明及び作用効果)第3の発明に
おいて、磁石が磁性部材に対して相対的に回動反転する
ことにより、磁石のS極及びN極が磁性部材へ交互に隣
接されるようにするのは、構造が簡単なため部材数の低
減が図れるのとともに、磁性部材は磁石の磁力の流れに
沿って引き付けられるので、結果として磁性部材と磁石
は操作される度に180゜ずつ相対的に回動反転し、特
に操作部へストッパー機能を設ける必要がないという作
用効果を奏するためである。
【0013】(第4の発明及び作用効果)第4の発明に
おいて、表示用具が表示用具本体の両端部に磁性部材を
有し且つ、双方の磁性部材の先端部が異なる大きさに形
成されるようにするのは、表示用具本体の一端部だけで
表示用微少磁性体の両色(N極側表面部分及びS極側表
面部分)を表示することができ、また、表示用具本体の
他端部で表示線巾の異なる表示用微少磁性体の両色(N
極側表面部分及びS極側表面部分)を表示することがで
きるという作用効果を奏するためである。
【0014】尚、磁性部材を表示用具用本体の両端に設
ける場合、磁性部材に隣接させる磁石は双方の磁性部材
に対して各々設けてもよいが、磁石を配設する位置によ
っては1個の磁石で2つの磁性部材の先端部を磁化させ
ることも可能である。
【0015】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0016】(実施例1)図1は実施例1の表示用具の
全体姿図である。図2は前記図1に示す表示用具の内部
構造の説明図で、図2Aは全体構造の側面図、図2Bは
図2Aの矢印IIA−IIAから見た断面図、図2Cは操作
部を操作した状態を示す全体構造の側面図である。
【0017】図1において実施例1の表示用具の外観形
態の説明を行う。表示用具1は表示用具本体2の前方に
樹脂製の口金3を固設し、口金3の先端部に設けた丸孔
3aへ磁性部材4を圧入して固定した。表示用具本体2
はペン形状の樹脂成形体で、断面長丸の有底筒体であ
る。また、表示用具本体2の上面には角孔5を設けてお
り、表示用具本体2の内部に配設した円形状の磁石6の
上方の一部が操作部7として角孔5より突出している。
尚、操作部7の上方には白色のマーク7a、下方には緑
色のマーク(図示せず)を設けた。
【0018】次に、図2において実施例1の表示用具の
内部構造の説明を行う。表示用具本体2は内部に空所2
02を形成している。また、表示用具本体2の前方外周
面には溝部2aを形成し、口金3の後方内周面には突出
縁3bを形成し、互いを嵌合させて固定した。また、円
形状の磁石の中心部には丸孔6aを穿設し、樹脂で成形
された丸棒8を軸として圧入固定し、表示用具本体2の
内側面203に形成された膨出部204の凹部205に
丸棒8を回転可能に係止した。
【0019】また、丸孔3aに固定された磁性部材4は
スチール製の丸棒線材で、磁石6の直径方向の全長に渡
って側面を接触している。したがって、図2Aの状態の
表示用具1は、磁石6のS極が磁性部材4の先端部4a
に近い位置に隣接しているため、磁性部材4の先端部4
aはS極に磁化されている。また、図2Cの状態の表示
用具1は、図2Aの操作部7を表示用具1の軸方向に1
80゜回動反転し、操作部7の下方に設けた緑色のマー
ク7bが上方となるように回転操作された状態で、磁石
6のN極が磁性部材4の先端部4aに近い位置へ隣接し
ているため、磁性部材4の先端部4aはN極に磁化され
ている。
【0020】そこで、実施例1の表示用具1を前述の従
来の技術で説明した磁性体反転表示パネル01に使用し
たところ、図2Aの状態の表示用具1では、緑色の背景
に白色の表示を行うことができた。また、図2Cの状態
の表示用具1では、白色の背景に緑色の表示を行うこと
ができた。つまり、実施例1の表示用具1は、操作部7
を表示用具1の軸方向に回転操作することにより、一つ
の磁性部材4の先端部4aだけで表示用微少磁性体の両
色(白色、緑色)を表示することができるものである。
【0021】(実施例2)図3は実施例2の表示用具の
全体姿図である。図4は前記図3に示す表示用具の内部
構造の説明図で、図4Aは全体構造の側面図、図4Bは
操作部を操作した状態を示す全体構造の側面図である。
【0022】図3において実施例2の表示用具の外観形
態の説明を行う。表示用具1は表示用具本体2の前方に
樹脂製の口金3を固設し、口金3の先端部に設けた丸孔
3aへ磁性部材4を圧入して固定した。表示用具本体2
はペン形状の樹脂成形体で、断面円形の有底筒体であ
る。また、表示用具本体2の上面には角孔5を設けてお
り、角孔5より角ボタン状の操作部7が突出しいる。
【0023】次に、図4において実施例2の表示用具の
内部構造の説明を行う。表示用具本体2は内部に空所2
02を形成している。また、表示用具本体2の前方外周
面には溝部2aを形成し、口金3の後方内周面には突出
縁3bを形成し、互いを嵌合させて固定した。また、角
ボタン形状の操作部7の下方にはつば部7cを形成して
抜け止めとしており、つば部7cの中央部には角形の凹
部7dを設けている。また、前後方向に分極された2つ
の直方体形状の磁石6a,6bを前方及び後方の磁極が
互いに異なるように重ね合わせ、磁石6Aの上方部を凹
部7dに圧入して固定した。尚、磁石6a,6bの接触
面には接着剤を塗布して互いにずれないようにしてあ
る。また、磁石6bの下方には表示用具本体2の内側面
203に形成された膨出部206に止着されたコイルス
プリング8を配設し、操作部7と磁石6A,6Bが常に
上方に弾発された状態とした。
【0024】また、丸孔3aに固定された磁性部材4は
スチール製の丸棒線材で、磁性部材4の後端面が磁石6
a,6bの先端面に接触している。したがって、図4A
の状態の表示用具1は、磁石6のS極が磁性部材4の後
端部に接触しているため、表示用具4の先端部4aはS
極に磁化されている。また、図4Bの状態の表示用具1
は、操作部7がコイルスプリング8の弾発力に抗して押
圧操作された状態で、磁石6AのN極が磁性部材4の後
端部に接触しているため、表示用具4の先端部4aはN
極に磁化されている。
【0025】そこで、実施例2の表示用具1を前述の従
来の技術で説明した磁性体反転表示パネル01に使用し
たところ、図4Aの状態の表示用具1では、緑色の背景
に白色の表示を行うことができた。また、図4Bの状態
の表示用具1では、白色の背景に緑色の表示を行うこと
ができた。つまり、実施例1の表示用具1は、操作部7
を押圧操作することにより、一つの磁性部材4の先端部
4aだけで表示用微少磁性体の両色(白色、緑色)を表
示することができるものである。また、特に本実施例の
表示用具1は操作部7を押圧操作するだけのワンタッチ
操作で、磁石6a,6bがスライド移動して磁性部材4
の先端部4aの磁極がS極からN極に変化するため、例
えば、緑色の背景に白色の文字を書いている際に文字の
一部を間違えた場合にも、従来では大面積の表示消去用
具011で文字全体を緑色にして消去していたところ
を、本実施例の表示用具1ではワンタッチ操作で磁性部
材4の先端部4aの磁極を変化させ、文字の訂正個所の
みをポイント的に修正することが簡単に行うことができ
た。
【0026】(実施例3)図5は実施例3の表示用具の
全体姿図である。図6は前記図5に示す表示用具の内部
構造の説明図で、図6Aは全体構造の側面図、図6Bは
図6Aの矢印VIA−VIAから見た断面図、図6Cは操
作部を操作した状態を示す全体構造の側面図である。
【0027】図5において実施例3の表示用具の外観形
態の説明を行う。表示用具1は表示用具本体2の前方に
樹脂製の口金3を固設し、口金3の先端部に設けた丸孔
3aへ磁性部材4を圧入して固定した。表示用具本体2
はペン形状の樹脂成形体で、断面円形の有底筒体であ
る。また、表示用具本体2の内部には表示用具本体2の
内径と等しい外径を有する円形状の磁石6を、表示用具
本体2の内側面203に磁石6の外周面が接するように
圧入して固定した。
【0028】次に、図6において実施例3の表示用具の
内部構造の説明を行う。表示用具本体2は内部に空所2
02を形成している。また、表示用具本体2の前方外周
面には溝部2aを形成し、口金3の後方内周面には突出
縁3bを形成し、互いを嵌合させて回動自在に固設し
た。また、本実施例では口金3が操作部7を兼ねてお
り、操作部7を回転操作することにより口金3に固定さ
れた磁性部材4が従動して回動される構造である。尚、
本実施例では操作部7を指で摘んで回す際に回転操作を
行い易くするため、口金3の外周面に複数のリブ3cを
設けた。また、操作部7の側部に白色のマーク7a、白
色のマーク7aの180゜反対側に緑色のマーク7bを
設け、表示用具本体2の外周面には回転操作の目印とな
る矢印2b(図5参照)を設け、白色マーク7aを矢印
2bに合わせて組み立ててある。
【0029】また、丸孔3aに固定された磁性部材4は
スチール製の丸棒線材で、先端部4aに近い方に135
゜の折曲部4bを有し、先端部4aから遠い方に折曲部
4bと同水平面で折り曲げされた45゜の折曲部4cを
有している。また、磁性部材4の後辺4dは表示用具1
の軸方向と直交しており、後辺4dの長さは表示用具本
体2の内径より若干短く形成され磁石6の直径方向に渡
って側面を接触している。したがって、図6Aの状態の
表示用具1は、白色マーク7aが矢印2bと合わされた
状態で、磁石6のS極が磁性部材4の先端部4aに近い
位置に隣接しているため、表示用具4の先端部4aはS
極に磁化されている。また、図6Cの状態の表示用具1
は、操作部7を操作部7の下方に設けた緑色のマーク7
bが矢印2bと合うまで回転させた状態で、図6Aの操
作部7を表示用具1の円周方向に180゜反転操作さ
れ、磁性部材4の後辺4dが磁石6と相対的に回動反転
し、磁石6のN極が磁性部材4の先端部4aに近い位置
へ隣接しているため、表示用具4の先端部4aはN極に
磁化されている。
【0030】そこで、実施例3の表示用具1を前述の従
来の技術で説明した磁性体反転表示パネル01に使用し
たところ、図6Aの状態の表示用具1では、緑色の背景
に白色の表示を行うことができた。また、図6Bの状態
の表示用具1では、白色の背景に緑色の表示を行うこと
ができた。つまり、実施例1の表示用具1は、操作部7
を表示用具1の軸方向に回転操作することにより、一つ
の磁性部材4の先端部4aだけで表示用微少磁性体の両
色(白色、緑色)を表示することができるものである。
また、特に本実施例の表示用具1は、操作部7が表示用
具本体2の外周面から部分的に突出するような構造でな
いため意匠性にも優れており、デザインの自由度が広が
ると共に、表示用具本体の内部構造を単純にすることが
できるためコスト的にも優れている。
【0031】(実施例4)図7は実施例4の表示用具の
全体姿図で、図7Aは実施例1の表示用具の両端部に磁
性部材を設けた構造、図7Bは実施例2の表示用具の両
端部に磁性部材を設けた構造、図7Cは実施例3の表示
用具の両端部に磁性部材を設けた構造である。
【0032】図7Aにおいて表示用具1は、実施例1の
表示用具の後方部に前方部の磁性部材4の線径より大径
の磁性部材4’を設けており、その他は実施例1の表示
用具と同様の構造とした。その作用効果は前述実施例1
の作用効果とともに、表示用具の前後で双方の文字色で
細線と太線を書くことができるものである。図7Bにお
いて表示用具1は、実施例2の表示用具の後方部に前方
部の磁性部材4の線径より大径の磁性部材4’を設けて
おり、その他は実施例2の表示用具と同様の構造とし
た。その作用効果は前述実施例2の作用効果とともに、
表示用具の前後で双方の文字色で細線と太線を書くこと
ができるものである。図7Cにおいて表示用具1は、実
施例3の表示用具の後方部に前方部の磁性部材4の線径
より大径の磁性部材4’を設けており、その他は実施例
3の表示用具と同様の構造とした。その作用効果は前述
実施例3の作用効果とともに、表示用具の前後で双方の
文字色で細線と太線を書くことができるものである。
【0033】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変
更を行うことが可能である。尚、本発明の表示用具で使
用可能な磁性体反転表示パネルは、透明な表面板および
裏面板間にスペーサおよび分散液体(表示用微小磁性体
が降伏値を有する液体中に分散された液体)を収容する
代わりに、分散液体を収容したマイクロカプセルを透明
な表面板と裏面板間に配設した磁性体反転表示パネル構
造のものでもかまわない。
【0034】
【発明の効果】前述の本発明の表示変更部材は、下記の
効果を奏することができる。表示用具の前後を持ち替え
ることなく、磁性部材の一端部だけで容易に表示用微少
磁性体の両色(N極側表面部分及びS極側表面部分)を
表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例1の表示用具の全体姿図であ
る。
【図2】 図2は前記図1に示す表示用具の内部構造の
説明図で、図2Aは全体構造の側面図、図2Bは図2A
の矢印IIA−IIAから見た断面図、図2Cは操作部を操
作した状態を示す全体構造の側面図である。
【図3】 図3は実施例2の表示用具の全体姿図であ
る。
【図4】 図4は前記図3に示す表示用具の内部構造の
説明図で、図4Aは全体構造の側面図、図4Bは操作部
を操作した状態を示す全体構造の側面図である。図4は
本発明による磁性体反転表示パネル用の表示変更部材と
しての表示消去部材の実施例2の表示消去部材本体の断
面図で前記実施例1の図1Aに対応する図である。
【図5】 図5は実施例3の表示用具の全体姿図であ
る。
【図6】 図6は前記図5に示す表示用具の内部構造の
説明図で、図6Aは全体構造の側面図、図6Bは図6A
の矢印VIA−VIAから見た断面図、図6Cは操作部を
操作した状態を示す全体構造の側面図である。
【図7】 図7は実施例4の表示用具の全体姿図で、図
7Aは実施例1の表具用具の両端部に磁性部材を設けた
構造、図7Bは実施例2の表具用具の両端部に磁性部材
を設けた構造、図7Cは実施例3の表具用具の両端部に
磁性部材を設けた構造である。
【図8】 図8は従来の磁性体反転表示パネルと前記磁
性体反転表示パネルに書き込みを行う表示用具と表示情
報を消去する表示消去部材の説明図である。
【符号の説明】
01…磁性体反転表示パネル01、02…透明な表面
板、03…透明な裏面板、 06…分散液体、07…表
示用微小磁性体、08…降伏値を有する液体、1…表示
用具、2…表示用具本体、4…磁性部材、6…磁石、7
…操作部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】S極およびN極を有しS極側表面部分とN
    極側表面部分とが異なる色に着色された表示用微小磁性
    体が降伏値を有する液体中に分散された分散液体が所定
    間隔離れた透明な表面板および裏面板間に収容された磁
    性体反転表示パネルの前記表示用磁性体の磁極を一定方
    向に並ばせる磁性体反転用磁極を有する表示用具におい
    て、 前記表示用具が表示用具本体の前方部に磁性体で形成し
    た磁性部材を設けられ且つ、前記表示用具本体に配設さ
    れた磁石のS極及びN極を前記磁性部材へ交互に隣接可
    能とする操作部を設けられ、 前記操作部を操作することにより前記磁性部材の先端部
    の磁極が隣接された前記磁石のS極又はN極のいずれか
    前記先端部に近い位置の磁極と同極に磁化され磁性体反
    転用磁極となることを特徴とする磁性体反転表示パネル
    の表示用具。
  2. 【請求項2】前記操作部の非操作時に前記磁石のS極及
    びN極の少なくとも一方が前記磁性部材と隣接し、前記
    操作部を前記表示用具本体に配設された弾性体の弾発力
    に抗して操作することにより、前記操作部の非操作時に
    前記先端部に近い位置に隣接された前記磁石の磁極と反
    対磁極が前記磁性部材の前記先端部に近い位置に隣接さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の磁性体反転表示
    パネルの表示用具。
  3. 【請求項3】前記磁石が前記磁性部材に対して相対的に
    回動反転することにより、前記磁石のS極及びN極が前
    記磁性部材へ交互に隣接されることを特徴とする請求項
    1に記載の磁性体反転表示パネルの表示用具。
  4. 【請求項4】前記表示用具が表示用具本体の両端部に前
    記磁性部材を有し且つ、双方の前記磁性部材の先端部が
    異なる大きさに形成されることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の磁性体反転表示パネルの
    表示用具。
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